10月分
10月31日
「魔界都市ブルース鬼去来下 邪鬼怪戦の章」(菊地秀行祥 伝社文庫)を読む。
完結である。
メフィストが消え、せつらも破れた。
魔界都市でこの二人以外の誰に助けを求めるか悩むところだ。
本シリーズではもちろんこの人。
チェコ第2の魔導師、トンブ=ヌーレンブルクである。
故ガレーン=ヌーレンブルクの妹にしてデブの魔導師。
そのパートナー、人形娘も健在であるが今回あまり活躍しなかったが残念だ。
まぁ、登場しただけで僕は満足です。
それはさておき話の方だが、やっぱりなんかリズムが悪いかなぁ。
っていうか当面の敵であった”神”と、”向こう側”から来た刺客の関係がいまいちわからなかった。
ひょっとしてこれ、2つの話が同時進行してた?
別々に違う話にした方がよかったのでは、と思わないでもない。
あんまり語ることないなぁ。
トンブが活躍してたのがよかった、かな。
10月28日
「異形コレクションXIトロピカル」(井上雅彦監修 廣済堂文庫)を読む。
多数の著者がよってたかって書き下ろすホラーアンソロジー、その第11弾。
今回のテーマはトロピカル。
熱帯、南国、海、植物など暑苦しいテーマだな。
テーマのせいかどうか、全体的に面白くなかった。
読むのにやたらと時間がかかったのはその辺の事情による。
もう書くことがない。
面白くない中でも一番面白くなかったのは藤川桂介の奴だな。
これはもうどうしようもない。
もう、ホントに書くことがない。
10月11日
「クールフェイス2ストレンジャー」(藤原征矢 ソノラマ文庫)を読む。
現代文明が崩壊してから数百年、文明が中世まで後退した世界を描く未来ファンタジー。
Eタイプと呼ばれる特殊能力を持つ宮廷護衛官レニー・カレッカの活躍する「クールフェイス」の続編。
内容的には、まぁ別に。
ありがちと言えばこれくらいありがちの話もない。
最後のコールドスリープされた女の子が”復活しない”ところ、よくわからなかったなぁ。
プロローグで振ってた割にはどうでもいい扱いだし。
リデル姫の持ってる古代文明の遺品、アルテミスの鏡も便利過ぎだし。
前作だけで終わってた方が評価高かったかも。
10月10日
「ラブクラフト全集5」(H・P・ラブクラフト 創元推理文庫)を読む。
20世紀最後の怪奇小説家、H・P・ラブクラフト。
その全貌を明らかにする待望の全集、その5巻目。
ヨグ=ソトースの双子の息子の恐怖を描いた「ダンウィッチの怪」
医学生の恐ろしい企てを描く「死体蘇生者ハーバート=ウェスト」など全8編。
どれも面白かったです。
この全集の初めの方って何となく辛かったんだけど、3巻辺りからどんどん面白くなって行くんだよね。
慣れたって言うか読み方が解ったって言うか、そういう感じかなぁ。
ハマる、というのはこういう事なんだろうか。
それとも「ネクロノミコン」読んで正気度失っていくみたいなものか?
むぅ、クトゥルフ神話技能もずいぶん上がったかも。
10月2日
「巨神ゴーグ」を見る。
安彦良和の送るSF冒険活劇。
名作である。
地図にない島、オウストラルの秘密をめぐり、主人公以下、
巨大企業やギャング、果ては各国政府まで巻き込んでの大冒険。
早い話が現代版「宝島」。
実はテーマとしてはファーストコンタクト物だったりする。
すごく面白い。
まだの人は観てね、としか言えないなぁ。
最近のアニメもこれくらいのレベルで作ってくれればな。