佐藤幸吉プロフィール
s.21年盛岡市生まれ
19才より29才まで船の司厨手として世界各国、日本各地を回る
22才のころ、満州馬賊王と言われた小白竜こと小日向白朗氏の門下生となる
29才で下船、盛岡に大陸料理店「馬賊」開業
39才、県下で初の自然食レストラン「菜根亭」を始める。二店舗ともアメリカ、イギリス版
「地球を歩く」(JAPAN)に掲載される。
40才の時に自己啓発研修、内観に出会う。自己探求に目覚め、各種研修に参加
42才で二店舗を譲渡し、早池峰山麓の山村の曲り家に移り住む。
予約制のレストランと吹きガラスの工房を始める。
第1回「東北ガラスアート展」出展、奨励賞受賞。
「いわてむらおこし提言」で論文賞を受賞。
48才 大迫町の要請で町おこしの目玉としてのガラス工房とレストランを併設した
体験工房「森のくに」の設立に参加。建物のデザインと企画運営を担当。
理事長になるも3年ほどで退職。
51才 花巻市に自家菜園とガラス工房付きのレストラン「星耕茶寮」を開業。
57才 知的障害者施設ルンビニー苑の作業所とし、アンテナショップ、アートギャラリー
織り工房拭き漆工房を併設した「るんびんぃ広場」を企画、レストラン部門
「自然房」を担当。
その間に衣川村の茅葺の農家レストラン「んめぇがすと」(おいしいよの意)の
デザイン、企画、開業のアドバイスを手がける。
「森のくに」の時に学んだ、行政の事業には個人的なプチアドバイスによる大きな
効用の必要性を感じ、街づくりギルド「ペネタ舎」を設立。代表理事となる。
衣川村大平地区の中山間地活性化のアドバイスや
大迫町TMO街づくりなどを手がける。
59才 ギャラリー「彩園子」にて《工作展》 61才 大迫町の山村、南部曲り家(自宅)にて「星耕茶寮」再開
著書「雨ふるよし 風ふくよし」(リヴァーブックス刊)
任天山人
工作は心地よし
ベニヤ板でパネルを作り、英字の新聞紙を貼ってキャンバスの出来上がり、手元にある雑誌から気に入ったシーンを切り取って適当に貼ってみます。特に計算をしたり考え込むようなことはしません。まったくの行き当たりばったりの作業です。頭の中や心は空っぽです。
色々なものをパネルに貼り付けているうちに、自分の中にある完成という基準に向かって手や足が勝手に動いていくように思います。まるで花をつぼに生けている時と同じようです。どう足すかどう引くか、その感性のまま流れていく時間が何とも心地よいのです。
「敗者復活」シリーズ
そんな訳で手元には捨てきれないでいる家電の基盤が山になっている。
よく見てみるとなかなか緻密な模様で美しい。色々と見ているうちに気付いたのだが、年式によって色や形に違いがあるのだ。今私たちは不要だからとして惜しげも無く何気なく捨てているものの、たかが基盤の一つでも作品にして後世に残しておけば、いずれはこんな物でも骨董価値が付くのではないか。いや、それほどの価値がないにしろ、今の若い人連がじいさんばあさんになった時、「私が昔工場で働いていた時に手がけた何年式の部品じゃよJなどと言っては、昔を思い出して懐かしんでくれるのではないか。そんなことを思って私は一人にんまりしたのである。
それからというもの、私の手元には1点2点といつのまにやら「敗者復活」シリーズが増え続けているのである。
マガジン パネルシリーズ
敗者復活シリーズ
敗者復活シリーズ
東北ガラスアート展入賞作品
工房
山海関 万里の長城にて 1965年
星耕茶寮にて 2006年
ボトルらんぷシリーズ(漆塗り台)
ボトルらんぷシリーズ(吊り下げタイプ)