作品名 | チャンピオン |
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さくひんめい | ちゃんぴおん |
初出誌 | 別冊文藝春秋[1] |
初出号数 | 1954年10月42号[1] |
文庫/全集 | 巻 | 文庫本名/副題 |
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角川文庫 | - | 満月 |
井上靖小説全集 | 13 | 氷壁 |
井上靖全集 | 4 | 短篇4 |
おなまえ | 記事No. 日付 |
書き込みから |
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座禅草さん | [1014] 2003/06/04 |
「俺はいつも自分自身をぎりぎりのところへ追いつめて、そこで生きたかったのだ・・・俺をぎりぎりのところに立たせてくれる敵がほしかった・・・」「リングから降りるとき、俺の気持ちはいつも暗かった。人間は全力をはらいだしてしまうと、あとには物悲しさだけが残滓のように残るものだ。それだけが結局人間の体から追い出せない最後のものであるかのように・・俺はリングから降りるといつも夜空をみた。」すごいドラマッチクな心情、極限の悟り! しかし、この拳闘家の悟り、我が平凡人生で役立たせることがあるのかな?? 案外、現実生活の平凡な問題を解決するときのナニゲな補助となったりするのかもしれませんね・・・絶対にしないはずの人生を、活字上では疑似体験出来る。これが読書の喜びでしょうか。それにしても主人公は本当に間の悪いところで母親の言葉を思い出しているのですよ。かかってごらん、負けてもいいから、歩け。とね・・・。 |
座禅草さん | [1011] 2003/06/03 |
「栄光なき戦い」??!「ロッキー」??「明日のジョー」!? ボクサー物は、「根性もの、感動もの」に決まっているという決めつけがあり、どれも見たことがない。(それに叩き合いを見せて売るなんて、尊敬も出来ない話しだし・・・) だから感想を他作品と比べられない。この作品に特に感動すべきなのか、イヤ、これはどのボクサー物にも付く感動の典型なのか、判断不明。でも、胸がしめつけられた。泣いた。ホントに |
[1] 井上靖ノート