ソウルの旅

旅行日:2000年1月29日〜31日

 男人で韓国のソウルに行きました。噂には聞いていたのですがソウルは超寒かったです。雪はないのですが、この季節の最低気温は−10゜Cくらいまで下がります。
 
 出発がその日だというのに、朝まで飲み明かしたしまった
tagucchanが目を覚ましたのは午後30分。新宿から予約していた成田エクスプレスの時間には間に合いそうもなく渋谷駅で次の電車に変更するというバタバタでその旅は始まったのでした。何か忘れたものがありそうだなと思ったら案の定。デジカメ用に充電していたニッケル水素電池を見事に忘れてしまい、成田空港でアルカリ電池を10本買い込むハメに。アルカリ電池だと持ちが悪くすぐに使えなくなるため、このくらいは必要なのです。そして成田空港18:10発のUA881便でソウルに出発、金浦空港へ到着したのは20:45分。とりあえず、空港からタクシーで宿泊先のホテルロッテに向かう。約40分くらいで到着し、早速街へ繰り出したのですが、もう夜が遅く観光客たちが立ち寄るような店は閉店していました。そこで思い切って地元の人たちがよく行くような焼肉屋さんに入ったのですが予想どおりメニューが全くわからない。英語も通じないようです。身振り・手振りでようやく焼肉が食べたいことを理解してもらい、もちろんビールも注文。あ〜、今日も飲んでしまった!!ここをはじめ今回の旅行期間中、ビールを注文したら必ずOB Lagerというブルーのラベルのビールが出てきました。韓国での超スタンダードなのでしょうか?周りをキョロキョロと見渡すとこの店は禁煙ではないようなので、灰皿を頼んだところ、吸ったら床に捨てろということのよう。ふと床に目をやると吸殻やらおしぼりの入っている袋など、ごみ箱に入ると思われるものはみんなそこにあったのです。韓国ではどこの店もそういうシステムなのでしょうか?
 さて、韓国の焼肉ですが、肉単品で出てきてそれを焼いてタレで食べるのではなく、肉にはあらかじめ味付けがしてあり、焼きあがったらいっしょについてくる葉のようなものにねぎ、みそ、にんにくなどといっしょにそれをはさんで食べるようです。こうやって食べるんだよと店の人が試しに作ってくれたのをまねてやってみたところ、ん〜うまい。
人で人分くらい食べたと思います。もちろんキムチもついていたし辛くて冷たいスープもついていて大満足。最後はごはんも食べたような気がします。この日の夕食はひとり3000円くらいでしたかね。これを日本で食べたらきっと倍はするんでしょう。
   翌日は観光です。まずは、朝食を食べにお粥専門店に行き、私はアワビ粥(
12,000ウォン也)を食し腹ごしらえができたところで、ソウルタワーへ。海抜265mの南山公園にあるソウルタワー。この南山公園へはロープウェイで行きます。タワーの高さは240m40分で周するタワー展望台からはソウルの街が一望できます。そしてこのタワーは夜になると色鮮やかにライトアップされます。そこからタクシーで南大門へ。1938年に都の城門の一つとして建てられた朝鮮王朝の代表的な建物です。石造りで真ん中がアーチになっていて、その上に木造二重楼閣があります。周りの高層ビルにも決して引けを取らない堂々とした門です。韓国の国宝第一号だとか。そのすぐ傍らにあるのが南大門市場。規模は東大門市場には劣るようですが、地元の人や観光客でにぎわっています。朝鮮王朝時代から約600年の歴史を誇り日に50万人もの人たちが行き来するそうです。食料品からアクセサリー、衣料、革製品、日用雑貨まで多彩な品揃えです。いっしょに行った人はここで韓国焼のりなどおみやげをどっさり買い込んでいました。

 

 そして昼食。石焼ビビンバを食べました。私は以前にも釜山でそれを食べたことがあり、本当の食べ方(グッチャングッチャンにかきまぜて食べる)を知っていたので、その時を思い出しそのとおりにしたのであります。やはりここでもビールを飲んでしまいました。観光ですもの、そのぐらいは許してください。それにしても韓国で食事のできる所に行くと必ずキムチが出てくるんですね。私は大好きなのでみーんな食べたのですが、韓国の人の中にはキムチ嫌いの人はいないのかな?と要らぬ心配までしてしまいました。ここで一つ韓国の食事マナーについてお話しましょう。日本では器を持たないで食べると行儀が悪いといわれますが、韓国は全く逆で器を持つのが行儀悪いそうです。そうとはわかっていても、ついつい持ちたくなってしまうんですよね。さすがに焼けるような熱さの石釜を持とうとする人はいないと思いますけど・・・。
 次に向かったのが景福宮。古代故宮のうちの
つで1932年、都を開成からソウルに移す際に正宮として建てられたそうです。当時は広々とした宮内に200棟を越える宮殿や楼閣が立ち賑わったようですが、1952年の壬辰の乱で焼失。現在は1868年に再建された勤政殿や慶会楼など10棟あまりが残されています。

 
勤政殿                    慶会楼

 この景福宮の敷地内にあるのが国立民族博物館です。屋内の展示面積2224坪に、4300余りの遺物が展示されています。とても広くてひとまわりすると疲れてしまいますが、韓国民族の暮らしぶりを見ることができます。この博物館の前の出店で発見したのが「ふなやき」。それは日本の「たいやき」とほぼ同じ。思わず買ってみんなで食べたのでした。

 
国立民族博物館                 ふなやき

 まだ夕食までには時間が早かったのですが、みんな疲れ果てホテルに戻りました。私はしばらく休憩したあと隣のロッテデパートの地下にあるロッテリアに行き、プルコギバーガーなるものを食したのでした。出発前に何かの本に書いてあったのを見てぜひ食べてこようと決めていたのです。でも買いに行くときは、ちょっと緊張しました。韓国語が全然わからないのによく行ったものだと自分でも思います。メニューを指差して「this one」といったら、理解してもらえたのでラッキーでした。苦労の末に買ったそのプルコギバーガーは要するに日本でいうと焼肉バーガーでした。味はとっても美味でしたよ。それにしても韓国にはコーヒーというコーヒーがないんですね。ロッテリアで買ったコーヒーも、ホテルで飲んだコーヒーも麦茶を思いっきり濃くしただけじゃないの?というものでした。コーヒー中毒の人が行ったら大変かも。
 そしてこの日も夕食は焼肉です。骨付きカルビも食べたのですが、プルコギの方がおいしかったです。お酒は「眞露」。日本で売っているそれとは違い、300ccくらいの透明なビンに入っており、飲んでみると甘味があってストレートでも飲めるとてもおいしいお酒で、おみやげに買って帰りたいくらいでした。そして仕上げは冷麺。盛岡に長いこと住んでいた私にとって、やはりこれは食べないわけにはいきません。水冷麺が出てくるか混ぜ冷麺が出てくるか(詳細はこのページにあります)楽しみにしていたら水冷麺でちょっとがっくりでしたが、しっかり全部いただきました。
 そうそう、ホテルの近くにソウル市庁舎があるのですが、そこからホテル周辺までは夜になるときれいなイルミネーションが現れます。

 
昼の市庁舎           夜の市庁舎周辺

 さて、ホテルに戻ってからは、地下にあるディスコに行ってしまいました。ディスコなんて何年ぶり?いや、もしかしたら10数年ぶりだったかも。
 翌日は朝
時にホテルをチェックアウト。帰国の途についたのでした。