1月分


1月31日

「弱チンピラ虫」(立原あゆみ 日本文芸社)を読む。

なんか下っ端やくざが他人の威を借りてやりたい放題やる話。

弱虫っていうか、卑怯者?

全然思うところはなかった、悪いけど。

 

1月30日

「第二の接触」(マイク・レズニック ハヤカワ文庫)を読む。

軍法会議の弁護人に任ぜられた宇宙軍の少佐ベッカー。

突如二人の部下を射殺した被告は、軍艦の艦長で、目撃者がいたにも関わらず無罪を主張している。

「私は部下を殺してはいない。彼らは異星人だった。」

事件を調べていくうちに、ベッカーはいつの間にか身内であるはずの軍に命をねらわれながらも

巨大な秘密に迫っていくことになる。

あっさり読み終わった。

典型的な逃亡モノのミステリーでまぁ面白かったかな。

問題は典型的すぎるとこだよなぁ。

意外性というものが全くない。

なにせ冒頭で語られる被告ジェニングス中佐の話が実は事実だった、というのを確認するだけだから。

あとはまぁ、逃亡者。

それとSFでこの手の話をやると主人公のパートナ−が必ず天才ハッカーの黒人女性なんだよね。

あれよという間に秘密に肉迫し、最期は捕まって人質に・・・・。

黄金パターンの好きな人なら楽しめるかも。

 

1月29日

「聖美獣」(菊池秀行 光文社文庫)を読む。

短編「ザ・用心棒」、長編「魔豹人」の主人公、超A級用心棒・水月豹馬の活躍するハイパー妖奇ロマン。

水月豹馬は人間を越えた力を持つ豹憑きである。

その彼が様々な魔人・妖人と対決するアクションものの連作短編。

最近読んだ菊池作品の中では一番面白かったなぁ。

なんとなくマン・サーチャーシリーズを彷彿とさせる構成だな。

あっちよりもからっとした印象があるのはひとえに主人公の性格のせいだろう。

全体的に明るい感じでオチもハッピーエンドっぽいのが多い。

ひょっとして菊池秀行はこういう作品が一番面白いのかもしれない。

っていうかこれ新書で出たのは、もう5年も前だしな。

その辺の時代の作品が一番面白いのかも。

 

1月20日

クロックワーク3えんじぇる・すまいる」(山本剛 角川スニーカー文庫)を読む。

シリーズ完結編。

はい、あんまり面白くありませんでした。

これって、マン・マシーン”チッタ”の成長物語じゃなかったのか?

チッタ全然でてこないし。

それどころかいきなり300年前の因縁云々いわれてもなぁ。

あとがきで「1.2巻で広げた大風呂敷をばんばん畳んでいきました。」とか言ってるけど

そんな誰も覚えていないような風呂敷畳まれても困るって。

それとこのシリーズやっぱりキャラクター多すぎ。

設定でキャラを立てようとしないで(それも大事だが)、

物語でキャラを立てるべきだね。

いやぁ、勉強になるなぁ。

 

2000年1月11日

「ダウンビロウ・ステーション 上」(C・J・チェリイ ハヤカワ文庫)をやっと読む。

1982年ヒューゴー賞長編部門受賞作。

地球の手の届かぬ辺境宇宙で反旗を翻した〈同盟〉は、次々と各星系のステーションを掌握し、

地球側に唯一残されたペルステーションも、度重なる難民の流入によりその機能が麻痺しつつあった。

強大な地球の〈艦隊〉もしだいに劣位にまわり、ペルステーションを最後の砦に〈同盟〉との決戦に望む、らしい。

正月ボケで全然内容把握してません。

感想は、下巻を読んでから。

 

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