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目次で全部で18種類って言ったよね。 普通に日本に分布してるのはその中でも2種類だけなんです。 あとは全部外国にしかいません。
で、もっとも普通にうなぎって言ってるのは学名をanguilla.japonicaっていいます。 あとの1種類と言うのはオオウナギとかカニクイとか呼ばれるもので余り一般的ではないですね。 ジャポニカ種は主に日本、台湾、中国、韓国と言った東アジア中心に分布してます。
11月から5月にかけてシラスと呼ばれる稚魚が川にのぼってくるんだけど、 ここで捕獲したものが養殖池に入れられるんです。 いま(11月3日)はまだちょっと早いけど、シラスがのぼってくる川岸に これから、ぽつぽつと灯りが灯るようになります。なんの為かって? そう、網でシラスをすくうためなんです。特に闇の大潮が1番のぼってくる可能性が高いので、 川岸は大盛況です。
どうして闇の大潮かというと、シラスは泳ぐ力が弱いので満ち潮の勢いを借りないと、 川に上がって来れないと言うのと、月が出ている時は沈み、月が出ていないと浮上するからなんです。 で、そうやってのぼってきたシラスをひたすら灯りを頼りにすくうっていうのがシラス採りなんです。
1匹が大体0.15〜0.2gなんですけど、Kgあたりいくらで買ってくれと思います? 豊漁と不漁によって差が激しいんだけど、今年はまぁどうだろ、30〜60万円くらいかな? もう少ししたら池入れ価格がはっきりするのでここを書き換えときます。
1番すごい時って1Kgで120万円ついた時があった。あの時はうなぎめちゃくちゃ高かったよね。 で、こういったシラスが養殖池にいれられてからの話は次のうなぎの生態で書きます。
…それで最近になってなんだけど、毎年毎年シラスが採れるのが減っていってる。 もちろん資源の枯渇のせいで、鮭みたいに放流しないから乱獲してたら、そりゃいなくなるよね。
そのかわりに使われ出したのがうなぎの欧州種、学名anguilla.anguilla 通称フランスうなぎって、 呼んでる<業界の人間。 これが使われ出したんだ。詳しくは次のうなぎの生態で書くけど、解りやすいのは丈が短いって事。
最近スーパーに“つちのこ”(ひょっとして若い人は知らないかも…)みたいなずんぐりむっくりした、 うなぎを見かけません?横幅が広くって短いの…うなぎってもっと長くなかったっけって思いませんか? それがフランスうなぎです。
味の方は基本的には油が多いんだけど、今の中国での加工法によって削ぎ落とされるので、 たぶん食べてもジャポニカ種との違い、わからないと思います。 専門店みたいに昔ながらの加工法で調理したら全然変わってくるけどね。 この辺の事はうなぎの加工の歴史で改めて説明します。
で、今年になってフランスうなぎ以外にも他の種類のが混じってくるようになった。 アメリカやメキシコのロストラータやアフリカのモザンビカとかね。
そのうち、世界中のうなぎが使われるようになるのか、それとも人口種苗に成功するのが早いのか、 今のところわからないけど、資源の枯渇は大きな問題となって立ちはだかってきてます。
私の夢はうなぎのクローンを作る事なんです。(おいおい、おーきくでたな。) そしたら、おいしいうなぎを安くたくさんの人に食べてもらえるでしょ? で、特許料でおー金持ち! お金持ちになったら、みんなにおごるからねー!!(絶対に期待しないで下さい。)
そいじゃぁ この章はおしまい。次の原稿アップしたらTOPページに書いときますんでよろしくね。
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