古来の日本文化には「儚さ、滅びの美学」があり、米作農耕民族である日本人は昔から土と慣れ親しんできた。一方、現代人は「無機質感」「喧騒な社会」という環境に閉じ込められ、「切迫感」「不安」を感じている。土で創造した物は、時間の経過で滅びていく中に、人間の弱さと類似した部分があり、同調、共感させるものがある。土から人間にとっての癒しの場を創出することができ、息が詰まるような現代で、私たちの家族のような身近な素材があるということに安堵できる。朽ちていくからこそ大切で、また新しい誕生を期待させる美しさがある。「土」の伝統的な工法の再認識と伝承を通じ、更なる技術の進歩を目指すとともに、日本文化の再発見をしていきたい。
イエメンの城壁都市シバーム、中国の万里の長城、ジェンネのモスク、モロッコのアイト・ベン・ハッドの土の建築群といった世界遺産や、法隆寺の塀にみられる版築(土を突き固め積み上げていく技法)や日干しレンガという土を積み上げる伝統手法で土の家・塀・ストリートファニチャー製作を企画し、研究開発する。
耐震性の検証・・・学内(愛知工業大学)の振動実験機にて実験を積み重ねデータ作成と耐震性の向上を図る。
耐久性の検証・・・万里の長城西地区にある版築の城壁が2000年以上の存続していることから現代技術にて研究開発を試みる。
また、土という自然界で無限大ともいえる資源の利用法を研究テーマにし、自然破壊の阻止とエコロジービジョンの啓蒙を社会に対しアピール活動する。
版築の家の温熱環境測定-----------室内の温度湿度、及び屋外のそれを時刻歴で測定しました。
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温熱湿度測定作業 |
今日は屋根の完成です。室内からの撮影をしてみました。 |
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躙り口を室内から |
屋根板張りを室内から |
今日は屋根の製作です。杉板30mmを2枚重ねして、間にルーフィングを挟み込みました。 |
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屋根板張り作業 |
ルーフィング貼り作業 |
今日は型枠の取り外しです。慎重を期して中段の型枠のみを残しました。きれいな版築壁の断層が出てきました。
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作業その2 |
作業その3 |
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型枠を取外し状態 |
まだ生乾きの肌がとてもきれいに現れました。 |
版築壁突き作業も佳境に入ってきました。この後土が乾けば、型枠外し作業に入りますが、楽しみになってきました。
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版築壁突き作業 |
作業その2 |
作業その3 |
今度の家造りは 木軸の中に版築壁で作った茶室にチャレンジです。柱は桧150mm角で屋根は30mmの杉板を葺き、床板も同様です。
木軸に型枠を取付け 土を突き固めていきます。その後、木の厚板の屋根を取付けます。
出来上がれば 温熱環境測定に入ります。 |
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先輩たちも手伝いに来ました。 |
作業その2 |
作業その3:女子学生もドリルにチャレンジ |
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版築壁の型枠です。 |
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版築壁には貫も入れました。 |
版築壁の茶室造り (H23/1/15,16) 活動記録 |
木造と版築壁を組み合わせた茶室造りのチャレンジを始めます。
まずは版築で基礎造りからスタート。 |
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雪が降り サム!! |
基礎の床付け作業 がんば!! |
このあと版築基礎を造ります。 |
愛知工業大学・大学祭テクノアドベンチャー (H22/10/10) 活動記録 |
愛知工業大学・大学祭テクノアドベンチャーのイベントに参加しました。版築円筒形ブロックをキャンバスの一画に羅列したインスタレーションをしました。
この空間を体験した見学者の行動把握とその心理分析を目的としました。 |
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版築円筒形の羅列 |
版築円筒形の羅列 |
版築円筒形の羅列 |
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円筒形ZoomUP |
家族の見学者とメンバー川口 |
こども達 |
平成こども塾ワークショップ(H22/08/25) 活動記録 |
平成こども塾ワークショップ(H22/08/18) 活動記録 |
この夏休みに平成こども塾(愛知県長久手町)で学童対象に土のプランター作りのワークショップをしました。
わいわい作業をしている様子です。
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平成こども塾全景 |
はじめの挨拶 |
学童たちの作業風景 |
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学童たちに作業指導 |
みんなでわいわい |
学童指導その2 |
ついに版築の家が完成しました。2帖足らずの室内空間ですが、夏は涼しげなとても居心地の良い部屋となりました。
オープンな部分が多いので冬はどうかな。でも日差しのいい日は温かそうな気がします。 |
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土のブレンドと石灰の攪拌作業の後、型枠の中に土入れと突き固め作業です。これは根気が必要で地道な作業です。 |
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新しく岐阜県関市からまさ土を 4t 搬入しました。これを山土とブレンドして使います。
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いよいよ版築での家造りをスタートします。がんばります。 |
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まずは基礎造り |
版築同様、ひたすらつき固め作業 |
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版築インスタレーション |
感じとるのはその人の感性 |
並ぶ版築と版築入りの手作り紙袋 |
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人の足跡もある |
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持ち帰られた版築もある |
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どうぞご自由に |
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版築材料いろいろ |
土の配合と撹拌 |
版築キャンドルに火を灯す |
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土突き固め作業 |
土キューブ完成A |
土キューブ完成B |
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版築のフラワーポットの試作をしています。 |
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失敗かなー |
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H21年度 ミーティングが始まりました。昨年頑張ってきた面々です。今年の活動企画を議論中。
昨年度の委員と年間作業の引継ぎも行いました。
また楽しい一年にしたいです。
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昨年の副委員長 |
昨年の委員長 |
今年の企画長 |
今年の委員長 |
今年の副委員長
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今日は愛工大キャンバスにある建築防災センターの振動実験機で振動実験をしてみました。室内2.5m四方、天井高2mの建物想定で四週版築壁1/5サイズの模型を阪神神戸大震災・能登半島地震・新潟中越地震の地震波を増幅させて振動してみました。
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製作場から実験室まで型枠にいれたままで運びました。200mほど距離の中に坂もあるので慎重に運びました。
これでも200Kgぐらいあります。
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振動台にのせた処です。
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振動機PCの設定準備です。
1次元の振幅式の振動機ですが過去の地震波を再現できます。 |
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振動を始めました。 |
写真位置で振幅幅がわかるでしょうか。
振幅を段階的に増幅させて振動させました。 |
阪神神戸大震災・能登半島地震・新潟中越地震の地震波をそれぞれ増幅振動させたのでついにクラックがはいりました。 |
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それぞれの地震波を重ねるごとにクラックは拡大されもう決定的破壊状態になってしまいました。 |
終了後の破壊状況を観察。
初期クラックは竪には入り、かなり振動幅拡大してから横クラックが入りました。
当然上積み式の積層なので、横せん断破壊がくると思っていたので意外でした。 |
破壊した実験模型は 運搬中ばらばらになってしまいましたが、製作場にもどして そっと据え付けました。
なぜか この壊れた模型に愛着があり、表情豊かな造形物となりました。
実験データは初期段階で、まだまだこれからの積み重ねです。 |
製作した版築壁に初雪カズラ(ツタの一種)を植えてみました。旨く育つかなーーー。
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版築壁に初雪カズラ(ツタの一種)を植えました。 |
かわいい草です。
硬い版築にドリルで穴をあけて植えてみましたが掘った穴は小さいので旨く育つかがやや心配です。
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壁の足元にも植えました。 |
振動実験のための準備作業を始めました。版築壁の型枠作りです。
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振動実験用版築壁の型枠製作(1) |
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振動実験用版築壁の型枠製作(2) |
版築土のモールド圧縮実験を行いました。
版築は、消石灰、にがり、砂、砂利の配合で、強度が異なるため、どの配合が一番強くなるのかを、圧縮実験により調べる。にがりは統一して5%とし、消石は、5%、10%、15%の3種類、そして砂利は、0%,25%、50%の3種類で、それぞれ配合を変えたもので実験した。
実験は、土木工学科の4年生の力を借りて行った。土でできたモールドは、圧縮には耐えることができたが、引っ張りの力には弱いということがわかった。
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モールドの圧縮実験のスタートです。 |
計測風景(1) |
計測風景(2) |
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モールドの試験前・後 |
試験に参加した版築メンバーと試験作業をしてくれた愛工大土木工学科4年生 |
実験室はいろいろな圧縮・振動実験機械でいっぱいでした |
今日は建築計画研究室の中で版築土を圧縮試験用にテストピース作り作業です。
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ごちゃごちゃの研究室で夜間まで作業が続きました。
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土を振るいにかける作業 |
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振るいにかけた土の計量作業 |
テストピース作成 |
同左 |
版築壁の型枠をはずしました。型枠跡と突き固めの層の模様がうまくでました。H1000*W1600*D350のサイズです。
初めての築造にしてはうまくできたと思います。次はもう少しサイズの大きいものに挑戦してみたいです。
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型枠をはずした版築壁 |
同左:UP |
同左:小口側です。 |
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全員ではないのですがここで Vサイン |
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学祭が始まり、その展示風景です。みんなが頑張ったおかげで 思っていたより反響があり、いろいろ訊ねてもらいました。
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学祭展示場風景 |
版築アピールパネル |
版築壁完成模型 |
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版築20センチキューブ |
版築キューブの型枠展示と破壊試験用テストピース |
版築で作った照明器具 |
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版築キューブのキャンパス展示 |
同左 |
版築壁は残念ながら乾かず型枠のまま |
愛工大の大学祭(H20/9/11〜9/12)に版築作品展示をします。興味のある方は是非見学にきてください。
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夜中まで模型作りにがんばりました。 |
型枠に土詰め作業 |
型枠からはずした処 |
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土で作った照明器具を点灯してみました。 |
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遊び写真 |
大学祭(H20/9/11〜9/12)前で頑張りました。
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ベンチ用の土ブロックを型枠から外しました。 |
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今日は女性達の頑張りです。 |
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土の撹拌が重作業です。 |
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版築壁型枠の植物油塗り作業 |
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各自それぞれの作業が進んでいます。 |
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* 夏の暑さもすぎ 今日は作業しやすい天気となりました。
版築作業もいよいよ実践に入って、みんなの顔がいきいきとしてきました。
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ふるいで仕分けた土 |
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石灰の撹拌作業 |
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土のゴミとりと撹拌作業 |
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* 土キューブでイスを作ってみるつもりです。
座れるイスになるのかどうか?
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20センチ土キューブの作成作業 |
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土キューブの突き固め作業 |
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版築壁の型枠製作 |
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版築壁の床(とこ)堀り作業 |
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作業 全体風景 |
* 採取した土のふるいわけ作業が毎回続きます。
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がんばれ松下君。がんばれ松下君。 |
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土のふるいわけ作業 |
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土の照明器具を作ってみようか。 |
版築の試作キューブ第1号の型枠を外しました。
想いのほか かなり硬くできてます。
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同左 |
* まだまだ思考錯誤のテストブロック作成 が始まった。
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みんなで談義しながらの土を型枠に入れる作業。 |
まだまだ余力を見せている突き固め作業 |
土の重量計測作業 |
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土と石灰の撹拌 |
突き固め前の土と砂利の配合 |
突き固め過程の土 |
愛工大キャンパスで各種の土を採取して、目視による成分比較をしてみました。まだスタートなので学術的成分分析までにはいたりませんが。
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採取した土と場所区分 |
同左の土を水中沈殿にて粘土分と砂分を分離させ成分比較をしてみました。 |
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初期ミーティングの風景(H20/6/11)
版築・日干しレンガの資料や土で出来ている街や土塀の資料などを収集し話しあいが始まった。 |
ミーティング資料
調べ集めた版築、日干しレンガ、土の建築・街の資料etc |
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H20/8/3ミーティング風景A(H20/8/3)
ワークショップ組織づくりの打ち合わせ |
H20/8/3ミーティング風景B(H20/8/3)
版築技術・手段・工程の打ち合わせ |
*参考写真の一部にWikipedia他関連HP中の写真を掲載させてもらいました。
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