友人の家で遊んだものやパッケージの無いゲーム

なにしろ、はじめの頃は自分の家にあるマシンが ”ど”マイナーマシン、日立MB−S1だったので遊べるゲームが少なかった!それに小、中学生の頃は金が無い!なので買って遊べるゲームは限られてました。
しかし、身の回りには数名のパソコンを持った友達がいました。特にはじめPC6001mkII、後にPC8801mkIIFR、MSX2を持っていたH君、X1turbo10、後にturbo30を持っていたN君、MSXを持っていたK君、PC8801mkIISRを持っていたE君の家でよくゲームをさせてもらいました。
あと、S1の次にFM77AVを手に入れましたが、ゲームを買う金が無いのは大して変わりがありません、しかし、当時はパソコンソフトレンタルって言うものがありました。ゲームなどのソフトを1泊定価の一割位の値段で貸してくれるものです。で、借りてどうするかといえば・・・ですね。ということでパッケージもマニュアルも無いソフトが結構あります。
で、ここではそれらのソフトについての思い出を書いてみようというわけです。
あぁ、懐かしいと思った人はぜひ掲示板に一言!
アンケートもよろしく!!

その1 ミステリーハウス P6

「こんにちはマイコン」で紹介されていて、とても憧れていた作品でした。館に隠された財宝を探すというアドベンチャーゲームの古典です。コマンド入力式のアドベンチャってとっくに絶滅してしまいましたがなんか久しぶりに遊んで見たい気がします。(最後はなんだろう?「THE MAN I LOVE」か「カサブランカに愛を」かなぁ?、ちなみにコマンド選択式の最初は「オホーツクに消ゆ」でしたよね?)

その2 TIPビルディング P6

このゲームはかなりマイナーだと思います。(というより知ってる人いないでしょう。)ミステリーハウスっぽいゲームでした。(っていうかパクリ?)ただ、死ぬ時の音楽が印象的で今でも頭の片隅にこびりついています。なんかナイフで刺されたり、窓から落っこちて死ぬシーンの記憶だけが残ってます。

その3 タイトル失念 しゃべる野球ゲーム P6

PC6001mkIIといえば「しゃべる」のがその大きな特徴でした。(66は歌いました。)で、その特徴を生かしたしゃべる野球ゲームをH君の家で遊んだ覚えがあります。「ストライ〜ク」「ア〜ウト」「ボ〜ル」とか平坦で不気味な声でしゃべってくれました。確かサイドビューでアクション性は全くなく、ピッチャーが球種やコースを入力して、次にバッターがその配球を考えて入力、当たっていると打てる、とかいう感じだったと思うんですけど。

その4 ブラックオニキス P6、X1、MSX、88

当時のパソコンユーザーはみんなやったのではないかと思われる国産RPGの祖です。魔法なんかはなく肉弾戦だけでした。3D迷路をさまよい、ただレベルを上げて金を稼いで装備を買う。それが楽しくてしょうがないゲームでした。装備を代えると自分たちのグラフィックが変わることに喜びを感じていました。特にバトルアックス、タバード、ホーンドヘルム、薬ビンの装備の絵が一番好きでした。でも最後はハイダーのまほうのマントを着てしまうから、バトルアックスと薬ビンしか見えないんですよね。あと、MSX版はバトルアックスを両手で持ってくれないんです。それだけでやる気激減でした。
敵では「ジャイアント」「クラーケン」「トロール」あたりのグラフィックが好きでした。
X1版はレベルが上がりにくく、最後の方はすごく苦労した覚えがあります。
どうでもいい話ですけど当時はブラックオニキスが宝石の名前だとは知らなかったので、「ブラックオニキスってなんだろう?」「きっと黒い鬼がブチュー・・・」なんて馬鹿な会話をした覚えが・・・

その5 サラダの国のトマト姫 P6

「デゼニランド」と並んで有名なハドソンのRPGです。これもコマンド入力式のアドベンチャですが、デゼニランドが英語のみだったのに対してこちらは日本語も使えました。難易度もデゼニランドよりは低かった記憶しています。登場人物がみんな野菜や果物という世界観もなかなかなか良かったと思います。タイトルもいいですよね。スタート地点ではカキが倒れていたと思います。キュウリ戦士、カボチャ大王、キャベツ奉行、ウォーメロン、ダイコーンとかいましたねぇ。

その6 タイニーゼビウス P6

電波新聞社の科学力(あ、普通は技術力っていいますね)を見せ付けたP6版ゼビウスです。確かに本物とは比べられないほど貧弱な画面でしたが、面白さはきちんとできてました。アンドアジェネシスの迫力もばっちりでした。ただ黄色を基調としたあの画面はとても目が疲れました。

その7 ゼビウス X1

これは、かなり本物に近い移植のできでした。ファミコン版よりはるかにいい出来だったと思っているのですが、どうでしょう?、XE−1という電波新聞社から出ていたジョイスティックで遊んでいました。テープ版で面ごとにデータを読み込む様になっていたのですが、X1のカセットデッキは巻き戻しとか早送りとかもプログラムから操作できたので、ゲームオーバーになってはじめからやり直しになったりすると、カセットが「ガシャ、シャー、ガシャ」と音を立てて自動で巻き戻り、ロードをはじめました。
確か最後にはテープがワカメになってしまって遊べなくなりました。

その8 ハイドライド X1、P6、MSX

今でも好きな作品です。「マイコンBASICマガジン」にあった広告を見てX1を持っていたN君に買うように勧めた覚えがあります。X1版はPCG(Programable Character Generater)のおかげでグラフィックがすごく奇麗(海岸線や砂漠と草原の境目が自然な感じ)な上に、4方向スクロールでした。そら豆のような格好でぷるぷるしているスライムが印象的でした。ただ、バラリスが妙に弱かったです。初めてバラリスと戦ったとき、LIFEが10ちょっとくらいしか無くて、死んでもいいから突っ込んでみようとかいって突っ込んでみたら呆気なく倒してしまって拍子抜けした覚えがあります。
それからもN君の家に行く度にクリアしてました。ほとんどタイムアタックをしているようでした。
私はハイドライドを遊んだ後に「ドルアーガの塔」を知ってすごく好きになったのですが、ほんとうは逆ですね。ハイドライドはドルアーガの影響をもろにうけてますよね。
ハイドライドの攻略も見てね。

その9 野球狂 X1

ハドソンの「○○狂」シリーズの野球です。感じはファミスタにそっくりです。3頭身位のかわいいキャラが良く動きます。守備はオートで捕球をしてくれるので楽でした。が、おかげでその後にファミスタをやるようになったら外野フライがちっともとれませんでした。あと、いかに盗塁、進塁をするか、止めるかが熱かったなぁ。

その10 ワールドゴルフ X1

ENIXのゴルフゲームです。この当時はENIXはパソコンソフトを多く発売していました。画面は上方から見た感じの1枚絵でコースが描かれていて、コースごとに特徴のある綺麗な絵でした。
ゲーム内容はオーソドックスなゴルフゲームですが、コースの作りがうまく攻略のし甲斐のあるゲームでした。このシリーズは2,3と発売されました。2は持っていました。
これと同じ頃、日本テレネットから「アルバトロス」というゴルフゲームが発売されていて、あちらは高速スクロールを売りにしていて、技術的には良くできていましたが、おもしろさはワールドゴルフが上でした。

その11 ボコスカウォーズ MSX他

王様が多くの兵隊を引き連れ、敵の城に攻め込むというRPG風ゲームです。多くの兵士を一度に動かせるという部分が新しく、面白い部分ででした。王様を始め敵兵との戦いに勝つと成長しますし、途中で牢屋に捕らえられている兵士を救出したりといろいろな要素がありました。
王様も成長するので、まずスタートすると王様を戦わせて成長させるのが常だったのですが、たまに弱い敵兵にポロッと負けたりするのがお茶目でした。
あと、このゲームはBGMが特徴的でした。
♪進めぇ進めぇ者ども〜略〜オゴレス倒すのだ。
っていう感じでした。(だめだ、完全には覚えて無いッス。)、当時、なぜか私たちは「うな重、うな重食べたいな〜」と歌っていた覚えがあります。なんでうな重だったんだろ?

その12 スペースハリアー P6

ここで紹介するのはあくまでもPC6001版のスペースハリアーです。
スペースハリアーは私の大好きなゲームなのですが、あれをゲーセンで見たとき、P6で遊べると思った人がいたでしょうか?いえ、いません(反語表現)。ということで、P6で出ると知った時はとても驚きました。で、出来ですが、これがまた遊べました。グラフィックはめちゃくちゃ割り切っていて、敵は全部四角でした。トモスもドムも四角3つで表現されています。でも、動きがいいのできちんとそれに見えました。
PC88、X1、FM77AVでも発売されていましたが。動きはP6版が一番良かったと思います。(絵がきれいなのはFM77AV)

その13 テクザー 88

ゲームアーツの名を世間に知らしめた名作といえるでしょう。
変形ロボットシューティングです。自分の武器は相手をサーチするレーザーで、それが気持ちよく、また、きれいでもありました。後にファミコン版が出たのですがそれはレーザーでは無く、ミサイルになっていたのでこのゲームの魅力が半減でした。
ロボット形態と戦闘機形態をうまく使いこなさないと先に進むことはできず、なかなか難しいゲームでした。
これはよくE君のうちでやったのですが、E君はとてもうまかったので、やったというより、ず〜っと見てるばっかりでした。
ミンメイとかの隠れキャラがいましたよね。

その14 シルフィード 88,77AV

これもゲームアーツの技術力の高さを示した名作です。
ハーフトップビュー(今で言うならレイストーム風ですね。)のポリゴンシューティングです。まず、「ぷれぜんてぃどぅばいげーむあーつ」「ぐろぉあーるあるかぎりきさまらごとときにやられはせん」「おまえはよわかった」などの音声合成がいい味を出してました。
ゲームは難しかったけど面白くできていました。BGMも雰囲気にあった良い曲でした。あと、「ザッザッザッザッザカリテだ。」っていうミニゲームも良かったですねぇ。
これのメガCD版も持っていますが、パソコン版よりずっと進化していて、それはもう素晴らしい出来です。メガCDはこれとルナを2本持っていればそれでOKです。つまりゲームアーツだけで良し。ということ。
話しがそれた・・・
で、88版をH君の家で遊んだりしていたのですが(後に77AV版を入手(ソフトのみ))難しくてクリアなんてとても出来ませんでした。
そこでH君は雑誌に載っていた、無敵改造を本屋で読んで覚えてきて、無敵にしてしまいました。そこまでは良かったのですが、どこをどう変えたのか忘れてしまってもとに戻らないというオチがついてしまいました。

その15 トリトーン P6

ザインソフトの唯一(?)の名作です。ドラゴンバスターの影響をもろに受けた、主人公トリトーンが剣を振り、ファイアーボールを撃って進むサイドビューのアクションRPGです。アクションRPG好きの私にはかなり楽しめました。
ラスボスのペイ・バルーサと言うキャラが居て、デカい剣を振り回しているのですが、そいつがバカで、後ろにまわると何も出来なかったように記憶しています。
あと、テープをロード中にBGMが鳴っていたのを覚えています。
ザインソフトはこれ以外面白いゲームを作っていたのでしょうか?「未来」はダメっぽい感じだったし、X68Kで発売された「トリトーンファイナル」なんて、救いようのない出来でした。普通に金を払って買った人は間違いなくブチ切れると思います。それ以外のX68Kのゲームも変な物ばかりで、一度「Oh!X」で特集が組まれるくらい、妙なものでした。
ちなみにトリトーン2って発売されたんですか?

その16 ザ・キャッスル X1

アスキーから発売されたアクションパズルゲームです。全100部屋(だったよな?)の城の中を歩き回り、姫を捜し出すゲームでした。ブロックや壺を押したり、落としたり、ベルトコンベアーに乗ったり、何種類かある鍵を使ってドアを開けたりというようなことをしながら進んでいきます。当時はこういったタイプのパズルアクションは定番といえるジャンルでしたが、この作品はその中でもかなりできのいい、楽しめるゲームだったと思います。結構あそんだのですが、いつも、途中で鍵が足りなくなったりして、最後まで行けませんでした。改めてやってみたいです。
続編のエクセレントはさらに難しくなっていました。

その17 ブラスティー PC88

スクウェアがサンライズの協力を得て作った、SFRPGです。売りは大きくて綺麗な戦闘シーンのロボット(ゲーム内ではクルーズチェイサーと言う)のアニメーションでした。確かにサンライズの協力だけあって、クルーズチェイサーのデザイン、動き共にかなり格好良くできていました。で、ゲーム自体が面白かったのかどうかは私はよくわかりません。見たときに確かにかっこいいとは思いましたが、遊びたいとはあまり感じなかったように思います。
変わってませんね、スクウェア。(←これが言いたかっただけか?>俺)

その18 アスピック P6、X1

リザードの続編のRPGです。リザードで特徴的だったスムーズなスクロールの3Dダンジョンがより進化していて、動きまわっている敵が見えるので、それをジャンプでかわしながら進むことも出来ました。階段や梯子もなく、階の上下の移動は穴に飛び込む、落ちるという方法でした。戦闘シーンもリザードの様な感じでキャラがアニメしていました。
リザードは塔内だけでしたが、今回は外マップ(2D)もありました。全体としては面白くできていましたが、あの結末がなければ、これ程までに記憶に残る作品にはなっていなかったでしょう。
アスピックを倒し、姫を救った勇者に対して、王様は「どこの馬の骨ともわからん奴に姫はやれん」と言って勇者を追い出し、塔に幽閉してしまいます。
その後、勇者は王様に逆襲に行き、姫を奪い去ったものの、自らがアスピックになってしまうという強烈な最後でした。
勇者は本当に悲惨です。リザードの時は「真実の書」をきちんと持ち帰って来たのに、王様はそれを待てずに妖しい魔法使いに助けを求めたりしたから、アスピックに姫を奪われてしまったわけだし。この2作で一番の悪者は姫を溺愛してまわりが見えていなかった王様ですね。
あと、最後に城に攻め込む時って城の兵士がとても強くて、「こんなに強いならお前等が姫を助けに行けよ」って感じた覚えがあります。

その19 ザ・スクリーマー PC88

この作品は第3次世界大戦後を舞台にしています。戦前は遺伝子工学研究所として使われていた施設BIAS内でデタラメな遺伝子操作と放射能によって怪物が作り出されていおり、その施設の動作を止めるのが目的です。
ゲーム内容は3Dダンジョン+アクションの戦闘シーンです。死ぬとキャラデータが消されるっていうのもハードでした。
私はこのゲームはそれ程プレイしてはいないのですが、H君の家で見せてもらったエンディングが印象的でした。
ラスボスはガーディアンという怪物なのですが、これの正体は人間でした。そのガーディアンを倒し、BIASを出るとそこには軍隊が取り囲んでいて、BIASから何も外に出さないようにするために主人公を殺そうとします。すると主人公の姿が怪物に変わっていき、結局、軍隊を全滅させてしまう。というような悲しい最後だったと思います。
いまいち記憶が曖昧なのですがこんな感じでしたよね。

その20 グラディウス MSX

このMSX版グラディウスはうまい移植でした。見た目は本物に比べて大きく劣りまし、オプションは2個しかつきませんが、面白さはバッチリ再現されています。その上隠しステージもあったりしました。
コナミのMSX作品はいいものが多いですが、その中でも良い出来だと思います。2以降は凝ったことをするために処理が重くなってカクカクしてしまっていますが、このグラディウスはそういった感じもなく、遊びやすく出来ています。X68K版を除けば、家で遊べるグラディウスの中では一番だと思います。
なぜかROMだけ持ってます。

その21 グラディウス2 MSX

「グラディウスII」では無く、「2」です。コナミのMSX作品で一番人気があるのではないでしょうか?確かに素晴らしい出来でした。ここまでMSXをうまく使いこなしたソフトは無いと思います。特にSCC音源でのBGMは最高でした。後にX68Kに移植されましたが、その時のBGMは音痴だったりしてダメダメでした。
ゲーム内容も面白かったのですが、私には難しすぎました。行っただけでなく、帰りがあるのが辛いです。友人の家で”行き”をクリアした時点でクリアだと思い。やったーっと喜んだら、”帰り”もあって愕然とした覚えがあります。
これもROMだけ持ってます。高校のときに先輩が部室に置きっぱなしで、卒業してしまったので、頂いちゃいました。(^_^;
コナミも「グラディウスIV」をあんな風にしてしまうなら、この「2」をアーケード用に作り直した方が遙に面白かったのでは?

その22 JESUS FM77AV

パッケージがないのでこちらで紹介します。
ENIXが世に送り出したSFアドベンチャーの名作です。ハレー彗星が接近した1986年に作られた作品でそれをうまくストーリーに絡めていました。徐々に迫り来るエイリアンの恐怖がうまく表現されていました。当時は映画的演出という言葉が良く使われてました。パソコンのアドベンチャーゲームが一番元気だったころの作品で、ストーリーや演出の表現とゲームとしての面白さのバランスが良く取れていると思います。
最後に質問に答えるシーンがあるのですが、それに結構苦労しました。特に音楽を演奏するシーンは音感の無い私はすごく辛かったです。カエルの歌と一緒とは・・・
このゲームでは主人公(速雄)と共に行動をするする人工知能コンピュータ、FOJYがいてそいつが状況を説明したり、速雄とボケ、つっこみをしたりしますが、この方式は「スナッチャー」でのメタルギアmkIIと同じ手法ですね。やはり、主人公以外に一人いたほうが話の展開が作り安いんでしょう。

その23 サイオブレード FM77AV

ジーザスを紹介したら、この作品も紹介しないといけません。
T&EソフトのSFアドベンチャーです。宇宙編、地上編の二つのパートがあり、それぞれに主人公的存在がいました。なかなか面白い試みでしたが絡みが全然なかったので、今一つ盛り上がりに欠けました。どうせなら「EVE burst error」くらいに両方の絡みがあると面白かったかとも思います。エンディングで2人がすれ違うだけというのも綺麗と言えば綺麗でしたが。
このゲームのコマンド入力は画面内をクリックするとクリックしたものにあった選択肢が出るという物で当時としては新しかったと思いますし、遊ぶのにも普通の選択式より面白い物でした。
このゲームで印象的だったのはメロディーモジュールでした。ボタンを押すと何曲かの曲が流れる小さな物がパッケージに入っていて、それがストーリーの山場で必要になりました。違法コピー対策だったのでしょう。が、本物がある状態でプレイしても分かり難くていまいちでした。
あとは地上編の3D迷路が激ムズでした。あんなに辛くしなくてもいいのに・・・
パソコン版は面白い作品でしたが、後で移植されたMD版はダメだったようです。

その24 アレスタ2 MSX2

コンパイルの名作シューティングの1つです。今、コンパイルというと、「ぷよぷよ」、「まんじゅう」、「倒産」、「社長のライブ」と言ったイメージですが、当時はアレスタシリーズなど面白いシューティングを作っていました。今、私が手元に持っているのは、このMSX2用「アレスタ2」とメガドライブ用「武者アレスタ」の2作です。
2作とも爽快で、シューティングの基本を押さえた良いゲームでした。MSXというと処理が重く遊びにくいゲームもありましたが、「アレスタ2」は処理も軽快でグラフィックも美しく、今、遊んでも面白いです。
「武者アレスタ」もMDの中でもかなり良いシューティングです。拡縮回転機能の無いMDでソフトで拡大縮小を実現し、それを無理なく効果的に使っていたのも印象的でした。とにかく派手派手なゲームでした。

その25 サイキックウォー AV

KGDソフトの作品で「コズミックソルジャー」の続編です。このシリーズの特徴はなぜか画面内で大きな面積をしめるアンドロイドのグラフィックです。
ですが、ゲームも良くできています。3Dダンジョンを移動し、敵に遭遇すると超能力を使っての戦闘になります。この戦闘が面白く、スペースを押すとビームを出して攻撃し、リターンキーを押すとバリアを張って防御します。やることはその二つだけですが、リアルタイムで行われるので緊張感があります。また、たまに仲間にすべきキャラにも遭うことがあるので気を付けないと攻撃してしまってから、「あっ、しまった!」ということもあります。PC88版ではスペース(またはリターン)を押しながら歩き回ると戦闘が始まった瞬間に攻撃(または防御)ができるという技があったのですが、FM版ではキー入力の弱さ(FMシリーズの唯一にして最大の弱点?)からそれができなかったので、88版より辛かったです。

その26 パロディウス MSX

MSXでのコナミ全盛期のころの名作です。ゲームとして面白く出来ていたし、技術的にも素晴らしく、また、SCCによるBGMも良くて、さすがコナミと言える作品でした。難易度も高いですがサラマンダの様に汚くは無かったです。
プレイヤーキャラが選択可能でそれぞれの格好が特徴的なのも良かったです。私は魔城伝説のポポロンがすきでした。
これが元になってアーケード版「パロディウスだ!」が出たことになるわけですから反響も良かったのでしょう。
ただ、ルーレットは嫌いでした。せっかく装備をそろえたところで、間違えて、装備が無くなってしまったときはリセットもののショックでした。
敵を倒すと「ひでぶ!」と死ぬのがなんともまぬけでした。

その27 ルクソール FM77AV

ウルフチームのシューティングゲームです。縦スクロール面と3D面が交互になっています。
AV用に描き直された256色のグラフィックはとても美しく、音楽も良かったし、OPデモも格好良くできていました。しかし、ウルフチームだけあって内容は相変わらずいまいちでした。
せっかくの美しい絵も敵や弾が見にくく、特に3D面はかなりつらい物がありました。でも、なんかいまいちだなぁと言いながらも結構遊んでましたし、記憶にも残っています。
ウルフチームのゲームってそういう、文句は言いつつも何か好きという感じのものが多いように思います。

その28 源平討魔伝 X68000

X68000の初期の作品ですが、とにかく素晴らしい移植でX68000を持っていることを本当に嬉しく思わせてくれた名作です。こんな物が家庭で遊べる時代になったのかと感動しまして、ひたすらデモを眺めていた覚えがあります。
弁慶をはじめとするキャラの大きさ、「ばぁかめ」「殺して進ぜよう」「離しませぬぞぉ」などの様々なボイス、和風で美しいBGM、すべてが今までのパソコンではあり得ない物でした。
アーケードの作品として見ても当時、すごいインパクトがありましたし、今のゲームと並べても見劣りしない個性的な素晴らしい作品だと思います。
これ以降も電波新聞社は素晴らしい移植作を送り出してくれましたが、この源平はその中でも屈指の出来だと思います。

その29 スペースハリアー X68000

これもX68000の初期の名移植作です。影が無い。地面が市松模様じゃない、BGMがいまいちなどその他も少々の不満がありますが、逆に言えば、そういった細かい部分しか文句の言えないような良い出来でした。
後にメガドライブ32Xやサターン、DCのシェンムー等完全移植と呼べる物が出てきましたがそれまでは間違いなく一番良くできた家で遊べるスペースハリアーでした。
これを他の人のX68で見て、どうしようもなくX68が欲しくなってしまいました。
オリジナルのボス(mkIII版にもいました。)がいて、それを良いととるか、余計と感じるかはなんとも言えないところですが、私としては面白かったので良かったと思います。

その30 沙羅曼陀 X68000

X68000には多くの作品を送り出してくれたSPSによる移植作です。これまた素晴らしい移植でした。グラディウスが初代X68000に付いてきましたから、それに続きグラディウスシリーズ第2弾も遊べるようになりました。ただ、3面のプロミネンスは処理速度が辛く、書き換えるのが見えてしまっていました。その分、後でX68030でやったときに30の速さを実感できました。
あと、3面ボスの断末魔が「GO UP」の声によって消されてしまって聞こえないという問題がありましたが、これは後に改造法が出回り、無事に「ウォー」と叫ぶようになりました。

その31 R−TYPE X68000

アイレムの名作シューティングです。前に付けたり、後ろに付けたり、もしくは外したりとその使い方が攻略のキモになるフォースやため打ちによる波動砲、巨大戦艦との戦闘、などなど様々なアイデアの詰まった作品です。
特にフォースはグラディウスのオプションに匹敵する発明だと思います。
アドリブが効くところもありますが、基本的に完全パターンゲームなので、、まずパターンを覚えないとクリアはきついと思います。そのパターンを作り上げていくのが楽しさなんですけどね。
このX68000版は私にとっては十分に良くできた移植でしたが、ゲーセンでやり込んだ人たちには少々問題があったようです。
そう言えば、PSで出た「R−TYPEΔ」買って無いなぁ。

その32 Lagoon X68000

ZOOMの作ったアクションRPGです。ZOOMといえばジェノサイド、ファランクスなどの硬派な雰囲気のゲームがイメージされますが、このラグーンはデフォルメされた2頭身キャラ達がちょこまか動きます。はじめのシーンで倒れている人がかなりかわいかったですね(画面写真)。ただ町の住人達のアルゴリズムなどはいい加減だったようで壁に向かってひたすらに前進するのには笑いましたが。
最後までプレイしたのですが、正直いまいち印象に残っていません。特に盛り上がるでもなくたんたんとプレイしてしまったように思います。
良くできていたとは思うのですが、ZOOMということで変に期待が高かったせいか世間の評価もいまいちだったようです。

その33 YSIII〜Wanderers from ys〜 X68000

唯一のファルコム製X68000用ソフトです。言わずとしれた人気シリーズの第三段です。「1」は電波新聞社が何か間違えているとしか思えない不思議な移植をしてくれましたが、「2」は移植してくれなかったので、X68Kでは「1」「3」しか遊べません。(「2」もあるにはありますけどね。)
で、この「3」ですが、256x256の画面で作られているため、字が大きくてまるでメガドラかPCエンジンかって感じでした。さすがに色数は多いので絵は綺麗ですし、動きも良かったですが。その動きもPC88版を見たときは驚きましたが、X68Kになってしまっては普通かなと言ったところでした。
しかし、このX68K版の最大の特徴はラスボスの強さだと思います。半端じゃなく強いです。何回ゲームオーバーになったかわかりません。やはりX68Kユーザーはヘビーユーザーが多いという考えだったのでしょう。
しかし、なんでファルコムは移植作品をソーサリアンにしてくれなかったのかなぁ・・・

その34 冒険浪漫 PC88

システムソフトのアクションゲームです。システムソフトというとRPGやシミュレーションのイメージは強く、このゲームはちょっと異彩を放っていたと思います。
銃、弾丸、帽子、体力回復の薬などの落ちているものを拾ってパワーアップしながら、敵を倒して、画面を進んでいきます。ところどころ鍵を使って道を切り開かなくてはいけなくなってます。最近はこういう感じのゲーム(魔城伝説2とかキャッスルみたいな)って無いですよねぇ。

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