5月分


5月30日

「僕の血を吸わないで」(阿智太郎 電撃文庫)を読む。

第4回電撃ゲーム小説大賞銀賞受賞作。

突然窓から飛び込んできた吸血美少女と主人公がラブコメする話。

おちゃらけ系の文章がちょっと辛かった。

3人しかいない演劇部員のうちの一人、三石って後輩の女の子が

ただ状況に流されるだけのおとなしめの女の子かと思ってたら、劇の配役で

この役だけは譲れません、とか突然自己主張はじめるのがよかった。

この3人だけで漫才続けててれば面白いのに。

ヒロインらしい吸血鬼娘はいらないな、個人的に。

 

5月28日

「星くず英雄伝Vol.1放浪惑星の姫君(新木伸 電撃文庫)を読む。

宇宙の何でも屋、その16歳の少年社長が、4人の美少女社員と共に活躍するスペースオペラ。

今回はお姫様を助けて大活躍だぁ。

・・・うーん、どこかで見たような設定、展開のオンパレードだな。

それ自体は別に悪くないんだけど、あんまり続くとうんざりする。

あと、女の子4人は多すぎだよなぁ。プラスお姫様だし。

とりあえずいきなり親父逃げちゃって無理矢理社長にさせられちゃう辺りから初めて

毎回女の子1人ずつ増やしていくとかいう方がよかったんじゃないか?

キャラも立つし、印象にも残ると思うけど。

この小説「新世紀エンターテイメントグランプリ」ノミネート作品だったらしいけど

その後どうなったか知らない。

でも4巻も出てるとこ見るとそれなりに人気はあったのかなぁ。

 

5月26日

クロックワークAぶれいくだうん・いのせんす」(山本剛 角川スニーカー文庫)を読む。

ゲームデザイナー集団F.E.A.R.の山本剛が手がける「マン・マシーン」の続編。

魔法とゼンマイ仕掛けを基調とする文化が発展した世界、無計画的環境完全都市ナーコロジーを舞台に、

貧乏探偵シャフトやウサ耳機械少女チッタらの活躍するドタバタコメディ。

こういう世界観は結構好きです。

前作よりチッタが多少は(内面的に)成長しててよかった。前のはただの赤ん坊だったからな。

話自体は平凡というかありがちなエピソードの積み重ねであっさりしてる。

あとキャラクターが多い割にはあんまり書き込まれてない気がするなぁ。

3人で会話してるのかと思ったら、その部屋の中には実は全部で6人いて驚いたりする。

一緒に住んでるはずなのに全然出てこないやつとかいたりしてね。

まぁ、シリーズものなんで次回作に期待、かな。

パーム24愛でなく]」(伸たまき 親書館)を読む。

パームシリーズ初の恋愛編ももう10冊目だよ。

なんかだらだら続いてきたけどここに来てやっと進展があった。

ジェームスの相手はてっきりアンジェラかと思っていたらどうやらシドに落ち着いたらしい。

フロイドもジョゼとうまくいくし、あと進展がないのはアンディとオクヨルンくらいだな。

というわけで話もちょこっと進む。

でもまだ続く。

 

5月25日

「始まりはいつも不自然特殊駆逐業者出動ファイルその1(小林めぐみ 角川スニーカー文庫)を読む。

22世紀の地球で特殊害獣と呼ばれるナンダカヨクワカラナイモノを退治する人たちの話。

この人の小説、「お捜し人シリーズ」でもそうだけど登場人物が読者をおいていくよな。

なんだか分かんないうちに捜査が進展して事件が解決する。

突然何かをひらめいたり、誰かが都合のいい変な知識を持ってたりする。

便利、といえば便利だが・・・。

あと、ネコ耳娘ってそれだけで萎えるよな。

気力が。

 

5月23日

「ワッハマン11」(あさりよしとお 講談社)を読む。

1万年に及ぶワッハマン対レミィのパパの戦いもついに決着を迎える。

全てはパパの掌の上。誰が味方で、何が真実なのか。

全編シリアス、途中梅田とか頑張るところとか面白かったなぁ。

一応ちゃんと終わってるしね。

次回作にも期待したいところだが・・・。

「ロスト・イン・ユニバース」だっけ?

いいのか、あんなんで。

 

5月21日

「外道記」(菊地秀行 光文社)を読む。

学生探偵・伊達風興と異界のプリンス・壇ピエールが活躍する「妖美獣ピエール」の続編。

今回の敵は人類出現以前より存在する「空の上のもの」と

それを神として信奉する謎の宗教団体・御子神教団だ!

・・・もう書くことがないな。

普通の話だった。

 

5月19日

思春期美少女合体ロボ ジーマインVol.1」を観る。

1970年代を舞台にした、70年代風巨大ロボットアニメ。

絵柄もキャラクターも物語も、とにかく全てが古臭く作ってある。

謎のモミアゲ美青年、とかね。

ロボットはコンバトラーって言うかザンボットって言うかそんな感じ。

合体すると操縦桿の形が変わるのはコンバトラーVにそっくりだったし、

ヒロインの上半身にぺたぺた管が張り付くのはライディーン風の格闘用モーショントレーサーなのだろう。

今回はヒロインであるところの4姉妹の長女が無理矢理ロボットに乗っけられて戦う話だった。

おそらく次巻で次女と三女(双子?)が無理矢理乗せられて、戦う話のはずだ。

四女は小学生でロボットには乗らないらしい。

4人いるのに1人乗らないってのは珍しいな。

まぁ、まだ1話なんで先を見ないことには話にならない。

ただ、タイトルほどのインパクトはなかったな。

思春期で美少女で合体だからな。

誰がこのタイトル考えたんだろ?

 

5月18日

「秘神〜闇の祝祭者たち〜(編・朝松健 アスペクトノベルス)を読む。

書き下ろしクトゥルー・ジャパネスク・アンソロジー。

5人の作家が、架空の街「夜刀浦」を舞台に書き綴る恐怖の物語。

日本にもアーカムやインスマウスみたいなクトゥルー縁の地を作りたいらしい。

いや、面白かったです。

・・・読んでくれ。

そういえばラブクラフト全集もまだ3巻までしか読んでないんだよな。

急に読みたくなったよ。

それからオーガスト・ダーレス他の書いた作品の載ってる「クトゥルー神話体系」・・・だっけ?

アレも読みたいんだけど。

まれかつ先生、持ってたら貸して下さい。

テーブルトークもやりたいっす。

というわけで参加者募集でもしとくか。

 

5月17日

「海皇紀4」(川原正敏 講談社)を読む。

川原正敏が「修羅の門」に挫折して、次に書き始めた海洋冒険ロマン。

未来ファンタジーかと思っていたら、この巻から突然SFになる。

しかしいまだに誰が主役なのかわからん。

そのうち武器を使わず素手で戦う男が出てきたらそれが主人公だろう。

 今ふと思ったがヒロイン、マイア・スアルにはスアルの下にもう1つ名前があるらしい。

きっとその名を思い出したときに、彼女の中の獣が目覚める、ってのはどうだろう?

しかし前から思ってたけど、川原正敏って絶対ロリコンだよな。

 

5月16日

MAICOのVol.3&Vol.4を観る。

前言撤回、この作品の面白さはマイコの魅力にあらず。

ラジオの収録スタジオという閉鎖空間で、毎度繰り返される騒動。

不条理な事件に不可解なゲストキャラクター、ナンセンスなオチ。

オチそのものがない回も、平気である。

同じ設定に同じキャラ、展開だけが毎回違う。

強いて言えばドリフのコントに近いのではないだろうか。

ただしこの作品、どんなに不条理な展開であろうと、すでに起こった事件は決してなかったことにならない。

必ず後々まで引っ張る。

う〜ん、なんかすごいなぁ。

ふと、全盛時の押井うる星を思い出したよ。

「カウボーイビバップ 2nd Session」を観る。

第4話から6話まで。

全てテレビでは放映されなかった話だな。

EDの画と重なるスパイクの過去がちょっと明らかになる話とか

シリアスな話は渋めでよかったな。

最後の話は、高橋留美子の「人魚の森」で同じ様な話があったのを思い出したので

ちょっと残念だった。

 

5月13日

「MAICOのVol.2」を観る。

2巻目にしてすでにどうでもいい話が増えてきた。

でも結構好きです、これ。

 

5月10日

星のパイロット3ハイ・フロンティア」(笹本裕一 ソノラマ文庫)を読む。

話的には、なにということはない。

流れ的に前作「彗星狩り」の事後処理といったところだろうか。

制限時間以内に寄せ集めの部品ででっち上げたナニカをとばすのは

笹本裕一の本領発揮という所なので、今回もそういう話になっている。

今回は中休みと言ったところか。

次回作を待つばかりである。

 

5月8日

「バイファム13」の3話から10話までを観た。

ククトニアンの胡散臭い難民保護団体「ラピス」のイっちゃってるおねぇちゃんが変。

その相棒のショートカットの方はちょっとよかった。

それだけ。

「超人学園ゴウカイザー Vol.1」を観る。

いきなり続きから始まってるので、ちょっと困った。

してみると、主人公が超人になるまでの過程を描いた前作が存在するに違いない。

舞台になってるベルナール学園て、生徒数、蓬莱学園より多いんだろうか?

桜井先生がヒロイン役で出てるから観たんだけど孫悟空の子孫の少女っていうよく分からない役だった。

不知火舞を彷彿とさせるのは気のせいか?

そういえばゴウカイザーのCDで1曲歌ってんだよなぁ。

捜して買わねば。

「ネオランガ Vol.5」も観た。

そこはかとなく面白い。

ストーリー的には連続テレビ小説的に小さなエピソードの積み重ねなんだが。

島原夕姫の魅力によるところが大きい。

ここ最近では1番心魅かれた意地悪少女である。

 

5月6日

「ターミナル・エクスペリメント」(ロバート・J・ソウヤー ハヤカワ文庫SF)を読む。

1995年度ネビュラ賞受賞作。

いや、面白いです。ネビュラ賞取っただけのことはある。

長編の醍醐味、前半にたっぷりとページを割いてピーターの脳死に対する疑問の発生から

「魂波」の発見までを、彼の背景と周囲の人間関係をじっくりと描く。

だいたい魂の存在を科学的に証明したら、次は当然アッチの世界に行っちゃいそうだが、

そうはならずに、あくまで現世に踏みとどまってハードSFを貫いている。

いろいろな要素を詰め込むと中途半端になりがちだが、

死、不死、死後の生というキーワードでちゃんと繋がっていて物語として完成している。

なんか一気に読んじゃったよ。

・・・なんか面白い作品の批評って難しいな。

面白いから自分で読め、ってのが簡単でいいか。

 

5月1日

「ロケットガール」(野尻抱介 富士見ファンタジア文庫)を読む。

最近は、1度読んだ本をもう1度読み直す事ってあんまりないんだけどなぁ。

時間もないことだし。

友人に返してもらって机の上に置きっぱなしになっていたこの本をちょっと手にとって

気がつくと全部読み終わっていた。

いや、面白いっす。「星のパイロット」とは違った意味で。

両作品とも似たような内容かと思ってたけど、改めて読んでみると結構違うね。

1巻だけだとこっちの方が面白いね、イっちゃってて。

あ、星のパイロットの3、買わなきゃ。

 

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