3月分

 

3月30日

「本!」(立原あゆみ 秋田書店)を読む。

立原あゆみのやくざマンガ。

少年チャンピオンコミックス「本気!」全50巻をエピソードごとに再編集した愛蔵版。

主人公白銀本気が極道の道を突き進む人情マンガ。

それはいいんだけどこの愛蔵版、1巻の表紙をめくるといきなり前回までのあらすじがあってびっくりする。

ああ、ホントにこのマンガ好きな人向けの愛蔵版なのね。

僕は始めて読んだんで、一瞬パニックに陥りました。

そういうの説明しといてくれないと。

さらに2巻.3巻と読みすすみ、4巻を読むとまたまた話が飛んでいる。

これは読む必要がないところは、ご親切にも省いておいてくれたってことなんだろうか。

それにしてもちゃんと順番通りに読んでるのに途中が吹っ飛んでるのは困るなぁ。

キング・クリムゾンか?

誰かこの隙間を埋めてくれ。

まぁ、いきなり宇宙戦争とかになってなくてよかったけど。

あ、でも知らない兄弟は増えてたみたいだ。

ムショ帰りの。

 

3月29日

「東京」(立原あゆみ 集英社)を読む。

立原あゆみのやくざマンガ。

意外と面白かった。

主人公がほんとに下っ端で、いきなり鉄砲玉にされたりと、ひいこら言いながら頑張ってるところが。

まだ2巻だからね。

今後彼は組の中でどうのし上がっていくのであろうか。

東京と書いてあなたは何と読みますか・・・?

 

3月13日

「エイリアン蒼血魔城」(菊地秀行 ソノラマ文庫)を読む。

トレジャーハンターシリーズの最新刊。

希代の高校生トレジャーハンター八頭大とパートナーゆきの活躍する”SF”冒険活劇。

ヴァンパイアハンターに並ぶソノラマ文庫の人気シリーズで、

前作「エイリアン魔神国完結編3」以来中断していたが、ここに堂々の復活である。

明治の頃より神隠しの頻発する山間の村、蒼木村を訪れた大は、1週間前に神隠しにあい、

食人鬼となり還ってきた女子高生蒼木良美と出会う。

蒼木家の秘密を巡り、魔人怪人入り乱れての大混戦である。

今回読んでおやっ? と思ったのは登場人物のほとんどが携帯電話を持っていること。

さすがに時代の流れを感じる。

しかもパートナーのはずのゆきは、ラストまで電話の向こうでしか登場しない。

シリーズ復活劇にしては少々物足りないかもしれない。

しかし代わりと言ってはなんだが登場する蒼木村の女子高生の個性的なこと。

特にグールとなった良美が、普通なところがよかった。

やっぱりこのシリーズ面白いので、今後とも書き続けて欲しいです。

 

3月3日

「終わりはやっぱり不条理特殊駆逐業者出勤ファイルその3(小林めぐみ 角川スニーカー文庫)を読む。

完結である。

何で僕これ読んだんだろ?

何となくだけど投げやりに書いてる気がするなぁ。

何度も言うけどキャラを立てるのは設定ではなく物語だね。

 

3月1日

「ビリーバーズ」(山本直樹 小学館)を読む。

人界から隔絶した孤島に暮らす3人の男女、「議長」、「副議長」、「オペレーター」。

来るべき「旅立ちの刻」を信じてひたすら孤島のプログラムを遂行している。

新興宗教、カルト集団に心酔した者たちの正気と狂気、そしてその行き着く果てにあるものを描く物語。

そしてもちろん、エロ。

これってある種のホラーだね。

どこまでが正気でどこまでが狂気か、そして狂っているのはいったい誰なのか?

ひょっとしたら自分なのでは・・・というところが。

山本直樹のマンガってどれもそうだけど、非日常ではあっても決して虚構ではない。

必ず現実の延長線上のどこかに位置している、「ありそうな話」だ。

そんなに数読んだわけじゃないけど。

その辺が読んでてドキドキするところだ、と思う。

 

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