11月分
11月某日
「ヘブンズ・ルールT愚者の楽園」(後池田真也 角川スニーカー文庫)を読む。
近未来、外界から隔てられ、法も秩序もない混沌の街「ヘブン」。
その街で生きる超一流の偽造屋ヨウを主人公とした新感覚デジタル・アクション・ノベル。
魔術と怪異のない魔界都市〈新宿〉みたいなものか。
短い話が4本収録された連作短編みたいな構成で、どれも今一つ印象が薄い。
キャラの紹介編だと思えばこんなものか。
次巻以降に期待というところ。
11月某日
「アキハバラ電脳組〜つばめ初体験!?クラブ活動戦闘中〜」(大河内一楼 ソニー・マガジンズ文庫)を読む。
TVアニメ、「アキハバラ電脳組」のサイドストーリー。
アニメ版が好きだった人なら楽しめるかも知れない。
僕は別に好きではなかったので・・・。
余談だが、メインの登場人物が全てつぐみだのすずめだのと鳥の名前が付いていて、
文章で読むとまったく区別が付かない。
あんまりよくないなぁ、と思った。
11月某日
「ハイスクール・オブ・ブリッツ乙女パワーは無限大」(著者、出版社・・・忘れた)を読む。
あかほりさとる原案のトレーディングカードゲーム、「ハイスクール・オブ・ブリッツ」の小説版。
今実物が手元にないのでわからんが、あかほりさとる事務所の誰かが書いている。
個人的な意見だが、あかほりさとるが関係した作品で面白いって思ったもの、記憶にないなぁ。
あの人、人気あるんだろうか?
意見反論はメールか掲示板にどうぞ。
11月某日
「GS美神極楽大作戦!!39」(椎名高志 小学館)を読む。
僕が知る限りゴーストハンター物の最高峰。
その最終巻。
いや、面白いです。
基本的に一話完結なんだけど時々はいる長編がめちゃくちゃ面白い。
前半の山場、ゴーストスイーパーの資格取得試験の話から最後のアシュタロス編まで。
いや、面白いです。
どんなにシリアスな話になってもちゃんとギャグまんがを通していたこととかも結構すごい。
アシュタロス編終わった後だらだら続いてたのはちょっとアレだけど、連載終了の理由が
「一生こればっかりってわけにもいかん」だからな。
ところで39巻に収録されている外伝「GSエミ 魔法無宿!!」も秀逸である。
11月某日
「スロー・リバー」(ニコラ・グリフィス ハヤカワ文庫)を読む。
1996年、ネビュラ賞受賞作。
近未来のイギリス、微生物による汚水処理技術で富を築いたヴァン・デ・エスト家の末娘ローアは
誘拐犯を殺して逃げてきた。
裸で、大怪我を負って倒れているところを女性ハッカー、スパナーに拾われたことにより
新しい波乱に満ちた人生を歩くことになる。
そういうわけで、あんまり面白くなかったです。
まぁ、僕の趣味じゃなかったって事で。
ちなみにこの小説、ゲイ&レズビアン文学の年間最優秀作品に与えられるラムダ賞も受賞しているそうな。