2月分


2月29日

魔界都市ブルース緋の天使」(菊地秀行 祥伝社文庫)を読む。

説明の必要のない人気シリーズ・・・・・・最近でも人気あるんですかねぇ。

「双貌鬼」以来の一冊本である。

そのせいか、ちんまりまとまっている。

記憶喪失の美女、きしあの依頼をせつらは断る。

すでに別口、夏柳一家からの依頼を受けており、きしあこそその依頼の捜索対象だったからだ。

世界を股に掛ける殺戮集団”緋の天使”こと夏柳一家はきしあ共々せつらにも牙をむいた。

なんか今回いろいろちんまりしてる。

敵もちんまり弱いしな。

メフィストは何にもしないし、夜香弱いし。

普通に面白かったです。

 

機動戦艦ナデシコお洒落倶楽部」を聴く。

ドラマCD。

TVシリーズと劇場版をつなぐ「空白の3年間」をパロった物らしいんだけど・・・。

・・・どうしよう、っていうかどうしようもない。

SEGAサターンのゲームの方がよっぽど面白そうだよ、やったことないけど。

「空白の3年間」について知りたければ、小説読むか、映画のパンフ見た方が800倍まし。

ふぅ、誰か僕にゲームボーイカラーとルリルリ麻雀買ってくれないかなぁ。

 

「ドライエック」(やまむらはじめ 大都社)を読む。

しがない探偵真丈と同居人の少女えるの、友人の女探偵真鳥の繰り広げる人間模様。

構図から言うとシティハンターの僚、香、冴子の関係を彷彿とさせる。

しかしこの主人公、本当に何の取り柄もないなぁ。

なんで真鳥が真丈に肩入れしてるのか全然わからない。

惚れてると言ってしまえばそれまでだが・・・。

 

やまむらはじめ短編集未来のゆくえ」(やまむらはじめ 少年画報社)を読む。

青春の「ある刻」に起こった様々な物語を描いた作品集。

詩的に語られる過去、あくまで日常的なリアルな現在を淡々と描き、

いつかくるはずの未来、来るはずだった未来をへと導いていく。

という手法はともかく、正直よくわからん。

この人の作品面白いのかなぁ。

話自体は陳腐な物だし、陳腐ということ自体は別に悪いことじゃない。

ただなんていうか陳腐な中にもこの人らしさみたいな物が見えないんだよねぇ、僕には。

前出の手法がそうなのかもしれないけど、僕の魂に訴えかけるほどじゃなかった。

どれも特に心には残らなかったと思う。

 

2月24日

「ダウンビロウ・ステーション 下」(C・J・チェリィ ハヤカワ文庫)を読む。

1982年ヒューゴー賞長編部門受賞作、の下巻。

工作員の暗躍、同胞の裏切り、反乱、暴動、混乱渦巻くペルステーションで、様々な思惑が交錯する。

ステーションを占拠した〈艦隊〉と、迫る〈同盟〉勢力との決戦に向けて緊張が高まっていく。

読むのにやたらと時間がかかった。

つまんなくはなかったけど、それほど面白みは感じられなかった。

なんでかな?

あっと言わせる仕掛けやどんでん返しがない代わりに、

起こるべくして起こった事件(イベント)を細やかに描いている。

自らの思惑で自在に動き回る多数の登場人物。

スピーディーに次々と切り替わる場面や視点。

これって一気に読まないといけないかも。あるいはじっくり。

通勤途中にちょこちょこ読んでると場面の展開についていけず、話がかみ合わない気がする。

これまた読解力ですかねぇ。

 

2月9日

「機動戦艦ナデシコThe prince of darkness〈特別編〉」を聴く。

第30回星雲賞メディア部門賞、第1回SFオンライン賞映画部門賞を受賞したナデシコ劇場版、のドラマCD。

要するに映画の音声だけをCDに納めたものに、さらに新作カットを加えてある。

いつもならドラマCDなんて買いもしないし聴きもしないんだけどなぁ。

そんなの聴くくらいならビデオ見た方がいいし。

それでも買ったのは特別限定品で、特典に劇場版の絵コンテがついていたから。

監督佐藤竜雄の描く絵コンテはマンガのように読めると評判で、ちょっと見たいと前から思ってたんだよね。

いや、面白いっす。

マンガのように、とは言わないがついつい読んじゃうよな。

で、せっかくだからとCD聴きながら絵コンテ読んだりと馬鹿なことしたりして。

それこそビデオ見ろって感じだが、いやぁ最期まで聴いちゃいました。

これって絵コンテが面白いんじゃなくて、作品自体面白いんだろうな、きっと。

別にルリルリが出てるからってわけじゃないぞ。

こういうこと書くからまた「ルリちゃんのファンなんですか」などと聞かれてしまうんだな。

別に否定はしないけど

そういえば、アニメイトで売ってた「ルリルリ柄のトランクス」っていったい誰が買うんだろう。

男の子でも女の子でも・・・とか書いてあったけど、それは無茶だろう。

等身大ルリルリ抱き枕に匹敵する衝撃グッズだった。

 

戻る