■09/29 時給はいくら? スマイレージ、タワレコ渋谷で初バイト体験 彼女たちがレジ打ちしているところに、ここぞとばかりにBig Black とか Blind FaithとかPrinceのLovesexyを持っていくような大人になりたいか なりたくないか、少し逡巡していたのですが、よく本文を読んでみたら レジ打ちはしていなかったことがわかり、そこでようやく俺の逡巡の いろんな意味での無駄さに気付いて少し切なくなった。 ちなみにそういうジャケの代表例、ScorpionsのVirgin Killerは現在、 ものすごくダサいジャケットに差し替えられててがっかりしました。 --- 9/17付の着うたフルチャート。
JUJUはアルバムのリード曲がまた上がってきて2曲ランクイン。 それはいいんだけど、もう彼女はカバー歌手的な扱いになってしまうのだろうか。 元々売れる前からカバー中心のライブ等もやってきた人なので、違和感はあまり ないんだけど、でも一度オリジナルで売れた後でこれはちょっと厳しかろう。 先日のアルバムのボーナスディスクになっていたカバー集は正直面白いか どうかと聞かれたら「うーん、あんまり…」という出来だったし。 徳永英明も3枚で撤収したはずだったのにまた戻ってきたし、やっぱ話題性とか コストの面での有利さとか、以前より目新しさはなくなってきたとはいえ、 まだいろいろ制作側としてはおいしいんだろうなあ。 ■09/28 どうにも癖になってきた現場出没。 本日閉店のHMV新百合ヶ丘SATY店、22時閉店のところを21時30分 くらいにウロウロしてみました。 普通に複合ビルのテナントなわけで、シャッターが目の前で閉まる もんでもないですし、ぶっちゃけ普通の街のレコード屋ですから、 渋谷店みたいな盛り上がりもなく、何回か週末に行った時より 多少客数が多い程度の実に寂しい終了。 まあそんなもんなんだよな、実際。 駅から歩いてすぐのSATYの4階に店があるわけですが。 微妙な派手さが逆に寂しさを増加。 つうことで、Atheleteの3rdを50%OFFで購入して終了。 お疲れ様でした。 --- キャプテンは君だ! / Tomato n' Pine (Single) シングル1枚出した途端に2人組のうち1人が脱退したため、改めて3人組として 再デビューという形を取らざるを得なかった、という事情があったとはいえ、 どうにも的を射ないプロモーションとか、デビュー1年半たった今の段階で 音源は実質2枚、リミックス等除けばまともな持ち歌6曲だけだったりとか、 アイドルとして売ろうという気概がどうにも見えてこない活動っぷりの割に、 その数少ない音源が全曲高いアベレージを誇る謎のアイドルユニット。 今回2枚目の音源は前作に輪をかけて完成度高い。 バックは完全にフィリー・ソウルなのにアイドル的メロディーがずっぱまりの1曲目、 イントロのラップみたいなとこが蛇足なこと以外はほぼ完璧なポップソングの2曲目、 スウェディッシュなのかボッサなのかドラムンベースなのか、どれでもあるようで 微妙にどれからも外しつつ、結果トラックとしての質は異常に高い3曲目。 そしてカップリングにするにはあまりにもドープすぎる2曲目のリミックス。 こんな凄まじく高品質な音源の制作は玉井健二率いるagehasprings。 先日の着うたグランプリ光井芙美香も手がけているプロダクションですが、 本当にここは作家各人の引き出しが素晴らしく豊富。 単純に音楽として聴いていて非常に楽しいです。 ということで、着うた配信のみのPuffyのカバーが「和食さと」のCMソングになり、 8月の品川アイドルフェスにも参加、10月からはFM-FUJIでレギュラー番組も開始と、 ようやく活動も軌道に乗ってきたようですので、ここらで頑張ってください。 MySpaceはあるんだけど、前のリリースのときからほったらかし。ありがち。 この盤の全曲試聴はiTunesで。 気に入ったら勢い余って写真集付きCD の方を購入するのも手だ。 タイトルも違うけど、CDの内容はまったく同じです。 俺は勢い余ってみたよ。 ■09/26 Galileo Galilei メンバーの交換日記。 Galileo Galilei、ソングライターの尾崎兄の文章。 なかなか男気のある文章。ちょっと見なおした。 でも彼らは、望む望まないにかかわらず、あのようなオーディションに出て優勝して メジャーデビュー「させられてしまった」という時点で、猛スピードで進んでいく ベルトコンベアーに乗っかるという選択を既にしてしまっているわけでして。 この先、生きていく方法は3つだけ。 ひとつめは、ベルトコンベアーが機能しなくなるくらい、重く大きな存在になること。 ふたつめは、大怪我とその先の保証がないことを覚悟でそこから飛び降りること。 みっつめは、ベルトコンベアーの上に乗ったまま可能な限りのパフォーマンスをすること。 自分はサラリーマンですが、サラリーマンなんてものは入社した時点でみっつめの選択を しているようなもんで、自由業の一部の方たちからは「社会の歯車」とか揶揄されたりも いたしますが、歯車であることはまあ間違いないとしても、どのあたりの位置にはまって どのくらいの回転で回ってどういう働きをする歯車になるか、みたいな点については、 意外に自分のパフォーマンス次第でそこそこ何とでもなるものでして。 俺はそれでそれなりに納得してやっていますけど。 彼らがどうなるかわからない。読むもの読む限り、日々成長しているようですし、 こういう若くて気骨のある人たちが伸びていってほしいと、心から願います。 でも、もし今後彼らがみっつめの選択をせざるを得ない時が来たとしたら、 頼むから「満員電車に押し込まれ」みたいにサラリーマンを揶揄する詞は 書いてくれるな、とは思う。 そのとき彼らは僕らと全く同じカテゴリにいることになるから。 --- 9/17付の着うたフルチャート。
放課後ティータイム等アニソンが上の方に来たり、逆に着うた専業みたいな人たちの 勢いが落ち着いたり、ジャニ系が少しずつですが着うたフルに進出しつつあったり、 だんだん着うたフルチャートもCDチャートと大きな「ズレ」が少なくなってきた。 あとはCDシングルとしては出さないけどアルバムのリード曲として着うたのみ 出してくるパターンの曲と、あとまだ着うたで頑張っているのは今週9位に入った LGYankees系統の、ぶっちゃけ完全に「ブルーカラー」に向けた楽曲群。 正味、ここらへんの「ブルーカラー」向けの市場はまだ伸びしろがあるような気が するんだけど、いかんせん発信する側が全員コテコテのホワイトカラーなだけに、 なかなか小手先では難しいところもあるんじゃないか、という気がします。 で、ブルーカラー側からインディーズ上がりで登ってきたのがLGYankees系というか、 このNO DOUBT TRACKSの人たちなわけですが、こっちにはここの大将のHIROのような、 きちんとレーベルを立ち上げて、メジャーと組んで転がしていけるような商才のある 人間が少ないという。ここらへん、なかなか難しいもんです。 ■09/22 「ミスマガジン2004」出身者の現在までのプロセスがバラエティに富みすぎておもしろい。 同じ場所にいたはずの人々がこうなっているのは、何とも趣深いけど、人生は残酷です。 グランプリ:小阪由佳 グラドルからテレビタレントに流れてうまくやっていたと思われましたが、いきなりあんなことに。 ミス少年マガジン:星野飛鳥 地道にグラドルやった後、11月にほしのあすか名義でAV女優デビュー決定。 ミスヤングマガジン:原田桜怜 この賞の前は制服向上委員会、受賞後しばらくグラドルやって、現在は手束真知子名義でSDN48所属。 読者特別賞:山崎真実 「ボウケンジャー」に出演してその後微妙に特撮系アイドル扱い。現在も地道にグラドル継続中。 審査員特別賞:松嶋初音 一時はミニスカポリスとして活躍。最近はテレビに出ているところを見なくなった。 --- 跡地ばかりだと辛気臭くなるので、9/17に新規開店したタワーArio橋本店にも行ってみた。 橋本市街地とは逆方向ですが、駅南口から徒歩5分程度で、車じゃなくても楽勝で行けます。 この規模のSCが駅徒歩圏にできるって、北口駅前のSATYとかは相当びびってると思います。 このタワーは通常店舗の半分以下の床面積の新業態ということで、どんなもんかと思って いましたが、店舗の2面が広い通路に面しているために狭苦しさは一切感じられず、 確かに旧譜の在庫やマイナーアーティストは弱いですが、アニメ・V系・クラブ系・ アジア系の棚まできちんと分類されていて、使いやすいつくりにはなっていると 思いました。 ただ、オープン直後の割には若干客の入りがよくないかなあ、という印象。 このSCは、ローティーン向けのファッションブランドを複数入れていたり、 現在小学生女子に大人気のサン宝石直営のFancy POCKETを出店して いたりする割に、独身女性向けのブティック系店舗は、ZARAが大規模に 展開していることもあってか心持ち少なめな感じ。 またSCの規模の割にフードゾーンの充実が半端なく、完全に 小中学生の子供がいるファミリー層向けの作りになってます。 親の世代は昔はCD買っていた年頃のはずですが、通常この歳くらいになり 子供を育てていると、なかなかCDも買えず、買ったとしても懐かしソングの コンピだったりするので、これは仕方ない。 小学生の子供連れてる親は自分と同世代と気付いて寂しくなったのですが、 涙をこらえてWeezerの新譜と怒髪天のシングルを購入し、3000円以上の 購入でもらえるタオルGET。 HMV渋谷の閉店記念タオルと、タワーのオープン記念タオルを並べてみました。 諸行無常。 そしてHMVは11/7に仙台一番町店が閉店決定。 一方タワーは10/14に西武高槻店をオープン。 もう何か勢いが雲泥の差だね…。 ■09/19 東京に来てからレコード・CDを掘る際には、時々西新宿や高田馬場にも 行っていたものの、何も特別なことがなければ概ねずっと渋谷でして。 HMV渋谷閉店で何かいろいろ気になってきたので、渋谷の自分が かつて通っていたレコード屋の「跡地」をざっと回ってみました。 旧タワーレコード。 1995年に今の位置に移転。現在はサイゼリヤ。 タワーの頃は3階までお店が入っていましたが、現在3階は空きで 立入禁止になってます。 大学受験で東京に来た時、なかば記念受験で受かる気がなかったのを いいことに、ここでまだ縦長紙ケースに入っていた輸入CDを漁って いたことを覚えています。 旧HMV。 1998年までこの位置の1階とB1階で営業。 現在はセガのゲーセン。 渋谷系邦楽は1階でしたが、自分は当時は概ね地下1階。 Out Of My Hairを敢えてここで買った記憶が。 レコファンセンター街店。旧HMVの向かい。 2006年に近所のBEAM4階に集約される形で撤収。 現在は中華鍋屋。 場所としてやたら便利だったので、買い忘れがあるとここに。 とにかく一昔前のレコファンは何故か異常に安かったのですが、 今のBEAMには当時ほどのインパクトはなくなっちゃったね。 レコファン渋谷店。 こちらも2006年にBEAM4階に集約。 現在は古着屋。 タワーに行く前にふらっと入って、ほしい新譜があれば買って、 ここになかった盤をタワーまで買いに行くという流れで、 当時は行動していたような。 WAVE渋谷ロフト店。 2001年にこの位置から4階に移転して営業していましたが、 その間にもどんどんと普通のCDショップ化していって、 2005年には完全撤収。 WAVEがこの位置から撤収した直後はアニエスベーが入っていました。 現在はコムサスタイル。 とにかくこの位置にあった頃は、UKのシングルの在庫と入荷速度が 尋常じゃなかったイメージ。Menswearの5000枚限定と言われていた デビューシングルをたまたま発見して買ったのを覚えてます。 WAVE渋谷クアトロ店。 1997年に閉店。現ブックオフ。 とにかく尖っていたイメージ。ここにしかない盤は当時の自分には 理解できるものがほとんどなく、理解できる奴はHMVにもあったので 安いそっちで買っていました。 今の状況は、当時では想像もつかなかったというか、クラブ・クアトロは 初めてという友人に「ブックオフの上」という説明をする日が来るとは 思っていなかったよ。 リバプール。クアトロの向かい。 ビルの3階。2004年閉店。現在はブランド古着屋。 何買ったのかは全然おぼえてないんだけど、行くたびに 店のおっちゃんがレジで何か食ってたような気がする。 バナナレコード渋谷店。 ビルの3階。確か2008年頃閉店。 現在はまつげエクステンションの店。 名古屋圏で育った自分としては、渋谷進出決定に胸を踊らせ、 散々通い詰めたのですが、結局撤収して大変悲しかった。 でも吉祥寺店はまだ営業中です。 ZEST。 ビルの5階。2005年閉店。現在はカフェレストラン。 非英米のギターポップに対して興味を持たせてくれた店。 それに探せば80年代物再発物とかがかなりの確率で 出てきて、随分喜んだものです。 ただ、途中から何となく品揃えの狙いどころがぼやけて きたような気がして、しばらく行っていなかったら 閉店していたという。悲しい。 シスコテクノ店。 2007年に撤収後、DISC JAMが入ってレコ屋健在をアピールして いたのですが、結局2009年に閉店。現在は中古携帯屋。 テクノのカバー曲探しにハマっていた頃、ここで散々 ホワイトレーベルのアナログを漁った記憶が。 隣のYellow Popは相変わらず渋谷で一番中古盤屋らしい 中古盤屋として営業中。 本当に、昔と比べたらびっくりするくらい減っているんですけど、 それでも宇田川の元シスコ界隈にはまだクラブ系のマンハッタン、 12インチ専門のNEXT、ブート満載のMothers、コテコテの中古屋 Yellow Pop、V系のZeal Linkと、個性的なレコ屋が揃ってますし、 タワーやレコファンBEAM店は相変わらずでっかくていろいろあるし、 ユニオンは相変わらずな感じでずっと営業してくれているし、 他地区でもDMR、Tecnique、Lighthouse、ハイファイとかまだまだ 健在なところも多いし。 発信地域としての渋谷を、できるだけ保っていてほしいと願う次第。 ■09/16 東方神起JUNSU/JEJUNG/YUCHUN、日本での活動を休止 女子グループが隆盛を極めようという中、東方神起はどんどん泥沼。 これはちょっと悲惨というか何というか。もらい事故な感じです。 本当は2番目の理由の方が理由としてデカイという線もありますが。 ただそれでも、ミニアルバムのリリースまわりの面倒まで 見たあたりは優しさと言ってもいいのかもしれない。 ただわからんのが今回のミニアルバム。 新曲4曲とそのインストVer.の計8曲なんですが、一応現在の基準でいくと、 「新曲4曲まで+別ヴァージョンや既発ライブ曲のカップリング」の場合、 オリコンはシングルチャートの方でカウントされるはずなんですよ。 でも今週アルバムチャート1位。 つうか1999年1月段階ではスピッツの3曲入りEPがアルバム扱いだったのを、 その8月、浜崎あゆみの新曲4曲+リミックスで合計14トラック76分収録のCDを シングルとしてオリコンに認めさせ、現在に至る形にシングルの基準を変更 させたのは当のエイベックスですから。何かちょっとアレな気がしますわ。 --- 9/10付の着うたフルチャート。
何でサスケが今頃になって上がってくるねんと思ったら、 8/31のハモネプリーグで出場者が歌った結果のようで。 着うたサイト、けっこう安易に上がります。 あと、気になっているのが光井芙美香。 レコチョクの携帯動画・着うたによるオーディションでグランプリという、 なんかちょっと微妙な経歴の女の子ですが、この曲は蔦谷好位置も 所属する音楽プロダクション、agehaspringsによる楽曲ということで、 そこそこいい曲ではあるんだけど、何せ声がYUKIそっくりでびっくり したっていうか、蔦谷好位置は本物のYUKIと組んでるがな。 レーベルはソニーで決まりなんですが、完全に携帯の中で行われた オーディションですし、楽曲も現在着うたサイトのみでの配信。 その結果、YouTubeもニコ動にもまったく落ちていません。 まだ公式サイトもブログも作ってもらえず、さらにソニーの サイトにすらページがなく、検索かけても何も出てこない。 それでどうなるかというと、自由な口コミがまったく期待できず、 登場週こそ話題性と特別価格で7位(レコチョクだと6位)まで 上がったのですが、今レコチョクの最新チャート見てみたら 一瞬で71位まで急降下。さもありなん。 この先どう売っていくつもりなのでしょうか。 人柱みたいな感じにしちゃダメだと思うよ。 ■09/15 放課後ティータイムのアルバム、初回限定盤はカセットテープ付きってすげえ。 演歌以外では商品として流通するのは相当レアだ。 あれか、倉木麻衣のベストがカセット版出してたか。 CDもミックス違いの2枚組だけど、曲が全部被っているわけでもなく、 主題歌系の楽曲は未収録だし、それなりにこだわってる気がする。 曲も、許される範囲で遊んでる感じがして嫌いじゃないんだ。 ただ、「土俵ガール」の後だったからアニメも時々見てたけど、 そっちは全くもってピンと来なかったんだよ。 --- 少女時代は結局週間チャートでは4位。 KARAも抜き、K-POPグループのデビュー曲としては一番の数字になりました。 しかしこれ、デビュー曲でこれだけ売れるのって相当にレアケースで。 たとえば初っ端からガンガン売れたイメージのある宇多田や倉木麻衣でも、 "Automatic"は初登場で4位、"Love, Day After Tomorrow"は初登場18位。 初登場以降に売れ続けて結果大ヒットになったわけですが。 SPEEDのデビュー曲は初登場4位。これは「夜はヒッパレ」で散々露出した結果。 というか、ジャニーズ系のようにデビュー前の段階で数万人単位のファンを 付けてからデビューさせるとか、SPEEDやおニャン子のように人気番組で 露出しまくってからのデビューとかでもない限り、1stシングルから 売れるなんてそうそう例はないわけで。 松田聖子は12位。中森明菜は30位。浜崎あゆみは20位。 安室は安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S名義では100位圏外。 デビュー時なんてそんなもんです。 つまり、現在のK-POP女子グループがこういう数字を出したということは、 ほとんど何も国内に基盤を持たない状況下で、様々なメディアを駆使して 当時の宇多田やSPEEDレベルの露出を行った結果ということで。 何故か21時のNHKニュースでトップニュースになるくらいですから、 どれだけレーベル、事務所、代理店が総動員で押しまくったか、 その勢いは推して知るべし。 音楽業界、現在ジャンルとして伸びしろがあるのがここくらいしかない 状況ですから、そこに賭けようという気持ちは非常によくわかりますが。 ただ、現在K-POP女子グループが揃って所属し、そっちに販促費を ものすごい勢いで傾斜投下している真っ最中のユニバーサルから、 ももいろクローバーがシングル1枚でキングに移籍したというのも、 実際の理由はどうであれ、そうなっても仕方ないかなあ、と。 何となく思ったりしました。 ■09/12 矢沢洋子のソロデビューアルバム、オリコン初登場162位、840枚。 翌週245位。現在のところ累計で1300枚ちょっと。 the generousのときでも2桁には入っていたので惨敗です。 今頃になって必死に夜中にスポット打っていますが、 多分あんまり効果ないと思う。 これで普通であれば残機0でゲームオーバーなのですが、 レーベルがお父さんのところだからまだ大丈夫。 庇護の下、やれるところまでやってみよう。 --- Perfume Genius / Learning (Album) 渋谷タワーの試聴機で発見。 「PerfumeにGeniusまで付いたらそりゃ悪いわけなかろうだっはっは」的な 安易な気持ちで試聴して、一瞬でものすごく反省してそのままレジ直行。 多分レジで泣きそうになってたと思う。それくらい心に来た。 自分が「どんな音楽が好きか」と人から聞かれたときによく返すのは 「技術的な部分が前提になっていない音楽」という答えなのですが、 本当にそのお手本のような音。 全編、歌とピアノと弦(の音のシンセ)だけでリズムらしいリズムも 入ってない実に簡素な音で、しかも歌もピアノもさしてうまくない。 かつ、宅録した音源をまんまリリースしたっぽい、実に粗悪な録音。 なのに、時折Sigur Rosもかくやというサウンドスケープが聞こえ、 そして心に染みて仕方ないメロディが鳴る。何なんだよこれ。 Mike Hadreasというシアトル在住の20代男子のソロ・プロジェクト、 何でも重度のヤク中になり、そのリハビリ的な形で曲を書き、 それをこつこつ録音したブツがこれという話。 このアルバムで評価され、というか実際NMEで10点中9点という とんでもない高得点を取ったりもしているのですが、次に 潤沢な環境とスタッフに囲まれて作品を作ったら絶対に このような音にはならないわけで。 そういう意味で凄まじく本質的なこのアルバムは、 とんでもなく貴重な音源ということになります。 ここまでえぐってくる音、あんまりないもの。 1曲平均2〜3分、10曲入りの30分に満たないアルバム。 一切捨て曲はないのですが、最も即効性の高いメロを 持つ「Lookout Lookout」あたりから。MySpaceこちら。 ■09/10 昨日、仕事のついでに新百合ヶ丘のHMVを覗いてみました。 とりあえず、70%OFFセールワゴンからPeachy'sのシングルをサルベージ。 あの時は小阪由佳もHMVもあんなことになるなんて思ってもいなかったよ。 --- ふと思い出して北乃きいのシングル売り上げ確認。 1st、微妙にロングヒットになった「サクラサク」は36,000枚程度でしたが、 今回の2ndシングルは15,000枚程度で頭打ちな感じになってます。 激減もいいとことじゃないか。 最近はPerfumeとかもそうだったけど、週刊誌で撮られても大きな影響 ない場合が多いのですが、彼女は最近には珍しく大ダメージです。 キットカットのCMも契約切られたのか知りませんけど、新しいCMに差し替え。 どういう経緯でこうなったかは知りませんがこの新しいキャラクター設定は もうちょっと何とかならなかったのだろうか。 --- 杏、歌手デビュー 名曲「愛は勝つ」などカバー…ミニアルバム11月10日発売 ここ数年、カバー曲でデビューするタレントなどさして珍しくもなく、 かつ、テレビにも出始めでまだ一般認知もそれほど高くない彼女が こういうニュースになったということは、事務所がそういう形で プレスリリースを出しつつプッシュをかけた、ということです。 彼女はこれに限らず妙に最近露出が増えていますが、そこはそれ、 佐々木希でおなじみの事務所トップコート所属、というあたりで そこらへんお察しいただければ幸いです。 逆にデビュー後一時は歌手メインの活動で、カバーアルバムも出したのに、 今はそこはかとなく歌手だったことはなかったことにしてほしそうな 優木まおみみたいな事例もあったりするので、芸能界は何かと難しい。 ■09/08 少女時代もデイリー5位発進。 韓国女子アイドルグループが受け始めたのは、大量露出が最大の理由ですが、 日本のアイドル勢がすべからくポスト的存在としてAKB48の類似型の方に 向かっている中、これだけ売れてくれば当然発生するそういう存在への 「アンチ」の受け皿としての機能を担い始めているからでは、という仮説。 --- 9/3付の着うたフルチャート。
「アルバムのリードトラックを先行シングル代わりに着うた限定リリース」が 相変わらず多い。WEAVER、INFINITY 16、九州男、CLIFF EDGEが今週では そのパターンに入るでしょうか。 16位のAIもそうかと思ったら、これは普通にCDシングルだった。 CDの方は初登場60位。あれ、こんなに駄目だったかと思ったら、 前のシングルは15位、その前(安室とのデュエット)は8位。 去年のベストアルバムは1位取って25万枚近く売ってる。 着うたの方はどうかと思ったら、CDでは15位だった前作は、 初登場27位で翌週にはランク外、CD8位の前々作は着うたでは 相当な先行配信だったためか、最高位4位でベスト20に5週。 正直曲ごとに状況が変わっててどういう事情かよくわからない。 ただ、完全に彼女につく形の熱狂的なファンの層は かなり薄いのでは、ということは想像できます。 そうでなければこんなに乱高下しないもの。 ■09/06 やっぱいろいろ資料見て考えた結果、アニソンや初音ミクがCDで売れる主因は、 ファン層のコレクター気質に加えて、そのソサエティにまだ音楽を媒介とした コミュニケーションが成立しているから、というあたりで自分として納得した。 今年に入ってからのAKB48や西野カナとか、特異的に売れている一般J-POPも、 コミュニケーションツールとして成立しえた曲、そういう曲を供給してくれると ソサエティの所属者から認められた歌い手がそういう売れ方をする。 ざっくりと言えばそういうこと、という理解で当面は行こうと思った。 ■09/05 ドンキホーテでRIKIのカバーアルバム「男唄」を入手。 アルバム本編は正味、カバー聴きだし一応コレクションしとくか程度で まったく期待はしていませんでした(聴いたら実際の出来もその程度)。 最大にして唯一の目的はドンキ限定盤のみ収録のボーナストラック 「Miracle Shopping〜ドン・キホーテのテーマ〜」。これです。 これを入手せずして何のカバー聴きぞ。 オケは多分元歌のまま。でも彼の声なんだよ。 何か異常な磁場が発生していてクラクラする。 これはこれでアリだと思ったのですが、ただドンキ限定盤はDVD付属のみの発売。 仕方ないとはいえ、これだけのために3,800円出すのはやっぱりどう考えても 間違っていると思った。わかってる。これは業だ。 --- 夜中にすごい勢いで着うたとタイアップCMを打ってるminiというエイベックスの新人、 腰が抜けるくらい型通りの「エイベックス」っぷりに薄ら感動すら覚えるわけですが 前にも書いた通り、その「製品」としての合理性は企業活動としては間違ってない。 問題はあれだけ打ってるにもかかわらず、デイリー50位以内にも入ってないことだけだ。 まあ、それが一番大事なわけですが。 というか、何かエイベックスばっかり「同じようなのをまた出してきた」的に叩かれますが、 ソニーだってここ最近は「そこそこ曲は書けるけど毒にも薬にもならなさそうなバンド」を 常備していますし、ポニーキャニオンだって「そこそこ見た目が良くてそこそこ泣ける 叙情的な曲を歌う女性シンガー」を絶えることなくデビューさせているじゃないか。 エイベックスばかり叩くのはかわいそうだ。みんないろいろ見つけていろいろ叩こう! ■09/02 今週、ほとんどの新譜は通常通り水曜日の9/1発売でしたが、 倉木麻衣のシングルだけは何故か火曜日の8/31発売。 考えられる理由1: 販売期間に夏休み期間を少しでも多くかけて、少しでも売上を伸ばしたかった。 考えられる理由2: 相手はV6と渡り廊下なので微妙ですが、それでも週間1位になれるかどうか甚だ 不安なので、保険のために最低限「デイリー1位!」って言えるようにした。 しかし、彼女も池袋サンシャインシティでキャンペーンやるようになったというか、 あの場所に出てきてもさしてトラブルにもならないレベルになっちゃったんだ。 栄枯盛衰。 --- ソニーがコンテンツ配信サービス「Qriocity」 Appleに対抗 これは、クラウドの意味を追求するのであれば、当然Napsterのような 定額とっぱらい聴き邦題で俺万歳、という形が自然だと思うのだけど、 でもソニーだから蓋を開けるまでは期待しないようにしよう。 何かとんでもない方法で制限をかけてくるとか、ものすごく 嫌な意味でのサプライズがありそうな気がしてならないんだ。 昔、ソニーは本当に大好きな会社だったんだよ。 「EZ」世代ど真ん中だし、好きなミュージシャンもたくさんいた。 SUBPOPレーベルを日本流通させたのもソニーだし、洋邦問わず、 新しいミュージシャンをガンガン紹介してくれた。 90年代初頭の一時期とはいえ、CDシングル800円、邦楽アルバム2800円、 洋楽アルバム2300円という価格設定で、少しでも買いやすい環境を 提供してくれたこともあった。 俺、いつからソニーに対してこんなに懐疑的になっちゃったんだろうな。 いや、わかってる。 CCCDの時と、自社グループ外の配信サイトにほとんど音源出さなかった時と、 着うたフルで新曲を1曲420円という値付けにしてきた時と。そこらへん。 本当に何で今、こんなことになってるんだろうか。 ■08/31 引き続きHMV。 アミュプラザ鹿児島店が9/30閉店。 アミュプラザ鹿児島は新幹線開通に伴う鹿児島中央駅前の再開発で2004年9月に できた観覧車付きのでかい複合ビルですが、この再開発によって旧市街地である 天文館地区の地盤沈下が促進されてしまい、そこにあったタワーが2007年3月に 撤退を余儀なくされまして。 ところが2009年9月、郊外の港湾地区にできた巨大イオンモール内にタワーが復活、 直接的にその影響かどうかはわかりませんが、結局このガチバトルは最終的に HMVが敗退、タワーが残ったという形に。 ただ、60万人の人口を誇る南九州随一の大都市で一大商業集積地、この間行って 見た限り、他の街に比べればまだまだ駅周辺の活気も残っている感じでした。 その街の、駅直結の建物にある店がもたないって、どうなんだいったい。 --- 8/27付の着うたフルチャート。
映画公開で「ハナミズキ」が上がってきたり、フットワークが 異常に軽いのが着うたフルチャートの特徴でもあるのですが。 で、着うたチャートには上に入るものの、世間一般的には ほとんど知られていないまま、という人たちもいまして。 Juliet、Love、Lil'Bあたりの着うたディーヴァ系もそうですが、 今週入ってる(今回は変名使ってる)LGYankees、九州男、 かりゆし58も、着うたチャートでは毎回いいところ行くし、 CDでもアルバムチャートでもベストテン入ったりもするのに、 CDシングルの方のチャートの上位に全く入ってこないせいで、 一般認知度がおもしろいくらい拡大しない。 現状CDチャート入らないとテレビにもそうそう出られませんので、 何か1曲でもきっかけがない限りは、ずっとこのまま着うたの イチオシに並べてもらってちょろっと消費されてそのうちに 終了という、切ない状況になりかねない。 ただ売る側も、さして大きなプロモーションを仕掛けなくても そこそこは売れていて収支的には安定しているのでこれ以上の 無理はしない、的な塩梅で転がしてるっぽいので、頑張って いい曲書いてもいつまでたってもブレイクしないという 状況になっているのではあるまいか。 そうだとすれば、今の過渡期の犠牲者チックな位置付け、 ということになっちゃうよなあ。 ■08/29 HMV、先日まとめてからまだ続々と閉店決定。 09/23 兵庫:イオン姫路大津 09/26 福岡:リバーウォーク北九州 09/27 宮城:イオン仙台泉大沢 09/28 神奈川:新百合ヶ丘SATY 何毎日店閉めてるんだよ。まあ、半期決算前の駆け込みなんでしょうけど。 新百合ヶ丘は9/26には駅前ロータリー向かいのOPA内にあるタハラも閉店。 別のビルに山野楽器も入ってるので全滅ではないのですが、かなりヤバい。 というかタハラは大丈夫なのか。横浜・藤沢・多摩センターと閉店し、 町田店も楽器のみに縮小してきて、今回は新百合ヶ丘が死亡。 残るCD販売店舗はは本厚木と小田原のみ。 元々小田原店はタワーとの差別化のためか、演歌にも力を入れていたのですが、 イベント等見る限り、本厚木もどうやら最近そっち方面に舵を切っている模様。 差別化は重要だとは思うのですが、どこまで需要をかき集められるのか、 非常に不安ではあります。 --- KNU23、おっぱいAKBに負けない! いや、出てきた時点でおっぱいはAKBには勝ってるから大丈夫だ。 しかし何だろうか、この胡散臭さ、B級臭。 だいたい二番煎じというのは、ポストSPEED競争の際のあれこれを思い出すと、 バンド編成にしてみたZONEとか、何故かパーカッション部隊を装備していた BON-BON BLANCOとか、それがいいかどうかは別にして、元グループにはない オプションを付けるというのが正しい姿だと考えておりまして。 そこで「おっぱい」という身も蓋もないオプションで勝負してきたのは、 あまりにも狙いどころにストレートすぎて清々しく好感が持てます。 それで、検索してみたらこのグループを結成するにあたっての オーディション告知を発見。これ、「応募できる」条件だけ 見たら明らかに本家AKBよりハードル高くて笑った。 あと、こっちの記事の「バストを合計すると16メートル97センチ」と いう短い一文から垣間見える気の触れっぷりが心の方に来ました。 やっぱ馬鹿なグループの記事は馬鹿な記者が書くんだな。最高だ。 ■08/27 渋谷。 でかい本屋があった場所はH&Mに、でかいCD屋があった場所はForever21に。 1995年に渋谷TOWERが入る前のあのビルが子供服店だったことを考えると、 再度、人間の根源的ニーズに近い「衣食住」の方に戻っているような。 「無駄」なものにお金をかけない世の中に。 これやっぱ単に「不況」とか言ってられない状況だ。 元タワービルに入っていた子供服店ビルはいろいろとあまりにもバブリーな 設定だったためバブル後いくらももたずに吹っ飛んだという話をどこかで 聞いたことがありますが。 あとHMV、福岡のキャナルシティ店が8/31で閉店ですが、新星堂の博多店は 8/15に一旦閉店、9/18にキャナルシティに移転して再オープンという話。 調べてみるとやっぱり現在HMVがあるフロア、2階に移転のようです。 HMV閉店から新星堂オープンまでの期間も2週間ちょいということですし、 これHMV跡にほぼ居抜きでそのまんま入りそうな感じでございます。 なんか各企業、いろいろと生き残りを画策っちゅうことで。 --- AKB、「ヘビーローテーション」も初動で50万越え。えらいことになってきた。 今回は「投票券」という悪魔の特典もないので、コアな人たちのモチベーションも 前作ほどではないはずで、これ完全に一般層に降りてきたと考えていいでしょう。 以下、「ポニーテールとシュシュ」の今週までのチャートアクション。 ■CD 06/07:01位 06/14:03位 06/21:09位 06/28:05位 07/05:11位 07/12:13位 07/19:22位 07/26:17位 08/02:22位 08/09:30位 08/16:34位 08/23:37位 08/30:28位 ■着うたフル 05/28:11位 06/04:04位 06/11:08位 06/18:08位 06/25:09位 07/02:09位 07/09:12位 07/16:10位 07/23:12位 07/30:12位 08/06:17位 08/20:22位 この手の歌い手としてはありえないロングヒット。 少し前までは彼女たち自身、2週目には50位以下だったりする時代もあり、 今回ようやく完全にフォロワー層にまで人気が及ぶに至ったわけで。 特に「着うた」需要層に長期に渡って受け入れられているということは、 それまでのパブリックイメージ通りのファン以外の層まで相当に人気を 拡大したと言えます。 で、もうひとつ指標として挙げられるのがカラオケのランキング。 今や地方でもROUND1のような総合レジャーセンターが若い子たちの遊び場と して全国的に浸透してきていますので、もはやカラオケはそれらの遊びの ONE OF THEMでしかなく、猫も杓子もカラオケだった昔のような求心力は もうありません。 それがCDが若い層に売れない理由のひとつにもなっているわけですが、 そのためカラオケランキングも新しめの曲が上がってくることは稀で、 だいたいが「ちょっと前のみんなが知っている曲」になります。 逆に言えば、ランキングの上位に最近の曲が入っていたとすれば、 その曲はかなり強力な求心力を持っているということで。 で、見てみた。まずJOYSOUND。ランキング見たら2位。 ただJOYSOUNDは、過去よりマイナーアニソン・ゲーソンが続々と投入され、 コアなそっち系の人たちの桃源郷として熱狂的な指名を受けていまして、 そうなると当然中の人も張り切ってその需要に応えようとまた頑張る、 みたいな繰り返しの結果、今や初音ミク音源が猛威を振るう巣窟となり、 ランキングもそんな感じになっているので、ミクヲタとAKBヲタを兼ねて いる人はそんなにいないとはわかっていても、ここに「ポニーテール」が 入っていたら「これは一般人によるものなのか」という疑惑も生じます。 でも、他の2社を見ても上位なので安心した。 UGA:1位 DAM:2位 これもう純粋に「女子向けのパーティーソング」として完全に認知された 状況と考えていいでしょう。10年ちょっと前の「LOVEマシーン」状態。 ちなみに「ヘビーローテーション」も現在着うたフルは概ねどのサイトでも 上位爆走中。パーティーソングとしてのアッパー度は「ポニーテール」 以上ですので、そういう需要で若年層に受け入れられたのだとしたら、 これ売れないはずがないという。 正味、今年に入ってからのメディアの押さえ方、露出度は尋常じゃないですから、 まあなるべくしてなったという感じではあるのですが。 ただ、マガジンでのマンガ化とかドンジャラはちょっとやりすぎ感が。 アニメ「ピンクレディー物語」や「ピンクレディーのおしゃれセット」を思い出す。 でも大人ファンがドンジャラ買って本気で取り組む場合、サイトに載ってる役以外でも、 「DRAGON以外縛り」とか「尾木一色」とかローカルルールが続々と開発されそうで、 それはそれで何だか楽しそうだ。 ■08/25 先日の件、元々浜松駅前にあって郊外に移転したのはタワレコの方でした。 浜松市の郊外には巨大なイオンが市野と志都呂の2店舗ありまして、 市野の方にタワー、志都呂の方にHMVが入っているという構造で。 事実誤認恐縮です。 で、姫路大津店の閉店は9/23に決定。 かつどうやら近々でさらなる閉店が決まっているという話も。 どうなるんだろうか。 --- 痛いニュース(ノ∀`) : オタクは本当に「ライト化」しているのか? --------------------------------------------------------------------- 512 : 洋菓子製造技能士(広島県):2010/08/21(土) 22:45:08.33 ID:TorhsLML0 >>485 そうそう アニメのオフ会に行くと 無駄にけいおんの話になる みんな、話についていくために 延々萌えアニメをみていて、カラオケで歌うためにボカロの曲を覚えてる。 最近のアニオタコミュニティはなんかおかしい。 --------------------------------------------------------------------- 「けいおん」「萌えアニメ」を「テレビドラマ」、「ボカロ」を「主題歌」に 置き換えると、十数年前にどこかで見た景色と全く同じじゃないか。 ということは、今のアニソン隆盛の世の中というのは、 遅れてきた小規模CDバブルってだけなのだろうか。 --- BeeTVのことを思い出した。 Wikipediaに載っている情報だと登録会員数の推移は以下の通り。 (サービス開始:2009/05/01) 2009年05月31日:30万人 2009年07月09日:50万人 2009年08月25日:70万人 2009年10月12日:80万人 2010年03月14日:100万人 開始半年くらいは調子よさげだったのが、2009年10月から2010年3月の 半年弱を見る限り、急速に伸び率が下がっていることがわかります。 これまでも上地雄輔、南明奈、小西真奈美、木下優樹菜等々、 若い者向けとしては相当に有名どころを使ったコンテンツを 投入してきましたが、ここで再度伸び率を上げるためには 正直もう一声ほしいところ。 でも、タレント・俳優の「格」としては、携帯専業メディアに喜んで 出てくれるのは今出ている面々でもうギリギリなのではないかと。 というところでけっこう頭打ち感あり。 こういうのが一気に普及するにはファミコンで言うところの スーパーマリオ並みのキラーコンテンツが必要なのですが、 そもそも世の中的に大部分の層が食いついてくれるような コンテンツというのも難しいし、docomoのサービスなので、 当然他キャリアには訴求しにくい。 しかもこれはi-modeとしてのサービスなので、現在の会社の 「スマートフォン押し」の大きな流れとも面白いくらい相反。 結局この100万強くらいの有料会員数で得られる予算内で、 回せる範囲で回して、制作したコンテンツをDVDとかでも 販売して2次的にちょこちょこ稼ぐという、実に地味な ビジネスに落ち着いてしまいそうな気がしてきた。 ■08/23 HMVは渋谷だけでなく、東京でも吉祥寺PARCO店が17日に閉店してるわけですが。 というか、この夏は全国的にえげつない。今年に入って以下のような塩梅。 01/06 東京:新宿タカシマヤタイムズスクエア 02/26 大阪:京阪シティモール 05/09 神奈川:川崎DICE 06/20 東京:銀座インズ 07/19 滋賀:イオンモール草津 07/25 群馬:スマーク伊勢崎 07/31 京都:河原町VIVRE 08/15 埼玉:イオン上里 08/17 東京:吉祥寺PARCO 08/19 静岡:イオンモール浜松志都呂 08/22 東京:渋谷 08/29 兵庫:川西モザイクボックス 08/31 福岡:キャナルシティ 09/05 愛知:イオン大高 09/12 宮城:イオンモール名取エアリ 09/20 茨城:イオン土浦 09/?? 兵庫:イオン姫路大津 新宿や渋谷だけではなく、各店舗にも様々な事情があります。 イオンモール浜松志都呂は、元々浜松駅前のビル内に店舗を構えていたのが、 市街地の空洞化によりそっちは店を畳んで、郊外のイオンに移転再オープン という形だったのですが、その郊外でも結局耐え切れなかった。 イオンモール草津は2008年11月、イオン土浦は2009年5月のオープンなので、 この両店は各々県内初出店にもかかわらず、2年たたないうちにクローズ。 スマーク伊勢崎も2008年11月オープンなので、2年足らず。 キャナルシティは、博多、天神VIVRE、ホークスタウンと、福岡市内で バタバタと潰れていったHMVの最後の砦だったのに、遂に力尽きた。 100万都市で1店舗残らず閉店という、ちょっと洒落にならない状態。 さらに、どう考えてもこれで整理終了とも思えない。 自分が複数回行ったことのある店でも、川崎ラゾーナの方も芳しいとは 言えない客入りですし、新百合ヶ丘SATYに至っては相当に悲惨な状況。 見ててまあまあ安心できるのは、正直立川くらいです。 まだまだ閉めそうな気がします。 そんな中、タワーはまだ攻め姿勢を維持中。 この状況、決して黒字店舗ばかりではないはずなのに、本格整理する気配なく、 今年3月には横浜みなとみらい、ららぽーとTOKYO-BAYと新店をオープンさせ、 この9/17には、相模原市のJR/京王橋本駅近くにオープンする新規SCの アリオ橋本にも出店。 橋本の店は76坪と、通常の半分以下の床面積だけど八重洲のTOWERmini よりは大きめという、「中間」的な店舗設定では初めての展開です。 というか今回一番大きなポイントは床面積よりも「1階」という場所。 SC型店舗の場合、書籍とかCDは広い面積をもらえる代わりに上層階に 押しやられがちなところを、今回は狭いながらも敢えて1階に出店。 言ってみれば、大都市の地下街とかに時々ある小規模なユニクロや 無印良品のような、「ちょっと立ち寄り型」の店舗を目指すことに なるのでしょう。 TOWERminiは新宿が速攻で閉店していましたが、あれは店舗形態よりも 完全に立地の問題でしたから、まだそういう需要の掘り起こしを 諦めてはいない感じで。 ただ、駅前の複合ビルには山野楽器が既に店舗を構えていますので、 これから血みどろの奪い合いが開始されることになりそうです。 結局タワーはその橋本店オープンで全国で83店舗。 HMVは現在閉店が発表されているのを除くと41店舗。 2006年頃にHMVが新店のオープンラッシュをかけていた頃は、 いずれ店舗数逆転するのではないかと思っていたのですが、 まさかこんなことになるとは思ってもいなかったよ。 ■08/22 先刻、HMV渋谷の最期を見届けてまいりました。 こういう適当な音楽の聴き方をしてるので、「自分にとって重要なアーティスト」って いうのは数を絞って挙げるのは困難なのですが、「自分にとって重要なレコード屋」は 各時代きっちり挙げられる。 中学生時代の四日市市日永地区にあった貸しレコード屋。 高校生時代は名古屋のバナナレコード本店。まだ銀行の地下にあったときね。 大学生時代は神戸三宮のレンタルCD屋オヤユビピアノ。 そして社会人になってからはずっと渋谷HMV。 自分のアンテナにマッチした、そこに行けば必ず何か見つかると いう期待を持って毎回足を向けることができたレコード屋。 そして絶対にその期待を裏切らなかったレコード屋。 どんどんなくなっていく。上記4店でも残っているのはもうバナナだけ。 前にも言った通り、こんな時代でも世界中集めればとんでもない数の 音源が世に出ている中で、独自のフィルターでもってレコメンドする という、「販売」を超えたところでレコード屋(のバイヤーさん)の 良心と音楽聴きとしての意地で支えられていたその機能は、 まだ確実な形で世の中に代替が出来上がっていないんだ。 正直、今も代替は見つからない。本当に途方に暮れている。 21時30分過ぎ。このときはPerfumeが大音量でかかってました。 23時05分頃に店を出たらこんな感じ。ちなみに出る時に店内のBGMは ももいろクローバーの「怪盗少女」。センチになる気まるでなし。 23時30分過ぎにシャッターが閉まって営業終了。閉まる寸前、 シャッターの向こうでは店員さんたちが手を振っていました。 どうもありがとうございました。 --- 8/20付の着うたフルチャート。 8/13付はお盆で休みなので、2週分の合算ということです。
SMAPの"オレンジ"が9位。 この曲は2000年の"らいおんハート"のカップリングで発表されたものの、 現在では人気投票等でもA面曲よりも上位に来るレベルの曲なのですが、 今回もレコチョクで行われた「夏のコンサートで聴きたい曲」の10曲に 入った結果、初めてSMAPが着うたフルを出す、その配信対象になって、 この曲だけチャートにまで上がってきたという、そういう状況。 「他の曲は知ってる(持ってる)けど」という需要かもしれませんが、 新曲"This is love"も同時に「フル」配信開始している中で、そっちは チャートインせずこれっていうのはちょっと妙な感じ。 数々の名曲を夜に送り出したSMAPですが、既に新しい曲を期待される 存在ではないっちゅうことでしょうか。 ■08/18 今日でサイト開設12周年だ。 干支が一回りした。20世紀が21世紀になり、20代が40代になり、結婚して離婚した。 頭髪は著しく減って体脂肪は著しく増えた。人生いろいろだよ! いや本当に。 --- ということで、ライジングサンでは以下のようなライブを観てきました。 KAN チャットモンチーどどっちにしようか悩んだけど、やっぱこっちに。 こうやってライブで聴くと、いかに彼のポップ職人、エンターテイナーと しての実力が抜きん出て高いのか、ものすごくよくわかった。 世間的には一発屋と呼ばれながらも確実に長きに渡ってきっちり 固定ファンに支えられているその理由が丸わかりのライブでした。 大好きな「まゆみ」はピアノ弾き語りで。感無量。 MASS OF THE FERMENTING DREGS 気にはなってるけどピンのライブに行くまでのモチベーションが上がらなかったバンド。 開演前、ドラムが後方でなく他2名のマイク位置と完全に並列のセッテイングで笑った。 完全に3人でアイコンタクトしながら進めていくタイプだとわかって期待値上がる。 演奏は予想以上に素晴らしく、特にドラムは「そりゃ正式メンバーとして加入するわ」 レベルの存在感。 ただ、このバンドは基本ドカドカしながらも異様に無機質なカッティングが 特長だと思っていて、その切れ味はライブではさらに冴えていただけに、 間奏のギターソロ部分はちょっと蛇足かなあ、と思ったりも。 あと、Vo,Bの菜津子ちゃんが予想以上に可愛くてよかった。 黒髪ぱっつん+ワンピースで、普通にしてれば普通に可愛い女の子なのが、 ベース振り回しながら大暴れするのがカタルシスを呼ぶ。いいぞ。 俺の中ではチャットの橋本と並び立つ「非ビッチ的風体バンド女子」と して今後愛でていきたいと思います。 OGRE YOU ASSHOLE 彼らもCDは好きだけどピンのライブに行くまでの気持ちになれなかったのでこの機会に。 でも、演奏を聴いてもちょっと違和感を感じるというか、いまいちピンと来ない。 個々の楽器がそれぞれ鳴っている以上のものが感じられないまま進む。 CD以上に得るものはないと判断、途中撤退。すまぬ。 ただ、新曲はこれまでのBuilt To Spillクローン的な音世界から 意図的に抜け出そうとしている感じがあって期待できると思った。 GRAPEVINE サンステージまで戻ってきたらやってたので聴いてたんだけど、さっきのOGREと逆。 CD音源は正直若干ピンと来ないことが多々あるのですが、ライブはやっぱすごい。 間というか、抑揚をうまく付けながら、アげるところは極限までアげていく。 これぞベテランの妙。そりゃ盛り上がるよ。 もうちょっときちんと聴こうと思った。 聖飢魔II ああ、こういうのを「ショー」と言うんだな。 自分達が色物であることを十分に理解しつつ、それに100%応える完璧なステージ。 登場は棺桶から、最後は火を吹き、下ネタをかまし、相撲ギャグもきっちり。 そして全く衰える気配のない声とバックの演奏。素晴らしいよ。 これ以降観たステージで少なくともスチャダラとビークルと9mmは閣下の ネタをパクっていたのが印象的でした。みんな閣下が大好きなんだよ。 スチャダラパー 前回出場時は比較的小さめのMoon Circusステージにそこそこの動員だったので、 今回一番でかいところでやるからには当然いろんな仕込みをしてくるんだろうな、 と思ってはいましたが、これが予想以上の仕込みっぷり、動員っぷり。 自分らだけでミニフェスを開催するがごときゲストの連発。 中盤でTOKYO NO.1 SOULSETが呼ばれてベスト盤の共作曲等をやり、 ハナレグミVo+木暮晋也G+笹沼位吉Bで"ブギーバック"なんていう 非常にレアな状況もありつつ、盛り上がったしこれで終わりかなあ、 と思っていたら、瀧(オードリー春日のコスプレ)がいきなり登場、 その後卓球(彼も春日コスプレ)と何故かまりんと七尾旅人も出てきて 「聖☆おじさん」という、もう何だかわけのわからない怒涛の展開に。 そして「サマージャム95」で締めという素敵過ぎる展開。 ものすごくいいものを観た感。 グループ魂 初めて観たけど馬鹿。話では知ってたけど予想以上に酷く馬鹿。 開演前、ピックに見立ててマイクスタンドにずらっと貼ってあるスリッパと、 投げても投げても一瞬の間に補充されているところがすごく馬鹿。 始まったら概ね下ネタ続きで馬鹿。初披露の新曲のタイトルが「押忍!手マン部」。 当然のように「手!マン!」のコール&レスポンス付きで素晴らしく馬鹿。 メジャーで音源化できるかどうか、非常に心配です。 エレファントカシマシ ZAZENと迷ったんだけど、フェスによく出てる割には全部きちんと見たこと ないなあ、と思ってこっちにしてみた。 彼らがソニーからデビューした時の衝撃ったらなかったんだけど、その頃の 音源「デーデ」「珍奇男」「ファイティングマン」が普通に最近の音と並んで 違和感なく感じられて、彼らの根本はあんまり変わってないなあ、と思った。 山下達郎 これぞ魅惑の時間。 一音発せられた途端、もう何から全部総とっかえしたレベルで場の空気が変わる。 「Loveland, Islad」のショートヴァージョンがイントロ的に入り「Sparkle」へ。 ミスドの歌、サマーウォーズの歌で若い奴らのハートを掴み、その後は シュガーベイブ時代の「WINDY LADY」でオールドファンを唸らせる。 そこから先は「アトムの子」「RIDE ON TIME」「Loveland, Islad」(フル)等で 散々盛り上がり、最後に「さよなら夏の日」で締め。 もう周りの女の子とかボロボロ泣いてるの。俺も随分涙腺に来た。 いや来るよ。野外で、夏に達郎の歌を生で聴くんだよ。来ちゃうよ。 北海道の短い夏の終わりに「さよなら夏の日」なんだよ。泣くよ。 百戦錬磨のプロミュージシャンが本気出して演奏するとここまで場を 支配するという真理を心の底から理解しました。敬服です。 ムーンライダーズ うって変わってこちらのベテランは全くやる気なし。50分のうち15分くらいは インプロっぽい感じでだらだら演奏していただけだったし、非常にめりはりの ない感じでした。 いや、慶一さんは相対性理論にもゲスト参加してたらしいし、やる気はあっても 単にもう体力的に50分間野外でテンション高い状態を保っていられない状態と 考えるべきかもしれない。 かくいう自分も、野外でっていうのは今後さして機会がないんじゃないか、 というのが彼らを見に行った最大の理由だし。何か予想が当たったっぽい 感じでそれはそれですごく悲しい。 斉藤和義 ムーンライダーズ終わって戻ったら「フェニックス」やってて、何か変だと 思ったら、ドラムがZAZENの松下さんだった。ダイナミズムが全然違う。 そのまま「I LOVE ME」とか「彼女は言った」とかをそのドカドカ状態で やって最後に「歌うたいのバラッド」。そりゃ痺れるだろ。 彼は本当に天才だと思う。最近ようやくセールス的にも何となってきて 本当によかったと思う。 あと、松下さん込みの音を聴きながら、彼がソロではなく、信頼に足る メンバーがいて、バンドとして世に出ていたとしたら一体どんな音に なってたんだろうとふと考えた。 BEAT CRUSADERS 北海道ラストライブということもあり、観客のテンションがハンパない。 地面は震度2くらいで揺れてるし、前方ではスモークがいらないくらいに 湯気が立っている。 演奏はいつも通りの手抜きなし。「Dancing Queen」「希望の轍」 「There She Goes」あたりのカバー曲もきっちりやって、自分と しては非常に満足度高かった。 そして通常のローテーションで回ってるステージでは異例のアンコール。 よりによって「BE MY WIFE」というアゲるにも程がある曲で締め。 いいバンドです。 the HIATUS 予想以上の素晴らしさ。正直CDは「まあまあかな」くらいだったのですが、 このライブは遥かにCDを超えてます。ぜんぜん違う。 もちろんメンツからして異常というか反則気味なので、悪いはずはないと 思ってはいましたが、予想を遥かに超えるスケール感で迫ってきて驚く。 ギター&ベースが曲をグイグイ転がしていき、キーボードとドラムが 曲の「幅」をガンガン広げていくという、各メンバーの出自を考えると 非常に納得度の高い役割分担で、結果としてえげつないくらいの サウンドスケープとして響くこと響くこと。 つうか、このスケールのデカさは普通のライブハウスでは収まらない のではないか、スタジオコーストとかでもまだ小さいのではないかと。 夜の野外のでかいステージ。これが一番マッチするんじゃないかと思う。 ここで見られて本当によかった。 あと、エルレを再始動することを前提にしているという話だけど、 こんなメンバーのこんな音に慣れて大丈夫なのか、という気持ちが。 BOOM BOOM SATELLITES ここらへんでもう動く気力がなくなり、ぼーっと見てたわけですが、 それでも気持ちはアガる。ちょうどこの頃に霧が非常に濃くなり、 それでもスモークは予定通り噴かれ、ステージ上どうなるんだって くらい煙っていたのですが、それが意外にいい塩梅に非日常感を 醸し出して、実にかっこいい。 本当に彼らの音は「気持ちいい」ところを上手に抽出した音だと いうことを再確認。 9mm Parabellum Bullet 「ライブが凄い」という話だけ聞いていて観たことなかったのですが、 なるほどそういうことかという。非常に納得度の高いライブ。 CD聴いている限り、そのメロディと歌詞の世界観はパンクとかよりも むしろヴィジュアル系に近いわけですが、ライブのあまりにもな 「かっこつけてなさ」が、あからさまに大きく違いすぎる。 ギターの滝の合理的じゃないにも程があるアクションとか、 弦の3人揃って頭振り回すとか、すごくダサいんだけど、 でもそれ故に心に来る。 いい意味で漫画みたいなバンド。 その後、アジカンを聴きながら撤収作業して退場。 アジカンは数年前観たときは非常に一本調子でいまいちだと思ったんだけど、 いろんなタイプの曲も増えたのか、抑揚を付けながら非常にうまい運びで こなしていた印象でした。 ちゃんと聴きたいなとも思ったんだけど、ライブ終わりになるとバス待ちの 列等がとんでもないことになり、7時の釧路行きに間に合わなくなりそう だったので断念。 しかし、自分のように熱狂的に好きなバンドがあるでもなく、中途半端に 広く浅く聴いている人間はこういうフェスに行くとどうなるかというと、 あれも見たいこれも見たいという気持ちになって、結果としてまとめて 休む時間を取れなくなってしまうので、これが非常に心苦しい。 今回も結局2日目の日が暮れたあたりでどうにも動くのが億劫になり、 結果として一番でかいサンステージに本拠地を構えてそこから全く 動かなくなるという状況に。仕方ないのか。 今年は足元が悪い以外は便所トラブルもなく、飯も相変わらず非常に旨く、 酒も安く、そして気温も高く風もあまりなく、非常に快適に過ごせました。 やっぱ俺ライジングが一番好きだわ。 あとはそろそろ以前のようにお盆ど真ん中を外して欲しい。 飛行機代だけは非常に辛い。 ■08/17 帰ってまいりました。 RISING SUNに参加した後、日曜7時の特急で道東へ。 釧路・根室・中標津と地方都市マニア活動の後に帰宅しました。 RISING SUNはそれまでの雨で足元は悲惨でしたが、当日の天気は 大変よく、気温も高く風もない非常に快適な環境でした。 とりあえず山下達郎とthe HIATUSが大変によかったのですが、 まだ全部書けてないので、とりあえず旅の写真を何枚か晒して 今日はお茶を濁すことにします。 というか、道東は経済的に悲惨なことになっているというのは 散々聞かされてきましたが、実際に目の辺りするとその洒落に なってなさに戦慄を覚えました。 最大4軒あったデパートは全滅、しかもうち3軒は現在新テナントが 入ることもなく一等地であるはずの場所に建物閉鎖したまま放置中、 というだけで、荒廃の程がわかろうというもの。 現在は郊外のポスフールとイオン、国道38号線沿いの店舗に全部 持っていかれて、地元の人たちは飲み屋以外何も駅前に期待して いない状態。何せ駅前やそれに続く商店街に、マクドナルド、 吉野家、ミスド他チェーン系の飲食店やファーストフードの 類の店が皆無ですから。郊外にはたくさんあるんだけど。 というか、駅の近距離きっぷ販売機がこの規模の都市の駅にして 1台しかないという時点で、駅が最低限の定期での通勤通学以外、 地元の交通手段としてほとんど認知されてないってことなので。 駅前がもはや「生活の場」として機能していない。 シャッター率ほぼ100%のアーケード街とかも見てきましたが、 規模のでかさという意味では日本屈指です。 何とかならないのだろうか。 というわけで、以下写真を並べてみる。 カラス! ハト! カモメ! 奇跡のスリーショット in 釧路。 中標津のCD屋。やる気がなさすぎて泣けてきた。 根室の標識。ロシア語併記がデフォ。 逆に釧路では「不審な外国人を見つけたら迷わず110番」とか 街頭スピーカーから流れてて、いろいろあるのだと思った。 力尽きた釧路の丸ト北村デパート。2000年に閉店して約10年間、 大通り沿いの本来一等地である場所にずっとこのまま放置中。 同じく釧路、2006年に潰れた丸井今井の脇の路地。こんな看板かけてあっても。 中に入るとこれもん。 羽田で俺も見つけた。最近ネットで話題沸騰、プロアクティブの自販機。 ■08/12 倖田來未の例の書店売りのライブDVD、初版20万部で出したものの、 書店によっては目立つところにも置いてもらえずそっと陳列。 その後追加で何のプレスリリースも出ないので、何かもう、 そんな感じなんですよ、きっと。 --- パニック!「KARA」街頭ライブ、3分で打ち切り お盆の渋谷の109前。本気の観客なら数百人も溜まればスペースとしては一杯で、 残りはその数百人が邪魔で通行滞ってるだけの人たちなので、もうこれはハナから 「3000人もの観客が殺到し、危険と判断されたためわずか3分で終了」と 言いたいがためだけの企画なわけですが。 それでも彼女たち、オリコンデイリー初登場5位。ちょっと驚いた。 朝昼のワイドショー系の番組中心に相当数のTV出演をこなしていた 模様ですが、今週この順位なら既に1万枚程度は捌いているはずで。 14日にはスタジオコーストで大規模なイベント開催しますので、 さらにここで確実に売上を積んできます。 さすがにいち早く口コミ戦略で動き出していただけありますが、 それでもファン層がどこにいるのかいまいち掴みかねている。 ちょっとまた探っておきます。 一方のICONIQは、様々な策を弄したにもかかわらず、 デイリー初登場23位と、順調といえば順調。 --- 8/6付の着うたフルチャート。
王者君臨。ちなみにCDは今週初登場5位、35,000枚。 前作「会いたくて会いたくて」は初登場2位、38,000枚。 映画「NARUTO」主題歌でメディア露出も圧倒的に多いにもかかわらず、 CDは順位も売上も前作以下という、どうにもわけのわからない状態。 というか、「NARUTO」主題歌というタイアップに非常に違和感を 感じたのですが、市場も結局同じ気持ちだったということか。 多分このタイアップ決めた人は、今のファン層の裾野を 拡大する気満々だったんだろうな。残念です。 それでもかつての「泣け歌」系の人たちの凋落を見ると、 やっぱり彼女は勝ち組だと思える。 Lil'Bは着うた13位ですがCDは56位。JulietはCD今週初登場76位。 つうか初登場は13位や14位とそこそこのところに持ってこれても、 以前のようには長続きせず、最近の例のとおりだと来週には 圏外に去っていくので、着うたとしてもさして売上が上がる わけでもありません。正味の話、徐々に不良債権化。 数年前に続々デビューしたその手の人たちをレコード会社各社が 「どう片付けるのか」をそろそろウォッチしなければいけなく なってまいりました。 明日からライジングサン。 その後そのまま北海道の東の方に移動してウダウダするので、 ちょっと間が空きます。失礼。 ■08/10 平野綾のアレな感じの一連の流れは楽しく拝見しています。 というか、彼女のCDはSpringsのアルバムしか持ってない俺は、 結果として勝ち組ということでいいのか。 --- 音楽ファイルを違法アップ 個人に540万円支払い判決の衝撃 違法アップロードを擁護するつもりはないけれど、あまりにも「これだけのせい」に しすぎたあまり、遂に渡っちゃいけない橋を渡っちゃったなあ、というのが実感。 音楽業界の人もわかってると思うんだ。音楽が売れなくなった本当の理由。 違法ダウンロードは、原因だとしてもほんの一部でしかないということを。 でも「本当の理由」を認めるわけにはいかない、という立場じゃないかと。 あれだ、民主党と一緒。 先日、参院選で負けた総括として「総理が消費税アップを不用意に発言した」 ことにその理由を収斂しようとしてましたが、自民党だって消費税アップの 立場だったんだから、誰がどう考えてもその総括がまるで見当違いなこと くらいわかる。当然民主党の中の人だってわかってたはず。 でも正直に「8月以降の失政や幹部の金銭問題」「小沢の選挙作戦の大失敗」 を敗因だと公言すれば、それはすなわち政権交代以降政府が行ったことや、 党の大ボスが存在している意味を全否定することになってしまう。 党の立場としてそれを「敗因」として公式に認めることは絶対できないから、 目につきやすいところにあって、かつ責任問題になりにくい単発的な失言を スケープゴート的に「理由」にしてごまかしてるわけで。 それと構造としては全く同じだと思うんだ。 CCCDのあれとか、着うたの安易な「曲」単位の促成プロモーション連発の結果、 継続的に売上を維持できるような「スター」育成が困難な状況に陥ったりとか、 90年代の売上が異常だっただけにもかかわらず、そこをスタンダードにして ロクに次の収入源になりうる別事業も想定しないまま現在に至ったこととか。 それはもう完全な長期的経営戦略上のミスでしかないわけで。 だけど、役員だって普通の人ですから経営責任なんて取りたくない。 そこに、ちょうどいいところにスケープゴートがいた。 レコード・CD時代は「友達間などの貸し借りによる『ロス』(それを本当にロスと 呼んでいいかわからないけど)」とかを数値化することが極めて困難だったのが、 今はネット上のログ等からの推測等で比較的その数値を具体的に出せるように なって「僕たちこんなに損してます!」と言いやすくなり、さらに一部に悪意の ある音源データばら撒きも発生してくれたおかげで「こんなに悪い奴がいます!」 とも言いやすくなったから、これぞとばかりにそれに乗っかって責任転嫁。 これまでの状況というのはそういうことだと思っている。 レコード会社各社、そこまでならよかったんだよ。全部誰かの悪さのせいにして 「だから俺のせいじゃない」と胸を張って言ってるだけのうちはそれでいい。 でも今回、「悪い奴」を本当に成敗してしまった。責任転嫁できる「便利な」存在を。 これを期に「悪い奴」は激減するでしょう。つまりスケープゴートが減るということ。 何でそんなことをしたのかわからない。偉い人達は本当に気がついていなかったのか。 ともあれこれで近い将来、経営陣は自分の首を締めることになる可能性が高い。 首が締まっていることに気がついたとき、彼らは一体次にどうするんだろう。 もし、今度こそ自分の非を認めて責任を取り、または新たな方針でもって 会社をきちんと立て直す、という方向に行くのであれば、今回の対応は 結果としてよかった、ということになるかもしれない。 でも、また別の誰かの別の「悪さ」のせいにしようとするのであれば。 CCCDのときのように、また購買客全員のせいにしようとするのであれば。 もしそうなったら、本当にこの国のレコード会社なんかもういらねえ。 ■08/09 ということで、5年ぶりにサマソニ行ってまいりました。 サマソニはクソ暑いと思ったらメッセに逃げて昼寝すればいいから楽だね。 フジは標高高いしホワイト手前の清流でちゃぷちゃぷしてたら何とかなるし、 ライジングサンは夜になると下手したら凍え死にそうになるレベルだし、 100%地獄なのはひたちなかだけ。根性のない俺には無理。 夜のライジングは全く逆の意味で地獄だけど。 地方、HIGHER GROUND、SETSTOCK、MONSTER BASHあたりはどうなんすかね。 FACT: ドラムがツーバスで演奏もあからさまにメタル臭。非常に納得度高し。 彼らはメディアでは顔出しを一切していないわけですが、ヴォーカルが 非常にイケメンだったので、とてももったいないと思った。 Two Door Cinema Club: フェス慣れしていないが実力のある新人バンド恒例のあれ。 いい演奏をしてお客が盛り上がり、それを感じて演者のテンションも 上がって演奏がますますよくなり、するとさらに観客が盛り上がると いう「正の相互フィードバック」状態。 こうなるともう楽しくて楽しくて仕方がない。 彼らも「Amazing!」と連発していたので、同じ気持ちだったと思う。 ただ、ヴォーカルがアー写よりも痩せてて意外にかっこよくて、 俺的には少しガッカリだ。 たむらぱん: やっぱソロ歌手のバックバンドにはなかなかマジックは起きない。 中島みゆきの場合「夜会」は凄まじいけど「ライブ」と呼ぶには別格だし、 種ともこのライブも「演奏」という意味では正直普通以上ではなく、 「ゲンキ力体操」とかイベントで盛り上げる方向性。 さねよしいさ子は現栗コーダーの栗原さん率いる「さねよしバンド」のときは とんでもないライブだったけど、彼女の佇まいと完璧すぎる演奏が相まって、 「ステージ上が不可侵領域化して、観客はそれをただ眺めるだけ」という、 いわば通常のライブとは逆の位相の凄さだったし。 で、たむらぱんは実に普通の演奏に普通のパフォーマンス。 正直なところ、CD以上の発見はなし、でした。 クラムボン: BEACH STAGEということもあり、わかりやすい曲を中心に実にあっけらかんと。 ミトさんが何か盛り上がって合間合間に掛け声とかをくれるんだけど、 でもそれきっかけで曲がブレイクするとかでもなく、普通に引き続き 達者すぎる演奏が続くのみで、ちょっとリアクションに困った。 a-ha: 何だこの貫禄は。ベテランのオーラ漂いまくりの腰の据わったステージ。 最新アルバムの曲からスタートし、徐々に時代を遡っていく構成。 ということは当然ラストはアレということね、と観ていた全員確信する中で、 "Hunting High And Low"、"The Sun Always Shines On TV"と順調に来て、 いよいよ来る!と思った瞬間、"Living Daylights"をやり始めるという 肩透かしまで完璧。 そしてその後、無事に"Take On Me"で大団円。 マグネが「これが日本最後のショーだよ」と言い切っていたので、この後の 単独公演は期待できず。正直なところ、現役当時は日本のプライオリティは 相当に高かったはずなので、こういうフェスで最後というのもどうかとは 思ったんだけど、活動休止して再開した後は日本随分と冷たかったので、 まあ仕方ないのかね。 恵比寿マスカッツ: 飲食スペース脇の小ステージ前に、ほぼ男子のみで明らかにたむらぱん以上の動員。 もうみんなどうかしている。そしてその小さなステージに22人全員無理やり並ぶ 彼女たちも随分どうかしている。サマソニの協賛はテレビ朝日のはずなのに、 散々テレ東の番組を番宣し、持ち歌4曲を全部生歌で披露して去っていった。 しかし、こういう活動に嬉々として参加するAV女優と、峰なゆか女史や 森下くるみのようにサブカル方面に突っ込んでいくAV女優。 やはりいろんなタイプがいるのだなあ、と当たり前すぎる感想。 Smashing Pumpkins: もはやオリジナルメンバーはハゲのみになった現在のスマパンですが、 ベーシストは相変わらずセクシー系女子で、化粧や衣装の方向性も不変。 これはハゲの方針だろうか。つうかZWANとかいろいろ名乗ったりして 活動してきた彼がスマパンを名乗る条件はベーシストなのかと思う。 演奏は休止前後期のニューウェイブな感じだった曲も含めて、 全部70年代的にギャリギャリな感じにアレンジ。 演奏全体は決して悪くはないんだけど、別にハゲに変な長いソロとか、 歯でギター弾いたりとか期待してねえわけで、何となく冗長な感じは 否めませんでした。 Pavement: 相変わらずマルクマスは端の方でこっそり歌い、何でも係のおっさんが でかい顔をしてステージ中央をウロウロするという素敵パターン。 何もなくてもやるんでしょうが、スマパンいることをわかってて "Range Life"をやるのも一興。それを連続で観に行く俺も俺。 拍手を強要したと思ったらまるでそのテンポと違う曲を始めたり、 "Beat It"を口ずさんでみたり、実に自由で楽しそうでした。 本格派にならないまま堂に入ってしまうとこうなるというレアケース。 かっこいい。 神聖かまってちゃん: ちょっとの子の出が遅くて、途中で客席に降りてウロウロするくらいで、 実に普通に始まり普通に終わりました。 「フェスだからいろいろ制限キツい」と文句言ってはいましたが、 それを受け入れるだけの心持ちもあるわけで、きちんとプロです。 しかし、「ひきこもりの星」とか言って彼らを必要以上に持ち上げて いる人たちはこういうステージを見て一体どう思うんだろう。 浴衣が似合う可愛い異性ドラマーがいて、悪態を突き合える仲間がいる。 そしてこれだけの曲を作って発表し、のし上がっていけるだけの 才能とバイタリティがある。下手に彼と自分を重ねあわせたら、 結局は余計不幸になるだけだと思うんだよ。 AA=: 上田が好きなことを自由にやっているというのは実に伝わってくるんだけど、 苦しみながらも新しい音を産もうとする、フロンティア精神のようなものは、 後期MADの方があったような気がするんだよ。 ただ、CD音源は聴いてもまったくもってピンと来なかったんだけど、 ライブは圧倒的にかっこいいと思った。これで、いいのかな。 Fanfarlo: 楽曲からして即効性はないんだけど、聴いているうちにじわじわと心が熱く なっていく実に素晴らしいライブ。終わった後、観客がみんなニコニコして いるんだよ。本当にそういう、幸せになるライブ。 紅一点のキャシー嬢が、パーカションを叩き、キーボードやピアニカを弾き、 バイオリンを弾き、マンドリンを弾き、コーラスをかますという八面六臂の 大活躍。その働き者っぷりに心を打たれた。 The Drums: 確かにCDでも80年代ニューウェイブ的な匂いはあるんだけど、予想以上に その色が濃い。ヴォーカルの演劇チックなアクションも実にそれっぽいし。 CD以上に全体的にダークな雰囲気で、でもそれはそれですごくかっこいい。 で、帰ってからアルバム聴き直したら、馬鹿ソング的にしか聴いていなかった "Let's Go Surfing"ですら、その曲間にある微妙な不穏な空気を感じられる ようになってびっくりした。こいつら奥深いなあ。 Hole: コートニー以外は全員野郎と化している新生Holeですが、元Larrikin Loveという、 ぱっと聞き違和感のあるメンバーも実に自然でバンドとしてはまったく問題なし。 コートニーの見た目含めてまったく劣化を感じさせないステージでした。 つうか、コートニーはぶっちゃけ夫の残したものと、その立場を利用すれば 楽して食っていけるはずなのに、それでもこういうバンドで現役を志向する というだけで、彼女は本物なわけです。素晴らしい。 Jonsi: もうこれだけは。何て言葉にすればいいのかわからない。 とにかく何か目の前でとんでもないことが起きていたということしか言えない。 正味、アルバム聴いて、サマソニに来ると聞いた時点で期待値MAXだったわけですよ。 それが期待値以上どころでなく、およそ想像できる次元を軽く超えていたんだもの。 今回のサマソニでのベストとかでなく、自分のこれまでのライブ体験でも屈指。 音楽が好きでよかったというか、生きててよかったというか、そういうレベルの体験。 本当に、あの場にいられてよかった。 Pixies: 大好きな曲いっぱいやったし、バンドとしての切れ味も落ちていないし、 相変わらずデブはすごくデブだったし、彼らには何の不満もない。 ないんだけど、Jonsiで完全に心をやられて、その後同じステージでって いうのもあったのかもしれないけど、何かすっと心に入ってこなかった。 いや、並びが悪かった。それだけ。 そんな感じで、予想以上に良いライブ続きで大変に堪能いたしました。 FREEBASSが真夜中だったため、せっかく俺的アイドルであるところの デブ・ハゲ・ヒゲが勢ぞろいするという奇跡が起きたにもかかわらず、 コンプリートできなかったことだけちょっと残念。 あと、サマソニ終わって足ガクガクの状態で満員電車乗るのが辛いという方、 メッセ前のタク乗り場はかなりの行列でだいぶ待たなきゃいけないんだけど、 海浜幕張駅前のタク乗り場は回転率がよくてそんなに並ばずに済むので、 そこで総武線のJR幕張駅まで行って総武線乗ったら100%座れます。 タク代も1000円ちょい程度なのでお勧め。 つうか、その手を使う人がほとんどいなくて逆にびっくりした。 そんな感じの週末。来週はライジング。台風が気になるわ。 ■08/06 「遊助」の新曲「ミツバチ」 酷評レビュー殺到でアマゾン炎上 いや、そもそもソカ・ビートでアゲアゲみたいな曲の歌詞に意味求めちゃいかんでしょう。 むしろ中途半端にメッセージっぽいフレーズ入れてるところの方が気に入らないくらい。 このAmazonのレビュー見ていたら、創刊年の「クロスビート」誌の、まだ「ワースト」の 項目があった頃のリーダーズ・ポールの中の「ワースト・ライブ」で、当時アイドル的な 人気だったDead Or AliveやBrosが、どう考えても絶対に実際には観ていなさそうな 奴らの投票で上位に入っているのを見た時と同じ胸糞の悪さがこみ上げてくるんだ。 当然編集もそれ見て考慮して、その年限りでワースト項目なくなりましたが。 アマゾンは購入履歴のある奴だけレビュー書ける仕様にした方がいい。 そしてけなす場合は「自分が好きなアーティスト」も必ず明記の上で。 とはいえ、スタッフ側も上地にアンチが多いことまで織り込み済みで、 敢えてこういう形で盛り上がるところまで計算ずくでやってる気がする。 どんな形であれ、衆目に触れれば触れるほど勝ちの世界ですから。 つうかこれで「歌詞の意味がわからない」とか言って叩くんだったら、 彼の前に、架空の言語で歌うというその設定からして無茶すぎる フランスのプログレバンドを叩こう。 --- 7/23付の着うたフルチャート。
着うたフルにチャートインする曲に最近特にありがちなのが、アルバム収録曲を 全曲ではないけど一部着うたフルとして販売する、いわば本来的な意味での 「先行シングル」的な位置付けの楽曲を配信のみで出すパターン。 今週では2位の加藤ミリヤ、6位のYUI、15位の西野カナ、16位のleccaが そういう感じなわけですが、今週特異なのは19位20位。 東方神起の残党3名の音源ですが、この2曲は9/8発売予定のライブDVDに 収録されている楽曲を「音」だけ先行して配信で販売するという事例。 洋楽で一部、同じライブをソースにしてDVDとCDでそれぞれリリースする パターンがありますが、それを日本的に考えるとこういうやり方に なるでしょうか。 無茶な複数フォーマット発売とかよりは、比較的突っ込まれにくく、 買う方も納得しやすい形。このパターン増えるかもしれません。 ただし、既にある程度名前を上げている人じゃないと使えない。 ■08/03 KARAの日本CDデビュー曲は韓国本国で大ヒットした「ミスター」の日本語版。 大ヒットというか、本国ではこの曲でスターにのし上がった代表曲も代表曲。 いきなり大技で来たわけですが、つまりこれでコケたら全否定されたも同然。 大変にバクチチックですが、どうなんでしょうか。 何かメディア露出も見る限りでは雑誌のみで、しかもターゲットを いまいち絞りきれていない感じのラインナップ。何とも微妙。 先にシングルデビューした4Minuteは初登場21位、累計8,000枚程度。 今週2ndシングルが出ていますが、デイリー初登場22位だったので、 週間では1stと同じレベルで横ばいという感じ。 KARAはこれの上に行けるかどうかがとりあえずのハードル。 まあどっちにしてもユニバーサルなんだけど。 韓国では「セクシーなヒップダンス」が話題になったとか言ってるけど、 ことそっち系についてはローティーン女子の紐ビキニDVDが白昼堂々と 売られている日本でそのまま通用すると考えちゃいけないと思うんだ。 --- 11月にPerfumeとUVERworld、12月にシドとthe GazettE。 今年は東京ドーム公演が大変なことになってきました。 先日UVERのが発表されたとき、ここ最近「初ドーム」公演を経験した国内アーティストって 意外に少ないのではないか、ということで、過去のドーム公演履歴をざっと調べたところ、 直近で「初ドーム」公演を行ったのは今年2月のアリスだったということがわかり、 何となくほっこりした気持ちになっていたのですが、それどころじゃない状態。 で、先刻東京ドーム公演履歴を全部調べて一覧にしようと意気込んで検索かけたら あっという間にこのページが出てきてしまい、今は気合いを持て余しています。 あと、「東京ドーム (単位)」という項目があって笑った。 まあ、こういうドーム単独公演はいわばお祭りのような位置付けになるので、 面白半分でPerfumeだけでなくUVERも行ってみようかという気になっている。 不況下の現状できっちり固定ファン層を積み上げている若手バンド・グループは 音の方向性にかかわらず、ライブがきちんとしているというのは間違いないですし、 そういう意味でUVERは伝え聞く限りどうもその最高峰クラスだと思われるので、 一度は見ておいた方がよいかも的に。 でも、さすがにシドとthe GazettEに行く勇気は出ない。怖いよ。ファンが。 ■08/01 メールで教えてもらった! 8/7-8に品川で開催されるTOKYO IDOL FESTIVALに 爆乳甲子園・爆乳三国志・爆乳ヤンキーが参戦決定! 企画物というには他の企画物アイドルたちがかわいそうに思えるレベルの、 あまりにもアレな感じの彼女たちが、東京都心で、あられもない格好で、 あんな歌を大音量で歌い踊る。参加させようと思った人間、絶対頭おかしい。 ももクロとか東京女子流とかは並べられて怒らないのだろうか。 名誉毀損で訴えてもいいレベルだと思う。 つうか、ももクロとか東京女子流が大手によるエリートだとしたら、 爆乳姉さんたちは肉体オンリーのガテン系ブルーカラーアイドル。 アイドル内格差社会。 大手ローティーン女子たちには姉さんたちを見せておいた方がいいかもしれない。 衝撃と共に「アイドルとして生き続ける」ことの本当の意味がわかるはずです。 すげえ行きたいんだけど、サマソニだから。 仕方が無いので幕張で恵比寿マスカッツ観てきます。 --- 愛内里菜引退。 つい先日には上原あずみが愛人契約関連と思われる理由で解雇されてるし、 どうもここんところのGIZAがいかにもおかしい。 現在、倉木麻衣はグループ内別レーベルNORTHERN MUSICに移籍しているので、 稼ぎ頭はGARNET CROWということになりますが、それ以外の壊滅っぷりが 少し尋常ではない状況でございます。 Naifu: 2009年11月に、前もって「今年いっぱいで解散」と公表したのに、 特段何もしないまま年末になって、そのまま終わり。 上木彩矢: 2008年の秋以降にぱったりリリースがなくなったと思ったら、 2009年8月にエイベックスへの移籍を発表。 宇浦冴香: 2009年3月にミニアルバム出したきりふっつりと活動が止まり、 2010年1月にGIZAとの契約終了を発表。活動拠点を東京に移して 再開すると言っていたものの、それ以降表立った活動なし。 三枝夕夏 IN db: 調子いい時にはベスト10入りまで行けていたものの、徐々に低調になり、 2009年段階ではベスト50にも入れないこともしばしば。 2009年10月に解散を発表し、東名阪ツアー後の2010年1月正式に解散。 三枝夕夏はアーティスト活動からも引退を発表。 上原あずみ: 2002年にはオリコン5位のヒットを出すが、その後伸び悩み。 2006年10月のアルバム以降リリースは一切なし。 2010年7月19日に契約違反で解雇。その後週刊誌で愛人契約詐欺を 行っていたことを報道される。現在失踪中。 愛内里菜: 一時はシングル2位、アルバムは1位というレベルまで持っていき、 それ以降、トップレベルは維持できなかったものの、それでも 10年近くベスト10レベルの人気を維持し続けてきたGIZAの稼ぎ頭の1人。 にもかかわらず、2010年7月30日にアーティスト活動からの引退を発表。 30日の段階では「体調の問題は原因の全体の数%」と話していたものの、 翌日のライブでは「甲状腺の病気」のことを強調していた模様。 9月15日に最後のアルバムを発表、9月26日のライブで引退予定。 その他の所属アーティストも以下のとおり2009年から2010年にかけて続々離脱。 高岡亜衣:2009年4月に活動休止 OOM:2009年4月に活動休止 the★tambourines:2009年6月に活動休止 スパークリング☆ポイント:2009年6月に解散 PINC INC:2009年12月に解散 Gulliver Get:2010年4月に自主レーベルを立ち上げ さして大きくもないひとつのレーベルから1年少しでこれだけ。 だから正直なところ、愛内里菜が「個人的な体調の問題」とか 言われてもにわかには信じられなかったりするわけで。 どう考えても会社に何かが起きているとしか思えない。 GIZAは儲けてた頃にすごい勢いで不動産にも手を出していたので、 そっち絡みで何かあったのだろうか。 稼ぎ頭のGARNET CROWは大丈夫だろうかと思って見てみたんだけど、 とりあえず8/4にCDとライブDVDのリリースがそれぞれあるものの、 CDは「コンセプト・アルバム」という謎のコンピレーション。 つまり新しい素材はほとんどない状態で(新曲は1曲のみ)、 ありあわせの編集で何とか商品にしました、という形。 ベスト盤を今年の2月に出したばっかりだというのに。 正直、ちょっと不穏な空気を感じます。 今後もGARNET CROWを鉱山のカナリア状態でウォッチしていく所存。 ■07/29 フレンチ・キス、エイベックスの公式サイト教えてもらった! デビューシングル3種発売のうち1つが\3,150という大変にエグい値付け。 最近顕著なエイベックスの「単価上げる大作戦」、ここでも健在です。 40分の録り下ろしドラマ付きということですが、ちょっとどうかと思う。 もう一方のDVD付きに収録の「フレンチ・キス スペシャルコント」と いうのはもっとどうかと思いますが。 まあ、\3,150はそりゃ高いよと思いつつ、こっちの\4,200は買うべきか 本気で悩んだりしているので、価値観って本当に人それぞれですね。 --- 初音ミク、伝説的ニューウェーヴ・バンドのハルメンズを丸ごとカヴァー この企画、単体で見ればそれはそれで別にかまわないのだけど。 サエキけんぞう氏、Cutie Paiを押していたと思ったらどんどんそっち系に傾倒、 地下アイドル絡みのイベントに行ったら概ね彼もいて、常にフロアを歩き回り、 誰か見つけては名刺交換していたり、みたいな状況を目の当たりにしていて、 正直なところ、彼に対してちょっと微妙な気持ちになっていたのです。 なので今は「ああ、今度はこっちか…」という、そういう方面の感慨。 何かちょっと切ない。普通にパール兄弟のライブが観たい。 本体も頑張れ。 ■07/28 北乃きいの例のアレのせいで、非営利団体の啓発ポスターとか10代向け爽やか商品のCMとか、 これまで彼女が主戦場としていた業務が桜庭ななみの寡占状態になってしまいそうな予感。 --- 7/23付の着うたフルチャート。
「トイレの神様」がここに来て急に上がってきた。 6/30にミューモ、7/14にレコチョクと、ようやく着うたフル配信が 始まり、「イチオシ」扱いでトップページで目立ちまくったのと、 タイミングを合わせてTBS「情熱大陸」に出演したおかげですが、 CDの方もそれまで100位以下だったのが67位まで戻ってきてます。 累計販売数は現状で78,000枚ほど。 3月に発売された前後にはFMのヘビロテとスポーツ新聞等での展開で そこそこ売ってはいましたが、ここに来て2度目のピークを作ろうと しているようです。 継続的にダラダラと販促を続ける必要はありますが、爆発的に派手な マス対策をしなくても10万枚程度は狙えるくらいは売ることが可能と。 9月には再録音ベスト盤が出ますので、そこまで引っ張れれば 流れでいい目に会えるかもしれません。 ただ、前にも書いたけど、肉親の死がテーマという劇薬並みの 「泣け歌」ですので、この曲の後が続くかどうかが大問題。 ■07/26 すまぬ。昨晩は飲んで帰ってほぼ全裸で爆睡。 週一分はカバー曲だけ更新。 --- 金曜に休み取ってものすごく思い付きで北陸行ってました。 東尋坊でおのれの人生に思いを馳せようと思っていたら、 ものすごくベタな観光地で辰ちゃん漬の店とかあって 腰砕けになったよ。 しかし、辰ちゃん漬の「観光地にのみ店舗を出す」という 戦略はいったい何なのだろうか。 割高なのでスーパーとかで普段使いの漬物と並べるわけにもいかず、 かといって所詮タレントブランドなので高級ブランド戦略も無理。 したがって観光地で他の土産物屋と並んで財布の紐が緩くなる タイミングで一気に売るということ、なのでしょうか。 つうか、逆に買ってる側もどういう意図でわざわざ観光地に行って 地元の産物でもない漬物を買って帰るのかさっぱりわからない。 あれか、いろんな温泉地でよく見るちんぽ型の飴とかと同じか。 で、土曜は東京に帰った足でこのイベントに顔を出してみた。 会えるかな、と思った人がほぼ100%いて笑った。 つうか告知をしれっと普通にエントリーとしてアップしていたり、 トップに津田くんの本の電子版のバナーを普通に出していたり、 最近のナタリーはいろいろと卑怯。 --- 先日気になったので、AKB関連の各ユニットの所属レコード会社見てみた。 AKB48:キング SKE48:日本クラウン ノースリーブス:エピック 渡り廊下走り隊:ポニーキャニオン チームドラゴン:コロムビア フレンチ・キス:エイベックス(レーベルサイトはまだなし) 感動した。この素晴らしい配分。 各メンバーをいろんな事務所にバラして所属させていますが、レコード会社も全く 同じようにすることで、各事務所・レーベルに広く少しずつ利益を分配するという、 業界的にはまさに、みんなに幸せを振りまく天使のような存在になっております。 逆に考えれば、各種メディアを押さえきっているのと同様に、このように業界内で 利益をシェアできる体制を作り、現在はメリットがなくても今後の拡大によっては 将来的に自分のところにもおいしいものが回ってくるかもしれない!と思える ワクワク状態を常に作っておくことで、内部の同業者からの横槍もほぼ完璧に 封じることができます。 知れば知るほどそのフォーメーションの完璧さに感嘆する。 次、NMB48がどのレコード会社に所属するかという点が気になりますが、 AKB/SKE双方がさして大きいレーベルの所属ではないのと同じように、 敢えてデビューした途端そのレコード会社でトップを張れるくらいの 規模のところに入って好き放題やらせてもらうのではないかと。 従って予想。徳間ジャパン。 フォーライフの線もちょっと考えてはみたんだけど、あの会社は 見ている限り絶望的なくらいこの手のを売るのが不得手なので。 徳間はPerfumeとバニビで多少経験値積み上げてるから。 とかいって普通にワーナーとかEMIだったらガッカリだ。 ■07/22 川島海荷の映画「私の優しくない先輩」、全国20館というスケールでした。 これで何であんなにハードル高い企画を立てちゃったんだろう。 深夜会議の勢いだろうか。遅くに会議とかするのは仕方ないけど、 その場合は翌日に再度吟味した方がいいと思うよ。 --- セクシー系「恵比寿マスカッツ」が夏フェス参戦 サイドショーなので、正式なラインアップではないものの、これは馬鹿だ。 a-haの後の時間帯で、ちょうど空いているのでぜひ観に行きたいところ。 やっぱ幕張のあの場にAV女優が大挙してやってきて踊り歌うって、 どう考えても異常な光景だろ。 ただ、記事の「セクシー女優」という物言いがちょっとイラつく。 --- 7/16付の着うたフルチャート。
相変わらずの西野カナっぷり。「Dear…」がまた上がってきた。 完全にフォロワー、レイト・フォロワー層にまで来ている感じ。 最近は彼女のことばっかり考えている。 可愛くてほどよくムチムチでエロくていいよね、とかもちょっと考えていますが、 大部分は何で着うただけでなくCDまでこんなに売れてるんや、というところ。 あくまでもメインはそこ。 検索して若い女子のブログとか見たり、mixiのコミュを覗いたりして考えた結果、 一応の結論としては、CDが売れているのは従来のCD購入世代、つまり20代後半 以上に人気が上がってきたのではなく、下の方に降りていったのでは、ということ。 つまり、まだ携帯を持てなかったり、持てても自由に着うた等の購入ができない 小中学生あたりの世代がこぞってCD買っているのではないかと。 「ニコラ」「ピチレモン」あたりの雑誌でも取り上げられてますし、 知名度が下に降りてきているのは間違いないわけですし。 できればもっとガンガン売れて、そういう下の層に「CDを買う」という行為を 普通の行為として刷り込んでいただければ、多少は小売りにも明るい光が。 どうだろう。駄目か。 ■07/21 チームドラゴンはコロムビアからのリリースだったんだ。 アニメ絡みの事情ということで。 そりゃコロムビアだって、めったにないチャンスが 巡ってきたんですもの、がっつきたくもなります。 だから11種発売。許してあげて。 --- 一応カバー野郎として、川島海荷ソロ「MajiでKoiする5秒前」 のシングルを 購入してみたのですが、これ発売元アニプレックスだから要するにソニー。 彼女所属のグループ、9nineはビクターなのでレコード会社入れ子状態。 これきっといろいろと大人の事情ですね。 「川島海荷」名義でなく「Umika as Yamako」と映画の役入りの名義での 発売になったのもまあ、そういうことなんでしょう。ありがち。 ただCDのパッケージ開けて気になったのが「ダンスコンテスト」の開催。 この曲に合わせて踊ったところを録画して応募してね!ってことなのですが。 CDにもコンテスト用のエディット・ヴァージョンまで収録されているので、 かなり本気度は高いのですが、そもそもこの企画がどこに訴求しようと しているのか皆目わからない。 つうかこのCD自体、週間チャート初登場46位1200枚。 今年1月に出た9nineのシングルですら3400枚程度は出ていますので、 ぶっちゃけこの時点でのプロモーションは大失敗しております。 というか、これだけしか売れてなくてこれだけハードルの高い応募企画。 いったい何人応募者がいるんだ。考えただけでも恐ろしい。 そもそも映画の方は大丈夫なのか。 --- 備忘。上半期の10枚。 amazarashi / 爆弾の作り方 クラムボン / 2010 神聖かまってちゃん / 友だちを殺してまで。 group_inou / _(アンダーバー) The Drums / The Drums The National / High Violet Jonsi / Go Sambassadeur / European Two Door Cinema Club / Tourist History Nothern Portrait / Criminal Art Lovers ■07/20 エイベックスがa-nationを開始したのは2002年。 アミューズが桑田佳祐主導で「夢人島フェス」を開催し、 MAVERICKがJACK IN THE BOXを始めたのが2007年。 で、今年はSMAがベストヒット☆SMAというイベントライブを開催し、 レコード会社という括りではEMI ROCKSというのも開催決定。 全世界的に音楽の収益をCDではなくライブから上げていこうという 動きとシンクロした、非常にわかりやすい流れではあるのですが、 日本の場合、若い者が新たに音楽に入ってこなくなっているという 問題点がありまして。 フジロックは前からですが、今年のサマソニ洋楽勢やライジングの 無闇なおっさんホイホイっぷりは、結局訴求できるメイン層がそこ、 という理由に他ならないわけで。 まんまとつられて行っちゃう俺みたいなのがいるからいけないんだけど、 でも何年かたって、おっさん腰痛くて野外に何時間も立っておれんよ、 みたいなことになった場合、次の顧客層がいないんですよ。日本は。 世界的に見ても、ライブで稼いでる層のトップはU2だったりAC/DCだったり、 やっぱりおっさんが顧客のメインですけど、それでもLADY GAGAのような 桁外れのポップアイコンが生まれてきたり、マイリー・サイラスのように わかりやすくティーンの憧れを背負う存在が出てきたり、まだ新たに 音楽産業を将来に渡って支える存在が次々デビューしてくるあたり、 まだアメリカとかの健全度は高いのかなと思ったり。 いや、だからこそ今の日本、西野カナが着うた需要層以外の層に人気の幅を 広げた結果CDまで馬鹿売れを始めたり、逆にCDしか買われていなかった はずのAKB48が着うた需要層にまで支持を広げつつある今の状況は、 けっこうおもしろく見てるんですけど。 --- group_inouのニューアルバムをようやく聴きましたが、これすげえよ。 これまで通りのようでありながら、音はどんどん研ぎ澄まされて、 ヒップホップ的なフロウへのこだわりもどんどん薄れてきて、 少しずつカテゴライズしようのない独特の音になりつつある。 このままこっちの方向に行ったらどうなるんだろう。 ■07/18 アニメ"ONE PIECE"の新しい主題歌がちょっと気になった。 The Rootlessという聞いたこと無いバンド。 曲やヴォーカルはあからさまにミスチルの影響下なんだけど、 やたらに演奏が腰据わっていて、これはこれで悪くない。 で、公式サイト見てみたらでっかく「LDH」の文字が。 LDH、出すユニット出すユニット実に中途半端でいつまでたっても EXILEの後に続く収益源が現れなくて困っているわけですが、 遂にバンド物にも手を出したということのようです。 つうか、彼らこれまでにリリースした音源は全てライブ会場オンリー。 DEEPのオープニングアクトとかやって、そこでも売ってたり。 DEEPのライブ会場でこの音聴かされて買おうという人間がどの程度いたか 非常に疑問ではありますが、これだけでもこれまでの苦労が忍ばれます。 さて売れるのかな。"ONE PIECE"の威力とそこからの頑張りが勝つのか、 LDHの売り出しの下手っぷりが勝つのか。これは随分と微妙です。 --- 7/9付の着うたフルチャート。
moumoonが1位奪取。 この曲、シングルは出したもののあんまり無理に販促せず、 着うたフルもリリースせず、歌番組とかにちょこちょこ出ては 徐々にアーティスト(及びYUKAのルックス)の知名度を上げ、 音源揃ってミニアルバム出したところで一気に畳み掛けた。 デビューが2006年、シングルの順位はだいたい50位前後でずっと ウロウロしていて、売上も2000〜3000枚がいいところでしたから、 これで形になった。ようやくなった。 そこそこ曲は書けますし、YUKAのルックスは訴求力高いですし。 以前はけっこうキツめのメイクになったりもしていたのですが、 今回CMのイメージに合わせて柔らかめに顔を仕上げて正解。 結局「着うた専業」的な人たちの中で西野カナが勝ったのは 以前にも書いたけど、絶対ルックスの威力は大きいので。 元々コアファンはいたので、これでその裾野を拡大できれば、 そこそこ生き残っていけるんじゃないでしょうか。 ■07/16 ポピュラー音楽のいいところは演者の技術が評価の絶対条件でないところ。 にもかかわらず技術絶対主義みたいなことを言う奴には初期パステルズか ダニエル・ジョンストンを無理やり聴かせて泣かせよう。 --- 今年の8/8、関東近郊のどこにいるかできみの性格を占うよ! ひたちなか: 中2病的ロキノン厨のきみ。もっと広い心を持とう! 幕張: 「邦楽なんてダサいの俺聴かないから」的洋楽厨のきみ。もっと広い心を持とう! 新木場: 単なる意固地な年寄りのきみ。もっと広い心を持とう! 品川: 年端もいかない女の子ばかり追いかけている変態のきみ。もっと広い心を持とう! 中野: この期に及んでまだハロヲタな負け組のきみ。もっと広い心を持とう! 文京シビックホール: 普段TBSディスってるくせに「アニメは別」とか言ってる駄目なきみ。もっと広い心を持とう! 僕は幕張に行くけど、品川も気になっているよ! 去年は新木場にいたよ! ■07/13 KAT-TUNの着うたフル配信が始まってた。 これまでジャニーズではKinki Kidsが期間限定でやってただけのはず。 赤西は逃げ出したし、何かテコ入れしないとまずいってことでしょうか。 しかしジャニーズ、一時くすぶってた嵐が完全復活しちゃっただけに、 どのグループをどうテコ入れすべきか、今は逆にかなり難しい選択を 迫られているような気がする。 現状を考えるに、KAT-TUNよりも先にNEWSのテコ入れをしなければ いけないと思うんだけど、もう山P以外どうでもいいのだろうか。 --- ICONIQの初CDシングル、7/28発売予定だったのが8/11に変更して、 仕様も通常のシングルから500円のワンコインシングルに。 7/28は安室・上地・山Pソロ・レミオロメンと強力なのがガンガン被って 埋もれそうだから、Perfume・TOKIO・T.M.Revolutionと若干弱めな敵が 相手の8/11に移動してさらに単価下げて何とかしようという感じです。 さらに具体的な出荷数量を示さないまま「限定」とだけ言うことで、 購買を煽りつつ、売れたら売れたでどうとでもできるように配慮。 何かと大変そうだ。 少し前に、韓国の女子グループKARAのCD7枚組ボックスセットがリリースされて、 速攻でチャート急降下した件で、そこらへん好きな人たちの掲示板覗いてみたら、 「こんなお買い得なのに何で売れないんだろう」みたいな発言があったのを見て、 「じゃああなたは、例えば『大川栄策全曲集』CD7枚組が7800円で発売されたら 『なんてお得なんだ、買おう!』と思いますか。それと同じだと思いますよ」と レスを付けそうになり、でも冷静になって止めたのですが、うっかりすれば ICONIQの今回の作戦もそんな感じになりそうな気がするのです。 ただそれでもCD出すだけ度胸があるのかもしれない。 IMALUは先日の329枚で完全に挫けたと思いきや、それでも諦めないようで、 今度は配信限定で新曲リリース。こっち限定でしばらく動きそうな気配です。 冷徹に下の方まで順位や枚数が出ず、やろうと思えば適当にプレスリリース 出すことで何となく売れてるようにも見せられる分、配信は優しいわけで。 しばらく配信オンリーで活動し、それでもまるで駄目ならフェイドアウト、 そこそこヒットでも出せれば、そこから改めてCDに復帰、という作戦。 元々の知名度はあるし、歌も下手ではないだけにきっかけひとつで うまくいきそうな気も、しなくはない。気のせいかもしれない。 ■07/11 NMB48。 いや、いろいろ考えてたんですよ。 梅田だとUMD48でソニーと被って怒られたりしないかとか、 京橋だとKBS48で京都の放送局と被ってややこしいとか。 あと観察すべきは、しれっとYGAから移籍する奴が出てこないかどうか。 というか、実際に移籍するかどうかはともかく、現YGAメンバーの中に、 このニュースを聞いて心底後悔している奴がきっといるはずだ。 先発なのにやられ役決定ですから、これは辛い。同情する。 --- 80〜90年代の応援ソングは概ね「諦めなければ叶うよ」「負けずに頑張って」的な、 聴き手のレベルアップや努力を求めるものが基本だったのですが、2003年にSMAPの アレが売れて以降、「1番にならなくてもいい」「今のままでいいんだよ」的な 現状追認型の方が圧倒的に優勢になってきまして。 まあ、聴き手としても頑張らなくてもいいんだったら断然そっちの方がいい。 これって何か、元々日本に入ってきた頃の仏教は戒律や修行をかなり頑張らないと 極楽行けない仕様だったのが、だんだん日本国内で様々な宗派が立ち上がるたびに 教義が緩くコンビニエンスになっていき、そのうちに「心の中で念仏唱えておけば すべてオーケー」的なノリのまで出てきて主流化したっていうのに近いと思った。 ということで、現在の現状追認型の応援ソングを総称して 「浄土真宗型J-POP」と呼びたいと思います。 ■07/09 週刊新潮、巻頭のカラーは通常は綺麗な風景だったりするはずなのが、 今週号はAKB48のLA公演時の写真で4ページぶち抜き。異例も異例。 週刊新潮のメイン読者層は50〜60歳代ということで、どこまで 読者がピンと来るのかわかりませんが、それでもやっちまった。 この絨毯爆撃っぷりには戦慄すら覚えます。無敵じゃないか。 --- 一方SKE48の新曲はAKBと同様、各レコ屋ごとに異なる特典の生写真を 準備しているわけですが、大手に混じって「いまじん・白揚・ディスパ」 という、愛知・岐阜・三重のみの地元チェーン限定を、しかもエースの ひとりの松井珠理奈で用意してるのはちょっといかしている。 ただ、松井珠理奈のもうひとつの柄は首都圏のみで展開している 「ラムタラ」限定なので、珠理奈ファンはちょっと地獄。 --- 北乃きいは、新曲発売直前のすごいタイミングでやられました。 彼女の立ち位置では、これが話題づくりの一環ということはあるまい。 つうか、来週末に握手会があるよ。ファンも本人も針のむしろ確定。 でも、この件の2ちゃんのスレをざっと見てて、ポツリと書かれていた 「飯田圭織なんかバスツアー当日にデキ婚発表だったんだから我慢しろ」 に、申し訳ないけど笑った。 そして試しにYahooで検索窓に「飯田圭織」と入力すると候補に 「飯田圭織 バスツアー」とだけ出てきた。今度は泣いた。 ■07/07 「大人のロック」という言葉の意味がわからない。「大人」が何を意味するのか、 「ロック」が何を意味するのか、両方ともわからないからさっぱり意味不明だ。 女性誌の「愛されセレブ」とかのキャッチコピーと同じくらいのわからなさ。 --- 7/2付の着うたフルチャート。
西野カナだらけ。 アルバム収録曲をぼちぼちとバラで配信している結果なわけですが、 CDを2週で40万枚売っていてかつこれ、というのはちょっとすごい。 自分の世代とか属性とまるで違うところで売れているので、まったくもって そのすごさを体感できていないのですが、CDの売上だけでも今のペースで 行けばEXILEのこの間のダブルマキシシングルを軽く上回る勢いで、 それにプラスして着うたのこの状況、と考えればターゲット層の 中ではほとんど祭りに近い状態になっているものと思われます。 これ、もしかしたら着うたにシフトしてからほぼ始めての 「人につく」形のヒット事例になるかもしれません。 着うた発でもできるんだ。 レコード会社界隈では希望の光かもしれない。 そして、昨年11月に彼女がNHK「ケータイ大喜利」に ゲスト出演していたことは黒歴史化するのです。 つうかメディア出演履歴を追っていくと、去年の年末あたりから 出演番組の「格」がガッと上がっていることがわかって面白い。 ■07/06 教えていただきました、ベッキーが意外にV系と近かった件。 シングル「好きだから」の作曲の近藤健次は、元V系バンドCLOSEのギタリスト。 編曲の岡野ハジメはラルクのプロデュースとしてMAVERICKと接点あり。 また、PVのバックでベースを弾いているのはVAMPSのサポートのJU-KEN。 確認を取ればいろいろわかることもあるのだなあ。 --- 矢沢洋子ソロ1stアルバムはロック全開 結局the generous名義では2枚CD出してこんな感じ。 2008/08 5,800枚(ミニアルバム) 2009/03 1,600枚(シングル) ここで挫けて一旦潜伏してソロデビューへ。 なんですが、2枚しか出していないのにレーベルがエイベックスではなくなって、 お父様が立ち上げたGARURU RECORDSにしれっと移籍完了しております。 昨年春のツアーの時点でエイベックスと事務所で相当こじれていたという 噂は散々伝わってきていたわけですが、その噂はどうもガチっぽい。 つうかthe generousで売れなかった直後にお父さんとCM出演したり、 もう完全に彼の庇護下でしか動けてないじゃないか。 今回のもあんまり売れる気しないんですが、このレーベルなら お父さんが売れている間はまさかクビになるなんてことは ないだろうし、当面は安心でございます。 サマソニやライジングでお父さんが、「娘が新しいの出すんでよろしく」 とか言い出さないことを切に願いますが、自分のレーベル所属ですから 営業担当として普通にやっちまいそうで恐ろしい。 まあ、それでも駄目なら最低限のビジネススキルだけ学んで、 お父さんの楽曲の版権管理して生きていけばいいと思うよ。 ■07/04 今年の水着・浴衣のTVCMは、イオンが「木下優樹菜出演&西野カナの曲」という、 ターゲットの「海や花火に行く10代女子」を考えればほぼ完璧な布陣ですが、 対するイトーヨーカドーは板野友美&「ポニーテール」というAKB固め。 これは右肩上がりに同性の支持を集めつつある今の状況を読んでのことか、 それともAKB側の同性アピール事業の一環として、イトーヨーカドーの販促担当 代理店に言いくるめられてうっかり採用を決めたところ、全体として狙い通り いい風に事が進んだのでまあまあラッキー、ということなのか。 ただ板野友美のCMのカメラワークは、どう考えても同性狙いじゃない。 --- フェスやイベントライブに時々ものすごいアウェイ感溢れるメンツがいて、 すごく心配になることがあります。 サマソニなんかは最初つるの剛士とかが発表された時にはどうなることかと 思いましたが、その後それっぽいメンツが続々と発表されて、浮いている ということはなくなりました。 ただ、幕張2日目のISLAND STAGEはもう何だかすごいことになってます。 1日このステージの前にいたら気が狂う。 で、今年の夏フェス参加者で心配な人のトップはぶっちぎりで北海道 岩見沢で開催されるJOIN ALIVE1日目の加藤ミリヤだったのですが、 先日それを越えるブッキング発表。 MAVERICK主催の"JACK IN THE BOX"にベッキー♪#登場です。 この半分メタルに足突っ込んだのもいるV系の嵐の中になぜ彼女が。 事務所側、主催側共に全くその意図がわからないのですが、 ここでベッキーが鬼気迫る狂気のステージパフォーマンスで 伝説となることを、僕はまだ知る由もなかった。 ちなみに自分、一緒に北海道まで行ってくれる友人がいろいろで行けなくなり、 今年はサマソニでデブが叫ぶのとか見て終わりにするつもりだったのですが、 実は今年のライジングのあまりにもなおっさんホイホイっぷりにはウズウズ しておりまして、先日山下達郎が発表された時点で矢も盾もたまらなくなり、 さっきうっかりチケットから航空券から全部押さえてしまいました。 まあ、何とかなるだろう。 ■07/02 数多くあるカバー曲、カバー集の中でも、時々「ゲテもの」と呼ぶべき代物が登場しますが、 自分が知ってる中でも最強クラスのアルバムのひとつが、The Kingというアーティストの "Graveland"という1998年のアルバムです。 「死んだミュージシャン、または人死にが出たバンドの曲をプレスリーのモノマネで歌う」 という、選曲・コンセプト共に実に不謹慎極まりない一品でございます。 思い出したのはBank Band"沿志奏逢3"に、RCサクセションとフジファブリックの曲が 並んで収録されてるのを見て、これくらいだったら「追悼」のニュアンスでできるけど、 ジャケットもジャケットだし、全曲人死に関連でやったらすごかっただろうなあ、 そういうのやって許されるのって、たぶん今の日本では桜井くらいだろうなあと 何となく思ったので。 試しにそういうアーティストやバンドの好きな曲で桜井が歌ったら合いそうなのを並べて、 「俺の考えたBank Band」の曲リスト作ってみたら本当にすごく聴きたい感じになった。 サディスティック・ミカ・バンド / Boys & Girls FISHMANS / 感謝(驚) 浅川マキ / かもめ BO GUMBOS / 泥んこ道を二人 JAGATARA / もう我慢できない 村下孝蔵 / ロマンスカー 初恋の嵐 / 真夏の夜の事 ヒルビリー・バップス / 夢見る頃を過ぎても Thee Michelle Gun Elephant / 世界の終わり 羅針盤 / 永遠のうた レピッシュ / 色 やってくんないかなあ。やっぱ洒落になってないよなあ。 --- 6/25付の着うたフルチャート。
例のW杯の曲、4位スタート。 しかし何でこれCDにしなかったのだろうか。 きちんと仕込んで売り出せば絶対かなりのヒットになったのに。 ディレクターがまったく日本代表に期待してなかったと予想。 そこらへん水物ですから、商売は大変に難しい。 |