■09/30
ソニー、CCCD全廃! やった! 民生の「LION」、歌詞だけDVDの意味まったくナシ! 俺はもうそれ買っちゃうよ! レア盤ですよ! で、エイベックスが発表した途端にアクションを起こしたのに比べ、言ってはみたものの それ以降何もなかったソニー、ここに来て全廃をはっきりと打ち出してきました。 きっと社内の最終調整をしていたんだろうな。 で、11/17全廃というのは、多分既にパッケージが工場のラインに乗っているものについては そのままで出すけど、これからの分についてはCD-DAで行きますよ、ということでしょう。 さて、本当にはっきりとやってきたということで、東芝はもとより エイベックスの「弾力化」の中身が気になってきます。 エイベックスは、どうやら主力アーティストについてはほぼ全てCD-DAという話。。 アニメ・特撮系、またはコテコテのアイドル系の、大きなお友達以外「所有」に 頓着ないであろう楽曲は、制作者の強力な意向がない限りはCCCD維持のよう。 洋楽でCCCDが残ってるのは、レーベル単位ではなくワンショット契約が多く、 そういう契約の都合上、逆にCCCDから動かせないという可能性もあるでしょう。 全廃じゃないのはアレですが、ここまでは理屈としてはわかります。 ただ、どうやらクラシック・古典系のいくつかもCCCDのままのようなんです。 これがわからない。なんでだ。 あと、東芝。とりあえず邦楽リリースの10月分を見てみると、何となく減っているような気はする。 まだこれだけで判断はできないんだけど。洋楽は相変わらず隙あらば旧譜でもCCCDだし。 ハーマンズ・ハーミッツやマンフレッド・マンをCCCDにする意味を教えてくれ。 ■09/29 でも、ニール・ヤングのその大失敗作『トランス』収録の「コンピューター・エイジ」を ソニック・ユースがカバーしているのを聴いたのが、自分の馬鹿カバー道のスタート だったことを考えると、世の中いろいろだ。 同僚からのタレコミ。 浅倉南のオールナイトニッポン。 今夜1時から死人も交えて3人で仲良しトークだそうです。まあ、お彼岸だからな。 いくらDVDの販促とはいえ、今これがアリなら何でもできる。 孫悟空と孫悟飯と孫悟天のオールナイトニッポン 星飛雄馬とアムロとタキシード仮面のオールナイトニッポン ナウシカとしょくぱんまんとキテレツのママのオールナイトニッポン 松田優作のオールナイトニッポン(全編サンプリング) マイケル・ジャクソンのオールナイトニッポン(吹き替え版) ジグジグスパトニックのオールナイトニッポンというのも 考えたけど、これはまかり間違ったら実現しそうだ。 しかしこの会社のサイトはいったい何だ。 有名タイトルなんだし、もうちょっと何とかならなかったのか。 「割り切っている」と言われたら、それは逆に素晴らしいことだと思います。 ■09/28 泉谷しげるは日本のニール・ヤング。慈善活動に熱心だからどうとかではなく、 途中で一回血迷ってテクノみたいなことをやって大失敗しているという意味で。 そういえば前に酒飲みながら話してたことなんだけど、ソニーはなんだかんだ言って、 酒井とか須藤とか、クリエイター気質というか、カリスマ性を持った (良くも悪くも、でしょうが)社内プロデューサーを輩出してますし、 エイベックスについては、言わずもがなのMAX松浦とそのブレインという、 元々からが制作サイドの人間によってできあがった会社であり。 そういう意味では東芝っていうのはやっぱ「ハードのためのソフト会社」という、 当初の部分を相変わらず持ってるんじゃないかっていう気がするんですよ。 かつ本社のEMIの発言力がでかかったり、かなり動きづらいのではないかと推測します。 さらに、デビューから一貫して育てるっていうのがすげえ下手だという社風。 徳間ジャパンから拾ってきたBOOWYはビッグにできましたが、 そのノウハウは結局長戸大幸のものでしかなく、社内に留め置くことができないまま その後、B-ingという形で大々的に外部で展開されちゃうことになったわけで。 今のビッグネームはというと、デビュー時からいるのって椎名林檎くらいで、 あとは、宇多田とか矢井田みたく東芝は単に販売の窓口だけみたいな形か、 175Rとか氣志團とか、メジャーデビュー時点で基盤ができあがっていたか、 アルフィーとか大黒摩季とか槇原敬之とか、ビッグになって以降の移籍組。 しかもドリカム、矢沢永吉、THE BOOM、エレカシ、遊佐未森。かなりの割合でソニーから。 で、CCCDがマイナスイメージになることがようやく確定的になった今、 エイベックスが降り、ソニーが降りた今の段階で、東芝に移籍したいという ビッグネームが今どれくらいいるのか。 アーティストにとっても「音楽的」な意味ではマイナスになるという判断もできるでしょうし、 長期的な視点で考えればわざわざ東芝、という選択肢はないような気もしますし。 東芝としても「やめる」という判断しかできんと思うのですが。でもどうなんだろ。 ■09/26 そうか。奥田民生の「LION」、アルバムでもDVDタイプはこのジャケか。 今のSONYの動きから考えるに、こういうフォーマットは多分これだけになりそうだ。 珍品マニアさん、大集合ですよ。 22日の続き。 販路バンバン広げたら、アメリカみたいになるという懸念もあるかも。 たとえばスーパーとか量販店とか「大量に捌けそうなところ」に積極的に出て行った結果、 ウォルマートとかの巨大スーパーに平積みされている、100タイトルそこそこの「売れ筋」以外 売れなくなるのでは、という懸念。でも、考えてみると日本の場合その影響は極小なような。 小さな町の小さなCDショップ入ってみたらわかる。そういう店がそういう状態になってるから。 売れ筋洋楽と売れ筋J-POP、あとは地元出身の歌手と演歌だけしか置いてない。 「クラブ」の棚には「SUPER EUROBEAT」と「ハイパートランス」シリーズしか入ってない、みたいな。 そもそも、電化製品と一緒とか、書籍と一緒とか、おもちゃと一緒とか、 ただでさえ狭い店内なのに、CDだけでやってる店すら少ないっていう状態だし。 そんな地方の外れにそびえるイオンショッピングセンターにCDが置かれたとしたら、 多分それだけでそういう小さな店よりは品揃えはよくなります。 小さな個人商店には申し訳ないんだけど。事実として。 実際、タワーレコードは、下田、鈴鹿、橿原など、HMVも青森柏、太田、パークプレイス大分など、 そういう郊外型大規模店舗への出店を凄い勢いで強化してますし。 日本は、アメリカやイギリスと比べて地域ごとのシーンが弱く、でもそれに対して 比較的、全国一律的に多様なメディアの発信の恩恵を受けられやすい状況。 だとしたら、それでいいのではないか、とも思うわけですよ。 結果として業界全体にプラスになるのであれば。 自分の住んでる町でも、駅前の小さなCD屋がいつの間にか潰れていて、 市内でCD売ってるのって、団地の中のショッピングセンターの一角だけになった。 確かにそれはそれで寂しくはあるんだけど。 ■09/25 日本で一番衝撃的な名前の旅館のホームページ。 福岡県・佐賀県老人クラブ連合会指定旅館。うむむむ。 関ジャニ∞がオリコンのデイリーで2位まで来てますよ。 関西地域のみで先行発売、満を持して9/22に全国発売。 これ、すげえ頭いいわ。黙っててもヒットのピークを2つ作れるわけですから。 以前、山崎まさよしがシングルを地域別にカップリング変えて作ったものの、 外資系中心に凄い勢いでどの盤も全国流通してしまったということがありましたが、 そこはジャニーズ。鉄壁の守りで水も漏らさず、確実に狙い通りの効果を上げています。 あと、猛烈に気になるのが、発売元がテイチクだということだ。 テイチク所属でオリコンシングルチャートのこんな上にいるなんて、「孫」以来だよ。 何があったのだろうか。単に必死なだけかな。 そしてやっぱりレコード会社であろうが、トップページですら例外なくジャニーズ対応済み。素晴らしい。 あ、これで思い出したけど、「南くんの恋人」のキャスト紹介ページの ジャニーズ対応が、芸術的なまでにやけっぱちなんですよ。これ。 ■09/24 日本で一番衝撃的な名前の旅館。 安良城紅とクリスタル・ケイが上智大比較文化学部へ入学。(←ミュージックマシーン@9/23) 久しぶりにこの手口を見ました。日本で一番入学基準が謎に満ちた学部ですから芸能人も安心。 いわゆる科目試験が一切設けられておらず、言ってみれば関係者の胸先三寸で全部決められる。 正味の話、帰国子女でもなく長期留学もしていない一般民間人が目指すのは相当に無謀。 試験がないから偏差値測定不能、どれくらい勉強したらいいのかすら推測不能の謎っぷり。 上智大自身ですら、周りからいぶかしげに見られていることを気にしてこんな文章を。 でも「入学できます」ではなく「出願することができます」っていうあたりが この学部の本質を見事に表現してますね。 広末が強引に早稲田に入学した結果、あんな感じになっちゃってミソ付けまくって以来、 ガチンコでチャレンジして一浪して、それがパブリックイメージに何ら悪影響を与えない えなりかずき以外、どの事務所も所属タレントの大学進学には神経使っているようですし。 基本的にタレントさんが有名大学を目指す場合、大学に進学する前から きっちり仕込んでおくのがもっとも自然に見えるわけで。 千葉県のごく普通の、偏差値も真ん中あたりの私立高校からいつの間にか京都に引っ越して 附属高校に転校していて、そのままエスカレーター式という一番突っ込まれにくい形で 立命館大入学を果たした倉木麻衣が、ここんとこでは最強のやり手だったのですが、 やっぱ改めて入られてしまうと、業界のブラックボックスの凄さを思い知ります。 でも、最低限英語はできないと入れないのがポイントだよ。 あと、2人揃って現役で関西学院大に入学したマナカナ。 なかなか普通に入るのは大変だと思うのですが、えなり並みに自然に見えるのは何故だ。 ■09/22 だいたいがクリスマスソングのコンピっつったら内容は知れていますが、これは圧倒的。眩暈がしそうだ。 最後まで聴いたら、死にたくなるか涙が止まらなくなる。 第一興商、カラオケ店で音楽CD販売 レコード会社が真っ当な方向へ動き出したもうひとつの例。かもしれない。 当たり前の方向ではあるのですが、販路を広げるという形。 いちばん簡単に実現できるのがこういう棚置きですが、たとえば通信での 配信設備はカラオケなら現状で完備してるし、そのインフラ流用する手もあるよね。 誰かが歌ったその曲をその場でプラグイン&ボタン一発でDLできるようにするとかさ。 携帯に着うたでもいいし、HDプレイヤーとかにフル音源落とせるようにしてもいい。 何にせよ、音楽配信の最大のネックはPCを用意して立ち上げてアクセスしなければいけない部分。 それを取っ払ったという意味では着うたはビジネスとして正しいと思うし(音楽としてどうなのかは別問題)、 AnyMusicも発想のスタートはそこだったんだろうと思う。 結果としてはただの「ハードを売りたいがための馬鹿施策」になっちゃってますけど。 たとえばクラブに行ったらそういう機械があって、さっき回した人のセットが載ってて、 曲単位で100〜200円とかでiPodにDLできたりしたら、俺絶対気に入った曲落とすと思う。 多分、もっといろいろなシーンを考えられると思うし、 それをやるのが本来のレコード会社の仕事だし。 そういうの得意そうなエイベックスに期待してみようか。 それにしてもエイベックスのCDにCompactDiscマークが付いてるのを見るのは、何だかとても感慨深い。 ■09/21 day after tomorrowの露出がここんとこ異常に少ないのは、 やっぱり倖田妹の成長(横への)が著しすぎるからですか。 まあ、まだ若いんだから。おいちゃんは好きだよ。 あと、また加護が3倍になっているというのは本当ですか。 んで、昨日のSPRINGS含め、東芝のCCCD化の基準は謎が多すぎる、という話。 とりあえず謎っぽいところをあげつらってみる。 ・SPRINGSのアルバムの急なCCCD→CD-DAへの仕様変更。シングルは全てCCCD。 ・同じく東芝所属アイドルユニットPriereはアルバムもシングルもCD-DA。 ・でも星井七瀬はアルバム・シングルとも完全にCCCD。アイドル勢全く足並み揃わず。 ・クラフトワーク「ツール・ド・フランス」の恐ろしく急なCCCD→CD-DAへの仕様変更。 ・同じくクラフトワークの旧譜再発がCCCDでの発売とのアナウンスがあった数週間後、未定延期。 ・同時期に同じく旧譜再発のMEGADETHはそのままCCCDで発売。でも再結成の新譜はCD-DA。 ・矢井田瞳のベスト盤の強引なCCCD化。本人は公式サイトの日記でもベスト発売について一切触れず。 CCCD回避については凄い勢いで書いてる。CD-EXTRAを「回避のため」と言い切ってます。 ・SMOOTH ACEの異常な遍歴。2002年11月からCCCDになったと思ったら、2003年6月にCD-DA復帰。 が、2004年4月のシングルがまたCCCDになり、と思ったら6月のアルバムはCD-DA。 ・演歌部門(坂本冬美・山川豊ら)の「シングルは全部CCCD」「アルバムは全部CD-DA」という、 統一はされていても意図のよくわからない住み分け(シングルは「マキシ」の方参照)。 あと、直接CCCDというわけではないけど鬼束ちひろの契約解除とかもある。 これらを状況証拠として仮説を立てていくのはちょっとキツイ。滅茶苦茶だから。 つうかやっぱ完全に担当部門とか担当ディレクターのレベルで判断してるとしか思えないよ。 ■09/20 1年前に出会った、携帯の使い方を知らなかった大阪在住の高校3年生女子(過去ログ昨年7/21参照)。 いつの間にか東京の大学に受かってて、会社の仕事を手伝ってくれることになっていました。 久しぶりに会った彼女は、携帯を持っていました。楽しそうにメールを打っていました。 こうやって人は大人になっていくんだ。仕方ないんだよね。ねえ。ねえ。 読み落としていた記事がありました。 23日のSUPER EUROBEAT Vol.151とDo As InfinityはCD-DAで決定ですね。 あと29日の浜崎のシングルも。このシングルは既にSA-CDハイブリッドでの発売も決まっているので、 大将が先陣切って今後を占っていくという状態。これで売り上げ伸びたらおもしろいな。 で、最後のCCCD天国、東芝の動向を読み取ろうと、所属アーティストのCD-DAとCCCDの 出しっぷりを観察していたのですが、ひとつ気になるものを見つけました。 SPRINGSのアルバム。「ユニット名未定」のままとりあえずCDデビューしてたアイドルユニットです。 彼女達、2枚シングル出して、アルバムとシングルを同時発売、その後もう1枚シングルと、 計アルバム1枚シングル4枚出してるんですが、アルバムだけCD-EXTRAでCCCDを回避しています。 が、@TOWERでもHMVでも表記はCCCDなんですね。 つうことはけっこう急に仕様変更があったということと考えてよいでしょう。 レーベル面にもCDマークありますから、クラフトワークのときほどではないようですが。 でもクラフトワークとかならわからんでもないけど、それまで何のお咎めもなくCCCDで シングル出してきて、同時発売のシングルはCCCDで、でもアルバムはCD-DAって。 しかもそこまでのシングル3枚は全てタイトル曲とそのカラオケの2トラックのみで525円。 最初の2枚はヴァージョンもそのまんまアルバムに収録されていますから、 シングルをCCCDにしている意味全くなし。 つうか東芝いろいろとイレギュラーすぎ。ちょっとまずそっちをまとめてみるよ。 ■09/19 先生! Nintendo DSのCMの宇多田さんがエロすぎて困ります! 9/23発売のエイベックスの新譜。 ■アルバム ・Do As Infinity / Do The B-Side ・川久保賜紀 / チャイコフスキー&メンデルスゾーン ・相川始 / 仮面ライダーブレイド 3rd Edテーマ Take It Try ・Various Artists / SUPER EUROBEAT Vol.151 ・Various Artists / Fun Fun's Recommend - Music & Visual Selection ・Game Music / サクラ大戦v Episode 0 〜荒野のサムライ娘〜全曲集 ・Disney / 東京ディズニーランド ディズニーハロウィーン2004 ・Original Soundtrack / The Alamo Original Score ■シングル ・Nao / Melody ・hiro / 光の中で んー。HMVのサイトで調べてみまして、結果全部CCCDなんですがこれはいったい。 相当急に決まって、レコ屋には全部CCCDということでインフォメーション流していて、 追加情報を流したり、修正している暇がないということでしょうか。 それとも「弾力化」の結果、今回は該当なし、という判断なのでしょうか。 単純に、今後、Sketch Showやらカーネーションみたく、「ゴネた」アーティストがいた場合に 揉めずに済ませるための逃げ道を作っておいたというだけだったりして。 まだ自分は疑心暗鬼ですか。 とりあえず平日になってから再度チェック。つうか水曜には店頭並ぶか。 ■09/18 帰ってきました。明日仕事だし。 職場でメーラーを立ち上げるのが怖い。本気で怖い。 エイベックス、CCCDの採用を弾力化 ソニーがコピー禁止機能の全廃を検討 外出してる間にガッツリ動きましたね。メール&BBSで情報いただきました。 エイベックスはご存知、松浦vs依田の愉快な仁義なき戦いがございましたし、 ソニーはグループ内の部長級以上でとてつもない大シャッフル人事があったとの話。 多分そのへんがこれの布石だったんでしょうね。 エイベックスの場合、「弾力化」という微妙な物言いですが、今後のリリース形態によっては、 アーティストを「松浦派」と「依田派」にきれいに分別できるかもしれません。おもしれえ。 で、他の会社なんですが、様子見で数枚出したきりの会社を除くと、 エイベックスとソニーの他には、ビクター・フォーライフ・東芝がこれまで積極的でしたが。 一時は隠蔽工作まで行いながらCCCD化を凄い勢いで推進していたビクターは、 今や完全に及び腰になっていて、9月以降のリリースでCCCDなのは3B LAB.☆だけ。 5月まで長渕のトリビュートや杏さゆりのデビューシングルなどをCCCDで出していたフォーライフは、 6月にそれまでずっとCCCDだったHALCALIをCD-DAで出して以降、すべてCD-DAのようですね。 ということで、残った最後の牙城は東芝。本社の意向でワールドワイドにやっておりますので、 国内の風向きが変わったからといってそう簡単にそっちにならうこともできません。 ちなみに9月邦楽リリース分はこんな感じ。 CD-DA…エレファントカシマシ 矢沢永吉 東京事変 GREAT 3 Keyco フジファブリック CCCD…175R 氷室京介 氣志團 諫山実生 ACIDMAN ビリケン SOPHIA JUN SUPER BELL'Z 正直、法則性はないです。ほんまに現場でアーティスト本人がNOと言った場合は回避、 みたいな感じなんでしょうかね。 でもこれまで回避し続けてきたJUNが今回のシングルでいきなりCCCDになったり、 逆に椎名林檎の場合はCD-DAになってたりしていて、正味のところはよくわからない。 東京事変の場合は彼女ではなくバンドの誰かが嫌がった結果、という可能性もありますが。 ずっとCCCDで、この間のシングルがCD-DAになったACIDMANは、アルバムは結局またCCCDに逆戻り。 ついているディレクターとか、そいつの所属している部署が知りたいな、これ。 洋楽の場合は、EMI, Perlophone, Virgin, Capitol等、EMIの直接傘下レーベルはほぼCCCD、 東芝が独自契約したインディーズ所属アーティストの場合は概ねCDDAといった感じ。 だから9月リリース分では、Virgin音源のKilling JokeのコンピがCCCDで、 原盤の権利をMatadorが持っているInterpolはCD-DAということになります。 ここしばらくは今のまんま唯我独尊状態で続けていきそうな気もしますが、 矢井田やメガデス旧譜から考えて、内部に相当の強硬派がいる気配のある一方で、 CCCDで一旦決まったものの、結局は未定延期になったクラフトワークの件もあり、 やっぱり予断が許せなかったりするわけです。 あと、CCCDやめた会社はこれまでのをCD-DAで出し直してくれ。 ソニーなんかレーベルゲートで出てたCDシングルをレーベルゲート2で出し直したくらいだから、 それぐらい簡単にできるんだろうよ。なあ。 ■09/17 神戸にいます。 昔の仲間が元気にやっているのを確認。 ちょっとヘタってたのが、こちらも元気になれました。 で、ゴリエはなんで初動で12万も動いているんだ。 今年のアベレージで言えば、浜崎とかB'zにも劣らない数字ですよ。 というか、10〜20代前半の女子を動かせるコンテンツであれば、 今こういう時期であってもこれだけ出るということですか。 今のデイリーの動きが週末も続けば、来週も1位になりそうな勢いで、 カバー曲のデビュー曲で2週連続1位は薬師丸ひろ子以来とかいう ニュースも出ていますが、「お笑いによる」「企画ものの」「ネタソング」が 1位になるというのは、ザ・ぼんち以来ではなかろうか。 とんねるずはレギュラーで出してたので除外。猿岩石はマジだったから除外。 あとは公式の「ゴリエと行くハワイ旅行」がとても気になる。 ずーっとあの格好で客の前にいるのだろうか。プロって大変だね。 ■09/14 ゴリエ、やっぱトニー・バジルのカバーでしたね。 つうか本人ほとんど歌ってないじゃんこれ。 ロードオブメジャー、メジャーデビューって、今さらどういうつもりなんでしょうか。 これまでの音源を出してた「インディーズレーベル」のTearbridgeは、 エイベックス100%出資のマネージメント部門子会社アクシヴの下部組織。 これから出すのはJUNK MUSEUMという新レーベル。ということに形式上はなっていますが、 カタログナンバー(CTCR)からエイベックスのずっぽり傘下であることは間違いなく。 これまでCD-DAだったものがCCCDになる以外、何がどう違うのか、 どこまでがメジャーでどこまでがインディーズのつもりなのかまったくわかりません。 意図的に「インディーズ出身」とか「メジャーデビュー」をプロモーショントークとして使用する場合、 それが成立する前提って、レア感というか「(周りはまだよく知らないみたいだけど)私は知っている」 という優越感や「私が見つけた私のアーティスト」な気分を刺激するところにあるわけでしょ。 彼らの場合まったく意味がない。 しかしDVD除いたらまんま1年音源を出していないわけで、果たしてどの程度購買層が残っているのか。 確かに「リマインダー」という意味で、a-nationに出たのは正解だと思いますが。 ■09/13 宇多田、輸入盤予約できるじゃねえか、@TOWER。 他の輸入盤は予約完全ストップのくせに、随分と都合よくできてるもんだな、こら。 その他洋楽注目盤はというと、Duran Duranの新譜も国内盤のみ。 Tears For Fearsなんか、国内盤が現状未定なもんですから、 アメリカじゃ9/14発売ですがありません、どこにも。 HMVは両方予約可能。でも高いなあ。 マイケル・ジャクソン容疑者のボックスセットは、Amazonですら輸入盤はナシ。 こっちは完全限定盤ということで国内割り当て数とか、でかいところで何らかの制限がかかっているのかも。 Radio 4のニューアルバム"Stealing Of A Nation"がとても楽しい。 Gang Of FourとDuran Duranという、つながりようがなかった2点をつなぐ音。 まあ、LIARSがノイバウテンのジャケまんまのEP出してぐじゃぐじゃな方へ行ってますし、 そっち方面とは逆に、メロディ志向を強化するという方向はアリです。俺こっち支持。 ■09/12 夏休みだ! 金曜の晩から遊びすぎて体が持たない! とりあえず土曜、前日のTeenage Of The Yearで森下くるみ嬢が回した壮絶のラストチューン、 沖山秀子の"Summertime"を探しに行きましたがありませんでした。あの曲すげえよ。 宇多田は買おうかどうか迷って一旦スルー。 しかしこれ、洋楽フロアでも邦楽フロアでも両方一押しできるから便利だね。 実際は洋楽扱いで、だから洋楽チャート1位とか、正味あんまし意味のないことになってたりするんですが、 唯一、洋楽部の意地が垣間見えるのが帯。「エキソドス」と大きくカタカナで書いてある。 うん、やっぱり洋楽邦盤はそうでなくちゃいかん。偉いぞ帯担当。 「出発(たびだち)の瞬間(とき)」とか、勝手に邦題を付けてくれてたら100点でした。 ていうか、こういう帯の表記とか、社内規定があったりするんだろうか。 あと、呪いが怖かったので「ビタミンドロップ」を購入してみたところ、ピタリと現象が止みました。 そういうプロモーションだったのだろうか。神懸り販促。恐ろしい。 ■09/08 山は越えたはずなのですが、夏休みのための前倒し仕事が山盛りであんまし変わらない。 ゴリエのデビューシングルの「Mickey」って、公式やジャケのヴィジュアルイメージから 考えてもやっぱ、トニー・バジルのカバーなんだよね。どうなの? この手のCDは、うっかり買って外したときのダメージがでかいのでやや慎重。 ちなみにトーキング・ヘッズの"Once In A Lifetime"のPVの監督はトニー・バジル。18へぇ。 さらにちなみに彼女がこの格好をしていたのは30歳代半ば。 シンディ・ローパーといい、80年代はやっぱり凄いなあ。 ブリやアヴさんを叱り付けたい。 そして今日もコンビニに入ると「ビタミンドロップ」。 そろそろマジで恐ろしくなってきた。単に有線の推薦曲になってるだけっぽいけど。 でもミスチルのThe Pillowsのカバーとか聞かないんだ一度も。やっぱり呪いだ。 ■09/07 もうちょい。 なんかレンタル屋とかスーパーとか薬局とか、日曜から今日にかけて 行く店行く店で必ずPerfumeの「ビタミンドロップ」がかかっているのは 何かの呪いなのでしょうか。 あと、ぼーっとしてたら、メインコンポーザーと影の薄いギタリスト、 フロントの女は売れ損ねたセコハンアイドル使い回しの3人組という、 エイベックスが基本ビジネスモデルとして取り入れた形態の元祖は フェアチャイルドだということにさっき気付いた。 ■09/05 BANK BANDのカバーアルバム、選曲がすごすぎるよ。 岡村とかハマショーとかヒートウェイブとかエンケンさんはまだ想像の範疇だったが。 でも、中島みゆきとさねよしいさ子って何だそれは。びっくりだ。 しかも「僕達の将来」だよ。これ以降低迷期に入るその直前のアルバムラストの大名曲。 んで「幸福のカノン」だよ。何も言ってないに等しい歌詞なのに何故かやたら染みる曲。 久々に聴く前から盛り上がってます。 レコミュニは微妙。 ものすごく考え抜かれているし、こういうことを実現に持ち込んだ、 ということに心底敬服するってことは前提にはあるんだけど、マジで。 でも、なんか素直に喜べない。以下言語化。まだうまく言えてないけど。 これって要するに「イノセントな閉鎖的コミュニティ」。中世ヨーロッパの城壁都市に近い構造っすよね。 それってなんかぼんやりと思っていた形とは違うような気がするんだ。 優等生のための優等生な仕組みのような。 城壁の外が横暴で無茶であることを前提にして、暴君が君臨していることを認めた上でのシステムだから。 んー、なんか受け入れるのが悔しいだけなのかもしれない、俺。 暴れてる暴君を何とかしたいって思いすぎなのかも。 つうかぼんやり思ってるだけじゃ駄目なんだけど。わかってるんだけど。 でもさ、これは過渡期のシステムなんだよね。 とりあえず現状を打破するための。奴らが今のまま力技でいくっていうのなら、 変わらざるを得ないような流れを作ってやるっていうか。次の風穴を開けるための。 ていうか、俺は誰かに呼んでもらえるのだろうか。友達少ないよ。 ■09/04 フジの新人アナになった高橋英樹の娘を見るたび、思うことがある。 一人娘。きっと両親から溺愛されたのだろう。 高橋英樹の娘だから、スタッフも他の役者も、親の顔を見ながらだとしても、 会うたびに彼女を可愛がり、口々にほめたのだろう。 彼女はそんな自分の「評価」をごく普通に受け止めながら大きくなり、 親の仕事柄、自然にテレビ界を、女子アナを目指したのだろう。 今、彼女はネット上で飛び交う自分の評価を見ているのだろうか。 もし見ていたとしたら、どう思うのだろう。 何のフィルターもかかっていない、素の、しかも大量の意見を初めて目の当たりにしたとき。 そういうふうに考えるたび、筒井康隆の短編「イチゴの日」を思い出す。 もしかしたら彼女はテレビ史上に残るような、とんでもないことを やらかすのかもしれない。いや、むしろ何かやらかしてくれ。 そう思いながら彼女を見ている。 ■09/03 とりあえず一山越えた! あとは8日までだ。13日の週は夏休みにする予定。予定は未定。 セクシー巨嚢アイドルにふさわしい男は彼しかいない。 いや、実際でっかいかどうかはわかんないんだけど、イメージが。 NHK「冬ソナ」勝負、紅白低迷打開あの手この手 業界を驚かせたのが10月末の「出場者候補上位者発表」。 (中略) 「矢沢永吉、ユーミン、サザンオールスターズ、ミスチルらこれまで 出ていない大物たちの名前がズラリ並んで、出演交渉が不発になったとき、 NHKは恥をかくんじゃない?」(放送関係者)という声も。 こんなもん、ぜんぜんラクショーですがな。微妙にアンケート対象者のセグメントを偏らせまーす。 高齢化社会ですし、50〜60歳代あたりがボリュームゾーンになりまーす。これで万全。 とりあえずマツケン出して、その分カブって邪魔な美川を、たまにはがっかりさせてみよう。 レコミュニは、ずっと考えてるんだけど非常に言語化しにくい。 いや、すごいことではあると思うんだけど、素直に喜んじゃいけないような気も。 ■09/01 またまた午前様モード。しかもヘコみ継続中。 こういうときはロクなこと考えない。 巨乳ってのはある一定層にはセックスアピールとして機能して、 それに対応したグラビアアイドルも数多く存在しているのに、 たとえば巨大なふぐりを持った男子には何で誰も振り向かないのか。 なぜまったくセックスアピールにならないのか。 これは不公平じゃないか。差別だ。ジェンダーフリー! ジェンダーフリー! 少し熱くなり、でも冷静になってみる。 「今一番セクシーな巨嚢アイドル、衝撃のグラビアデビュー!」 ビキニパンツがはちきれんばかりの巨大なふぐりをこれでもかと見せつける マッチョイケメン男子のグラビアが週刊誌の巻頭に載っていたら。 それはだいぶ嫌だなあ。 袋とじになってたりとか。切って中を見たらすごいアップの写真があったりとか。 ちょっとだけはみ出ていたりとか。「これが実物大!」とか。すごく嫌だ。 やっぱいいです。前言撤回。 というようなことを仕事の合い間にふと考えたりするので、 きっとだいぶ切羽詰まっているんだ、俺は。 ■08/30 更新パス。なんか人生のテンション下がり気味ですここ数日。 単純な話、最近仕事が攻め続けないと動かないのばっかり揃ってますので、 その分プライベートでバランス取ってるのかね、カラダが。そんな感じで。 昨日は意識的に1日アゲアゲで行ったので、もう今日の分残ってない。 ダラダラやらせてちょうだい。 考えてみたらCDも買ってないのね最近。ここ3週間で買ったのKasabianのアルバムだけだよ。 最近は6月に買ったDavid Meadの"Indiana"ばかり聴いてます。 アメリカのシンガーソングライターで、これまではパワーポップ気味の音を鳴らしてきたのをいきなり 方向転換して、カントリーにすら足突っ込み兼ねない枯れ具合で出てきた3枚目のアルバムなんですが、 もうこれがやりきれないくらい染みる。 シングルにもなってる"Beauty"は、今年唯一Keaneとタメ張れるメロディを備えた超泣き名曲。 つうか俺マジで泣いちゃうよ。 これから買う人は、国内盤はCCCDだからアメリカ盤買って聴け。 ■08/29 ちょっとここんとこドタバタ。明日とかにいつものところ更新できればよいのですが。 本日は新潟からやってきた建築を学んでいる大学生男子と、東京の建築物探訪。 稀代の大規模馬鹿建築、都庁。 上野の唯我独尊景観破壊建築、ホテルソフィテル東京。 おなじみ浅草の巨大ゴールデンうんこ、アサヒスーパードライホール。 巨大箱物行政の象徴、文京シビックセンター。 11階までの吹き抜けが異常だよ、汐留住友ビル。 尖りすぎ、電通本社。 キチガイ建築の最高峰、中銀汐留マンシオン。 選りすぐりのコースで攻めてみました。喜んでいたのでよしとする。 魔の巨大棍棒、元麻布ヒルズフォレストタワーまで行く余裕がなかったのが残念。 オリンピックの各局のテーマソング。アテネのはこんな感じ。 公式応援ソング:KOKIA「夢がチカラ」 NHK:ゆず「栄光の架橋」 日テレ:嵐「Hero」 TBS:SMAP「ススメ! アテネVer.」 フジ:森山直太朗「今が人生」 朝日:B'z「ARIGATO」 テレ東:島谷ひとみ「Zip! Zap! Zipangu!」 すげえなジャニーズ。押さえてる。 嵐は両A面シングルの片方は朝日のドラマ絡みですが、24時間テレビの ときもガンガンにかかっていて浸透度ではむしろこっちの勝ち。 SMAPは昨年に続きシングルカットで一儲け企んでます。今回は完全限定盤ですが。 フジは妥当かな。朝日はずっとB'zべったりだし。 島谷ひとみも両A面扱いですが、実際のオンエアは完全にもう片方の「犬夜叉」主題歌の勝ち。 で、シドニーの時のも調べてみた。 公式応援ソング:19「水 陸 そら、無限大」 NHK:ZARD「Get U’re Dream」 日テレ:松任谷由実「PARTNERSHIP」 TBS:モーニング娘。「I WISH」 フジ:久保田利伸 「ポリ リズム」 朝日:福山雅治「HEY!」 テレ東:Nikkie Monroe 「SUKIYAKI」 テレ東のはアレですね。ASAYANの小林幸恵。 他の局が意外に手堅くアーティストを選別してる中、テレ東は何か別の方を見ているね。 ソルトレイク冬季のときは勝又亜依子だし。 ただ、そのテレ東ベクトルに匹敵してあっちの方を向いているのが公式応援ソング。 ■08/26 再販制がないところでも頑張るレコード会社。 せっかく立ち上げた収益の元。値崩れしちゃたまんねえという気持ちはよくわかる。 つうか、今までレコード会社のやってきたことは「私企業としてありえない」 ということを、ここんとこずっと言ってきておりますが、 CM垂れ流しとかタイアップしまくりで売れなくなった後、次の戦略をまるで打てない。 自由価格の商品をどう差別化して売っていくかを考える前に、とりあえずよそを権利行使で止めてみる。 企業活動がまるで機能してないというか、私企業として体を成していないことがよくわかった。 再販制取っ払った日には、冗談抜きでいくつかレコード会社潰れるんじゃないか。 いや、そうなったらそうなったでかまわないんだけど。 そして奴らがまたやってくる! 次は頼んでもテレビに出してもらえないに1000点。 まだここは生きている。頑張れ。くじけるな。信じればきっと夢はかなうから。 もし本当に公開されたら、俺は観にいくよ。約束する。 ■08/24 カーネーションのBBSの、所属事務所SMA冨永氏の発言。もう流れちゃったんだけど。 俺はちょっと感動したよ。 これまでCCCDを受けての態度を語ろうという人は、全員アンチだったわけで。 そうでない立場の人が、どういう形であれ、ここまで語ってくれたですよ。 多分それまでの流れからいっても、叩かれることを承知のうえで。 まったく相容れない意見ではあるんだけど、でも作り手サイドからの本音として受け止めたい。 少なくとも、今そのBBSに現れている一部の勝ち誇ったような態度の馬鹿よりはずっと正しい。 で、読んで思ったこと以下。 音楽を作り、それを世に出すことがクリエイターの自己表現であるとするなら、 それを買う買わないの「意思」はリスナーに与えられた唯一のそれに対する自己表現。 だから、送り手側が「断腸の思い」でCCCDとして出すという選択を「あり」と判断するなら、 受け手側が「断腸の思い」でそれを買わないという選択だって「あり」じゃなきゃおかしいよね。 んで、相変わらず、CCCDの「音がよくない」とか「機器が壊れやすい」 という物理的側面は正味、自分にとっては副次的なものに過ぎなくて。 顧客全員を泥棒予備軍として扱って、そのために品質を下げることを厭わない態度が気に入らないだけで。 送り手がよい音を世に出す。こっちはそれを受けて買ったり勧めたりの「フィードバック」を行う。 それだけの関係がいい。立場は当然違うけど、できる範囲でなるべくイーブンでありたいと思ってる。 でも、そこにレコード会社の「泥棒呼ばわり」の施策が入った時点で、その関係性は崩れるんだ。 俺はそれがとてつもなく嫌だ。だから買わない。そういう判断をする。 ものすごく聴きたくて聴きたくて、でも我慢してる。 別に「俺は客だぞ」と言うつもりはないけれど、アーティストに隷属はしたくないし。 「○○の曲は全部最高!全部買う!」とか「○○のよさがわからない人間はおかしい」 みたいな言い草をするのは、これもまた何度も言ってるけど、 「音楽」が好きなのではなく「その人」が好きで隷属してるだけの人。 そういう人が「音楽」を語ったとしても取るに足らないし、語ってほしくないと思う。 でも、冨永氏の「オヒネリとして」って言葉、「聴いても聴かなくても買ってほしい」という意見。 それは少なくとも、マネージメントは隷属を求めてるということだよね、きっと。 カーネーションのファンなんて、そもそもそんな人なんてほとんどいないと思ってたけど。 喜んでオヒネリ投げるファンばっかのバンド。そんなのクソじゃん。 カーネーションはそういうバンドじゃないでしょ。 でも、マネージメントに限って言えば、どのバンドに限らず、そういう、 バンドやファンの捉え方の「ズレ」って多少はあるんじゃないか、とも思う。 マネージメントはもちろんビジネスで、お金出してくれる人からどれだけ出してもらうかを 考えるっていうのはある意味当然の行為だとは思うし。 でも受け手層にはそういうのに馴染まない、楽天的に乗っかれない人も一定数いる。 これまでのCCCDについていろいろ起きてたことやそれへの対処で問題になったのって、 要因の根っこのひとつはそこなんじゃないかと、何となく思うですよ。 案外こういうズレは、どこにでも恒常的にあるものなのかも。 ただ、カーネーションの所属するSMAはオフィシャルファンクラブを一切作らなかったり、 ファンを隷属させないタイプの事務所だと思っていただけに、ちょっと残念だったりするんだけどね。 そんな感じ。 相変わらず勢いにまかせて書くとまるでまとまりがない。すまん。 ■08/22 オリンピック中継って、素材が同じだけに民放各社のカラーが非常によくわかりますね。 特に日テレは、これまで以上に「バラエティ」色が突出しております。 何かあれば電話でさんま。提供テロップ後ろには選手ではなくさんま。 インタビューもむしろ笑い優先でさんま。 フジが比較的抑え目に来ているなど、他が今回比較的地味なつくりが多いだけに、 今回は異様に目立ちます。福沢は相変わらずウザいですしね。 というか、「バンキシャ」にしろスポーツにしろ普通の報道にしろ、彼が出るだけで 全てがバラエティ化してしまうという意味で、福沢は日テレイズムの生んだ奇形テレビ怪人。 あとは、昨年の山田花子に続き、また文春が張り付いてワープ不可だった模様の杉田かおる、 どうやらワープなしでゴールしたようですが。どうだったの今回は番組として。 ていうか、今年はフジの27時間テレビが、日テレへのアンチテーゼとして 恐ろしく完成された番組だっただけに、何やってもぱっとしなかったのでは。 まあ今年は、夜中に起きていようという気持ちの人間が例年以上に多かったはずなので、 「合間に見る」需要で夜中の数字はそこそこ取れるでしょうし、ゴールデンの数字が コケても大変に責任転嫁しやすい環境なので、数字的にはスタッフも安泰といったところでしょうか。 ■08/21 でもさ、今の柔道の全日本とかの人たちは小川直也のことをどう思っているのだろうか。 もしかしたら、彼のことは口にしてはいけないタブーだったりして。 鈴木とか、数年後には同じあたりのポジションにいそうな気もするんだけど。 あと、やっぱスポーツやってるとトクだよなあ、と思うことがひとつ。 やっぱ輝いているもの。もしそのスポーツやってなかったら、 ごく普通のどこにでもいそうな感じの人もいっぱいいるのに。 鈴木は地元の商店街でたむろして、近所の居酒屋で常連ヅラしてるタイプ。 野村はそのパシリやっていそうなタイプ。 柔道じゃなくてもだ。中田英は歌舞伎町で客引きしていそうなタイプ。 中村俊輔は、家に引きこもってガンプラとか作っていそうなタイプ。 平山相太は、家に引きこもって姫路城のプラモとか作っていそうなタイプ。 卓球で福原愛に勝った韓国選手は、亭主がリストラされて2人の子供を抱えて夜勤パートしてるタイプ。 口癖は「うちの子馬鹿だから」。 ■08/20 ああ、マツケン。 彼は紅白を変えるかもしれない。だって彼がいればいらないじゃん、小林幸子とか美川憲一とか。 そして小川直也はなんで秋になってからそんなものを。 BBSやメールで追加情報いただいております。 ここで一旦整理しておきます。 ○タワーレコード、@TOWERの輸入盤予約扱い ・タワーレコードは現状輸入盤の予約受付あり。 ・@TOWERは輸入盤の予約受付せず。 ・@TOWERが予約を受付けない理由は「発売予定日や商品の価格・ 仕様等において不確定要素が多く含まれる商品の性質上」。 ・@TOWERは現在タワーレコードの子会社(株)NMLによる運営。 他、山野楽器が輸入盤予約受付を停止。 問題点 @TOWERの挙げている「輸入盤予約を扱えない理由」は、 店頭での予約だったら解決できる問題ということではない。 子会社であることが、サービスレベルの違いがあることの言い訳に なるはずもなく、やはりと商売として妙ではないのか。ということ。 ○ソニーのSonicStage Ver.2.1 ・7月以降出荷されているVAIOにプリインストールされている SonicStage Ver.2.1、それ以前のプリインストール版の アップグレードによるVer.2.1では、利用者が取り込んだ音源について 「音楽CD」「MP3CD」の作成が可能。 ・ネットワークウォークマン等に付属のSonicStageやネット上で配布している 他社PCにインストールする用のSonicStageでは不可。 ・Moraから購入したATRACファイルの場合、ATRACのCD以外は作成不可の模様。 問題点 ソニー製のVAIOを買った人だけは、SonicStageでCD-R焼き放題。 自分で取り込んだCD音源の場合は、iTunes以上の「性能」と言えましょう。 あとはソニーがCCCD強硬派である=「よそのはいいけどうちのはダメ」なのと、 焼き放題なのはプリインストール版のみだということ。 ■08/18 えーと。6周年です。わはは。6年も続けてしまいました。 息子小学生だよ。いないけど。 触れてませんでしたが、とみぃさんとこがやめちゃったのは実はかなりショックでかかったんすよ。 自分が知ってる音楽系のサイトの中でほぼ唯一、同じくらい長くやってたところだったということもあり。 かつデイリー更新のニュース系という、いちばんパワーかかることをやってて、すげえすげえと思ってた。 んで、やめたのを知ったとき、一瞬自分のことも翻って考えてみたりとか。 自分の場合、全てがすごくラッキーだと思ってて。 始めた当時はYahooもまだ個人サイトに優しくて、難なくディレクトリリンクに入れてもらえたり。 その3週間後くらいには「本日のお勧め」に選んでもらって、それまでは1日10人ちょいとかだったのが いきなりその日に1500近くヒットして、それ以降も1日100人越えたり。 その頃からずーっと見てもらってる人も何人もいたりとか。 何か変えるたびにそれに対してのリアクションがあり、アクセスも伸びまして。 今、平均デイリー1000人ですよ。凄いですよ。びっくりですよ。 みんなから10円ずつもらったら毎日1万円ですよ。くれ。マジでくれ。 ともあれ、非常に恵まれた環境でやらせてもらってます。 で、自分も調子こいて、最初は週に1回消えたバンドとカバーの更新だけだったのが、 NEWSを増やし、他のコーナーも増やし、トップに文章も書くようになり、その文章の更新頻度も いつの間にかほぼデイリーとなり、みたいにむしろ更新がガンガン増えていって今に至ります。 自分でよかったと思うのは、カバーとかバンドという「基礎」の部分があること。 毎日こんな感じで文章書いて終わりだったら多分こんなに長く続いてなかったと思うんすよ。 調子いいときに溜め込んでおくことが可能で、それを週に1度小出しにしていけば 回っていく部分があり、それがペースメーカーになってて。ズルいけどね。 さらにそこらへんのネタって、もしこのサイトやってなかったとしても、多分自分で CD買ったり調べたり集めたりしてるはずのものなので、その作業自体は全く苦にならないし、 それを個人的に集めるついでに、まあこんなんあったんですけど見てくださいますか程度の気持ちと。 そこらへんのスタンスが固まった時点で、多分モチベーション下げずに続けていける素地って できあがったと思いますし。 ご家庭の様子が何だか不穏だったりとか、仕事で追い詰められてかなり不安定になったりとか、 個人的なことでとてつもなくヘコんだりとか、まあ実生活ではいろいろあるっちゃあるんですけど、 逆に更新し続けることがてめえの安定につながってる部分もあったりして。 だから毎度言っておりますが、今のところはまだ続ける気満々です。 更新がなくなったとしたら、ダンプにはねられたか、後ろから刺されたかどっちかですので。 今までに感謝、今後とも。 というわけで、明日からはまたソニーとかタワーとか。 ■08/17 またBBSに。タワレコのこと突っ込んでたら今度はソニーさんです。 本来、SonicStage経由でATRAC化された場合、CDに焼くことはできなかったはずなのですが、 VAIOにプリインストールされているSonicSTage Ver.2.1を使用した場合、焼けちゃうということで。 出元は2ちゃんネタではありますが、この件についてはまとめサイト発見。 SonicStageのヘルプのキャプチャあり。あー。こりゃ露骨だ。 てめえのところでCCCD出しながら、ネットワークウォークマンだらCDをPCに取り込むソフトだら 出してる時点で自己矛盾ですが、さらにすごいことになってきた模様です。 Moraで買ってきたファイルも普通に焼けちゃうみたい。もう笑うしかないね、これは。 他社のPCでは駄目です。ソニーの、しかも高価なVAIOのPC製品をお買い上げの方だけに。 つまりこれはVAIOのアドバンテージということですか。VAIOを買ってくれた方への特典。 我が社ののレーベルゲートCDは駄目だけど他社のCD-DAは焼き放題。ということで。 とりあえず正式な見解が聞きたいな。 ちょっとあんまりにも話が無茶苦茶すぎて整理つかん。 ■08/16 いつもと違う。なんか瞳孔開いてないか。本物の犯罪者みたいだよガッツ。 掲示板で訂正いただいております昨日のネタ。突っ込み感謝です。 まずはTOFU RECORDSの商品、Amazon.co.jpで扱っておりました。 玉置成実。ラルク。TMさん。TMさんその2。 ラルクなんか日本の定価の半額以下。そりゃ店頭に置かれるの嫌だろうよソニー。 以下も修正済み。 ○Puffy "Nice.""Spike""Illustrated History"の3作が全米で発売中。 Amazon.co.jp:3作とも取り扱い。"Nice."と"Illustrated History"は\1,978、"Spike"は\2,212。 HMV:"Spike""Illustrated History"のみ取り扱い。両方とも\2,939。 @Tower:取り扱いナシ。国内盤のみ。 これ以下は今のところ大丈夫かな。 あと、ドリカムのアメリカ盤も店頭に並んでいたということでした。 これですね。出たのは98年か。確かにまだ大丈夫っぽい時期だ。 でさ、これ、ドル建ての値段が付いてないのよ。で、Amazon.comの方見たらすげえ値段付いてた。 中古価格だが。別ページに残ってた新品価格は$3.27。そりゃ明記できないべ。 日本の各社が再販制度なくなるのを恐れる気持ちがちょっとわかったような気がした。 単純に「常に高値で売りたい」というだけじゃなくて、スターをスター的存在として維持するためには、 TV露出や雑誌記事を調整してハッタリきかせてでも「人気ある」感を演出し続けるためには、 ある意味残酷に判断を下す市場原理に晒すわけにはいかん、ということだ。 まあ、BOOK OFFのCD棚見たらある程度はわかってくることではあるんですが。 あと、タワーの渋谷店では現状輸入盤の予約は受け付けているということでした。 了解です。報告感謝。 でも、じゃあなんで@TOWERは。謎が謎を呼ぶ。 ■08/15 えー。この週末はいろいろと修羅場だったのでお出かけできず。 でも、今ふと気が付いたことがある。ソニーのこと。 現在ソニーはアメリカでTOFU RECORDSという日本人アーティスト専用レーベルを立ち上げ、 アニメ絡みをきっかけとして、全米への販路拡大を行おうとしているわけです。 コンピ以外ではラルク、T.M.Revolution、玉置成実、X JAPANが現状出ていまして、 当然アメリカですからCD-DAです。自分もAmazon.com経由で玉置成実買ったりしてましたが。 でも、これらのCDって、日本では扱ってないですね。店頭でも見たことないし、 通販でも、HMV、@TOWERは当然、Amazon.co.jp、いずれも取り扱ってません。 「まあ当然だろう」とぼんやり思ってたんですが、いや待て。 ソニーの日本人アーティストの世界進出作戦は今に始まったことじゃないだろう。 松田聖子や久保田利伸。大々的に発表して、気合入れて売ろうとして大失敗してただろう。 そのとき、アメリカ盤が輸入盤の形で入ってきてて、余裕で日本の店頭にも置いてあった。 で、1890円とか、とにかく「売れ筋」の値付けで出していたはずだ。 それが何だかここ数年、そういうの見なくなってる。なんか変じゃないか。 そこで、他のソニー系列日本人アーティストで欧米でも出している人について調べてみる。 ○Puffy "Nice.""Spike""Illustrated History"の3作が全米で発売中。 Amazon.co.jp:"Nice.""Spike"のみ取り扱い。"Nice."は\1,978、"Spike"は\2,212。 HMV:"Spike""Illustrated History"のみ取り扱い。"Spike"は\2,939、"Illustrated History"も\2,939。 @Tower:取り扱いナシ。国内盤のみ。 ○Polysics "Hey Bob My Friend""Neu"の2作が全米で、"Polysics Or Die!"はEU(CCCD)で発売中。 Amazon.co.jp:3作とも取り扱い。"Hey Bob My Friend""Neu"は\1,395、"Polysics Or Die!"は\2,041。 HMV:3作とも取り扱い。"Hey Bob My Friend"は\1,731、"Neu"は\2,099、"Polysics Or Die!"は\2,267。 @Tower:取り扱いナシ。国内盤のみ。 ○石野卓球 海外でもソニーから出てるのは、"Mix Up Vol.1""Berlin Trax"の2作、のはず。(インディーズからは多数) Amazon.co.jp:2作とも取り扱い。2作とも\2,911。 HMV:US盤は取り扱いなし。UKやドイツのインディーズ盤を数枚取り扱い。 @TOWER:輸入盤の取り扱い一切なし。国内盤のみ。 ここまで違うと何だかとてもおもしろい。@TOWER、ここまではっきりしてるとむしろすがすがしい気持ちだ。 ただ、これが経営母体変わる前からなのか後なのか、それが今からではわからないところがもどかしい。 あと、考えてみればドリカムも輸入盤では見てねえぞ。 宇多田が入ってこなけりゃ、これは完璧ソニーに限らず何か全体としてそういうことにした、ということで。 ■08/13 BBSにいろいろ情報集まってきました。 タワーは一昨日の「店頭での輸入盤予約受付停止」の2ちゃんネタを否定するように カスタマーサービスでは「店舗での輸入盤の新譜予約は間違いなくやってる」ということですが。 でも@TOWERの輸入盤新譜予約は見るからに不可能になっております。 とりあえず店頭に予約でもしに行こうか。 山野楽器では輸入盤新譜予約中止ということでほぼ確定。 >>「輸入盤の注文は本店だけになってるんですよ〜, >>しかも在庫のある分だけになりますので,在庫がなかったら駄目ですね〜」 在庫って。予約だけでなく通常の輸入盤さえ店頭に置くことをやめるつもりか? 新星堂も止まっているのかな。 こちらの場合、グッディーズは直営じゃないし、店主の入院ということなのですが。 本当のことであればこれ以上言うのは大変に失礼なことなので、言いません。 でもこのタイミングだとなんか気になるんだ。 あと、これは記憶オンリーですが、新星堂の通販はもとから国内盤のみの扱いだったっけか。 なんだか不穏だなこれは。 で、Virginはネット通販はAmazonとの提携だから止まろうはずもなく。店頭はどうなんだろう。 なんとなく、Amazon、HMV、ヴァージンの外資系組と、タワー、山野楽器他の国内資本系組とで 完全に対応が分かれているような気も。今のところまだ情報足りませんが、 もしそうだとしたら、これなんらかの「内政干渉」があったのか。 国外にある本社にチクられたらヤバいようなことを。もしかしたら。 こういう状況下、高橋健太郎氏がタワーの偉い人とトークセッションを。 今いちばんの問題は、CCCDでもなく輸入権のことでもなく、 静かに、でももう既に起こっていることなのかもしれないのだけど。 ■08/11 つうわけで、BBSでのチクリネタ。 タワーの渋谷店で輸入盤の予約オーダーを受付けなくなっているそうで。 あららと思ったら、@TOWERでもいつの間にやら輸入盤の予約は不可能に。あれ? 現状のタワーの挙動あれこれ。 1) 輸入盤予約不可に 2) 国内盤との価格差が不自然な輸入盤価格が散見 例1)David Bowie / Diamond Dogs (国内盤:\3,670 HMV:\3,306(CCCD)/\3,499(CDDA) Amazon:\2,814) 例2)Judas Priest / Metalogy (国内盤:\9,450 HMV:\6,899 Amazon:\7,038) 3) US盤の扱いが圧倒的に減少(EU盤にシフト)=非CCCDの扱い激減 4) 平均単価がアップ。(以前に比べ税抜き2290円の盤の比率が上昇) タワー、輸入権がゴタゴタしてた際に出した声明文(PDF)、確かに「輸入規制反対」とは言ってたけど 「値段」については全く触れていなかったのが気になっていまして。 やはりというかここに来て、値段の面や「輸入盤扱いのユーザビリティ」は明らかにレベルダウン。 昔は「輸入盤の予約・注文受付けます!」なんて紙が仕切り板に貼ってあったはずなのですが。 で、今回の輸入盤予約扱い中止っていうのは、これレコード会社の圧力ではなく、 タワー側の「自粛」かなあ、と思ってまして。 アレですよ。輸入権の問題が取沙汰されたときの懸念として、 「国内盤が出てるかどうかなんて税関でわかるわけがないから、輸入盤は全てストップしてしまう」 っていうのがありましたよね。似た状況がタワーという流通小売業のレベルで起きてるんではないかと。 たとえばボウイの「ダイヤモンドの犬」の値付け、The Hivesの店頭での取り扱い。 国内盤メーカーかどこかとの何らかの談合の結果であることは疑いようのないこととして。 当然、そういう形で「縛り」が入るのは扱ってるCDのうちごく一部になるのでしょうが。 でも、実際問題として「国内盤が発売されるか否か」「発売されるとしてその仕様や価格」が 決定するまでは当然「縛り」が入るかどうかも決まらないわけですよね。 つまり、それまでは輸入盤の扱い方や価格も決定することはできません。 ということは輸入盤予約オーダーを受けるわけにはいかない、と。 そしてその一部の可能性のためにすべての輸入盤について予約を受け付けない、という形。 法での規制はナシでも、てめえんとこの判断による自粛はアリ、ね。 やっぱ経営母体が変わってからだなこの傾向は。 もはやタワーは純然たる日本企業であり、外資系でもなんでもないわけですから。 と考えると、レコード会社の「圧力」なんてものはそもそも存在していないのかもしれません。 あるのは関連業界としての「目線合わせ」のみ。 というわけで、ようやくいろいろと頭の中でまとまってきました。 腹を立てなきゃいけないところなのでしょうが、むしろ面白くなってきました。 いろいろ調べてみよう。もっといろいろわかるかも。 おら、なんだかワクワクしてきたぞ! で、ちなみにHMVはだんだんこんな感じのことを平気で言うようになってきました。 去年のビートルズのときの不審な挙動はいったい何だったのだろうか。 少なくとも、共同声明を出してから2か月にして、かなり違う道を歩んでいることは間違いなさそうです。 ■08/10 タワーレコードはなぜThe Hivesの新譜の輸入盤を店頭に並べないのでしょうか。 というわけですっかり忘れていた定点観測。1か月ぶり。だいぶ動いたよ。 Amazonの場合、戦略が日米で違うことがよくわかりますね。 comの場合は、出始めは無茶な値下げはせず、旬が過ぎると共に徐々に下げていく。 co.jpの場合は出始めにがっつり下げて国内盤含め店頭需要をかっさらってから徐々に上げる。 あと、ソニーは比較的こっちのバンド系で国内盤の価格を2100円とか頑張りますが、 東芝はJavineとか、ダンス&ポップ系で国内盤1,890円の値付けをしているようです。 正直、東芝の方が戦略としては正しいのではないか、という気はします。 バンド系の場合、がっちりファンが付いていて、でもそれ以外の層はまるで買わない、 みたいなパターンが多いと思われますが、Javineとかステイシー・オリコの場合、 ふらっと店頭に立ち寄って「あ、出てたんだ」みたいな認知の仕方をする顧客が 圧倒的に多いでしょうから。そこらへんの顧客は黙っておけば国内盤買うでしょうし、 あとは手を伸ばしやすい価格設定にしておけば、っちゅう感じで。 それぞれ戦略が違うってことなんでしょうね。 それにタワーは店頭の輸入盤価格を、国内盤価格に合わせてくれますし。 しかし、Radio 4のAmzonとの値段の差は凄いな。 ■東芝 新譜(8月) Radio 4 / Stealing Of A Nation 国内盤(CDDA 8/25) \2,548 US盤(CDDA 9/7) \2,405 ※EU盤予約扱いなし(9/6) (Amzon.co.jp \1,642 Amazon.com $13.99) 新譜(7月) David Bowie / Diamond Dogs 30th Anniversary Edition 国内盤(CCCD) \3,670(7/14) US盤扱いなし EU盤(CCCD)\3,665 ※US盤発売あり。 (Amzon.co.jp \2,814 +518 Amazon.com $19.99 -2.00) 新譜(6月) Beastie Boys / To The 5 Boroughs 国内盤(CCCD)\2,548 US盤扱いなし EU盤(CCCD)\1,838 +48 ※US盤発売あり。 (Amzon.co.jp \1,782 +202 Amazon.com $13.49) 旧譜(定点観測) Belle And Sebastian / Dear Catastrophe Waitress 国内盤(CDDA)\2,548 US盤扱いなし UK盤(CDDA)\1,890 -515 ※US盤発売あり。 (Amzon.co.jp \2,227 +56 Amazon.com $13.99) ■ソニー 新譜(8月) The Prodigy / Always Outnumbered, Never Outgunned 国内盤(CDDA) \2,100 EU盤(CDDA) \2,405 ※US盤9/14発売 (Amzon.co.jp \2,009(US盤) Amazon.com $18.98) 新譜(7月) Original Soundtrack / Spider-Man 2 国内盤(CDDA)\2,520 US盤(CDDA)\2,405 EU盤(CDDA)\2,405 (Amzon.co.jp \1,786 +206 Amazon.com $13.49 -0.50) 新譜(6月) Franz Ferdinand / Franz Ferdinand 国内盤(CDDA)\2,100 US盤扱いなし EU盤(CDDA)\1,691 -294※US盤発売あり。 (Amzon.co.jp \1,394 +62 Amazon.com $10.95 -0.04) 旧譜(定点観測) Prince / Musicology 国内盤(CDDA)\2,520 US盤(CDDA) \1,890 -53 EU盤扱いなし ※EU盤発売あり。 (Amzon.co.jp \1,580 Amazon.com $13.49) ■08/09 最近、電車とか駅で井上和香がキャラクターになってる「雑誌愛読月間」の告知をよく見るわけですが。 「ザ☆は雑誌のザ」ということで、「ザ☆グルメ」とか「ザ☆音楽」とか「ザ☆育児」とか、 雑誌のテーマや記事になりそうな単語をたくさん並べてるんですけど。 それを昨日しげしげと眺めていて気が付いたことがある。 「ザ☆宗教」とか「ザ☆風俗」とかまであるのに、あからさまに避けられている単語がある。 「ザ☆バス」とか「ザ☆軍艦」とか「ザ☆合法ドラッグ」とか「ザ☆刺青」とか「ザ☆盗聴」とか。 これは差別であり偏見である。 それとも何か。バスマニアや兵器マニアは人間以下か。三才ブックスは出版社として認めないのか。 「そうですね」と言われれば引き下がるよ。 と思って調べてみたら、これ。 要するにそこらへんの類の出版社が概ねこのキャンペーンに協賛してないわけね。 でもやっぱり「ザ☆巨乳」とか「ザ☆岩谷テンホー」とかが足りないよ。 ■08/08 何だよ、結局MAX社長かよ。なんか取締役会でいろいろと勢いのあることを言っていたようですが、 何だかんだ言って、背に腹は代えられず、来年の3月には決算用アルバムやDVDを連発してるに1000点。 でもね、みんな。一瞬にして次期社長説が浮上しては消えた小林さんの立場も、 みんなは少しだけ心の片隅に置いておいてください。そしてときどきそっと思い出して。 三枝夕夏 IN dbの新曲「へこんだ気持ち 溶かすキミ」を聴いた。 無理やりあのテンションのままはっちゃけさせてみたところ、何かやるせなくなっちゃった、 という感じの出来になってますが、これ多分、GIZAが手持ちの札の中で何とか大塚愛の路線を やってみようとしたところ、多勢の予想通り大失敗した、という読みは多分当たってると思います。 そしてカップリング曲のタイトルは「君のハートに胸キュンA」。 あんまり可哀想だから許してやってくれないか。ここはひとつ。 あと、小窓で出てくる「エピソード募集」もなかったことにしてあげてください。 でも、Discography見てわかるように、1stシングルから4thシングルまでは 倉木&愛内的な横文字路線で、5th以降はZARD&小松未歩的長ったらしい日本語路線。 要するに彼女の位置付けがいまいちGIZA内でも定まってないっちゅうことで、 今回もそういう無茶に駆り出されてしまったわけですね。 まあ、愛内のとき、匿名性をやや高くしたうえでセクシーディスコ路線でデビューさせて大失敗、 その後天性のアニメ声を活かしてキャラを押し出し、「かわいい」路線への転向を図った結果、 うまくいきましたので、三枝も何とかなると踏んだのかもしれません。 でも傍目には誰も何も変わったことに気付いていないところが今回のポイントです。 ■08/06 MAXのせいでタイミング完全に逸しましたが、でもやる。フジロックについてダラダラと書く。 ルースターズ あんなにでっかいグリーンのステージなのに、普通のライブハウス分くらいの面積しか 使用していなかったことに気付いた。このメンツはそういう距離感でずっとやってて、 最後もそれでやりきったということだな。 Pixies デブのデブっぷりとおばはんのおばはんっぷりに感動したよ。 とりあえず「これが実現したら死んでもいい」ことのひとつだった 「"Debaser"を生で聴く」が実現してしまったので、俺の寿命がまた縮んだ。 スーパーカー Pixiesが終わってから飯を買おうとしたらやってたからのぞいたら、ちょうど"ストロボライト"と "YUMEGIWA LAST BOY"を連発でやったので、それで満足して帰って飯を食った。 Lou Reed 闇の中、横になりつつ、酎ハイ飲みつつ聴くルー・リード。 これもまた圧倒的に非日常。 Sake Rock Rookieステージで。 メンバーの一人が大人計画の役者だからでしょう、ステージ終盤にいきなり宮崎吐夢が登場、 「何か大幅に勘違いしたまんま日本人女のモノマネをする外国人女のモノマネ」という、 非常にややこしいネタをかまして去っていきました。いいもの見た。 アナログフィッシュ これもRookieステージで。かなりかっこよかったので土曜に高崎で探してみたら、 インディーズ盤が全部廃盤になってて、それらの音源をまとめたメジャーデビュー盤がCCCDだった。 馬鹿野郎。 Jamie Cullum なんか舞い上がってるのが丸わかり。お前かわいいな。 Mum 川辺で、俺は天国を見たんだ。 The Stills ヴォーカルよりもベースよりもドラムスよりもリードギターがいちばん引っ込み思案という困ったバンドでした。 Keane かぶりつき直後の中央という位置で見ていたにもかかわらず、 後ろから押されて窮屈になることが一切なかった。あんなに盛り上がってたのに。謎だ。 ヴォーカルのアクションがまるで80年代ハードロックのようなダサさ。最高。 The White Stripes あいつら人じゃないね。何か別のもの食って生きてるね。 そうでなきゃあんな音出るわけがないよ。化け物だよ。 あとはHavenとPolarisとZero7とか冷牟田さんのDJとかまあそんな感じで。 来年また来ようと思いました。 ■08/04 依田、レコ協会長も辞任の意向。 ああ、MAXがもうちょっと早く蜂起していれば、6月は随分変わったかもしれないのに。 まあ、今回の全てがタイミングまで含めて出来レースという読みも確かにできるのですが、 300円の利幅のためにここまでリスクを背負って株価操作するのか、というところに疑問符がつくのと、 依田の辞任の弁とかプレスリリースがあんまり拙速な部分、あとはレコ協会長職の部分とかを考えると、 MAXサイドが完全に目線合わせた上で、猿蟹合戦よろしく、各自が適材適所に散って 依田が千葉の解任決議をぶちかましたのを合図に罠が次々に発動、という線も。 あとは予定通りシナリオに乗って一直線、みたいな。そっちの方が想像しておもしろいし。 まあ、エイベックスの組織体がどうなるかってのはぶっちゃけどうでもいい。 依田の抜けたレコ協会長職に誰が立つか。むしろそっちが問題。 エイベックスの次期社長がそのまま引き継ぐ類のものではないだろうしね。 依田の前はビクターの冨塚。その前がキングの池口。 で、会長人事の基本は副会長の中から繰り上がりのようですが、それが今回も行われると仮定して。 依田体制時の副会長は以下の4人。 ユニバーサルの石坂 東芝の齋藤 ソニーの榎本 ビクターの渋谷 このいずれか。ビクターは前回会長職だったから順序的にありえないとして。 東芝やソニーだったとしたら、CCCDの導入具合とか輸入盤のカタログの 持ちっぷりから考えて、現在の流れは継承されると考えていいでしょう。 依田の場合、バーニングパワーで役所を締めていた可能性がでかいので、 他社でどこまで役所への統制が利くか、というところは微妙ではありますが。 あとは、会員の各社社長達がどういう意向を持って誰を推すか。 今の流れはアリなのかナシなのか、協会メンバーの意識がどっちに向いてるのか。 それによっては何かが変わるかもしれません。ちょっとドキドキ。 ■08/03 何? 何? 結局MAX&千葉の件、なかったことになっちゃったじゃないか。 「復帰により、一部で報道されているアーティストの移籍の懸念は解消される」って、 懸念してたのは株主ときみらだけじゃないか。 おら、ワクワクしてたのに! つうか、やっぱし双方何の得にもならないことにようやく気づいたのかな。 予想以上にメディアや株式市場が敏感に反応して焦ったのだろうか。 まあ、何とか鞘に収めたようですが、これで対立がなくなったわけでもなく、 そして、この場合依田サイドが相当な譲歩をしたことも間違いなく。 経営がどう変わっていくのか、変わっていかないのか。 特定アーティストの露出、告知物の投下っぷりから ある程度それは見えてくるはずだし、しばしウォッチ。 とりあえず、オスカー所属、「脱アクシヴ」の象徴的存在として、 今後プッシュされるはずだった安良城紅は、今後押しの下手なオスカーが うまいこと立ち回らない限り、ヘタすりゃほぼ放置決定のような気も。 大丈夫だろうか姉ちゃん。 ■08/02 適当にフジの感想でも書こうと思っていたらこんなにおもしろいネタが。 いつものように歌手志望のグラビアタレントと交尾していたMAXさん、 いつものようにオルガスムスに達したところ、いつもと違って赤い玉が出てきたため、 「じゃあこれ以上ここにいても意味ないや」と思ったからではないでしょうか。 でもまあ、実際のところもそれとさして変わらんような気もするですよ。 カラダはどうか知りませんが、とにかく様々なコネクション絡みの人材でもってここまで エイベックスを転がしてきた、というMAXさんのこれまでの実績は疑いようもなく。 でもさすがにそのやり方が頭打ちし始め、かつそういうコネクション 以外からの流れで現れた人間も何人か売れたりしてきて。 相対的にMAXさんの発言力も落ちてきたはず。 もう既に限界を迎えているコネクション体質をこれに乗じて一気に変えようとするロビイスト依田と、 実績を強調して徹底的に抗うMAX&千葉、という構図はけっこう容易に思い描けます。 先日の大々的なオーディション開催告知も、MAX色払拭の一環、という読み方もできますね。 ヘタしたらこれ、浜崎とかELTとか、アクシヴ組の思惑次第で相当J-POP界は動きます。 依田の業界内求心力が一気に落ちる可能性も。というか、共倒れの可能性も十分。 この別離は、コンテンツビジネスの「資本」と「コンテンツ」が完全分離に近い状態になる、 ということですから、ありえない話じゃありません。 資本力はあるものの、認知度の高いコンテンツをあらかた持っていかれ、 でもその資本を新しいコンテンツに持っていったところで、これまで新たなコンテンツ導入の 成功例を「社内共有のスキル」として蓄積しきれていない依田サイド。 認知度の高いコンテンツを握っているものの、今後既存コンテンツが再成長する保証もなく、 成長させられるだけの資本力も弱く、かつこれまでのやり方は完全に市場に見透かされているだけに、 無理してお金突っ込んでも当たる保証はどこにもない松浦サイド。 どちらもおもしろいくらい先行き不透明。というわけで株価もストップ安でございます。 さあ、果たして他の関係者はどちらにつくのか。現在地獄の選択を迫られていることでしょう。 自分が最も注目しているのは、もちろん腰巾着大臣、こーじー久保先生です。 でもフジロックの方も、あれだけ引っ張ったグリーンの大トリがスミスのコピーバンドという、 衝撃的な結末だったという素敵な事実が。すごいなここまで空気読めてないネタも。 当日の19:30になっても「To Be Announced」状態だったので、 どうしようか一瞬迷って、でも帰ったのですが、今はとても複雑な気持ち。 36000円払ってる人に、その日ももう帰れない時間帯まで引っ張ってからこれ。 ある意味史上最強の環境と規模で一発ギャグが完全に滑ったという稀有な瞬間を目撃して、 みんなと一緒にものすごく気まずい空気になっておきたかったような気もするんだ、すごく。 ■08/01 戻ってきたよ苗場から。 White Stripesのもの凄さに後ろ髪引かれつつ離脱して。 とりあえずいろいろは明日以降ですが、とりあえず。3日券オンリーはアリだな、と。 ていうか、当日まで出演ミュージシャンを伏せておくのもアリだな、と。 たとえばMumは結局ホワイトステージまでは行かず、手前の川べりで聴いていたのですが。 木陰で小川の水に足を浸して、カレー食いながら酒飲みながら、流れてくるのが生のMum。 もう他のどんなシチュエーションでもそんなことありえない。 圧倒的な非日常。完璧に地で行く「NO MUSIC NO LIFE」の世界。 それがもう他に思いつかないくらい気持ちいい。 今までは、目当てをこまごまと全部決めてそのスケジュールどおりに動くという、 ある意味普段の生活の続きみたいなことしてたからわかんなかったんだ。 ようやく気付きましたよ。 早割りとか買ってる人はもうそれのみを求めてるわけですね。 今回恐ろしいくらい納得しました。遅くてごめんなさい。 で、自分ももしかしたら来年は早割り争奪戦に加わってるかもしれません。 ■07/29 会社の同僚が仕事中に送ってきたネタ。 倉木麻衣急逝。にしか見えない。 では苗場まで行ってきます。 金曜は昼過ぎに入ってThe KillersあたりからRed Marqueeでしばし。 アジカンで女子が喚き始めたあたりでGreenに移動して、 ルースターズ→PJ Harvey→Pixies→Lou Reedの「親父アワー」を堪能。 PJ Harveyも親父だから。キム・ディールはもう当然。見ている人間も当然な。 宿無しなのでそのままDJ TASAKAとかアナログフィッシュとかにしようか、とか思いつつ、とにかく朝まで。 土曜は完全離脱。高崎まで下ってひたすら眠ります。 Franzは観たいが体が持ちません。34歳だから。 日曜はThe StillsとKeaneはガチでそれ以外は適当に。 で、Greenの大トリがどうなるかで、その日のうちに帰るか朝まで居残りか決定します。 ルースターズは、大江に下山在籍時の歌を歌わせるとかの 無茶をやらかしてくれたらその時点で100点。 ルー・リードは、ルー・リードと見せかけて実はロボで、 最後に顔の皮ひんむいたら1000点。 ■07/28 おまえのそれが「ロック」だ。 頼むから30半ば過ぎて中学生みたいな理由で中学生みたいなことしないでよおじさん。 本でも書いたらおじさん。 ていうか、「ロック」って何ですか。いや、説明はしなくていい。しないでくれ。 先生! 燃えないゴミを増やそうとしている業者がいます! すぐゴミになるこんなものを喜んで買う人間がいるなんて計算をした奴は誰だ。 それはいくらなんでも消費者を馬鹿にしすぎじゃないのか。 最初はもの珍しさと誤購入で多少出て、それで終わりに1000点。 あと、これはDVDレコーダーの時計機能をいじったりすれば、 なんぼでも延長できるのではないかと甘いことを考えたりしつつ。 でもまあ、こういうこともできるよ、ということで。 逆にDVDでこんな細工ができるのであれば、CDというか音楽ディスクについても 普及期に本当はいろいろと組み込んだりできたわけでしょ、実際のところ。 CCCDなんかやらなくても、DVD-AUDIOのコンパチ機とかいろいろ。 再販制を手放したくないばっかりに乗っかるチャンスを完全に自ら見送って、 今は、その経営上の判断ミスのツケがきているだけなんですよ。 こっちのせいにしないでおくれよ。 ■07/27 台風がまっすぐこっちに向かってくる。こんな天気図見たことねえ。 誰か強力な雨男がフジに行こうとしているのだろうか。やめれ。あっちいけ。 で、22日に書いたことを踏まえてオリコンのマンスリーチャートを見たら笑った。 オリコン的には「5月分売上」の集計が「6月マンスリーチャート」なわけですが、 アルバム5月発売分、ベスト10にはアヴさんだけしかいないわけです。 そりゃ窮するわけだわ。 あと、このチャートが素敵過ぎる。「ニューメディアチャート」。 サウンドチェック用ディスクが2位に食い込んでいる素晴らしさ。 ステレオ発売時にあった「これがステレオサウンドだ!」みたいなレコードと同じなので、 この後数十年間持ち続けたら、モンドなグッズとして一部で珍重されること間違いなしです。 ■07/25 175Rの9/1に出るアルバム。東芝製CCCD。 14曲入り通常盤で2500円。DVD付きので2800円。値段は多少頑張ってきました。 彼らの場合、顧客層メインがあからさまに「中高生」なので、テスト的にやるにしても選択として順当。 ただ、もはやこの世代は、この程度の値下げではビクとも動かないところまで来ちゃってるんじゃないか。 たとえばMONGOL800の「百々」。前のアルバムがミリオンヒットした要因のひとつとして、 値段が安かった、という点が上げられていまして、新作の際もそれはきっちり踏襲して 10曲入り2300円という値付けだったんですが、結局売上前作の1割強、30万枚程度止まり。 シングル「ヨロコビノウタ」なんか、形だけでもインディーズなのをいいことに、 各外資系では凄い勢いで在庫一層処分セールされてましたし。初回限定8cm短冊形ジャケの奴。 仮面インディーズはいろいろ演出上のメリットはあるわけですが、最大の欠点である 「再販制の保護下にない」という部分を、小売店に最大限に活用されていました。 でもそれでも全部は捌けそうにないくらい膨大な量だったので、大変だなあ、と思いました。 再びOTO-NETAさんとこから。 NTT Com、音楽配信事業の現状と課題に関する説明会 >現在問題となっているCDの売上減については、違法配信だけが売上減の原因とは言えないとし、 >音楽配信サービスは、ユーザーの音楽を聴く手段や時間の多様化という、これまでアプローチ >できていなかった部分に新たに取り組むものであるという認識を示した。 もう東芝の言ってることやってること、完全にブレブレですね。 「ユーザーの音楽を聴く手段や時間の多様化」って、あんたそれを思い切り制限してるものを 凄い勢いでじゃんじゃん出しているじゃないか。撤廃する方向どころか拡大してますよ。 とはいえ、ネット配信の方のトップ以下は、たぶん「多様化」方向の考え方なんだと思う。 でも、パッケージの方の、特に洋楽の方を管轄してる部署のトップあたりが 相当に相反した意見を持ってるんじゃないかと。 で、たぶん会議でも意見合わないんだよ、きっと。 まあ、どこの会社にもよくある光景ではありますが。さっさと意見まとめてくださいよ。 ■07/24 みんな! 最近テレビで無闇にベッキーを目撃しないか? テレビをつけたらベッキー。チャンネルを変えたらベッキー。居眠りして起きたらベッキー。 別に嫌いというわけではないのですが、この猛暑では多少くどいです。 彼女に限らず、本木のモヒカンのとかMAD CAPSULE MARKET'SがCMソングのとか、 最近ヘアカラーのCMが妙に目に付くなあ、と思って考えたら、この時期ってアレですね、 夏休みで頑張りたい中高生の需要が一気に高まる時期。ものすごく了解。 ていうか自分もそうだったよ夏休み。 で、そのベッキーの出てる「ビューティーン」の他社製品との差別化ポイントは「美容液付き」。 「ヘアカラーしたいけど髪の毛痛むからねえ・・・」という気後れ層にリーチしようという魂胆ですね。 なんかいろいろと細かい工夫しております。もう本体の性能はどこもほとんど同じですから、 そういうテレビショッピングのおまけ並みのポイントを作っていかないとダメなのね。大変だ。 実は最近でも、自分もヘアカラーしたいなあ、と思うことがあるのですが、何せ自分で 髪の毛いじめてる場合じゃないというか、ただでさえのっぴきならない状況ですので自粛。 あー、あとこれだけは。 もっと、自然と調和した銀河のほとりをめざしまーす。(←プリキュア様崇拝日記@7/21) 日を追うごとにやることが豪快になっていくJASRAC様。ほとんど追いはぎですな。 肩と肩が当たって「骨折れたらどうすんじゃい」と同じレベル。 ここ最近の張り切りっぷり、一部の武闘派幹部が暴走したりしてて、 内部でも歯止めが利かなくなってるんじゃないか、と想像。 ただ、「何もやらなかった月」の分まで払わせるということについては、JASRAC様も 「法的にあんましよろしくないことをしている」ことは十分にご認識されています。 企業ならきっちり法務を通して「この期間だけだからこの期間内のみの契約で」 ということを事前に取り付けておけば、そういう契約書で上がってきますから。 ただ、やっぱそういう形はイレギュラーらしくて、後からそのことを共有してない別の担当が ぐちゃぐちゃ言ってきたりするそうですが、契約書見せれば黙るっちゅうことらしいです。 ただ、こういうレベルでそういうことを事前にやるなんて、普通考えんわなあ。 ■07/22 2004年6月のCD売上がえらく下がっておりますが。(←OTO-NETA@7/22) 確かにあれでヘビーユーザの反感は買ったが、それでここまで落ちるほど我々に力があるとは思えなくて。 今の環境ではそう言いたくもなるわけですが、でも根拠なく「全部CCCDや輸入権のせいだ」って 言い切っちゃうのは、奴らが根拠なく「全部P2Pのせいだ」って言って無茶し始めたことと、 メンタリティの部分としては、あんまし変わらなくなっちゃいそうな気がして怖いんですよ。 自分の言ってることが首尾一貫していないのは重々承知。 でも少なくとも売り上げの部分についてはできるだけそんな気持ちで。 で、売上の話ですが、確かに6月は酷かった。 正味の話、nobodyknows+なんて、一般的な認知としてはまだまだでしょ。 名古屋で地道にやってきた人たちとはいえ、世間的にはちょろヒットした わけわかんねえ奴ら程度の認知か、もしくはまだ「知らない」か。 そういう立ち位置の人たちのアルバムが2週連続1位になってる時点で、 相当ヤバイと考えざるを得ない。 洋楽の方は、去年の今頃、史上初、洋楽アルバムがベスト5を独占してましたね。 シングルチャートに演歌がよく入ってくるようになったのと同様、 こういう現象は所謂J-POPに力がなくなっているからこその現象ではあるのですが、 それでもメタリカ、Radiohead、エミネム、t.A.T.u.と、各ジャンルの 代表揃い踏みみたいな状況ではあったわけで。 引き換え今年の6月は、旬を過ぎたアヴさんとD12以外に弾がありませんでしたから、 そりゃ前年比で考えれば売上も落ちます。 でも、気になるというか、むしろこっちの方がキモなんじゃないかって思うのは表の下の方。 音楽DVD売上が、半年間の累計を見てもまるで増えていないという点です。 単純な話、盤の仕様がどうとか以前に、少なくともパッケージコンテンツとしての「音楽」は、 完全に力を失っているという、ごく当然の事実が数字としてはっきり見て取れるんじゃないでしょか。 今、映像についてはアナログがCDに本格的に移行したときのような状態。 映画コンテンツについては間違いなくそういう流れでマーケットそのものが拡大してる。 でも音楽については今の時点でもう横ばい。DVDがそんな状態でいわんやCD。 やっぱ何度も言いますが、ここ十数年レコード会社が育ててきた「消費者(≠リスナー)」の 消費活動の最終的な「成果」がこれだと言わざるを得ないんですよ。 で、そういう「消費活動」にマッチしたメディアが「着うた」なわけですが。 これは完全想像ですが、「CDを買う代わりに着うた」という消費行動の移行オンリーではなく、 「全く買わなくなった層の一部が着うたまで戻ってきたけど、代わりにCDを買うはずの層もそこで止まってる」 っていう状況じゃないかと思うんですね。一向に売り上げが戻る気配のないシングルチャートは そういうことを意味してるんじゃないかな、と。 大塚愛が100万DL達成しても、CD売り上げはオリコンの実売レベルで言えば40万枚弱。 ここらへんが妙にそういうリアリティのある数字のような気もして。 でもたとえばエイベックスの「新曲着うた先行リリース」みたいな企画を見てる分には、 まだ「パッケージの販促ツールとしての着うた」というある意味「幻想」を捨て切れていないようで。 1曲単位の切り売りでは限界があることくらい各社わかってるだろうし、だからこそ配信のほうでも アルバムはトータル売りで2400円とか、「原料」「流通」「在庫管理」「中間マージン」等のコストが かからないことを考慮すれば、むしろ利益率は今以上じゃねえかよ、みたいな値付けになってるわけで。 だからといってそこで値下げをすればダブルスタンダードになっちゃって、 結果として、必死で守ってる再販制を自らの手で葬り去ることとイコールですし。 で、最初に難癖つけてみましたが、最終的な結論として、 レコード会社はいっぺんコストバランスから利益率から全部ゼロベースで考え直すくらいの 勢いじゃないと本当にこの先やばいですよ、というところに落ち着くのはみんなといっしょです。 ■07/20 わーい。完全に暑気あたりだよ。もうざるそばとそうめん以外食えない。 おまけにウイルス食らってメールが全部飛んだよ。切ない。暑い。切ない。暑い。 東芝が本格的にわけわかんなくなってきた。 これまでCCCD化を食い止めてきた矢井田瞳、ベストがいきなりCCCDになったり、 クラフトワークの旧譜再発が、前言を翻してCCCD化されたりしていたわけですが、他の状況も妙。 トイズから移籍してきたSOPHIA。連続リリースのシングル群は全てCD-EXTRA仕様でCD-DAだったのに、 8/4のシングル、9/15のアルバムはCCCDで決定しております。 逆にこれまではひたすらCCCDだったPE'Zがいきなり8/4のシングルからCD-DAに。 同日発売の、「大地讃頌」の作曲者と揉めて発売中止になってたアルバム「極月」再発盤もCD-DA。 確か揉める前に出ていた盤はCCCDだったのに。なんでだ。 SMOOTH ACEに至っては、出るたびにCD-DAだったりCCCDだったりもう滅茶苦茶。 ここ1年くらいはCD-DAで安定していたのですが、6/16に出たシングルがCCCDだった。 でも7/14に出たアルバムはまたCD-DA。 ちなみに洋楽は、7月発売のイーノとかヴェンチャーズとかがCD-DAで、 クラフトワークや8/4発売のメガデスの旧譜再発が全部CCCDになっていることから察するに、 8月以降は特別なエクスキューズがない限りは全部CCCDにしちまいそうな予感。 なんか内部の駆け引きがとんでもないことになってませんか。ねえ。 ■07/18 「へんな感じ」か。 一個は、「そのときに苗場にまだいるミュージシャンの有志でセッション」という形ではないかと予想。 大塚愛の「Happy Days」。 とりあえずタイトルに「甘」入ってない時点でガッカリ度100です。 「さくらんぼ」と同時期に作った曲という触れ込みですが、もし本当にそうだったとしても、 満場一致で「さくらんぼ」の方を取って残った方、要するにアウトテイクみたいな出来ですね。 「さくらんぼ」は、何度耳にしてもどっか「残る」ポップさ満載というか、 印象的なフックだらけの曲だったのですが、今回はテレビで2回聴いたら飽きた。 「キャッチー」ではあるのかもしれないけど、圧倒的に「ポップ」じゃないような気がするんですよ。 たとえばPrefab Sproutの特に初期は「ポップ」ではあっても全くもって「キャッチー」じゃない。 でも3rdは曲によっては「キャッチーさ」も相当意識してるよね、というニュアンスで。 DAFTPUNKは「Around The World」の頃は「キャッチー」ではあっても「ポップ」さが足りなくて、 それが「One More Chance」では圧倒的に足りなかったところがプラスされてる、みたいな。 うーんうーん。これ以上説明できない。 要するに今回の大塚愛の新曲は物足りなさ過ぎ、ということです。 恐らく「甘えんぼ」がいまいち売れないままで終わっちゃったから、 「やっぱアルバムの次はドンとアッパーなやつで」という話にはなったものの、 なかなか「さくらんぼ」レベルの曲は作れなかった結果なんだろな、という事情が 何となく透けて見えてくるような。 で、初動は7万ちょい。もちろん本人史上最高ではあるのですが、 もうこれは「さくらんぼ」の累積の半分もいかないことはほぼ確定。 1か月後には次のシングル決まってますから、長く売る気もまったくなし。 公式サイトは既に「Happy Days」仕様撤収完了。 激ヤバだったエイベックスの救世主ではあるのですが、 既に肩の荷が相当重たそうです。いきなりそれはなんとなく可哀想だなあ、と。 ■07/17 土管先生にご冥福を。 彼の素晴らしさは朝日新聞夕刊のマンガ見てるだけじゃわからない。 「お笑いマンガ道場」をリアルタイムで見ていた人とだけこの気持ちを共有。 だん吉・なお美のおまけコーナー。 玉置成実はすっかりガンダム依存症。 新曲も決して出来は悪くないのに、デイリーチャートはベスト10入るかどうかの推移ですし。 何とか生き残りを図ろうとすればやはりこれしかないのか。 いや、なんかやっぱ彼女は気になるので。 CCCDのため国内では買えなかったアルバムも、全米発売時にきっちりアマゾンでゲット完了でございます。 でも最近、彼女に限ったことではないんだけど、こういうふうに様々な情報をキャッチし、 フォーマットを確認し、CCCDを回避しながらいろんな手段を尽くして入手するという、 その過程そのものがだんだんおもしろくなってきました。 これってやっぱ末期的症状ですかね。 ■07/16 モリッシーさん(45)、フジをドタキャン。 大トリがいなくなりました。さあ、どうするどうなる。 まいさん、MONMOさん、どうもです。 今頃SMASHはパニックだろうか。それとも腹を括ったか。 で、東芝のクラフトワーク全CCCD化の続き。 ■説その1 ロッキンオン2004年6月号P.101での東芝EMI重野氏の物言いを確認しました。以下の通り。 「いわゆるカタログ音源はコピーコントロールはしないで、そのままの形で出してます。」 つまり、単にそのときの「現状」を述べただけで、その後のことは知ったこっちゃない、ということ。 この言葉に至る前の山崎氏の質問も、きっちり「現状では」という言葉を含んだ形でネタ振ってました。 もしかして質問する方もされる方も織り込み済み? いや、疑心暗鬼ですから。 ■説その2 今回、先の初発売時にはギリギリでコピーコントロールを回避した「ツール・ド・フランス」も (CDレーベル面にはコピーコントロールマーク入ってるから本当に土壇場だったのだろう)、 今回の再発でCCCDになっているということから、現場担当がそこを離れた。もしくは飛ばされたのでは。 矢井田の件からいっても、相当締め付けの強いトップダウンの指示が下りてきた、 または内部に相当な強硬派が入ってきた、ということは推測できますね。 ■説その3 GIGABEATがあんまり売れないので、主に調子こいてる同業他社に嫌がらせを始めた。 ■07/15 その2 ちょっと待て。今気が付いた。 クラフトワークの再発カタログが総CCCD化というのを聞いて「あー」とか思ってたけど。 おい東芝。重役がてめえの口でものの数か月前のロッキンオン誌面で 「カタログはCCCDにしない」って言ってたのはどうなったんだ。 ふ ざ け る な ■07/15 実はDA PUMPのニューアルバムはとてつもなくよくできているという話。 そういえばW-indsの今回のシングルも、曲の構成が無茶苦茶よくできていた。 でも、一切そういうの売上には関係ないのね。 ここ数年、いろんな音源が余裕で手に入り、アイドルとか「ロック」とか、そういう類の 仕切りは昔より低くなっているはずなのに、住み分けは昔以上に進んでるような気がする。 もったいないと思うんだけどなあ。 そうだそうだ。 一昨日の深夜、ようやく再放送で「夢・音楽館」の松浦亜弥を見れました。 ビッグバンドをバックにして「緊張しました」とか言いつつも余裕の歌唱。圧倒的。 特に「買い物ブギ」の異常なかっこよさは何だ。決してバックだけでなく。彼女が。 前々から主張してはおりましたが、「まな板の上の鯉になる才能」は 確実に存在するものだということを、改めて確認いたしました。素晴らしい。 そういう意味では彼女は小泉・森高に連なる系譜上に位置しているわけなんですが、 加えて彼女は「歌手」としての基本性能がしっかりしていますのでいろんな冒険ができる。 美空ひばりとか谷村新司とか小西とか、あてがわれ方も実は無茶苦茶なのに一切無理がないですし。 唯一、こういう時代でなければ、もっと大スターになっているのに。 見送った3枚目のアルバム、やっぱ買ってくるか。 ■07/13 iPodがカギを握る、コピー防止機能付きCDのDRM技術をめぐる争い 全米で初めて大規模に売れたCCCD、Velvet Revolverが1位になったとき、 アメリカの各社はCCCDをiPodに対応できるよう画策中、みたいな記事がありましたが、 当のApple社は全くその気なし、というお話。 まあそりゃそうだな。CCCDでディスク離れが起きてその分が配信に流れ込むとすれば、 既にアメリカでは覇権を取りつつあるiTMSにとっては願ったり叶ったり。 訴訟でも起きてニュースの一発でも流れれば、その流れは加速するでしょう。 で、レコード会社サイドが訴訟を懸念してCCCD化の流れが止まるとすれば、 Appleにとってはそれはそれでアリ、という。そんないい位置をキープしているのに、 なんでライセンスをわざわざ供与して敵に塩を送る必要があるんかっちゅうことですね。 そしてPCという側面で考えると、Appleが遂にMSスタンダードを切り崩しにかかっているという、 ある意味革命的な瞬間でもあります。そりゃAppleも頑張るよ。 先日気が付いたんですけど、成宮が出てるVodafoneのTV付き携帯のCMから 「はやく!はやく!」のコールの部分がばっさりきれいに削られてますね。 クレームついたぞ、これは。「公共の場所で騒ぐのはけしからん」とかなんとか。 俺、Vodafoneなんですけど。そんな修正してる暇があったらストレート型の新機種出せ馬鹿。 できればパイオニアに復活していただき、稀代の馬鹿機種、全面液晶タッチパネルのJ-PE02の後継を。 メールのときは画面がミニキーボードになり、それをスタイラスペンでローマ字を ちまちま押して変換していかなきゃいけないというキチガイ仕様なんだ。 すっかりそれに慣れきったある日、機種変して普通の折り畳み式にしたらメール打てないの。全然。 メールをどうやって送信していいのかもわからない。アドレスや番号の登録のしかたもわからない。 もう孫から携帯もらったおじいちゃんクラス。日本に帰ってきた小野田さんクラス。蓮池息子クラス。 でも、最近出たV602SHが多少気になったので、八王子のヨドバシカメラでちょっと眺めてたら、 話しかけてきたキャンペーンガールのお姉ちゃんが大変に愛らしかったのでとりあえず許してやる。 ■07/12 最近可哀想だと思ったこと。 COUNTDOWN TVで見た松田聖子と石橋のデュエット。 なんでまだこういう企画が通ってしまうのか。やはり秋元か。 松田聖子の「変わらなさ」はまあアリとしてもだ、石橋のあまりにも 80年代的な曲間のリアクションは見ていて哀れで涙が出てきそうになったよ。 もうこの人はこういうことしかできないんだなあ。 そしてそれがたぶん精一杯なんだなあ。 敢えて「落ち目」をネタにして「わかってる」ことをアピールするダンディ坂野 とかみたいなことはもうできない立場まで行ってしまっているだけに、余計に。 あとこれも何週間か前にテレビで見た、OUTSIDE SIGNALっていうバンドの「ガンバレって歌」。 いきなりGREEN DAYの「BASKET CASE」まんまのメロが出てきて、 うわあ、やることが豪快だなあと思っていたら、その部分が終わった途端に 「グリーン・デイを聴いて育った僕らが」という歌詞が出てくる。びっくりした。 なんか他のサイトには「確信犯」とか書いてるところもけっこうあるけど、 それは温かく見守りすぎ。駄目だ甘やかしちゃ。 これ単に「これでわかるでしょ、パクりじゃないんすよ、リスペクトなんすよ」 っていう言い訳じゃないですか。歌詞で曲の言い訳してる。ものすごい小物感。 それはちょっと惨め過ぎるだろう。かっこ悪すぎるだろう。 パクりだからどうこう言うつもりはさらさらないです。 B'zもフリッパーズも民生も元春も筒美京平も愛聴してる自分に何が言えよう。 ただ、敢えてやるなら先人のようにすっとぼけろよ。 胸張ってさ。「これが俺だ!」って言っちゃえよ。 言い訳しなきゃいけないようなもんだったら最初っからしちゃ駄目。 ■07/11 矢井田のベストがCCCDだっていうのは本当にわけがわからない。 収録曲は全て既にCDDAで出てる音源。ここまで何の意味のないCCCDも他にちょっとありません。 矢井田は、所属のインディーズの青空レコードごと東芝の傘下に入るという形でメジャーで出してまして、 これまで東芝でありながらずっとCD-DAでやってこられたのは、そのような形のために原盤を 青空レコードがコントロールできたから、という側面も大きかったりするわけですが。 で、今回。 これ、青空レコードと東芝との契約に何らかの問題というか、抜け道みたいなものがあったのかな。 ベストなどのコンピについては青空サイドのコントロールが行き届き切らないような何か。 青空レコード自身でこういう判断をすることは今までを考えてありえないから。 だとすると、このCCCDはそれ自体の意味がまったくない以上、そして既に CCCDについて全体への統制は行っていない今の段階でやるということからも、 これまで東芝の基本姿勢に歯向かってきた青空レコードへの「懲罰」的な意味すら あるのではないかと推測したりして。 @TOWERの定点観測。7月分として、ちょっと奇をてらった感じの新譜を追加。 「ダイアモンドの犬」の価格統制は凄いね、これちょっと。 ■東芝 新譜(7月) David Bowie / Diamond Dogs 30th Anniversary Edition 国内盤(CCCD) \3,670(7/14) US盤扱いなし EU盤(CCCD)\3,665 ※US盤発売あり。 (Amzon.co.jp \2,296 Amazon.com $21.99) 新譜(6月) Beastie Boys / To The 5 Boroughs 国内盤(CCCD)\2,548 US盤扱いなし EU盤(CCCD)\1,790 ※US盤発売あり。 (Amzon.co.jp \1,580 Amazon.com $13.49) 旧譜(定点観測) Belle And Sebastian / Dear Catastrophe Waitress 国内盤(CDDA)\2,548 US盤扱いなし UK盤(CDDA)\2,405 ※US盤発売あり。 (Amzon.co.jp \2,171 -13 Amazon.com $13.99) ■ソニー 新譜(7月) Original Soundtrack / Spider-Man 2 国内盤(CDDA)\2,520 US盤(CDDA)\2,405 EU盤(CDDA)\2,405 (Amzon.co.jp \1,580 Amazon.com $13.99) 新譜(6月) Franz Ferdinand / Franz Ferdinand 国内盤(CDDA)\2,100 US盤扱いなし EU盤(CDDA)\1,985 ※US盤発売あり。 (Amzon.co.jp \1,332 -32 Amazon.com $10.99 -1.00) 旧譜(定点観測) Prince / Musicology 国内盤(CDDA)\2,520 US盤(CDDA) \1,943 EU盤扱いなし ※EU盤発売あり。 (Amzon.co.jp \1,580 Amazon.com $13.49) ■07/10 選挙行けよ。ちょっとワシ今大変ですが。いろいろと。 エイベックスが新人発掘開始。(←ミュージックマシーン@7/7) やはり大塚愛の成功に触発されたと見た。 彼女は一方的にエイベックスにデモを送りつけて、それが採用されてデビューしたと聞いていますが、 普段のエイベックス関連アーティストのように、捏造されていたり都合の悪いところがなかったりしている 類のそれではなさそうだということが、これではっきりしたと言っていいんじゃないでしょうか。 最近売れたのでそういう奴いないから。そもそも会社ができて以降ほとんど前例ないですし。 だいたいがエイベックスの所属アーティスト、出自のわからなさは群を抜いていますから。 何がどうなってCDデビューに至ったのかさっぱりわからん。ELTとか。Shelaとか。 EXILEの佐藤以外とか。その前身のJ Soul Brothersとか。倖田妹とか。ていうか浜崎とか。 ASAYAN出身なのに、それを頑なに隠し続けた人もいましたね。 いろんなコネクションやしがらみがあるんでしょうけど、なんか非常に社員は大変そうです。 とはいえ、勇気を出して唯一きちんとやったオーディションの結果はdreamですから、 それでオーディション怖い症候群に陥ったとして、誰が責められましょうか。 あと、史上最強のコネクションクイーン、トーコは今何をしていますか。 「Loopな気持ち」は素直に名曲だと言えるのだけど。 ていうか、エイベックスはこれで「コネクション絡みはピンで出すな」という 教訓を得て、以降若い衆に脈々と語り継いでいるような気がします。 あ、トーコはポニーキャニオンか。じゃあ北野井子。 ■07/08 BBSでいろいろいただいてます。 ワーナーの1680円国内盤は2月の段階でFUNERAL FOR A FRIENDでやってたということで。 初めてじゃなかったんすね。もっとやれ。 The Networkの国内盤がCDとDVD分売という件は、覆面バンドという位置付けとか、 ある程度数が出るのは確実なのに、ここまで国内盤が出なかった事情まで含めて考えると、 何がしかの国内盤発売に当たっての契約上の問題とかも介在している可能性があります。 直ちに「ぼったくり」と決め付けてしまうのは早計のような気も、ちょっとします。 あと、アジカンが『鋼の錬金術師』の主題歌っすか。 7/1のイベントのときの話の詳細を、ACIDMAN目当てに行って困って帰って来た後輩からもっそり聞きまして。 後藤が「これからは攻めます」とか威勢のいいことを言ってたらしいのですが、それがこれのようですね。 その場では主題歌であるということは言ってなかったみたいなんすけど、 そうだとしたらそれは、解禁日前だったからか、ファンの顔色を気にしたか。 さて、どっちでしょう。微妙だな、これは。 で、「マツケンサンバ」買ってきたんだけど、こういうの出されたら お笑い芸人の企画物CDの存在意義が完全に吹き飛ぶね。 「マツケンでGO!」とか、タイトルの時点でもう意味全然わかんないし。 ■07/07 えーと。とりあえず昨日の晩ででかい仕事一発終わったわけなんですが、 もう今日とか朝からへろへろで。エネルギー残量2みたいな。さらに無駄に暑かったりして。 ただでさえ夏バテ体質ですから、もうキノコに触ったら死ぬくらいの勢いで。 The Ordinary Boys / Over The Counter Culture (Album) いやあ、こういう大上段に構えたアルバムタイトル、好きだなあ。 ていうか、今日買ってきてまだ聴いてません。 ちなみにいっしょに買うはずだったマツケンサンバは売り切れだったよ。 聴いてもないのに何を言いたいのかというと値段です。 これから買おうという方はぜひ日本盤で。初回限定だけど1764円、税抜き1680円。 それで、ボーナストラック2曲とPV2本入ってる。 自分も輸入盤出てるのをじっと我慢してました。 それはお買い得、ということだけではなく。新譜でここまで頑張った日本盤って、初めてですから。 んで、これをただ「努力すればできるじゃん」で終わりにしたくはないんすよ。 ワーナー的にも相当腹を括った値付けでしょう。きっとある程度数が出なけりゃ足が出ます。 逆に、予想以上に売れればこれからの盤にもこういう形で出るものがあります、きっと。 新人とか、戦略的に売りたいものに限られるとはしても。 それと、輸入権関連のゴタゴタのとき、どっか言ってましたよね。 「法律が通れば安くする努力を惜しまない」みたいなことを。 まだ結論出すには早いのかもしれないけど、とりあえず現状目に見える形で実行したところはなく。 今回のこれが果たしてそれ関連の動きかと言えば、多分そうじゃないとは思うんだけど、 でも、結果としてでも、きっちりとインパクトのある値段でもって出してきたわけで。 わかりやすく、「日本盤を売ろう」という姿勢が見えるわけですよ。他のやり方もあるかもしれないけど。 で、輸入盤のほうを不当に高くしたりしてるかといえば、店によっては1690円とかで売ってたり、 殊更にそういう動きをしている様子も見られない。 ワーナー、きっちりと真っ当に、サービス業としてやってます。 いや、これが本来普通なのかもしれないけど、現状レコード会社、 普通じゃないところがあまりにもでかい顔しすぎなので。 真面目にやってるところには、てめえのできる範囲ですがきちんと還元したいのです。 皆さんももしよろしければ日本盤で。シングル2枚聴く限り、外れではありません。 セカンドシングルの"Week In Week Out"は、自分としては今年屈指の名曲です。 モッズになったThe Smithsみたいな音。プロデュースはそのThe Smithsを手がけていたStephen Street。 醒めた目で見ると、Thurmanとか60ft Dollsとか、この手の音で長持ちしたバンドはいねえわけですが。 それはそれ。刹那でOK。今から聴きます。1曲目かっこええ。 ■07/04 ダメです! 土曜出社して日曜もごそごそ作業してたら更新できません! つうことでNEWSだけ辛うじて。勘弁。 The Killers / Hot Fuss (Album) 昨年の11月にデビューシングルをある意味大絶賛して、でも正味、長くはないだろうなあ、 とか思っていたら、最近やたら売れてるじゃないですか。何があったんですか。 素で「かっこいい」と言ってる方もけっこうたくさんいて、たまげているわけですよ。 完全に時代が一回りした以上の何かが起こっているとしか。 アルバム全編、ヒネりのやや足りないシンセ音がぴゃーぴゃー鳴り響いたりして、 完全に80年代中期の、しかもあんまし売れなかったタイプのUKニューウェイブ状態。 M-5の消化不良すぎる黒人テイストの入れ方までモロに80年代。 デビューシングル"Mr. Brightside"初めて聴いた時は、UK出身の不器用80年代馬鹿と思ってましたが、 セカンドシングル"Somebody Told Me"のビデオのあんまり過ぎる大マジさ加減に呆れ果て、 最近ラスヴェガス出身のコテコテUSバンドだということを知るにつけ、もう感服。 いや、そもそもが「あんまし売れなかったタイプのUKニューウェイブ」大好きですから。 フジロックで大マジっぷりを見て、指差して笑うことにしよう。愛を込めて。 ということで、上半期の俺ベスト。備忘用。順序は一番上以外適当。 Keane / Hopes And Fears Her Space Holiday / The Young Machines Incredible Moses Leroy /Become The Soft Lighties David Mead / Indiana French Kicks / The Trial Of The Century The Cure / The Cure Tribeca / Dragon Down The Killers / Hot Fuss Nirgilis /NewStandard Mr. Children / シフクノオト ■07/03 KEANE、オリコンでも25位まで来た。1週間で8,000枚出た。累計13,000枚突破。 さして大きな記事も組まれなかった段階の輸入盤売上だけで5,000枚出てる時点ですごいわけですが。 しかもUKの新人にしては異例の日本でのタイアップ。でも「ランク王国」のエンディングという微妙さ加減。 ちなみにUKでは今週3位ですが、初登場1位で2週連続トップ、途中でアヴさんとFaithlessに抜かれて 2位に後退したものの、双方翌週には返り咲き。先週は初登場のビースティーズに競い勝ってました。 結局通算でいったいいかほど売れているのでしょうか。 で、先日古い友人から来た、Keaneを聴いた感想のメール。 「けっこういいけど、似た感じの曲が多いね」 自称ラモーンズマニアのお前にだけは言われたくなかったよ。 ■07/02 昨日34歳になりました。深夜残業して帰って酒飲んで寝ました。 足し算とりあえずしてみました。ソニー編。 東芝と同じく、2002年と2003年デビューの新人さんから押してたっぽいのをチョイス。 ■元ちとせ -Single- 2002/02 ワダツミの木 847,842 2002/05 君ヲ想フ 110,960 2002/11 この街 103,569 2003/06 千の夜と千の昼 56,282 2003/08 いつか風になる日 57,548 -Album- 2002/07 ハイヌミカゼ 791,507 2003/09 ノマド・ソウル 253,514 こういうタイプの人は間違いなく「人」単位に落ちるので、一時のピークを過ぎても それなりの売上を確保できるわけで、そういう意味では貴重な人材だったのですが、 夜中に何やったとかできちゃったとかまではさすがに会社もコントロール不可でした。残念。 ■I WiSH -Single- 2003/02 明日への扉 774,360 2003/08 ふたつ星 99,646 2004/05 約束の日 37,477 -Album- 2003/10 伝えたい言葉 〜涙のおちる場所〜 378,274 「あいのり」後、詐欺まがいのプロモーションを大々的に行いましたが、 かけた手間や規模の割に先が続いてない。 典型的な「曲」単位のヒット曲でしたね。まあ、ああいう売り方してれば、 今の世の中では当然という気もしなくもないですが。 ■ASIAN KUNG-FU GENERATION -Single- 2003/08 未来の破片 30,109 2003/10 君という花 43,124 2004/04 サイレン 63,173 2004/05 ループ&ループ 70,517 -Album- 2003/04 崩壊アンプリファー(再発盤) 140,314 2003/11 君繋ファイブエム 235,294 売れてる感のある割には数が出ていません。ていうか、初動でベスト10に入って 翌週には凄い勢いで圏外に去るという、他で言えばくるりとかスーパーカーに近い売れ方。 いみじくも今の「ロックバンド」のティーンネイジャーからの支持のされ方が、 一昔前のアイドル歌手のそれと全く同じだという事実を典型的に体現しています。 昨日の武道館のフェスもギャーギャーとえらいことになってたそうですし。 ただし、シングル売上は1枚ごとに確実に上がってますので、この後さらにいく可能性大。 ■ORANGE RANGE -Single- 2003/06 キリキリマイ ランク外 2003/07 上海ハニー 238,337 2003/10 ビバ★ロック 163,483 2004/02 ミチシルベ -a road home- 273,528 2004/06 ロコローション 292,621 -Album- 2003/12 1st CONTACT 495,750 ある意味奇跡のバンド。バンドのパーソナリティーは一部以外にはまだ浸透しておらず、 つまり「人」単位でヒットを出せる状況には今のところないにもかかわらず、ヒット曲連発。 「ロコローション」のチャート見てても「曲」単位での売れ方の推移なんですよ。 要するに、「曲」単位のヒットを連発している状態。こんなの、他にはいないです。 つうか、彼らのプロモーターはとにかくうまいというか、ブレがないです、本当に。 さらに、今回のヒットと共に、アルバムが凄い勢いで再浮上しています。 「人」単位に徐々に落ちてきている模様です。 やっぱアーティストリスト見てもソニーは凄いね。 新人の数もさほど減ってない。いろんなジャンルでとにかく出してきてる。 売り方にしても、YeLLOW Generationとか玉置成実とか、デビュー時の初速でドンと行くタイプもいれば、 RYTHEMやスネオヘアーみたく、地味なプロモーションを継続的に行うことでじわじわと来るタイプもいる。 解散したバンドのメンバーの扱いとかTommy Februay6のような「使い回し」の技術も絶妙だし、 尾崎豊や山口百恵などの過去財産をうまく儲けにつなげる術も心得てる。 全体的な規模で見ればプロモーション費用はだいぶ下がってるんだろうけど、 それでも「攻め」の形はできあがってるから大コケしないんだよね、きっと。 あとは、今後ソニーから発売されるであろう鬼束ちひろがどうなるのかに注目です。 彼女もファンを「人」単位に落として、継続的にそれなりの売上を上げるタイプの存在になれるはず。 でも、東芝は結局その素材をうまく生かしきれず、固定層を目減りさせるだけさせて、 年度末に慌てて無理に売上を確保しようとしてトラブルになっちゃった。 こういう形で引き継いだソニーがどういう手で来るのか。 |