9月分
9月29日
「魔界都市ブルース 〈魔震〉戦線」(菊地秀行 祥伝社文庫)を読む。
198]年、マグニチュード8を越える直下型地震が新宿を襲った。
新宿を壊滅させながらも、隣接する地域には何らの被害も与えなかったこの地震は
後に〈魔震〉と呼ばれるようになる。
しかしそれは、その後に続く怪異の、ほんの始まりに過ぎなかった・・・・。
世界破滅の悪夢に悩む美少女の依頼で、秋せつらが”救世主”たる老人を捜していた矢先、
その鞄が〈新宿〉に持ち込まれた。
鞄の中身はかつて新宿を魔界都市に変貌させた〈魔震〉そのものだった。
というわけで、〈魔界都市・新宿〉誕生の謎に迫る衝撃の核心作。
のはずなんだけど、最後はやっぱりあやふやなんだよね。
今回、せつらがやたらと性格が悪い。
普段からいい方じゃないが、今回とくに。
他、せつらの高校の時の同級生とか出てくるのは、”青春鬼”への伏線かね。
魔界都市ブルースなので、普通に面白いんだけど、ね。
9月21日
「魔界都市ブルース ブルー・マスク(全2巻完結編)」(菊地秀行 祥伝社文庫)を読む。
”せつらVS凍らせ屋、初激突”、と言う煽り文句で始まったシリーズの後編。
妻とともに殺害され、殺生面を被り冥界から甦った左京は復讐を成し遂げられるのか? という感じ。
せつら今回、何もしねぇ。
一番盛り上がる、メフィスト病院の院長室に”全員”が集まるところ、
他のキャラが立ちすぎて、せつらがナニもできないという珍しい展開。
それ以外は、まぁ普通なので。
9月16日
「魔術はささやく」(宮部みゆき 新潮文庫)を読む。
日本推理サスペンス大賞受賞作。
一人目はマンションの屋上から飛び降りた。
二人目は地下鉄に飛び込んだ。
三人目はタクシーの前に。
何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。
さらに魔の手は四人目に伸びていた・・・。
あー、よくわからない。
話自体はわかるんだが、”面白さ”がわからない。
いや、なんか、ごめん。
たぶん僕、催眠術とかキライなんだ。
それと、ドラッグとサブリミナル効果で恐怖心を煽るというのは]−ファイルでもあったが、
おそらく当時、最先端の”科学”だったのだろうと想像する。