5月分
5月31日
「ねじまき鳥クロニクル 第1部泥棒かささぎ編」(村上春樹 新潮社)を読む。
村上春樹の不思議ワールド。
この1巻、まだ普通の日常で、なんか説明のしようがない。
でも、意外に面白かったよ。
5月25日
「吸血鬼ハンター12D−邪王星団4」(菊地秀行 ソノラマ文庫)を読む。
完結である。
なんか話のスケールがどんどん大きくなるのに反して、
”絶対貴族”ヴァルキュア大将軍、どんどん弱くなっていかねぇか?
最後はまぁ、神祖が出たり出なかったりして、なんだかなぁという感じだった。
最近のDは、出だしはいいんだが尻すぼみな話が多いな。
やっぱ変に長いよりも、1巻で収まるぐらいが面白いかも。
5月21日
「ラブクラフトの遺産」(R・E・ワインバーグ&M・H・グリーンバーグ編 創元推理文庫)を読む。
20世紀最大の怪奇小説作家、H・P・ラブクラフト。
その生誕100周年を祝して、高弟ロバート・ブロックを始め、
F・ポール・ウィルスンやブライアン・ラムレイら14人の”遺産相続人”たちが紡ぐ恐怖と奇想の物語。
というわけで、はい、面白かったです。
このアンソロジー、あくまで”ラブクラフト的”な作品を目指して書かれたもので
とくべつクトゥルフ神話作品ばかりというわけではない。
それでもなお、巨匠の魂を受け継ぐに足る、傑作の数々である。
5月16日
「押井守全仕事 増強改訂版」(キネマ旬報社)を読む。
「うる星やつら」から「アヴァロン」まで。
まぁ、内容はタイトル通りのモノ。
1996年に発売された「押井守全仕事」に、1996年から2001年までの分を加えたもの。
押井守のロングインタビューに対談、仕事仲間が彼について語ったりしている。
全仕事リストとか。
ファンでもなきゃ絶対読まないな。
内容で面白かったのは、1995年以前、つまりアヴァロンやる前の質問でほとんどの人が、
@一番好きな作品は→うる星やつらビューティフルドリーマー
A押井監督に一言 →もう実写やめて下さい
て答えてたこと。
この実写云々は、「ケルベロス」のことだよなぁ、やっぱり。
僕もつい最近見たけど、ダメだと思った。