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司 馬 遼太郎    著者プロフィールの紹介
書    名 出  版  社 書    評
出  版  日
価     格
尻 啖 え 孫 市
講 談 社 文 庫  鉄砲の名人で、無類の女好き。スケールの大きい戦国武士の中でも、とりわけ異彩を放つ雑賀孫市。木下藤吉郎との奇妙な友情のうちに、紀州雑賀衆の頭目として鉄砲の腕にもの言わせ無敵の信長に見事「尻啖(くら)わせた」痛快さ。戦国の世を縦横に生きた奇男児の豪快な一生を描いた、著者会心の長編。
97/04/15
860
新 撰 組 血 風 録
角 川 文 庫  勤王佐幕の血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京洛...その治安維持を任務とし、守護職松平容保(かたもり)配下に、一つの集団が組織された。その名は「新撰組」。
 隊長近藤勇、副長土方歳三以下、<誠>の旗印に参集した熱血の隊士たち。騒乱の世をそれぞれの夢と野心を抱いて白刃と共に生きた男たちの群像を歴史小説第一人者が鮮烈に描いた快作。
98/05/30
820
峠 ( 上 巻 ・下巻 )
新 潮 文 庫  幕末、越後長岡藩から江戸に出府した、藩の持て余し者河井継之助は、幾つかの塾に学びながら、詩文・洋学など単なる知識を得るための勉学は一切せず、歴史や世界の動きなど、ものごとの原理を知ろうと努めた。西欧の近代思想に通じ柔軟な考え方を持つ自由人ともいうべき彼は、実力によって一藩士から家老に抜擢される。開明論者であり封建制度の崩壊を見通しながら、継之助が長岡藩を率いて官軍と戦ったという矛盾した行動は、長岡藩士として生きなければならないと言う、強烈な自己規律により武士道に生きたからであった。西郷・大久保・勝海舟らの大衆の英雄の陰にあって、一般にはあまり知られていない幕末の英雄、維新史上最も壮烈な北越戦争に散った「最後の武士」の生涯を描いた力作長編。
97/03/05
1400
翔 ぶ が 如 く(1〜10巻)
文 春 文 庫  明治維新とともに出発した新政府は、内外に深刻な問題を抱え、絶えず分裂の危機をはらんでいた。明治6年、長い間くすぶり続けていた不満が爆発。西郷隆盛が主唱した「征韓論」は、国の存亡を賭けた抗争にまで沸騰してゆく。征韓論から、西南戦争の終結まで新生日本を根底から揺さぶった、激動の時代を描く長編小説全十冊。
98/04/05
4500
北 斗 の 人
講 談 社 文 庫   「剣」に賭ける周作の悲願は、古法の兵法から合理的な竹刀剣術への創始にあった。江戸表の他流に挑んでみれば、天賦の才は忽ち冴えて並ぶ者なく、かつて苦汁をなめた馬庭念流と雌雄を決すべく上州へ乗り込んでゆく...。
 奥義にいう 「それ剣は瞬息、心気力の一致」
 北辰一刀流開祖、千葉周作の生涯を描く傑作。
95/06/15
700
妖   怪
講 談 社 文 庫  悪の限りがはびこる室町時代退廃期。六代将軍の落胤という熊野の源四郎は、「将軍になろう」と京へ上る。京は七代将軍足利義政の御台所日野富子と側室の今参りの局の陰湿な権勢争いに明け暮れ、源四郎はその暗闘の虜となり唐天子の幻術に翻弄される。応仁の乱前夜の奇々怪々に乱れる京の風雲を描く。
97/04/01
780
義  経(上巻・下巻)

初出 1966/1−1968/4 オール讀物
原題は「九郎判官義経」

文 春 文 庫 上巻:
 みなもとのよしつね──その名はつねに悲劇的な響きで語られる。源氏の棟梁の子に生まれながら、鞍馬山に預けられ、その後、関東奥羽を転々した暗い少年時代......幾多の輝かしい武功をたて、突如英雄の座に駆け昇りはしたものの兄の頼朝に逐われて非業の最期を迎えてしまう。数奇なその生涯を生々と描き出した傑作長編小説。

下巻:
 義経は華やかに歴史に登場する。木曽義仲を京から駆逐し、続いて平家を相手に転戦し、一ノ谷で、屋島で、壇ノ浦で壊滅させる......その得意の絶頂期に、既に破滅が忍びよっていた。彼は軍事的には天才であったが、あわれなほど政治感覚がないため鎌倉幕府の運営に苦慮する頼朝にとり、毒物以外の何物でもなくなっていた。
1977/10/25 第1刷
2000/ 1/15 第42刷
1160
歴 史 と 視 点
新 潮 社  −私の雑記帖−という副題が付けられた著者のエッセー集。「大正生まれの『故老』」・「戦車.この憂鬱な乗り物」・「戦車の壁の中で」・「石鳥居の垢」・「豊後の尼御前」・「見廻り組のこと」・「黒鍬者」・「長州人の山の神」・「権力の神聖装飾」・「人間が神になる話」の十編を収録。
80/05/25
240
国家・宗教・日本人

井上ひさしとの対談集
講 談 社 文 庫  宗教と日本人、「昭和」は何を誤ったか・・・、迷走する現代の状況をいかに克服して未来へつなげるのか!? ユニークな”司馬史観”で”日本人”を問い続けた偉大な作家と、ユーモア溢れる理論派で当代きっての読書家が、日本の諸問題をわかりやすく語り尽くした対談集。心に問いかける「日本」への熱いメッセージ!
99/06/15
490

司馬遼太郎の世界

文藝春秋篇
文 春 文 庫  没後四年──。国民作家として親しまれ、いまなお我々日本人に生きる勇気と未来への指針を与えてくれる司馬遼太郎。不世出の文明批評家にして小説家の全貌を、作家・評論家・政治家・経営者・戦友・ジャーナリスト・縁故者七十三人が語り尽くすレクイエム。永久保存版として、司馬遼太郎フアン必携にして待望の一冊か゛遂に文庫化された。
99/06/15
490
書評欄の背景が「黄色」の本は、yamateruお奨めの一冊です。