11月分


11月27日

アースフィア・クロニクル 大賢者ソフィア」(あすか正太 電撃文庫)を読む。

世界のお尋ね者、アリスとその仲間たちは、ソフィアの故郷クレアガーデンに匿ってもらうことになった。

今度こそ真っ当な女子高生として生きる決心をするアリスだったが・・・。

というわけで、お気楽極楽ハイテンションファンタジー第3弾。

今回は大ボケ魔法少女ソフィアの話。

彼女は1作目から登場しているのだが、全然活躍の場がなかった。

で、主役に大抜擢された今回、彼女の秘密が明らかになる。

意外とヘビーな過去を背負っているよ、彼女。

まぁ、全体的には、面白かったかな。

気になったのは、今回”人が死ぬ”。

前から死んでたんだろうけど、今回はその描写がちゃんとある。

前は、例えば街が一つ吹き飛んで、住民が迷惑した、みたいな感じだったんだけど、

今回は、街の中に死体がごろごろ・・・。

なんですかねぇ、ドラゴンボールでギャグマンガだから誰も死なない世界だったのに

レッドリボン軍編の後半から、”人死に有り”になったみたいなもんか?

まぁ、基本的に主人公側はみんな不死身だしな。

 

11月24日

アースフィア・クロニクル 大天使フィオ」(あすか正太 電撃文庫)を読む。

”終末の魔王”を倒して、世界を救ったアリスは、その過程で犯した無数の罪により、懲役8億年を宣告される。

「冗談じゃない」と逃げ出した先で、容姿端麗の王子レオンにプロポーズされる。

それとは別に、天使を喚び出す歌声を持つ少女フィオを巡って、世界は再び危機を迎えようとしていた。

てなわけで、大魔王アリスに続くアースフィア・クロニクルの第2弾。

やっとこの作品の世界観がわかったよ。

楽屋ネタ有り、なのね。

作者がキャラクタ−に突っ込んだり、前作で読者からこんな投書が来た、みたいな。

あと、ファンタジーなのに例の攻撃衛星とか今回の巨大ロボットとかについて、

世界設定関わることなのか、単なるご都合主義なのかは、続きを待たねばなるまい。

あと物語的に今回の”時間を戻して全てをなかったことにする”オチは、

個人的に嫌いなので、大変不満です。

だいなし、だね。

 

11月23日

「ゴールド―黄金―(アイザック・アシモフ ハヤカワ文庫)を読む。

ヒューゴー賞を受賞した表題作を含む短編と、数々のエッセイを収録したアシモフ最後のSF作品集。

全3部仕立てで、第1部は15編の短編小説が収められているが、アシモフの作品にしては

どれも小粒な感じがしたなぁ。

もちろん面白いんだが。

第2部の「サイエンスフィクションについて」は、どうやらアシモフが編纂したアンソロジーに彼が書いた

前書きを集めた物らしいんだが、これがめちゃめちゃ面白かった。

世界で初めて恒星への旅を描いたSFはE・E・スミスの「スカイラーク」シリーズだ、とか。

人造人間を指す言葉はどこの国でもみな「ロボット」だ、とか。

なぜアシモフの「銀河帝国物」には”人類”しかいないのか、とか。

マメ知識はともかく、なんかこれ読むとすげくSFを読みたくなるんですけど。

第3部の「SF小説作法」は、まぁ、タイトル通りのエッセイで

これを読んだからと言ってSF作家になれるわけではないが

読んどくと大変タメになるね。

やっぱ、アシモフすげー。

 

11月17日

「真ク・リトル・リトル神話大系4」(那智史郎編 国書刊行会)を読む。

というわけで、完璧クトゥルフ神話集第4弾。

面白かったので、あまり語ることはない。

 

11月16日

「星ぼしの荒野から」(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア ハヤカワ文庫)を読む。

1997年度、ネビュラ賞受賞作「ラセンウジバエ解決法」を含む短編集。

というわけで、前半つらかったな。

短編だから、というわけでもないんだろうけど、例えば、

地球にやってきた親切な異星人が実は・・・。

みたいな話は、今さら、という感じだ。

表題作ともう一つ、「たおやかな狂える手に」は面白かった。

この人の作品は、切ないというか、哀しい結末をむかえる物が多いね。

それが悪い方に転ぶと、尻切れトンボな感じになっちゃうけど、

いい物はどれも名作である。

ところで、表紙の絵はそれっぽいけど、どの作品にも当てはまらない。

惜しいね。

 

11月5日

「魔界水滸伝A」(栗本薫 ハルキ・ホラー文庫)を読む。

妖怪大戦争、第二弾。

なにせ続きものなので、途中で感想言うのは難しい。

気になったところと言えば、”黒の碑”が出てくるところかな。

つーわけで、以下続刊。

 

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