みやぎ青年海外派遣交流推進研修事業

熱っタイランドプロジェクトみやぎ タイ訪問研修記 (1)

旅行日:2001年2月8日〜12日

この研修事業への参加を決めたのは、97年に私が参加した「みやぎ夢クルーズ'97」の実行委員会として中心的な役割を果たした宮城県青年会議が、今回この研修事業を行うことを知り、パックツアーでは体験できない何かを感じられるのではないのかと思ったからです。なお、この研修事業は総勢28名が参加して行われました。

ソウル経由でタイ王国へ

2月8日、前日泊めてもらったみっついさんの家を出ると、天気はいいものの前夜の降雪で道路には雪が積もっており、一瞬飛行機は飛べるのかな?と不安になりました。みっついさんの車でエスポールみやぎ(宮城県青年会館)へ行き、yukimaroさん・yoshiakiさんと合流。仙台空港へと向かったのですが、その道すがらyoshiakiさんから「tagucchan、団員代表で出発の挨拶をやってくれない?」と頼まれ、空港まで私の頭の中は、何を言ったらいいのかでいっぱいでありました。
空港に着くと、そこには知っている顔がいっぱいありました。実はこの研修事業は、事前研修・本研修・事後研修にわかれており、既に1月20・21日に事前研修(もちろんアルコール有りの懇親会も)を済ませていたからです。
そうこうするうちに出発式が始まり、私の心臓はバクバク。挨拶として「今回の研修で見聞を広げ、その場限りではなく後に続く研修にしてきたい」と抱負を話したのでありました。
さて、今回我々が利用する航空便は、アシアナ航空のソウル経由。この研修に参加したメンバーには海外初体験の人が多く、仙台空港離陸の際には期せずして、どよめき(奇声?喚声?)があがりました。思い起こせば、昔、私にもそういう時があったなぁ・・・。

タイ到着
仙台を13時35分に出発し、タイに到着したのは22時40分(日本時間翌日0時40分)。入国審査を終えた我々を出迎えてくれたのは、先発隊として現地入りしていたmikaさん・旅行代理店のkenちゃんの2人と、現地在住でガイドをしてくれるreikoさん。夜も遅かった事から、早速ホテルへと向かうバスに乗り込んだのですが、そのバスのグリルには何とメルセデス・ベンツのマークが。本当にベンツ製かどうかは定かでありませんが、確かに立派なバスではありました。さて、我々が宿泊するのは、市内中心部に位置し、タイで一番高いといわれる「バイヨークスカイホテル」であります。あっ、誤解のないように言っておきますが、高いのは宿泊費ではなく、地上高のことです。ちなみに私とハッシーさんは、94階建てのこのホテルの34階の部屋に宿泊しました。ツインルームでしたが、その部屋はとても広く、リビングルーム、ベッドルーム、トイレ&シャワールームが独立しており、廊下でつながっている構造でした。インターネットで調べてみると、ホテル公示料金ではBT.3,200/1室ですから約9000円。東京でこのクラスの部屋に宿泊しようと思ったら、確実に5万円はするだろうな・・・。などと思いながらタイでいちばん有名なシンハービールを飲んだ後、眠りについたのでした。  

我々の交通手段となったメルセデスベンツ(?)のバス

バイヨークスカイホテル

アヤタヤ小学校で交流会

2月9日、この日はバンコクから北へ約80Kmにあるアユタヤへと向かいました。まずは公立のアユタヤ小学校へ行き、校長先生達からこの学校の概要を聞いたあと、子ども達との交流会が始まりました。事前研修会で、何をやろうかと一応考えては行ったのですが、私達9名はいきなり低学年の子ども80人を預けられ、思わずパニックに。そして、もうひとつ予想外だったのは、場所が校庭だった事。教室内でやる事しか考えていかなかったのです。とりあえずは半分にわかれ、日本や宮城の紹介をした後、1チームは折り紙で「兜」を作り、もう1チームはめんこ遊びで交流することとなりました。私は折り紙チームとなったのですが、何しろ教えようとしている子ども達は低学年。ほとんどの子がうまくできず、一折するたびに子ども達がきちんとできているかを確認し、できていなければ手を貸してあげる。みんなが兜を完成させた頃には、私のTシャツは汗でびっしょりになっていたのでありました。

界遺産
アユタヤと聞いてピンと来ている人がきっといると思いますが、この地は世界遺産のひとつである「古都アユタヤと周辺の古都」にあたるエリアです。我々は、アユタヤ王宮跡の南側にある王室の守護寺院「ワット・プラ・シー・サンペット」を見学しました。1491年に建てられ、1500年には高さ16mで総重量171Kmの黄金に覆われた仏像が建造されたようですが、ビルマに侵攻された時に仏像も僧院も跡形なく破壊されてしまったそうです。現在は、アユタヤ中期に建てられた3基のセイロン様式のチェディに3人の王の遺骨が納められているそうです。周辺にあるレンガ?は今にも崩れそうなので補強してありました。
この他には、「アユタヤ日本人町の跡」も見学しました。

在タイ日本大使館 表敬訪問
アユタヤからバンコクへと戻り、在タイ日本大使館を表敬訪問しました。大使は出張中との事で、次に偉い公使がタイ王国の概要、政治、経済、日・タイ関係、そして大使館の役割などについて説明してくれました。97年に起きたタイの経済危機の際に日本が行った19億ドルの資金援助や、日本とタイとの合弁会社に対して行った日本企業の増資などへの対応に、タイでは非常に満足していることなどを聞きました。

タイで活躍している日本人との交流会
ホテルへ戻ると、今度はタイで活躍している日本人との交流会です。青年海外協力隊のタイ隊員による基調講演の後、JICA・タイ協力隊員や日本大使館職員たちと交流が行われました。基調講演では、バンコクのろう学校でとても苦労し悩みながらも前向きに活動している隊員の話を聞き、自分はこれでいいのだろうかとちょっと考えさせられました。

夜のタイへ
宿泊しているホテルの周りには、衣料品などの露天が並んでいます。交流会が終わってから行ってみましたが、10時頃までしかやっていないようで、バタバタと帰り支度をしている所でした。その周辺を一周してみましたが、どこも同じ。あまりに行く店が少なかったので、セブンイレブンに行ってみることにしました。やはりタイの物価は安いですね。スナック菓子・カップラーメンは約35円、ビール(350ml)は約60円ですから。調子に乗って私はビールを6本も買ってしまいました。商品を見ていて感じたのは、キャラクターものがたくさんあるなということです。特に私の目にとまったのは「くまのプーさん」が描かれているものです。そのなかには、どう考えてもこの商品に「くまプー」はないだろう!というものにまで堂々描かれ、販売されています。もちろん、そういうものにはDisneyのコピーライト表示はありません。いいのか〜??ちなみに写真のnissinミニカップヌードルには当然コピーライト表示がありました。お値段はBT.9(約25円)也。

バンコク市内見学
タイ3日目の10日は、バンコク市内の見学です。水上マーケット、ワット・アルン(暁の寺)、王宮、エメラルド寺院を見学しました。前回のタイ旅行の時には、水上マーケットには行きませんでしたので、楽しみにしていました。生活必需品や食料品を売るものが多く活気に満ちたものだろうなと想像していたのですが、その期待は見事にハズレ。ほとんどがおみやげ品で、それもかなりの高価で売られており、すっかり観光化しているのです。まぁ、こんなもんだという雰囲気だけは味わってきましたけど、ちょっと不満は残ったのでありました。そして、前回行ったときに修復工事中だったワットアルンは遂に工事が終了していました。いったい何年かけてやっていたのでしょうね??王宮・エメラルド寺院は前回も行ったので、詳細は割愛します。写真が見たい人・概要を知りたい人は前回のタイ旅行記をご覧ください。
さて、我々は王宮で大変なものの歓迎を受けてしまいました。それは、豪雨です。この時期のタイは乾季なので雨は少ないはずですが、スコールのような強い雨が長時間降りつづけ、私達は1時間以上も足止めを食ってしまったのです。聞くところによると、この時期にこんな雨が降るのは、世界的に起きている異常気象のひとつではないかといわれているそうです。この足止めの影響で、予定していたワット・ポーには残念ながら行けなくなってしまいました。(私は前に見ていたからいいのですが・・・)
みんなずぶ濡れになりながらも、やっとの思いでバスに乗り込むと、すぐに昼食の中華レストランへと向かい、そこで温かいスープやホットの紹興酒で、冷えきった体を暖めたのでした。

道路が冠水したので靴を脱ぎ裸足になる団員

雨で冷えた体にはホットの興酒が一番 !!


                    
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