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■03/30

GReeeeNって、「愛唄」と「キセキ」がさして間を空けずに大ヒットしたせいで、
単に曲が受けただけなのか、グループとして人気を得たのかわかりにくいわけで。
去年のベストアルバムは50万枚以上売れていますが、限定盤が速攻で店頭から
なくなったと思ったらすごい勢いでものすごい数がヤフオクに出品され、
面白いくらい値崩れしていたりして、やっぱりわかりにくい。

でも、4/1にこんなものが出るおかげで、あと1週間程度で
それが非常にはっきりとわかることになります。

HUDSON×GReeeeN ライブ!? DeeeeS!?(音出る)

サイト見る限り、内容は「GReeeeN本人たちがシルエットとして出演」が目玉。
ファンだとしても嬉しさも中くらいな感じですが、曲に合わせてタッチペンで
拍手したり手を振ったりできるという、ファンでも途中でダルくなりそうな
ギミックも搭載。
DSがミュージックプレイヤーになるという、ファンだったら既に収録曲
全部持ってて、携帯かiPodか何かで聴いた方が断然便利そうな機能も。

ということでもうこれはファン以外には一切何の訴求力もなく、
これを買うかどうかで熱心なファンかどうかが試されるという、
踏み絵的な完全無欠のファンアイテムでございます。

10年程前、全盛期を迎えていたL'Arc〜en〜Cielが「激突トマラルク」というキャラゲーを
PSで出したものの、累計で約9万本という、CDに比べると随分しょんぼりした売上しか
上げられなかったことは参考資料になるでしょうか。

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先週金曜分の着うたフルチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 - - - さくら ケツメイシ -(1)
2 2 1 1 Best Friend 西野カナ 12(3)
3 20 39 26 また君に恋してる 坂本冬美 9(9)
4 19 - - FAKE AI feat. 安室奈美恵 -
5 1 - - ライオン 遊助 4(1)
6 - - - 最後の言葉 ET-KING feat.h -
7 - - - LEVEL5 -judgelight- fripSide 29(4)
8 5 5 4 サクラサク 北乃きい 21(7)
9 - - - Layla コブクロ -
10 6 3 14 don't cry anymore miwa 22(11)
11 8 4 2 FOREVER LOVE 清水翔太×加藤ミリヤ 44(4)
12 - - - Close Your Eyes MAY'S feat. JAY'ED -
13 9 6 5 Butterfly 木村カエラ -
14 10 12 20 YELL いきものがかり 36(2)
15 4 - - わたしあうもの Love 51(23)
16 3 - - ノスタルジア いきものがかり 8(3)
17 - - - milk tea (Live) 福山雅治 -
18 - - - 今夜はPARTY UP 西野カナ 12(3)
19 - - - Butterfly City Zeebra feat. RYO the SKYWALKER, Mummy-D & DOUBLE 25(25)
20 - - - あなたに愛たくて AZU feat. Spontania -

着うたチャートはDL数は公表されていないんですが、着うたサイト上で特集したり、
テレビで流れたことをきっかけにこれだけチャート上がってくることから見るに、
実数は大したことないということがほんのりとわかる今週のチャート。

あとポイントは18位の西野カナ。
この曲はCDでは"Best Friend"のカップリングになっている曲。2週前に2位に入った
"ONE WAY LOVE"はもう1曲のカップリング曲。それらを時期をずらして新曲っぽく
着うたとしてリリースするという手法を取っています。
ソニーの着うたフルは新曲だと概ね1曲420円。3曲ともDLすると1260円。
CDだと1枚買うと3曲入って1223円。
いや、ビジネスだっていうのはわかるし、そもそも中高生にCDを買うという文化が
なくなりつつあることもわかってるつもりだけど、でもこれってどうなんだろう。


■03/28

今日のMUSIC JAPANはSKE48が出てきたと思ったら、キノコホテルとか
神聖かまってちゃんとか、大阪MBSの企画曲とかもう滅茶苦茶だった。
山口百恵が「ポルシェ」って言えなかったり、小沢健二が「プラダ」って
言えなかった時代のNHKを知っている身としては、神聖かまってちゃんが
ああいうパフォーマンスしたという点よりも、TSUTAYAという単語を
普通に発している時点で何かと感慨深い気持ちになった。
というか、TSUTAYAでその曲、今無料レンタルしてるし。
メジャー資本が入りつつあるということですが、あんないつ分解
してもおかしくないようなバンドに投資するって誰が決めたんだ。

つうかMUSIC JAPAN、4月から日曜6:10からって、それあれだ、
「レッツゴーヤング」の時間帯だよ。これも感慨深いな。

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タワレコでもらった小冊子見てたら、CDシングルの値段が気になった。

THE BAWDIES / HOT DOG 初回限定盤(CDs+DVD):\2,000<Victor>
BUCK-TICK / 独断場Beauty 初回限定盤(CDs+DVD):\2,100<SONY>


シングルの価格がしれっと大台に乗ってきましたよ。
これまで散々高い高いと言われてきたエイベックスですら、
上限\1,890あたりで何とか我慢していたのに、あっさりと。
購入者はほぼ固定層のみのBUCK-TICKはまだいいかもしれないけど、
THE BAWDIESはCDショップ大賞取って、まさに売り時じゃないか。
DVD収録時間が長いのでこの値段、みたいな感じの値付けだと思うけど、
そもそもDVDはおまけじゃないのか。お前らビッグワンガムか。


■03/26

TSUTAYA運営するCCCがHMVを傘下に、ブランド名「HMV」は継続

いやあ、喜ぶべきなのか悲しむべきなのかものすごく微妙な気持ち。
潰れないのはいいけど、当然経営方針は変わっていくだろうし、
つうか「ブランド名「HMV」は継続」って言ってはいるものの、
Virginを傘下に収めたときだって、最初に多少揉めたけど、
結果として屋号を継続使用するという形で収まってたんだ。
それが今やこの有様だよ!
ああ、もうものすごくむず痒いドキドキ感だわこれ。

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GO!FESにかまけたり送別会で酒飲んだりしてすっかり着うたチャート放置していた。
今日は先週3/19発表分。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 - - - ライオン 遊助 1(1)
2 1 1 1 Best Friend 西野カナ 6(3)
3 - - - ノスタルジア いきものがかり 3(3)
4 - - - わたしあうもの Love 23(23)
5 5 4 - サクラサク 北乃きい 15(7)
6 3 14 - don't cry anymore miwa 12(11)
7 - - - そばにいて JUJU -
8 4 2 5 FOREVER LOVE 清水翔太×加藤ミリヤ 32(4)
9 6 5 4 Butterfly 木村カエラ -
10 12 20 22 YELL いきものがかり 39(2)
11 10 10 15 Love Letter mihimaru GT -(14)
12 9 8 6 春夏秋冬 ヒルクライム 85(6)
13 2 - - ONE WAY LOVE 西野カナ 6(3)
14 8 3 2 ガチ桜 湘南乃風 66(8)
15 13 34 - 3月9日 レミオロメン -(11)
16 - - - bye bye BENI 57(57)
17 - - - Snow Crystals lecca -
18 17 28 - EXILE -(1)
19 - - - FAKE AI feat. 安室奈美恵 -
20 39 26 9 また君に恋してる 坂本冬美 17(13)

BENIとかLoveとか、着うた上等系の人たちがまた出てきています。
やっぱここらへんのをDLしてる人って、もうCD買う文化がない人達なんだろうな。

で、Loveの公式サイトの「着うた」コーナー見て笑った。
フルじゃない「着うた」には通常「イントロVer.」とか「大サビVer.」とか、
どこを切り取っているのかわかるような補足的なVersion名が付いてますが、
この命名の一部が大変に酷いことになっている。

secret base 〜君がくれたもの〜(感動大サビver.)
secret base 〜君がくれたもの〜(せつなイントロサビver.)
ラブレター(胸キュンPianoイントロVer.)


2006年、Daniel Powterの"Bad Day"の邦題「バッド・デイ〜ついてない日の応援歌」で
発明された、曲の「効能」まで聴き手に事前説明するタイプの命名パターンが、
このような形で普通に使われているということで。
これはちょっとリスナー甘やかしすぎのような気もするんだけどなあ。


■03/23

まとめサイト系でGO!FESの件が盛り上がっているのを見て笑ってたんですが、
微妙に違和感も感じたので、21日にも参加した方にちょっと聞いてみました。

20日は書いた通り、PerfumeのときをピークにしてMAXで8割程度は
入っていた感じでしたが、翌21日はどうも20日に比べるとかなり
客の入りが悪かった模様です。

いただいた写真。JUJU開演前の時間帯の飲食ブース。



さして20日と変わらないようにも見えますが、前日には屋外にあった
クロークと物販ブースを屋内に入れ、その分飲食ブースのテーブルを
撤去してこの程度ということで。うん、そりゃだいぶ厳しい。
というか、主催側も入場者の少なさでスカスカに見えるのを少しでも
カバーするためにそんな移動をしたとしか考えられないわけですし。

それでも写真の通りある程度は入っていますし、すべてがまとめサイトの
あの写真のような、超絶閑散状態とまではいっていなかったようです。
ただ、思い返すとGO!FESは、確かにあの写真のように見えてしまう
理由があるような気もしてきました。


1.1ステージ制だったこと。

通常の、複数ステージあるフェスの場合、飲食の集客をならすという意味でも、
ステージごとの開始時刻をずらしたりしてるわけですが、1ステージしかない
場合は当然それができませんので、必然的にライブ中は人がいなくなりがち。
ステージか飲食しか選択肢なくて、みんな当然ライブを観に来ているので。


2.飲食ブースとステージの距離が近いこと。

今回の会場、飲食ブースの奥からでもステージまで1分も歩けば到着します。
大規模なフェスの場合、ステージまで徒歩約10分かかるとか言われたら、
「もうダルいからええわ」的にそこに留まることも多々ありますが、
GO!FESの場合、そのような事態がほぼありえず、逆にあんまり見ようと
いう気がなくても「少し覗いてみようか」レベルのモチベーションで
容易にステージにたどり着くことができます。
極めてステージに人が流れやすい構造になっていたということです。


3.タイムテーブルが体力を消耗しにくい流れになっていたこと。

GO!FESの時間割はざっくり言ってしまうと数十分のステージの間に
セットチェンジも兼ねて数十分の休憩時間が挟まるという流れ。
他に移動する場所もないので、セットチェンジ中は飲食ブースに
サクっと流れて座って話したりするのですが、けっこうその数十分で
十分な休息が取れ、次のライブに余裕で参加できたりします。
ので、疲れて飲食ブースに滞留する人も多くなかったのではないかと。
自分も20日、結局6連続でライブ見たことになりますが、まったく
もって疲れを感じることがありませんでした。アラフォーなのに。


4.参加者の多くがフェス初参加だったであろうこと。

大型フェスに初めて参加するときには非常にありがちなことなのですが、
事前発表のスケジュールを見ながら綿密に計画を立てて現地に向かうものの、
疲れだったり空腹だったり何となく面倒くさくなったりで、最初の緻密な予定が
愉快に崩壊して、とりあえずそこにステイして飯食っちゃった、みたいなこと、
一度くらいは経験あるんじゃないかと思います。
今回のGO!FESは、こういうメンツですので、当然参加者も全体的に若く、
かつフェスと名の付くものに初めて参加したという子も多いことが
予想されます。
で、やる気のある子は我々のフェス初参戦時と同様「いっぱい見てやるぞ」と
いう意気込みでやってきたことが予想されますが、今回のGO!FESに限っては、
前述の理由より予定の崩壊のしようがありませんので、当初の意気込み通り
普通に全部見れました、みたいな状況になったことが考えられます。

以上、ライブ中には飲食ブースに居残りにくい環境が揃っているわけで、
そこを断片的に切り取ればあの写真のようにも見えそうです。


それでも、主催者はこれでも今回はOKという判断ではないでしょうか。
2日目の話を聞いても、2007年のLIVE STAND初日レベルとも思うし、
LIVE STANDはその後いろいろ手を加え、工夫しながら今も続いている。

というか、そもそもこのGO!FES、3月開催なのに告知開始は今年に入ってから。
他の大手夏フェスが、正月には開催日を発表して、5か月以上前から出演者を
小出しに発表して期待を煽り続けてようよう参加者を集めることを考えれば、
そりゃ告知も行き届くはずもない。でもそんなのわかってたはずだし。

これ、秋こそが本気で、今回はパイロット開催というか、運用や告知等々含め、
秋に向けての問題点の洗い出しが主な目的だったんじゃないかとも思えてくる。
毎年行うことが前提のもんですから、何年かの長期プランでペイできればいい、
くらいに考えれば、今回の開催も決して無駄と捉えることはないでしょうし。

今回ネットで大騒ぎになったことも「こんなフェスあったの?」という類のレスが
大量に付いたことからも明らかですが、このフェスの存在の認知効果を考えれば、
相当大きなプラスになったのではないでしょうか。
こうなることまで事前に込みであのようなって、それはさすがにないか。

まあ、確かに今のJ-POPが音楽として全体的に優れているのかと問われれば、
首を傾げたくなるのは事実だし、その指摘には同意せざるをえないです。
今まで日本の業界、間違い過ぎてるってくらい間違い続けてきましたが、
でも現在の音楽業界が提供しうるソースを使って生き残ろうとすれば、
こういう、生で多くの音楽を聴く場を少しでもハードル低く提供して、
今までライブ経験が少ない若い層にも来てもらって裾野を拡大しつつ、
各々ファン間の相互交流を図って個々のファンの拡大も期待するという
方向性は、少なくとも間違っていないし、健全な方向だと思います。
だから否定したくない。また変な方向に行ってしまわないためにも。


あと弊サイト、比較対象なのか2ちゃんの複数スレでリンク張られて
ものすごい数の人が来られまして、久々にいろいろドキドキしたよ。
で、一部で誤解があったのですが、俺業界人じゃないよ!
普通のサラリーマンだよ! バツイチだよ!


■03/21

異動するんで送別会続きだったの。
帰ったらもう午前様で寝るだけしかできなかったの。

---

大人の社会見学として行ってきました、GO!FES。土曜だけだけど。
11時開演とアナウンスされていましたが、ダラダラと正午くらいに海浜幕張駅着いて、
ふらふらメッセまで歩いてったんですけど、まあこれほとんどそれらしき人がおらず。


たたずんでいるおっさんはダフ屋。当然「安く売るよ」の放出チャンネル。
この時点でだいぶある意味テンション上がってた。
LIVE STAND第1回の再来かとある意味ワクワクしながら入場したのですが、
中に入ったらけっこう人がいて、ある意味ガッカリしました。



最終的には8割程度の入りといった感じか。盛り下がるほど少なくもなく、
トイレ行ったり飯買ったり座る場所探すのに難儀するほど多くもなくという、
過ごすには実にいい塩梅の人の入りでした。

で、リア充だらけのところにひとりで突入したら精神的に厳しいと思いまして、
女の子の友人についてきてもらったのですが、これが意外にそうでもない。
FUNKY MONKEY BABYSのファン軍団と、Perfumeのファン軍団と、あとは
そんなにみちみちに充実してはなさそうな普通の子たちがほとんど。
「リア充に憧れている普通のボーイズ&ガールズ」といった風情でした。
多少最前列でずっと頑張っているアレな人たちもいらっしゃいましたが、
全体的には他のフェスよりも穏やかな空気が漂っているくらいで。
外に誰もいなかったのは要するにみんな律儀に11時に入ったということで。
真面目な子たちなんだよ、きっと。

つうわけで、入ってそのままビール買って知り合いとウダウダ話をして、
ライブはFLOWから参戦。さかいゆう、九州男、福原美穂はスルー。


■FLOW
初期の曲から最近の曲まで満遍なくやってたんだけど、何だこの統一感のなさは。
本当に彼らは曲単位でタイアップとか取りつつ、悲惨なくらいスタイルを
変え続けて今に至るわけですが、もうそれが如実にわかる。バラバラだ。
彼らは本当に楽しんでやっているのだろうか、そして数年後の自分たちの
ビジョンを描けているのだろうかと、かなり本気で心配になりました。


■青山テルマ
一発目の掴みがm-floのトリビュート盤収録の"Come Again"。
つまりそういうこと。
自分の持ち歌で観客を掴んで上げられるようなアッパーな曲がない。
ダンサーを入れてみたり、アコギのセットで2曲ほどやったりして、
必死にいろいろやってはいるものの、感じるのは平板さばかり。
泣け歌ドーピングの弊害がモロに出た感じで、大変に辛かったです。

で、自分は彼女のテレビとかでトークしている時のはしゃぎっぷりを
見るのが大変に辛くて仕方ないのですが、友人の「彼女は帰国子女だし、
アメリカのハイスクールガールのノリなんじゃないの」という意見に
しごく納得。


■ヒルクライム
ベストアクト。しかも他を大幅に引き離して。本気で感動した。
そして先入観で彼らを見ていたことを心から反省した。

アルバム通り『リサイタル』開演のようなアナウンスからスタートし、
いきなりアッパーな曲2曲連続かましてすごい勢いで上げにかかる。
照明の演出も素晴らしい。フェスなんでやれることは限られているのですが、
その限られた環境を限界まで突き詰め、曲とのシンクロもパーフェクト。
それも相まってアルバム曲なのにものすごい勢いで場全体が上がる。

それ以降は客を少しいじりながらミディアム方面に流れ込み、
それでも最初に持っていったテンションが一向に下がらない。
最後の最後に『春夏秋冬』で締めだったのですが、そこまでの流れが完璧すぎて、
あれだけ馬鹿にしていた曲なのに、実にしっくり気持ちに入ってきて驚いた。

客いじりっていうのが、客席にいるカップルの名前を尋ねたりしながら
デビュー曲『純也と真菜実』に持ち込んだりとかいう流れだったんだけど、
そのときに「フェスっていうのはハッピーな場だから」と言っていて、
その言葉を裏付けるかのように、インディーズ時代からの超キラーチューン
だったはずの『もうバイバイ』を封印。やらなかった。

確かに「ハッピーな場」という方針でやるのであればそれは正しいよ。
でも、世に出したシングルがまだ3曲しかないユニットが、アルバムなんて
聴いていない人がほとんどのフェスで、2番目に知られている曲を切ると
いう判断すること自体、簡単なことじゃないだろう。勇気がいっただろう。
でも彼らはそれをした。それだけ作り上げた40分間のショーに自信が
あったのかもしれないけど、そういう自信を持てるだけのものを
作れる人たちってことなんだ。

わかったことは彼らはスキルもミュージシャンシップもステージング能力も
きちんと持ったプロのアーティストであること。完璧な40分間のショーとして
パッケージしようというだけの意志があり、それを実現できるスタッフにも
恵まれていること。そして自分が偏った見方しかしてなかったってこと。

あと思ったのは、彼らが『春夏秋冬』で世に出てしまったのは、
長期的に見ればすごく不幸なことなのではないか、ということ。
あれだけのものを作れる人たちを、一発屋にして殺してしまうのは
あまりにも忍びない。
彼らのそういう実力が少しでも世に認められることを願います。
僕は反省の意も込めて、明日彼らのアルバムを買いに行きます。


■Perfume
武道館も代々木も外れたりして、結局彼女たちを生で観るのは
実は2007年の面影ラッキーホールの前座のとき以来。
そのときは250人程度のキャパのライブハウスだったんだけど、
会場は大きくなっても彼女たちは基本的に何も変わってない
ことを再確認できました。
だからこそ、熱心なファンも多いし、昔から聞いている人間でも
売れようがどうしようが全く変わらず好きでいられる。
ステージから3人が去った後に残る、何だかほわほわした
多幸感のような感覚は、やっぱり本物なんだな、と思った。


■FUNKY MONKEY BABYS
3人の役割がすごくよくわかった。そしてものすごくいいバランスだと思った。
向かって左、ファンキー加藤はとにかく走り回り、MCで熱い言葉を語り、盛り上げる。
向かって右、モン吉は歌の部分を徹底的に支える。
ケミカルはともすればシリアスに傾きそうになる部分を中和する。
ギャグもあり、でもストーリーはしっかりしていて最後にはぐっと泣かせる、
よくできた少年マンガのようなユニット。中高生に受けないはずがないよ。

思ったのは、僕らが中高生のときにはメッセージといえば尾崎豊のような
「反抗」だったのが、もはや大人も社会も実はそんなに強くないことが
露になってしまった今の世の中で、メッセージとして中高生に通用するのは
彼らが歌ったり語ったりする「自分はこれでいいんだ」という自己肯定と、
「でももっと頑張らなくちゃ」という自己責任しかないのだということ。
敵がいなくなってしまった今、すべての基準を自己に求めるしかない。
もうレベルソングは今の子達には必要ないんだよ。


■スキマスイッチ
結局ずっと見ていてバンドのセットはFLOWとスキマスイッチだけだったわけで、
9人の大所帯で出てきた彼らは当然圧倒的な技術を持っていますから、
もうものすごく安心して気持ちよく聴ける。
とりあえず『ゴールデンタイムラバー』のあの奇跡的なAメロを生で聴けて満足した。
で、アンコールでは「奏」「全力少年」という鉄板で大いに盛り上がって終了。

何か使い古された言葉で恐縮なんだけど、アッパー方面も泣き方面も、
劇薬のような仕込み方をするJ-POPが多い中、彼らみたいに緩やかに
オーガニックにやるバンドは「売る」という方向では不利なのかも
しれないけど、でもやっぱ必要だな、と思った。


というわけで、終わった後の感想は、これはフェスというよりも大規模な
ショーケースライブであり、そういう意味で存在意義はあるんじゃないか、
ということ。
大規模野外フェスのような場にいるだけでワクワクするような感覚はないけれど、
飲食ブースでダベっていて、ステージ開始のSEが聴こえたらわーっと向かい、
ものの1分でステージ前という気軽さは他にない。
無理に複数ステージとかにせず、これくらいの規模で続けてほしいと思いました。
今回のヒルクライムのような発見があるのなら、自分もまた行きたいと思う。
つうか9/18-20でまたやるみたいなんだけど。いきなり3日間に増えてる。

あと、案の定IMALUが会場でウロウロとレポートとかしていて、予想以上の
小ささに驚いたのですが、IMALUの後をゾロゾロ付け回していた奴らがいて、
そんなに好きならCD買ってやれよ、と思ったよ。


■03/16

韓国の女子グループ、まず4minutesの日本CDデビューが決まったっぽい。
ユニヴァーサルから5/5にシングル発売のようで。
例のももクロvs東京女子流の日ですが、4minutesは完全にモデル系の
女子ばかりなので、直接関係することはありえないのですが、
じゃあこの2ヶ月弱でどの層にどう認知を図るのか。
何か「とくダネ!」で小倉が絶賛していたようですが、彼は基本
何でも絶賛しますし、同性同世代に受けようと思ったら、むしろ
それはマイナスにしかならないし。
どう攻めてどの程度の結果になるか、けっこう次以降が
入ってくる時の試金石になりそうですが。

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3/12付着うたフルチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 1 1 - Best Friend 西野カナ 8(3)
2 - - - ONE WAY LOVE 西野カナ 8(3)
3 14 - - don't cry anymore miwa 11(11)
4 2 5 1 FOREVER LOVE 清水翔太×加藤ミリヤ 27(4)
5 4 - - サクラサク 北乃きい 12(7)
6 5 4 2 Butterfly 木村カエラ -
7 - - - Memory Lil'B 36(36)
8 3 2 20 ガチ桜 湘南乃風 43(8)
9 8 6 6 春夏秋冬 ヒルクライム 78(6)
10 10 15 12 Love Letter mihimaru GT 179(14)
11 6 - - 清水翔太 -
12 20 22 23 YELL いきものがかり 48(2)
13 34 - - 3月9日 レミオロメン --(11)
14 - - - 奏(かなで) スキマスイッチ --(22)
15 7 3 4 ヤンバルクイナが飛んだ サーターアンダギー 22(6)
16 - - - This Is Not A Game JASMINE 23(23)
17 28 - - EXILE --(1)
18 12 31 - Onaraはずかしくないよ オンナラブリー 6(2)
19 19 15 - 桜雨 JUJU 47(20)
20 - - - Change Myself(Special Edit Ver.) ICONIQ -

卒業シーズンぽい過去の曲がけっこう上がってきているようです。
確かに学校で歌う、みたいな話になったとき、手っ取り早く曲を
入手する手段としては、着うたはめちゃめちゃ便利だとは思う。
あと、ICONIQさんが前に出した同曲を別ヴァージョンで再リリースしてます。
こういうのもアリだと思う。21世紀のFrankie Goes To Hollywood的戦略。


■03/14

IMALUの2ndシングル、そういえば3/3に出てたことに気付いた。
オリコンはだいたい見てるから、気づいてもいいはずなのに、
と思いながら調べてみて納得した。

週間初登場163位。販売数約400枚。

そりゃチャート見ても気づくわけないわ。100位内にいないんだもの。
4/28に3枚目の発売が決まってるんだけど、これどうするんだろうか。

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『泣かないと決めた日』の主題歌でデビューしたmiwa(音出る)。
名前といい、アコースティックギターかき鳴らしながら歌うスタイルといい、
あからさまにYUIフォロワーだなあ、どこのレコード会社だよ、と思ったら、
YUIと同じSONYだった。何じゃそりゃ。こういう路線を寡占化するつもりか。

所属はトライストーン。小栗旬のいるところ。
昔はBENNIE Kとか所属していたけど、今は音楽関連の所属者は皆無。
これはむしろトライストーンがスターダストになりたがっている、
と解釈した方がよいような気がした。

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ポストAKB(商法)の代表格2組が対決です。

ももいろクローバーが5/5にユニヴァーサルからメジャーデビュー。
エイベックスの東京女子流も5/5、CDデビューが決定です。
完全同日発売。

正直、ああいう演出でやっている以上、DD(誰でも大好き)というか、
双方とも好きで満遍なく注ぎ込んでいる、という層も少なくない数が
いることは間違いなく。
そして両陣営とも握手会やら何やらで、ひとり数十枚単位でCDを購入
することが前提になるイベントを仕掛けてくることも間違いなく。

そういう状況に対して同日発売。
ということは、イベントの時間帯も当然カブるということ。
つまりこの日程は、DD的に双方にいい顔をしようとしている方々に
もれなく「どっちが好きなの!?」という踏み絵を迫ることになります。
腹を括ってどちらかに転べば、これ以降もそちらが圧倒的に優位。
囲い込みに成功したも同然です。

どっちがどこまで毟り取るか、そしてどっちがどれほどのファン層を
囲い込むか、ヲタ達の限られた可処分所得を巡って、まさに戦争が
起きようとしているわけです。

現状では、先行している分だけももクロの方が強いはずなのですが、
東京女子流はその2週後には2枚目の発売準備されている模様ですので、
当然セット買いとかでのいろいろがあったりで、2枚合計のアガリで
考えれば、ももクロともいい勝負ができそうな気がしなくもない。
蓋を開けるまで正直わかりません。

外野から見たらすごく大変そうですし、発信側はそれこそ必死
なんでしょうけど、多分本物のヲタの人たちはこういう状況を
楽しんでいるのだろうな。そういう人間じゃないと本物の
ヲタにはなれないだろうし。
彼らは日本人の中でも有数の、景気に貢献している人たちだから、
絶対に馬鹿にしちゃいけないと思う。頑張ってほしいと思う。
でも、最低限ご飯は食べてね。


■03/11

ロックバンド「FANTA」が遂に始動

酷いメンツだ。でもさすがに朝青龍はもう使えねえ。
しかし、谷村奈南はいつになったらアルバム出してもらえるのだろうか。
デビューしてもうすぐ3年、シングルばっかりダラダラと出し続け、
3/24の新曲で7枚目になりますが、いまだアルバムの気配なし。

そしておっぱいの分だけ彼女の後塵を拝した形になった高杉さと美はどうなった、
と思って調べてみたら、何か今年に入って3ヶ月連続新曲リリースとかしてた。
そんな企画、話題にならなきゃ何の意味もないだろうよ。
もうちょっとだけでいいから、プロモーションしてあげて。

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先週金曜、3/5付の着うたフルチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 1 - - Best Friend 西野カナ 8(3)
2 5 1 1 FOREVER LOVE 清水翔太×加藤ミリヤ 27(4)
3 2 20 - ガチ桜 湘南乃風 43(8)
4 - - - サクラサク 北乃きい 12(7)
5 4 2 2 Butterfly 木村カエラ -
6 - - - 清水翔太 -
7 3 4 - ヤンバルクイナが飛んだ サーターアンダギー 22(6)
8 6 6 7 春夏秋冬 ヒルクライム 78(6)
9 - - - For You AZU 38(38)
10 15 12 6 Love Letter mihimaru GT 179(14)
11 8 3 - 桜雨 JUJU 47(20)
12 31 - - Onaraはずかしくないよ オンナラブリー 6(2)
13 - - - sleep シド 2(2)
14 - - - don't cry anymore miwa 11(11)
15 17 18 9 好きだから ベッキー♪# 111(11)
16 13 5 27 残像 flumpool 51(3)
17 - - - 裏切りの夕焼け シアターブルック 20(12)
18 - - - 再恋STORY 風流〜fool you 218(218)
19 19 15 - 桜の栞 AKB48 7(1)
20 22 23 17 YELL いきものがかり 48(2)

シアターブルックがこんなチャートに入っている違和感。
何故か着うただけ売れている風流〜fool youは徳間ジャパン所属。
スタッフはもうちょっと販促を頑張ってあげてほしい。
Perfume貯金が底を尽きかけているのか。
まだ次の食い扶持が育っていないのに。


■03/10

松山で火曜に仕事があったので、月曜有給とって四国ブラブラしていたよ。
松山の路面電車に乗っていたら向かいの席に美少女がいたんだけど、
どこかで見たことある顔だなと思ったら、小池徹平に激似だった。

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ICONIQのアルバム、デイリー初登場5位。
すごく微妙。
デイリーは3位までしか枚数表示されないので推測ですが、
3位のTHE ALFEEは前作のアルバムの週間初動が28,000枚、
4位のw-inds.の同じく前作は週間初動で約24,000枚。
双方固定客が強いので、今作も大きくは変わらないはず。
ICONIQは新人だし、上の2グループのように相当数のファンが
火曜日に購入、みたいなことはさして多くないであろう分だけ、
1週間通せば多少上に行くこともあるような気もしますが、
それでもせいぜい3万枚レベルということになります。
やっぱり微妙。

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キングレコードは、これまで主にアニソンで生計を立てて暮らしてきましたが、
AKB48がソニーから移籍して売上が急上昇し、多少余裕が出てきたので、
そこでの儲けを他のアーティストにも回せるようになったようです。
ただ、そこで予算を突っ込んだのが新人ではなく、もう5年近くも
キングで油を売っていた植村花菜というのがちょっとグッときた。

頑張っても70位とか80位、過去一番売れたのがユーミンのカバーで
最高位49位という、パッとしないにも程がある状態だったのが、
3/10発売のミニアルバムがいきなりデイリー初登場16位。
プロデュースに寺岡呼人を迎え、収録曲「トイレの神様」を泣け歌として
FM802で徹底ヘビーローテーション。ようやっと形になってきた模様。
こんなニュースも出してもらったりしていますので、キング的には
時間をかけてロングセラーにする気満々なのがわかります。
これからさらにライト層に向けてプロモーションを継続し、
シングルカットとかも考えてたりするのかもしれません。

地道に頑張ってきた人が売れるのは悪いことではないのですが、
ただ、この曲は肉親の死を題材にした、完全に聞き手を
泣かせにかかっていること丸わかりの9分超の大作曲。
そんな劇薬みたいな曲でヒットしても、その後もそのレベルで
続けていかなければ本当に一発屋で終わってしまうのですが、
何か次の手は考えているのでしょうか。

俺の知っているキングなら、たぶん何も考えてない。




■03/06

今日はこれから出かけるので、早めに更新。
明日週一分はブッチします。


なんか今年は、ゆずとかJUJUとか湘南乃風とか、比較的メジャーどころが
「桜」ソングをリリースしているなあ、と思いまして、ためしに過去に
遡ってどの程度「桜」を冠した曲がリリースされているのかさらってみた。

詳細、下の一覧見てもらうとして、明らかにここ数年で
まさに爆発的に増えていることがわかります。
J-POPが瞬発的に購入されてすぐ終了する「一般消費財」化している
動きが進んでいると考えられるわけですが、この「桜」がその
消費を誘発するキーに成長するポイントになる年が2つ。
2003年と2005年。

2003年は森山直太朗と河口恭吾が「桜」で大ヒット。
ここで「若手・無名な歌い手を売るためのきっかけ」として
「桜」を利用するというひとつのメソッドが生まれます。

そして2005年にケツメイシの大ヒット。
この曲以前の段階でケツメイシは既にアルバムを100万枚近く
売っていましたが、この曲でさらにステージアップ。
ここで、既に売れているアーティストでも「桜」を用いる
ことで更に上を目指せることが証明されたわけです。

で、着うたの拡大による楽曲の「一般消費財」化と相まって
現在のようなインフレ状態に突入した、と。

クリスマスとか卒業とか、背景にドラマを想起しやすいモチーフは
わかるんですが、「桜」のこの状況はちょっと奇妙というか、
スタッフサイドの安易さが透けて見えて正直どうかと思う。

というわけで以下の表は毎年1〜5月のいわば「シーズン」中に
発売された桜ソング一覧。「桜木町」とか固有名詞は除く。
あと「さくらんぼ」系も除いてみた。
「チェリー」系は花くさいのだけピックアップ。
多少のブレがあるかもしれんですが、そこは勘弁。


1999:
01/21 URITA / 桜
02/24 SONO / サクラサク
03/03 鈴里真帆 / sakura
03/25 さだまさし / 桜月夜

2000:
01/26 吉幾三 / さくら咲く頃に
02/09 松たか子 / 桜の雨、いつか
02/17 aiko / 桜の時
04/26 福山雅治 / 桜坂
05/24 林原めぐみ / サクラサク

2001:
02/21 さくらさく / てん・むす
03/07 bird / 桜
03/14 ウェイターズ / さくら…また咲かせるよね
03/23 おかべゆきお / 櫻花のように
03/28 capsule / さくら
04/11 whiteberry / 桜並木道
04/25 RIZCO / さくら
05/23 DASEIN / 桜吹雪

2002:
01/01 Prits / Sakura Revolution
04/20 青野瑛理 / さくらシャワー
05/09 宇多田ヒカル / SAKURAドロップス

2003:
02/05 未来 / 桜待ち
03/05 森山直太朗 / さくら(独唱)
03/05 arp / 桜
03/19 Ex.Bold / Sakuraが咲いた
03/19 つじあやの / 桜の木の下で
03/21 ダイナマイトC / 桜のうた
03/26 e.mu / 桜
04/23 INSPi / 咲桜〜さくら〜
04/30 河口恭吾 / 桜
05/05 Sinkro / さくらソーダ水

2004:
01/01 服部浩子 / さくらさくら
01/07 浜口祐夢 / SAKURA
01/21 Bivattchee / 桜の花が散る前に
02/04 Cry & Feel It / さくらさらり
02/11 茉樹代 / 桜咲くまで
02/18 平川地一丁目 / 桜の隠す別れ道
02/25 モーニング娘。さくら組 / さくら満開
03/10 SUGAR / サクラ列車
03/17 Local Bus / 桜見坂
04/07 STARS / チェリーブラッサム
04/14 フジファブリック / 桜の季節
04/21 MARIA / Wild Cherry
04/28 Drop!! / 桜の木の下で…。

2005:
02/02 中島美嘉 / 桜色舞うころ
02/16 ケツメイシ / さくら
02/23 elllie with senri / さくら05
02/23 関口由紀 / 桜通り十文字
02/23 浅岡雄也 / 桜色
03/02 馬場雄一 / 桜
03/02 ザ・コブラツイスターズ / サクラサク平成十七年
03/02 のまーずくわーず / サクラ
03/16 GYPSY / チェリー
03/23 嵐 / サクラ咲ケ
03/30 大山なつ / さくら便り
04/06 ユキ / 桜の下で
04/06 丘とみ子 / 桜音頭
04/11 Glide / 桜
04/13 リュ・シウォン / 桜
04/20 Rin' / サクラサクラ
04/21 橋宏之 / 高遠さくら悲恋
04/27 アリス九號. / 闇に散る桜

2006:
02/01 竹井詩織里 / 桜色
02/01 えちうら / 桜道
02/01 AKB48 / 桜の花びらたち
02/08 平季唯 / 桜風
02/08 Little Non / サクラサク
02/08 コブクロ / 桜(Spring Package)
02/22 plane / 桜はまだ咲いている
02/22 エコツミ / さくらの日
03/01 少年カミカゼ / SAKURA re CAPSULE
03/01 NIRGILIS / sakura
03/02 橋本ひろしと冒険団 / 桜の下で
03/08 NAOTO INTI RAYMI / 桜小町
03/08 時給800円 / さくらいろ
03/15 柏木タカシ / 桜の花びら五線紙に
03/15 いきものがかり / SAKURA
03/15 藍坊主 / 桜の足あと
03/18 LAREINE / さくら (2nd Edition)
03/24 日野美歌 / 桜が咲いた
03/29 Water / サクラ
04/04 MASK / 桜
04/05 Ricken's / 桜涙
04/05 WALKABOUT / 桜風
04/05 キム・ヨンジャ / 櫻橋
04/26 河辺千恵子 / 桜キッス
05/24 亜耶 / 桜の花びら五線紙に

2007:
01/16 RA-SE Sounds♪ / 桜色の季節に君だけを想い君だけのために奏でる恋の詩
01/24 夢紗 / 桜の約束
01/24 ランクヘッド / 桜日和
01/24 広沢タダシ / 桜の絨毯に乗って
01/24 Metis / 梅は咲いたか桜はまだかいな
02/21 DEPAPEPE / 桜風
02/21 ℃-ute / 桜チラリ
02/21 大下香奈 / さくらの花よ泣きなさい
02/21 SeanNorth / ソメイヨシノ 〜桜の木の下で〜
02/28 RYTHEM / 桜唄
03/07 星村麻衣 / 桜日和
03/07 アンジェラ・アキ / サクラ色
03/07 YUI / CHE.R.RY
03/09 The LOVE / 桜
03/14 Jackson vibe / 桜
03/21 キンモクセイ / さくら
04/04 ザ★ボン / 桜陽 -サクラビ-
04/04 Kaya / 桜花繚乱
04/06 ヒトミリリィ / 三両目からさくら散る頃
04/25 彩冷える / 桜舞う季節に
05/23 高野健一 / さくら

2008:
01/23 白河ななか(茅原実里)/ 桜笑み君想う
01/23 ピース / サクラ舞い
01/30 294 / 桜ひとひら
01/30 いきものがかり / 花は桜 君は美し
02/06 松原のぶえ / 桜、散る海
02/06 やなわらばー / サクラ
02/13 Evry Little Thing / サクラビト
02/13 高野千恵 / さくら
02/14 矢島さとし / 桜涙
02/20 ジョンフン / サクラTEARS
02/27 アンティック-珈琲店- / Cherry咲く勇気!!
02/27 AKB48 / 桜の花びらたち2008
02/27 日野美歌 / 願わくば桜の下で
03/05 さくらボーイズ / さくら吹雪
03/05 保科有里・三木たかし / さくらの花よ泣きなさい
03/05 西田エリ / 桜蕾
03/05 エレファントカシマシ / 桜の花、舞い上がる道を
03/12 中島美嘉 / SAKURA〜花霞〜
03/19 ハーベスタ / さくら
03/26 後藤紀仁 / 桜色の季節
03/26 Saori@destiny / sakura
03/26 岩出和也 / さくらの頃に
04/04 Orange Cafe / sakura chirisomete
04/09 ウエサトモトシ / 桜色の記憶
04/23 yozuca* / サクラアマネクセカイ
04/25 原田伸朗 / SAKURA
05/21 大川英策 / 名残りの桜

2009:
02/04 谷村新司 / 桜は桜
02/04 原田悠里 / 桜が咲いた
02/18 鶴 / 桜
02/18 風花 / サクラサクナ
02/18 CHERRYBLOSSOM / 桜ロック
02/18 FUNKY MONKEY BABYS / 桜
02/25 RSP / さくら 〜あなたに出会えてよかった〜
02/25 アキ&ソルトフィッシュ / 櫻
03/03 MADOKA / 桜梅桃李
03/04 SCANDAL / SAKURAグッバイ
03/04 AKB48 / 10年桜
03/04 ホイフェスタ / 桜月
03/11 九州男 / 桜道
03/11 イロクイ。 / サクラセヴン
03/11 IHL / サクラの花びら咲きだす頃
03/18 Ley / 桜
03/18 The Psychological Moment / 桜
03/18 christy. / さくら 〜SAKURAP〜
03/18 CELLT / 桜Chronicle
03/25 矢島美容室 / SAKURA -ハルヲウタワネバダ-
03/27 朝倉さくら / 桜
04/01 七緒純 / 桜色
04/01 SINCREA / 桜舞い散る季節に君が夢見たこと
04/07 松鶴家ぽん / ありがとうさくらみち
04/08 namidacoat / さくら
04/08 クライベイビーズ / サクラの下
04/12 さよ / 桜
04/15 今川亜美 / さくら星
04/28 フィルムヴィル / 桜の微熱感じて四月
05/13 THE ALFEE / 桜の実熟する時

2010:
01/13 SunSet Swish / さくらびと
01/20 嘉門達夫 / さくら咲く
01/27 小桃音まい / さくら、咲くころに。
01/31 橋本大翔 / 桜梅桃李
02/03 ゆず / 桜会(さくらえ)
02/03 ET-KING / サクラサク
02/03 中山たかし / 高遠さくら悲恋
02/10 湘南乃風 / ガチ桜
02/10 遊吟 / チェリーブロッサム
02/10 marble / さくらさくら咲く
02/17 AKB48 / 桜の栞
02/17 SOMATIC GUARDIAN / 桜モノクローム
02/24 JUJU / 桜雨
02/24 北乃きい / サクラサク
03/03 DUFF / さくら
03/03 ニコ☆モコ / さくらなみき
03/03 OSAKAままん / さくら咲いたら
03/10 スケルト・エイト・バンビーノ / サクラ咲ク


■03/03

GO!FES、チケットまだ相当余ってる感じですね。
幕張3エリア分をブチ抜きですが、SUMMERSONICが全8エリアぶち抜き、
LIVE STANDでさえ5エリアぶち抜いているのに比べれば随分小規模。
かなり危険な香りがしてきました。
当日暇だったら3/20だけでも行って、スキマスイッチとPerfumeと
FUNKY MONKEY BABYS(主にケミカル)見て、あとは当日どの程度
人が入っているのか、フェス慣れしてない人がどのくらいいて
どんな行動を起こすのか、面白半分に見てこようか。

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一度データが飛んで心が折れたのを立て直して、先週金曜付の配信チャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 - - - Best Friend 西野カナ -
2 20 - - ガチ桜 湘南乃風 19(8)
3 4 - - ヤンバルクイナが飛んだ サーターアンダギー 6(6)
4 2 2 1 Butterfly 木村カエラ -
5 1 1 - FOREVER LOVE 清水 翔太×加藤 ミリヤ 18(4)
6 6 7 6 春夏秋冬 ヒルクライム 52(6)
7 - - - いとしすぎて KG duet with Tiara -
8 3 - - 桜雨 JUJU -
9 25 64 59 また君に恋してる 坂本冬美 23(13)
10 - - - そばにいて、すぐ消えて。 YU-A -
11 - - - With All My Heart〜君が踊る、夏〜 東方神起 -
12 7 4 4 FUNKY MONKEY BABYS 55(4)
13 5 27 - 残像 flumpool 32(3)
14 - - - キライ・・・でも好き 〜アイシテル〜 BRIGHT -
15 12 6 - Love Letter mihimaru GT 69(14)
16 - - - READY FOR LOVE JUJU -
17 18 9 11 好きだから ベッキー♪# 42(11)
18 16 12 13 Dear… 西野カナ 97(7)
19 15 - - 桜の栞 AKB48 1(1)
20 17 3 - 瞬間センチメンタル SCANDAL 30(7)

YU-Aは昨年10月のアルバムがベストテン入りしたにもかかわらず、
相変わらず着うた界隈以外に全く名前が浸透しないまんま。
つうか、現状着うたでロングヒットになっている人たちも、
名前はある程度知られても、CDで1位になるかどうかみたいな、
いわば「スター」的な位置にはどうしても上がれない状態が
ずっと続いている人たちばかり。

逆にCDチャートでガンガン1位取るような人たちは当然ですが
着うたにはあまり積極的じゃない人が大変に多いので、
あと数年こんな感じの状況が続けば、もっとCDチャートと
着うたチャートが乖離してくるんじゃないでしょうかね。


■03/02

JASMINEのこのビジュアルにクラクラきた。
ものすごい「やらされている感」が滲み出てきていて悲しい。
シングル毎に異なるカラーを設定するというアイデアは、
既に10年前にエイベックスがShelaで実施済みだし。
なんかもう、見てていろいろと辛くて泣きそうだ。

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セブン&アイ、タワーレコードに出資 SC事業とネット事業でシナジー狙う

出店強化の方針も考えているっぽい。
こんな状況でも小売の中では「堅調」と判断されるのが驚きだ。
でも、現在タワー大量出店中のイオンとの関係はどうなるのだろうか。
今年は小売関連も大きく動きそうな感じがするね。
きちんと投資してもらってタワレコが今後よくなるならいいのですが、
弱り切っているHMVがこれでトドメ刺されないか、という不安もある。
お願い、HMVにも誰か投資してあげて。


■02/28

さっきPC落ちて、配信チャートできあがってたのに、書いてたことが全部飛んだ。
もう全然やる気出ない。寝たい。
ので今日は別のことを適当に書いて終わる。週1分は保存していたので助かった。

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今クールのジャニドラマ公式サイトがちょっと変なんだよ。

ヤマトナデシコ七変化
左目探偵EYE
特上カバチ

普通にjpg使ってるの。さすがに右クリック保存できないけど。
これまでも多少オープンになった番組があったかと思えばまた厳しくなったり、
いろいろと揺れていたわけですが、ここまで揃って開けっぴろげなのは初めて。
久々にJohnny's Net見てみたら、いつの間にかジャケ写もオープンになってる。
さすがにこれは不可逆な流れっぽい。

そういえばKinKiがCM絡みの一時的なキャンペーン的配信&過去楽曲のみとはいえ、
着うたフル配信してたし、さすがに世の中に迎合していかないと生きていけなく
なっているのでしょうか。何か少し寂しい。

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小柳ゆきが今月、10周年の新録音のベスト盤をリリースしたんですけど、
「feat. SoulJa」の曲が収録されていて、着うたフルで配信もしてる。
これはさすがに無茶というか、あんまり卑屈すぎて泣けた。

でもこの場合、気にするのはSoulJaの方かもしれない。
去年出た単独名義のアルバムは初登場最高位106位。
もう何かに寄生しないと生きていけない体です。
ちなみに、同じ体質の仲間としてSpontaniaがいます。
彼らは今年1月、単独名義でシングルを出しましたが、
ベスト200にすらチャートインしませんでした。

みんな助け合い、肩寄せ合って生きていくしかないのです。


■02/26

桜庭ななみ、6代目「なっちゃん」に大感激

結局5代目なっちゃんの星羅は、何がしたかったのか
さっぱりわからないままお払い箱になったね。

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13歳の女子中学生が歌う両親の離婚と“私が決めたコト”

どっかにこんな感じのいたよなあ、と思い出してみたら、10年ちょい前に
「ポエトリー・リーディング界の新星」とか言われて14歳でデビューした
「螢」という女の子だった。

そもそもが日本のメジャーに「ポエトリー・リーディング」のシーンなんか
存在してなかったわけですが、何故かファンハウスからメジャーデビューし、
案の定ミニアルバム1枚シングル3枚でいなくなってしまった子。
他にも、ヘビーな演出でローティーンの女の子をデビューさせるというのは
過去からちょこちょこあったような気もしますが、こういう見せ方をしたら、
アイドル的なとっかかりもなく、ある以上の世代では共感することもできず、
受ける余地が同世代の同性以外にはありえなくなってしまうわけで。
そんな狭いところを当てにして果たしてどのような勝算で出して
くるのかさっぱりわからないんだ。
これで転んだら、こういう演出だけに本当に洒落にならないくらい
痛々しく見えるんだよ。正直勘弁してほしい。

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Two Door Cinema Club / Tourist History (Album)

店頭のポップでは「Vampire Weekend+Postal Service」って書いてあった。
確かにそれっぽいリズムもあるし、繊細なシンセの音処理もある。
でもこのバンドの肝は、圧倒的なギターの存在感でしょう。
軽やかでキレのあるカッティング、変てこだけどポップなリフ。
ギターに耳をフォーカスして聴いているととにかく楽しいし、
時々ぞくぞくするくらいかっこいいフレーズも飛び出してくる。
こういう、ヘビーさや歪みを意図的に抑える方向で鳴らしている
バンド自体が少ないのですが、その中でも図抜けたセンスです。

典型的な「ギターポップ」的なバンドサウンドとは全く違うのだけど、
素晴らしく「ギター」な「ポップ」であることは間違いないです。
あと、3人のうち一番不細工がフロントマンというところも気に入った。

本当にここんとこのKitsuneレーベルは、数年前のもしもし並みに
おもしろいので、一通り聴いておくとよいと思います。
MySpaceこちら


■02/24

RIAJの有料音楽配信実績の2009年度累計数値が出てます。
金額ベースで前年比ぴったり100%。愉快に横ばいです。
着うた関連だけだと遂に前年度割れ。
前にネタにした通り、CDの実績は面白いくらい減少してますから、
もう何の言い訳もできないくらい、音楽自体の需要が激減中です。
CD/配信を合計すると前年比できれいに1割減った計算。

唯一、PCの配信だけは伸びていますが、ここに注力するということは
現状の日本レコード会社の場合は、即ちCD売上をさらに減らすことと
ほぼイコールなので、そんなことする勇気があるわけもないし。
冗談抜きで今年中くらいに大規模な再編起こってもおかしくないね。

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で、韓国女子グループの特設コーナーが新宿タワーにできているわけですが。
急に日本進出宣言が相次ぎ、ミュージック・マガジンがK-POP特集を組んだり、
T-araが日本でのCM契約を結んだというニュースが出てきたりと、
メディアがここに来てこぞって推し始めた雰囲気も漂っております。
J-POPに閉塞感漂う中、風穴を開けるための「新しい血」的な導入でしょうが、
ぶっちゃけ「もうこれ以外に手がないっす」って言ってるような気もする。

正直なところ、日本のアイドルマニアに受けるような処女性は皆無ですし、
そもそもAKB48他のドメスティック勢が急に勢いを増してきている今、
男性に売り込もうにも割り込めるような隙はほとんどなし。
つうか、もはやローティーンですら当たり前に捉える日本のマニアにとって、
「少女時代」と名乗っておいて平均年齢20歳とか、詐欺みたいなもんです。

やっている曲も、いくつか聴いてみた限りではどのグループも
J-POP的路線と、アメリカ現代R&B路線の間で揺れている感じで、
音楽的なコアは見出せなかったし。

同性受けを狙って無理にねじ込んだプロモーションでお祭り騒ぎしても、
伴うものがないとダメだということは、ICONIQさんが現在進行形で
体を張って僕らに教えてくれている。

同性に受ける形にどこまでモデルチェンジできるか、が日本で受ける
肝ということになりますが、本国では既にスター扱いの彼女たちが
どこまで謙虚にその変更を受け入れるか。

とりあえず、韓国での現状見ておいて、その後国内でどのような
イメージで出てくるのか比較しても面白いんじゃないかと。


・少女時代


・KARA


・T-ara


・After School



■02/22

これは酷い。
アイデア商品と呼ぶにはあんまり過ぎる。

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IMALU、4/28にもう3rdシングルだって。
デビューの時点でアルバムまで流れができあがってたんだろうね。
でもアルバム、出るのかな…。

あと、ずっこけているといえばJASMINE。
1stシングルはCDのセールス3万枚程度、着うたも売れた売れた
あちこちで言ってた割には、実は着うたフルの年間チャートでは
100位にも入らない程度。
2ndシングルに至ってはCDセールス1万枚行かず。
で、次どうするかと思ったら、3ヶ月連続シングルリリース。
3月から5月にかけて1ヶ月1枚のペースで出すそうです。
これもこの先アルバムを見据えてるんでしょうけど、
大丈夫なのか、大変に心配です。

というか、着うた界隈って下手したら他のジャンルよりずっと厳しくて、
ロッキンオンが毎月持ち上げたらそれなりに売れるとかいうこともなく、
ターゲットの琴線に触れる曲でない限り、いくら販促的に盛り上げても
まともにヒットしないようです。

---

毎度の着うたフルのチャート。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 1 - - FOREVER LOVE 清水 翔太×加藤 ミリヤ 9(4)
2 2 1 5 Butterfly 木村カエラ -
3 - - - 桜雨 JUJU -
4 - - - ヤンバルクイナが飛んだ サーターアンダギー 6(6)
5 27 - - 残像 flumpool 15(3)
6 7 6 4 春夏秋冬 ヒルクライム 76(6)
7 4 4 3 FUNKY MONKEY BABYS 29(4)
8 - - - うれしくって抱きあうよ YUKI -
9 - - - いいわけ MCU feat. Ryoji -
10 5 2 1 ALWAYS 中島美嘉 33(3)
11 - - - Straight Through My Heart Backstreet Boys -
12 6 - - Love Letter mihimaru GT 14(14)
13 - - - Be mine 〜君が好きだよ〜 May J. -
14 - - - マジスカロックンロール AKB48 -
15 - - - 桜の栞 AKB48 -
16 12 13 6 Dear… 西野カナ 88(7)
17 3 - - 瞬間センチメンタル SCANDAL 19(7)
18 9 11 - 好きだから ベッキー♪# 30(11)
19 8 5 2 GLORIA YUI 28(1)
20 - - - ガチ桜 湘南乃風 8(8)

何かちょっと先週以前より流れが変わった感じがしますが、
それはこんな理由によるものでして。
チャート参加企業がごっそり増えたのですね。
それでもジャニは着うたフルは出しませんし、Toys Factory系の
ミスチルやゆずは着歌関連に非常に消極的だったりするもんで、
微妙にCDチャートとも顔ぶれが違ったりして、それが面白くも
あるわけですが。


■02/21

恵比寿マスカッツがオリコンデイリー初登場7位。
金曜日付では5位まで上がってる。
その昔、RaCCo組とか桜木ルイとかがCD出すものの
箸にも棒にもかからなかった時代を踏み越えて、
ついにここまでやってきた。
ちなみにメンバー中、蒼井そら、麻美ゆま、みひろ、Rioは
既にソロでCD出してますが、いずれもチャートインせず。
テレビの力を借りて、ここでようやく満願成就です。

しかし、メンバーに数人存在している脱がないアイドルたちは、
己の存在意義についてどう考えているのか知りたい。

---

オリンピックのテーマソング。

NHK:L'Arc〜en〜Ciel「BLESS」
日テレ:嵐「揺らせ、今を」
フジ:大塚愛「LUCKY☆STAR」
テレビ東京:青山テルマ「Believe」

どうもTBSとTV朝日は今回テーマソングを設定してないみたい。
テレビ東京ですら一応青山テルマを連れてきているというのに。
イメージでアーティストに新曲作らせるとかでなく、ありものの曲使うのなら、
曲のプロモーションと相殺されるだろうから、そんなに使用料もかからんと
思うのだけど、これは電通に払う段取り料金を節約したということか。

あと、日テレの嵐の曲、顔写真とかは当然出ていませんが、
歌詞が普通のテキストで丸出しになっていてコピーし放題。
他の歌手というか、歌詞サイトとかは普通コピーできない工夫をして
いるのに、ジャニ関連でこの適当さはかなりレアだと思います。
つうか大丈夫なのだろうか。


■02/20

小倉優子、突然の“こりん星”終結宣言!

ゆうこりんにはがっかりだよ。
このまま死ぬまでずっとその設定のまま突っ走ってほしかった。

結婚すれば「国際結婚ならぬ星際結婚」だと言い張り、
子供が生まれれば「ある意味ハーフですよね」と言い張り、
2度ほど離婚して態度も体型もふたまわりほどでかくなり、
50ヅラ下げて「いちごの馬車で来ました!」と言い張り、
事あるたびに「もうこの設定限界なんですよ」と呟く。
もう他の出演者、総出で突っ込まざるをえないだろう。
完全無敵のテレビタレントの出来上がりじゃないか。
その権利を持っていたのに、彼女は自ら放棄した。
大変残念だ。
まあ、20年後に今のテレビバラエティのスタイルが
生き残っていれば、の話ですが。

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Northern Portrait / Criminal Art Lovers (Album)

ネオアコというジャンルも業の深いものでして。
基本がシンプルだけにほとんどがメロディのクオリティだけで勝負、
ただしどれだけメロディがよくてもそれなりに売れなければ評価の
対象にもならず、そのまま消え去るのみ。
売れたとしても、延々と売れ続けた事例はほぼ皆無で、80年代元祖組や
その後奇跡的に売れた人たちが細々と昔の信頼を糧に変えている程度。

それでも定期的に新規参入組はやってきます。覚悟を決めてやってきます。
だったらとりあえず耳を通すのは聴き手側の仁義ってもんでしょう。

というわけで、The SiddeleysやWood-Be-GoodsのCDもリリースしている
インディーレーベルMatinee Recordingsの新人、デンマーク出身5人組。
完璧に80'sネオアコ。アベレージ高く泣けるメロがだらだら揃う。
かつヴォーカルや一部ギターの運指にはThe Smiths的な雰囲気もあり、
80年代好きは悶絶必至。ていうか悶絶した。
あとは一撃必殺のメロを持つ名曲さえ出せば、それなりの界隈に
名声轟く存在にもなれると思います。
出したところで「それなりの界隈」止まりなのが今のネオアコなのですが。
まあ、このジャンルを選んだ時点で覚悟はできている、はずだよね。

MySpaceはこちら。頭の2曲と"Crazy"がアルバム収録。
シングル曲をアルバムに入れないところとか、ジャケのデザインとか、
カップリング曲にも手を抜かないところとか、完全にThe Smithsに
かぶれていることが丸わかりで、大変に好感度高いです。


■02/18

AKB48のニューシングル「桜の栞」がえらいことになっていた。
デイリー初動で約23万枚、2日目で3万5千枚。
このペースで行けばウイークリーで30万枚固い。
今年これまでのシングル累計売上でもベスト3入り確定です。
別に今回だけ特に無茶な販売をしているというわけでもない。
握手会とかランダム生写真とか、いつも通りに無茶なだけ。
ファンの数が増えればその分増加分も倍々ででかいということか。

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IMALUの2ndシングル、3/3発売。
1stが元ハイスタの難波プロデュースだったのに対し、今回は2SOULが担当の模様。
AIの"STORY"とか、福原美穂とかJAY'EDとかのプロデュースをやってたりとか、
黒木メイサと交際してヤってたりする人。
これ、デビューシングル出た時には既に決まってたタイミングだろうけど、
何となく1stがダメだったので路線変更したとしか思えない振れ幅っぷり。

つうかこれでスタッフに長期ビジョンがまるでないことがわかった。
これも売れなかったら次は泣け歌大将Jeff Miyaharaが登場したりするぞ。
カエラが安定的に売れたのは、ロッキンオン系とかにも受け入れ可能な
「アーティスト」路線をブレることなく継続してきた結果だろうに。
一貫性とか我慢とか、大事だと思うよ。

で、Jeff Miyaharaで思い出した。
昨日発売の玉置成実のシングル「思い出になるの?」が彼のプロデュース。
ユニヴァーサルに移籍してガンダム主題歌によるテコ入れが事実上不可能となり、
完全にどん詰まり気味の彼女、タイトルから見ても、泣け歌路線に突入確定です。
CDの名義も「nami」になってるし。半ばリセットボタン押し気味です。
こんな時代、みんな迷ってるんだ。迷えばいいってもんでもないけどな。


■02/15

詩音が大変なことになっている。
ジャケ写と比べるとその大変さがよくわかるよ。

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着うたチャート先週分。
追加でCDの順位に最高順位をカッコ内に入れてみた。
CDではどれだけ売れたかをもう少しわかりやすくしたかったので。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 - - - FOREVER LOVE 清水 翔太×加藤 ミリヤ 4(4)
2 1 5 3 Butterfly 木村カエラ -
3 - - - 瞬間センチメンタル SCANDAL 7(7)
4 4 3 4 FUNKY MONKEY BABYS 14(4)
5 2 1 1 ALWAYS 中島美嘉 19(3)
6 - - - Love Letter mihimaru GT -
7 6 4 2 春夏秋冬 ヒルクライム 58(6)
8 5 2 - GLORIA YUI 13(1)
9 11 - - 好きだから ベッキー♪# 11(11)
10 3 - - YOU & I AZU feat.LOVE LOVE LOVE 92(55)
11 14 24 22 Love Forever 加藤ミリヤ×清水翔太 128(5)
12 13 6 10 Dear… 西野カナ 78(7)
13 12 14 13 いつの日も 阿部真央 123(12)
14 8 - - I'm lovin' you (Special Edit Ver.) ICONIQ×EXILE ATSUSHI -
15 - - - You bet!! 木村カエラ -
16 - - - また二人で…〜あの日の帰り道〜 CLIFF EDGE feat. RSP -
17 16 13 11 YELL いきものがかり 31(2)
18 20 16 12 じょいふる いきものがかり 31(2)
19 18 8 9 はつ恋 福山雅治 23(1)
20 - - - Jewelry 清水 翔太×加藤 ミリヤ 4(4)

着うたは一度火が付くとダラダラといつまでも売れますが、
その傾向は比較的新しめの人に多いようです。
既存ファン層の厚い東方神起やラルクはあっという間にランク外。
彼らのものなら何でもほしい固定ファンのみが購入してる感じ。
着うたにもCDとは異なる着うたなりのセンスでのイノベータ、
アーリー・アダプタ層が存在しているということですね。


■02/14

the generousのyokoが心機一転“矢沢洋子”で再出発

やはり「娘」であることを強調しないとやってられないことにようやく気付きました。
問題は相方だったギタリストの大西さんですが、せめてバックで使ってあげてください。

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倖田姉の「ベスト盤+オリジナルアルバム」の2枚組の初動が22万枚。
スタッフ的には大失敗というか、かなりガックリ来ているものと思われます。
1年前のオリジナルアルバム"TRICK"が初動で25万超えていましたから、
要するに、ベスト盤同梱にもかかわらず前より下がってるわけで。
この前にその方法を取って70万近いセールスを上げたドリカムを見て、
同じようにやってみたという感じなんでしょうけど、どうやっても
累計で40万枚も厳しいこの状況。
こんなんだったらベスト盤別売りにしとけばよかったと、
後悔している頃でしょうか。

つうかよく考えてみたら、倖田姉の今の状況は単体でヤバいだけじゃない。
というのは、元々彼女はポスト浜崎的存在として大々的にプロモーションされて、
半ば強制的にスターダムに押し上げられたわけですが、去年のアルバムの段階で、
浜崎のアルバム"NEXT LEVEL"の累計売上が38万枚、倖田姉の"TRICK"が39万枚。
ポスト的に浜崎の後を担うべく売り出されたはずなのに、ピークを迎えた後
グイグイ販売数を下げ続け、後任どころか去年の段階でもうほぼ横並びに
なっちまっているわけです。これは会社的にも予定外。

というか、シングルでは既に大幅に引っくり返されている。
固定ファンが強固で、いまだにきっちり10万以上売ってくる浜崎に対し、
倖田姉は最近のシングルではついに4万枚を切ってしまっております。
その分着うたが出ているかといえば、最初こそ上の方に出ても
まったくもってロングヒットまで持っていけていない。
とにかく八方塞がりな状況なわけです。

多分スタッフもその危機感があったからこそ、ベスト盤同梱という
大技に打って出たのだと思うのですが、これがもう完全に裏目。
さて、この後どうしたらいいのか。

まあ、倖田姉のこれまでを思い返せば、「キューティーハニー」といういわば
反則技的な曲を起爆剤にして一気に知名度を上げたわけですが、一般的な
彼女の代表曲はいまだに「キューティーハニー」であり、つまりそれは
起爆の爆発が最大値で、その後にそれ以上の爆発が起こっていない、
世間的には何も誘爆を起こせていないということで。
その時点でこうなることは予想されてしかるべきだった、
ということかもしれないです。


■02/12

有休取って奈良とか行ってました。
死ぬほど寒かった。街中せんとくんだらけだった。

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本屋に入ったらICONIQがFRaUとbea's UPの表紙になってた。
でも何か、ここんとこマキアージュのCMはスタート時ほどの勢いないし、
CMソングはさっぱり着うたチャートの上位に上がってこることなく、
デビュー曲のEXILE佐藤とのコラボ曲ばかり売れ続けている状況。
つうかFRaUの表紙の方はほとんどヌードみたいな格好なのに、
ほとんどどこのメディアも扱ってくれないよ。
どうする。どうなる。

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あと、電車の中吊り見て噴いたのがこれ。

宝塚歌劇検定

オフィシャルっすよこれ。
ヅカファンはコアな人の場合、マジで洒落にならないレベルですし、
これまで正式な物差しでヲタ度を計測することなんてなかったので、
そういう人たち界隈ではすごいことになってるんじゃないでしょうか。
もう大興奮とか。
鳩山嫁がしれっと応援メッセージ出してるのも笑える。
お前、中の人の中でも下っ端もいいとこだったじゃないか。
勝てば官軍っすか。

でも、何でこんなことを今になって始めたのか。
有料で検定を行うと同時に、別売りで「公式ガイドブック」出したり、
民間検定の定石を踏んで実にわかりやすくお金儲けなわけですが。
最近経営厳しかったりするんでしょうか。


■02/08

RIAJの着うたのチャート見てたら、しつこく"Butterfly"や"春夏秋冬"が売れていたり、
CD以上に阿部真央の順位が上だったり、かなりCDのそれとは違うなあ、と思って
探してみたんだけど、両チャートを比較して見られるところがなかったので、
自分でやってみることにした。
順位は先週金曜日にRIAJが発表した週間チャート。CDの方は先週水曜の最新チャート。
CDの方の「-」は、CD未発売ということで。

順位 1w前 2w前 3w前 曲名 歌手 CD
1 5 3 1 Butterfly 木村カエラ -
2 1 1 - ALWAYS 中島美嘉 10
3 - - - YOU & I AZU feat.LOVE LOVE LOVE 55
4 3 4 2 FUNKY MONKEY BABYS 4
5 2 - - GLORIA YUI 7
6 4 2 5 春夏秋冬 ヒルクライム 58
7 - - - BREAK OUT! 東方神起 1
8 - - - I'm lovin' you (Special Edit Ver.) ICONIQ×EXILE ATSUSHI -
9 - - - BLESS L'Arc〜en〜Ciel 2
10 - - - Period CHEMISTRY -
11 - - - 好きだから ベッキー♪# -
12 14 13 6 いつの日も 阿部真央 82
13 6 10 8 Dear… 西野カナ 75
14 24 22 15 Love Forever 加藤ミリヤ×清水翔太 180
15 7 - - キミがおしえてくれた事 Tiara feat. SEAMO 81
16 13 11 9 YELL いきものがかり 38
16 - - - ちいさなキミと 大工原里美 -
18 8 9 3 はつ恋 福山雅治 17
19 - - - 恋愛サーキュレーション 千石撫子(CV:花澤香菜) -
20 16 12 7 じょいふる いきものがかり 38

CDでも既に実績のある人が堅調に売っているパターンもありますが、
CDではまだ伸びていないけど、着うたではけっこうなヒットに
なっているパターンも散見されます。
そしてそのうちのいくつかは、さらにCDでのヒットにつながっている。
あと、ダラダラ売れ続けている人のほとんどは紅白出場歌手というのも、
受け手側の保守的な一面が垣間見えてかなり興味深かったり。

おもしろかったので、しばらく週1でやっていきたいと思います。
着うたの週間チャートが出るのが金曜なので、今後週末のうちには。
覚えてたら。飽きなかったら。

でも、こういう着うた発のヒットっていうのは、何となく
ヴィレッジヴァンガード的だよなあ、と思った次第。
本当はもう完全に、発信側の演出の上で商品として世に出ているんだけど、
受け手側が何となく「自分で見つけた」感を持つことができるという点で。
こういう「くすぐり」はけっこう普遍的に有効な手段ではありますが。
いや、俺が渋谷HMVの試聴機で聴いてつい買っちゃうっていうのも、
行動パターンとして相当近くはあるんですけど。


■02/07

昨日はThe Pains Of Being Pure At Heartの来日公演でした。
予想より遥かにシューゲイザー的なギター音は目立たず、
純粋に高性能なギターポップバンドといった風情。
ただしフロントマンのKipくんは、歌を歌うとき以外は
確かにシューをゲイズしていて笑えた。
あと、たいがい世界的に注目され始めているにもかかわらず、
全くもって垢抜ける気配のまるでない紅一点Peggyちゃんの
素朴可愛さに萌えた。
でも、ステージドリンクはアサヒスーパードライ。

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Royal Bangs / Let It Beep (Album)

アメリカ・テネシー出身の野郎5人組。これで2枚目ですが今回初聴。
宅録を始めようとしている初期Beckに「せっかくやるんならバンド組めよ」
とか言ってThe Raptureのメンバーをあてがって、「最初は慣らしだから
せーので音を出せるパンクっぽいのがいいんじゃね?」とか言いながら
スタジオに放り込んで放置して好き勝手やらせて、3週間後くらいに
また来てみたらできあがっていたような音。
とでも言えばいいのか、この何とも言えない所属感のなさは。

テクノロジーも適度に使ってるのにあり得ないくらいスマートじゃない。
これがテネシーの威力なのか。ニューヨーク出身とかなら
もっと垢抜けた音になっているはずだもの。
どこか泥臭くて気持ち悪くて、でもそれが異常にかっこいい。
これはライブが観たい。フェスで来ないかな。
MySpaceこちら


■02/04

AKB48の新曲「桜の栞」は何でまたこんな曲なのか。



いきものがかりの「YELL」やアンジェラ・アキの「手紙」のように合唱曲、唱歌的に
スタンダード化させることで好感度及び売上を拡大するという意図であれば、
発信側のプロモーションの仕掛け云々ではなく、先述2曲のようにコンクール
課題曲にするとか、それを既成事実化させるための受け手側への段取りの
方がむしろ重要になるわけですが、今のところそういう気配もないし。

水面下では既に仕掛けが始まっているのか、単純にこういう曲が
チャート1位とか取ったらおもしろいと思っているだけなのか、
秋元康の場合、どっちもありえるから困る。

とりあえずAKB48については、顔と名前とが一致するメンバーが
最近遂に2桁に乗ったので、個人的にはもう何だか満足している。


■02/02

日曜の深夜、TBSの「MUSIC BIRTH」という番組を初めて見た。
若い未知数のバンドに、おっさんがすごい勢いでダメ出しをして、
結果として既存のベタな価値観の型にハメ込んで悦に入るという、
大変恐ろしい番組だった。別の意味で必見です、これ。

---

ことしは韓国女性グループが日本に続々進出

だそうですが。
男はジャニーズの寡占状態だったからこそ入り込む余地があったわけですが、
現段階で百花繚乱状態の女子の方にその余地があるとは思えないのだけど。
つうか女子アイドルの場合、イノベーターやアーリーアダプタに当たる層は
ドメスティック重視の傾向がかなり強いというか、ぶっちゃけ韓国自体に
グッドイメージを持っていない層と被っているので、韓国人というだけで
相当なマイナスになるだろうし。

そもそも外国人であることを表沙汰にして売れた女性アイドル歌手って、
記憶にある限り、アグネス・チャンだけだと思うのですよ。
限りなく一発屋的なリンリン・ランランとか、スタ誕から出た
ベトナム出身のルー・フィン・チャウとかいたけど。
最近ならリア・ディゾン程度がMAX。
ソニンは、アイドルって呼んでいいのかな。微妙。

ともあれ本気で売るとすればBoAのように、アーティスト的な演出でもって
同性の方をターゲットにしていくしかないのだけど、そもそもこれから
来るグループは、韓国ではコテコテのアイドル的に活動しているわけで、
かつ本国では既に人気スターですから、日本での活動開始にあたって、
じゃあ石丸電気ソフトワンあたりから始めてみようかというのも、
恐らくプライドが許さないでしょう。
かといって、先述のようにアンテナ高い層を動かしにくい立ち位置で
大規模なコストをかけて販促するのもリスクありすぎだったり、
とにかくいろいろと扱いが面倒。
正直、適正な演出・プロモーションが全く思いつきません。
現場の皆さんには適当に頑張っていただきたいと思います。


■01/31

菅原紗由理、TVCMとかプロモーションは派手にやっているのですが、
アルバムはデイリー12位とかで、ウイークリーでベストテンに
入るのはちょっと厳しい感じになってます。
シングルも最高で11位とか、とにかくベストテンの壁が厚い。
フォーライフ、社運かけてるのに。ヤバい。マジでヤバい。

---

一方、東方神起のニューシングル"BREAK OUT!"の売上はすごい。
現段階でウイークリー初動25万枚は固いくらいの勢いで出てる。
初日の1日だけで17万出てるもの。
前のシングルが累計で23万枚なので、初動のみで軽く越えます。
タイアップはNHKの「とめはねっ!」なので、たいした効果はない。
やっぱファンに相当危機感があるっちゅうことなんですかね。

ただし、ジャケットはシングルも2/17発売のベストアルバムも、
どう見ても合成で、全員一緒に撮ったとは考えにくいものだし、
そもそもシングルのカップリング曲すら5人で歌ってない。
シングル発売に伴うプロモーションやTV出演も一切行ってないし、
もうこれどう考えても先はない。

それでも新曲は出るわけで。
これ、このままレコーディングのみ行うアイドルグループという、
前代未聞の存在になって生き続けると言うのも一興と思いますが、
エイベックスのこういうときのパターンとして、ベストアルバム
発売の直前くらいに正式発表して最後にいけるところまで
マクりきって終了、という流れになりそうな気がします。


■01/29

「余命1か月の花嫁」といい「筆談ホステス」といい、何でTBSは
どっちかといえばやや微妙な感じのを、演出でもってコテコテの
感動話に仕立て上げようとするのだろうか。

---

芸能界「∞」の読み方。

シブがき隊のシングル「挑発∞」
⇒むげんだい

グループ名「関ジャニ∞」
⇒えいと

うしろゆびさされ組のアルバム「∞」
⇒あんりみてっど

DEAD ENDのアルバム「∞」
⇒いんふぃにてぃ

UVERWORLDのヴォーカル「TAKUYA∞」
⇒(発音せず)

Acid Black Cherryのシングル「20+∞Century Boys」
⇒(発音せず)

結論:面倒臭いのでやめてほしい。


■01/26

そうだ、IMALUのデビュー曲の件。
ウイークリーでは50位、売上は1300枚弱といったところでした。
露出を増やそうが、周りのタレント陣が散々持ち上げようが、
市場は大変に正直です。
スタッフ、根本的にこれからの方針を考え直す必要があります。
でも、どっちに持っていっていいのか現状困り果てていると思うな。

もし俺にその役振られそうになったら泣きながら土下座して断るわ。
もしくは「カエラもデビュー曲は14位程度だったし!」とか言いつつ
当初の方針を当面継続させておいて、その間にとんずらするか。

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音楽CD店頭売上が前年比27.4%減でピーク時の半分に

おい、何かものすごいことになってるな。
もちろんこの数字単体で見るだけでもものすごいインパクトですが。
でも、生産実績は13%減という発表が先日RIAJによってなされているわけで、
この数字のズレ分は実際問題として一体どこに行ったのか、という点が。
CD屋のバックヤードにうず高く積まれているのか、返品されてどこぞの倉庫に
眠っているのか、それだけじゃ捌き切れず、新古品扱いでブックオフとかの
中古屋にじゃんじゃん流れているのか。

正直なところ、各レコード会社「100万枚突破!」とかのプレスリリースを
生産枚数ベースで出す悪癖をやめないことには、今後も産業廃棄物ばかり
増えることになるわいな。
少しでも売れてる感演出したい気持ちはわからないでもないけれど、
もはやその程度では何のプラスにならなくなっているということを、
そろそろ直視しないと。したくないとか言っちゃダメ。


■01/24

土曜は渋谷に蜷川演出の寺山修司作品「血は立ったまま眠っている」を観に行った。
観客の9割以上がイケメン2名目当ての女性たち。ロビーが何かすごいことになっていた。
そういう人たちに寺山のあんなのを見せていいのだろうかとしばし考える。
あと、そういうことでガラガラの男子便所で開演前に用を足していたところ、
小学生男子が入ってきた。小学生には本気で見せちゃいけないと思う。

で、待ち合わせでハチ公口にしばらくいたんだけど、ICONIQ怒涛の露出が開始されてた。
Q-FRONTとかの大型ビジョンに、たかだか10分程度の間にどんだけ映るんだってくらい。
化粧品のCMの出稿量もハンパないし、3月のアルバムリリースまでにどこまで認知を
上げられるか、本気で世間に勝負しに行っている感がヒシヒシと伝わってきます。
「ああ、あの坊主の女の子ね」という視覚的な認知しやすさが、坊主女子に引く
男子層を越えてどこまでプラスに働くか、けっこうギャンブルとしては面白い。

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映画「I Come With The Rain」のDVDが1/13に発売されています。
フォーマットはblu-ray版入れて4種あります。

・blu-ray版
・DVD(通常版)
・DVD(木村拓哉 ジャケット仕様)
・DVD(イ・ビョンホン ジャケット仕様)

以上4種です。これだけです。
ということなので、ジョシュ・ハートネットの大ファンだという方は、
版元のエイベックスに汚物撒き散らしながら突撃すればいいと思うよ。


■01/21

昨日、音源の売上ヤバいよ、という話をしましたが。
アメリカでは、音楽関連産業の収支で、下がっているのはCDの売上のみで、全体としてはむしろ
右肩上がり傾向である、というデータをどこぞで見ましたが、日本でもそんな感じだと思います。
東京周辺で見ても、小さなところでは閉めている箱もあるみたいですが、JCBホールができ、
下北沢GARDENができ、かつフェス系のライブはGO!FESやJAPAN JAMのような大規模な
ものを含めていまだ増加中。
恐らくライブ動員ののべ数は当分右肩上がり傾向と考えてよいのではないかと。
ライブが多ければ当然呼び屋は儲かるし、グッズも売れる。

要するに音源ビジネスはヤバいですが、それ以外は日本でも悪くなってなさげ。
つうことで、現状独り負け状態のレコード会社が今後どう身をふるのか、
ミュージシャンがそういう状況下でどういう活動形態を選択するのか、
そろそろ日本でもドラスティックに変わっていってもよい頃。

しかし、CD売上を維持し続けているだけでなく、マネージメントから音源から
コンサート制作からグッズから劇場運営から総合的に内部でコントロールして
いるという意味でも、ジャニーズは無敵ということになりますなあ。

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ICONIQ、デビュー1カ月で資生堂の顔に

一応エイベックス的には「新人」という触れ込みで売り出してますが、
Wikipediaの嫌がらせのような転送もございまして、過去の活動も
隠し切れてないのがエイベックスらしくて何だかほっこりします。

昨年12月に仕切り直してデビューしてこれまでに2曲、着うた限定のリリースを行い、
デビュー曲ではダウンロードした後アンケートに回答すると、曲の価格分以上の
ポイントを還元、落とせば落とすほど得をするという、アウト気味のえげつない
施策を打ったおかげでそこそこヒット、そして3月10日にようようアルバムで
CDデビューするわけですが。

ただ、せっかくヌードになったのに一緒に坊主にしたせいで写真集の売れ行きがよく
なかった井上晴美という前例もあるように、坊主の女子は男受けが悪うございます。
化粧品のCMに出す時点で女子受けを狙っていることはわかるのですが、でも何とでも
なる部分で期待顧客層の半分を振り落とすのは効率悪くないか、とも思いますが。

これまでの露出を見ていると「アイドル再生型」「着うた先行」「featuring商法」
「化粧品のCM」と、新旧の手法を縦横に掛け合わせた集大成的な形のプロモーションに
なっていて、けっこうな力の入れようを感じます。
だから、これでずっこけるということは、エイベックスとしてはこれまでの全否定にも
なりかねませんので、アルバムのプロモーションはすごいことになると思います。
ニヤニヤとウォッチすると面白いのではないでしょうか。


■01/20

2009年のCD類の生産実績、前年比87%。過去最大のシュリンクっぷり。
その分配信に回っているかと思いきや、9月までの実績で配信は前年比で横ばい程度。
下手したら、年間では初めて前年比100%を割る可能性も十分にあります。
完全に「音楽」自体が頭打ってます。各社ここから本当の地獄のはじまりですね。
今後数年でユニヴァーサルの合併に次ぐ大規模再編が行われそうな雰囲気も。
まあ、世界的に見れば大小20以上のメジャーレーベルが
まだ単体の企業として残っている方が異常なんだけど。

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エイプリルズ / BACK TO THE FUTURE MUSIC (Album)

彼らに斬新さとか今までにない音世界とかは期待してない。
よいメロディとエレクトリック及びポップス全般に対する愛情と。
その2点が確認できればもう全部OK。
そういう意味で予想以上の良作に仕上がってまいりました。
80'sディスコミュージックだったり、80年代テクノ歌謡だったり、
完全にPerfumeをなぞったメロディーだったり、楽しくて仕方ない。

感動したのはM-2。跳ねるドラムとベースラインでもって、
New Musikみたいな1980年前後当時の「テクノポップ」的な
空気感をきっちり再現している。これはかっこいい。
他にも聴き手のリスナーとしての経験値を試してくるような
オマージュだらけ、いい意味で突っ込みポイントだらけの
アルバムになってます。彼らはこれでいい。




■01/19

Mizca、渋谷&名古屋でレコ発インストアイベント

>>「過去の活動でなかなか結果が出ず、歌手活動に期待する事も出来なくなって
>>しまってきてますが、MizcaとしてLIVEをするなかで少しずつですが夢や目標が
>>また持てる様になってきました。精神的には今が一番調子が良いので、やっと
>>スタートラインに立てた感じがします」


これは泣ける。
和製R&B→泣け歌→アニソンと受けそうなジャンルのドサ回りを繰り返し、
それでもまるで売れなかった挙句に現在のテクノ系に辿り着いたわけで、
そりゃ期待も何もできるまいよ。世の中恨んじゃうよ。
でも、一応今はテクノポップアイコン的立ち位置なのだから、
そんなこと言っちゃコンセプト台無しだと思ったよ。

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栗山千明 「機動戦士ガンダムUC」主題歌で歌手デビュー!

グラビアアイドルが歌手デビューというのはDVDの延長として理解できるんだけど、
女優である北乃きいや栗山千明については、何で今歌手デビューなんだ、と思う。
テレビ経由の収益が厳しくなりつつある今、事務所側が、これまで写真集くらい
しかなかった「ファンから直接収益を上げる」手段の多品種展開を模索し始めた、
ということでいいんでしょうかね。
あとレコード会社側も、ようやくかつてのドカ宣伝ドカ販売体質から脱却を果たし、
小規模に取りまわしてそれなりの利益を上げるというメソッドが蓄積されてきた、
という点も背景にあるような気も、ちょっとします。

つうか栗山千明、DMM.TVのCM何だよあれ。がっかりだよ。
事務所的に仕事選んでいる余裕がなくてあれなのか。
全部不況が悪いんだ。


■01/17

曲単位での2009年ベストはスキマスイッチの"ゴールデンタイムラバー"でしょうか。
このAメロの歌詞とメロのスムーズすぎる融合っぷりは、大塚愛あたりに
泣き出すまで100万回くらいヘッドホンで聞かせ続けたい気持ちです。



洋楽だったら映画「かいじゅうたちのいるところ」の主題歌、
Karen Oの"All Is Love"。こういうわかりやすいのに弱いです。
サントラ全体もけっこういい。映画はまだ観ていない。



---

エイベクッスが大規模なリストラを行うという話が出ていますが。
聞いた話では1400人中300人をカットする予定ということで、
それはちょっと大規模にもほどがある。
契約アーティストにもいろいろ影響があるんじゃないでしょうか。

みんなエイベッ糞とか馬鹿にしてるけど、自分がもしミュージシャンで、
レーベルを選べる立場にいるとしたら、エイベックスは相当上の順位で
選択肢に入れたい会社。

というのはエイベックス、がっつり稼ぐところは稼ぐところで確保しておき、
それ以外ではかなり自由度の高い制作をさせている、という印象なので。
その2つを比較的明確に分けて考えているっぽい。
たとえば今のYMOが所属しているcommmonsレーベルは現在エイベックス傘下にいる
わけですが、レーベルの自由な活動を保証していなければ、□□□の新作みたいな
滅茶苦茶な実験作がメジャー流通で出るなんて、ほぼありえないわけですし。

だから、稼ぐ部分を馬鹿にするのはかまわないんだけど、それがなくなると
それはアーティスティックな方にも金が回らなくなることになるわけで。
かつての例で言えば、ポリスターがWinkで稼いだ金をFlipper's Guitarの
販促費に回した、みたいなことができなくなるわけですよ。
それはそれでどうなの、というわけで、エイベックスの経営、
持ち直してくれるとよいなあ、と思います。
いや、どう考えてもういい材料がないのはわかってるんだけど。


■01/14

<モーニング娘。>女子中高生女優を募集、舞台で共演へ「Jc&Jk女優オーディション」

これつまり、「モーニング娘。になってお歌を歌いましょう」という切り口では
もうAKBとかに勝ち目はないという、半ば白旗気味の告知なのではないか、と。

---

2009年の10枚、後半の5枚。

相対性理論 / ハイファイ新書
確かにこういう露出のディレクションはありなのかもしれない、と最近は思える。
だって普通にニヤニヤしながらテレビの歌番組とかにほいほい出てきたりしたら、
あっという間に半ばコミックバンド扱いされて消費されて終了だもの。
こういう演出で、判断材料がその音以外にないからこそ、音の所作から
滲み出る、日本の他のバンドにはない飄々とした空気が見えてくる。
これこそがバンドが本当に見せたい姿だろうし、あまねく音楽は本来
こういう形で聴かれるべきものなんじゃないかな、とも思えてくる。
最近のやくしまるの使われ方はベタなサブカルすぎてどうかとは思うけど。
MySpace


Buono! / Buono!2
日本のアイドル系は筒美京平の例を持ち出すまでもなく、パクって何ぼの世界。
そしてアイドルというフィルターを通すことで、元曲やジャンルを侵食し、
最終的に何だかわけのわからない存在感を放つようになったとき、
それは「歌謡曲」という、独特の音楽として成立すると思っている。
そういう意味で、彼女たちのこのアルバムは今現在のアイドルで
もっとも「歌謡曲」的と言っていいんじゃないかと思うんだ。
素晴らしく「胡散臭いキュートさ」に満ちた音。
アイドル歌謡曲として極めて正しいと思う。


安室奈美恵 / PAST<FUTURE
小室の手を離れ、SUITE CHICを経由してアメリカ現代R&B的サウンドに突っ込み、
さらにその音楽的な幅を拡張しながら、でも決して散漫にはならないよう繊細な
プロダクションを施し、ついには手本のはずのアメリカ的な音からも逸脱し、
テクノ/ハウスを飲み込みながら、オリジナルな世界観を構成するに至る。
金をかければいい音楽ができるとは思わないけど、意志を持ったうえで
かけるべきところに時間と金をきちんとかければこれだけ
レベルの高い音になるという見本。
本当にJ-POPがこんな志の高い音ばかりだったら、と思わずにいられない。


The Pains Of Being Pure At Heart / The Pains Of Being Pure At Heart
90年代初頭のUKに、直感的なマッドチェスターと観念的なシューゲイザーという
対照的な2つのムーブメントがありました。マッドチェスターのノリはその後、
アシッドハウス/テクノのムーブメントに引き継がれ、シューゲイザーは
そのまま細く長く生き続け、21世紀になってから再び多少盛り上がり、
ネオ・シューゲイザーのプチブームを迎えるに至っています。
で、そのネオ・シューゲイザー勢、その観念的な部分を色濃く受け継ぎ、
ぶっちゃけ小難しくなってるものも少なからずあったりするわけで。

そんな中、「でかい音でギター歪ませると何だか気持ちいいよね」レベルの、
マッドチェスター勢にも匹敵する直感的なノリでもって、シューゲイザーを
再定義したのが彼ら。
2月に来日公演行ってくる。馬鹿でかいノイズの中から聴こえるグッド・メロ。
そりゃ気持ちよくないわけがないだろうよ。酩酊しながら聴くことにしよう。
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Situationists / Pixels
初期XTCにも似た、引きつりながら突っ走る感覚がツボ。
極めてUK的なユーモアと偏屈さと一筋縄では行かなさをここまで
兼ね備えたバンドはなかなかいないんじゃないでしょうか。
馬鹿だなあと思いつつ、でもその巧みさに何となくやられてしまう。
これからが楽しみだと思ってたら、もう解散してやがった。
馬鹿野郎。
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■01/13

IMALU、デリーチャート初登場28位。
1月中旬は1年でも屈指のCDが売れない時期ですが、それでこれ。
1/13発売の他のシングルと比較すると、mudy on the 昨晩の下。
それはもう、流行歌としては完全にダメってことじゃないか。

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2009年のベスト10枚。まず前半5枚。

amU / Prism
PerfumeはSex Pistolsだ。
音楽をやるのにハードルなんか存在しない、最低限のメンバーと楽器を集めて
とりあえず音を出せばいいのだ、という意志がパンクだったのと同じように、
ノートPCがあり、意志のある女の子がいれば音楽ユニットとして成り立つと
いうこと、そして、さらにそれに才能が加わればメジャーの中でも十二分に
戦っていけるだけのものができあがるのだということを知らしめた存在、
という意味で。

だから、ポストPerfume型のユニットがボコボコと生まれているのは、
単にビジネスとしての二番煎じとかそういう理由でだけじゃない。
Sex Pistols以降、あまたのパンクバンドが生まれたのと同じ理由なんだ。
そしてコピーや焼き直しの域に留まらず、そこからBuzzcocksやThe Clashや
The Damnedなどの、いわゆる典型的なパンクから逸脱するセンスと才能を
持ったバンドが登場し、また新しい波が生まれたように、きっとまた
ここから次の新しい音楽が生まれるんだ。

90年代半ば以降、様々なジャンルの音が同時多発的に鳴らされるようになり、
もう世界中のどこを探しても明確なムーブメントなんてものはなくなったと
思っていたけど、21世紀、高円寺の地下にムーブメントは確かにあった。
これをできる限りウォッチしよう。きっと面白い音はまだ見つかる。
現に今、目の前で鳴っている音の何と素晴らしいことか。

アルバムを聴いてどうしてもまた生で見たくなって1/8のライブへ出かけ、
佳曲揃いのアルバムの中でも図抜けた名曲"moco"を歌う彼女たちを
見ながらそんなことを考えた。
少し胸が熱くなったのは、多分そういうことなんだと思う。
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たむらぱん / ノウニウノウン
日本の女子ソロポップス界には10年に1人、前後の流行りや人脈と
まったく関係ないところから、突発的に天才が現れます。
70年代は中島みゆき。80年代は種ともこ。90年代はさねよしいさ子。
そして00年代は彼女。もう00年代終わって総括したから間違いない。
俺の中では決定事項。
今回の2ndアルバムでは「イロモノ」的なノリがほぼ払拭され、
天才的にして普遍的なポップスに着地完了。
つまりほぼ無敵ということです。
あとは売れるだけだ。
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モーモールルギャバン / 野口、久津川で爆死
11月に下北沢でライブを見たのですが、ドラムが凄い勢いでぶっ叩きながら歌い、
キーボードは音を歪ませてディストーションギターみたいな音を出しながら暴れ、
ベースは少し後ろからそんな暴走する2人の音を絡め取るようにまとめていく、
そんな、いびつな編成に特化したスタイルが完全に堂に入っておりました。

彼らはよく「ジャンルはJ-POPです!」と言いますが、実際の話として、
現在J-POPを定義付けようとしたところで「決まったルールは特になし」と
いうのが結局最も近いわけで。彼らはそういう意味でこそ、J-POP。
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Fanfarlo / Reservoir
昨年はGrand Archives、一昨年はBishop Allenと、ここ最近1年に1枚は良質な
シンプル歌物系がほしくなるのですが、その両バンドが今年そろって新作を
出したものの、双方悪くないけど前作ほどではないというもう一声欲しい出来で、
どうしたものかと思っていたところに突如現れたニューカマー。

6人編成で、弦やラッパも多分に入ってきて、決して薄い音ではないのですが、
それらが無闇に煽ったり泣きに走ったりせず、鳴るべき時に必要なだけ
実に穏やかに鳴っている。素晴らしくバランスのいい音。
一撃必殺の突出した美メロ曲があるわけではないのですが、全体のアベレージが
非常に高く、アルバム通して惚れ惚れしながら聴ける名アルバムになってます。
ただ、ものすげえ地味ですが。
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Red Light Company / Fine Fascination
得体の知れない音。普通にざっと聞き流せば、シンガロングなメロディを持つ、
シンプルなバンドサウンド、なんだけど。ただ、少し突っ込むと明らかに異様。
だいたいこの手のバンドは60-70年代的な空気感とか、パンク譲りの疾走感とか、
何かしら過去からの影響を色濃く受けた音を出しているのが普通。
なのに彼らはメロディにもアレンジにも、ほとんどその手の色が見つからない。
60年代でも70年代でも80年代でもなく、恐ろしくニュートラルな位置から、
でも人懐っこいメロディを奏でている。
若いバンドだし、そこらへんの過去の音を同時期に一緒くたに摂取して育ち、
勝手に咀嚼して吐き出した結果、ということなんだろうけど、この消化能力は
相当レベル高いよ。
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■01/10

サカナクションがKissmarkのCMソングということは、
鈴木あみや小柳ゆきとかと仲間ということだな。

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1/8は高円寺HIGH。
amUのアルバムがあんまり素晴らしかったので、これは再度見ておくべきということで。
観ていて何か胸が熱くなってきた。いろいろと他のそういうユニットから図抜けてる。
今後もできるだけ追っていきたいと思います。

1/9は渋谷クアトロで面影ラッキーホール。
昔から彼らのライブは本体並みに対バンが面白くてたまらないのですが、今回はThe 冠。
元So What?、映画「デトロイト・メタル・シティ」でクラウザーさんの
歌の吹き替えを担当していたヘビーメタル歌手の人です。
完全に初見、初聴だったのですが、もう何ていうか、素晴らしく馬鹿。
曲が終わるたびに客席に深々と頭を下げるヘビーメタル。わけがわからない。
四畳半メタルというか、喜国雅彦の「傷だらけの天使」を音楽にしたら
こうなるというか。ペーソスと諧謔まみれの素敵なヘビーメタルでした。
あと、セットチェンジ時にDJブースで紙芝居というのも新しかった。
面影もここ数回では一番調子よかったんじゃないでしょうか。
ホーン隊がKinKi Kidsのライブのため(!)、代替要員だったんだけど、
サックスのお姉ちゃんがすげえかわいかったよ。

ためしに彼らの活動再開時から今までのライブの対バン一覧。
こうやってまとめるとやっぱり気が触れているとしか思えない。

2007/01:ワンマン(表参道EATS and MEETS Cay)
2007/04:Perfume(表参道EATS and MEETS Cay)
2007/09:サイプレス上野とロベルト吉野(渋谷DUO)
2007/12:マダムギター長見順/吾妻光良 & The Swingin' Boppers(原宿アストロホール)
2008/03:あぶらだこ/ヒカシュー(恵比寿LIQUIDROOM)
2009/01:ワンマン(渋谷クアトロ)
2009/04:ワッツーシゾンビ/曽我部恵一バンド(恵比寿LIQUIDROOM)
2009/08:遠藤賢司(渋谷7th FLOOR)
2009/10:狂うクルー/ECD/DOKAKA/加護亜衣(渋谷O-EAST)
2010/01:The 冠(渋谷クアトロ)

そんな感じで、そろそろ年間ベストとか考えよう。






■01/07

The Pains Of Being Pure At Heartの来日公演、既にチケット発売中。
つうか、東京は2DAYSとはいえ、新代田FEVERというさして大きくない会場にも
かかわらずまだかなり余っていそうな雰囲気なので、みんな頑張ってくれ。
名古屋・大阪・神戸・福岡でも公演あり。詳細こちら

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東京女子流の下馬評というか2ちゃん評は「エイベックスなのに…悔しい…」
的な声もかなり多く、最初の食い付きとしてはけっこうよさげな感じです。
一部スレではさっそく「俺の嫁」の取り合いが勃発していたりして、
微笑ましいんだか何なんだかよくわからない状況に突入中。
やはり、普段は「このエイベッ糞め!」と罵倒していても、
己のリビドーには抗えない様子です。
こうやって徐々にエイベックスに懐柔されていくのでしょう。

で、昨日の22時くらいにYahoo検索のクロールが回ったためなのか、
各メンバーの名前で検索して当サイトにたどり着く人が急増中。
現在の検索回数の多さは以下のような感じになりました。

小西彩乃>>>庄司芽生>>新井ひとみ>中江友梨>山邊未夢

これが個々人の評価として妥当なのかは判断しかねます。
つうか、5年くらいたってから判断したい気持ち。


■01/05

東京女子流(TOKYO GIRLS' STYLE)

これまでアイドル系はことごとくずっこけ続けてきたエイベックスが
AKB48やアイドリング!!!やももクロをうらやましく思ったようで、
スクールやオーディション組から使えそうなのを適当につまんで
立ち上げた新しいガールズグループ。
無駄にティーザー広告っぽいサイトでの顔出しがイライラさせますが、
イベント欄見る限り撮影会とか手渡しとか、もろに既存の手法を
トレースする気満々で活動していく模様。

メンバーは公式サイトにはまだ個々人のプロフィールは出ていませんが、
mixiのコニュニティ見る限りでは以下の5人ということで。

山邊未夢(13)2007年avex audition合格
中江友梨(12)avex artist academy大阪校
新井ひとみ(11)avex audition 2006合格
庄司芽生(11?)2008年にCRYSTAL CHILDREN名義でデビュー済
小西彩乃(11?)avexキッズコンテスト'09歌部門 審査員特別賞

完全にももクロと同様、とりあえずロリ気味のヲタを貼り付けて、
成長を見守らせようという年齢構成。段取りはOKでしょう。

ただ、エイベックスの場合、ややもすると楽曲やプロモーションの端々に
ビッチっぽさ、ヤンキー臭さが無駄に香り立ってきてしまいますので、
コアファンを獲得するところまではできても、それ以降のファン層
拡大の際に大失敗しないように気を付けていただきたいものです。

あとニュース記事を見る限り、「SweetS以来7年ぶりにエイベックスから
デビューするガールグループ」というプレスリリースがが出ているっぽい
ですが、つまりHINOIチームとかはなかったことにしたということですね。


■01/04

おめでとうございます。
今年も適当にやっていきますのでよろしくお願いします。
週一更新は来週から。

正月は四日市に帰ってうだうだして、伊勢神宮行って帰ってきたよ。
1/4は毎年歴代総理が伊勢参拝するので、高校のときなんかは友達と敢えて
その日に行って生竹下とか遠くから見て「うわ!マジでちっちぇ!」とか
盛り上がっていたんだけど、鳩山もきちんと行ったみたいで一安心。
三重の馬鹿高校生のためにも今後も続けていただきたい。

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今日、SMAP×SMAPの生放送特番を見ていたら、AKB48がゲストで出演。
メンバーがずらずらと並んで席に座っている壮絶な絵を見て笑っていたら、
「楽屋ですぐ服を脱ぐ」という大島優子の話に乗っかってキムタクが一言、

「楽屋だけにしとけよ、夜の公園で脱いじゃダメだよ」

言ってしまいました。年末のテレビの芸能界重大ニュース特集の類でも
一切触れることなく、完全になかったことにされて終わったはずの件を、
年が明けてからSMAPのメンバー自身が叩き起こした。
そしてあろうことかカメラも草ナギを抜く。誰だスイッチャー。
ものすごい場の空気。草ナギのツッコミまでの間が永遠のようだった。
なんかキムタク、昨年の「森且行のキック&おめでとう」発言といい、
生放送では自由過ぎる。その後も地味にトシちゃんのモノマネとか
さくっとかましていたし、今後も生のときの彼だけは見逃せない。

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で、紅白。
細かいことはTwitterのタイムライン見ていただくとして、近年になく
タイムキープの厳密さが目立った紅白だったかと思いました。
ここまできっちりしていたのは、みのもんた司会時の第56回以来かと。
ただ、56回はみのに任せた結果非常にダラダラした印象があった反省か、
バッファをほとんど持たせず、ぎちぎちに詰め込んでかつ要所要所を
局アナに任せてすごい勢いで段取りを回していったという印象。
よく言えばテンポよく、悪く言えばゆとりのない感じ。
でも、だらだらしてるよりはずっといい。

また、ボイルおばさんや永ちゃん、こども紅白はじめ、公式な出場歌手以外の
参加が例年以上に目立ちましたが、Rollyやニュートン・フォークナー等、
紅白見てる層のどこにアピールしたいのかさっぱりわからない微妙なゲストの
人選が妙に気になりました。

あと、変わったと感じたのは装置。
これまでは前半と後半で大規模なセット換えを行っていたはずなのですが、
今年は予算の都合か、基本的なセットは番組通して1個だけだったような。
ただ、開いたり閉じたり、オプションでオーロラビジョンや階段が付いたり、
相当自由度の高い設計になっていたために、あまり単調には見えない仕組み。
これは、予算内でよくやったと思います。

それでも、各組の演出には相当苦労したようで、セットとしての演出が限られ、
かつ予算も限られていたためか、お金があまりかからない人を使った演出や
降らせ物が例年より多かった印象。
そういう意味では、自前のデフォルト値で人海戦術が可能なAKB48が最強。

見所は、その自前人海戦術で圧倒、前半早い段階で無駄に場のピークを迎えたAKB48、
スクールの生徒をダンサーとして出演させることでNHKで実質的宣伝行為を行ったEXILE、
やっぱり訴訟していない2名のやる気のシオシオさが無闇に目立ち過ぎた東方神起、
数年前までのダメ紅白を髣髴とさせつつ、結果として春日しか思い出せない美川憲一、
むしろ妹の方がどや顔で、曲中もそれ以降も存在感を放ちまくっていた倖田姉妹、
ほぼワンカメで撮りきるという今までにない演出が新鮮だった絢香あたりか。
それと、恐らく今後衆目の場に現れることが激減すると予想される森光子も。
あれはちょっとヤバいだろう。

メガ幸子は各所が可動したりしてもっとすごいことになったら素敵だった。
ただ、美川憲一が「さそり座」を毎年ヴァージョンチェンジしていくことに
紅白での生きる道を模索しているように、今後メガ幸子が徐々にヴァージョン
アップしていき、数年後変形したり空を飛んだり、リアル幸子が乗り込んで
操縦できるようになったりしたら俺は心を打たれると思う。

しかしこれで5年連続白組の勝ち。
どう考えても一般投票を愚直に出している限り、また女子に老若男女問わず
アピールできるようなスターが出てこない限り、この流れは続くわけで、
そんなスターが易々と生まれるわけもなく、今後一体どうするつもりなのか。
そろそろ地道な改竄、捏造が行われてもいい頃なので、来年以降要注意。


   

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