切り出し(小刀)は鍛冶仕事の基本です。
有名な刀工も弟子の頃は切り出しを作って鍛冶仕事の練習をします。
鍛冶仕事とは?
・火の中で柔らかくした鉄に硬い鉄を貼り付け、伸ばしながら形を作っていく作業の事です。
準備する材料・道具例
- 生材1枚(SS) 、ハガネ材1枚(SK)、ハンマー、鉄の固まり(平らな面で長方形な物)、炭(バーベキュー用で構いません)
- ドライヤー(熱で溶けてしまうので古い物がお勧めです)、ヤスリ(写真中央右)、はし(熱い物を持つ道具、写真中央左)
- 七輪、ホウ酸(別名=ゴキブリ団子、目の洗浄にも使うようなので薬局に売っています)、糸ノコギリ(鉄用)、以上です。

加工手順
- 七輪に炭を入れドライヤーで燃やし一気に火力を上げ、真っ赤になったらその中に生材SSと鋼材SKを入れます。
- 赤くなったらハシで平らな鉄の上に乗せSSとSKの間にホウ酸を撒き重ねて崩れないようにまた七輪に入れます。
- しばらくするとパチパチと火花が出てきますのでそのタイミングでゆっくり取り出して、鉄の上に置いてください 。
- 鉄の上では最初は優しく叩いていき段々強くしていってください。慣れてくれば二枚が一つの鉄の板に成ります。
※注意-叩く時に火花が飛びますので手袋・ゴーグル着用。火事に注意です。

- 鉄の板を叩きながら細長い板にします。厚み、長さ、幅はご自分のお好みでデザインしてください。
- 冷めたらノコギリで先端を斜めに切り落とします。この時にSKが付けてある側を忘れないでください。

- 形が決まったら焼入工程です。七輪の中で少し赤くし素早く油に入れ5秒後に取り出し冷します。
- その後七輪の炎に10秒ほど当ててあとは冷えるのを待つだけです。仕上げは砥石で研ぎます。

- ここまでの工程が出来るようになったら確りと鍛接温度や焼入れ温度など詳しく勉強してお気に入りを作ってください。
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