みやぎ青年海外派遣交流推進研修事業

熱っタイランドプロジェクトみやぎ タイ訪問研修記 (2)

暑くて熱かったタイのホームステイ
ホームステイ。私には全くはじめての経験です。配布されたホームステイ先の一覧表を見ると、どうやら私とハッシーさんは、toonさん(ニックネーム)という女性の家にお世話になるようです。私は、大きな不安と、なぜか小さな期待?でとても緊張していました。
YMCAホテルで、toonさんと初めて会った時の第一印象は「若い!」でした。彼女は大学生。日本的にいうと私とは一回り以上も年が違うのです。
ホテルを出ると、なぜか彼女とその友達2人、そして彼女たちのところにお世話になる予定の日本人6人が、合同で食材を買いにデパートへ行くことになりました。何か想像とちょっと違う。そのうちにだんだんわかってきたのは、どうやらtoonさんの家に9人全員が泊まることになるらしいというです。結局デパートでは、アイスクリームをみんなで食べただけ。食材を何ひとつ買うことなく、トゥクトゥク(小型オート3輪)で彼女の家へと向かったのであります。
到着すると、そこは立派な一戸建て。シャワールーム兼トイレが2つもあります。すぐに我々6人は、準備していった日本料理(といってもほとんどがレトルト食品)を作ろうとしたのですが、「今日はタイの料理を食べてください」といわれ、素直にそのお言葉に甘えてトムヤムクンなどの家庭料理を「アローイ(おいしい)」を連発しながらごちそうになりました。見ず知らずの我々のために料理を作ってくれたお母さんに、私は感謝の気持ちで胸が熱くなり、同時にその料理の辛さに舌も熱くなったのでした。

夕食を終え、私とtoonさんのお父さんたちとで日本酒やウイスキーを飲んでいると、そのうちにいっしょに行ったaiちゃんの盆踊りがはじまり、ついにはtoonさんたちが踊りに行こうと言い出したのです。
彼女の家から車で約30分で到着したのは、ロイヤル・シティ・アベニュー(RCA)というところで、そこには私が未だ見たことのないような光景が広がっていました。何と屋内・屋外を問わず、その一帯がす
べてディスコゾーンなのです。そこに集まっている若者達の数といったら、500人や1000人ではなさそうです。そして、そこに集う若者たちのパワーはすごいものでした。我々は屋内へと進んだのですが、既にそこも熱気に満ちています。我々も早速ジュースやウイスキーを飲みながら踊り始めました。そして彼女らとの暑くて熱いタイの夜は、翌日の午前1時過ぎまで続いたのであります。
果たしてホームステイって、これで良かったのだろうか?ふと疑問にも思ったのですが、彼女らは友達が遊びに来たのと全く同じように我々を迎え入れてくれ、さらには彼女らが今一番やりたいことを、いっしょにやろうと言ってくれたのです。我々もそれを楽しめたことは
、とても幸せなことだったと思います。
私がはじめに思い描いていたように、家に帰ってホストファミリーといっしょにゆっくり過ごすのもいいかも
しれません。しかし、既成概念にとらわれず、我々にバンコクの違う一面を見せてくれた彼女らに、私はとても感謝しています。

ものすごい熱気のRCA

みんな大盛り上がりで踊る

ローズガーデンへ
 翌日11日は、班単位でバンコク青年といっしょに行動をしました。この日も我々はtoonさんたちといっしょ。事前研修のときにローズガーデンに行くということを決めていたので、彼女らとそこへ向かうことにしました。このローズガーデンは、外国人観光客にタイの伝統文化や風俗を伝えるために造られたレジャーランドで、タイ舞踊、ムエタイや剣術合戦の模擬演技などが屋内で見る事ができ、屋外では象に乗ることもできるのです。さて、このローズガーデンはバンコク市内から約30キロの位置にあるのですが、電車は通っていないので、路線バスを使って行くことになりました。2回の乗り継ぎを経て、到着までに要した時間は約2時間。想像以上に時間を費やしてしまいましたが、幸いタイ文化ショーはしっかり見る事がでました。行ってみて感じたのは、確かに何でもありのすごい施設ではありますが、残念ながらどれも中途半端だなということでした。屋外に出た私は、象に乗ってみることにました。「モコッ、モコッ」と下から突き上げられるような感覚は、今までに体験したことのない何とも妙なものでした。乗馬もあんな感じなのでしょうか?帰りは、集合時間に間に合いそうにないため、タクシーで戻ることにしました。タイでは1台のタクシーに運転手のほかに6人も乗るんです。それも日本でいう「小型」のタクシーに。乗車定員オーバーの罰則などきっとないのでしょうね。

タイ青年との交流会

ローズガーデンから戻ると、夕方からはタイ青年たちとアルコールなしの交流会です。事前研修会で班ごとに考えていった二人羽織、オハロックやパラパラなどの余興がどんどん進んでいくのですが、この交流会に参加しているはずのtoonさんたちがなぜか見当たらないのです。何か都合があって帰ってしまったのかとさびしく思っていたのですが、遅れて彼女らはやってきました。私達へのプレゼントをたくさん抱えて。本当にうれしかったですね。
ほんのわずかな時間でネクタイ、タンクトップ、ライターやタイのお菓子などをいっぱい買ってきてくれたのです。本当にありがとう!この後みんなで仙台すずめ踊りを踊ったり、「上を向いて歩こう」を大合唱して別れを惜しんだのでした。ちなみにtoonさんとは、帰国後も電子メールで交流を深めています。

toonさんたちからのプレゼントに大喜びのメンバー

「上を向いて歩こう」を大合唱し別れを惜しむ

絶品!ニューハーフショー
タイの最後の思い出は、ニューハーフショーです。正直言ってこのショーの入場料(日本円で4000円)はワンドリンク付とはいえ、現地ではとてつもない金額です。でも、これぞエンターテイメントだ!というようなショーでとてもおもしろいのです。出演するおねーさん(?)たちは、きれいな人から笑いを取る役の人までいろいろ。日本の宝塚歌劇のような素晴らしいものがあったかと思えば、日本の怪しい曲に載せ、怪しい着物で踊るというコーナーもあり、我々はすっかり魅了されてしまいました。そして遂には、我々の仲間であるハッシーが舞台へと上げられ、おねーさんたちといっしょに踊ることに。大笑いしながら見てしまいました。みなさん、タイに行ったらぜひ行ってみてください。きっと楽しい時間になると思いますよ。

そして帰路へ
楽しいタイの日々はあっという間に過ぎ、この日の深夜(現地時間12日1時30分)発のアシアナ航空便で帰路につきした。行きと同じでソウル経由です。帰りはみんな爆睡していたようですね。という私も、バンコク〜ソウル間は搭乗直後に眠りについてしまい、離陸したことさえ気がつかなかったくらいです。ソウルでは、乗り継ぎの時間を利用して免税店で買い物をしていた人も多かったようです。そして仙台に着いたのは12時35分、今回参加できなかった青年会議の役員達が出迎えに来てくれていました。ありがとう!
機会があれば、ぜひまたバンコクに行ってみたいと思っています。

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