2月分
2月26日
「魔剣士 黒鬼反魂篇」(菊地秀行 新潮文庫)を読む。
本能寺の変の直後、木曾の山中で永き眠りを破って目覚めた美貌の剣士、奥月桔梗。
彼の行く手に立ち塞がるのは、謎の木乃伊男朱物と血潮占いを得意とする美女紫水。
日本を魔物の国にせんと企む彼らが狙うのは、紅小路三位の「反魂の法」。
冥界から死者をこの世に甦らせる幻の秘術をめぐって、妖女、剣豪、忍者、異人、
そして死者が乱舞する究極の死闘が始まった・・・。
というわけで、菊地秀行の時代小説。
まぁ、主人公は死人ですが。
やってることは、いつもの菊地作品と変わりなし。
普通に面白かったかな。
2月15日
「道士さまといっしょ」(三雲岳斗 電撃文庫)を読む。
そう遠くない未来。
人類は、宇宙から飛来した電子知性体〈獣〉と、地上の覇権をかけて争っていた。
全ての機械を汚染する〈獣〉に対抗できるのは、
精霊を動力として駆動する超兵器エレメンタル・エンジンだけ。
漂藤流哉は、そのエレメンタルエンジンを与えられた士官候補生の超エリート――道士だった。
そんな流哉に、未来国家〈崑崙〉の王女クラウが、四百年前の過去に戻って
絶滅危惧種の”魔女”天王洲映希を保護しろ、という無理難題を押しつけてきた・・・。
というわけで、面白かったです。
簡単に言うと、ターミネーターだな。
銘入りのエレメンタルエンジンは自らの意志を持ち、普段は女の子の姿だったり。
他にはないな。
軽いノリであっさり読めるので、まぁ暇つぶしにはもってこいです。
2月5日
「ARIEL〔20〕」(笹本祐一 ソノラマ文庫)を読む。
全52話・シリーズ完結。
検疫の名目で国連ビルはエリアルごと隔離封鎖され、マンハッタンは厳戒態勢に入った。
国連会議場で今後の宇宙人との対応をめぐる不毛な討議が続けられる一方、
アメリカは北大西洋に主力艦隊を集結させて、宇宙人の超技術狙いの露骨な意思を示す。
岸田博士はエリアルごと国連を脱出してSCEBAIに向かい、
アメリカに事実上の宣戦布告をする策に出た・・・。
というわけで、今さら語ることはないなぁ。
14巻以降、クライマックスに向けての前巻までの盛り上がりを考えれば、
この最終巻は地味な印象があるけど、まぁこんなもんでしょう。
感想は、よく終わったなぁって感じかな。
お疲れさまでした。
でも外伝書くとか言ってるんだよなぁ。