作品名 | 小さい旋風 |
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さくひんめい | ちいさいたつまき |
初出誌 | 文学界[1] |
初出号数 | 1952年3月号[1] |
文庫/全集 | 巻 | 文庫本名/副題 |
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文春文庫 | - | 貧血と花と爆弾 |
井上靖小説全集 | 4 | ある偽作家の生涯・暗い平原 |
井上靖全集 | 3 | 短篇3 |
時代 | 昭和(戦中〜戦後) |
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舞台 | 大阪府(大阪駅)、静岡県(浜名湖畔の町) |
あらすじ | 佐久は末の妹の加津子の不幸な結婚のことで頭を悩ましていた。佐久が思い出すのは、加津子が夫の小森と満州へ立つ前に大阪駅で見送った時の加津子の印象と、加津子が先に満州から引き上げてきた時に語った小森への態度だった。加津子の夫の小森は、佐久から見ても、美貌で、真面目で、純真で、立派な人間であり、小森も加津子のことは愛していたが、加津子は小森の何もかもが気に入らないと言うのだった。。 |
作品について | 幾らか小説的な変更が行われてはいるが、作品中で描かれていることは実際に、井上靖の末の妹の身に起こった出来事をもとにしている。[5] |
作品名 | 関連 |
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姨捨 | 加津子のモデルとなった妹は離婚後に美容院を経営して独立するが、その経緯が多少形を変えて『姨捨』の中で描かれている。[5] |
[1] 井上靖ノート
[5] 文春文庫『貧血と花と爆弾』〜解説(福田宏年)