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3月14日(日) 王子スタジアム 13:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西学生AS7217035
メキシコ学生0702128
(現地観戦)
 





4月17日(土) 王子スタジアム 13:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
大阪工業大学677626
帝塚山大学00000
(現地観戦)
 





4月17日(土) 王子スタジアム 11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
追手門学院大学767828
阪南大学00000
(現地観戦)
 





4月18日(日) 王子スタジアム 13:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
天理大学00000
大阪学院大学010131437
(現地観戦)
 





4月24日(土) 王子スタジアム 13:00
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
関西学院大学 10 14 24 0 48
明治大学 0 0 0 0 0
(現地観戦)
 
関西学院大学
明治大学
1Q
TD
FG
1Q
2Q
TD
TD
2Q END
3Q
TD
TD
FG
G×
TD 3Q
4Q G×
FL
FL
FG×
END 4Q
(作者Aのメモより)


 



4月25日(日) 長浜ドーム 14:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
立命館大学20140741
龍谷大学0130013
(現地観戦)
 
立命館大学
龍谷大学
FL 1Q
FL
TD
RFL
TD
TD
1Q
TD 2Q
TD
TD
TD
FL
2Q FG×
3Q
3Q
4Q FG×
G×
TD
G×
FL
4Q END
(作者Aのメモより)


 立命館大学オフェンスはQB#12池野、WR#18木下、#7長谷川、#88大滝、TE#15末原などによるショットガンフォーメーション。ただしRBへのハンドオフプレーでいきなりのファンブルロストとなった。
 それでも直後の龍谷大学ファンブルロストによって得た敵陣30ヤード付近からのシリーズを、QB#12池野がショットガンからのスクランブルで右オ−プンをスピードでまくってTDを奪うと、再び敵陣スタートとなったチャンスをWR#18木下、TE#89森脇へのパスでつないで#23の中央突破TDラン、さらにTE#15末原、RB#44齊藤のランパスで加点、RB#22佃、#44齊藤のスピードでオープンをまくってのTDと第1Q〜2Q序盤で速攻・怒涛の4TDとなった。

 ただオフェンス全体のコンビネーションで奪ったというよりは、言葉は悪いが試合開始直後・立ち上がりの瞬間を突いた立命館大学個人のスピードによる力技による部分が大きい。
 このような怒涛のオフェンスが続いたのは試合の勢いが立命館大学にあったからだが、実際のところは、オフェンスが作りだしたというよりはディフェンスそれもDL#99紀平、#59谷野などによる連続ロスタックルから優位なフィールドポジションを導き出したことによる。
 このDL陣は第2Q以降メンバー交替していったが、LB#5内田、#9塚田,#43橋本、DBは#17黒田,#14藤本,#32河合、#13三宅などが出場し、第3Q中盤あたりまでメンバー固定だった。

 そして、立命館大学DLがメンバー交替したところから龍谷大学オフェンスが前進を始める。QB#19佐藤から、WR#7辻本、#8山口、#9中川、TE#4川上への外へのパス、さらにQBの大きなフェイク動作でディフェンスを揺さぶった逆サイドへのパス等が効果的に決まり始めた。自陣35ヤード付近から3回のFD更新してTD、さらに自陣30ヤードから同じようなオフェンス組み立てで4回のFD更新し、2シリーズ連続の得点となった。

 後半も同じような展開で時間が経過していく。第3Qは龍谷大学オフェンス2回・立命館大学1回で12分が消化され、第4Qも残り2分少々の龍谷大学パスインターセプトまでは両校均衡した試合となった。

********

 この試合は良くも悪くも立命館大学DLが試合の流れを作ったと言える。第1Qと第2Qでまったく違った試合になっている。
 立命館大学ディフェンスはLBDBともまだまだコンビネーションが未完成と言える。オフェンスも昨年のメンバーが残っているのはRBだけで他は新しいメンバーが多い。WR#18木下、#7長谷川、#87松村、#88大滝、#89、TE#15末原、#16清水がショットガンパスターゲットとなるのだろうが、パス精度判断等QBとレシーバーの関係など、これから作り上げていく段階であろう。
 昨年は春の段階ですでにチームが固まっていたこともあって伸びシロという点での興味は少なかった。だが、今年のチームは、これからどのように成長を遂げていくのかという昨年と違った楽しみがある。


 龍谷大学のオフェンスはQB#19佐藤からWR#9中川、TE#4川上をターゲットとしたショート〜ミドルパスを中心とした組立を行っていた。ディフェンスもLB#43井坂を中心に集まりが良く、RBへのハンドオフプレーでロスタックルを見舞うシーンが何回かあるなど、第2Q以降は立命館大学にイーブンの試合展開だった。
 攻守ともに春にしてはかなり完成度が高いという印象だったので、次回観戦予定の同志社大学戦でも均衡した試合になる可能性は高いかもしれない。秋までの上乗せ分を考えると楽しみなチームである。





5月15日(土) 長居球技場 11:00
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
同志社大学 0 0 0 12 12
龍谷大学 7 7 3 7 24
(現地観戦)
 
同志社大学
龍谷大学
1Q
TD
1Q
2Q
TD
G×
2Q END
3Q
FL
FG
3Q FG×
4Q
RTD P×
G×
TD
TD
REND 4Q
(作者Aのメモより)


 



5月15日(土) 長居球技場 13:40
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
京都大学 3 0 0 22 25
関西学院大学 7 7 7 7 28
(現地観戦)
 
京都大学
関西学院大学
FG 1Q
TD
1Q
2Q
TD
G×
FG× 2Q
3Q
3Q TD
4Q
TD
TD
TD
RTD
IEND 4Q
(作者Aのメモより)


 関西学院大学がコイントスによって後半行使を選択、京都大学のレシーブで試合が始まった。そのリターナー#25森田がいきなり80ヤード超のビッグリターン、これにより京都大学オフェンススタートは、エンドゾーン目前の敵陣7ヤードからと、いきなりチャンスを掴む。
 ここで京都大学オフェンスはQB#3御澤によるシングルバックフォーメーションでセット、RB#33池上のモーションなど複雑な動きを見せながらディフェンスの撹乱を試みる。たが関西学院大学LB#85橋本のタックルが的確にヒット、さらにスリップなどで京都大学の得点はFGの3点に終わった。

 一方の関西学院大学オフェンスはQB#10出原が先発出場、ショットガンからWR#1板坂へのミドルパスが20ヤード、HB#6田中へのハンドオフランが中央12ヤードゲインと幸先のいいスタートをきってFD更新2回。
 このシリーズはFDでのパス失敗からパントに追い込まれたが、続く第2シリーズもフィールド中央から再びW#9福井への縦ミドルパス17ヤード、RB#6田中、#31川村へのランパス等、前後左右への多彩なプレーがつながった。京都大学ディフェンスに的を絞らせないプレーセレクションでありまるでパニックに陥っている様子だった。最後はWR#1板坂へのプレーアクションパス6ヤードが決まって関西学院大学が先制した。

********

 試合前半の両チームオフェンスの特徴は、関西学院大学がスピード感のあるランパスいろいろなプレーを織り交ぜた組み立て方だったのに対して、京都大学オフェンスはRB#31中村、#33池上の中央付近のランプレーを中心にしたどちらかというとパワーオフェンス狙いの組み立てだった。
 さらにバックスのモーションを多用してディフェンスの撹乱を図っている。ただこれには関西学院大学ディフェンス陣もDL#52佐岡、LB#53柏木、#85橋本がしっかりとボールキャリアを捕捉しているので、あまり効果的ではなかった。
 一方で、RB(UB)に#31中村を配したプレーでは、RB#33池上のブロッカー役として第2Q中盤30ヤードゲインを生み出し、さらにショートパスターゲットとしても大活躍だった。

********

 一方の関西学院大学QB#10出原によるショットガンオフェンスは、前半だけで2TD2P2Iと波が大きい。第2QのTDプレーは自陣30ヤードからのプレーアクションパスが右WR#9福井へヒットした70ヤードTDパス(30ヤードパス+40ヤードラン)である。

 一方の2インターセプトは、いずれもレシーバーとディフェンスが交錯しているポイントへの短めのパスだった。第4Qには再び40ヤードパス(ロールからのパス)が#42多田羅へヒットしているように、長い距離のパスはQBレシーバー間で安定感はある。課題は短い距離のパス、となれば、検討項目はわずかである。

 また試合後半のQBに#14河野が登場、WR#81多田、TE#4灘へのパスがつながらないこともあったが、一方で後半の第2シリーズではパス(2本のロング+1本のショート)をつないだTDシリーズを演出している。
 ショットガンからのランプレーの担い手はRB#6田中に、#31川村、#26辻野、#40吉岡が加わってきており、ランパスの華麗なオフェンスが今年も楽しめそうだ。
 もうひとつ、目立たないプレーだがP#11小笠原のいい判断があった。パントスナップボールを確保できなかった(主原因がどちらにあるかは不明)のだが、京都大学のラッシュも全くなかった。ここで体勢を整えて蹴る時間はあったのだが、プレッシャーがないと判断するとそのままボールをもってスクランブルラン、これでFD更新している。結局はこの試合では態勢に影響はなかったのだが、どこかで生きてくるだろう。

 なお、京都大学ディフェンスのスターターメンバーは、特にDLLBフロント陣は昨年から入れ代わったメンバーが多く、これが前半ズルズル引きずられた原因のひとつかもしれない。だがこれは今後の成長が見込める点でもある。

********

 試合は、第3Q残り3分44秒の時点で関西学院大学が追加点を挙げた時点で、関西学院大学21−3京都大学と勝負あったかに見えた。だが、ここから試合が大きく動いていった。

 京都大学は自陣20ヤードからのシリーズで、RB#33池上の中央突破ラン、オープンラン、そしてQBキープ等1プレー10ヤード以上のゲインを繰り返すようになった。さらにTE#89東へのスクリーンパスも加わって、この日初めての70ヤードロングドライブとなった。

 第4Qに突入した時点で京都大学オフェンスは敵陣10ヤード、エンドゾーンが目前に迫ったのだが続くTDパスを関西学院大学DB#8渡辺にインターセプトされてしまい、一度は侵攻が途絶えた。
 だが、再び自陣40ヤード付近から、ショットガンからのWR#25森田へのプレーアクションパスやTE#89東へのミドルパスなどをつないで再びエンドゾーン目前20ヤードに迫ると、最後はRB#33池上のカウンターランプレー、関西学院大学ディフェンスのタックルも甘かったこともあって、これが20ヤードのTDランプレーとなった。

 京都大学は、次のシリーズでもRB#33池上の左サイドオープンを駆け抜ける65ヤードTDランによって加点、京都大学17−21関西学院大学と得点上は関西学院大学リードとは言いものの、試合の流れは京都大学に傾きつつあった。

 関西学院大学はここでQB#10出原によるWR#42多田羅へのロールパスで1TDを追加するが、京都大学もそのキックで#33池上が90ヤードのリターンTDと2ポイントPATをパワーランプレーで決めて、得点差を3点に戻す。試合残り時間1分25秒。

 しかし、京都大学オンサイドキックでボールを確保できずに逆転にはいたらなかった。

********

 この試合のポイントは、やはり、第3Q最後からの京都大学オフェンスシリーズが何故ゲインするようになったのか、 ここが一番重要なポイントなのだが、正直なところ、なぜなのだろうか理由が不明である。関西学院大学オフェンスは後半から少しずつメンバー交代していたのだが、さてディフェンスはどうだっただろうか。春の観戦ということで私の頭が回らなかった・・・。





05月16日(日) 長居球技場 11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西大学0301417
神戸大学30003
(現地観戦)
 
関西大学
神戸大学
1Q FG
G× 1Q
2Q
FL
FG×
FG×
FL
FG
2Q RFL
3Q
FL
3Q
4Q
FG×
FL
TD
TD
G×
END 4Q
(作者Aのメモより)


 先制したのは神戸大学で、第1シリーズ自陣12ヤード付近からランプレーによるロングドライブを行っている。QB#10江端からTB#1中井のオープンラン、RB#2井ノ上、#29中桐の中央突破ランなどで1回5ヤード以上のゲインが続く。これでFDを5回更新し、相手エンドゾーンまで8ヤードに到達した。
 この第2D、RB#1中井の左オープンランでエンドゾーンへ飛び込んだがイリーガルフォーメーションの反則により無効、この罰退が効いてしまった。結局K#43三輪のFG3点に留まった。

 神戸大学は、第2Qにも関西大学のファンブルロストによってエンドゾーン前11ヤードからオフェンススタートというチャンスを得る。この第1DではUBフェイクのQBキープで8ヤードと前進するが、続く第2DでDL#90和久の鋭い突っ込みがQBに炸裂して後退、パス失敗後の第4DFGキックでは#23長谷川にカットされてしまい、チャンスをなかなか得点に結びつけられないという、ジリジリした時間が展開されていく。

 その後の神戸大学オフェンスは、なかなか相手陣に入れず、さらにファンブルロストやインターセプトなどによってテンポを悪くしていくという試合になった。

 それでも神戸大学オフェンスの持つ力としては、やはり、ランプレーには見るべきところがある。RB#1中井、#2井ノ上、#29中桐、#32森による中央やオープンへのラン、そしてQB#10江端のキープも綺麗に決まっているのは例年と変わらない。雨のためにパスが少なかったことの裏返しかもしれないが、ランプレーは今年も充実している。

********

 一方の関西大学のオフェンスはQB#8碇,#7堤を併用、さらにRB#34鎌倉、#3松田などRBが3人セットするウイッシュボーン体形を中心に展開した。このRB3人は、どちらかと言うとスピード系であり、かなり深い位置でセットして中央突破やオープンへのスイープなど多彩なランプレーを試みていた。

 第1シリーズはRB#34鎌倉のオープンラン30ヤードで敵陣へ入るが、QB#8碇からWR#15中尾へのパスをDB#21松田にカットされてギャンブル失敗、第3シリーズでは自陣20ヤード付近からランプレーやディレイパスで前進しつつも、神戸大学DLに押し込まれた状態が続いてファンブルリカバーやDB#25矢野川の鋭い突っ込みに苦労しつつ、神戸大学パスインターフェアもあって最終的には相手陣30ヤード付近からのFGトライにまで達するのだが、得点に至らない。神戸大学同様決め手に欠く状態が続いた。

 そして第2Q残り時間僅かとなった時間帯で神戸大学がファンブルロスト、関西大学はフィールド中央からの第4シリーズを第4D残り1ヤードに追い込まれたがRBへのロングピッチによってFD更新すると、その第2D敵陣エンドゾーン前6ヤード付近で第2Q残り時間10秒、ここでFGの3点へと結びつけた。

********

 第3Qは神戸大学関西大学とも一進一退が続く。均衡状態のまま時間だけが経過していった。途中には関西大学リターナー#17大谷のパントリターンがそのままリターンTDかと思われたがプレーがあったがスピアリングの反則による取り消しなど、再び両チーム決め手を欠く展開となる。

 こうして第4Qへと突入するのだが、関西大学のパントキックが神戸大学フィールドポジションを1桁台に押し込んだことで試合が動き始める。

 神戸大学オフェンスがここで左外へのクイックパスを投じるが、これを関西大学DBがインターセプトしてエンドゾーン前8ヤードからのオフェンススタートとなった。
 このシリーズは神戸大学ディフェンスDL#6阿部、LB#51奥野などが中央ランプレーを3回シャットアウト、さらにFGキック失敗によって一度は窮地を脱する。  しかし、再び神戸大学オフェンスが自陣でファンブルロスト、再び自陣エンドゾーンを背負うディフェンスだったが今回はディフェンスパスインターフェアもあって、最終的には3回のランプレーを押し込まれて均衡が破れた。

 関西大学は、さらにWR#17大谷への右パスからスピードでまくった65ヤードロングゲインから試合終了間際に2個目のTDを奪って、試合を決めた。

********

 神戸大学ディフェンスはLB#51奥野、DB#25矢野川などスピードのあるメンバーが多く、何度かのゴール前ディフェンスは関西大学を圧倒していた。今年もディフェンス主導で試合を組み立てて行けそうだ。そんななかでDBの再三のパスインターフェアはパスカバー含め、春夏の課題ということで。

 一方のオフェンスは例年通りランプレーが充実している。それでも、ファンブルロストやパスインターセプトなど時間が経過していくにつれて雑な展開になっていく。朝方から大雨が降っていたので、もしかしたらボールが手に付かないファンブルロスト連発の試合になるのではと予想していたのだが、その通りになってしまった。
 昨秋リーグ戦の悪いパターンを見ているような試合内容だったが、今年のメンバーは昨年のメンバーではないし、今の段階ではこんなことも有り得るだろう。ただ、昨春のこの時期の観戦記にも同じようなことが書いてあるのが気になってしまう。

 オフェンスもライン・バックスに能力の高いメンバーが揃い、決め手もある。今年は良い方向に回転していってほしい。
********

 関西大学オフェンスはQB#8碇、#7堤の併用によるウイッシュボーンによるランプレー中心の試合展開だった。それだけのRB陣容なのだがいずれもスピード系のRBであってパワー系不足なのは否めない。スピードでオープンを捲り上げれば大きくゲインしているのだがDBLBのコンテインが完璧だとなかなかドライブできていないシーンも多かった。ただ、TEへのショートパスやWR#17大谷へのパスが少なかったのは雨天のためならば仕方のないことだろう。このあたりは関関戦にて。
 ディフェンスは昨年から活躍していたDL#90和久,#95古川のフロント陣が目立っていた。




05月16日(日) 長居球技場 13:40
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
立命館大学007613
近畿大学00707
(現地観戦)
 
立命館大学
近畿大学
1Q
P×
FG×
1Q
2Q
FG×
2Q FG×
3Q
(RFL)
TD
TD
3Q
4Q
FG
FL
FG
4Q END
(作者Aのメモより)


 立命館大学オフェンスはWR#18木下、RB#21岸野、#23古川の出場機会がなく、スターターにはWR#7長谷川、#8阿南、#15末原、RBには#22佃、#44斎藤が名を連ねていた。試合前半のショットガンフェンスは、2インターセプト・2FG失敗・2パントと相手陣に入ることはあっても決め手を欠くという印象が強い。

 第1シリーズは自陣38ヤード付近からQB#12池野によるショットガンスクランブル21ヤード、さらにRB#22佃の右オープンラン14ヤード等、ミドルゲインを積み重ねてエンドゾーン前22ヤードの達するが、続くパスをDB#24岩井にインターセプトされてしまう。

 第2シリーズはパントブロックによって得た敵陣35ヤードからスタート、QBのフェイク動作によって近畿大学ディフェンス陣をバラバラにしてRB#44斎藤が20ヤードゲインしてエンドゾーン前5ヤード。ここから4回の攻撃となるのだが、パス狙いにDB#5青木、LB#9田中,#54等のQBサックロス、TEへのパスにはDB#5青木が渾身のシングルタックルでノーゲインに仕留めるなどでFGトライに追い込まれてしまたる。

 第3シリーズも同様で、自陣からRB#22佃のラン16ヤードやWR#7長谷川へのクロスパス25ヤードなどビッグゲインによって敵陣30ヤードに達するが、ここから近畿大学ディフェンスを打ち破るだけための決め手を欠き2回目のFG失敗と、なかなか得点に結びつかない。
 なお、FGトライは1度目がボールオン敵陣10ヤード、2回目が敵陣25ヤード付近だった。

********

 近畿大学ディフェンスはLB#9田中,#14須田、DB#1中路、#5青木が前に詰めてQBへのプレッシャーをかけ続ける。ランキャリアに対してはDLLBが何度もロスタックルを見舞い、パスカバーはDB#18西村と要所にアスリートがそろい、イーブンの試合を繰り広げていた。
 ただしQBのオーバーフェイクの動作に敏感に反応してしまうので、逆サイドのプレーが有効になってミドルゲインを許している時もある。最終的にはDB#24岩井、#26井上が追いついているので、なんとか持ち堪えているというギリギリの印象なのだが、良いように判断すれば、立命館大学のスピードにしっかりと対応できている証拠でもあろう。

 逆に見れば立命館大学オフェンスにスピード感がないというか、ディフェンスを大きく振り回すだけの力がないということかもしれない。特にこの日は縦1本で大きく抜けるロングパスがなかったためので、ディフェンス陣を縦に伸ばせなかった。横へはQBフェイクによって一瞬はバラバラにすることができていたが、少なくともこの日は近畿大学にスピードで対応されている。

********

 この日の近畿大学オフェンスは、QB#10岡を中心のランパスバランスオフェンスを披露、ランプレーにはRB#7樋口、#23吉田による中央突破とオープンラン、パスターゲットにはTE#4橋本、WR#6長谷川へのディレイパスやクロスパスなどオフェンス組み立て的には彩りがあって試合序盤はFD更新を繰り返していた。ただ立命館大学、DL#99紀平、#59谷野、#57岩崎、DB#27福島、#13三宅等スピードあるディフェンス陣に徐々に手を妬くようになっていく。

 この近畿大学オフェンスがチャンスを得たのは第2Q0分残り27秒からの最終シリーズで、右WR#87石田への縦パスが37ヤードのビッグゲインとなり、始めて敵陣へ入った。
 さらにRB#7樋口のドロー中央突破ランで10ヤード前進、敵陣17ヤードへ達する。だが時間切れ寸前のために狙ったFGキックは惜しくも右へ逸れてしまい、先制のチャンスを逸する。

 そして第3Q、近畿大学最初のオフェンスシリーズはFD更新もなくパントを蹴るのだが、このパントに立命館大学リターナーがボールをファンブル、これで近畿大学は再び敵陣スタートとなる攻撃権を得た。

 ポジションはエンドゾーンまで33ヤード、ここでQB#10岡かエンドゾーン内へのロングパスを投じた。これがWR2人とDB2人が交錯しながらも最後はWR#6長谷川がキャッチして近畿大学が先制することになった。

 これに対して立命館大学オフェンスも続くシリーズでRB#22佃のスピードラン、RB#44斎藤のパワーラン、そして右WR#15末原へのパス2本であっという間に同点に追い上げた。

 立命館大学オフェンスは次のシリーズもドライブして敵陣にまで侵攻するのだが、再びここで止まってしまった。LB#55によるタックルなどで第3D残り10ヤードに追い込まれると、続くパスをDB#26井上にインターセプトされてしまい、全く波に乗れない。

 こうして試合は同点のまま第4Qに突入していく。

 この均衡が崩れたのは1本のパントキック・キックリターンがきっかけとなってしまった。フィールドポジションを悪くした近畿大学はパントキックでポジションを挽回できず、立命館大学にFGチャンスを与えてしまった。

 結局立命館大学が2FG差で白星となったが、勝敗は二の次の春の試合である。試合内容全般を通して見れば両校秋までの成長ポイントを探ることのできた面白い試合だった。

********

 近畿大学オフェンスはQB#10岡によるランパスバランスオフェンスがテンポよく、今後が楽しみな内容である。ランキャリアはRB#7樋口、#23吉田など、パスレシーバーにはTDパスをキャッチしたWR#6長谷川、#87石田、TE#4橋本など。さらにこの日はほとんど見られなかったがQB#10岡のキープも冴えている。
 ディフェンスはDB#5青木のスピードが際立つが、DB#18西村、#1中路、LB#55など近畿大学特徴のアグレッシブディフェンスは今年も健在である。
 今春は専修大学戦、金沢大学戦を観戦予定だが近畿大学からは、やはり目が離せない。

********

 立命館大学オフェンスは、極論してしまうと結局のところRBのスピードだけが際立った試合だった。
 昨年までの立命館大学ショットガンは短いパスをつないでランでもつなげてと多彩なプレー種類でランにもパスにもケアしなければならなかった。だが今年は長浜ボウルとこの試合を観戦した限りでは、ランプレーに個人技のスピードパワーがあるものの昨年と比較するとオフェンス全体が手狭な印象を受けてしまう。

 QBWR間のコンビネーションが悪いことによって、パスの成功率が高くないという印象を受けてしまうことと、やはり、ロングパスの脅威がないということだろう。ディフェンス布陣を前後左右にストレッチするだけの脅威がない。守備範囲が限られているのはディフェンス側にとって対応しやすい。
 もっともこの日はロングパスのNO1ターゲットであるWR#18木下が不出場だった。さらに冬の完成した時期のチームと比較するのも正しくない。さらに、昨年のチームも初期の頃はバタバタしていた。春の試合としてのゲームプランもあっただろうから、この日の内容が今年の立命館大学の実力とは思えない。今後どのように変化していくか。




5月22日(土) 王子スタジアム 11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
桃山学院大学00606
和歌山大学0210021
(現地観戦)
 
桃山学院大学
和歌山大学
1Q
FL 1Q
2Q G×
FL
TD
FL
TD
TD
END 2Q
3Q
TD
3Q
G× 4Q
G×
G× 4Q
(作者Aのメモより)


 和歌山大学はQB#2楢原を中心にしたオプションランプレー、一方の桃山学院大学もRBによる中央突破ランを中心と第1Qからともに地上戦を繰り広げながら、相手方の様子を伺うという試合展開だった。

 その第1Q終盤、桃山学院大学中央突破ランプレー中にファンブルロスト、これで和歌山大学が敵陣38ヤードスタートとなり、両チーム初めての得点機となった。

 ここで和歌山大学は、QB#2楢原キープに一度は反則後退するも、RB#32寺中の中央ラン、QB#2楢原のキープランとオプションプレーが連続ゲインして前進、桃山学院大学のパーソナルファウルもあって敵陣15ヤード地点で攻撃権更新なった。

 和歌山大学は、ここまで地上戦を続けていたオフェンスの組み立てだったのだが、この第1プレーでドロップバックによるパスを試みる。だが桃山学院大学ディフェンスもしっかり反応し、ブリッツ気味に突っ込んだ#36西川のQBサックによって大きく後退し、得点機を逸してしまった。

 桃山学院大学はこうして一度は窮地を脱したのだが、ここから2シリーズ連続で自陣ファンブルロストという悪夢を見ることになる。和歌山大学ディフェンスフロント陣にしっかりと押し込まれてしまいボールが手につかない時間帯となった。

 和歌山大学はここ2度のチャンスをQB#2楢原のオプションキープで中央やオープンを大きく前進、そして、いずれもランプレーによって2TDを奪う。桃山学院大学のミスをしっかりと得点に結びつけ、試合の主導権を握った。

 さらに第2Q終盤にはフィールド中央付近からTE#4八瀬へのショートパスを挟んで、プレーアクションパスが左コーナーWR#13西へロングヒット、そのまま45ヤードのTDパスとなり、ランパスマルチのドライブができるところを見せ付けた。


 一方の桃山学院大学オフェンスは、自陣でのファンブルロスト多発によって自らがテンポを崩すという結果になってしまったのだが、中央付近のランプレーだけは大きくゲインしている。どちらかと言えば和歌山大学ディフェンス布陣の詰め方の課題なのだがスクリメージを突破すると大きくゲインする傾向をしっかりと捕らえていた。
 そして前半最終シリーズ、フィールド中央からRB#33大月のオプション18ヤード、中央突破ドローで22ヤードとエンドゾーンに迫ったが、ここでタイムアップとなる。

********

 後半再開直後は両校ともパントとなるのだが、ここで和歌山大学のパントキックの飛距離が出ず、桃山学院大学に敵陣36ヤードスタートというポジションを献上することになる。
 桃山学院大学は、ここからRB#36西川の9ヤード、14ヤードと、いずれも中央付近のランプレーで大きく前進すると敵陣11ヤード、再びRB#33大月のランプレーによって第3Q残り4分34秒にTDとなった。

 桃山学院大学は続くシリーズもフィールド中央付近から再びRB#36西川が中央ランプレーによって43ヤードのビッグゲイン、相手のウィークポイントを攻め続けた。
 しかし、このシリーズでは、敵陣1ヤードでFD更新ながらTDプレー中のホールディング反則による後退が効いてしまい、第4DギャンブルでRBが左OT付近を巧みに走ったのだが最後の1ヤードが届かなかった。

 和歌山大学の後半オフェンスは4シリーズ中15ヤード付近からのスタートが3回、QBキープやRB#39貝沼のスピードランなどでフィールド中央まで到達するのだが、そこから敵陣への侵攻することができなかった。

********

 勝負という点では、桃山学院大学のファンブルロストが全てという得点経過だったが、そこを確実に得点に結びつけた和歌山大学が試合を終始リードしたという内容である。

 和歌山大学オフェンスはQB#2楢原によるオプションを主体に組み立てているがRBWRともダウンフィールドブロックがしっかりしており、さらにQBの走路を見る目も冴えており、何回もビッグゲインしているのは当然のことと言える。パスプレーが少なかったのは意図的なところなのかは不明だが、もう少しパスを織り交ぜれば、もっと多彩であり面白いオフェンスが組み立てられそうだ。

 ディフェンスはフロント陣LB#50、DL#80大塚、LB#4八瀬などがボールキャリアへしっかりとロスタックルを見舞うなど勢いがある。
 しかし、中央ランプレーが大きく抜けてしまうのは何故なのだろう。スクリメージ付近でノーゲインの抑えることもあるのだが、「そこを抜かれるとビッグゲイン」という状況は最後まで変わらなかった。これは秋までの課題ということで。

 桃山学院大学オフェンスはファンブルロストで試合の流れを失ってしまった時間帯が惜しい。中央付近のランプレー主体にしてからは試合の流れをイーブンに戻すことができた。パス機会が少なかったように見えたが、もう少しパスを投じていれば和歌山大学ディフェンスに対してどうだっただろうという点が、私の個人的興味の残るポイントだった。




5月23日(日) 王子スタジアム 11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
姫路工業大学1366732
富山大学700714
(現地観戦)
 
姫路工業大学
富山大学
1Q RTD
TD
FG×
TD
1Q RFL
TD 2Q
END 2Q
RFL 3Q
TD 3Q
4Q
FL
TD
TD
FL
G×
4Q END
(作者Aのメモより)


 先制したのは富山大学だった。姫路工業大学キックで試合開始。そのリターナーが富山大学#28。開始直後ということとそのスピードに姫路工業大学側が一瞬氷ついてしまったかのようで、そのままリターンTDとなった。だが、姫路工業大学も次のシリーズで左WR#87へミドルパス(25ヤードパス+50ヤードラン)計75ヤード前進したのをきっかけにして同点に追いつく。
 これに対して再び富山大学#28によるリターン30ヤードによってフィールド中央でのオフェンススタート。QB#8からの右コーナーWR#11へのパス25ヤードでFD更新して敵陣16ヤードに達する。
 しかしここで姫路工業ディフェンス#53などがオープン・中央のランプレーを止め、第3DではRB#28のスピードによるオープンへの展開を試みたのだが、これもLBがしっかりと対応、富山大学FGも決まらず無得点に終わった。

 このように試合序盤は大技一気の様相を呈していたのが、第1Q終盤になってようやくこの試合の傾向が見えてくる。

 第1Q終盤、姫路工業大学は自陣45ヤード、左#19へのロングピッチからのオープンランがそのままTDプレーになる。さらに、次のオフェンスシリーズでも、富山大学のリターンファンブルロストによって敵陣スタートとなると、RBのオープンランプレーにWR陣のダウンフィールドブロックが正確に決まってそのままTDランとなった。

********

 富山大学オフェンスは第1QにQB#8、第2QにはQB#6を起用、RB#28、WR#6、#11によるランパスにQB#6のキープランが加わった。中央やオープンへのランプレーではまま前進するのだが、ショートパスの失敗から第3Dで距離を残してしまい、最終的にはパントというシリーズが多く、なかなか連続ゲインには至らない。
 さらに、姫路工業大学ディフェンス#53、#58,#73,#69などフロント陣に手を妬き、ランプレー単独ではビッグゲインを奪うことができなかった。

 富山大学オフェンスは後半もQB#8と#6併用によるランパスの組み立てが続く。そして、第4Qフィールド中央付近からRB#28による右オープンランを駆け抜けてTDランによって得点した。

********

 富山大学ディフェンス陣は、オープンへのランパスに対して、WRによるブロックによってLBCBが捕られてしまう。そして、この時点でボールキャリアに詰めてくるディフェンスがいなくなるので大きくゲインされてしまっている。これがなければ均衡した試合になっていたかもしれない。この試合では最後まで対応できなかったのだが、単に役割分担だけの問題であり、秋までには解決しているだろう。
 さらに、ベンチに大きなサイズのメンバーが数名控えていたので、ラインサイズもより大型化するだろうし、オフェンスは時々のショートパスが通れば、ランパスバランス良い組み立て方ができそうだ。





5月23日(日) 王子スタジアム 13:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
京都産業大学077014
中京大学070613
(現地観戦)
 
京都産業大学
中京大学
1Q
G×
1Q
2Q
TD
TD
2Q END
3Q
TD
3Q
4Q
G×
FL
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)


 中京大学オフェンス第1シリーズは自陣16ヤードからスタート、そしてギャンブル失敗となったポジションが敵陣25ヤード。つまり合計60ヤード前進しているのだが、そのうち45ヤード分は京都産業大学反則3回による。試合開始直後ということもあるが、締まらない立ち上がりだった。

 中京大学第2Qの得点は、フィールド中央付近から侵攻開始、ここでも京都産業大学反則絡みで前進、さらにQB#18からWR#11へのパス11ヤードとRB中央突破ランが15ヤードのTDランとなった。  他のシリーズも前進してFD更新しているのだが、どこかでパスキャッチミスとかピッチミスとかどちらかというと自滅っぽいプレーが挟まってしまい、最終的に得点に至らないという惜しいオフェンスシリーズが続いた。

 一方の京都産業大学オフェンスは、中京大学ディフェンスDL、LB#50、DB#5などに押し込まれてしまい、中央ラン・オープンランいずれもシャットアウトされてしまっている。最初の4シリーズ連続FD更新なし(正確には中京大学反則による1回)という状況だった。  それでも第2Q最終シリーズになって、ようやくRB#1の中央突破ランが24ヤードと大きく前進したのをきっかけにして、エンドゾーン前5ヤードにまで到達。ここから第3Dに追い込まれたが、最後はQB#3スクランブルフェイクでDBを吊り上げた裏WR#9へのTDパスで前半終了間際に、ようやく同点に追いついた。

********

 後半、京都産業大学はフィールド中央付近からのプレーアクションパス1本でTDを奪うと、次のシリーズは自陣からの初めてのロングドライブを見せた。
 中京大学ディフェンスの足が止まってしまった時間帯でもあったのだが、それでも、同じようなコースへ何回か飛んでくるパスボールに対して、最後はDB#36が狙ったようなパスインターセプトを見せて、試合の流れが再びイーブンに戻っていく。

 一方の中京大学オフェンスも京都産業大学LB陣のプレッシャーが厳しかったこともあるが、WRTEのパスキャッチ失敗が続く。

 つまり、得点上は均衡しているのだが、もっと違った結果になってもおかしくはない。両チームディフェンス好守とも言えるが、チャンスを掴めない・チャンスをモノにできないことは両チーム共通である。両オフェンスともにあと一歩のもどかしさを感じずにはいられない。


 試合は、第4Q終盤の京都産業大学自陣でファンブルロストによって中京大学に同点逆転のチャンスが巡ってきた、残り時間1分14秒・敵陣12ヤードから右WR#11の左オープン8ヤードラン、スパイクして時計を止めた第3D、QBプレーアクションからエンドゾーン内にいるレシーバーを探し出したパスは、レシーバーがしっかりとキャッチしてTDなった。
 このPATを2ポイントによって逆転を狙ったが、右ロールのパスはディフェンスに囲まれてしまいフリーターゲットが存在しなく失敗に終わった。





5月29日(土) 王子スタジアム 11:00
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
大阪経済大学 3 3 0 0 6
岡山大学 7 0 0 7 14
(現地観戦)
 


 



5月29日(土) 王子スタジアム 13:30
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
大阪産業大学 0 16 0 14 30
滋賀大学 0 0 0 0 0
(現地観戦)
 


 



5月30日(日) 王子スタジアム 11:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
甲南大学070714
京都産業大学0100010
(現地観戦)
 


 



5月30日(日) 王子スタジアム 13:30
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
同志社大学0267033
関東学院大学606019
(現地観戦)
 


 



6月12日(土) 王子スタジアム 13:40
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
近畿大学 9 3 0 0 12
専修大学 0 0 0 0 0
(現地観戦)
 
近畿大学
専修大学
1Q
TD
(S) 1Q P×
2Q
FG
2Q REND
3Q
FL
3Q
4Q G×
END 4Q
(作者Aのメモより)


 この定期戦はこれまでにも何度か観戦しているが、梅雨時ということもあって快晴の日に観戦した記憶がない。昨年の等々力は曇天、その2年前の等々力も曇天だった。水の浮いた長居の人工芝の記憶もある。東西対抗の面白いカードなのだが、いつもスカッとした観戦にならないのが残念である。

********

 コイントスによって近畿大学の先攻で試合が始まった。そして、試合に臨む勢いがそのまま第1・第2シリーズの圧倒的なドライブに現れて近畿大学が先制点を挙げる。

 自陣30ヤード付近から始まった第1シリーズ、QB#10岡からWR#6長谷川へのショートパスでFD更新、さらにRB#7樋口のドロー中央突破ランで11ヤード前進する。ただし、QBパス狙いにDL#57永樋などが鋭い勢いで突っ込んでくるので余裕が全くない。
 結局この第1シリーズはパントに追い込まれるのだが、続く専修大学オフェンスがノーゲインに終わったことによって第2シリーズは敵陣スタートとなった。
 そしてこのシリーズではRB#23吉田の中央突破ラン(ダイブ)で大きく前進、さらにRB#35平城15ヤードゲインすると、最後は再びRB#23吉田の中央突破ランダイブ10ヤードと、速攻&パワープレーによって近畿大学がTDを挙げた。

 近畿大学のこの2シリーズは確かに勢いがあったのだが、ライン戦では近畿大学OLが必ずしも優位な立場にはなく、徐々に専修大学ディフェンスLB#5遠山、LB#45勝山、DL#57永樋などのの活躍が目立つようになっていくと、近畿大学オフェンスドライブがストップしてしまった。

 一方の専修大学オフェンスもスターターにQB#11中田を、第2QからQB#9富田を起用するが、いずれもランパスに正確性を欠く状態で、前半は3パント2インターセプトに終わった。なおセーフティーはパントスナップボールお手玉による。

********

 両チーム膠着状態のまま時間だけが経過していく前半だったが、第2Q終盤に両チームとも1回だけロングドライブを行っている。ちょうど、雨が止んでいた時間帯だった。

 専修大学は自陣40ヤードから、QB#9富田とRB#28立花、RB#20後藤が、カウンター系のランプレーを用いて近畿大学ディフェンスを揺さぶる。これで5ヤード程度の小刻みな前進を繰り返して4回のFD更新、エンドゾーン前12ヤードにまで達っした。
 あと一歩のところだったのだが、ここで近畿大学LB#14須田にパスをインターセプトされてドライブが潰えてしまった。

 この時点で第2Q残り時間1分46秒、続く近畿大学自陣16ヤードスタートの攻撃だったが、こちらもロングドライブとなった。
 WR#87石田へ右パス12ヤード(DB#24鈴木のチップボールをキャッチ)、WR#6長谷川の25ヤードと思い切りのいい速いタイミングのランパスが効果的に決まっていく。さらに中央突破ラン13ヤードと、突然、ミドルゲインを連発してあっという間に敵陣35ヤード。ここまでで40秒を消化しただけだった。

 そして近畿大学がタイムアウトを行使して作戦を練る。しかし、本来ならプレーを準備選択することでドライブが続くはずなのだが、時間を置いたことで逆にテンポが崩れてしまった。
 このFD更新に4回のプレーを要して敵陣23ヤード。ここから再び4回目の攻撃でFGトライ、K#5青木のキックで3点を得るに留まった。

********

 後半は、ほとんどの時間帯でボールが近畿大学陣にあり、フィールドポジション的には専修大学が俄然有利だったのだが。
 しかし、ここは近畿大学アグレッシブディフェンスの壁が厚くエンドゾーンを死守し続けた。LB#9田中のタックルなどによるファンブルロスト、LB#14須田、DL#99柳川のパスカット、近畿大学DB陣のド真ん中へ投じたパスをDB渡辺インターセプト等、ディフェンスの集中力は今年も鋭いものがあった。

 一方の近畿大学オフェンスはランパスとも力強さに欠けるシリーズが続く。TE#4橋本やRB#7樋口のランで単発ゲインはあるのだが、LB#5遠山などによる早い潰しとDB#24鈴木に2回もパスを奪われるなどで、計算どおりのドライブにはならなかったようだ。

********

 この日の天候は第3Qから第4Qにかけて最も激しい雨が降っていたこともあり、近畿大学専修大学ともオフェンス不調だった。もちろん「秋リーグ戦の重要な試合でも雨は降る」と言ってしまえばそうだが、それは置いておくとして。

 近畿大学オフェンス第1・2シリーズは、「絶対に得点する」という集中力・気持ちの見えたドライブだった。さらに、第2Q最後の2ミニッツでもタイムアウトまでは勢いのいいテンポいいドライブを見せている。タイムアウト後で流れが止まってしまったのは不思議だが、勢いに乗ると止まらないオフェンスというここ数年の傾向は今年もしっかりと引き継いでいる。
 ディフェンスも同様で、後半はエンドゾーンを背負いながらもDB#5青木中心に、LB#14須田、#1中路、DB#18西村、#26井上など要所には核となるメンバーが揃っており、チーム全体がしっかりと盛り上げていた。今年も近畿大学攻守は、色々と厄介なチームになりそうだ。

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 専修大学も、ディフェンスがしっかりで、特に昨年から活躍しているLB#5遠山を筆頭に、DLDB含めてこちらも勢いのあるメンバーが揃っている。
 一方のオフェンスは、ランパスともまだ形が出来上がったばかりという段階らしかったが、こちらもターゲット/キャリアの担い手は揃っている。あとは時間が解決してくれるだろう。ここ数年、秋の関東大学選手権出場の常連校でもあり、今後が楽しみなチームである。





06月13日(日) 王子スタジアム 14:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
関西学院大学03003
松下電工1470324
(現地観戦)
 
関西学院大学
松下電工
1Q TD
TD
1Q
FG× 2Q
FG
TD
END 2Q
3Q
FL
3Q
4Q
FG
G×
4Q END
(作者Aのメモより)


 この試合は、春の日程が発表になった段階で個人的に楽しみにしていた試合である。関西学生の覇権から遠ざかっている関西学院大学が社会人松下電工を相手に、どのような試合を展開するか。勝敗は度外視で、ポイントは唯一、どのような試合内容になるか。

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 先攻の松下電工は、自陣25ヤードからFD2回更新してフィールド中央付近、QB#17高橋のピッチを受けたRB#20石野が右オープンへ展開し、ディフェンスのタックルをすり抜けて独走の50ヤードTDランとなった。

 松下電工は次のシリーズも自陣40ヤード付近からロングドライブで加点する。RB#20石野、#31樫野のランとTE#2霊山へのパスで計10ヤード前進すると、ここからは左右へのパスが続いた。RB#44荒木、#86野口への両サイドへのパス2本計10ヤードでFD更新する。
 そして次はRB#20石野の中央突破ランプレーが約20ヤードゲインと関西学院大学ディフェンスが大きく振り回されてしまった。最後はエンドゾーン内へのパスで関西学院大学の反則を誘うと、とどめは中央突破ランプレーの力技で得点した。

 松下電工は試合開始直後2シリーズ連続の得点で、特に2回目はフィールドを左右に広く使ったきれいなTDドライブ だったが、ただ関西学院大学ディフェンスがスピードに慣れるまでのミスマッチの時間帯とも言える。

 この日の関西学院大学ディフェンス布陣は、DL#52佐岡、#90石田、#44田頭、OLB#32朝山、MLB#53柏木、CB#8渡辺,#27高倉,S#2深見,#16河合というメンバーだったが、続く2個のシリーズでは、DL#44田頭、#52佐岡による2連続QBサックや、RB石野のオープンランに対してDB#2深見が手を引っ掛けてロングゲインを防ぐなどでパントに追い込んでいる。

 ただし関西学院大学ディフェンスにとってギリギリの攻防であることには変わりはなかった。ロングパスは滞空時間がある分だけコース取り等でWRとイーブンの展開を繰り広げていたが、ショートからミドルレンジの左右へのタイミングパスは、本来守備の苦手なコースでもあり、適度にヒットしてしまう。
 第2Q最後の松下電工の得点は、まさにこの状態であり、DLLBがQBに手がかかる前の速いタイミングパスがWR#86野口へ2回、さらに#85山本、#86野口へとヒット、最後も#86野口へのクイックパスでエンドゾーン手前1ヤードに達すると、再び力で押し込んだ。
 もっとも、このシリーズだけで#86野口へ4回もパスが飛んでいる。この試合に対して事前のスカウティングや分析を要求するのは無理なこと。もしも年度末に再戦するならば、このパスは通っていないだろう。

********

 一方の関西学院大学オフェンスはQB#10出原が先発したが、最初の2シリーズともFD更新すらさせてもらえなかった。第1シリーズはパス狙いだったがようだが、漏れてくるDLLBに追い込まれ、第2シリーズはハンドオフによるラン主体も中央は壁が厚く、オープンへはスピード競争で捲り上げられず、QBショットガンドローもノーゲインに終わって手詰まり状態だった。

 そして第3・4シリーズは、再びパス中心に組み立てなおして、これが大きく前進した。

 第3シリーズは、自陣からWR#1板坂へのクイックパス9ヤードをきっかけにして始めてのFD更新。ここで一度はパントに追い込まれるのだが、スナップボールが高かったことと相手ラッシュがなかったことを見切ったP#11小笠原のキープランによって再びFD更新した。  これで試合の流れを引き寄せると、ここからミドルゲインを連発、LB背後へのWR#1板坂23ヤードパス、ハンドオフカウンターによるRB#33三浦のオープンランで12ヤードとディフェンスを撹乱した。

 だがこれで到達したポイントがエンドゾーン前7ヤードとなったことで、ディフェンスの守備範囲が限定されてしまい密度が高くなってしまった。エンドゾーンへボールを持ち込むに至らず、FGキックも右へ逸れてしまった。

 この時間帯は関西学院大学のディフェンスの支えもあって第4シリーズは再びフィールド中央からのスタートとなる。そしてQB#14河野のプレーアクションパスがWR#84五百川へ40ヤードヒット。これで敵陣20ヤードに達すると、再びエンドゾーンを目指したパスが続く。
 しかし、左コーナーへのTDパス失敗、第3D左WR#20三浦へのパスは絶妙なタイミングだったのだが松下電工DB#21小路が飛び込んで来てカットされてしまい、FG3点にとどまった。

********

 前半を終わって21−3は、やはり社会人松下電工優位の試合展開を数字で示している。

 だが、前半後半とも関西学院大学のほうが上回っていたのはキック時のカバーチームの動きだった。関西学院大学リターナー#27高倉の40ヤード、#9福井の25ヤード、そして#84五百川の40ヤードリターンなど、パントやフリーキックでビッグリターンが連発していた。逆に松下電工のリターン距離に特筆するようなものはなく、関西学院大学がしっかりとカバーしていたことが現れている。
 松下電工が前半を5シリーズ、3TDで止まっているのは、P#11小笠原の素晴らしいキックコントロールも加えた、フィールドポジションの優劣によるドライブ距離まで考慮しなければならない。

********

 後半は、松下電工QBが交代したこと、関西学院大学も攻守に若干のメンバー交代を加えていったことで、試合の流れが少し変わった。FD更新ないままに両チームパントの蹴りあいになって時間が経過していく。

 関西学院大学ディフェンスはLB#95、DB#13岡本、#15藤井などが後半から交代出場してくる。一方で、#44田頭がシチュエーションによってDLLB使い分けるスタイルは春初戦から変わっていない。

 この膠着した力関係が崩れたのは、第3Q終盤に関西学院大学オフェンスQB#14河野のパスが再び通りだしたことによる。WR#84五百川、TE#89灘へのショートミドルで久しぶりに敵陣へ侵入した。ここでスクリーンパスを投じるという絶妙なプレー選択があったのだが、一人残った松下電工LB#47杉本に対応されてしまいノーゲイン、第3D8ヤードに追い込まれるとディレイオブゲームでさらに後退という悪循環に陥ってしまった。

 一方の松下電工は再びQB#17高橋を起用、フィールドを左右に広く使ったランパスオフェンスによって自陣からのロングドライブを行った。最後は関西学院大学ディフェンスもエンドゾーン前11ヤードの攻防を防ぎきる健闘もあったがFG3点を加えて松下電工勝利となった。

********

 関西学院大学ディフェンスが社会人相手にこの時期はよく健闘しているというのが正直な感想である。秋リーグ戦もこの布陣で登場してくるだろうが、DLLBDBどのポジションもスキルの高いメンバーが揃っているので安心してみていられる。

 オフェンスもRB#26辻野、#33三浦、#40吉岡、#6田中などパワー系スピード系が揃い、WRにも#84五百川、#81多田、#9福井、TEと長短のパスターゲットが揃っている。安定感に欠けるという印象が拭えないのだが、それでも4月の明治大学戦の頃と比較すると大きく変化していることが、はっきりと伺える。夏を越えて秋頃には、もっと大きく変わっているだろう。秋リーグ戦が待ち遠しい。

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6月19日(土) 関西大学 14:00
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
関西学院大学 7 14 7 13 41
関西大学 0 3 0 9 12
(現地観戦)
 
関西学院大学
関西大学
1Q
TD
1Q
TD 2Q
TD
FG
END 2Q
3Q
TD
3Q
TD 4Q
FG×
TD
TD
FG× 4Q
(作者Aのメモより)


 関西学院大学関西大学とも春の最終戦である。この両チームは昨秋リーグ戦第2節に対戦して関西大学7−6関西学院大学と関西大学が勝利した。そして今秋リーグ戦では第1節開幕戦で対戦する。
 つまりこの試合は単なる春の練習試合という軽い位置付けではなく、関西学院大学にとっては秋春2連敗は絶対に許されず昨年の借りを返す必要があり、対する関西大学も今年の力を見せ付けておきたい重要な試合である。

********

 関西学院大学K#11小笠原のキックによって試合開始。そのボールは直接エンドゾーンに飛び込んでタッチバック、関西大学オフェンスは自陣20ヤードから始まった。QB#8碇とRB陣のフォーメーションはI体形をメインにセット、ランプレーで左右オープンへの展開を試みる。しかし関西学院大学DL#44田頭が2連続でRBキャリアへロスタックルを見舞って攻撃権交代となった。

 続く関西学院大学はフィールド中央からQB#14河野ショットガンキープなどでFD更新するが、左コーナーロングパスはレシーバーとタイミングが合っていたにもかかわらずDBにカットされ、次の左ミドルパスではタイミングミスで関西大学DB#24川勝にインターセプトされてしまう。パス中心の展開を試みた第1シリーズはターンオーバーで終了した。

 だが第2シリーズ以降ショットガンからのラン主体の組み立てが連続ゲインした。ハンドオフからのRB#26辻野、#6田中のラン、さらにフェイク動作の入ったQBキープでディフェンスを振り回して10ヤード近くゲインするなどで、フィールド中央から3連続FD更新して敵陣7ヤードに達する。
 ここで一度は関西大学DL#90和久,#95古川フロント陣の厳しいプレッシャーによって第4Dにまで追い込まれるのだが、それでも最後はタイミングを遅らせたQBスニークによって先制点をあげた。

 そして第3シリーズはRB#26辻野へのスクリーン10ヤード、RB#6田中の中央突破ランでTD、第4シリーズもフィールド中央からRB#6田中へのショベルパス、QBカウンターのキープラン等でミドルゲインを繰り返して、怒涛の3シリーズ連続TDとなった。

 この間、関西大学ディフェンス陣DL#90和久、#95古川がパスターゲットを探すQB#14河野へのプレッシャーをかけたり、RBへのクイックタックルでロスゲインを見舞うシーンがあるのだが、全体的にLBDBの2・3列に目立つシーンが少なく、押し込まれ続ける状況だった。

 なお試合前半はほとんど関西大学陣で行われていたのだが、これは関西大学#17大谷のリターンをほとんど許さない関西学院大学カバーチームが先週松下電工戦同様に十分機能していたことによる。
 一度だけ第2Q終了間際にフィールド中央付近までのリターンを許してしまったことがきっかけとなって、K#20西口によるホルダー敵陣38ヤード(ボール飛距離約50ヤード)のFG3点を許しているが、関西学院大学ディフェンスはほぼ完璧だった。

********

 第3Qも関西学院大学QB#14河野のショットガンからのラン、そして第4QはQB#10出原によるランパスがミドルゲインを繰り返すという状況は変わらずに時間が経過していった。

 ただ第4Q終盤残り時間約2分からの関西大学オフェンスシリーズだけは勢いが逆転し、RB#3松田のカウンターラン20ヤード、QB#8碇から左WR#15中尾ショートパスとカットランによって関西大学が1TDを返した。

 実は試合途中でも単発ながら関西大学RB#3松田、#34鎌倉のカウンター系のプレーだけは、あわやロングゲインと際どいシーンが続いていた。逆に関西学院大学ディフェンスは左右に振られると・・・ということなのだろう。なお、この日の関西学院大学ディフェンスメンバーは、先週松下電工戦とほとんど同じでメンバーが固定されてきている。

 関西学院大学オフェンスは、関西学生オフィシャルページのスタッツによればパス獲得距離がランよりかなり多くの距離を獲得しているが、実際に観戦した印象とかなり違う。もちろん加算減算の結果でありオフィシャル数値だから正しくのだが、「観る」と「聞く(見る)」では大違いである。
 この試合では、QB#14河野によるショットガンからのランがロングドライブを生み出し続けている。先週の松下電工戦では、ロングドライブしたり単純なパスミス/ランノーゲインなど、シリーズ単位で好調不調の差があって安定感が全く感じられなかったのだが、やはり学生相手だと十分な安定感が出てきて頼もしい。

 ところでこの日特に目に付いたのはQBのアフターフェイク動作だった。QB#14河野、#10出原とも大きな動作でディフェンスの目を引く。実際のボールキャリアはハンドオフしたRBだったりするので関西大学ディフェンスが迷っている瞬間に大きく前進するシーンが続出した。QB#14河野のアフターフェイクは一昨年から私個人的には好きだったのだが、いやらしいQBに成長してきている。

 一方で淡白に感じたのが第2Q最終のシリーズで、残り3分30秒付近自陣19ヤードから始まったので格好の2ミニッツの練習場面だったのだが、何の策もなくフィールド中央付近でタイムアップとなってしまったのが残念。

********

 関西大学オフェンスは、QB#7堤、#8碇の併用は5月神戸大学戦と同様だったが、RBウイッシュボーンからのシフトで実質I・T体形からのスタートがメインだった。RB#3松田、#34鎌倉などのボールキャリアのスピードは甘いタックルなどでは吹っ飛びそうな勢いがある。しかし、パスはレシーバーとあと一歩という状態だったが、パスターゲットにWR#17大谷、#15、#19、#1など揃っているので、これからの成長に期待。

 ディフェンス陣はDLフロント#90和久、#95古川以外目につかなかったのだが、昨年のディフェンスはLBDB含め全体的にもっと危険な勢いがあったように思う。オフェンスもだが今年は、なんか小さくまとまってしまいそうで、惜しい。




6月26日(土) 王子スタジアム 11:00
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
近畿大学 6 7 3 21 37
金沢大学 0 0 0 6 6
(現地観戦)
 
近畿大学
金沢大学
1Q
TD
FL 1Q
2Q
TD
FL
2Q END
3Q
FG
3Q
4Q
G×
TD
TD
G×
TD
TD
END 4Q
(作者Aのメモより)


 この試合観戦途中に、フィールド上の試合を追う私の思考が停止する。「たられば」の世界に入り込んでしまって、頭の中では全く別の試合が行われていた。実際の試合は第4Q終盤から近畿大学の一発TDプレーが連発して結果大差の試合になっている。だが「たられば」の世界では、金沢大学が前半をリードして終わるとか、試合の流れをひっくり返すことも十分に可能だった。もちろん、それに対して近畿大学が浮き足立つのか、それとも、冷静に見つめて立て直すのかだが、それはやってみないと判らない。

********

 試合は近畿大学の先攻で始まる。自陣25ヤードQB#10からRB#7への左ピッチランでFD更新、さらに、QB#11から右TEパスで再びFD更新して敵陣へ入るが、その後が続かずにパント。
 このパントによって金沢大学オフェンススタートが自陣1ヤードではパントを蹴り返すのが精一杯だった。

 これで敵陣31ヤードスタートとなった近畿大学第2シリーズは、QBスクランブル中央突破ラン10ヤードなどQBキープでFD更新すると、その後もRB#23、#7による中央付近のランプレーで先制点を獲得する。

 ライン戦で近畿大学が完全に支配できるような状態ではなかったのだが、タイミングでスクリメージを抜けるとか、スピードの速いプレーで、金沢大学ディフェンスのミスタックルや一歩遅れを誘っている。単にスピードに慣れていないだけなのだろうが、このミスマッチが第2Q終盤の近畿大学2個目のTD得点につながっている。
 自陣15ヤード、QBキープでFD更新して自陣28ヤード付近、RBのカウンター中央突破ランがスクリメージを抜けるとディフェンス2・3列のタックルをかわして、そのまま左側をエンドゾーンまで走りぬけた。

 第3Qも近畿大学は自陣4ヤードからUB中央突破とQBオプションキープで計5回のFD更新、とくにキーププレーはQB岡のセンスのよさが見えて1回10ヤード以上を確実にゲイン、UBの中央突破ダイブとのオプションに金沢大学ディフェンスは完全に振り回されてしまった。
 UBダイブ中央突破は今年の近畿大学オフェンスの一つのキープレーだが、もう一つの切り札であるQB#10岡のキープも確実に前進できている。

 だが、これでエンドゾーン前8ヤードに達するのだが、ここから何故か連続パスを投じ、いずれも失敗に終わってFG3点に留まる。さらに第4Q最初のシリーズも自陣6ヤードから敵陣20ヤードまでをランドライブしながら第4D残り5ヤードでパスを選択、そしてドライブが止まってしまっている。

 詰めが甘いというよりも、何故このようなプレー選択になるのだろう。ランドライブでエンドゾーン目前まで到達したのだから最後もランプレーでいいのではないかと思うのだが、最後に難しいことをして止まってしまっている。
 春の試合だから、「ここ一番で必要なパスを練習」というのならそれでもいいのだが、何か釈然としないものが残る。パス精度が良い/悪いの問題ではなく、何故ここでパスなのか。合理的な説明がつくのだろうか。外部者がどうこう言う問題ではないのだが、例えば秋リーグ戦の試合を左右する重要なポイントで何を選択するのか、気になる。

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 金沢大学オフェンスはQB#1によるIからのランプレーを中心のオフェンスを展開した。第1〜3シリーズはポジションが悪かったこともあって、QBキープによるFD更新1度に終わる。
 第2Qには自陣5ヤードからQBキープやRB#7へのピッチ、WR#87への短いパスなどFD更新を繰り返してドライブを行っているのだが、近畿大学ディフェンスも最終的にはLB#9やDL陣が対応できるようになると、このドライブも自陣45ード付近で止まってしまった。

 実質的に金沢大学ランオフェンスは全体的に近畿大学ディフェンスに抑えこまれてしまっている。時折試みるパスもレシーバーとタイミングが合わなかったりハンドリングミスなどが多くてドライブが続かない原因の一つであり、オフェンスはほぼ手詰まり状態だった。

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 金沢大学先攻で始まった後半第3Q、リターナーがフィールド中央まで戻したこともあって50ヤード付近でオフェンススタートとなった。RB#21中央突破7ヤードとプレーアクションからのショートパスが8ヤードのヒットして敵陣34ヤード付近に到達する。
 しかしここでも再び近畿大学ディフェンスに粘られてしまい、さらに、プレーアクションパスはボールを弾いてしまうなどで、第4D残り7ヤード。パントを蹴ることになる。


 後半開始直後のパントであり、金沢大学が動くか、それとも、近畿大学に修正が入るか。ハーフタイムを挟めば、両チームとも何らかの対応があって変わるだろうと期待していたのだが。


 しかしこのパントシチュエーションでも、両チーム前半と全く同じシーンが繰り返されることになる。近畿大学はパンターに全くプレッシャーをかけず9〜10人がリターナー周辺に後退、金沢大学パンターは左右オープンがガラ空きなのにボールを蹴ってしまう。特に後半はスナップボールを受けて4,5歩前進してからボールを蹴るというパントになっている。
 ただし、これはパンターの責任ではない。この試合最初から最後まで同じ状況が繰り返されていた風景なので、ベンチスタッフ選手全て誰もが気づいていなかったのだろう。ベンチスタッフチーム全体に見えていないのだから、パンターの責任ではない。

 実は、この奇妙な風景に気づいたのは金沢大学2回目のパントの時だった。その時はパンター周辺の景色が少し違うと感じ、そして3回目のパントでプレッシャーがかかっていないことをはっきりと認識すると、4回目以降のパントでは「持って走れ!」と私の中で叫んでいた。


 第2Qなら1TD差、第3Qでも13点差、パンタースクランブルで一気にエンドゾーン目前に到達、その勢いで1TDを挙げれば近畿大学が浮き足立つかも。金沢大学次のパントでもし近畿大学の修正がなければ追加TDで逆転なるか、これに対して近畿大学オフェンスは冷静にドライブできるだろうか・・・これが私の頭の中で繰り広げられていた別の試合である。

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 金沢大学オフェンスはQBRBともいいランナーが存在するのだが、この日はパスがつながらなかったことで、苦しい立場に追い込まれてしまっている。ディフェンスもDL#52、LB#15等で動きのいい勘のいい選手がいるが、スピードのミスマッチだけは致命傷になってしまう。
 攻守とも厳しいプレッシャーとスピードの中でいかに精度いいプレーを行うか。秋入れ替え戦決定戦までにここをしっかりと対応できるようにしないと、別表現するならばこの試合での近畿大学に勝利できるだけのスピードとゲームプランの準備が必要だろう。そしてもう一つは、素直でない真面目でない意地悪なプレーが見てみたい。




6月26日(土) 王子スタジアム 13:40
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
大阪産業大学 7 7 3 28 45
南山大学 6 6 8 0 20
(現地観戦)
 
大阪産業大学
南山大学
1Q
TD
RFL
1Q TD
2Q
TD
TD
2Q END
3Q
TD
RFL
FG×
FG
3Q
TD 4Q
TD
G×
TD
TD
4Q END
(作者Aのメモより)


 この試合はストーリーのはっきりした試合だった。簡単に経過をまとめると、大阪産業大学ランオフェンスにしっかりと対応できた南山大学がオフェンスでもランパスが冴えて試合前半をコントロール、しかし大阪産業大学パスオフェンスに南山大学ディフェンスがまったく機能しなくなった後半に試合の主導権が大阪産業大学に移動、得点差が広がっていくと南山大学の勢いが急激に萎えていってしまったという展開である。

 両チームとも春の最終戦に近い試合でいろいろと課題が見えたことでも有意義な試合だったのではないだろうか。観戦していても秋に期待を持たせてくれる楽しく面白い試合だった。

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 試合は南山大学先攻で始まるが、第1シリーズFD更新なく終わってパント。さらに飛距離が伸びずに大阪産業大学オフェンスは敵陣スタートといきなりの得点機を迎える。そしてQB#4から右ミドルパス13ヤード、10ヤードと2本のパスをつないで得点を挙げた。

 続く南山大学も自陣30ヤード付近QB#17からパス中心のオフェンスを組み立ててくる。タイミングパスは低い弾道でボールにスピードがあってレシーバーに飛んでいく。ミドルパスにDBインターフェアで前進、再びのミドルパスは20ヤード成功も反則で取り消しとなるが、パスでドライブできるチームのようだ。

 南山大学のこのシリーズはパントを蹴ることになるのだが、これを大阪産業大学がファンフルロスト。ターンオーバーとなって再び敵陣40ヤードから南山大学の攻撃が始まった。

 そして今度は、RB#1のドロー中央突破ラン、QB#17キープ等ラン主体の組み立てで2度のFD更新、さらにWR#21へのミドルパスがディフェンスの隙間へ決まって約20ヤード、最後はQB自らの中央突破ランでTDを挙げる。

 さらに第2Qのシリーズも左サイドのプレーアクションパス8ヤードの後に右オープンへのラン。これがダウンフィールドブロックもきれいに決まってそのまま70ヤード超のロングランと、スピードとプレーセレクションの妙で大阪産業大学ディフェンスを翻弄、エンドゾーン手前5ヤードに達する。

 ここでは3回連続の中央突破ランだったが、その3回目がタイミングを遅らせたQB#17スニークが決まってTD、PATは2ポイント狙いのプレーアクションパスでレシーバーはボールを手にするのだが惜しくもキャッチ失敗に終わった。

 しかし、ランパス様々いろいろと試みてくるチームである。プレーのつなぎ方も含め、ディフェンス側から見ると対応しにくいいやらしさがある。願わくばはレシーバーとのコンビネーションだが、そんなに無茶苦茶ひどくはないので時間が解決してくれるだろう。

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 この間、大阪産業大学オフェンスは2シリーズあったが、ピッチボールのファンブルロスやサイドパスがDBにノーゲインタックルされるなど南山大学ディフェンスに押し込まれていた。

 それが第2Q終盤に一気に形勢が逆転する。そのきっかけとなったのがQB#4からLB裏付近あたりのショートミドルパスだった。パスターゲットは#81、#82、#84などで、外へ内へと距離的には15ヤード付近のパスが合計4本ヒット、大阪産業大学陣42ヤードから始まったパスドライブがTDで集結した。途中ではLB#41によるパスカットのシーンもあったりするのだが、概ねLBDB陣が振り回されてしまっている。

 これにより、大阪産業大学14−12南山大学、PAT差分だけ大阪産業大学がリードして前半を終了した。

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 第3Q最初に得点したのは南山大学だった。QBが#18に交代したが基本的なオフェンススタイルは同一で、RB#30の右オープンラン、ミドルパス等を絡めてフィールド中央へ達すると、ランパスのオプションからのRB#30のドロー中央突破ラン。タイミングが遅れた分だけ効果が大きくディフェンスの隙間を抜けるとそのまま40ヤードのTD。さらに、2ポイントPATで左コーナー#9へのパスが決まり、南山大学が再び6点をリードする。

 さらに次のキックオフに大阪産業大学リターン中のファンブルロストが発生、再び南山大学が敵陣スタートとなった。だが第4Dでショートを残す。この時点で6点リードしていたのでFG狙いも十分ありなのだが、これが右へ逸れてしまい、勢いにのるチャンスを逃してしまった。


 その後、大阪産業大学パスドライブが炸裂すると最初のシリーズこそFG3点に終わっているが南山大学ディフェンスが対応できないままに試合の主導権が大阪産業大学に移動、そして、第4Qの大量得点/大量失点へとつながっていった。

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 南山大学ディフェンスが、大阪産業大学のショートパスミドルパスを止められなかったのがこの試合の行方を決めてしまった。ディフェンス側から見ると止めにくいパスではあるが、複雑なパスコースでもなく、同じパスコースばかりだったのだが、これにLBDB陣が最後まで対応できなかったのが惜しい。
 自チームオフェンスも短いパスを得意としているようなので、もう少し対応できてもと思う一方で、前半はインターセプトならずともパスカットなど積極的に詰めて奪い取ろうという動きも見えたのに対して、後半はロングゲイン警戒のためか後方待機・待ちの姿勢のようにも見えた。

 オフェンスは前半QB#17、後半#18と分担されていたが、どちらもランパスマルチでさらに面白いオフェンスを組み立てられそうだ。ランナーもパスレシーバーも豊富であり、緩急含めた様々なフェイク動作もありで、相手にとっては、かなり厄介なオフェンスチームになりそうだ。QBによってパスボールの勢いに差があってレシーバーとのタイミングのズレが気になりそうだが、そのあたりはコンビネーション含め今後の課題ということで。

 後半大阪産業大学に追いつかれそうになったとき、あるいは、逆転されたあとに、どのようにして逆転するかのオフェンスディフェンスに明確なストーリーがあったか否か。この点も含めて秋、楽しみにしています。




07月04日(日) 
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
大産大附属高校 10 6 3 0 19
日本大学第三高校 3 0 0 0 3
 





07月10日(土) 長居球技場 18:00
TEAM1Q2Q3Q4Q合計
WHITE STARS0700(0)
BLUE STARS0900(0)
(現地観戦)
 
WHITE STARS
BLUE STARS
1Q
FL
1Q
2Q
FL
TD
FG×
FG
TD
2Q END
3Q
FL
3Q
4Q
FG×
(END) 4Q
(作者Aのメモより)


第4Q残り1分15秒 雷のため試合終了 規定により引き分け


 ホワイトオフェンスはQB#12池野(立命)によるセットバック体形を採用(第3Qの一シリーズだけQB#18佐藤龍谷)、一方のブルーオフェンスはQB#8外人を起用したショットガンに最後まで固執した。この両オフェンスはいずれも手詰まりで推移するディフェンス優位の試合展開となった。

 ホワイト第1シリーズ第1プレーはQB#12池野の縦パスだった。しかしブルーDB#7渡辺(関学)がしっかりと反応、ボールがショートしたこともあってレシーバーの前に入り込むと、あわやパスインターセプトという際どいシーンを披露した。さらにFD更新後もQB#12→WR#7長谷川(立命)のパスに再びDB#7渡辺が絡んでパスカットと続く。そして3回目は第2シリーズ、DLプレッシャーの中で投じたパスがDB#7渡辺の真正面に飛んでいきてインターセプトとなった。
 立命館大学QBパスと関西学院大学DBの攻防、ここは3−0でDBの勝利だったが、後にTDパスを1本抜かれることになる。

 このようにホワイトQBのパスはDLLBに追われてコントロールを乱すなどで、オフェンスがなかなか進まない状態が続く。唯一ゲインするのはQB#12池野からWR#1木下(立命)へのホットラインパスで、ショートレンジの早いタイミングパスだけは連続ヒットする。さらにRB#20のドローをきっかけにして敵陣25ヤードにまでドライブ、FGチャンスを得る。

 しかしホワイトは無得点に終わるどころか、形勢逆転してしまうことになる。ここのFGトライにブルー#2深見がボールをカット、そして転がっているボールを#27が拾い上げるとそのまま敵陣7ヤードまで持っていき、ポジションを逆転した。

 だがブルーオフェンスもDL#99紀平(立命)によるロスタックルなどでエンドゾーンへボールを持ち込むことが出来ずにFGに終わっている。

 続くホワイトはQB#12池野からRB#44斎藤(立命)への横パスでFD更新後に、WR#7長谷川への縦パス。これにはDB#7渡辺も絡んだのだが、わずかの差で手が届かずに60ヤードTDパス(30ヤードパス+30ヤードラン)を許した。

 なお、その直前のブルーのTDは、ホワイトの自陣でのファンブルロストによって得た敵陣25ヤードからの攻撃にWR#9福井(関学)への24ヤードパスをきっかけにしたものである。ブルーオフェンスQB#8のショットガンも全体のコンビネーションが悪く前半のFD更新回数は1回のみとテンポが悪かった。

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 後半ブルーはRB#3松田(関大)によるドロー、ショベルパスなどの地上戦に転換して10ヤード超ゲインを繰り返し勢いにのり掛けたが、インターセプトやファンブルによるターンオーバーが続出し、自らがテンポを崩してしまう。

 ファンブルターンオーバーではボールに手をかける外人タックルが、そしてパスインターセプトには両チーム日本のDBLBの健闘が光った。前半のブルーDB#7渡辺と立命館レシーバー陣の攻防、第3QブルーWR#1板坂(関学)への縦パスにDB#13三宅(立命)とLB#43が交錯の末のインターセプトと続き、そして最後を締めくくったのは、第4Qホワイト敵陣でのパスに対するブルーLB#55小西(大体大)のインターセプトだった。
 それはDBがボールをはじいて空中に浮いているボールを奪い取ったものだったが、DBの身体がボールをとりに行くのに邪魔をするという位置関係にあった。それを、文字通り空中を飛んでボールに向かったインターセプトだった。

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 第4Q雨と雷が激しくなる中で、ブルーはWR#9福井への縦パス34ヤードで一気にFGレンジに入るが、キックは右へ少しだけ逸れて失敗。

 続くホワイトはQB#12池野からWR#1木下へのミドルパス20ヤード、さらに再び#1木下によるダウンフィールドブロックが決まってRBの35ヤードラン、大技2個で敵陣15ヤードに達した。残り時間1分15秒。

 しかし、ここで雷雨が一段と激しくなったために審判団協議の結果試合を一時中断、そして約15分後に試合中止引き分けドローと決まった。ホワイトスターにとっては逆転目前だっただけに本当に惜しい中止であり、ブルーディフェンスの見せ場でもあったのだが。

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 雷による試合中断中止というのは私の観戦上ははじめての経験である。しかし、NFLでは雷がなった段階ですぐに試合中断すると聞いたことがある。もちろん選手観客の安全面のことを考えてのことである。特に選手は広いフィールドの中で金属性のヘルメットを被っているので、選手への落雷の可能性が大きくなり非常に危険である。

 この雷は第3Q後半あたりから激しくなっていて、メインスタンドからは稲光が何本も走るのが見えていた。バックスタンドチームからは見えない位置であり、さらに、フィールド上の審判も毎プレーの裁きで精一杯だったかもしれない。メインスタンド側のチーム関係者・オフィシャルはその状況をしっかりと見えていたはずで、もしも本当に選手の危険を考えるならば第4Q早々にでも中断していても良かったはずです。





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