2月分
2月23日
「クトゥルー神話大系 アルハザードの遺産」(新熊昇 青心社)を読む。
伝説の魔導書ネクロノミコンを遺した魔導士アブドゥル・アルハザードの陰謀。
古代アッシリアからペルシア帝国、プトレマイオス王の治めるエジプトまで
時空を越えて暗躍する魔導士アルハザードとそれに立ち向かう人々の運命を描いた3編。
はい、面白かったです。
アルハザードのキャラが僕のイメージと違う感はあるが、
そこはそれ、神話大系は自己解釈の上に成り立っているから、まぁ。
アルハザード自身が作品に登場するのは珍しいし。
これ、続編もあるらしいけど、最後はやっぱり伝承の通り
衆人環視の中、見えない怪物に喰い殺されたりするのかねぇ?
それだったらすげーや。
2月10日
「マジカル・シティ・ナイト VOL.3 魔法庁ウォーズ」(朝松健 スーパークエスト文庫)を読む。
魔術特捜官〈騎士〉のベンが活躍するシリーズ第3弾。
ふと気がつくとベンは〈災難〉という名の酒場に立っていた。
そこでギャングの殺し屋である忍者とトロル、市長専属の〈城〉、見習い魔女に出会う。
5人は、身に覚えのない濡れ衣を着せられ、それぞれの組織から追われ事に。
さらに何者かに体を操られ、魔法庁の地下777階にある魔王の御寝所に向かわされるハメに・・・。
というわけで、1巻から続く独特の世界観に慣れれば、あっさり読める。
特に可もなく不可もなく。
ところで4巻以降って出てるのかねぇ?
2月3日
「邪王記」(菊地秀行 双葉文庫)を読む。
199]年初秋、ある嵐の夜、一人の宿命の子が誕生した。
その名はシュラ。
尋常でない肉体と能力を持つその子は、一族から追放されるが、
さまよえるオランダ人、デッケン船長の教育を受けることになる。
時を経て、ニューヨークに復讐に燃える美貌の殺人魔シュラが現れ、
世界の闇を統べる一族を相手に戦いを挑む。
というわけで、菊地作品では久々に面白かった。
とくに突っ込むところもないんだが、話自体はこっからって気もする。
でもシリーズ物ではないらしい。
これこそ続けてもらわなきゃ困るよな。