一戸まつり
(平成14年)

 一戸まつりは、毎年8月の最終金・土・日に行われる。この3日間は「この町にもこんなに人が住んでいたのか」と思うほどの人出で賑わう。商店街では郷土芸能を従えた神輿行列が行われ、さらには5台の山車が勇壮に練り歩くのである。私は十数年ぶりにこの祭りを訪れてみることにした。


この年の一戸まつりの主な行事は次のとおりである。

8/22(木) 前夜祭 一戸町役場駐車場  ○各組の山車太鼓と音頭あげの競演 
8/23(金) 初日 一戸町商店街  ○神輿、山車合同運行
 ○山車夜間運行
8/24(土) 2日目 一戸町商店街  ○神輿、権現様パレード、山車合同運行
 ○一戸音頭流し踊り
8/25(日) 3日目 一戸町商店街  ○神輿、権現様パレード、山車合同運行

 さて、私が横浜から新幹線やまびこ・特急はつかりと乗り継いでJR一戸駅に降り立ったのは24日の午後1時30分。そんな私を間もなく出迎えてくれたのは、一戸まつりらしい(?)雨である。そのため山車はビニールシートで覆われており、この日の写真撮影は断念。翌日は幸いにも天気が持ち直し、私はカメラ片手に一戸の町を走り回ったのである。

 午後2時、JR一戸駅前に山車5台が集合した。実はこのJR一戸駅、一戸まつりの山車を迎えるのは今年が最後となるのである。とはいっても、駅そのものが廃止されるわけではないのだが。この年の12月1日に東北新幹線が「はやて」の名称で八戸まで延伸されることに伴い、在来線が第三セクターへと営業移管されることが決まっており、IGR(いわて銀河鉄道)一戸駅へと変わるのである。当然のことながら12月1日以降はJR東日本の特急がその鉄路を走行することはなくなるため、この写真が一戸まつりの山車とJR東日本のスーパーはつかりが同時に写っている最後の記念すべきショットとなるわけである。

 八坂神社と稲荷神社の神輿は、権現様や根反鹿踊・七つ物踊り・神楽などの郷土芸能とともに町内をパレードする。恥ずかしながら私、この郷土芸能についてはほとんど知識がない。知っていることといえば、根反の鹿踊りが平成8年、岩手県の無形民俗文化財に指定され、一戸南小学校においてその伝統が守られつづけているらしいということくらいでしょうか。どなたか詳しくご存知の方がおりましたらお知らせください。
 また、この日は「一乃会」の神輿もパレードに参加している。

お通り(MP3ファイル18秒・141KB)


根反の鹿踊り

「一乃会」の神輿

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