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この試合が99年シーズン最初の観戦です。 昨年までと同様に、西宮&長居、そして、甲子園・東京DMへと頑張りますので、よろしく お願いいたします。 関西学院大学先発QBは3年#19岡村だった。オプションやドローで引っかき回すのだ が、パスの正確性に少し欠けるかも。メインターゲットは#8堀口、#87田富あたりか。 DBを抜き去るスピードコースは抜群。レシーバーとのタイミングなのだろうか、ロングパ ス数回試みるが成功率は低かった。まぁ、今の時期から確実にヒットでは面白くない。今後 の楽しみにとっておくことにしましょう。 パントリターナーは2年#2三井。#2は昨年のエース花房氏がつけていた番号でもあり 関西学院大学の思い入れがわかります。スピードとカットには一段と磨きがかかっていまし た。4年のRBが出場してなかったので、メインのRBとしても活躍していました。 第1Qの得点は、フィールド中央からのビッグゲインがきっかけ、第2Qは敵陣奥深くで のパスインターセプトからで、ともに、ドライブしたものではないです。 しかし、第4Qの得点は、自陣20ヤードからのロングドライブ完遂による得点でした。 TFPは2本はずしたけども、春序盤ならば、ままこんなものでしょう。 一方のディフェンス2・3列は昨年のメンバーが残っていたこともあってか、安心してみ ることができた。若干の穴もあったが、そのうち、消えていくことでしょう。DLもしっか りなので、今年はディフェンス主導のチームになる??? 日本体育大学については予備知識を仕入れていかなかったので、なんとも、です。それで も印象に残ったのは、後半に出場した1年生QB。まだまだ滅茶苦茶だったけど、パススピ ードやランのコースなどを見ていると今後が楽しみです。 |
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この組み合わせでここまで大差がつくとは予想もしていなかった。しかし、春序盤では、 ときどきこんなこともある。甲南大学の仕上がりが早いのに対して、神戸大学は仕上がりが 遅いというよりも形すらできあがっていない状態である。 秋リーグ戦で勝利を積み重ねていくことが第一目標である。それにむけてチームを作って いこうとスタートしたところである。今後の成長を待ちたい。というのは簡単なコメント。 逆に考えて、今の時期に形ができあがっていない方が、秋までの約4ヶ月充実しているの ではないだろうか。これもあれもしなければならない、時間がない、効率よく練習するため には・・・いろいろと知恵を絞らないと間に合わないだろう。 ここ数年、春の神戸大学は調子良く見えていた。しかし、秋になっても上乗せ分が少ない なぁというのが、わたしの正直な感想である。数年と違うパターン、どのような形で秋再登 場するか。楽しみである。 一方の甲南大学は攻守ともスピードを感じた。RB#44内野、リターナー兼任の#21 霜出がしばしばロングゲインを重ねる。さらにディフェンス2,3列の囲い込みも早い。ラ インの浴びせ倒しも随所にみられた。 ただ、スピード・パワーとも未完成の神戸大学に圧倒していただけ、とも、言える。もう すこし、様子を見ないと何とも言えないのだが、秋の台風の目になる可能性はあるかも。 |
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この時期にしてはレベルの高い試合内容だった。法政大学ディフェンス2,3列がベスト メンバーでなかったようだが、オフェンスはほぼベストメンバーが揃った。 21−7と得点上差がついたように見えるのは、ファンブルロストで敵陣奥深くで攻撃権 獲得や、エンドゾーン直前のFGトライでホルダーのTDなど、関西大学にラッキーな面が 多かったことによる。だが、正確に記録していたのではないが、順調にゲインを重ねていた のは関西大学だった。 関西大学前半はQB#12月野によるIからのランパス。これが面白いように前進する。 RBにはUB#31伊藤、TB#9大前、#4長岡など。パスターゲットにはWR#5堤、 #16小島というふうにオフェンスバックスは人材豊富である。さらにOLも互角に渡り合 っていた。 これだけキャリア候補がいるとディフェンスは守りにくいのだろう。最初のTDシーンか らして圧巻だった。エンドゾーンまで残り約10ヤードでFDすると、中央突破2回でショ ートゲイン。そして第3D。プレーアクションフェイクが見事に決まって左TE#97石田 へのTDパスがフリーで決まった。 その後も、プレーアクションフェイクからのパスが気持ち良く決まっていく。クイックタ イミングのパスもピンポイントでゲインを重ねる。さらに、後半登場したQB#10古澤、 #13一橋も、同じようなプレーの組み立て方だった。 この日の法政大学ディフェンスは志賀、平木、塚越などが欠場だったこともあるが、それ でもこのマルチオフェンスと戦わなければならない関西学生残りの7校は、おそらく頭が痛 いのではないだろうか。今後、甲南大学戦、早稲田大学戦、関関戦と追っていきたい。 法政大学オフェンスは、おおむね前半を#4井川、後半#は17木目田が指揮した。面白 かったのは前半。なんとボールスナップと同時にWR#1市村など4人のレシーバーが四方 へ駆け抜ける。シングルバックRB#2井出、#33川畑、#40堀田とQBキープによる ランパス均等オフェンスだった。もちろんオプションも健在だが、パスも早い遅いタイミン グがあって、ある意味、新鮮だった。 第4Q残り4分弱に再びQB#4井川が登場、ランパスのテンポいいシリーズとなった。 西宮球技場の砂塵のおかげ(?)でのパス失敗があって、自陣からのドライブは不発に終わ った。しかし、今日見る限りでは井川が率いたオフェンスの方が好調だったが、今後は如何 に。ということで、次は5月31日の横浜STでの京都大学戦を観戦予定しています。 |
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この試合も「春だから」なのだろうか。関西学生連盟発表の日程表によると、龍谷大学が 西日本学生選手権を経て今期3戦目なのに対し、大阪産業大学は今期初戦である。この経験 の差が現れたのか、今日の結果は大阪産業大学の自滅によるところが大きいと思う。ただ、 それがなかったとしても、均衡した試合展開になっていたかもしれない。 龍谷大学の得点シーンを列挙してみると、 ・第1シリーズ、大産大ピッチファンブルロストで獲得した敵陣18ヤードからFG。 ・第1Q終盤の第3シリーズ、自陣33ヤードから反則15ヤードを絡めたTDドライブ。 ・第2Q、大阪産業大学オフェンスのパスをインターセプトしてそのままTD。 ・第2Q中盤の第4シリーズ、自陣27ヤードから反則15ヤードを絡めたTDドライブ。 ・第3Q、龍谷大学パントを大産大がファンブル、敵陣10ヤードからの攻撃権でTD。 ドライブした1回をのぞき、すべて、大阪産業大学の何かが絡んでいる。もっとも、この ように言うと龍谷大学の勝利がタナボタみたいな印象を受けるが、相手からもらった得点機 を確実に生かしている。 龍谷大学オフェンスはQB#8越(こし)によるIからのランパスマルチである。RBは #22松蔭がスピードとパワーを兼ね備えて縦横無尽に駆けめぐり、さらにRB#12川端 で幅を広げる。レシーバー陣もWR#81萩原、#85藤岡、TE#89清水がボールに飛 びつくナイスキャッチを連発する。さらにOLは大阪産業大学DLをほとんど完璧にコント ロールしていた。 ディフェンスも大阪産業大学のオープンへのオプションランをよく止めていた。難点をい えば、キックオフ・パントのリターンなどスペシャルチームが少々不安定なところだろう。 龍谷大学後援会からもらったメンバー表ではオフェンスが1年を含めて16人。さらに4 年が2名のみという構成ながらも、各自がそれぞれの役割を確実にこなしていることだ。さ らに、ランだけパスだけに偏らない多彩なプレー数と、いやらしい場面でリバースを見せる プレーの組立ては、とても学生主導とは思えない。ディフェンスも18人の少数精鋭で2、 3列のスピードが頼もしい。 どこまで成長していくのだろうか、目が離せないかつ応援したくなるチームである。次は 西日本学生選手権準決勝で大阪体育大学と対戦だが、両方とも勢いがあるだけに、面白い試 合になりそうだ。 大阪産業大学はQB#14天野中心のオプションオフェンス。しかし、前半は尽く封じら れた。後半になって、QBキープやRB#40菅野、#20中岡、#31松岡あたりのオプ ションランがいくらか出るようになった。しかし、この日はパスコントロールが悪かったの か、高めにいったりで不調だったため、相手にプレーを絞られていた様子だった。まぁ、春 初戦ということを考えれば、こんなところではないだろうか。次に期待です。 |
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この試合が、今シーズンの宝が池球技場オープニングゲームとなった。キックオフの時、 わたしは球技場の外周道路にいて、帝京大学連続FDの場内放送が漏れ聞こえきた。 帝京大学はQB#9小島と5人のレシーバーによるノーバックのショットガンオフェンス だが、ターゲットはWR#6荻堂、#86永野、RB#21薄井の3人に絞られていた。 第1、2Qは、京都大学ディフェンス2・3列の穴を突いて、15ヤードほどのミドルパ スが調子よく決まって前進していた。OLもブロックしっかりで帝京大学のペースだった。 ただ、エンドゾーン近くなると手詰まりの連続。パス失敗を繰り返してなかなか得点でき なかった。敵陣まで入った4回のうち3回がファンブルロスト・FG失敗・パント、残り1 回も3連続パス失敗後のQBスクランブルによるTDである。 そして、帝京大学が試合の主導権を握っていたのは前半のみだった。後半京都大学ディフ ェンス陣がパスコースをふさぎ、さらに、ライン戦の優位も消えてしまった。この時点で帝 京大学に残っていた策はロングパスと京都大学タックルミスを誘うスクランブルのみという 手詰まり状態におちいった。 京都大学のオフェンスはQB#8横山、RB#32秋原、#40山田をメインに据えての ギャング体型。第1シリーズ敵陣中央付近での第4Dギャンブル成功を挟んでのギャングド ライブで先制する。その後は、ファンブルロストにパント2回となった。 しかし第2Q終了間際に中央付近からのTDドライブと、第3Q最初のドライブ(結果: ファンブルロスト)とオフェンスはある程度形になっていた。 パスディフェンスに一抹の不安はありそうだが、後半アジャストできたことだし、まま、 今後修正できるだろう。最後まで課題として残ったのがタックルミス。DL・LBがキャリ アに触れながらも、最後の粘りがないためにスルスルとかわされていくのがなんとも。ダウ ンしかけたQBが何度生き返ったことか。どうも、最後まで残りそう。 わたしの記憶では、ここ15年くらいで日本大学のショットガンが威力を発揮したとき、 必ずそこには優秀なRBがいたように思う。少し前ならRB山口、QB山田。最近ではRB 新川、五嶋。 そして、それ以上昔は、関西ディフェンスがショットガンに全く対応できなかっただけ。 今の時代、ショットガンパスだけとかオプションランだけなら、おそらく後半にはディフ ェンスがアジャストしてしまうだろう。だから、後半には試合展開が大きく変わる。関西の 後半の強さの秘密、というほど大それたものでもない。 |
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前半は完全に関西大学のペースで展開された。QB#13古澤率いるオフェンスはT・I からのランパス雨あられ状態。第3DでここはFDをとりたいなぁと思うところでしっかり とFD更新する。 OLのコントロールで見事な穴が開き、そこをRB#1畠木、#21石野、#31伊藤、 #34花崎、#4長岡それぞれがドロー・ブラストで面白いようにゲインを重ねる。WRも #5堤や#8正垣などへのクイックパスが着実にヒットした。 第1Q最初のシリーズは2回更新、第3シリーズは4回更新後FG成功、第4シリーズも 3回更新とテンポがいい。 関西大学の好調さと比較すると甲南大学の前半FD更新回数1回は、かなり見劣りする。 関西大学DLのプレッシャーもあるのだろうが、甲南大学オフェンスは少々雑という印象は 関西大学の裏返しだからか。 関西大学第3Q最初のシリーズは自陣9ヤードからのドライブの末FGトライ。甲南大学 のブロックにあって失敗に終わるが好調さはキープしたまま。このあと甲南大学QB#11 仲田のパスがいきなり連続ヒットする。関西大学ディフェンスが浮き足立っている間に逆転 TDを奪われた。 しかし、直後に自陣20ヤードからまともやロングドライブを敢行して、エンドゾーンま で1ヤードに到達するもギャンブル失敗。この第4Dギャンブルで試みたプレーに疑問がな くもないが、いろいろチャレンジの季節なので、それはいい。 エンドゾーン近くまで攻め込んだのが3回。うち、2回がFGトライで合計得点は3点。 効率という点では驚くほど悪いのだが、それは、徐々に解決していくだろう。秋が楽しみに なってきた。(以上) で、終わるはずだった・・・・・ しかし、その後の甲南大学1ヤードからのオフェンスシリーズをパントに追い込んでから の関西大学オフェンスシリーズが、少し寂しかった。 残り時間3分3秒。関西大学の基本はランプレーとはいえエンドゾーンまでたったの35 ヤード。タイムアウトも2回(以上?)残ってるとなれば、もっと悠然平然と構えていれば いいのに。雑なパスを試みて、パス失敗とQBサック。最後にエンドゾーン内でインターセ プトされたパスだけは、結果インターセプトだったが、手としては良かったと思うが。 それでも『パスで一気にTDしてしまうと、甲南大学攻撃の時間が残る。』だから、『タ イムアウトを駆使して、ランでじわじわとゲイン、3分ちょうどでTD。」という策はなか ったのだろうか。 2ミニッツをどのように使うか、これは一朝一夕には身に付くものではない。極論するな らこれが3強とそれ以外の差とも言える。やはり、秋の楽しみが増えた・・・。 この日の甲南大学は、攻守ともに完封負けという印象だった。ただし、春の試合である。 極論するなら勝利は度外視で、戦力分析と調整の季節である。甲南大学にとってのこの試合 の位置づけ・意味合いはどこにあったのだろうか。完璧にメモを取っていたわけではないの で、なんともだが、4月25日の神戸大学戦と少々メンバーが違うような。どちらが主力な のかわからないし、単にケガなのかも知れない。外から見てるだけでは判らない。さて?? これも、秋のお楽しみ・・・・・。 |
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コイントスで近畿大学が選択権を獲得して後半行使を選択した。前半で大差がついてしま うかもしれないのにと思ったのだが、杞憂に終わった。 近畿大学は4月29日の桜美林大学との定期戦で攻守とも全くといって良いほど形がなか ったので、昨年の勢いはやはり「瞬間最大風速」だったんだろうと少しがっかりしていた。 そのことがあったので、この試合はあまり期待していなかった。立命館大学の圧勝で終わる んだろうと軽く考えての観戦だった。 第1Q、近畿大学のキックしたボールは立命館大学リターナー#22高橋が80ヤードの ビッグリターン、一気にエンドゾーンまで5ヤードに到達した。そして、QB#17川嵜の 第1プレーはRB#36川田へのピッチ。左オープンと見せてOT付近を縦に切れ上がって TDとなった。 第1Q25秒。立命館大学7−0近畿大学 しかし次の立命館大学オフェンスは自陣10ヤード付近でパント。Kはエンドゾーンぎり ぎりに立つ。パントを蹴ろうとした瞬間、近畿大学がパントブロック。エンドゾーン内に転 がるボールを近畿大学がおさえて同点TDとなった。 第1Q6分29秒。立命館大学7−7近畿大学 その後は近畿大学QB#16綾部率いるオフェンスも、立命館大学オフェンスもパントの 応酬となって、完全にディフェンスに封じ込まれた。中央突破はゲインゼロ、オープンへの 展開は、DEDBの突っ込みが早くマイナスゲインを繰り返す。最後の頼みはパスだが、ラ インが圧倒されていて時間が稼げず、サックでのロス。両チームとも全く同じ展開で時間が 経過していく。 第2Q終盤、近畿大学のパントを立命館大学が好リターンし、残り59秒、敵陣34ヤー ドからの立命館シリーズとなった。ここで、近畿大学ディフェンスがタックルミスが連発す る。WR#1松本、RB#41エビ沢のロングゲインで、TDを献上した。立命館大学のタ ックルのかわし方をほめるべきだろうか、身のこなしが軽いのは確かだったが。 第2Q、11分48秒。立命館大学14−7近畿大学 後半は前半以上のパント合戦が展開された。近畿大学RBは#32平手、立命館大学RB は、#36川田・#41エビ沢がメインだが、ともに、中央を完封されオープンはピッチを 受けた途端にDBに突っ込まれる状態。ランプレーは相手のミス頼みになってしまった。 パスは、近畿大学がQB#16綾部からWR#81松永・#7向井・#4洗井がターゲッ ト、立命館大学は前半#17川嵜、後半#15ハイ島とWR#1松本のコンビだった。しか し、パスは近畿大学が僅かだが成功率が良かったように思う。サックを何度もあびながらも 果敢にパスを投じた積極性がそういう印象につながったのだろうか。 第4Q、近畿大学は追い上げたいのだが、攻撃権獲得するフィールドポジションが悪い。 ランに多くを望めない以上、パスに頼るしかない。ロングパスを何度か試みたが、WRとD Bとの競い合いでなかなか成功しない。 それでも、パスを繰り返して、とうとう、立命館大学にパスインターフェアーの反則をさ せてフィールド中央へ脱出した。さらに、#81松永へのミドルパス連発してテンポよく進 む。が、痛恨のインターセプトされたのが残り2分少々。 残り1分2秒近畿大学は再び攻撃権を獲得して#81松永へのパスでフィーウド中央へ。 パスターゲットを探してドロップバックした瞬間に、ボールをはたかれてファンブル。それ を今日何度もQBサックしたDL三輪が拾い上げてTDラン。 第4Q11分40秒、立命館大学21−13近畿大学 立命館大学キックオフ。リターナー#81松永が50ヤードのビッグリターン。 残り12秒。ターゲット#81松永右奥へのロングパスは、DB2人と競い合って勝利。 エンドゾーンまで5ヤード、残り3秒。 イリーガルスナップ、ディフェンスのホールディングで右往左往して残り0秒。 左奥へのTDパスが、少しだけ長すぎた。 近畿大学は、今年も何かやってくれそうな予感がする。攻守ラインは立命館大学と互角の 結果を残した。要所のタックルミスや、特定のパスターゲットなど課題はあるが、それを補 って余りあるQBの度胸。秋の楽しみが、増えた。 5月29日川崎球場で行われる専修大学との定期戦、見に行くことに決めました。 立命館大学については、これからチームを作っていくのだろう、別途改めてとしますが、 昨春が14−28で敗戦、昨秋リーグ戦で21−20勝利もFG失敗の結果となれば、近畿 大学に対しての苦手意識が芽生える頃??? |
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まさかこんな試合展開になろうとは・・・というのが、正直なところです。 予想していた展開はアサヒ飲料オフェンスは波に乗れないまでもそこそこ健闘して1TD ぐらい。ディフェンスはさすがに社会人の貫禄で完封。つまりは、ロースコアで淡々と時間 が経過していくある意味で渋い内容を想像していた。 私としてはこういう試合展開は苦手なので気乗りしないながらも、我が家から地下鉄1本 だし、久しぶりのアメフト観戦だしと、いいかげんな態度で臨んだのですが・・・。 アサヒ飲料のリターンレシーブで試合開始。自陣30ヤードからQB#8田中率いるオフ ェンスがドライブを重ねた。RB#34吉田と左サイドへのWR#7梅田へのパスで敵陣残 り22ヤードまで到達した。 ここで、#21横山のドロー中央突破9ヤードと進むが、残り1ヤードをTDパス失敗と 関西学院大学DB#25佐藤のブリッツで更新ならず。FG3点のみとなった。 そして以後のアサヒ飲料オフェンスは、関西学院大学DLの壁と反則罰退で全く精彩を欠 く。まさか学生相手に手詰まりになるとは思わなかった。第3Qには、QB#20小川が登 場するのだが、基本的な流れは変わらないまま時間が経過していった。 翌週の京都大学戦はこの日と違う結果になったようなので、たまたま神戸ボウルの日だけ がメンバー的にも特異な日だったのだろうか。アサヒ飲料についてはあまり語れない試合で ある。 一方の関西学院大学については攻守とも完璧な試合だった。特にOLDLとも社会人を完 封したのには、正直言って驚いた。これだけラインが完璧なら、バックフィールド陣は好き なことができる。オフェンスは前半の4シリーズ全てを得点に結びつけた。第3Qは中休み だったが、第4Qには再び3シリーズ全てを得点した。ディフェンスもLBブリッツを多用 して、昨秋の社会人チャンピオン相手に完勝した。 ところで、関西学院大学先発QBは#19岡村だったが、第1シリーズの途中に負傷退場 する。そして登場したのが#3有馬。 OLが圧倒していたとはいえ、見事なQBぶりであった。正直言って「有馬ってこんなに 巧かったか??」というぐらいに、クイックパスもミドルパスも確実にヒットした。さらに ドロップバックした瞬間にできるディフェンスの穴を突いたスクランブルが面白いように決 まっての復活劇である。 もし、岡村が負傷していなかったら第3Qからの登場予定だったのだろうか、それとも、 全く予定がなかったのだろうか。 関西学院大学は、自陣中央付近からのロングドライブTDの連続する。RB#33井岡、 #23小野他のドローやWR#87田富、TE#89榊原へのパスなどで着実に前進する。 これも全てラインのブロックとQBパスコントロールによる。 さて、これだけ気持ちのいいオフェンスはいつ以来だろうか。10年以上前QB芝川の時 代を思い浮かべてしまった。(そこまでさかのぼらないとないの?と、聞かれそうだが・) |
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始めての関関戦の観戦である。私事だが「平日の夕刻に西宮STへ行く」ためには、いろ いろと障害をクリアしなければならない。だから「労力」と「予想される試合内容」を天秤 にかけると、どうしてもパスとなってしまっていた。 しかし、今年は違った。法政大学戦、近畿大学戦で見せた関西大学の勢いと、関西学院大 学が神戸ボウルで見せてくれた(魅せてくれた)完成度の高い攻守が本物かどうかを、どう しても確認したかった。だから、春にもかかわらず指折り数えて試合日を迎えたることとな った。 私事は予定通り終了させたが、それでも、陽の明るい時間に抜け出すのは、気がひけた。 最終的には「私事とアメリカンフットボールのどちらを取る?」という選択をした結果、ア メリカンフットボールをチョイスして観戦となりました。 試合結果は、上記スコアの通り予想以上の大差がついた。関西学院大学には再び華麗なフ ットボールを見せてもらった。一方の関西大学は、春序盤ほど目立った点がなくオフェンス ディフェンスとも完敗だったが、これをそのまま受け取って良いのだろうか・・・・。 第2Q約5分が経過した頃に西宮STへ到着、QB#3有馬率いるオフェンスがちょうど 3個目のTDを挙げたところだった。 関西学院大学OLがDLを完全にコントロールしていた。RBは#33井岡、#23小野 #32木下など、中央を7〜8ヤードも前進する。自由奔放縦横無尽に駆けめぐっていた。 パスもOLブロックが完璧で、クイックもロールアウトも充分に余裕があった。これだけ 時間があればパスコントロールを乱すこともなくターゲットへで百発百中。ランパスとも簡 単にゲインすれば試合は完全に関西学院大学のものになる。第2Q残り1分20秒。このペ ースで4個目のTDとなった。 圧巻は、残り23秒・自陣23ヤードで再び攻撃権を獲得したその次のシリーズだった。 タイムアウトは残り3回。時計・時間の使い方を実践するには格好のシチュエーション。 左2レシーバーの内側#81山本へパス6ヤード、キャッチ後外へ。残り18秒。 QBスクランブル中央7ヤード。タイムアウト。残り11秒。自陣38ヤード。 WR#87田富への19ヤード中央へパス。タイムアウト、残り5秒。 左エンドゾーン内へのTDパス。WRがDBをかわすのに手間どったために失敗だったが ボールはジャストエンドゾーン左隅へ届いていた。 第3Q最初シリーズにドライブしてTDを挙げると、オフェンスディフェンスともにメンバ ー交替、若いメンバーが登場してきた。それでも勢いは止まらずに、上記結果となった。 関西学院大学は、年々層が厚くなっていく気がする。若いメンバーが出場しても、そんなに 見劣りするものではない。ここ数年、春の試合および秋リーグ戦序盤で積極的に低学年を使用 しているように思う。「今日の試合、たまたま大差がついたから若い者でも使おうか。」とい うその場の思いつきによる起用ではなく、「レギュラーは前半で勝利を確定させること」ぐら いの強い意志がありそうだ。その結果、春も昨秋も大差勝利はないのだが、「底上げ」は確実 に達成されているのだろう。 さて関西大学だが、オフェンスはQBは前半が#10古澤、後半は#12月野が指揮したが OLはほとんど圧倒されていた。しかし、バックフィールド陣はRB、WRともほとんど固定 だった。もっと多彩なメンバーがいたと思うのだが・・・。ケガなのか、この試合の位置づけ によるものなのか、それとも、実力なのか?まったく判らない。 どうも攻守とも今日の関西大学の内容を、そのまま受け取ってはいけないのでは?? |
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一言で表現するなら「オフェンス受難の日」だろうか。激しい雨が降る天候で、中盤の一時 西宮STの人工芝に水が浮きはじめると、エキスチェンジやピッチでファンブルが相次いだ。 さらに、両チームともディフェンス陣がパワフルだった。LB・DEのQBめがけた突っ込 みが厳しく、逃げまどうシーンがたびたび起こった。さらに、DBのパスカバーもしっかりで なかなかレシーバーがフリーにならない。そうこしている間にQBサックを浴びる。まさに、 ディフェンスのやりたい放題という印象だった。 LBDLの名前を列挙すると全員になってしまうので割愛するが、東西ともになんでこんな にアスリートばかりなんだろう。 とりあえず、得点シーンを挙げると、 ・第2Q3分45秒、関西自陣の攻撃でRBがファンブル。これを関東LB#55北奥が持ち 込んでTD。TFP失敗。 ・第2Q14分22秒、関東自陣でファンブルロスト後の関西の攻撃。ショート中央突破2回 と#1松本(立命)へのパス、最後は#82岸田(京大)の左エンド隅へクイックTDパス。 ・第2Q14分40秒、関東#8片岡(専修)の92ヤードキックオフリターンTD。 ・第3Q10分49秒、関西自陣から#32平手(近大)の右オープン55ヤード、#12有 馬(関学)のスクランブル15ヤード、再び#32平手の左オープンTD。 つまりドライブしての得点は、ない。「事故」的なシーンばかりだ。ちなみに私のメモによ ると、攻撃権の交代回数が前半14回、後半15回。つまり1シリーズ2分程度でターンオー バーの連続ということになる。 関東先発QBは、#17木目田(法政)。「木目田のパス」を楽しみにしてたのだが、やは り法政・専修のユニットでランオフェンスを展開した。さらに怪我なのか序盤のみとなった。 その後は、#11桂(日大)と#18酒井(東大)が交代出場する。ともにショットガンな のだが天候のためとDELBの激しいラッシュでパスコントロールは乱れ捲る。さらに、サッ ク後退でマイナスゲインを重ねた。結局、関東オフェンス対関西ディフェンスは、関西の勝利 という印象だ。 関西先発QBは、#17川嵜(立命)。いきなり、左WR#1松本へロングパスは面白かっ た。関東ディフェンスが完璧な中、#36川田のドローと#32平手のオープンがある程度前 進してた。雨天のためかパスコントロールは若干甘かったが、それは、来週に期待ということ にしよう。 西宮ボウルでQB有馬を見れるとは思っていなかった。選抜メンバー発表段階では、#12 は京都大学の竹下のはずだったのだが。理由はわからないが、ともかく目の前でプレーしてい るのは#12有馬(関学)である。 ところで、関西学院大学のQBが付ける#12に思い入れのある人は多いだろう。歴史と、 重厚さと、貫禄と、そして華麗さと。私が実際に見たのは、猿木氏と芝川氏。この日は単なる 偶然なのだろうが。 さて、先週、先々週と「絶好調の有馬」を見たが、前2試合は実際のところあまり評価でき ない。OLがあまりにも完璧だったからである。だから、不安定なOLでプレーする有馬を見 ておきたいなぁと思っていたところだった。まさにこの試合は、条件にうってつけである。そ して、その内容は・・・ほとんど完璧だった。 それでも、不安は残る。秋、再登場する時、同じようなナイスパフォーマンスを見せてくれ るのだろうか。2ヶ月もの長い時間がある。まだ手放しでは喜べない。 |
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試合結果としては京都大学の勝利なのだが、試合内容としては、立命館大学がかなり優勢だ ったかなぁというのが、私の印象である。 時間が経過するに従って互角になってくるのだが、勝利至上の試合ではないので、均衡化し たことの判断は難しいところだ。こういう意味で秋への期待を膨らませてくれる試合だった。 立命館大学連合のレシーブで開始する。QB川嵜によるIフォーメーションは取りあえずは 様子見となって、パント。パンター位置は自陣20ヤード付近。しかし、これを京都大学LB #41が完璧にブロック、転がっているボールをそのままエンドゾーンに持ち込んで、タナボ タの先制得点を挙げた。 しかし、立命館大学連合は、再びエースRB#3川田が安定あるランでドローを連発ヒット さらにRB#22高橋のスピードランでもゲインを稼いで敵陣19ヤードまで到達する。QB 川嵜の最初のパスは左WR#9沖へのクイックパス失敗も、#14松本がFGを確実に決めて 点差を縮めた。 さらに、次のシリーズ、TE#46ロビンソンへのパスと、QBスクランブルに見事ブロッ カー付で45ヤードのロングゲインとなった。最後は#3川田のTDランで逆転に成功する。 前半の立命館大学オフェンスと京都大学ディフェンスは、立命館大学がオーバーパワーして いた。川田のドローは今年の立命館大学のメインプレーである。確実に5ヤードほどのゲイン が見込める。また、緩急をつけたボディバランスのいい走りをしているのでミスタックルでも あるとロングゲインの可能性も充分にある。一方、RB高橋のランはスピードランなので、タ イプの違ったRBが揃ったことになる。 上記以外にエンドゾーン近くまで侵攻したのが第2Q最後と第3Q最初。第2Q最後につい ては後述するとして、第3Q最初はWR#9沖がDBと競い合って60ヤードロングパス成功 がきっかけとなった。この後QB川嵜が瞬時負傷退場して#18宮崎の登場となる。ショット ガンからのQBスクランブル10ヤードでエンドゾーンまで8ヤードに攻め入ったが、ギャン ブルでも届かずにターンオーバーとなった。 ところで、川嵜と宮崎では少しタイプが違うように思えたが、バックアップQBとして考え るならばライン・バックフィールドになにがしかの負担がかかりそう。この日のように得点機 での交替はきびしいものがある。 第2Q残り32秒で立命館大学自陣15ヤードからの攻撃権が回ってきた。時間的にもポジ ション的にも流すところだが、#3川田のランがミスタックルもあって一気に70ヤードのゲ イン。一気に残り13ヤードまで到達し、再び#3川田が7ヤードを運ぶ。絶好の得点機・・ しかし、京都大学フェイスマスク反則施行と、立命館大学タイムアウトコールが入り乱れて レディーフォープレイから時計が回わる。結局FGを蹴ることなくタイムアップとなった。 外から見ているだけでは判らないが、タイムアウトを要求したつもりの立命館大学だったが 審判は正式には要求を受け取っていなかったということなのだろうか。真相はともかく、春の 段階で貴重な経験を出来たことを喜ぶべきであろう。秋には同じ失敗をしないはず。 京都大学オフェンスはQB#12竹下によるギャングフォーメション。しかし、パスターゲ ットは#82岸田のみでしっかりカバーされていた。FB#32秋原の中央突破と#22秋本 とキャリア固定なのが少し寂しいか。立命館大学の最強DLを抜けるとそこそこゲインするの だが、オフェンスを組み立てるにはほど遠い。 この試合では第3Q最初に連続FD更新によるドライブからのFGがあっただけで、その他 は1回更新するのがやっとの状態だった。なお、もう一つのFG成功は#49ウィリアムスの ナイスキックオフリターンによるポジションからのキックである。「関西最強の壁」が相手だ ったとは言え、う〜ん、これで、いいのだろうか。 ディフェンスは、タックルミスによって奪われたロングゲインが何回かある。帝京大学戦、 関西学院大学戦と同様というのはなんともだが、それでも、後半は見事に対応して、ほぼ立命 館のランを封じたと言えよう。どうも、京都大学はディフェンスの踏ん張りが試合の行く末を 決めそうだ。 |