昔、宋書の中に螢惑犯す進賢星という謎の記述があるが、この謎の星がどの星なのか解くと、この女性の腰の位置に瞬く星と同定する。
(天文切手収集家からの質問)
サンマリノの切手の女性の左の肘の外側にピンクの不思議な点が見えますが、これは一体何でしょうか?

(弊社の回答)
これは私達の銀河系の天体ではないのです。全く別の銀河系でSombrero Galaxyと呼ばれています。この銀河の直径は約14万光年で、1日経過する毎に約1億㎞づつ私達の銀河系から遠ざかっています。つまり宇宙はこんなスピードで膨張していることの証左になります。更に、犀利に洞察し、距離の移動を如何にして知るかを解義すると、そもそも宇宙空間における距離の変化というのは、水素原子の輝線スペクトルの波長の擦れと相関する訳だから、人々は距離の移動を光のドップラー効果から解くのである。物体が1天文単位動いた時の視差が1秒となる距離をパーセクと呼び、光年の変換係数は3.26であることからこの定数を光のドップラーの方程式のパラメータに置換すると、天体の移動距離が算出できるといわれている。宇宙の本義が闡明になり、窈深に到達して、蘊奥に莞爾する事になれば、ゴルディオンの結び目Nodo gordiano(gordischer knoten)が解けた心地になる。
※※⇔『婉転して流れる』は相当に難易度が高いので注釈。
阿弥陀が聖衆を従えて虚空から来迎する際に阿弥陀や聖衆が乗っている雲が流れるさまを{婉転して流れる}。
※※⇔『蹣跚として漂蕩する』は{蹌踉として倡佯する}。
※※⇔『進賢星』は、極めて難易度が高いので注釈。学名は、Virginis-θ。Klassifizierung der SterneはA1Ⅴ。porrimaと呼ばれる二重星Virginis-γの東側で眇眇と瞬くので見つけ難い。平安時代において安倍泰親が見つけ日記に記載している。
※※⇔昔の切手でBechuanaland Protectorateの表示があるのは、博茨瓦納の切手の事である。
※※⇔ナミビアの切手は、遠い昔は Deutsch-Südwestafrika
と表示され発行されていた。
※※⇔オーロラ(Polarlicht)が幻想的なエメラルドに輝くのは、プラズマ粒子が電離層で大気の粒子と衝突して励起した後に発光しているからである。高度が高いと赤色になる。
※※⇔質問の多いVolansとは、ケイザー、ホルトマンの図面をもとにバイエルが設定した星座でαが眼、βが鰓である。
※※⇔難読漢字の孟加喇海流はベンガル海流と読む。

序に帆掛け星はどのように見つけるかと言いますと、この聖馬力諾の切手に描かれている女性の右の掌の上に輝くビンデミアトリクス(葡萄を摘む女)という名の星(昔の天文学者はアルムレジンと呼んでいたが)と、左のバストに瞬くポリマという名の星を結び、その線を女性の背の方向に2倍延長した所にある星達が軫宿四星でありその主星が、帆掛け星のα星なのです。

ナミビア(ናሚቢያ)という国は、諳喀刺の南側、博茨瓦納の西側に位置していて砂漠以外にはほとんど何もない事から、何もない国、という意味でナミビアと名付けられたのがその濫觴である。壙壙とした原野
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切手の話 その5


は素晴らしく、剽悍なオバンボ族とかカバンゴ族とか、ダマラ族などの原住民が狎々しく遇してくれ晤ける。この国の南部に縹渺としたナミブ砂漠があり、これは世界最古で最美の砂漠といわれ、ホワイトグレーの砂がダークブラウンとか、アプリコット色に変化していく。何故にアプリコット色に妖しく光るか沈吟すれば、太陽光とミストの時間ごとのグラデートにより、ここの砂に含まれる清い鉄分が反射していくからである。巍然とした優麗なデューンがピラミッド状に随所に堆く屹立していて、パノラミックな砂のパレットに瞠若し、幻想的になっていくでしょう。
全長が南北に約2000kmもあるこの渺茫たる砂漠は亜熱帯の高圧帯と冷涼な孟加喇海流の相互作用で赬霞のようなミストが発生しやすい。この砂漠の果てには溽くないフィッシュリバーキャニオンという濘などない幽邃境があるという。遐い幽澗では静謐な情景に迷い込んで陶然たる心地になって時空を忘却し、遂に此岸と彼岸を分断する三瀬川に架かる幽冥の虹霓を踏んで匝旬を一日と錯覚し、洞天の深処のごとき烏有の地を蹣跚として漂蕩することになるかもしれません。婉転して流れる雲の尾を徼めるがごとく。(恰も、戈壁の悠かな彼方で、夕靄に泛ぶ朧朧たる楼蘭や蜃気楼に泛ぶ嫺やかで姚冶なるカラハンの都【西遼に在る】を徼めて彷徨うがごとくに。)

一方、北部の方には、アフリカ最大の滉漾たる鹹湖エトーシャがあるので、この辺りで人々は霄漢を仰望し夥多の星を擅に観察するのでしょう。南十字星の事ですが、極めて酷似したforgery(フォーゲリー)が存在する。偽南十字星は帆座(Vela)のκ、δ、および、りゅうこつ座(Carina)のη、εの四星から成り立っていて、十字もgenuineより少し大きいだけに見誤りやすい。甄別法としては、弧矢八星の一部であるウェズン、アルドラ、アダラからなる三角形の内角を四分の一に分割した線を引いていくと、近い方がforgery cross、遠い方が南十字星(genuine cross)である。昔の人は、この三角形を鞍掛星と呼んでいた。(鞍掛星はノアのアルゴ船の艫のξ星アスミディスケの西に鎮座している。)別のインディケーターとして、帆掛け星を用いる。Corvusのε‐ミンカルから、α‐アルキバを南に延長していき、今は亡き伝説の星官「器府」を越えると、倏忽として、行路を対称軸に二つの十字星が現れ、東側がgenuineで、西側がforgeryである。この切手では、アクルックス、ベクルックス側に暗翳の闇があるので劃然とした差で識別できる。これは天文学では、コールサックと呼ばれる暗黒星雲である。左下コーナーにある二つの星は、左隅がトリマン、右がアゲナと呼ばれるもので、これらの星はケンタウルス座になる。(ハダルとかβーケンタウリとか呼ばれているのは、アゲナの異称である。)江戸時代に天竺徳兵衛が南海の夜空を領する大クロスを語っているが、実はこれは偽十字星の事である。嚆矢としては、古代バビロニアの時代に占星術師がエリドウの星という神秘的な星がある事を伝承しているが、地軸の歳差運動を逆算で戻して天球を凝視した場合、北緯30度のバビロニアにおいて、十字星が消えた跡にもうひとつの十字星が約1時間以上に亘って瞬くことが解り相好を崩す。。エリドウの星はαとβがカンデラ数値の高い透徹した白光に対してγは鮮やかなオレンジ色で、δとαの間にポツンと余分のεという橙色の鋲を打っているので正真正銘の南十字星(genuine cross)である。航海の際の座旗南星( Zuòqínánxīng)はthe cruxのδを指す。南十字星の見掛けの北東方向で、奇瑞にも、強力な電磁波が観測されているが、これはUHOではない。眺矚して解義すると、悠かな彼方で二つの銀河が衝突している最中で、凄じい衝突により極めて高いenergyを持った電子が磁場の中で周回運動をする為に、軌道の曲率中心方向に加速度がつき強力な電磁波を放射していると考察するのが剴切である。いずれにせよgenuineを楽しむだけでなく、genuineforgeryを識別してこそ、天文切手愛好家の悦予も増幅するのではないでしょうか。更にグレイドの高い物を覓める人には、ミアプラキドウスの十字星でしょう。ダイヤモンドクロスの異称もあり、そのうちの南の七姉妹は北と違って星食など顕現するはずもなく玲瓏として青白く瞬き白眉である。謎解きは{静かな水}。このシータカリーナ(θ-Carina)は、恐竜が湮没した後のセランディアン期に穹蓋に発生したものだけに、潸然として下る恐竜の涙をメタファーとして彷彿し憫諒の念が募っていく。(恰も、ハンギでカイを賞味するアオテアロアのマオリ族が、オーロラを光背に燦然と瞬くマタリキと対比して、天球の天頂部分に象嵌されたシータカリーナを仰望し畏怖するがごとくに。)何故に畏怖するかと言うと、吹き荒れる恒星風によって水素の外層さえも失ったウォルフ・ライエ星まで内包するピンク色のタランチュラ(NGC2070)が凄味を増し、Volans(文鰩魚)と共に耿耿たる銀漢から、シータカリーナまで吸い寄せて行く錯覚に囚われ悚然とするからである。  


























  

























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