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■06/30

CCC、HMV買収を断念

渋谷店の閉鎖は経営統合の条件と思っていたので、これはちょっと意外。
「大好きな彼氏に気に入られたくて水商売止めたんだけどでもやっぱり振られちゃった」
的な哀愁が漂うわけですが、笑ってる場合じゃない。下手したら死亡フラグじゃないか。
せめて破産ではなく会社更生法適用で、規模縮小してでも何とか現業は継続する
方向で何とかならないか、と考えてしまう勢い。これはヤバい。泣いちゃう。

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MAVERICKが自社レーベル設立の動き
アイドル系・アニソンと共にまだCDを売ることができる、販売的に非常に重要な
ジャンルとなっているヴィジュアル系のバンドを多数擁する事務所なだけに、
今後バンド供給が止まったら各レコード会社はかなり痛いと思われます。
日本のレコード会社は再編がなかなか進まないと思っていたけれど、
アミューズの自社レーベルも含めてこういういわば「外的要因」で
やむなく進む、という線もありえるね。

「元々マネージメント専門だった会社がレーベルを持つ」形での
最初の成功事例はジャニーズなわけで、縄張り意識的に随分と
保守的だった他会社がジャニーズの後追いの形でようやく
こういう動きをしてるのは何だか皮肉のような気もする。


■06/27

半年終わりそうなのでオリコンの現在の年間チャート見たんだけど、ヤバい。
シングルの方はいいんですよ。AKBが嵐並みに売れるようになったこともあり、
半年の時点で昨年の年間チャートに匹敵するくらいの数字が出ている。
問題はアルバムの方。

今のところ1位は安室で約57万枚。2位がファンモンのベストで約55万枚。
3位が東方神起のベストで同じく約55万枚。何とも伸び切らない感じ。
昨年は嵐のベストが143万枚、ミスチルが約125万枚、GReeeeNが
100万枚ちょうどくらい出ていたのに。

あと半年あるから、何かデカいのが出てくれれば問題ないんですけど、
アルバム扱いになったEXILEも現状50万枚超えれば御の字のペース。
嵐のアルバムが恐らく出るでしょうが、ベスト以上に売れるとは思えないし、
あと、ミスチルがペース的に今年中に1枚出してもおかしくない感じですが、
でも、Bank Bandのアルバムが来週出ちゃうから、ミスチルが今年中に
アルバム出せるかはちょっと微妙なところだし。
GReeeeNは解散報道以降黙り込んでいるし、B'zはソロ活動に入ったし、
浜崎や倖田は30万枚台で止まってこれ以上の伸びは期待できないし。

各レコード会社が様々な工夫で売り込んだ結果、完全に着うたに慣れた
若い子たちは、そのせいで「アルバムを買う」という文化がありません。
そして着うたでバンバン若いアーティストを曲単位で使い込んだ結果、
新しいスターを作れないまま、従前のスターが疲弊を始めています。
自分達が生んだ状況のせいで、ここからが本当の地獄の始まり。


■06/25

ゆまち&愛奈:配信1位の人気モデルデュオ 
渋谷版AKB48を育成 秋には48人に増殖の計画


「配信1位」といっても「レコチョク」の「クラブうたフル」ですから、
全体チャートでは50位にも入らないくらいの子たちなわけで、6/23には
CDミニアルバムも出してますが当然50位内には入ってない。
そのくらいの子たちに担ぎ出されるのも将来的にどうかと思うけど、
まあきっと憧れの芸能界、みたいな気持ちなのでしょう。

当然同類のギャル系の男女たちにしか訴求力ないわけですが、
着うたのみでやる分にはそういう狭い範囲でも商売になると
いうことなのでしょう。だんだんやることの規模が小さく
なっていきますが、こういう世の中だもの、仕方がない。

あと気になるのは最年少よりもむしろ最年長が何歳か。
14歳なら人生いくらでもやり直しきくけど、20歳過ぎだったら結構きつい。
でも、さして本気でショービズ界に突っ込んでいくわけでもなし、
近々でそこそこの男をとっ捕まえて結婚しちまえばいいのか。
そういう意味ではむしろ新選組リアンの方が将来心配だもんな。

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6/18付の着うたフルチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 - - - Ring a Ding Dong 木村カエラ 1(1)
2 - - - Last Love 加藤ミリヤ 13(13)
3 - - - ねぇ DREAMS COME TRUE -
4 5 3 2 まなざし Honey L Days 26(16)
5 2 2 1 会いたくて会いたくて 西野カナ 25(2)
6 1 1 - ルーズリーフ ヒルクライム 23(7)
7 - - - LOVE RAIN 〜恋の雨〜 久保田利伸 -
8 8 4 11 ポニーテールとシュシュ AKB48 5(1)
9 14 8 - VICTORY EXILE -
10 3 - - LOVE IS BLIND 西野カナ 25(2)
11 11 5 5 タカラモノ〜この声がなくなるまで〜 ナオト・インティライミ 63(15)
12 9 20 26 Butterfly 木村カエラ -
13 6 7 - レイン シド 21(2)
14 - - - 願い EXILE -
15 7 - - 素直になれなくて LGYankees presents DJ No.2 feat.Noa -
16 40 - - Hello,Again〜昔からある場所〜 My Little Lover -(1)
17 4 - - to Mother YUI 16(1)
18 18 16 3 素直になれなくて 菅原紗由理 92(18)
19 13 9 4 ありがとう いきものがかり 28(2)
20 19 - - ロンリー 阿部真央 22(22)

圧倒的な勢いでカエラ1位。
CDも着うたも1位というのは遊助の「ライオン」以来。
それくらい売ろうと思ったら、結局従来通りの
マス型の販促が必要ということなんだよなあ。

あと気になるのはAKB。
従来この手の曲は初週こそ上に来ますが速攻で落ちるのが常。
それがもう4週間ずっとチャートインし続けている。
CDチャートの方見たら、こっちは今週9位から5位へ、
先週よりむしろチャートアップしている。
つまり、完全に購買層が非オタにも拡大しているということ。
嵐が今の人気を獲得するまでにも、ほぼジャニヲタのみだった
購買層を徐々に一般層に拡大していく過程があったわけで。
AKBもこのまま行ければそうなる。
オタ層だけで50万売れるのが一般層にまで完全に拡大したら、
それちょっと大変なことにならないか。


■06/23

倖田姉が10周年記念ライブボックスDVDを7/17発売。
発売元はエイベックスでなく、宝島社。装丁も書店売り前提の枠付き。
つうことはもちろん流通はCDショップだけでなく、書店チャネルも
大活用することになるわけで。

以前、鈴木亜美の再デビューCDがメジャーCD流通に拒否されて書店流通とか、
「くるりとユーミン」が松任谷サイドの意向もあり、かつ2組のレーベルが
ビクターとEMIとバラバラだったこともあって、書店流通でリリースという
選択をしたこともありますが、そういうしがらみ等一切ない状態で
新作の音楽系CD/DVDの類が出てくるのは初めてではないかと。

ユニバーサルから出る「500円CD」は、過去に開拓しようとして失敗して
現状ほぼ「予約受付窓口」程度の役割としてしか機能させられていない
コンビニ販路の再開拓も視野に入れていることは間違いないわけですが、
今度は書店。必死で販路の拡大を狙ってきます。

しかし今回のように書店やコンビニ流通に流す場合、オリコンチャートの
集計対象になりませんので、チャートに上がらず「初登場○位!」とか
言ってプロモーションに使うことができないデメリットがあります。

ただ、逆に言えば販売実数を客観的に測る物差しがないということなので、
自社で適当に「20万枚出荷!」とかプレスリリース出してスポーツ紙とかに
載せてもらえば何となく売れているように見せることは可能です。
特に倖田姉の場合は最近あからさまに販売実数が落ちてきておりますので、
下手にオリコン勝負で醜態を晒して世間的なダメージを食らうよりは
むしろこっちの方がメリットは明らかに大きい。

このDVDが予想以上に売れたとしても、いきなり普通のCD全部こっちの
流通に回すというのは、小売や卸売とのいろいろがありますので
そう簡単にはいかないわけですが、それでもレコード会社、
徐々に何とかしてこっちの流れを拡大しようとすることも間違いなく。
ただCDが売れないとかだけじゃない流通レベルの変化。
CD小売店がますますヤバい。

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The Divine Comedy / Bang Goes The Knighthood (Album)

ここ数年、サイドプロジェクトで1枚出しただけで本来の名義では随分久しぶり。
案の定メジャー契約切られまして、自ら立ち上げたレーベルからの発売です。
が、これが何作かぶりにかなり良い出来のアルバムになりました。
「アイルランド人のくせに典型的英国紳士を気取る」という彼の
基本スタンスが醸し出す、微妙な胡散臭さが久々に全開。

メジャー移籍以降、「本格派」を狙うべく随分と制作に苦しんだプロセスが
透けて見え、でも結果としては悪くはないが手放しで褒めることもできない、
微妙な作品続きだっただけに、今回の原点回帰ハッタリ上等路線は大歓迎。
やっぱメジャーではいろいろと枷があったんだろうな。

彼のアルバムのパターンである「ラスト曲がやたらといい曲」と
いうところもきっちり押さえて、今回は非常に満足度高いです。
Neilにはとりあえず、食っていける限りはこういう感じで
ゆったり好きなようにやっていただきたい所存。

各曲一部ですが、試聴はこちらで。


■06/21

応募総数10万通!JASMINE招待制ツアースタート

以下、JASMINEの3カ月連続リリースの累積販売数。

3月:THIS IS NOT A GAME…4,600枚
4月:JEALOUS…3,800枚
5月:DREAMIN'…5,500枚


ライブに応募できるのはこれらのシングル購入者。
何をどうやったら10万人応募できるのか皆目わからない。

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聞いた話。
V系バンド12012のVo、宮脇くんが南アフリカまでW杯見に行ってるんですが、
かなりアクティブに動いていて、現在もブログをすごい勢いで更新中。
V系ファン界隈ではその体の張りっぷりがけっこう受けているらしいのですが、
その噂が広まるに伴い、よりによって現地に着いてから取材オファーが殺到、
片っ端から現地からラジオに出演しまくりというわけのわからない状況に。
彼らは7月にアルバムのリリースが控えているだけに、趣味と実益を兼ね、
ついでに微妙に命もかかった新手のプロモーションとして機能中です。

V系の枠に収まらない、体を張った出たとこ勝負のアクションで認知を
アップさせていくその姿は、このCD不況の世の中ではあまりに献身的。
V系だろうとカッコつけてるばかりじゃ駄目なんです。

全盛期のHey!Hey!Hey!に出演し、曲よりも先にそのキャラクター認知でもって
一気に名を上げたT.M. Revolution西川や及川ミッチーの前例もありますし、
イギリスだってPulpやThe Divine Comedyは、それぞれJarvisとNeilが
テレビ番組に出演して、そのキャラや言動が大いに受けたことが
ブレイクのきっかけですから。結果として売れれば勝ちだ。
売れればやりたいことが自由にできるんだもの。

12012はメジャーデビュー当初はベスト20くらいまでは行っていたのですが、
ここんとこちょっと右肩下がり気味。これを期に復活できるのか。
まずは生きて帰ってこい。


■06/20

どこまで本気? 新アイドルユニット・SKL39結成

そりゃ今のAKB48の猛烈な集金能力を見れば、他業種から参入したくなる気持ちもわかる。
ただ、四半世紀前からそういうことばっかりずっと考えていて、てめえのお嫁さんですら
その中から見繕ってしまった、そんな男とタメ張れる人間が世の中に何人いると思うんだ。

特に、AKB48が凄いと思うのはそのマスコミ対策。
水も漏らさぬ対策で、完全にスキャンダルを封じています。
テレビは各局既にレギュラー持たせて対策済みですが、
出版社にも現状ほぼ完全に展開を完了しています。

集英社:
週刊プレイボーイ、ヤンジャン、MORE(篠田が専属モデル)と、
もともとスクープ媒体もほぼないですし、今や完全に従属状態。

講談社:
「FRIDAY」本体にしょっちゅうグラビアを入れて懐柔している他、
「AKB総選挙公式ガイドブック」出版をさせたりしていますので、
今後いきなりスクープで掲載される可能性はまずありません。

光文社:
昨年、倉持明日香の過去写真が「FLASH」に掲載されていましたが、
その時点で何らかの手打ちがあった模様で、それ以降は完全に
ポジティブな記事ばかりになり、時折グラビアも提供。
ということで「FLASH」のみならず「女性自身」も安泰。

小学館:
「週刊少年サンデー」連載を展開中。
これでスクープ媒体である「女性セブン」をクリア。

新潮社:
2007年の段階で「nicola」モデルとAKBメンバーが
ダブル主演という触れ込みでドラマ展開済み。
その後も「nicola」でちょこちょこ特集。
そもそも「nicola」モデルになりたがるような女の子に
とってAKBは今や「憧れのお姉さんたち」ですから、
簡単に手を出すわけには行きません。
これにより、「週刊新潮」も軍門に下り、記事で扱う場合も
「こんなに人気だけど知ってる?」的切り口ばかり。

その他、主婦の友社では「Cawaii!!」、角川では「Popteen」と、
女性ティーン関連にも続々進出し、アイドルにとって危険な
「同性のアンチ」拡大も封じています。

新聞社も、日刊スポーツには連載を持ち、読売新聞では
昨年に135周年記念広告で大々的にタイアップ。
サンケイグループには競馬関連で篠田が完全に入り込んでいます。
恐ろしいことに日刊ゲンダイにすら入稿実績あり。

ということで、邪魔なのはスクープ記事出す媒体はあってグラビア等を
出す媒体がない文藝春秋くらい、ということになるのですが、
とりあえず変な記事出した週刊文春には速攻で訴訟起こして喧嘩売ってる。
超アメとムチ。
ネットも、現状この手のネタは、何か信頼に足る一次ソースが
投下されない限り大きく盛り上がることはほとんどないですし。
BUBKAと東スポ程度では「信頼に足る」レベルまで行かないし。
完全な全方向リスクヘッジのフォーメーション。

今現在となっては、あまり興味ない層に向けてスクープ出すよりも、
グラビアとかポジティブなネタを出してマニアに1人複数冊とか
買わせた方が明らかに金になる状況になってしまいましたので、
謀反を起こすような出版社も当面現れない。

というか、ハナからメンバーが入れ替わることを前提とした構成といい、
ファン自らの手で新陳代謝を促し新たなスターを生み出す「総選挙」と
いうシステムといい、そもそも長期的にグループを維持させていく
仕組みもあるわけで。つまり当面は自爆以外に滅亡の芽がない状態。

他のガールグループはしばらくは、喧嘩を売るのではなく、
そっとおこぼれに預かるレベルでちまちまと口に糊して
いくしかない。

つうか、今の差を考えると「AKBアイドリング!!!」の
存在は残酷としか言いようがないね。


■06/17

「コンパクト・ベスト」CD登場に、明日の音楽業界を占う

配信以下。価格的には限界ともいえる線でCD出してきましたが。
かつコンビニでも販売ということで、流通にも突っ込んできた。
これが売れるかどうかで、現状のマーケットがどうなってるかがはっきりするね。
けっこう売れたということになれば、訴求力のある価格とCD屋まで行かなくても
済む利便性さえ押さえればいい、ということになり、現状の改良でまだ当面は
何とかなるかもしれない、という判断ができる。
逆にこれがまったく売れなければ、そもそも「そういう音楽を需要」する層、
または「CDというメディアをカジュアルに購入する層」が既に市場を支える
ほど残っておらず、もう何をやっても手遅れということになる。

ただ、アナログ末期にソニーがやはり洋楽で片面のみプレス&ジャケットは
再生紙&カラー印刷なしという形で、価格を400円まで抑えた7インチを
出してたけど、速攻でそのシリーズ撤収していました。
厳しいような、気がするなあ…。

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6/11付着うたチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 1 - - ルーズリーフ ヒルクライム 7(7)
2 2 1 1 会いたくて会いたくて 西野カナ 12(2)
3 - - - LOVE IS BLIND 西野カナ 12(2)
4 - - - to Mother YUI 1(1)
5 3 2 - まなざし Honey L Days 16(16)
6 7 - - レイン シド 2(2)
7 - - - 素直になれなくて LGYankees presents DJ No.2 feat.Noa -
8 4 11 - ポニーテールとシュシュ AKB48 3(1)
9 20 26 28 Butterfly 木村カエラ -
10 23 - - 携帯電話 RADWIMPS -
11 5 5 7 タカラモノ〜この声がなくなるまで〜 ナオト・インティライミ 44(15)
12 - - - 泣き顔スマイル hinaco 32(32)
13 9 4 2 ありがとう いきものがかり -
14 8 - - VICTORY EXILE -
15 - - - Tell Me Goodbye BIGBANG -
16 14 8 - ハイビスカス MINMI 55(27)
17 26 - - マニフェスト RADWIMPS -
18 16 3 - 素直になれなくて 菅原紗由理 65(18)
19 - - - ロンリー 阿部真央 -
20 13 10 4 仲間 ケツメイシ 40(3)

木村カエラさらにアップ。
次週は新曲がガッツリ上がってきますから、また引っ張られて上位滞留するのか。

で、今週気になったのはRADWIMPS。
まだまだCDが売れるタイプのバンドですから、何で着うた先行で
出す必要があるのか、とも思ったのですが、よく考えてみれば、
彼らの熱心なファンは早く聴きたいから速攻でDLするはするけど、
CDが出たらそれもほぼ間違いなく買う。それくらい忠誠度高い。
つまり、ある意味「2種発売」的な、二重買いを狙うという
方針でもって、着うた出してるわけですねこれ。
良くも悪くも信頼されてます。


■06/16

般若心経ミュージック
だいぶ前に一度ネタにしたことがあるけど、2003年発売でまだ廃盤ではなさげ。
それなりに継続して需要があるということなのか。どこにだ。
ちょっとだけ聴いてみたいけど、買う気にまではなれない。

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EXILEの8曲9トラック入り「ダブルマキシシングル」はアルバム扱いに。
シングルではなく、アルバムチャートの方で1位になってます。
「史上初! ダブルマキシシングル!」と散々あちこちで吹いていたのに、
こうなってしまったら、結局のところ単なるミニアルバムじゃないか。
エイベックス・LDHの立場はどうなるんだ、という話ですよ。

担当が変わったのか、エイベックス側からオリコン側への何かが足りなかったのか、
以前似たことをしようとした人がいて、断った手前今回もOKが出せなかったのか、
あんまり各レコード会社が好き勝手言い出してオリコン、嫌になっちゃったのか。
過去にはビデオのみ発売の音源を無理やりCDシングルチャートに組み込む等の
大技を繰り出していたオリコンなので、今回もこれくらいは余裕でクリアして
くると思ったのですが、何故か甘くなかった。残念。

でも、彼らが入ってこなかったおかげで今週シングル1位になった木村カエラは、
ライブ音源8曲込み全10トラック収録、EXILE以上の曲数になっておりまして。
ぱっと見、大変におかしなことになっております。
一応、ここ数年来の基準と思われる「シングルは新録オリジナル音源4曲まで」と
いう線引きに照らせば理にかなってはいるのですが、そんなのみんな知らねえよ。

というか過去の例で「浜崎あゆみのシングル、14トラック収録時間76分」とか、
「9mm Parabellum Bullet、アルバムは33分だけどシングルは39分収録」とか
あったりするし、正直、オリコンは今さら頑張ってもあんまり意味ないと思う。
もう適当にやろうぜ。


■06/13

ジャスティン・ビーバーはかっこいいのか?
俺はもう何が受けるのかよくわからない。
アメリカ人よくわからない。

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韓国のグループの話。
少女時代もユニバーサルからのデビューが決まり、
結局ガールグループは今のところ日本デビュー済の
KARAと4Minuteも含めて全部ユニバーサル。

ユニバーサルは男子の方ではBIGBANGと超新星も擁していまして、
何だかすごい勢いで韓国だらけになっているわけですが。

逆に韓国系で最近シオシオになっているのがポニーキャニオン。
男子グループのsg WANNABE+、SS501を、2007年から2008年にかけて
日本デビューさせましたが、双方とも2009年前半のリリースを
最後に放出。えらく素早い見切り。
最近ではsg WANNABE+はインディーズで、SS501はビクター傘下で
それぞれライブDVD出していますが、新しい日本版音源の発表に
までは至っていません。

まあ、sg WANNABE+は頑張っても数千枚しか売れないし、
SS501はデビューシングルを6種発売したら、全部足しても
5000枚売れなかったり、すごく販促してオリコン4位まで
持っていったら翌週は151位までダウンという記録を
樹立したりと、いいことなかったもんですから。

とりあえずユニバーサルでデビュー済のの女子グループ勢の現状は、
4Minuteの1stシングルが7600枚。KARAの韓国盤ボックスが3,900枚。
sg WANNABE+は1stシングルの売上が7,000枚で、そこがMAX値。
ここから先、上げていけるかどうかがポニーキャニオンの
ようにシオシオになってしまうかどうかの分かれ道。
でも正直な話、彼女たちを主にどういうターゲットに売ろうと
しているのか、販促の方針見る限りはよくわからないんだ。
少女時代は今回の日本デビューの記事見る限り「美脚」という言葉が
目立ちますが、美脚を売りにするってそれ、いつの森高千里だよ。
KARAの押しポイントは「韓国でお尻ダンスが大流行」とかだったし、
正直、そっち方面以外に売りが見つからなかったことがわかります。

つうか全部ユニバーサルっていうのは、頑張ってユニバーサルが独占的に契約した、
というよりは、まだパッケージ音源が金になる日本に、韓国勢が進出したがって
いるものの、avexは大手SM Entertainmentとベッタリで他の事務所が入り込めず、
他レコード会社で手を上げてくれたのがユニバーサルだけだった、という感じ
にも思えるんだよね。ポニーキャニオンのシオシオっぷりとか見ると。
これ、どうなるんだろう。誰か幸せになれるのかな。


■06/11

今のAKBの状況、確かに商売は相変わらずのアレな感じですが、
徐々に世間一般的にも火はつき始めているような気がする。
次のシングルで「ラブ・マシーン」級の曲を出すことができれば、
多分世の中はすごいことになるし、秋元康は本当に神になれる。

一応最前列にはいるんだけど立ち位置は概ね一番端で、
中途半端に見切れたり見切れなかったりしている、
柏木由紀のそんな感じが俺は一番好きだ。

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GLAYがフォーライフに移籍
長渕離脱以降、菅原紗由理を気合い入れて売ってはいるものの、
ようやく着うたチャートでちょろっと上の方に出てくる程度で、
もうこれフォーライフは一体どうなるんだと思っていたら、
最後の力を振り絞り、何とか生きていけるようになりました。

今年になってからの主なレーベル移籍はこんな感じ。

1月:雅 -miyavi-(ユニバーサル⇒EMI JAPAN)
1月:the brilliant green(DeFSTAR⇒WARNER MUSIC)
1月:SOULHEAD(SONY MUSIC⇒avex trax)
2月:GOING UNDER GROUND(Victor Entertainment⇒PONY CANYON)
2月:Zeebra(PONY CANYON⇒Ariora Japan)
2月:高野健一(日本クラウン⇒Victor Entertainment)
3月:音速ライン(NAYUTAWAVE⇒よしもとR&C)
3月:松田聖子(SONY MUSIC⇒UNIVERSAL MUSIC)
3月:GO!GO!7188(BMG JAPAN⇒FlyingStar(Victor))
4月:中村中(avex trax⇒YAMAHA)
4月:Gackt(日本クラウン⇒avex trax)
4月:Plastic Tree(AKATSUKI label⇒徳間ジャパン)
5月:Alice Nine(キング⇒徳間ジャパン)
6月:the GazettE(キング⇒SONY MUSIC)
6月:GLAY(EMI JAPAN⇒フォーライフ)

何かV系出身者が非常に目立ちます。
V系は固定ファンの忠誠心とか、金の出し惜しみのなさっぷりが
概ねアニソン並みに高いレベルを誇るバンドが多いですから、
販促を抑えつつある程度の利益を確保するにはもってこい。
そりゃ各レーベル必死になって獲得に走ります。

フォーライフはそういう台所事情があるわけですが、
気になるのは徳間ジャパン。
Perfume、水森かおり、リュ・シウォンあたりが稼ぎ頭、
またV系も彩冷えるが以前から在籍しております。
アミューズが他社在籍アーティストを自社レーベルに移籍させる
云々という話もありますし、やっぱこれから何かあるのでは、
という微妙な予感。
つうかもしアミューズが本当に大規模に動くのだとすれば、
今年後半、さらに移籍がぐるぐると激しく回り出しそうな。


■06/09

AKB48は総選挙の結果が出て、アイドリング!!!はオリコンデイリー
モーニング娘。との新旧対決で、ギリギリの鍔迫り合い中。
前田敦子の今の心持ちも気になるが、谷澤恵里香の具合も気になる。
俺も茎わかめが好きです。

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昨日見た瞬間Twitterで呻きましたが、ORBISのCMの多部未華子がヤバい。
あれだよ。どうとも思ってなかったクラスの眼鏡っ娘が一瞬眼鏡を外した
顔を見て「えっ…(ドキッ)」みたいな。そんな予想外のときめき。
心を奪われた。愛してる。



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6/4付着うたチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 - - - ルーズリーフ ヒルクライム -
2 1 1 - 会いたくて会いたくて 西野カナ 6(2)
3 2 - - まなざし Honey L Days 17(17)
4 11 - - ポニーテールとシュシュ AKB48 1(1)
5 5 7 5 タカラモノ〜この声がなくなるまで〜 ナオト・インティライミ 34(15)
6 16 - - VICTORY EXILE -
7 - - - レイン シド -
8 7 - - Trust In You JUJU 30(30)
9 4 2 - ありがとう いきものがかり 14(2)
10 - - - 今日の花 遊助 -
11 - - - Hard to say I love you 〜言い出せなくて〜 WEAVER -
12 - - - Angel AZU -
13 10 4 - 仲間 ケツメイシ 26(3)
14 8 - - ハイビスカス MINMI 27(27)
15 6 3 3 大切 FUNKY MONKEY BABYS 28(6)
16 3 - - 素直になれなくて 菅原紗由理 56(18)
17 12 5 1 大丈夫 ヒルクライム 55(6)
18 - - - secret base〜君がくれたもの〜 SCANDAL -
19 - - - コンプリケイション ROOKiEZ is PUNK'D -
20 26 28 23 Butterfly 木村カエラ -

木村カエラ、微妙に戻ってきました。
今週のトップ2はキング・オブ・着うたとクイーン・オブ・着うた。
ヒルクライムは"春夏秋冬"一発で上に。西野カナはこれと言った
大ヒットはないものの、テクノ路線から泣け歌系にシフト後は
1曲出すごとにじわじわと上げてきて、"Best Friend"で
ある程度極めた感あり、といったところ。

キャラやアクションが非常にキャッチーなヒルクライムと、
嫌味なくわかりやすい可愛さのある西野カナ、この2組が
残ったのはある意味必然というか、結局露出された際の
アイコンとしてのわかりやすさは、着うただろうと
必要な要素だったということですね。
いや、別にLil'Bがどうとか言うつもりはない。
あれもある意味わかりやすくはあったんだけど。


■06/07

HMV渋谷が8月中旬で閉店。旗艦店陥落。
もう何だかやるせない気持ちでいっぱい。
3階の試聴機にどれだけ新しいバンドを教えてもらったことか。
試聴して気に入ったCD買って、家に帰って聴いたら今度はそのバンド名で
Napsterを検索して、さらに同傾向のバンドをガンガン聴き倒すという、
俺の黄金律が全てなくなってしまうよ。

これから俺はどうすればいいんだろうか。結構本気で途方に暮れている。
今まで聴いたことのないアレンジやメロディーに触れることだけが、
興味を新しいミュージシャンに向けていられるモチベーションなんだ。
ここで落ち着いて、昔の音源を適当に聴いて偉そうに語るだけになったら、
本当にただの鬱陶しいおっさんになってしまうよ。それは「死」だ。

とりあえず北欧とかの非英米系の音源、UKのNMEもロクに扱わない
レベルのインディーズバンドを系統だてて試聴しまくれる何かを
見つけないと俺ヤバい。マジでヤバい。

しかしHMV、京阪モール店も閉店して大阪市内は阿倍野のみになったし、
SC内店舗とか、しがらみがあって簡単に閉じられない店舗以外は
何かマジで「1都市1店舗」レベルに集約しようとしてるのでは
ないかという気持ちになる。

とりあえず、バイヤーさんありがとう。
8月までは通います。その後もできるだけ池袋に行くようにします。


ただそれでもまだ複数以上のCD/DVD販売チェーン大手が残っている
日本はまだ恵まれている方かもしれない。
かつての世界3大チェーンは今はこんな感じだもの。

HMV
日本のHMVは現在TSUTAYA傘下の完全国内資本。
国際的なHMV Groupが直接関与しているのは現在はUK・アイルランド・カナダ・香港のみ。
アメリカではカナダを拠点にして東海岸を中心に展開していたものの、2004年に閉鎖。
UKでは現在250以上の店舗を展開している。

TOWER RECORDS
現在日本では完全な国内資本。NTTドコモとセブン&アイが大株主。
日本以外で"TOWER RECORDS"の屋号で店舗展開しているのは現在アイルランド・南米一部地域など。
アメリカでは破産宣告後に店舗は完全撤収し、現在はオンライン販売に特化している。
UKでも、2009年に最後の店舗を閉鎖。

Virgin Megastores
日本ではCCCの傘下に入った後、TSUTAYAに吸収されて屋号も消滅。
現在店舗展開している国は、フランス、オーストラリア、ギリシャ、中東・アフリカの一部。
オーストラリア・ドイツでも"Virgin"の屋号は残っているようですが、既に別資本の傘下。
アメリカでは2009年までに全店閉鎖。UKでは2008年までに買収され、"Zavvi"に屋号変更。
現在UK・アイルランドで130店舗営業中。

つまり、UKではHMVとZavviが頑張っているものの、アメリカでは3大チェーン全滅。
じゃあアメリカにはどれだけCD/DVDの小売りが残っているんだという話ですが、
日本にも一時進出したものの一瞬で撤収したSam Goodyは、経営が替わって
屋号が概ねFYEに変わりつつも現在辛うじて残存しています。
ただ、規模としては日本で言えば新星堂レベルの小規模店舗がほとんどのよう。
他はもう、WalmartやTargetのようなディスカウントストアかBEST BUYのような
家電量販店のCD売り場くらいしかない。

これは2008年段階の音楽小売業ランキング
ちょうどiTunesがWalmartを抜いて1位になった時のです。
CD小売メインとしてはようようFYEが6位。でもたったの3%。
Borders、Barnes & Nobleは書店のチェーン、Circuit Cityは
家電量販店ですが、2009年に身売りしてオンライン専売化。
完全にCD屋は壊滅状態と言っていい状態でございます。

日本はまだマシなんだと思うように努めよう。
でも今回のHMVの件は、日本も本気でその壊滅に向かうひとつの
トリガーになってしまいそうな気がして、恐ろしいのですよ。

そして、新譜販売がこのザマだということは、中古屋も上流から流れてくる
量が減っていくわけですから、いずれ干上がる。もう全部駄目じゃないか。
どっかでかい店を1軒でもいいから、国で保護してくれんか。
オンラインじゃ適当に棚覗いて「あれ、こんなの出てたっけ」
みたいな発見は非常に困難なのですよ。困るんですよ。


■06/06

『トイレの神様』激押しでステージアップを図ろうとした植村花菜。
うまいこと確変起こした後を想定して6月に4ヶ所でホールライブ
設定しているようですが、各地1000人強収容のホールがいずれも
現状まだかなり空きがある模様。
3月発売の『トイレの神様』収録のミニアルバムは累積で66,000枚ほど
売り上げており、現在もベスト50に入り続けているというそこそこの
ヒットなのですが、過去リリース作品の売り上げが目に見えてアップ
しているということもなく、これだけで終わりそうな気配濃厚です。
やっぱり現実は厳しい。

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ミスドのCMに出たっきり、その後あんまり畳みかけて何かすることもなく
一般層への露出がほぼ途絶えっぱなし中の、LDHのローティーン最終兵器、
Happinessも6/9、ようやくCDデビューするみたいですが。

初回限定盤の特典がヘアアクセ3点セットというのが意味わからない。
あんな感じなのに同性同世代がターゲットということなのだろうか。
そしてその初回盤がとっとと発売中止になっているのは、やっぱ
顧客層の設定をミスったことに気が付いたからなのだろうか。

あと、公式サイトにそのリリースも含めてこれらの情報が全くアップ
されていないのは、最初こそ頑張ってみたけどリアクション芳しくなく、
既にほどよくやる気がなくなっている、ということなのでしょうか。
やっぱりものすごく謎だ。

いや、Loveもアルバム18,000枚程度だし、Dreamに至っては2009年に
mu-moショップ限定でシングル1枚出したっきりで、その後のメドが
何も立っていないというあんまりな状況。
Dreamはやっぱモデルチェンジに無理があったとしか思えない。
この3組、社名を背負わせているだけに多少駄目だという理由で
撤収するのも難しいし、どうするつもりなのだろう。気になる。
でも多分一番不安なのは多分Dreamのメンバー。


■06/03

スマイレージは週間チャートは5位でした。
初動の数字を並べてみると、

AKB48:513,500
ももいろクローバー:22,500
スマイレージ:20,400
東京女子流:3,000

あと6/9発売のアイドリング!!!、6/23発売の腐男塾も入れてみよう。
この2組も双方2万枚あたりでゴチャ付くような気がするんだ。

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売春クラブ:周旋容疑で13人逮捕

>>「自分は元俳優の押尾学被告と音楽活動をしたことがある」などと供述しているという。

こういうアレなので、「有名人の知り合いだ」的なフカしかと思ったらガチだった。

LIV / Collection de Oro BEST 2002-2005
星村麻衣 / SOUP
Chemistry / Between the Lines
DA PUMP / Da Best of Da Pump

何年か前までは富樫明生が代表のプロダクション「アキオワンダー」に
所属して、上記のようなそこそこな人たちの作曲・編曲を担当。
何がどうなってこうなったのかさっぱりわかりませんが、
押尾先生のグダグダっぷりと違ってどうだこの堅実な
ビジネスっぷりは。売上10億ってすげえなおい。
問題はそれがイリーガルだったってことだけど。

でも、デリヘルって事務所が関わるのは「派遣」までっていう建前で、
そこから先は普通のヘルスと一緒の考えで、それ以降は何をしても
それは客と女の子の自由恋愛の結果なんですよっていうことに
してるんじゃないの?
それで捕まったんだとしたら、何か他にやらかしてたとか、
著しく無茶な商売してたってことじゃないのだろうか。

いや、知らないから。こういうの手出さないから。
あまりよろしくないことについては著しく運が悪いので、
こういうのにうっかり手を出すと、かなりの確率で
「男性公務員(35)」みたいなことになる。
気持ちよくても悪いことはしないんだ。

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ということで明日は渋谷SOFTで回します。お暇な方は顔出して。
私が回す時間は、25時過ぎあたりということになりました。
この時間でなくても20時あたりからダラダラ始めてますので
会いに来てくれると幸い。よろしくどうぞ。


■06/02

アミューズ、他社→自社レーベルへ移籍 今期中にも

これ、業界的には大激震じゃないっすか。
ジャニーズがこの戦法であからさまに大成功してますので、
そりゃ資本力のある事務所はやりたがるのも無理ないっす。
A-Sketchレーベル立ち上げは結局この布石ということか。
flumpoolがこのレーベルでの展開第1号だったわけですが、
ビクター傘下のアミューズ系レーベル所属のONE OK ROCKが、
不祥事からの復帰後直接ここに入り、WEAVERもデビュー。
地道に基盤は固めつつあったわけですが。

つうことはPerfumeも対象になるのか。徳間ジャパン泣くぞ。
徳間がAlice Nine、Plastic Treeと、ここんところ急に
V系を引っ張ってきているのはそれを見越しての動きか。

他にもビクターはサザン・桑田。ユニバーサルは福山。
ソニー系はポルノと、各社引き抜かれたらけっこう
ダメージ大きそうなのが揃ってます。
今後、各社の駆け引きを見ながら思いを馳せたい。

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5/28付着うたチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 1 - - 会いたくて会いたくて 西野カナ 2(2)
2 - - - まなざし Honey L Days -
3 - - - 素直になれなくて 菅原紗由理 18(18)
4 2 - - ありがとう いきものがかり 5(2)
5 7 5 - タカラモノ〜この声がなくなるまで〜 ナオト・インティライミ 15(15)
6 3 3 - 大切 FUNKY MONKEY BABYS 16(6)
7 - - - Trust In You JUJU -
8 - - - ハイビスカス MINMI -
9 - - - はなさないでよ SoulJa feat. 青山テルマ -
10 4 - - 仲間 ケツメイシ 11(3)
11 - - - ポニーテールとシュシュ AKB48 -
12 5 1 2 大丈夫 ヒルクライム 31(6)
13 19 - - LAUGH IT OUT RIZE with 隼人 14(14)
14 9 - - 世界に一人のシンデレラ PENGIN feat.U 38(38)
15 8 2 1 TSUBOMI lecca feat.九州男 45(13)
16 - - - VICTORY EXILE -
17 34 - - Dreamin' JASMINE 54(38)
18 27 90 90 ベイビー ジャスティン・ビーバー feat.リュダクリス -
19 10 11 7 また君に恋してる 坂本冬美 6(3)
20 16 10 10 Best Friend 西野カナ 53(3)

JUJUとSoulJa feat. 青山テルマと、着うたスターのパイオニアが入ってきましたが、
もうどうにもこの間までのような力強さを期待すべくもありません。
今日発表されたオリコンの週間シングルCDチャートで各々初登場、
JUJUは4000枚で30位、SoulJa feat. 青山テルマは1600枚で61位。
どうしようもなく先がない。
結局このジャンルの勝負、西野カナのひとり勝ちで終了、
ということで結論が出たと考えていいのでしょうか。
やはりかわいいは正義なのか。

あと、前回「また何かのはずみで上がってくるやもしれず」と書いたら
"Butterfly"に関してはいきなり「何かのはずみ」が発生しました。
来週また上がってくるんじゃないでしょうか。


■05/31

6/4(金)、久々にオールの俺夜やります。
ダラダラとつるみはじめて十数年、遂にオリジナルメンバーはアラフォーというか
厄除けが必要な歳になりつつありまして、今回は「厄除け祭」という名目で。
各地に散ったメンバーもできるだけ呼び集め、おっさんだらけのイベントになります。
場所は渋谷のSOFT。我々の約1週間後にはSOFT10周年ということと、お店の方との
つながりで、Plasticsの中西さんと立花さんがDJをするという素敵イベントが
あるのですが、その前にリーマンおっさんが無駄に大集合します。
この歳になるとオールやるだけで体力の限界に挑戦という感じですが。

方針としては「90年代縛り」。洋邦問わず。
20:00からやってるので、暇なら顔出していただけると幸い。
自分は前厄として午前0時過ぎあたりに回す予定です。

---

AKB48の「ポニーテールとシュシュ」はすごく好きだ。
疾走感とスケール感をここまで同時に表現できている曲、そうはない。
井上ヨシマサっぽくないと思って作曲者確認してみたら、多田慎也。
ここ数年の嵐の、佳曲大量生産体制の一味です。
正直、プロダクションに所属してコンペで採用される形でジャニーズ勢に
楽曲提供してきた人たちは、下手なメジャーバンドよりもレベル高い。

つうか単純な比較、既にそこそこ人気の中堅バンドがタイアップ決まって
その雰囲気に合わせて書いた曲と、情け容赦ないコンペで何度も不採用に
なりながら、それでも己の才能を信じて必死になって曲を作り続けて
遂に採用された曲と、どっちがどれだけいい曲かって言われたら、
少なくとも、こっちがダメだという話にはならんですもの。

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クラムボン / 2010 (Album)

クラムボンは積極的には聴いてこなかった。毎回試聴はしてみるんだけど、
ピンとこなくて買うのをやめて、結局今までベスト盤しか買ってなかった。
いや、質の高い音楽やってるってことはわかるんだけど。
メロディの輪郭がわかりにくい曲が多いからだと思う。
たとえばFishmansは正直なところポリドール前の方が好きで、
Radioheadは"Kid A"からいまいちついていけなくなった、
みたいなそんな嗜好なので。
ベスト盤で一番好きな曲は"サラウンド"だし。

それが先日タワレコ企画のコンピ盤に収録されていた、
THA BLUE HERBとのコラボ曲"あかり from HERE"で、
自分の中での彼女たちの見方が一変したんですよ。
あの曲異常だもの。
2枚組アルバム全編概ね「音楽って楽しいね!」的仲良しコラボが続く中、
この1曲だけ、今にも殴り合いが始まるかのような張り詰めきった空気、
凄まじい緊張感。聴いてるうちに心拍数が上がっていくのがわかる。
この人達の「質の高さ」は俺が思ってたようなレベルじゃなかったんだ。

ということで、"あかり from HERE"の単独ヴァージョンも収録の
新譜が出たので買ってみたのですが、これが予想以上でした。
今回は比較的輪郭のはっきりしたメロディを選んできたっぽい感じで、
今までのようにピンと来ないことがない、というのもあるのですが、
気持ち悪いくらい各曲が腑に落ちてくる。
アッパーな曲、小曲含めて全編、ヒリヒリするようなテンションに
貫かれていて、やっぱり聴いてるうちに微妙に心拍数が上がる。
この空気感を感じられるアルバムは過去にもそう多くないよ。

やっぱ先入観はだめだ。ちゃんと腰据えて聴かなきゃだめだ。
夏に野外やるっていうし、ライブにも行ってみようと思った。






■05/30

Vocaloidの例のCD、結局23,153枚で週間1位。
史上最低の売上での1位ということも一緒にニュースになってますが、
過去のこのシリーズと比べても、以下の通り倍増していますので、
十分に健闘したと言ってもよいのではないでしょうか。

2009/03/04 Volarhythm  初週11,204 累積25,209 最高位14位
2009/06/17 Vocalostar  初週11,702 累積35,110 最高位10位
2010/01/20 Vocalolegend 初週11,879 累積34,694 最高位08位

状況としてVocaloid界隈がこの半年で急激に盛り上がったという話も聞かないし、
ファンの大多数から「神曲」認定されているような大ネタも少ないという話。
じゃあ何で売れたのかと考えてみると、やっぱ「5大特典」としか思えない。
CDというよりもむしろ、「りぼん」「なかよし」に近い攻撃ですが、
物理的に握手会とかできるわけもないからこれはもう仕方ない。
ポイントは「店頭でもらえる」「限りがございます」。

こういうやり方に否を唱える人もいますが、「ジャケ買い」の拡張版みたいな
もんじゃないっすか。それにどんな形であれ、CD売れるのと売れないのとでは
売れた方が断然いい。

つうか様々な現在のJ-POPで行われている拡販施策は、別に日本に限った話でもなく。

The Beatles USB BOX
これをCDを発売した少し後に発売発表するというズルさ。

Oasis / Dig Out Your Soul (Deluxe Edition)
同じ内容のCDとアナログ盤が入っているというのもどうかと思う。

U2 / No Line On Horizon (Limited Box Set)
このアルバム、この豪華セット合わせて合計5種のフォーマットで発売。

あと、DVD付属とか海外でも普通だし、シングルのカップリング違い
複数フォーマット発売も90年代のUKではものすごく当たり前の手法。
というか、アナログの時代から7インチやらピクチャーディスクやら
12インチやら7インチボックスセットとかもう。あれでどれだけ
いろいろ苦労したと思ってるんだ。
最近日本で多くなってるシングルCDに大量トラック収録というのも、
90年代のアメリカでは結構ありました。リミックスとかどかどか
入って収録時間50分とかになってる奴。

結論としては古今東西、同じ商材を扱うビジネスなら
発想はそうそう変わらんということでしょうか。


■05/28

2010年第1四半期(1月〜3月)有料音楽配信売上実績について

相変わらずの流れ。
Ringtunes(フルじゃない着うた)だけ前年同期比80%。
PCダウンロードと着うたフルは概ね微増をずっと維持。
どう見ても違法配信だけのせいにはできん状況続く。
そんな中こんな記事が。J-CASTだけど。

着うたブームも過去の話 「バイブ設定」選ぶギャルのマナー

フルじゃない着うたの売上ががすごい勢いで減り続けているのは、
単に着うたを「実用」していた人がそれを使わなくなっただけで、
音楽の質や違法行為とかどうこう以前、単にライフスタイルの
変遷の結果に過ぎない、ということです。
確かに電車とかでも「呼び出し音としての着うた」を
聞くことって体感的にも明らかに減ってるよね。
そもそも若い者に受けているモノが、いつまでも
売れ続けると考える方が間違い、ということだな。

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5/21付着うたチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 - - - 会いたくて会いたくて 西野カナ -
2 - - - ありがとう いきものがかり 5(2)
3 3 - - 大切 FUNKY MONKEY BABYS 6(6)
4 - - - 仲間 ケツメイシ 3(3)
5 1 2 1 大丈夫 ヒルクライム 26(6)
6 38 12 - オワリはじまり かりゆし58 124(57)
7 5 - - タカラモノ〜この声がなくなるまで〜 ナオト・インティライミ -
8 2 1 - TSUBOMI lecca feat.九州男 34(13)
9 - - - 世界に一人のシンデレラ PENGIN feat.U -
10 11 7 3 また君に恋してる 坂本冬美 8(3)
11 6 6 5 ずっと好きだった 斉藤和義 23(8)
12 95 - - 逢いたい理由 AAA 20(1)
13 - - - 遠く離れた場所で Lily. feat.C -
14 4 4 - GO! GO! MANIAC 放課後ティータイム 15(1)
15 9 5 22 NAMIDA〜ココロアバイテ〜 ゼブラクイーン 42(22)
16 10 10 8 Best Friend 西野カナ 83(3)
17 7 - - 23:45 Juliet 44(44)
18 12 3 2 バクチ・ダンサー DOES 22(3)
19 - - - LAUGH IT OUT RIZE with 隼人 -
20 8 9 - Listen!! 放課後ティータイム 17(2)

ようやっと"春夏秋冬"と"Butterfly"がいなくなった。
"春夏秋冬"は2009/09/25に初登場1位になってから、
1週だけ22位まで落ちたもののまた上がってきて、
結局約8ヶ月チャートイン。
"Butterfly"は2009/06/05に初登場13位。その後11月には
50位台まで下がるのですが、紅白効果で年明けに再浮上、
1月に発売から半年以上たってからチャート1位を獲得
するという、演歌並みの力強さ。

それでもまだ、"春夏秋冬"は21位、"Butterfly"は28位に
いますから、また何かのはずみで上がってくるやもしれず。
なんだかんだ言って曲としてはほぼスタンダード化してますし、
これが今のヒットのあり方、という感じなんでしょうかねえ。


■05/25

生きているよ!
日曜の更新飛ばしたよ!
凹んだり寝込んだりしていていたんだ。
だって生きているんだもの。

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Vocaloidの例のCDが週間1位確定だそうで。
明日詳細の数字が出るので、何かあれば追記しようと思いますが、
オリコン1位になって喜びの書き込みを行っている人の中には、
先日のいきものがかりの社長の件で「オリコンはクソ」とか
書いた人が確実に混じっていると思う。

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先日、そのうちCM入りのCD出てきてもおかしくないということを書きましたが、
明日出ますよ遂に。ただ、書いたときは新人がテストケース的に出すことを
イメージしていたのですが、いきなり大御所でした。ユーミン
どうも旦那の差し金っぽい。
ダブルA面で両曲ともタイアップ、そのタイアップ先のCMを2本収録。
確かにスムーズに事を進めようとすれば自ずとそうなるという事例。
その点は非常に納得度高いのですが。でもその他の点が。
だって定価1,000円。

価格下げないのなら何のためにCM入れてるんだ。
リスナーはいつも通り1,000円払ってCM聴かされてって、何だそれ。
そこに何のメリットがあるんだよ。ただの聴かされ損じゃないか。
ユーザーおいてけぼりかよ。業界相変わらずだな、まったく。

俺は一種のレアものとして買う気満々です。


■05/21

HMV渋谷撤収の噂があちこちで囁かれて一瞬倒れそうになったのですが、
どうも誰かが3年前の「青山ブックセンターHMV渋谷店」閉店の記事を
拾って早とちりして拡散したものらしい。とりあえずほっとした。
が、いつか来ることは覚悟しなければいけない。

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Vocaloidの楽曲集アルバムが3日連続デイリーチャート1位

この手のCDは概ね極端な初動型、片や徳永英明は3週目に入って
いることもあり、週末に週間売上のピークがやってきます。
かつ今週は史上稀に見るほどの低いレベルでのトップ争い。
それゆえ、最終的に引っくり返る可能性も多少あるのですが、
実際に引っくり返って徳永が週間1位になったりした場合、
ネットの一部では暴動に近い事態になると予想します。

しかし、このCDの発売元、EXIT TUNESは利益率すごいんだろうな。
現在は概ね月に1枚のペースでVocaloid楽曲のCDをリリースしている状況、
完全に非リア充のための"SUPER EUROBEAT"シリーズ状態なわけですが、
何せバックトラックはもちろんヴォーカルですらスタジオ録音が不要、
中の人も一般的に高名な人ではなく、著作者の組合とかに入るような
状況でもなく、つまりレーベル側がギャランティを圧縮しようと
思えば余裕でできる。
中の人から音源データを受け取ってマスタリングして
プレスして、ジャケット付ければ一丁上がり。
つまり、固定費を極限まで抑えることが可能。

概ね半年に1枚出るメインの"Vocalo〜"シリーズのように
万単位で枚数が出るものは、元々の利益率の高さに加え、
スケールメリットも出てきますからなお一層いい商売。
購入する側の忠誠心は極めて高いでしょうし、
この不況下これだけ固い商売はないわ。

あとは引き際の見極めのみです。


■05/20

なんだよ! The Lucy Showの1stアルバム 、いつの間にCD化されてたんだ! 去年か!
あとはB-MovieのDecca時代のシングル集さえ出れば、もう俺に思い残すことはない。

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映画「銀魂」の主題歌になってシングル"バクチ・ダンサー"がヒットして、
現在63,000枚ほど売り上げて彼ら最大のヒットになっているDOESですが、
見てみたら、2月に出した前のシングルは800枚しか売れてなかった。
「銀魂」タイアップはこれまで3曲、いずれも3万枚以上出てますが、
そうじゃないシングルは最高でも2,500枚程度。

決してバンドとして出している音が駄目だとは思わないのだけど、
バンドの長期的な目処が全く立たない悲惨なサイクルに突入中。
「銀魂」は今回の映画でアニメ展開は終了のようですので、
これで彼らもお払い箱になってしまうのか。
タイアップがバンドを幸せにするとは限らない典型例。
こういうのは見ていて非常に切ない。

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5/14付の着うたフルのチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 2 1 1 大丈夫 ヒルクライム 10(6)
2 1 - - TSUBOMI lecca feat.九州男 19(13)
3 - - - 大切 FUNKY MONKEY BABYS -
4 4 - - GO! GO! MANIAC 放課後ティータイム 5(1)
5 - - - タカラモノ〜この声がなくなるまで〜 ナオト・インティライミ -
6 6 5 4 ずっと好きだった 斉藤和義 13(8)
7 - - - 23:45 Juliet -
8 9 - - Listen!! 放課後ティータイム 6(2)
9 5 22 - NAMIDA〜ココロアバイテ〜 ゼブラクイーン 29(22)
10 10 8 9 Best Friend 西野カナ 52(3)
11 7 3 2 また君に恋してる 坂本冬美 4(3)
12 3 2 15 バクチ・ダンサー DOES 9(3)
13 - - - Dreamin' JASMINE -
14 - - - サヨナラアリガトウ mc2 feat. JAY'ED, CO-KEY&HEARTBEAT -
15 14 14 18 春夏秋冬 ヒルクライム 108(6)
16 - - - 愛しい人へ ET-KING -
17 11 7 5 テレフォン レディー・ガガ feat.ビヨンセ -
18 - - - ユラユラ BENI 20(20)
19 - - - ハルイロ universe 27(27)
20 - - - 月恋歌 熊谷育美 36(36)

そろそろ歌詞を要約すると「きみがいてくれてありがとう」に
なる歌は法律で禁止した方がいいような状況になってきた。
いわゆる「泣け歌」系も各社乗っかりすぎていい加減飽和状態で、
そういう曲にすれば程よく売れる時代も終わろうとしています。

そろそろ次の「発明」が必要な時期なのですが、どこがリスクを
冒してチャレンジするのか、各社お見合い状態のまましばらく
停滞するのか。

今は、Galileo Galileiやuniverseあたりを筆頭とした、
人畜無害系イケメンバンドものが今後どう動くか注目。


■05/17

エイベックスの連結決算資料(PDF)
PCはCDをメインにしたパッケージ音楽系。
CCは主に映画配給とか映像関連とマネージメント。
NCは着うた含む音楽配信等ネットワーク関連。
LCはライブやコンサート等「場」に関わる事業。

CDの売上がガッツリ落ちている分を、他が何とか支えて結果としては前年並み。
いろいろ大変で営業利益は下がり気味だけど、売上はここ5年ずっと上昇傾向。
意外に体力あるぜエイベックス。
つうか、2002年の段階でフェス事業に手を出し、自前のコンテンツをメインにして
利益率を最大化できるようにしつつ、細かく全国のターゲット層を拾えるように
地方巡業型のフェスとして設計しなおし、毎年微調整しつつ実施するというのは、
非常に賢明な判断というか、ビジネスとしてすごい嗅覚だと思う。
結果としてそれが現在、音源収入のマイナス分を補っている。

そもそも定型的なフォーマットを用意して型通りの「製品」としてのユニットを生産し、
型通りの「製品」としての楽曲を量産してそれなりの収益を上げるという方法は、
企業活動として考えればその合理性は決して間違いではないし。

正直、こういう類の企業で東証一部上場なのはマイナスの方が多いと思ってたけど、
「企業価値維持のために本気で必死になる必要性」という意味で、他のいろいろ
手をこまねいているレコード会社より企業としては健全なのではないかとも思う。

あと資料見て気が付いたのは、相対性理論の流通をエイベックスが受託していたこと。
「エイベッ糞」とか無闇に叩いている人は、もれなく相対性理論も叩こうぜ。
YMO、ボアダムス、スチャダラパー、TOKYO NO.1 SOUL SET、TRICERATOPSも
現在はエイベックス傘下だから。


「好き嫌い」と「いい悪い」は全く別物。だと思ってる。


■05/16

ももクロが商品到着日の間隙をついてデイリー1位を取ったり、今週の水木金3日連続リリースの
超新星が、3000枚ちょっとという初動ながら金曜付デイリーチャートで3位まで上がっているのを
見るにつけ、これからシングルの売り方も変わってくるんじゃないかと思った。

これまでは週間での売上数を最大化するために、オリコンの集計日に合わせて水曜発売にし、
「週間チャート○位!」とかを煽りというか、宣伝材料にするために各社で発売日とかを
調整してきたわけですが、デイリーチャートが速攻出るようになり、かつ注目度も以前より
高まっている今、発売日を水曜でなく敢えて金曜や土曜にセットして、水曜発売分の動きが
発売日より下がっている中でデイリー上位を獲得して、それを速攻でプレスリリースで
出して宣伝にするというのは、テクニックのひとつじゃないかなあ、と。

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つうことで、土曜だけですがJAPAN JAM行ってきました。
早朝起きてバス乗って現地に着いて、リストバンド交換場に
行列がまったくできていない時点でかなりヤバいと思った。

んで、ロッキンオン主催フェス恒例、渋谷陽一の朝礼からスタート。
「ここ5万人入るんだけど、来年ここの全員が友達を4人連れてくれば一杯になる」
と言ったのを聞いて、今日の客の入りを知る。それはだいぶ辛いわ。
「できるだけ両ステージとも盛り上げてほしい」「是非帰って情宣活動してほしい」
と、いつになく腰が低めのお願いモード満載の社長訓話だったので笑った。


■LOW IQ01
いつも通りのコステロが好きすぎてどうかなっちゃいそうなステージ。
ゲストはBRAHMAN/OAUのトシローとホリエテナーと10-FEETのタクマとACIDMAN大木。
各人、普段は絶対持てないハンドマイクを持って歌う姿がレア。

■BEAT CRUSADERS
友達と「磯部が出る時だけ見れればいいかなあ」とか言いつつブラブラ行ったら、
本当に着いた途端に磯部出てきた。ハスキントリビュートでビークルがやってた
曲を本人歌唱、あとブルーハーツの「青空」2曲。納得して飯買ってまた戻る。
ずっと観ていた友人曰く「高橋瞳が出てきた途端、会場中が引いた」。
それは酷い。

■OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
相変わらずのいい感じっぷり。時折「トシロー!」とか声が飛ぶけど、このバンドは
特にBRAHMAN以上に「バンド全体」をトータルで見るべきバンドだと思うけどなあ、
とか、それでもまあ仕方ないかなあ、とか思っていたらCocco登場。
「友達でも何でもないんだけど、渋谷陽一に無理やり組まされた」とか言いつつ、
歌い出したらもう完璧に場の色が塗り変わる。やっぱ彼女は化物だと思う。

■the telephones
一度観ておきたいと思っていたバンドなので覗きに行ってみる。
すげえわあのテンション。しかもMC入れずにすごい勢いですっ飛ばす。
そりゃ盛り上がるわ。
すごく好きな音でもあるんだけど、寄る年波には勝てず、もうどうやっても
ノリに自分をアジャストできない。よって後ろの方でぼんやり見る。
このバンドの名物として、キーボードの人が一瞬でも手が空いたらステージ前に
飛び出してきて踊りまくる、というのがあるのですが、観ていた30代の我々、
全員ソフト・バレエの森岡を想起し、「彼に比べると踊りに美意識が足りない」
という意見で一致。

■Cocco
バックはギター2本・ドラムスのベースレス3人バンドという編成。
元くるりの大村、元PLECTRUMの藤田、椎野恭一。この編成だけで随分面白い。
新曲も交えつつの短めのセットでしたが、やっぱ化物。ものすごい。
もうほとんど呪術とかそういう世界だよ。
CDの彼女はよくできてるとは思いつつ、何か経血の匂いがして苦手なんだけど、
ただステージはそういうの関係なくすげえ。ただ圧倒されるだけ。
彼女に少しでもBjorkみたく戦略性とかセルフプロデュースの才能があれば、
今頃もっと大スターなんだろうけど、でもそれができたら彼女じゃない
ような気もする。

■ストレイテナー
ここで完全にくたびれて向こうのステージ行くのしんどくて、観なかった。
そしたら、ごく初期に初披露して以降、ほとんど演奏することなく、
当然音源化もされていない"Born Slippy"のカバーをやったと聞かされ、
激しく後悔した。今も後悔している。

■PLASTICS
拠点で横になって休憩してるうちに、サウンドチェックが始まったんだけど、
何かやたら声が聞こえると思って見てたら、バンドメンバー全員総出で
リハまがいのことを始めやがった。
"GOOD"1曲完奏しちゃうし、いきなりアレンジの相談始め出すし、昔話始めるし。
そのときに、立花ハジメが本当に嬉しそうに「中西、中西、楽しいねえ〜」と
言っていたのがすごく印象に残って、何だかこっちも楽しくなった。
で、本番。やっぱ並ぶと凄まじく壮観。
中西俊夫・立花ハジメ・佐久間正英・屋敷豪太だよ。一体なんだよそれ。
ステージでも言ってたけど、佐久間はGLAYの幕張で20万人の前でやった人、
屋敷豪太はSimply Redの南米公演で70万人の前でやった人だよ。
なのに間違いなく今日の最少動員。観客ブースはかなりのスカスカっぷり。
ふざけんなよと思ったけど、向こうのステージはストレイテナー→ACIDMANだし、
そろそろくたびれるタイミングだし、若い子は普通見に来ないわ、仕方ねえ。
ステージは本当に楽しかった。いい大人が本気でふざけるとああいうことになる。

■ACIDMAN
ステージに大小の蝋燭を灯した中でのアコースティックアレンジでのステージ。
代表曲含めてアコギ・アコベ・パーカッションで演奏していくんだけど、
激しいはずの元曲も、こういうアレンジになっても実に自然に聴こえる。
やっぱ彼らの曲は作りが丁寧なので、普遍性があるなあ、と。
ただ、やっぱり愛とか地球の起源とかいう長いMCは蛇足だと思った。
あなた方はもう演奏だけで十分いろいろ感銘を与えてるんだからさあ。

■10-FEET
正直、あのレベルの曲を書ける似たようなバンドは他にもいくつかいる。
なのに何で彼らが頭ひとつ抜けているのかよくわからなかったんだけど、
ライブ見て少なくとも彼らがすごいということは心底納得できた。
タクマのMCとか、とにかく場をコントロールする術にものすごく長けている。
完全に気持ちをステージに持っていかれる。楽しい。
ゲスト2名。
つじあやの。音源で組んだことがあるけど、並ぶとやっぱすごい違和感。
彼女があんなに早いストロークでウクレレ弾きまくるのを初めて見た。
渡瀬マキ。当然"今すぐKiss Me"やる。ものすごい盛り上がりっぷり。
やっぱみんなこういう曲も好きなんじゃん。
アンコールは"TRAIN-TRAIN"のカバーと"RIVER"。泣きそうなほど素晴らしい。
惜しむらくは俺が20歳じゃなかったことだな。


そんな感じで、実際その場で過ごしてみるとちょっと寒い以外は随分と居心地がいい。
当然空いているフェスなので、飯・酒・便所・物販に一切並ぶ必要がないのが便利。
自分たちが陣取った後方の椅子スペースは、ステージ正面じゃなかったこともあり、
広大なスペースに我々ともう1組だけというとんでもない状況ではあったんだけど、
ステージ前には結構人がいて盛り上がる。寂しいと思ったのはPlasticsのときだけ。

逆にこれ、当初の理想どおり5万人集まっていたら、ちょっとヤバかったと思う。
この規模でもスタンディングソーンはほぼ一杯になるときが結構あったのですが、
モビリタステージの方は後方にかなりのゆとりがあるため、拡張は余裕そう。
でももうひとつのリベルタステージは後方の拡張性がほとんどなく、今回のように
観客が全ステージの回遊を前提にして考えていたら、間違いなくパンクしていた。

2ステージしかないのに、ステージ間どう頑張っても徒歩で10分以上離れているのは、
本当はあまり回遊性を高めないことを基本にして場を設計していたのではないかと。
ただ、今回は限られた入場者で盛り上げざるをえず、結果として回遊を推奨したと
いうのが実際のところなんじゃないかと思ったりした。
土曜はこっちのステージが終わってからあっちのステージが始まるまで5分の間しかなく、
係員の制止を振り切って走り出す人も結構いたので、日曜は10分の間隔を空けた模様。
で、今後人がもっと入るようになったとしたら、まったくインターバルを空けず、
「どちらかを諦めて飯でも食う」的な選択肢を選ぶ層を増やす気ではないかと。
タイムテーブルに一切開始時刻の記載がなかったのは、そういう調整も
行うことを考えていたからじゃないのかと、何となく思った。

ともあれ、このフェスは「セッション」という起点から考えても当然
それができるだけのスキルとセンスを持ったメンバーしか来ないため、
ステージが上質なのは当たり前であり、単純に楽しむのだったら
結構よい選択肢ではないか、と思いました。よいフェスです。


■05/14

テルマがコンビ解消…SoulJaとラスト唱

コンビ解消ってどこの漫才師だよ。
いつこんなニュースになるようなコンビになったのか皆目わからない。
いや、今や双方ピンでは相当厳しくなっているのはわかるんだけど、
こういう話を持ち出してプロモーションに使うっていうのは、
相当末期だよなあ、と思う。切ない。

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The National / High Violet (album)

別にブルーズ的とか、レイドバックした音を志向しているバンドではない。
モダンなリズム進行もある。ポストロック的音処理もある。テクノロジーを否定しているわけでもない。
なのに出した音が全部合わさると、なぜか猛烈に枯れて聴こえるという、謎のバンドマジック。
前作にも多分にそういう側面はありましたが、今作は自分達の資質を完全に自覚したうえで、
その側面をアルバム全編に渡って猛烈な勢いで拡大及び深化。
その結果「彼岸アグレッシブ」とかキャッチフレーズを付けたくなるような、
不思議な感覚に溢れたアルバムになって出てきました。

前作の1曲目"Fake Empire"のような、単体で一発KO的な曲はありません。
でも「バンドが唯一無二のオリジナリティを完全に獲得した瞬間」を体験できる
音源として、前作を越えた傑作アルバムと言わざるを得ない出来。
MySpaceこちら。リスト頭2曲が今作の曲。
聴いてない人は前作のド名曲"Fake Empire"も聴いてね。

来日してほしいけど、現在全世界的に急激な勢いで評価が高まっているっぽいので、
多分、当面日本に来る予定はなさげな感じ。来年あたりに、フェスとかでどうだろう。
サマソニよりはフジっぽい感じがする。


明日は早朝からJAPAN JAMに行ってきます。
現地は真冬並みの寒さの模様。死にませんように。


■05/12

オリコン週間チャート。
ももいろクローバー、3位。23,000枚。
大島麻衣、7位。12,000枚。
4Minute、21位。4,000枚。
東京女子流、30位。3,000枚。

東京女子流がもうちょっと行くかと思ったけど、他はまあこんなもんか。
というか、東京女子流のコアなファンはこれで火が点いたはずなので、
来週の2ndシングルはもう少し上に行くんじゃないでしょうか。

あとは4Minuteだな。
想定内ではあるのですが、ユニヴァーサル的にはキツい数字なのではないかと。
今日付のデイリーでは、50位内からはきれいにいなくなっていますので、
この先の伸びも期待できないし。

4/28にはKARAが、韓国国内で既発のアルバムをまとめたボックスセットを出して、
結構な値段にもかかわらずデイリー初登場7位、週間29位まで行っていましたが、
このボックスは「完全初回受注生産」という触れ込みで発売したものなので、
当然予約受注分を吐き出す発売日タイミングで上に行くのは当たり前。
その後、「完全初回受注生産」にもかかわらず、初期ロットが大きすぎたせいか、
大きいCD屋に行くと店頭にかなりの数の見本がズラズラ並んでいたのですが、
今週の最新チャートで見ると、2週目にして262位まで下がっているという、
初期AKBもびっくりの急降下。

あと今週は男の方、超新星が新譜出していますが、デイリー初登場17位。
結構な事前露出をしていたはずなのですが、過去4枚のシングルと
比較しても一番悪い初動です。さてどうしたものか。

KARAも超新星も全部ユニヴァーサル。
何か、視聴率的にはアレにもかかわらず、いろいろしがらみがあるのか
引込みがつかなくなっているTBSの韓流ドラマのような状況になって
まいりました。
エイベックスのように、それでも頑張ってプロモーションし続ける
度胸と体力があればいいのですが、甚だ心配ではあります。

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とっとと溜まっている分を処理。5/7付の着うたフルチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 - - - TSUBOMI lecca feat.九州男 13(13)
2 1 1 - 大丈夫 ヒルクライム 6(6)
3 2 15 - バクチ・ダンサー DOES 8(3)
4 - - - GO! GO! MANIAC 放課後ティータイム 1(1)
5 22 - - NAMIDA〜ココロアバイテ〜 ゼブラクイーン 22(22)
6 5 4 - ずっと好きだった 斉藤和義 17(8)
7 3 2 1 また君に恋してる 坂本冬美 4(3)
8 - - - アイドルみたいに歌わせて 矢島美容室 feat. プリンセス・セイコ 23(16)
9 - - - Listen!! 放課後ティータイム 2(2)
10 8 9 3 Best Friend 西野カナ 60(3)
11 7 5 32 テレフォン レディー・ガガ feat.ビヨンセ -
12 - - - オワリはじまり かりゆし58 -
13 6 3 4 愛してる INFINITY 16 welcomez 若旦那 24(24)
14 14 18 10 春夏秋冬 ヒルクライム 154(6)
15 - - - RAY OF LIGHT 中川翔子 9(9)
16 - - - ギミギミ BENI -
17 4 - - 魔法の料理 〜君から君へ〜 BUMP OF CHICKEN 3(1)
18 12 10 7 Butterfly 木村カエラ -
19 - - - あなたに出会って Miss Monday feat. YU-A -
20 20 7 - ナチュラルに恋して Perfume 20(2)

時々、初登場は10位台後半とか20位台なのに、翌週に上位にぽーんと入ってくる曲がありますが、
調べてみたらこれには2通りあることがわかりました。

ひとつは単に露出の問題。
たとえば初登場22位で今週5位のゼブラクイーン。
リリース開始時は大きな露出はなかったのが、ミュージックステーションやMJに
連続で出演し、そのため検索順位が上がり、そうなると配信サイト内での表示も
いい位置になり、というパターンで認知が拡大したと考えられます。

もうひとつは一部着うたサイトでの先行独占配信。
たとえば今週3位のDOES、初登場は15位。これはまずmusic.jpでのみ配信を開始し、
翌週に他のサイトに解禁された、というパターンで配信されたためです。

強い曲であれば初動で多少出遅れても十分カバーが可能な着うただからこそ
できる手段と言えるのかもしれません。


■05/10

JAPAN JAM、5/15だけだけど行くことにしました。
今日がシャトルバスの締め切りだったので、腹括って申し込み。
GO!FES行って初物フェスが何となく面白くなってきたんだよ。
あとは富士スピードウェイの呪いが本当にあるのか否かを
自分の目で確かめるだけだ。

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福岡のCROSS FMは2008年に経営破綻。兵庫のKiss-FMは先日民事再生法
関西広域圏のFM COCOLOは4月からFM802傘下の制作会社に番組丸投げ
他の局でもこの4月、経費削減が主目的と思わしき改編があったり。
FMも他業界と同様に、徐々に厳しくなってるようです。
radiko.jpも、純粋に「新しい試みにチャレンジ!」というよりは、
今まで通りにやってたら完全にヤバいという、のっぴきならない
事情のため、という気がしなくもないし。
ただ、ここらへんまとめてみたいと思っても、各社上場していないので
財務状況が開示されていないし、調べてみてもソースが少なすぎて、
現状いかんともしがたい感じ。何か悔しい。

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4/30付の着うたフルチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 1 - - 大丈夫 ヒルクライム -
2 15 - - バクチ・ダンサー DOES 3(3)
3 2 1 1 また君に恋してる 坂本冬美 6(3)
4 - - - 魔法の料理 〜君から君へ〜 BUMP OF CHICKEN 1(1)
5 4 - - ずっと好きだった 斉藤和義 8(8)
6 3 4 - 愛してる INFINITY 16 welcomez 若旦那 -
7 5 32 33 テレフォン レディー・ガガ feat.ビヨンセ -
8 9 3 3 Best Friend 西野カナ 57(3)
9 - - - 不自然なガール Perfume 11(2)
10 - - - きっと、ずっと KG duet with MAY'S -
11 32 - - そのままの君でいて 岡本真夜 -(8)
12 10 7 11 Butterfly 木村カエラ -
13 6 - - ホントだよ 柴咲コウ 36(8)
14 18 10 7 春夏秋冬 ヒルクライム 160(6)
15 11 - - All about the Girls
  〜いいじゃんか Party people〜
MiChi 24(24)
16 19 16 14 アリス アヴリル・ラヴィーン -
17 13 5 2 ソラニン ASIAN KUNG-FU GENERATION 20(3)
18 21 6 4 BYE BYE 加藤ミリヤ 98(8)
19 8 2 - 大切なキモチ Love -
20 7 - - ナチュラルに恋して Perfume 11(2)

2週連続CDシングル発売のBUMP OF CHICKENですが、着うたフルは当面"魔法の料理"のみの模様。
こっちは「みんなのうた」としても流れているし、モバイル配信の需要も高いであろうという
読みかと思いますが、Toy's Factoryの方針もあって、これまでCD発売とリアルタイムでの
配信は一切なし、過去曲も解禁されているのは一部の曲だけというBUMP OF CHICKEN、
ここから微妙にまた方針変わっていくのでしょうか。

あと、"Butterfly"と"春夏秋冬"はいつまでチャート内にいるつもりなのでしょうか。


■05/09

法改正も意識不変 違法ダウンロード激増、音楽配信も急ブレーキ

前に発表された「日本のレコード産業2010」 の一部データを見て、
4/7にも書いたけれど、着うたフルは微増。PC向け音楽配信も全体では増加。
モバイル配信で減っているのはフルじゃない「着うた」のみ。
違法配信する人間が「キラキライントロVer.」とかマメに加工して
流していたりしているわけがない。やるなら1曲丸ごとだ。
なのに、その「丸ごと」の売上はこれまでより増えているんだよ。
要するにこの記事、それっぽい部分の数字だけ恣意的に取り上げて、
何か可哀想な人みたく演出してるだけの話じゃないか。

曲を中途半端に切り刻んだものを音楽と称して販売して、
そして消費者に飽きられたり見放されたからと言って、
その言い草はないだろうよ。

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こちらのサイト(一番下)で先日の森高の歌詞について、吉田拓郎の言葉と共に
紹介していただいたわけですが、何か昔にこんなこと書いてたな、と思って
探ってみたら8年前に以下のようなこと書いていた。
吉田拓郎のニュアンスもこういうことなんじゃないかと思うんだけど、
どうかなあ。

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2002/05/29

松浦亜弥の新曲「Yeah! めっちゃホリデイ」、凄いことになってます。

自分が何かの弾みで「生涯のベスト10曲」みたいなのを考えなくてはいけないとすれば、
必ず入るはずなのが森高千里の「勉強の歌」なんですね。これは奇跡の曲なんです、自分的に。

通常、ミュージシャンは自分名義で発表する音源に対しては、何らかの「意味」を持たせようとするわけです。
歌詞然り、曲の構成然り。ビートルズっぽいフレーズを入れてみたりするのも「わかってよね」みたいな
リスナーへのメッセージだったりするわけで。
アイドルみたいな歌唄いも、「自分で作詞作曲しました」とか「親が離婚して不幸だったんです」とか、
必死こいて自らのアーティスト性を認めさせるべくメッセージを伝えようとしてるわけで。
音楽で飯を食ってる人間が、ほぼすべからくそっちの方向に力を入れてることは間違いのないことです。

でも、その力を思い切り逆に振り切るとどうなるのか。
つまり「どこまで意味を持たせずにいけるのか」というベクトルも理論上ありえますよね。
実際、元ナゴムレーベルの面々とかはけっこうその部分に切り込んでいってたりしたわけで。
でも有頂天が「僕らはみんな意味がない」と歌ったところで、そこには「アンチメッセージ」とか
「ノンポリシー」とかいう形で「意味」が乗っかってきて、結局はうまくいかなかった。

あと、初期のThe ピーズとかカステラとかもかなりそっち方向に向かっていたのですが、
「パンク」という手段を使った時点でもう限界が見えていたりして。

で、自分が知る限り「意味のなさ」を極限まで突き詰めていたのが、'89年〜'91年の森高。
アルバム「非実力派宣言」ですべての批判に「無効」を突き付けた上でやりたい放題。
彼女の場合、自分で歌詞を書いていたことはいたのですが、そのあまりにもな
「何も無さ」のせいで、 それが彼女の「アーティスト性」を押し上げる効果は皆無。
さらに、「アイドルを演じるアイドル」という反則気味な立ち位置で、ブリブリの衣装にユーロビート。
結果として、音がどれだけやかましく鳴っていようともそこには何もない、という奇跡のような
状態が生じたわけです。

しかし'92年以降、作詞に本格的に取り組み始めたため、彼女の歌詞に「意味」が生まれ、
'93年のアルバムで自らドラムを叩き、 高校時代に出演していたというライブハウスの
名前をアルバムタイトルに選んだ時点で、奇跡は終焉を迎えました。

それ以降、そんな「ゼロ」に立ち向かう猛者は現れていなかったのですが、
21世紀、ついに新たな奇跡が現れました。
松浦亜弥です。

そもそもサイボーグかと思うくらいの「作られたアイドル」臭を放ちまくっている時点で、
かなり奇跡に近い存在だったのは事実。 ただ、これまでの曲の歌詞はストーリー仕立て
だったり甘い恋愛だったりして、どこかに「伝えるべきもの」が残っていました。
そして新曲。つんくがやってくれました。歌詞のどこにも意味がありません。
これっぽっちも。完ペキです。
ぜひご自分の目で確かめてください。今週号の「CDでーた」とか、歌本とかで。

かくして、送り手は何も意味を込めず、受け手は何も意味を求めないという、
世界で一番幸せな関係が生まれました。
ここに割って入って邪魔したり揶揄したりする権利は誰にもありませんぜ。

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追記:
森高千里「勉強の歌」歌詞
松浦亜弥「Yeah! めっちゃホリデイ」歌詞
8年前には合法な歌詞サイトなかったんだよ。便利になったなあ。


■05/05

ももいろクローバーのメジャーデビュー曲は、作詞・作曲・編曲とも前山田健一。
倖田來未・東方神起を手がけたかと思えば、名曲MilkyWayの「タンタンターン!」、
果ては5/5同日発売の大島麻衣のデビュー曲、らき☆すたのキャラソンまで、
凄まじいレンジで仕事をこなしている人です。

それで、YouTubeやニコ動でゲームソングをリアレンジ+歌詞をつけた形で
アップして人気を博していた「ヒャダイン」という名義の方がいるのですが、
その「ヒャダイン」名義のブログで本日、自分は前山田健一であると、
自身でネタばれしておりまして。

これまでニコ動等で「ヒャダイン」を神扱いしていた人の中には「ゲーソン・アニソン上等、
糞J-POPはもれなく死ね」的な原理主義思想の人も少なからず混じっているでしょう。
自分が神と思って崇めていた人が、よりによって倖田來未や東方神起の曲を
書いていた人だったとわかった時のそういう人の気持ちが、少し知りたい。

---

すっかり着うたチャート忘れていた。本日は4/23付の分。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 - - - 大丈夫 ヒルクライム -
2 1 1 2 また君に恋してる 坂本冬美 3(3)
3 4 - - 愛してる INFINITY 16 welcomez 若旦那 -
4 - - - ずっと好きだった 斉藤和義 -
5 32 33 34 テレフォン レディー・ガガ feat.ビヨンセ -
6 - - - ホントだよ 柴咲コウ 8(8)
7 - - - ナチュラルに恋して Perfume 2(2)
8 2 - - 大切なキモチ Love 12(12)
9 3 3 3 Best Friend 西野カナ 32(3)
10 7 11 4 Butterfly 木村カエラ -
11 - - - All about the Girls
  〜いいじゃんか Party people〜
MiChi -
12 - - - ケツメイシ -(2)
13 5 2 - ソラニン ASIAN KUNG-FU GENERATION 11(3)
14 - - - トモダチ ケツメイシ -(5)
15 - - - バクチ・ダンサー DOES -
16 11 - - ちっぽけな勇気 FUNKY MONKEY BABYS -(8)
17 - - - 君をのせて 井上あずみ -
18 10 7 9 春夏秋冬 ヒルクライム 118(6)
19 16 14 - アリス アヴリル・ラヴィーン -
20 12 - - オメデトウ mihimaru GT -

妙にケツメイシが上がってきてるなあ、と思ったら、要するにこれは、
これまで着うたが解禁されてなかったのが、ようやく少しずつ
リリースされているためということで。
まず春のオンシーズンに合わせて「さくら」が3/17に、
「涙」「トモダチ」が4/14にリリースされています。

これまでPC/携帯問わず配信には随分と消極的で、一部の着うた適性の高そうな
アーティスト以外、一切着うた出さないか、出してもCDと同時リリースはせずに、
だいぶ後になって、思い出した頃に着うたリリース、みたいなことをしがちな
Toy's Factoryですが、今回はケツメイシが5月12日にシングルを出すことを
睨んでの前振り、という感じでしょう。

と思ったら新曲「仲間」は着うた先行リリースらしく。
そういえば今まで着うたに積極的じゃなかった組のBUMP OF CHICKENも、
「魔法の料理」の方は速攻で着うたフルをリリースしている。
遂にToy'sもそうしなければいけない状況になってきたということでしょうか。
いやあ、どこも不景気だね。

で、ケツメイシの公式サイトに行ってみたんだけど、
恐ろしく鬱陶しい作りのサイトで、心底ムカついたよ。


■05/03

小室哲哉の復活作になる、AAAのダブルAサイドシングルが
両方ともPVフル視聴できるようになってたので聴いてみた。

Dream After Dream 〜夢から醒めた夢〜
逢いたい理由

サビに全盛期のような爆発力はないんだけど、代わりに当時は流すように
適当に作られていたはずのAメロまで手抜きなく実に丁寧に作られていて、
その結果Aメロとサビメロの強度差がほとんどなく、何かちょっと不思議な
感触のする曲になってる。

あと、両曲ともキーボードのリフが目立つ形で曲が終わる作りになっていて、
そこで気付いたんだけど、そのリフの音色が実にTM Networkっぽいというか、
もっと言えば80年代エレポップ的な感触の音で、やっぱこの人の根っこは
そうなんだと、改めて思った次第。

AAAは最近ほとんど追ってなくて正直よくわからなくなってるけど、
でも、宇野の可愛さとトークの時の機転の利きっぷりは本物。

---

もうひとつ、電車の中でぼーっと考えていたこと。
最近「桜の栞」とか「アッカンベー橋」とか、AKB関連で「脱J-POP」的な
空気を持った曲が出てきているわけですが、あれは一体何なんだろうと。

一応考えた結論。
80年代のおニャン子全盛時、様々なユニットやソロのリリースが続く中で目先を変え、
流れの中で差別化させるために、いわゆる当時のアイドル歌謡的範疇からあえて
はみ出した曲を制作する必要もありました。
そして、うしろゆびさされ組のようにそこかしこに実験的なフレーズを挟み込んだり、
渡辺美奈代のように趣味人に制作を丸投げして異常な音楽性を持ったアルバムを
こさえたりという方法論でもって、それを実現させていたわけですが、現在ではもう
同じような方法論が通用しなくなったからではないかなあ、と。

通用しなくなったというか、実験的であったり趣味性が全開であったりしても、
そのような手はこの20年で既に散々やり尽くされ、あまつさえそれが理由で
馬鹿売れしたりしている事例も出てきているわけで。
今のアイドル歌謡曲・J-POP的なところから確実に外した作品を作ろうとした場合、
もう唱歌とか童謡とかの、現代ポピュラー音楽の成立以前の音楽にまで遡るしか
打つ手がなかったんじゃないかと、そう思ったわけです。

と、ここまで考えて3年前の「ほねほねワルツ」のことをふと思い出し、
また微妙にわからなくなったところで駅についたので思考終了。




■05/02

レビュー見てそのまま知り合いと酒飲んで帰ったらこんな時間。
週イチ分は明日更新します。多分。

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昨日まで、主に南九州をうろうろしていました。
帰りは福岡空港だったので、がーっと北上してきたのですが、
福岡の電車に乗ったとき、車内吊り見て笑ったのが福岡競艇
ゴールデンウイーク開催のイベントゲストがすごいカオス。

5/1 ツートン青木
5/2 棚橋弘至&獣神サンダーライガー
5/3 髭男爵
5/4 蒼井そら
5/5 さくらまや

蒼井そらからさくらまやの流れなんか凄みすら感じる。

他の競艇場はどうだと思って調べてみたけどここほど酷いところはない。
ひとつ挙げるとすれば、住之江競艇で5/2に地元ローカルアイドルが
集結するイベントがあることでしょうか。リアル晒し者。

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九州で電車乗りながらものすごいぼーっとしていたときに、ふと思ったこと。
森高千里の曲に「臭いものにはフタをしろ!!」という曲があるのですが。
歌詞こちら

この歌詞を聴いた、リアルでストーンズ10回くらい行ったらしい音楽評論家の
鳥井賀句氏が、「こんなのどうでもいいんですけどね」的なエクスキューズを
挿入しつつ、でもどう読んでもマジ切れしているとしか思えないコラムを
クロスビート誌に書いてたんですが、そもそもリアクションさせた時点で
森高の圧倒的勝利だった、そんな曲なんですが。

その歌詞がふと頭をよぎったのですが、その時この歌詞は1990年5月の発売時、
当時盛り上がりつつあったレイブカルチャーと恐ろしいほどシンクロしてる
ことに気がついたんだよ。
ドーム公演が象徴するような旧態依然とした「演者vs観客」の構図から脱却し、
もっとプレイヤーとオーディエンスの距離が近い、より感覚的な場への転換。
それがレイブカルチャーのそれまでにない意味だったと認識してるのですが、
これ、まんまそういう歌詞じゃないですか。発売後20年たって気がついた。

森高がUKの新しい動きを察知して意図的に書いた歌詞、ということに
しておくと面白かっこいいのでぜひそうしたいと思います。


■04/28

やっぱりどう考えても、「高速回線が接続されているPCで
オーダーして、DVDが郵送で届くレンタルサービス」って、
気が狂ってるとしか思えない。

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オリコンデイリーチャート、ある程度は予想できていたとはいえ、
やっぱこうやって1位から5位まで並んでるのを見るとものすごい。
本当にオタの皆さんがCDのセールスを支えていることがわかる。
是非今後も末永く頑張っていただきたい。心から思います。
"GO! GO! MANIAC"は、譜割りの奇妙さが嫌でも耳に残る、
変なキャッチーさを持った曲でけっこう好きです。
ただ、いくら設定とはいえ、素人女子高生バンドが
演奏できるレベルの曲じゃないよ。


では、地方都市マニア活動のため、南九州に行ってきます。
鹿児島で焼酎にひたすら浸かってくるんだよ。
更新できる環境は持っていきますが、へべれけだったら寝る。




■04/26

韓国のガールズグループ、4MinuteのデビューCD詳細見たんだけど。
初回限定盤3種+通常盤の4フォーマット発売で、限定盤2種には
トレーディングカード全5種のうち1枚をランダム封入って、
そんな普通に日本のアイドルグループみたいな売り方して
どうするつもりなのかさっぱりわからないよ。
どこかに千人単位で必死買いしてくれる層でも見つけているのだろうか。
そうでないなら、完全にターゲットを見誤っていることになりますが。
まあ、ユニヴァーサルだしな…。

しかし、5月5日は彼女たち、東京女子流、ももクロの他にも、小室復帰作のAAA、
元AKB48の大島麻衣、あと田原俊彦とか、シングル売上の動向がいろいろと
興をそそります。見てるだけだけどさ。

---

Sambassader / European (Album)

前作も、ネオアコ時々エレクトロニカといった風情の非常によいアルバムだったのですが、
今回の新譜も素晴らしい。渋谷HMVの試聴機に入ってたので聴いてみたのですが、
1曲目のイントロで悶死した。このイントロでワクワクしない奴は、俺は信じないよ。

で、今回これまでの彼らから大きく変化したのは、これまで端々に
使われていたエレクトロニックな音がほとんど聞こえないこと。
代わりに導入されたのが、Phil SpectorつうかWall Of Sound的プロダクション。
1・2曲目にもその雰囲気は感じられますが、白眉は8曲目"Sandy Dunes"。
完璧に世界を作り込みすぎて何かエラいことになっています。
北欧のインディーズバンドって、市場規模が小さいだけにハナからそれで食うこと
前提にしていない代わりに、趣味性をとことんまで突き詰めて時々ヤバいことに
なってたりするんですが、何かまさにそれって感じですよ。

MySpaceこちら。"Stranded"がCD1曲目。悶死しよう。


■04/25

HMV川崎DICE店、5/9で閉店。
川崎は駅を挟んで逆側、ラゾーナの店舗に集約される形。
HMV、少しずつ確実に店舗減っていくよ…。

---

久々にIMALUの公式サイト見てみたら随分やる気がなくなっている。
28日には発売になるはずの3rdシングルの告知がどこにもないし、
「WORKS」のページなんて1月からまったく更新していない。
いや、やる気がないというよりも、のっぴきならない理由でスタッフが
整理された結果、誰も面倒見られなくなったのかもしれないけど。

4/30、彼女、3rdシングルのリリースパーティーでDJやるんだけど、
会場は三宿Web。いい箱なんだけど、彼女のような立場の人は
意地でもイベントやっちゃいけない場所だと思うんだ。
自分で負けを認めてどうするんだよ。

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jonsi / Go (Album)

Sigur Rosのフロントマンのソロ・アルバム。
Sigur Rosのアルバムもここんとこ買わなくなったし、去年出たJonsi & Alex名義の
アルバムもさして面白くなかったし、正直どんなもんかと思って躊躇してたんだけど、
他のついでに試聴してみたら、1曲目終わらんうちにもうCD握りしめてた。
間違いなくこれは、今の自分が一番聴きたかった音ですよ。
俺の大好物の盛り合わせ(大盛り)のような音ですよ。
流麗なメロに大仰なオーケストラと少しの電子音。そして派手なリズム。
それがいっぺんにどかんと鳴り響いた時の素晴らしさったら。
失神しそうなくらい気持ちいい。
あとはもうちょっと下品だったら言うことないんだけど、
そこまで贅沢言ったら罰が当たる。
MySpaceこちら。とりあえず1曲目の"Go Do"聴いとけ。

今年はサマソニに行く。今俺の中で決定した。
こんな音、生で聴いたらどうなるんだよ。


■04/23

水森かおりのニューシングル「松島紀行」。
この方はいつもそうなんですが、新曲出すたびに初週の売上は2万枚前後ながら、
年末までかけてじっくり売り込み、結果として15万枚前後まで持っていくという、
実に演歌らしい売れ方をする人なのですが、今回の売り方はこれどうなの。

「松島紀行 白盤」「松島紀行 紅盤」

遂に演歌にも「カップリング&ジャケ違い2種発売」の波が到来です。
顧客層を考えると、これにどこまで意味があるかわからんですが、
それでも演歌ですら今のままではいられないという危機意識の
産物であることは間違いなく。
それなりにいろいろ実験してる、ということで。

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先週金曜、4/16発表分の着うたフルチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 1 2 3 また君に恋してる 坂本冬美 4(4)
2 - - - 大切なキモチ Love -
3 3 3 2 Best Friend 西野カナ 27(3)
4 - - - 愛してる INFINITY 16 welcomez 若旦那 -
5 2 - - ソラニン ASIAN KUNG-FU GENERATION 7(3)
6 4 1 - BYE BYE 加藤ミリヤ 30(8)
7 11 4 13 Butterfly 木村カエラ -
8 12 - - TRAIN ONE☆DRAFT 95(39)
9 - - - Jealous JASMINE 68(20)
10 7 9 22 春夏秋冬 ヒルクライム 101(6)
11 - - - ちっぽけな勇気 FUNKY MONKEY BABYS -(8)
12 - - - オメデトウ mihimaru GT -
13 9 5 1 さくら ケツメイシ -(1)
14 8 6 5 ライオン 遊助 31(1)
15 18 7 - Love is… Tiara with KG 55(55)
16 14 - - アリス アヴリル・ラヴィーン -
17 13 8 4 FAKE AI feat. 安室奈美恵 21(8)
18 16 10 14 YELL いきものがかり 48(2)
19 5 - - I Love Rock'n Roll L'Arc〜en〜Ciel -
20 21 15 11 FOREVER LOVE 清水翔太×加藤ミリヤ 110(4)

年度末にかけてけっこう乱高下多かったのが多少落ち着いてきた感アリ。
坂本冬美が相変わらず強いですが、これは若い人達にまで楽曲の
人気が降りてきた結果なのか、これまで着うたにあまり接して
いなかった年配層が購入した結果なのか、その両方なのか。
どっちにしても音楽にとってはよいことだと思います。
少しでも広く興味を持ってほしいと、切に願います。


■04/21

生き馬の目を抜く束アイドル業界にしげるが参戦!
…どういう勝算があるのだろうか。
アイドル志望者に向けた「デビューできますよ!」的な看板と考え、
単体でペイできなくてもスクールの方に人が集まりさえすればOK、
という基準もありますから、一概には言えんですけど。

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先日、ジャニが動画配信始めたとか、CDジャケやドラマのWEB上での
写真掲載が解禁されている旨、ちょこっと書きましたが、それでも
不可侵地域はまだあります。雑誌の表紙です。
恐らく、テレビ局やレコード会社以上に「縛り」が効きにくく、
コントロールが及ばないリスクが高いための判断と思われますが、
いまだにそのままWeb上に掲載することが許されておりませんので、
各社工夫を凝らしたり凝らさなかったりして対応しています。
せっかくなので、ひととおり収集・分類して遊んでみました。


■イラスト型
表紙の写真をそのままイラスト化して掲載するパターン。
見た目的には大変美しく仕上がりますが、手間・コストともかかります。

・集英社(明星)
この手の掛け方は圧倒的に素晴らしい。
これだけやれば事務所の覚えもめでたいでしょう。


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■潰し型
最もノーマルな対処法。写真部分を色で潰す方法です。

・マガジンハウス(anan)
バックナンバー見るとわかりますが、号によって最適な色を選択。
一応、丁寧な仕事しています。
サイトは完全FLASH制作という、かなりマメな更新があるだろうに
実に作業的には大変な仕様です。


・オリコン(オリスタ)
告知付き潰し。何かチカチカするね。


・太田出版(Continue)
実に普通の黒塗り。コメントのしようがありません。


・産経新聞社(TV navi)
グレー塗り。黒だとちょっとキツく見えるからね。


・日之出出版(FINEBOYS)
同じくグレー塗り。


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■いないことにする型
写真の人物部分を完全に切り抜き加工、あたかも
最初からそこにいなかったように見せる技法。

・角川マーケティング(週刊ザテレビジョン)
単純な人物写真の場合は、入稿データに戻って写真部のレイヤーを
除去することでこういう処理が比較的簡単に可能になりますね。


・Switch Publishing(SWITCH)
基本シンプルな表紙だけに、いないことにするとこんなことになる。


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■犯罪者型
顔にモザイクをかけるという乱暴極まりない技法。
昔は数社あったような気もしますが、現在では絶滅寸前です。

・光文社(女性自身)
使用している写真がドラマのスチル等のため切り抜きにくく、
確実な手がこれしかない、ということなのかもしれませんが、
正直これはないよねえ。


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■やけっぱち型
もう手をかけるのは一切ごめんだと言わんばかりの対応方法。

東京ニュース通信社(TV Japan)
こういう場所ですら告知に使うという、非常に合理的な判断です。


・麻布台出版社(ポポロ)
ロゴだけ一応それっぽいけど、概ねものすごく適当。
一応月号が入ってるから使い回しではありません。


・学研(TV LIFE)
完全使い回し型。まったくもってやる気が感じられません。


・KADOKAWA PUBLISHING(ChouChou)
これぞ究極。一切何もしたくないんだという、強固な意志すら伝わってきます。


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■表紙画像なし
さらに合理化というかやる気が無いとこんなことになってしまいます。

・ワニブックス(Wink up)
毎号ジャニーズなので、もう表紙画像なんて無駄なだけなんだよ!

・共同通信社(TV Fan)
もうまともなサイトすら作るのも面倒くさいという、
ある意味大変に清々しい態度です。

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いや、まあ何と言うか、結論としては各社あんまり可哀相だよね、
という感想しか出てこないわけですが、ジャニーズもそれなりに
大変なのではないでしょうか。自業自得だけどな。


■04/20

新星堂がリストラ
185名ってどんなもんだろうかと思って会社情報見たら、
H21年8月末現在で正社員は全部で430名。
どんだけ大規模だよ。
小売も本当にこんな話ばっかになってきたなあ…。

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EXILE、ニューシングルは新曲8曲入りの大ボリューム

EXILEですら単価上げないとシングルは商売にならんという判断。
シングル市場は完全に風前の灯火といった風情でございます。
冗談抜きで近い将来、普通にシングル出すのはジャニーズとアイドル系と
アニソンと演歌だけになるという状況も現実味を帯びてきたような。

というか、だいぶ前にネタにした「シングル」の定義の件。
元々十数年前までは、オリジナル楽曲2曲を越えて収録された盤は、
EPと銘打とうが有無を言わさず「アルバム」扱いだったのに、
その後4曲までOKになり、リミックスとかライブ音源なら何曲収録でも
シングル扱いになり、みたいな形でどんどん「シングル」の定義が
拡大されていきましたが、今回のこれでまた大幅に拡大されました。
もうこれは完全に「これシングルなんで」という自己申告が
あるかないかのみの違いでしかなくなった模様です。

いい加減っぷりここに極まれりという感もありますが、どうせもうすぐ
終わる市場だし、オリコンも正直もうどうでもいいのだろうなあ。


■04/18

クリスティーナ・アギレラのニューアルバムのジャケット
かっこよすぎて倒れそうです。もうこれだけで買い決定。

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GReeeeNのゲームとは言えない例のDSソフト、初週の売上は14,000本弱。
どう考えてもロングセールス型のソフトになることはないですし、
坂東連れてきて散々TVCMやってこれということはもう赤字確定。
企画立てた奴、責任取れよ。

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メジャーデビューの舞花、業界初の広告付きCDを100円で発売!

1986年の時点でイギリスでは既に曲間にCM入りという設定のアルバム が出ていますし、
正直な話、ひとつの曲を数十秒単位で寸断されて、その一部だけバラ売りする行為まで
許容しているアーティストが、ジャケに広告とか曲間にCM入れるとかを嫌がるなんてのは
矛盾でしかないので、CDへの広告・CMの搭載は、もっと派手にガンガンやればいい。
曲間にCM入れて本体価格を下げ、そのCMもアーティスト本人の出演にして、
CMのヴァージョン違い差し替えで3種発売とかやったら、一石二鳥どころ
ではないメリットがあるのではないかと想像するのだけど。


■04/16

また並べてみる。
なんか今年また、JAPAN JAMとかGO!FESとか、新しいフェスが増えたなあ、
と思ってひととおり調べてみたんだけど、これ異常な数ですよ。
以下、現在のところ開催済みまたは開催が発表されている今年のフェス。
(漏れはあるかもしれないです)
訴求力のあるミュージシャンの数にも限りがある中、もう完全に飽和状態。
実際、去年開催してて今年全くインフォメーションのないフェスもあり、
この業界でも淘汰は進んでいたりするわけです。

■昨年8月上旬までに開催し、今年は開催が発表されていないフェス
2009/04/04 関東 Springroove 千葉県千葉市幕張
2009/05/09-05/10 関東 とぶ音楽祭 埼玉県所沢市
2009/06/06-06/07 甲信越 コダマ 長野県大桑村
2009/06/20-06/21 九州 BMO MUSIC FEST 沖縄県宜野湾市
2009/07/18-07/19 北陸 Summer Voice Carnival 富山県射水市
2009/08/09 四国 SHIKOKU MUSIC FESTA 愛媛県川之江市

■今年開催済み・開催発表のあったフェス
2010/03/20-03/21 関東 GO!FES 千葉県千葉市幕張
2010/03/20-03/22 関東 ロックの学園 神奈川県三浦市
2010/04/10-04/11 関東 KAIKOO POPWAVE FESTIVAL 東京都晴海
2010/04/11 関東 渚音楽祭 東京都お台場
2009/04/29 近畿 渚音楽祭 大阪府大阪市舞洲
2010/05/01-05/02 東北 ARABAKI ROCK FEST. 宮城県川崎町
2010/05/15-05/16 東海 JAPAN JAM 静岡県小山町
2010/05/15-05/16 九州 F-X 福岡県福岡市
2010/05/16 近畿 SWEET LOVE SHOWER SPRING 大阪府大阪市
2010/05/22-05/23 関東 GREENROOM FESTIVAL 神奈川県横浜市
2010/05/22-05/23 甲信越 Natural High! 山梨県道志村
2010/05/22-05/23 東海 ROCK on the ROCK 愛知県吉良町
2010/05/29 関東 Sense of Wonder 茨城県笠間市
2010/05/29-05/30 関東 ROCKS TOKYO 東京都新木場
2010/06/05 関東 BIG BEACH FESTIVAL 千葉県千葉市幕張
2010/06/05-06/06 甲信越 TAICOCLUB 長野県木祖村
2010/06/05-06/06 東海 頂 日本平音楽祭 静岡県静岡市
2010/06/05-06/06 近畿 FREEDOM 兵庫県淡路島
2010/06/26 関東 ぐるぐる回る 埼玉県さいたま市
2010/06/26 九州 MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL 沖縄県宮古島市
2010/07/03 関東 湘南音祭 神奈川県藤沢市
2010/07/10-07/11 近畿 京都大作戦 京都府宇治市
2010/07/17 東北 KESEN ROCK FESTIVAL 岩手県住田町
2010/07/17 関東 夏びらきMUSIC FESTIVAL 埼玉県所沢市
2010/07/17-07/18 北海道 JOIN ALIVE 北海道岩見沢市
2010/07/17-07/19 東海 ap bank fes 静岡県掛川市
2010/07/17-07/19 東海 STARLIGHT REGGAE FESTA 岐阜県郡上市
2010/07/18 関東 PUNKAFOOLIC! BAYSIDE CRASH 東京都晴海
2010/07/24-07/25 東海 TOKAI SUMMIT 三重県桑名市
2010/07/24-07/25 九州 HIGHER GROUND 福岡県福岡市
2010/07/30-08/01 甲信越 FUJI ROCK FESTIVAL 新潟県湯沢町
2010/07/31-08/01 中国 SETSTOCK 広島県庄原市
2010/07/31-08/01 中国 FESTA de RAMA 広島県尾道市
2010/08/06-08/08 関東 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 茨城県ひたちなか市
2010/08/07-08/08 関東 SUMMER SONIC 千葉県千葉市幕張
2010/08/08 関東 WORLD HAPPINESS 東京都新木場
2010/08/13-08/14 北海道 RISING SUN ROCK FESTIVAL 北海道小樽市
2010/08/13-08/14 関東 ZUSHI FES 神奈川県逗子市
2010/08/14 近畿 HIGHEST MOUNTAIN 大阪府大阪市舞洲
2010/08/21 東北 夏の魔物 青森市つがる市
2010/08/21-08/22 四国 MONSTER baSH 香川県まんのう町
2010/08/27-08/29 関東 Slow Music Slow LIVE 東京都大田区
2010/08/28 東海 愛知REGGAE BREEZE 愛知県南知多町
2010/08/28-08/29 甲信越 SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 山梨県山中湖村
2010/08/28-08/29 東海 WINDBLOW 静岡県牧之原市
2010/08/29 近畿 RUSH BALL 大阪府泉大津市
2010/09/04 東海 METAMORPHOSE 静岡県伊豆市
2010/09/04 近畿 OTODAMA 大阪府泉大津市
2010/09/12 関東 旅祭 WORLD JOURNEY FESTA 東京都お台場
2010/09/18-09/19 近畿 イナズマロックフェス 滋賀県草津市
2010/09/18-09/20 東京 GO!FES 千葉県千葉市幕張
2010/09/19 近畿 京都音楽博覧会 京都府京都市

所謂「そういう」バンド・アーティストに頼っていては出演者も観客ももうほとんどバッファが残っていない中、
それでもこういう現場を増やしていって、音楽聴く人間なら参加するのが概ね当然というところまで持って
いかなければ音楽業界は生き残っていけない。
相変わらず擁護しますが、そういう意味でも「これまであまりフェス的でなかったアーティストを
集めたフェスを行い、フェスに行ったことがない層を新たな顧客として開拓する」という意味で、
GO!FESは他の有象無象のフェスよりはビジネスとしてはずっと正しいと思うんだよ。


■04/15

2009年度のDVD/BD市場は昨年度の91.1%
ここ数年は横ばいでしたが、遂に底を割った感じですね。
つうか、HD DVDに規格競争で大勝利して余裕のはずの
Blu-Rayは一体何をしているんだ、という話ですが。

正直思うんですが、大容量HDD標準搭載のレコーダーが普及しつつある今、
メディアの収録時間は既に選択の際のキーではなくなっているので、
Blu-Rayのメリットは「画質がいい」以外にはもうないわけで。
音楽を考えた場合、かつて「音質がいい!」ということで売り出した
SA-CDという規格がありますが、結局好事家のみが愛でる現状。
Blu-Ray激押しの状況は、そのSA-CDを各メーカーが必死になって
ライト層に売ろうとしてるのと同じように見えてしまうんですけど。

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スマイレージが5/26にメジャーデビュー決定
ここに来てハロプロが本格的にAKB的商法を導入することになるのでしょうか。
東京女子流とももいろクローバーも5月5日にデビューですから、
2010年5月はアイドル歌謡にとって微妙に重要な月になりそう。

というか、秋元康が80年代に発明したおニャン子クラブというアイドルの形を、
つんくが90年代にモーニング娘。で読み替えて奪い取り、00年代には改めて
秋元康がAKB48で奪還したというのが現在の束アイドル覇権の構図ですが、
10年代に入ってまたつんくが奪い返すのか、それとも秋元が死守するのか、
第三勢力が台頭するのか。
ものすごく外様的立場からニヤニヤ観察しよう。


■04/13

SUPERGRASS、解散
でも考えてみたら、あんな勢いだけで突っ走ったような1stアルバム以降、
どうやって生きていくのかと思ったら、実は引き出しをたくさん持ち、
良質な曲を連発できる素敵なバンドでした。
しかし、これでブリットポップ期にデビューして売れて以降、
解散せずにずっと続けているバンドって、探してみても
Ash、The Bluetones、Travisくらいじゃないか。
いやあ、歳食うのはやだね。

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ビクターがこの間、すごい数の過去所属アーティストの廉価ベスト盤出して、
その後いくらもたたないうちに身売りするだのという話になっていましたが、
4/21と5/19、今度はポニーキャニオンの挙動がどうもおかしい。
アイドル系中心に1500円の廉価ベストを鬼の一気出し。
手っ取り早くキャッシュが欲しいということでしょうか。

3年ほど前に似たような企画で出したのは既に廃盤で、プレミア付いているのも
あったりするので、気になるのはとっとと買っておくのが吉、だと思います。

・4/21発売
Myこれ!Lite あべ静江
Myこれ!Lite 荒川務
Myこれ!Lite 生稲晃子
Myこれ!Lite 石川ひとみ
Myこれ!Lite 岩崎良美
Myこれ!Lite うしろ髪ひかれ隊
Myこれ!Lite うしろゆびさされ組
Myこれ!Lite 岡田奈々
Myこれ!Lite おニャン子クラブ
Myこれ!Lite 金井夕子
Myこれ!Lite 木之内みどり
Myこれ!Lite CoCo
Myこれ!Lite 斉藤由貴
Myこれ!Lite 高井麻巳子
Myこれ!Lite 田中陽子
Myこれ!Lite 西田ひかる
Myこれ!Lite 林寛子
Myこれ!Lite BaBe
Myこれ!Lite 堀ちえみ
Myこれ!Lite 松本ちえこ
Myこれ!Lite 真璃子
Myこれ!Lite 三浦理恵子
Myこれ!Lite 三木聖子
Myこれ!Lite 森尾由美
Myこれ!Lite 山本リンダ
Myこれ!Lite ゆうゆ
Myこれ!Lite 横山知枝/やまだかつてないWINK
Myこれ!Lite ribbon
Myこれ!Lite レモンエンジェル
Myこれ!Lite 大野幹代/羽田恵理香/宮前真樹

・5/19発売
Myこれ!Lite 浅倉亜季
Myこれ!Lite 荒木由美子
Myこれ!Lite 宇沙美ゆかり
Myこれ!Lite 内海和子
Myこれ!Lite オールナイターズ
Myこれ!Lite 北岡夢子
Myこれ!Lite 工藤静香
Myこれ!Lite 小林千絵
Myこれ!Lite 瀬能あづさ
Myこれ!Lite ソフトクリーム
Myこれ!Lite 中村由真
Myこれ!Lite 新田恵利
Myこれ!Lite 仁藤優子
Myこれ!Lite 能瀬慶子
Myこれ!Lite 福永恵規
Myこれ!Lite 松本明子
Myこれ!Lite 水野きみこ
Myこれ!Lite 吉沢秋絵
Myこれ!Lite リューベン&カンパニー
Myこれ!Lite 中島めぐみ/フローレンス芳賀

グループ会社の経営も厳しさを増し、テレビに大量露出して人気を焚き付けてから
デビューさせて荒稼ぎという、得意のメディアミックス戦略も近年なかなか難しく、
KREVAも阿部真央も奥華子も韓流もヴィジュアル勢も突き抜けるところまで行かず、
結局ここんとこずっとドル箱はaikoのみという体制もそろそろ厳しくなってきた。
aikoは売れてはいるものの、楽曲発信の仕方については気難しいっぽくて、
ベスト盤を出す気配もなければPCでの配信も行ってないので、
彼女自身の売り上げ拡大もなかなか大変といえば大変だし。

ビクターはビクターで3-4月にかけて荻野目洋子の過去作をボーナストラック付き再発。
ここ最近の、サカナクションのだいぶ無理気味な露出展開や、THE BAWDIESの
猛プッシュっぷりは、何とかして次のスターを、というビクターなりの必死の
アクションなわけですが、正直こっちもあんまし状況よくなってないと思う。


■04/11

面影ラッキーホールのライブ行ってきたよ。
ACCYが「お前ら書くなら満員だったって書けよ」って言ったくらいの入り。
彼自身ネタにしていましたが、Kaikoo渚音楽祭とカブっているという、
かなり厳しい状況だったので、まあこれはどうにも仕方ない。
でも対バンが在日ファンクneco眠るという、多分これまでのライブの中で
最も食い合わせの良い組み合わせだったこともあり、面白かったよ。
つうか双方、ライブで観ると滅茶苦茶いいな。

つうことで、今日はNEWSの方がまとめきれてないので、
週一分はカバーの方だけで。

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金曜の着うたフルチャート。
順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 2 3 20 また君に恋してる 坂本冬美 5(5)
2 - - - ソラニン ASIAN KUNG-FU GENERATION 3(3)
3 3 2 2 Best Friend 西野カナ 32(3)
4 1 - - BYE BYE 加藤ミリヤ 17(8)
5 - - - I Love Rock'n Roll L'Arc〜en〜Ciel -
6 - - - ハルラブ2 Juliet 34(34)
7 9 22 12 春夏秋冬 ヒルクライム 71(6)
8 6 5 1 ライオン 遊助 16(1)
9 5 1 - さくら ケツメイシ -(1)
10 - - - Microphone 浜崎あゆみ -
11 4 13 9 Butterfly 木村カエラ -
12 - - - TRAIN ONE☆DRAFT 39(39)
13 8 4 19 FAKE AI feat. 安室奈美恵 8(8)
14 - - - アリス アヴリル・ラヴィーン -
15 - - - GOLD UVERworld 2(2)
16 10 14 10 YELL いきものがかり 35(2)
17 - - - CHANGE UVERworld 2(2)
18 7 - - Love is… Tiara with KG -
19 12 15 4 わたしあうもの Love 80(23)
20 - - - Don't look back 浜崎あゆみ -

坂本冬美が遂に1位になったわけですが。
その他トピックを見てみると、浜崎あゆみのアルバム楽曲の
先行配信2曲がチャートインしてるあたりでしょうか。

と、考えてみると、演歌が何週もかけてトップになったり、
純粋な意味でのアルバム先行「シングル」が発売されたり、
普通のヒットがあり、ロングヒットがあり。
着うたチャートは今のCDチャートよりも昔のCDチャートに
近いような気がするね。


■04/10

相対性理論の「シンクロニシティーン」 を聴いた。
ジャケのイラスト同様、何か歌詞の情報量が増えたような気がする。
そもそも意味なんてないから、増えてもさして影響ないんだけど。
しかしジャケのイラスト、描き込み過ぎててこれはどうなんだろう。
デビュー当時のbisの、マンダ・リン作のジャケのノリを彷彿とさせて、
何となくむず痒い気持ちになるよ。

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RE-ROCK FACTORY
海外のヒット曲をロックっぽくカバーするプロジェクト。

無名な人間にJ-POPカバーやらせる企画はもう完全に飽和状態というか、
著名アーティストがばかすかやるようになった今では訴求力弱すぎ。
ということなのか、同じ低予算でやるのであれば、英米のヒット曲を
無名な英米の人間連れてきてやらせるパターンに舵を切ったか、
カバーブームにはいまいち乗り切れていないエイベックス。
馬鹿にしてさくっと終わろうと思ったんだけど、試聴する限り
"Hung Up"の出来がけっこうよさげなので困っている。

ただ、既発のLADY GAGAのは2曲ともいまいち。
そして今後配信予定なのが"I Dreamed A Dream"と"Right Round"って、
それそもそも両方とも純粋なオリジナル曲じゃないじゃないか。
"I Dreamed A Dream"はSusan Boyleですが、元々「レ・ミゼラブル」だし、
"Right Round"はFlo Ridaのヒット曲だけど、"You Spin Me Round"を
サンプリングというかカバーというか微妙な感じの曲だし。

この時点で一般層にまで訴求力のある洋楽ヒット曲が見つからないという、
企画として根本的な壁にぶち当たっている模様です。頑張れエイベックス。


■04/07

レコ協、こういうのを発表してました。
「日本のレコード産業2010」

細かく見ていくとけっこう面白い。
この間の発表で、PC配信は増加しているが、着うた関連がマイナスで、
全体として音楽配信は横ばい状態、みたいなことがわかりましたが、
さらにこの資料で細かく見ると、

着うたフルは微増だが、フルじゃない着うたが前年比81%の大激減

という状況であったことがわかります。

結局今伸びているのはPC向け音楽配信のみ。
占有率的には圧倒的に低いので今後の伸びしろがあるということですが、
それでも頑なにiTunesへの参加を拒絶しているSONYとかが何を考えて
いるのかさっぱりわからない。
ハード売りたいからとか言って、売上の軽く過半数を占めるチャネルを
無視するって、普通に考えたらやっぱ滅茶苦茶だとしか思えないよ。

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AKB48 / 神曲たち (Album)

Poliphonic Spreeが好きだ。4期メンが入った頃のモーニング娘。が好きだ。
つまりそれは「大勢がユニゾンで大合唱」が好きだということなんだけど。
だからAKBを嫌いになれるわけがない。
ので、前の"SET LIST"も買ったし、今回のも買ったわけですが。
ただ、だーっと聴き比べると、全体的に今回の方が圧倒的に
曲の質が高いことがわかります。

キングとの契約、制作体制で何が変わったのかはわからんですが、
明らかに「固定層に購入してもらえればOK」的なレベルから、
あわよくば楽曲でファン層を拡大してやれ的な方針への転換、
健全な野心が感じられて、正直好感度高い。
そもそも基本的な売り方が卑劣なのはもうスタンダードとして。

で、楽曲の質の向上と共に、秋元康の歌詞も非常にシャープに
なったというか、完全に方向性が定まったように見えます。

"SET LIST"全13曲中、一人称が「私」の、明らかに女目線の曲は8曲。
"神曲たち"全16曲中、一人称が「私」の、明らかに女目線の曲は3曲。
シングルA面曲に至ってはキング移籍以降ゼロです。

典型的な女の子アイドル的「擬似恋人」的位置付けの歌詞を捨て、
一人称「僕」の、男の目から見た恋愛観、青春観を歌う歌詞に。
聴き手に、恋愛や青春を疑似体験または追体験させるための
装置として機能させています。

そういう曲は今までのアイドルにも当然存在してはいましたが、
ここまで一連の活動を通して徹底した例っていうのは、
ちょっと他にないんじゃないでしょうか。

もしかしたら、後からこの時期の彼女たちを振り返ったとき、
アイドルポップスの何がしかの転換点になってるかもしれない、
とも思ったり。


■04/05

amU、活動休止してた。困ったな。
ここが売り時というタイミングで休んじゃうのも、何となく彼女たちらしい気もするけど。

東方神起の活動休止は、日本窓口は5人ともエイベックスのままということからも、
ファンクラブが継続の意向であるという点からも、正式に「解散」するまでは
商売続けまっせ宣言であり、5人各々が勝手にソロで活動するということは、
ビジネスとしてはこれまで以上に繁盛するかもしれないという恐ろしさ。
その分ファンは辛そうなので、頑張ってほしいと思う。

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先週金曜の着うたフルチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 - - - BYE BYE 加藤ミリヤ -
2 3 20 39 また君に恋してる 坂本冬美 9(9)
3 2 2 1 Best Friend 西野カナ 12(3)
4 13 9 6 Butterfly 木村カエラ -
5 1 - - さくら ケツメイシ -(1)
6 5 1 - ライオン 遊助 4(1)
7 - - - Love is… Tiara with KG -
8 4 19 - FAKE AI feat. 安室奈美恵 -
9 22 12 9 春夏秋冬 ヒルクライム 84(6)
10 14 10 12 YELL いきものがかり 36(2)
11 - - - キミがいるから Kylee -
12 15 4 - わたしあうもの Love 51(23)
13 - - - うまく言葉にできないけれど SoulJa feat. 果山サキ -
14 8 5 5 サクラサク 北乃きい 21(7)
15 11 8 4 FOREVER LOVE 清水翔太×加藤ミリヤ 44(4)
16 - - - さよなら Miss Monday feat. 菅原紗由理 -
17 47 23 55 遥か GReeeeN 189(2)
18 - - - FAR AWAY 谷村奈南 -
19 - - - 修羅の果てまでも 角田信朗 -
20 16 3 - ノスタルジア いきものがかり 8(3)

"Butterfly"や"春夏秋冬"の順位が戻っていることから推測できるように、
あからさまに先週より総売上が落ちていて、手堅く売れ続けている曲が
また上位に戻ってきたという感じのチャート。
やっぱ卒業式のあたりには需要が伸びるということだね。
「Miss Monday feat. 菅原紗由理」は、両方ともフォーライフなので、
コラボというよりは必死の抱き合わせ販促と言った方が近いね。

あと、上記の曲名表記、実は多少いじってまして。
本当の表記では「さよなら feat. 菅原紗由理 / Miss Monday」とか、
「FAKE feat. 安室奈美恵 / AI」のように"Feat."以降が曲名に付く。
何かそれに非常に違和感を感じるので直しているんだけど、
ふと考えて何でそうしているのか何となくわかった。
検索性の問題。

着うたサイト等で歌手名をキーにして検索しようとすると、
現状のシステムでは「AI」と「AI feat. 安室奈美恵」は
別項目になってしまう。
リテラシーが高くない人が検索するのにそれはまずいだろう、
という判断あのではないか、と。


■04/04

金曜の晩はDELPHICの来日公演。
サポートのドラマーを入れて、予想以上にバンド然とした演奏。
それでも時々メンバー3名のうち2名がミキサーのつまみをいじり倒したりしていて、
なかなかに新鮮な光景でした。
ただ、プレイヤーとして一番光っていたのは、高橋ユキヒロ的ベクトルで
正確無比なビートをひたすらに叩き出していたサポートドラマー。

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半年前にCDショップの店舗数をカウントしてみたのですが、半年たったので
改めてカウントし直してみました。結構動いている。
ただ、書店チェーンとかの場合「CDセル取り扱い店舗」のみを数えているので、
マイナスと言っても単純に「閉鎖」というわけでなく、CDの扱いをやめただけ、
という場合もあったりします。

あと、いろいろ検索してみたら結構大手含めて漏れているのがあったので追加。
とは言うものの、神戸近郊で展開しているの大蓄とか、南九州のリリーズとか、
そこそこ店舗数はあるものの、ホームページが存在していなくて観測できない
ために除外しているのもあります。
つうか、ホームページ作れないくらいヤバいのかと想像して切なくなりますが。
また半年ごとくらいで観測していこうと思います。


タワーレコード(全国):82店舗(±0・開業2店舗、閉鎖2店舗)
HMV(全国):57店舗(-2)
新星堂(全国):179店舗(-13・開業3店舗、閉鎖16店舗)
山野楽器(全国):38店舗 (-3)
WAVE(全国):33店舗 (+1)
リブロ(全国):13店舗 (-2)
WonderGOO(全国):100店舗(一部TSUTAYAフランチャジー・+2)
サンレジャー(北海道〜関東):6店舗(TSUTAYAフランチャジーのみ・±0)
玉光堂(北海道):24店舗 (-1)
成田本店(青森):6店舗 (±0)
カシワヤ楽器(秋田):4店舗 (-1)
ファミリーブック(北関東他):50店舗 (+2)
文真堂書店(北関東他):50店舗 (-1)
ブックエース(茨城他):29店舗(TSUTAYAフランチャジーがメイン・+5)
すばる書店(千葉他):23店舗(TSUTAYAフランチャジーがメイン・-1)
ディスクユニオン(首都圏):37店舗 (-1)
バンダレコード(東京・埼玉他):9店舗 (±0)
アンフォルマ(東京他):14店舗(TSUTAYAのフランチャイジーのみ)→トップカルチャーの子会社化
DORAMA(東京):26店舗 (+5)
レコファン(東京・神奈川):8店舗 (±0)
タハラ(東京・神奈川):3店舗 (-2)
ゴトー(神奈川・静岡他):12店舗(TSUTAYAフランチャジーのみ・-7)※
平安堂(長野他):15店舗 (-1)
トップカルチャー(新潟・長野他):72店舗(TSUTAYAのフランチャイジーのみ・旧アンフォルマの店舗11を含む)
明文堂(富山・石川他):13店舗(TSUTAYAフランチャジーがメイン・±0)
文苑堂(富山):6店舗(TSUTAYAフランチャジーがメイン・-1)
いまじんグループ(東海他):34店舗(TSUTAYAフランチャジーがメイン・+2)
夢屋書店(東海他):18店舗 (±0)
長野興産(静岡):6店舗(TSUTAYAのフランチャイジーのみ・±0)
あおい書店(愛知他):14店舗(TSUTAYAフランチャジーがメイン・-2)
自由書房(岐阜):4店舗(TSUTAYAフランチャジーがメイン・-2)
WAY(三重・和歌山他):29店舗(TSUTAYAフランチャジーがメイン・-2)
サンミュージック(滋賀):10店舗 (±0)
ダイレクトショップ(滋賀・京都他):28店舗 (±0)
JEUGIA(近畿):13店舗 (-1)
サウンドファースト(阪急沿線他):11店舗 (-1)
ミュージックショップBIG(西日本一円):33店舗 (-2)
フタバ図書(広島他):39店舗 (±0)
フジ(四国・広島他):29店舗(TSUTAYAフランチャジーがメイン・±0)
富士商(山口):5店舗(TSUTAYAフランチャジーのみ・±0)
大屋(愛媛):5店舗(TSUTAYAのフランチャイジーのみ・±0)
ウイル(高知・愛媛):19店舗(TSUTAYAフランチャジーのみ・+1)
明林堂書店(中国・九州):54店舗(宮脇書店傘下で経営再建? サイト消滅)
遊ING(長崎):5店舗 (±0)
ニューコ・ワン(熊本・宮崎他):32店舗(TSUTAYAフランチャジーのみ・+3)
ミスミ(鹿児島・宮崎他):9店舗(TSUTAYAフランチャジーがメイン・±0)
だいわ(鹿児島他):12店舗(TSUTAYAフランチャジーのみ・±0)
ヴィアン(沖縄他):8店舗(TSUTAYAのフランチャイジーのみ・-1)

以下追加分。
紀伊國屋書店(全国):18店舗
文教堂(全国):43店舗
コーチャンフォー(北海道):6店舗
スクラム(宮城他):7店舗
八文字屋(宮城・山形):9店舗
こまつ書店(山形):5店舗
多田屋(千葉):5店舗
サウンドショップすばる(東京):7店舗
フクロヤ(富山):4店舗
勝木書店(福井他):14店舗
イケヤ(静岡他):16店舗
三洋堂書店(愛知・岐阜他):66店舗
大垣書店(京都・大阪):11店舗
ミヤコ(大阪他):11店舗
ブックプラザ(大阪・兵庫):4店舗
啓林堂書店(奈良):6店舗
今井書店(鳥取・島根):6店舗
廣文館(広島):5店舗
啓文社(広島):8店舗
平惣(徳島):7店舗
明屋書店(愛媛・九州他):70店舗
フィルモア・レコード(福岡):16店舗
積文館書店(福岡・佐賀):24店舗
スペースエム(長崎):5店舗(TSUTAYAのフランチャイジーのみ)


■04/01

ICONIQ、3週でようやく52000枚。
ちなみに1年半ほど前にエイベックスが頑張っていた
GIRL NEXT DOORの場合、1stアルバム3週で約20万枚。
やっぱもう、マス動員、急速立ち上げ型のプロモーションは
完全にアウト・オブ・デイトになったということなのかな。

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エレカシのニューシングル、初回限定盤は3枚組

CD2枚+DVD1枚で\2,300也。
BUCK-TICKやThe Bawdiesの例もそうだけど、確実に数万枚以上の売上が
見込めるとは言えないレベルの人達がCDシングルを出そうという場合、
こうやってアルバム並みに単価を上げていかないともはや商いに
ならないってことか…。
世界で唯一、シングルCDが市場として成立し続けている日本も
少しずつその終焉を迎えようとしているような気がする。
何か切ないね。


   

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