6月分


6月29日

吸血鬼ハンター11D−ダークロード2」(菊地秀行 ソノラマ文庫)を読む。

言わずと知れた吸血鬼ハンターDの最新刊。

今度の敵は(も?)最強の吸血鬼、ギャスケル将軍。

今回はホントに最強らしい、何せ神祖に次ぐ貴族人気投票No.2らしいから。

でもあっさりDに斬られて退散。

この巻の見所は、左手がひどい目に遭うところかな、やっぱり。

Dに一目惚れした10歳くらいの美少女貴族、レディ・アンに

「D様に取り憑いた化物め、この私が祓ってやる」とか言われたり、

やられてミイラ化したところをちょん切られたり、その上釘で地面に縫いつけられたりと、踏んだり蹴ったり。

まぁ、そのくらいじゃ死なないけどね、彼。Dも。

そういうわけでまだ終わってません。敵の貴族もまだ5人くらい残ってるし。

次巻に期待するのはレディ・アンの活躍かな。

きっと不幸な滅び方をするに決まってるけど、がんばれレディ・アン!

Dの唇を奪いそうになったのは君が初めてだ!

 

6月28日

「かってに改造」(久米田康治 小学館)の1〜3巻を読む。

なんか(一部で)はやり物らしいので1巻を買ってみた。

サンデー連載中のギャグ漫画。

科学部部長の彩園すず嬢が好みのタイプだったので2巻と3巻も買う。

ちょっと意地悪少女入ってて。

ただそれだけ。

 

6月23日

異形コレクションZチャイルド」(井上雅彦監修 廣済堂文庫)を読む。

毎回テーマを決めて多数の作家がよってたかって綴るホラーアンソロジー、その第7弾。

今回のテーマは、「子供」

テーマのせいかどうか、グロテスクな話が多かったなぁ。

特に赤ん坊と妊婦の話が結構キテた。

全体的に秀作揃いで飛び抜けて面白い作品もなかった代わりにダメなやつも・・・あまりなかった。

特に気にいった作品を3本上げようかと思ったけどそれほど差がないので難しいからやめた。

今回特筆すべきは萩尾望都の漫画が載ってることかな。

あと、朝松健が時々書く歴史ホラーはクトゥルフ物なんだよね。

 

6月17日

「ラブひな3」(赤松健 講談社)を読む。

元温泉旅館の現在女子寮であるところのひなた荘を舞台にしたラブコメの第3巻。

東大受験に失敗した景太郎となるが傷心旅行に出る旅情編。

やってることは日常的漫才を延々繰り返すだけなんだけど、魂が疲れたときに読むと異常に面白いんだよな。

今回旅情編と言うだけあってほとんど主役の二人しか出てこない。

少しは二人の仲が進展したかなぁ、という感じである。

この手の話はあまり進みすぎても困るのでその辺のさじ加減が難しいところだ。

だらだら編と称する次巻以降の話は大変期待しているが、連載中の話はイマイチだったな。

あ、素子ちゃんの話は面白かったか。

ところで今巻登場の乙姫むつみ嬢は、絶対思いでの彼女だと思うがどうだろう?

 

6月14日

「魔神降臨ブルーマン4(菊地秀行 講談社文庫)を読む。

「ブルーマン神を喰った男」の4巻目。

「荒ぶる神」を喰らい、自らの体内に宿す美貌の殺人鬼、八千草飛鳥。

「神」を手に入れようと暗躍する政治家とやくざ。

「神」を滅ぼさんとする美しき尼僧、秋光尼と「禍つ神」の末裔、土蜘蛛。

これらが入り乱れて壮絶な戦いを繰り広げる。

やってることは1巻から変わらないので、そろそろ目新しい展開が欲しいところだ。

この巻で神を倒せる珠玉なるものが登場しているので、決着は近いか?

全体的には飛鳥の日本霊場巡りと化してるしな。

彼の東征が完了するのはいつになることやら。

 

6月9日

「逆まわりの世界」(フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫)を読む。

突如として起こった時間逆転現象。

墓の中から死人が甦り、赤ん坊は子宮へと還っていく。

そういう狂気の世界を舞台にしながら、それ自体は物語の本筋とは関係ないんだよね。

時間逆転現象、作中でホバート位相と呼ばれる現象を人々はすでに受け入れている。

この作品のテーマはもっと哲学的、宗教的なもので、生前、偉大な宗教家だった人物が

一度死んで甦ったあとに語る内容が最大の焦点になっている、はず。

その辺の話はあまりピンと来なかったなぁ、実際。

個人的にはSF的設定部分、ホバート位相が気になった。

死んだ人間は生き返り、だんだんと若返っていき、そして子宮に還る。

定期的に口から食べ物をもどし、たばこは吸うと長くなる。

・・・でも記憶とかそういうのはなくならないし、それ以外は普通に生活してるんだよな。

あと、火星ではホバート位相の影響は少ないらしいし。

原因とかも不明だしなぁ、すごい気になる。

大昔に読んだ星新一の小説に似たような話がある。

ある日を境に未来がなくなり、同じ1日を繰り返すようになる。

そのうち死者がよみがえりはじめ、人が死ななくなる。

オチとしてはあと2000年近くこの現象は続き、ついに復活した「その人」が

全ての人に審判を下す、とかじゃなかったかな、確か。

あ、やっぱり宗教がかってるな。

 

6月3日

「星界の紋章」を全部観た。

・・・原作通りなんであまり言うことはないなぁ。

平面宇宙での戦闘なんか絵にするとすごく分かり易くてよかった。

最終話とかあっけなかったなぁ、あんなだっけ?

最後2人で皇帝に謁見するところとかちゃんと書いて欲しかったなぁ、個人的に。

原作は3冊もあるのにアニメ版の展開の早さにちょっと驚いた。

原作の面白さって、アーブという我々とは違う文化を設定して

それを細かにリアルに書いてるところにあったんじゃないかな、よく覚えてないけど。

その説明をそこそこに、物語だけを追うと何か物足りなさを覚えるのではないか、と。

なんか肩すかしをくった感じ。

そういえば「戦旗」の2巻読んでないや。

 

6月1日

「奥さまはマジ」(火浦功 角川スニーカー文庫)を読む。

超遅筆作家火浦功の久々の新刊。

といっても、この人の作品あまり読んだことないんだよなぁ。

どちらかと言えばナンセンスギャグ系の話だな。

わりと面白かった。

短編2つと、連作7本が収録されているが連作の

「てなもんや忍法帖」が途中で終わってるのが残念だなぁ。

これから盛り上がるところなのに。

隕石が落ちてくるオチでいいからいつか書いて欲しいです。

 

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