12月分
12月29日
「紅蜘蛛男爵」(菊地秀行 光文社文庫)を読む。
菊地作品中もっとも性悪な主人公、美しきトラブルシューター醍醐蘭馬が活躍するシリーズ第3弾。
今回の敵は、蘭馬と同じ蜘蛛使い”男爵”。
ご都合主義だけで蘭馬が勝ってる感じがする。
普通。
12月18日
「暗黒神話大系シリーズ クトゥルー11」(ロバート・ブロック他 青心社)を読む。
旧支配者チャウグナル・ファウグンや深淵からのもの
知識を守るもの、窖に潜むもの、狩りたてるものなどとの遭遇の恐怖を描いた第11弾。
というわけで面白かったです。
初めて読む話が意外に多くてよかった。
「恐怖の山」はちょっとムダに長過ぎだが。
12月16日
「シャドウランがよくわかる本」(村上忍&グループSNE 富士見書房)を読む。
発達した科学と復活した魔法が共存する近未来を舞台とする
異色SF&ファンタジーRPG「シャドウラン」。
リプレイを通してその世界観やルールを説明する入門書。
やっぱあのルールブック読みづらいんだよ。
いきなり、この本を読めばルールブックを読む必要はないとか書いてあるし。
確かにこれを読めばシャドウランがよくわかる。
わかった結果、マスターやりたくなくなりました。
12月9日
「重力の影」(ジョン・クレイマー ハヤカワ文庫)を読む。
ワシントン大学で高温超伝導の研究に取り組むデイヴィッドは、実験中に不思議な現象を目撃した。
回転場の内側に置かれた実験装置一式が、奇妙な音と共に忽然と消え失せてしまったのだ。
あとには、ガラスのように滑らかな木製の球が残されていたが、それは地球の植物ではなかった。
というわけで、あんまり面白くなかった。
現役の物理学者が、初めて書いたハードSFというだけあって、
物理学の専門用語がやたらと出てくる冒頭とかつらい。
”超ひも理論”がどうとか言っても、やってることは主人公は異世界に行って帰ってくるだけの話。
主人公の学者はこっち側にに残って、子供たちを連れ戻すために頑張る
とかいう方が面白いんじゃないか?