12月分
12月28日
「秘神黙示ネクロノーム」(朝松健 電撃文庫)を読む。
日本におけるクトゥルフ神話の第一人者、の一人、
朝松健が放つ現代の「ネクロノミコン」。
千葉県の海底で、在日米軍が奇妙な人工物を発見した。
軟泥に半ば埋もれた樽状の胴体に海星型の頭部を持つ一見巨大な彫像とも見えるモノ。
それこそが遙か太古に地上に君臨していた知的生命体「古のもの」が残した最終兵器
「ネクロノーム」であった。
というわけで、巨大ロボットクトゥルフ小説。
思ったよりもつらかったなぁ。
なんでかなぁ・・・?
つまんなくはないんだけどね。
別にクトゥルフでなくてもいいんじゃない? とか思っちゃったらからかな。
今後もっとクトゥルフっぽくなるのかな。
12月23日
「吸血鬼ハンター13 D−邪神砦」(菊地秀行 ソノラマ文庫)を読む。
貴族の”遊戯地”として恐れられている谷間に、『都』に向かう乗り合い飛行車が不時着した。
奇妙な取り合わせの乗客たちは、死の谷間からの脱出の正否を居合わせたDに託したいと願った。
しかし、Dの目的は、昔、神祖の軍と戦った貴族の砦を訪れることにある。
倒すべきは、彼らが神祖以外に信奉したという、”神”であった。
というわけで、面白かったです。
が、D、今回やたらと喋ってるんですけど。
っていうか親切。
まぁ、毎回微妙に性格違ったりするからなぁ。
ところで今回の触手ばっかりの神って、妖戦地帯の”異界のモノ”に似てるよなぁ。
そんでもって”異界のモノ”ってのは要するにアレだよなぁ。
まさか・・・。
12月21日
「魔導士なんて損ばかり! サウザント・メイジA」(佐々原史緒 ファミ通文庫)を読む。
自称天才魔導士オニキスと、へっぽこ千年賢者アダマスの珍道中第2弾。
70年前、アルトハイム戦役を引き起こし、その後各地へ身を隠した戦犯魔導士を狩り出すため
多くの国家が手を組み組織された王立連合捜査団。
その新人魔導士であるオニキスと相棒のアダマスに新たな指令が下った。
「王立連合を脱退するというリベルダードの国王を、”籠絡”せよ。」
渋々と出かけた二人は、そこで戦犯魔導士の卑劣な罠と遭遇する。
というわけで、面白かったです。
今回アダマスの過去がちょっぴりわかったりと、シリアスなシーンも多いし、
話が進んだ感じがするねぇ。
新キャラもガンガン出るし。
・・・以上。
いや、面白かったよ。
12月15日
「魔界医師メフィスト 夢盗人」(菊地秀行 講談社文庫)を読む。
魔界都市〈新宿〉に、恐るべき男が舞い戻ってきた。
睡眠中の人間の夢の中に自由自在に潜り込み、思うがままに操ることが出来る男、”夢盗人”。
この怪人の目論む〈新宿〉消滅まで、残された時間は三日間。
というわけで、まぁまぁかな。
今回の主役はメフィストシリーズの順レギュラー、新宿警察の”幸運の刑事”朽葉刑事。
この人けっこう好きなんだよな、刑事コロンボみたいで。
それはともかく、今回読んだ感想、またチェザーレかよ。
ホントに好きな、まぁいいけど。
あと、オチも、またせんべい屋かよ。
12月11日
「インスマス年代記・上」(スティーヴァン・ジョーンズ編 学研M文庫)を読む。
20世紀最大の怪奇作家、ラブクラフトの創造したマサチューセッツ州の呪われた港町インスマス。
恐怖小説の傑作「インスマスを覆う影」に啓示を受け、遠く海を隔てたイギリスの奇才たちが
この忌まわしい物語にさらなる奇怪な事件を付け加えた。
というわけで、インスマスに材を得たアンソロジー。
面白かったです。
初っ端にちゃんと「インスマスに覆う影」が収録されているのがにくいよな。
収録作、どれも面白かった。
ジャック・ヨウヴィルの「大物」が一番面白かったかな。
しがない探偵が主人公の、ごく真っ当なハードボイルド小説だし。
てなわけで、続刊!
12月2日
「魔界水滸伝C」(栗本薫 ハルキ・ホラー文庫)を読む。
人間界防衛のため、特殊軍団を結成したルポライター安西雄介は、わけもわからずエジプトへ。
しかしその途上、彼らの乗った飛行機が”古き者”ナイアルラトホテップに撃墜され、
からくも”先住者”《眼》こと結城大和に救われる。
しかし彼らは熱砂の砂漠を彷徨うことになってしまった・・・。
というわけで第4弾。
いよいよ妖怪大戦争本格化、か?
12月1日
「魔界水滸伝B」(栗本薫 ハルキ・ホラー文庫)を読む。
”古き者たち”対”先住者”対人間の妖怪大戦争第3弾。
”古き者たち”とはクトゥルーの神々という異界からの侵入者たちのことで、どれも一緒くたになっているね。
”先住者”とは日本古来の妖怪族で、まぁいろいろいる。
人間とは、この場合主人公以下、何人か。
って誰が主人公?
というわけで、以下続刊。