8月分


8月31日

吸血鬼ハンター15 D−魔戦抄」(菊地秀行 ソノラマ文庫)を読む。

疑似吸血鬼に率いられた〈黒死団〉の本体は村から50キロの地点にまで迫っていた。

狙いをつけられた村は、老練な村長と新参者の治安官の指揮の下、Dを雇い、

流れ者の傭兵も可能な限り動員して、総力戦の態勢を整えようとした。

だが、敵は単なる凶悪な無法者集団ではなかった・・・・。

というわけで、D最新刊、面白かったです。

気になったこと、ついに「D」にまで、あの都市に関するネタが・・・。

あと前から思ってたんだけど、”あいつ”って誰?

Dがあいつって言った場合、赤い目の紳士=神祖のことだけど、

左手は神祖のことは”あの御方”って呼んでなかったっけ?

ときどき”あいつ”って言い方する回があるけど、これってもう一人誰かいるの?

それとも単なる作者の勘違いか。

気になる。

 

8月26日

「魔性の子」(小野不由美 新潮文庫)を読む。

教育実習のため母校に戻った広瀬は、教室で孤立している不思議な生徒高里を知る。

彼をいじめた者は”報復”ともいえる不慮の事故に遭うというので

”高里は祟る”と恐れられているのだ。

幼少の頃に高里が体験した”神隠し”が原因らしいのだが・・・。

というわけで、十二国記の外伝的作品。

まぁ、あのシリーズに外伝もナニもないんだが。

これ、純粋にホラー小説として読めばかなり面白いと思うんだけど。

オチのわかっているホラーほど興ざめなものはないので、そこはマイナスポイントだな。

せめて本編より先に読むか、十二国記と知らずに読むのが良いんではないかと。

 

8月10日

怪奇幻想短編集 異形博覧会U 恐怖館主人」(井上雅彦 角川ホラー文庫)を読む。

ホラー・ムーヴィーや怪獣特撮映画の洗礼を受けた現代の異色作家による

ビザールでフリーク・アウトな怪談集、第2弾。

全然意味がわからんな、この解説。

内容はまぁ、面白かったかな。

短編とショートショート、30編が収められてけっこう分厚い。

短い話はアイデアと勢いが大事なので、量でガンガン押しまくるの良い。

「黒とオレンジの夜」が一番面白かった。

 

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