tagucchanの育った町

ICHINOHE(岩手県二戸郡一戸町)


一戸バイパスから役場方面を望む

岩手の県北に位置する一戸町。県都の盛岡から町の中心部までは約65Kmあり、JR東北本線の特急「スーパーはつかり」では約40分で一戸駅に到着する。
町の総面積は300.11Km2、人口は約18,000人。農業・畜産業などの第一次産業への就業者が約3割で、米・野菜・りんご・酪農製品などが作られている。町の南側には「奥中山高原」があり、高原野菜の一大産地となっており、中でもレタスの品質は日本一といわる。また文化財も多数存在する。町のキャッチフレーズは「白と緑のエッセイ」。

トンカツ弁当一戸名物

JR一戸駅のKIOSKで販売している「ロースカツ弁当」(地元の人はトンカツ弁当と呼ぶ)は、駅前の山口松山堂で製造される県北唯一の駅弁。北海道産の豚の肩ロースを使い、カツが丸まらないよう180〜200度の油で一気に揚げた後、秘伝のタレに漬けてある。カツといえば一般的にはキャベツがつきものだが、千切りキャベツは時間が経過すると独特の匂いがでるとの事で奥中山特産のレタスを使っている。直木賞作家の高橋克彦氏も大ファンで、子供の頃から40年も食べつづけているという。東北本線の特急1日6本程度でも販売されている。私もオススメです!


KIOSKにお願いすると10分ぐらいでほかほかのものが届く。710円也(車内販売はカツがさらに大きめで別価格が設定されている)。


かりんとう一戸名物

同じくJR一戸駅のKIOSKでも販売されている一戸名物のかりんとうは、小麦粉と砂糖が主原料。味わいが懐かしい昔ながらの素朴な油菓子である。全国的に有名なそれとは違い、直径が10Cmくらいあり極薄。飴もからませていない。[通称:中道]にある小倉菓子舗で作られており、この量を袋詰めしたものが200円で販売されている。幼い頃にはよく食べたものです。


御所野遺跡国指定史跡

縄文時代中期の遺跡。工業団地の造成工事に伴い1989年に一戸町教育委員会で発掘調査をしたところ、まず配石遺構を発見。さらには竪穴住居跡を確認し、縄文時代中期の代表的な“ムラ”の跡ということで保存されることとなる。そして1993年に国指定史跡となった。1997年の調査では、住居が土屋根住居であった事が確認され、日本で初めて縄文時代の土屋根住居の復原図を発表した。1998年から整備事業に入り、2002年春に完成。


根反の大珪化木国指定特別天然記念物

御所野遺跡の近くを流れる根反川に大珪化木を見ることができる。国の特別天然記念物として指定されてるこの珪化木は、かつてこの地に直立していた木が火山灰に覆われて化石となったもので、根反川の浸食により地表に現れた。直立する珪化木としては日本最大のものといわれており、直径2m、高さ6.4m、幹の周囲は7mにも達する。樹種はセコイアメスギという杉の一種で、今から1500〜2500万年前のものだろうといわれている。町内にはこれ以外にも珪化木が点在しており、根反川・平糠川・馬淵川は、珪化木が多量に含まれている地区として国の指定天然記念物となっている。


浪打峠の交叉層国指定天然記念物

その昔、一戸から福岡へぬける奥州街道となっていた浪打峠の頂上断崖では、交叉層を見ることができる。この交叉層は海水中で砂などが堆積した際に波浪の流動作用によって生じたもので、約700万年前のものといわれている。ホタテ貝などの殻を多く含み、縞模様になっていて様子もはっきりし美しく、その規模も大きいことから国指定天然記念物となっている


藤島のフジ国指定天然記念物

JR小鳥谷駅から南へ約600mにある小鳥谷小学校の校庭のすぐ下にある。ここは、昔の仁昌寺という寺の境内にあたり、1591(天正19)年、九戸の乱で上方軍の蒲生氏郷が、九戸方の姉帯城を攻撃するために陣を張った場所だとも伝えられている。当時は、周囲三方に堀がめぐらされ、島状の場所に生えていた事から「藤島」と呼ぶようになったといわれる。さて、ここにある藤は、天然のノダフジ(野田藤)で、春から初夏にかけて紫色の花をつけます。樹木の根回りは4m、高さ20m程の巨木で名実ともに日本一の藤である。しかし樹齢数百年以上の老木であるため、近年は主幹の腐朽の進行が心配されている。


実相寺のイチョウ国指定天然記念物

一戸町一戸字大沢にある実相寺には、珍しいイチョウの木がある。イチョウには雄と雌の木があり、一般的には実をつけるのは雌の木だけとされているが、このイチョウは雄の木なのに秋には実をつけるのだ。樹齢約280年、高さ約25m、根元周囲3.9mと決して巨木ではないが、小枝の一部に雌花がつき、毎年ブドウの房状に実をつける貴重なイチョウとして1956年に国指定の天然記念物となった。当時はこのようなイチョウが全国に3ヶ所あったといわれるが、現在ではこれを残すだけのようである。ちなみにこの実相寺には保育所が併設されており、私はその保育所のOBである。


鳥越山観音堂奥院(町指定有形文化財)

鳥越観音は、807(大同2)年、慈覚大師が開基したといわれており、江戸時代の1672(寛文12)年に南部重信公が再興している。岩窟の奥にある奥院は、急峻な崖に作られたお堂(奥院)として有名であり、一戸町の有形文化財に指定されている。1678(寛文12)年の棟札が残っており、洞窟内の古建築物としてはかなり古い部類に属するのだが、文化文政以降にかなり修復をしている。
岩手県指定有形民族文化財となっている巡礼納札のあるこの巡礼納札には永正9年(1512)の記録があるので、すでに室町時代の後半には観音巡礼の霊場として賑わっていたようである。



この牛乳のパッケージは、首都圏のスーパーで販売されているもの

奥中山高原乳製品(特産品)

標高1018mの西岳山麓の奥中山高原の特産品は乳製品。カナディアンジャージー種の新鮮な牛乳で作ったアイスクリームをはじめ、カマンベールチーズ、ヨーグルト等があり、奥中山高原シリーズとして好評を得ている。製造しているのは奥中山高原農協乳業株式会社。最近、新しい工場を建設し稼働を始めた。
商品は、地元ではもちろん、首都圏でも東急線沿線を中心に約90店舗を持つ「東急ストア」と埼玉県で約40店舗のチェーン展開をしている「マミーマート」などで入手が可能である。
また、奥中山高原地域では、冷涼な気候を利用した高原野菜の生産に力を入れており、特にレタスの品質は日本一を誇っている。


竹細工(特産品)

鳥越地区では、山野に自生する良質の鈴竹を利用し、古くから冬場の家内仕事として竹細工が受け継がれてきた。生産の中心は籠類。材料を丁寧に調えて編むため仕上がりがきれいなのが特色である。特に内側と外側の両方を見せて編み上げる「合わせ編み」の技術は高い評価を得ている。耐久力は抜群で年数を経るにつれてアメ色の光沢が増し、美しくなる。


観光天文台(観光施設)

500ミリの望遠鏡で宇宙からの光をキャッチし、壮大な宇宙のドラマを体験できる。プラネタリウムでは節の星座を案内している。
私が行った時には、太陽・金星・ベガが観測できた。
入場料金は、大人400円・小人200円。
営業期間は5月〜11月中旬なので注意が必要だ。


一戸まつり(観光)

毎年8月の最終金・土・日曜日に行われる一戸まつり。八坂・稲荷神社のみこし渡御、各町内の風流山車が町内を練り歩き、鹿踊り、七つ物踊り、神楽などの郷土芸能が一斉に繰り出す。土曜日の夕方からは流し踊りの大パレードもある。

平成14年の一戸まつりについてはこちら


忍ぶ川」文学碑 (文学)

作家、三浦哲郎氏の小説「忍ぶ川」は、第44回芥川賞の受賞作であり、一戸町を舞台としたものである。この名作を記念し、そのゆかりの地に町内外の愛好者によって昭和53年に建設されたのが「忍ぶ川」文学碑だ。碑文は作品の一部を作者自らが選び筆を執ったものであり、碑の石は茂谷山から選ばれた重さ30トンの花崗岩(自然石)である。


市日(商業)

毎月1の日(1・11・21日)に催される市日は、天保年間の頃にはすでに賑わいをみせていたという歴史あるものである。当時は籾粟・そば・大麦・新稗・小麦などの雑穀類やつまご・わらじ・馬ぐつなどの生活用品、蕨の花、わら、かるた、たばこ、魚類、ふすま糀、酒などが出まわっていたという。
現在では、
八戸から運ばれてくる海産物をはじめ、野菜、衣類、野菜類の種などが中心に売られているようだ。    
(参考文献:『一戸町誌』)