今年もまたタイムチャートを作ってみました。98年度の「甲子園ボウル」 と「ライスボウル」について、わたしのメモに基づいて作成したのが、下記の 2個です。(97年の甲子園ボウルタイムチャートはこちら) |
TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
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立命館大学 | 6 | 3 | 3 | 13 | 25 |
法政大学 | 14 | 3 | 0 | 0 | 17 |
縦軸にフィールドポジション、横軸に経過時間をとっているので、試合中に どのようにポジションが変わったのかがわかります。図中記号を説明しておき ましょう。 □印:FD獲得位置およびパント位置 黒線:パントによる攻撃権移動(パント飛距離とリターン距離は表示せず) 橙線:法政大学オフェンスシリーズ(上から下へ) 紫線:立命館大学オフェンスシリーズ(下から上へ) 黒線なく攻守交代しているところは、ターンオーバー 反則罰退はオフェンスゲインに含まれる 一見して試合展開がわかるはずですが、如何でしょうか。見にくいですか? んー、かもしれません。ま、それはきっと来年には解決していることでしょう ・・・?? で、このタイムチャートを眺めながら甲子園ボウルを思い出してみて下さい。 ●甲子園ボウル 5年連続出場の法政大学と4年ぶり2回目の立命館大学で行われた第53回 甲子園ボウルは、第1Qに法政大学がスピードで立命館大学を圧倒し、2TD を先制する。立命館大学はFG止まりで前半が終了する。 後半、立命館大学オフェンスがタイムコントロールでモメンタムを奪いとる と、じわじわ追い上げて第4Qに逆転に成功、このまま逃げ切るかと思われた が、自陣でのファンブルロストで流れは法政大学へ。 しかし、立命館大学ディフェンス奮闘で、かろうじて逃げ切った。 ・法政大学オフェンスは徹底した地上戦で挑んだ結果、パス試行は3回のみ。 ・後半に流れを掴んだ立命館大学は、小刻みなランで時間を消費した。 ・後半の法政大学オフェンスは中央突破のみ。積極的なオープンへの展開は、 最終シリーズだけだった。 ・・・・など、この試合のポイントはいくつかあるが、なかでも、第4Q終盤 の法政大学ターンオーバー後のオフェンスシリーズはいろいろ興味深いものが ある。 (ターンオーバー後からのプレー) 第1D:敵陣25ヤード QB#17キープ 中央突破 2ヤード 第2D:敵陣23ヤード RB#2ピッチ 右オープン 0ヤード 法政大学タイムアウト9回目 第3D:敵陣23ヤード 左TE#87 ポスト22ヤードパス失敗 第4D:敵陣23ヤード 左#33 左アウトパス ショート失敗 (ターンオーバー) ランオフェンスに終始していた法政大学が、ここの第3Dでこの日始めての パスを投じた。ここまで「ラン」だけだったのだからディフェンスはランケア に陥りがち。その期待を裏切ってパスを投じた瞬間、「オオッ」となった。 レシーバーは、DBLBを抜き去ってエンドゾーン手前に到達、あとは、 キャッチのみだった。だが、わずかにオーバーパスの失敗に終わった。 この日の法政大学オフェンスはランばかりだと言われている。だが、このパ スが決まっていたら「切り札成功&TD」となって、終始ランに固執していた 効果が現れる。「とっておき」を隠した試合全体のオフェンス組立は、見事な 頭脳プレーと言える。だから、結果としてパス試行回数3回というラン偏重オ フェンスだったが、それは、構わないだろう。 それでも、絶大な効果をもたらすはずの「切り札・奥の手」が「オオッ!」 程度でしかなかったのは、カードの使い方を間違えたことによる。 このシチュエーションで一番嫌らしいのは、ターンオーバー直後の第1Dで ポストパターンパスを投げることである。 まさかのターンオーバーで突然の登板となったディフェンスである。フィー ルドポジションが悪く、得点差はたったの8点となれば、かなりのパニック状 態だろう。 そして、ここのパスは、失敗でもいい。パスもあるぞと脅しておくだけで、 充分効果がある。第2Dからの3回の攻撃を、「次はパス?得意なラン??」 立命館大学はさらに混乱、モメンタムは完全に法政大学、だったかも・・・ 第52回甲子園ボウル(97年) 関西学院大学−法政大学 第4Q、残り約4分、法政大学パント後の反則罰退15ヤードで、リードさ れていた関西学院大学は、敵陣40ヤードからのオフェンス。最初のプレーが QB#7高橋からWR#81塚崎へのポストパターン35ヤードパス成功で、 エンドゾーンまで5ヤードに到達、逆転のTDへと繋げた。 法政大学、第3Qエンドゾーンまで数ヤードで左TE#84升田へTDパス および、第4Q残り59秒RB池場の逆転TDの右オープンラン。いずれも、 中央ランが容易に想像できる状況で、ディフェンスの裏を突いたTDシーン。 |
TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
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立命館大学 | 7 | 3 | 6 | 0 | 16 |
リクルート | 24 | 3 | 0 | 3 | 30 |
□印:FD獲得位置およびパント位置 黒線:パントによる攻撃権移動(パント飛距離とリターン距離は表示せず) 紫線:立命館大学オフェンスシリーズ(下から上へ) 黄線:リクルートオフェンスシリーズ(上から下へ) 黒線なく攻守交代しているところは、ターンオーバー 反則罰退はオフェンスゲインに含まれる (作者注: 最後の約2分はメモがありません。確認するまでの間、暫定表示します) |