10月分


10月27日

「賢者なんて大キライ! サウザント・メイジ(佐々原史緒 ファミ通文庫)を読む。

魔導アカデミー開闢以来の天才美少女魔導士オニキス・ドーナ。

魔導士のあこがれの職場、桜領皇国皇室魔導団に就職も内定、人生バラ色・・・のハズだったのに。

アカデミーの院長の甘い言葉に騙されて、伝説のハイ・エルフ

千年賢者―サウザント・メイジ―のお供として王立連合捜査団の仕事をするハメに。

しかも伝説の賢者様の実体は・・・。

というわけで、お気楽極楽ライトファンタジー、面白かったです。

初っ端ヒロインオニキスがリナ・インバースっぽいんだが、相棒のハイ・エルフ

アダマスのバカっぽさにどんどん常識人になっていく。

この賢者様、さすがに千年生きてるだけあって、父親の違う子供が21人もいる。

その子供にそれぞれ子供がいて、孫が79人とか。

それでいて、外見は美少女。

で彼女の唯一の能力が、孫とか曾孫の中から、その時一番必要な能力持った者を召喚するという。

作中で、ハーフ・エルフ量産機とか言われてるし。

どんどん扱いもひどくなっていくし。

なんか、すごく良かったです。

つーわけで、例によって続きに期待。

 

10月25日

「月光魔術團@ 春の魔法使い(平井和正 電撃文庫)を読む。

ライオンヘアの美少女・犬神メイが転入してきて以来、人美の学園生活は一変した。

天下無敵のお節介焼きの人美は、不慣れなメイを放っておけるわけもなく、

メイの引き起こすトラブルに次々と巻き込まれていく。

というわけで、今度のウルフガイは女の子だ。

・・・ウルフガイでいいんだよねぇ?

なにせ犬神明と書いてメイと読む。

平井和正って、東丈と犬神明しか持ちキャラないのか。

内容的には、事件らしい事件も起こってないので、まぁプロローグかな。

彼の作品、中学生ぐらいの時、よく読んだんだよな。

その後に出た幻魔大戦の続きとか、ウルフガイの続きとか読んでない。

文庫にならんかなぁ。

 

10月21日

「エヴァンゲリオン研究序説」(兜木励悟 KKベストセラーズ)を読む。

社会現象まで巻き起こした人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の研究本。

意外と面白かったな。

画面から読みとれる情報を基に、語られなかったところまで頑張って推論してることか。

作品の性格上、宗教的側面からのアプローチが多かった。

多少偏ってた気もしないでもないが、まぁよかろう。

書き忘れてたけど、これ劇場版が公開される前に出版されてるんだよね。

映画みた後なら、結論とか変わってきてるはずだし。

それが惜しいよな。

 

10月20日

「ほしからきたもの。@」(笹本祐一 ハルキ文庫)を読む。

1960年代、地球は異星人からの侵略にさらされていた。

対抗すべく結成された『国連宇宙軍』は実験機や試作機までかり出してUFO迎撃に当たっていた。

ある日、旧式の戦闘機P−51ムスタングを操る民間人が現れて、

訓練中のジェット戦闘機を模擬空戦で捻り潰した。

このパイロットは弱冠12歳の少女だった!

というわけで、笹本祐一の新シリーズ、おもしろかったです。

まだプロローグっぽいんだけどね。

読んだ感じ、「星のパイロット」と「エリアル」をあわせたような話だなぁ。

冒頭で異星人のUFOに対して、いきなり核ミサイルで迎撃とか、どうしちゃったの? という感じだが。

続きに期待。

 

10月18日

フィールド・オブ・スターライト 砂漠の花嫁」(鷹野良仁 角川スニーカー文庫)を読む。

第三回角川学園小説大賞・大賞受賞作「新艦長はいつも大変」の第2弾。

砂漠の惑星ラムジェリアの内戦に巻き込まれた連邦軍の青年将校キングは、

女ゲリラのナターシャに命を救われる。

彼女たちと行動を共にするキングは、高校時代のクラスメイトのサトミと出会う。

彼女はラムジェリアの反政府ゲリラを支援するため、連邦軍から極秘に派遣されていたのだ。

というわけで、前回は宇宙学園ラブコメだったが、今度は戦争しているね。

しかし誰が主人公だかわからない。

やっぱサトミかなぁ。

キングくん、途中で捕虜になったきり、最後まで出てこないし。

あと、ラムジェリアの宇宙艦隊どうなったんだろう?

てっきり冒頭で痛み分けに終わった艦隊戦が、クライマックスの伏線になってると思ったんだが。

ラムジェリアの対宇宙防衛システム「ローランド・ガーディアン」とかいうものを

潜入したサトミたちが無効化出来るかどうかで、艦隊戦の明暗が別れる。

というジェダイの復讐的展開かと思いきや、いや、そうなんだけど、宇宙のシーン

冒頭以外全然ないし。

それどころか「ローランド・ガーディアン」がいったいどういう物なのかという描写も一つもないんだよな。

フィールド・オブ・スターライトって言うぐらいだから、もっと宇宙っぽい話にして欲しかった。

砂漠でゲリラ活動されても。

それと、キング君て黒人なのな。

最後の最後まで気がつかなかったよ。

表紙に載ってるのに。

 

10月14日

「真ク・リトル・リトル神話大系3」(那智史郎編 国書刊行会)を読む。

完璧を目指して編まれたクトゥルフ神話アンソロジー第3弾。

はい、面白かったです。

最近、ラブクラフト風の文章を目指して、連載とか始めてみたが、

こういうの読むと、自分の表現力の無さとか語彙力の無さとか思い知るね。

知識と経験ですかね。

 

10月13日

スリーピング・ビューティー@ 眠り姫、官能の旅立ち」(アン・ライス 扶桑社ミステリー)を読む。

魔女に呪いをかけられ、お城で百年の間眠りについていた〈眠れる森の美女〉。

彼女を目覚めさせたのは、王子様の甘いキスではなく、硬くたくましい○○だった!?

姫の国を復活させた代償に、王子は姫を自国に連れ帰り奴隷とする。

厳しい調教の日々を過ごすうち、苦痛と屈辱の中で、姫はいつしか官能の歓びに目覚めていく・・・。

お馴染みのおとぎ話を下敷きに、〈ヴァンパイア・クロニクル〉の巨匠が描く、三部作の第一弾。

ちっとも面白くありませんでした。

なんていうか、僕こっちの方の趣味は全然ないので、つらかった。

エロス、すら感じないんだよな。

まぁ、SMとか「SEEK」とか好きな人なら、読めば?

「ヴァンパイア〜」の方は気になってるんだけどなぁ。

最近まで気づかなかったけど、「夜明けのヴァンパイア」って

映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の原作なんだね。

いつか読もうと思ってたけど、同じ作者だと・・・ちょっと考えるわ。

 

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