大阪集英女子短期大学教授 河野友美
ご存じのとおり、カフェインは興奮作用を持つ物質で、純粋な物は風邪薬などにも使われます。
純粋なカフェインは、交感神経(内臓などを支配する自律神経の一種)に作用して、
風邪による呼吸器の障害を改善し、発汗や新陳代謝を促進して、早く風邪を治す働きがあります。
喘息の発作は、交感神経が興奮してるときには起こりにくく、
もう一つの自律神経である副交感神経(交感神経と拮抗して働く自律神経の一種)が緊張してるときに
発作がでやすい傾向があるのです。
ですから、コーヒーのカフェインによって交感神経を興奮させれば、当然喘息発作の予防に繋がるわけです。
コーヒーが喘息などによいといっても、立て続けに多量に飲むと、カフェインが効きすぎ、
心臓の鼓動が早くなったり、気分が悪くなったりすることもあります。
また夕方になってくると発作が起こり易くなってくるので、午後3時から4時頃にコーヒーを飲むと
発作が多くなる夜の不安も取り除けます。
特に、喘息は不安感があると起こりやすくなるので、コーヒーを飲み、
カフェインで交感神経が興奮してくると、不安感は弱くなって来ます。(以上、抜粋)