10月分
10月29日
「ゴーストハンター パラケルススの魔剣 アトランティスの遺産」(著/山本弘 原案/安田均 角川スニーカー文庫)を読む。
『神聖なる獣』の秘密を探るべく、ルーマニアに入国した健一郎たち。
組織との平和的な接触を望むものの、事態はモーガンが襲われ、
さらに”パラケルススの魔剣”を奪われるという結果に。
「こうなれば組織の最高指導者ディアーナに直接会うしかない」と決意した一行は、
敵の本拠地ルニオミエ城への潜入を試みる。
しかしそんな彼らの背後に”鉤十字”の影が静かに忍び寄ろうとしていた・・・。
というわけで、完結。
はい、面白かったです。
ありがちな超古代文明説を、いろんなところから引っ張ってきたネタで
見事に説得力ありありででっち上げた感じ。
もともとゲームのノベライズなだけあって、良質なリプレイを読んでいるような感じは相変わらずだ。
そういうわけで、ゴーストハンターRPGのプレイヤーがやりたい。
10月25日
「ゴーストハンター パラケルススの魔剣 謀略の鉤十字」(著/山本弘 原案/安田均 角川スニーカー文庫)を読む。
ジプシーの血をひく霊媒の少女フランカが幻視したヨーロッパの未来の姿。
それが意味するものを探るべく、モーガンたちはヨーロッパを巡る旅に出発した。
時代はドイツに鉤十字の旗がたなびき始めた不穏な頃。
そしてその旅先で待ち受けていたのは七年前に彼らを恐怖の底に招き入れた草壁健一郎だった・・・。
というわけで、パソコンRPGのノベライズ、「ラプラスの魔」の続編。
前作は完璧にクトゥルフ神話作品だったが、今回はナチスの暗躍と狼男とアトランティス。
これだけ並ぶと典型的なオカルトものだが、まだ上巻なので。
以下続刊。
10月19日
「ドラキュラ戦記」(キム・ニューマン 創元推理文庫)を読む。
ドラキュラ紀元1918年、ドイツ戦闘航空団の蝙蝠の翼が夜空を切り裂く。
イギリスを追放された『吸血鬼の王』が、ついに報復をはじめたのだ。
敵の拠点たる古城を探索する英国諜報部員は何を見たのか?
祖国を捨てた詩人エドガー・ポオが受けた独皇帝の密命とは?
虚実ないまぜて物語られる、もう一つの第一次世界大戦・・・。
というわけで、面白かったです。
前作「ドラキュラ紀元」から30年。
今度は戦争だ! マジで。
不満を言えば、ジュヌヴィエーヴが出ない。
あとはまぁ、勝てる戦いだったのに、ドラキュラの間抜けな作戦で
負けるのはどうかと・・・。
それと、後半に一瞬だけ登場する、身体を霧状にできる長生者とか、かっこいいんだけどな。
そういうわけで、次は第2大戦か?