地元の話題

笹生川ダムから見た姥ケ岳

旧西谷村にあった、水没した小沢集落跡を訪ねる H20.4.12
大野市中島公園では春の準備で忙しそうです。その横を通り抜けて笹生川沿いを奥に進みました。渓流釣り
の車でしょうか、いたるところで止めてありました。今回の訪れるところは、かって山奥にあった山村集落の
小沢です。笹生川ダムの完成(S32年)と共に水底に沈み、今では道から遠く離れた奥地にと追いやられ、万霊碑
もダムの近くへ移転されて、全くといっていいほど行く人はないようです。船にでも乗っていけば行けますが。
さて細ヶ谷を途中まで車で入り 後は徒歩で林道をひたすら歩きます。林道は小沢集落跡とは違う方面に向いて
いるので途中から藪こぎで集落跡を目指しました。林道1時間 藪こぎ1時間でようやく笹生川ダム湖畔の小沢に
着きました。雪が林道ではところどころに残ってましたが ここではキクザキイチゲやカタバミが咲いていました
いにしえの昔から続いてきたであろう集落の痕跡を探しましたが。電柱の線あとなどわずかに残る程度でしーんと
静まりかえっていました。集落跡からは雪の姥ケ岳を見ることができました。

荒島岳と鳥

下打波で見かけた猛禽類と荒島岳 H20.2.11
真冬に打波に入る人はほとんどいない。東勝原までは開けているが、それから奥は道路の山際、傾斜が急
で、積雪が多ければ雪崩の心配が付きまとう。それでも除雪車は下打波の中神地区まで入り道はきれいに開いている。
この時期に来る人は猟師である。今日も出会ったし、山中での発砲音も聞こえてきます。晴れわたる青空、下打波
から振り返って眺める冬の荒島岳は圧巻である。打波を見下ろしている。そして、ここに鳥がたくさん舞っていました。
しばらくシャッターチャンスを待ち、荒島岳と鳥を同じ画面にゲットしました。鳥の種類はわかりませんが、たぶん
トンビでしょうか?それにしても多くいます。偶然、川原を覗いたところ数匹が一斉に飛び立ちました。残っていた
のはスペアリブ2切、きっと猟師が捨てていったのでしょう。雪の上には足跡があります。私も近くでユキヤナギが
あり川原へ下りて採ってきました。川の水はとても冷たくて澄んでいました。近くにフキノトウが一つ芽が膨らんでいて
春の足音がそこまで近づいてきた感じです。

花火と亀山城

越前おおの冬物語 H20.2.2
最低気温がこのところマイナスが続く大野です。昨年暮れに降った雪は市外地では少なく、一方、スキー場は
ほどほどに残り交通の便もよく、連日の気温の低さとあいまって、賑わいを見せています。そんななか
町の中では、今日と明日越前おおの物語と銘打って祭りが開かれています。雪見灯篭が七間通りに並び
豆まきも行われます。花火が亀山の麓から打ち上げられ、亀山城のライトアップとうまくマッチして
冬の暗闇にきれいに浮かび上がりました。明日は雪見灯ろうの中で朝市が午前8時から開催されます。
雪の下で保存されてきた野菜はこのときに売られます。雪と朝市とおばちゃんたちの声がひときわ輝く瞬間です

夕日にそまる願教寺山

願教寺山登山 H19.11.3
願教寺山は福井県内では釣鐘型のきれいな山です。標高は1691mですが登るには登山道が無く急な斜面
と笹薮を覚悟しなければいけません。残雪期に石徹白側から登る記録は見受けられますが、福井県側は
本などに崖で登れないと書いてあります。この山を登るには願教寺谷をつめる方法と、今回私が歩いた
コース(写真の赤線)があります。刈込池の遊歩道から願教寺山を目指して幅ケ平に入ります。大きな
岩がゴロゴロ転がっていますが、最近は草や潅木それに蔓が巻き付き歩きづらくなっていました。ガレ
の右の縁を探して登りますがわかりずらくなってます。ガレの最後は非常に危険でしたがロープを使い
笹藪に入りました。笹はネマガリダケでは無く、細いササが密生した状態です。山頂手前に小さなピー
クがあり写真ではそれまでしか写っていませんが、山頂はまだ少し奥です。とんがり山なので展望はす
ばらしく良く360度見ることができます。笹薮がないわずかな場所に三角点はありました。登り5時間でした

平家平のブナ

平家平の黄葉 H19.10.21
福井県大野市の平家平は巣原集落から奥にあり、高さ650〜900mぐらいまではかっての開拓地跡です。
そこにゲートがありそれから先がブナ林となっています。今年は黄葉が遅くてここの付近でもうすぐ見ごろ
です。今回はこれより奥、姥ケ岳登山道の草刈です。かなり潅木が生い茂ってきて、身体にこする状態に
なっている場所もありました。二人して作業をしていると登山者が3名通り過ぎていきました。山頂からは
屏風山や荒島岳はもちろん見えましたが白山は見えませんでした。後からの情報では、このとき白山や
三ノ峰では初冠雪があったそうですが、きれいな雪をいただいた景色が見られなくてとても残念でした。
姥ケ岳には伝説があり、かってふもとの細ケ谷に集落で疱瘡がはやり、おばあさん一人を残し皆、死んで
しまいました。おばあさんは麓の村々を下り助けを求めましたが、ようやく上、下笹又集落の人たちに
助けられたそうで、姥は土地をお礼に譲り、笹又の飛び地が今でも姥ケ岳の麓にあるそうです。

福井岐阜県境の仏峠

上穴馬と岐阜県境にある仏峠 H19.9.8
国道158号の九頭竜ダム湖に箱ケ瀬橋があり、それを渡りすぐ左に折れて上流へと進みます。
やがて荷暮集落に入ります。このときはここで、何人もの村人に逢いました。更に奥へいくと 
木出しをしています。周辺の木々の伐採をしているところでしたので、車が頻繁に通るのでしょう。
道が草も少なく走りやすい状況で、行き止まりから歩くこと10分ぐらいで仏峠に着きました。
崩れていた地蔵さんの祠、文化の年号が刻まれている標柱は傾き、人がほとんど訪れていなかった
ところでしたが、近々大野市内の人が何回も足を運び、それらを直し、さらに石に峠の銘を彫り
一輪車で運び上げました。セメントで土台も築き上げています。造花ですが花も供えてきれいに
なりました。地図で一度探し出して訪れてみてはいかがでしょうか。岐阜県側からもかなり奥まで
伸びているようですから、ここからでも良いと思われます。

梅雨時期の伊勢峠

中島公園から箱ケ瀬橋を走る
大野〜箱ケ瀬橋〜伊勢峠〜中島公園キャンプ場〜大野
 H19.7.14
大野市街地から出発したのは10時で雨降りの中でした。途中の五箇公民館に立ち寄り絵画教室を
見学して、次の九頭竜道の駅でマイタケ弁当を購入、そこでは詩吟の大会をしていました。独特の
節回しにしばし聞き入っていました。さて雨は台風の影響でやむ気配も無く、箱ケ瀬橋から県道の
大谷秋生大野線を走ります。ちょうどこの県道の草刈をしているところでした。小さなトンネルや赤
く塗られた伊勢橋のアーチがとてもきれいで雨に濡れた木々の濃い緑と、ほどよく溶け合っていま
した。伊勢峠は天井までもが天然林に覆われていてとても神秘的なところです。傍らには地蔵さん
がひっそりとたたずんでいます。今日は一日中雨の中のドライブでした。
どのダム湖も水は一杯に溜め込んでいました。笹生川ダム湖の中には一つだけ島があります。
丸山の山頂部だけが水面から出ているので通る際は注意をして見ていただけるとおもしろいです。
越美北線全面復旧

越美北線全面復旧
最もにぎわっていた鉄道グッズ売店
 H19.6.30
2004年7月18日の福井豪雨で流された鉄橋は5基で、3年後にようやく廃線の危機をのりこえて
今日運転再開をしました。大野駅前では「名水特産市」が開かれてワイン、味噌、しょうゆ、あ
られ、半夏生サバなどが売られにぎわっていました。そのなかでも特に人気のあるのが、鉄道
マニアがたくさん並んでいた鉄道グッズ販売店でした。趣味のある人にはたまらないほどのお宝
で注目をあびていました。乗り換えの不便がなくなり、多くの人が便利にはなりましたが、自動
車で移動する人がほとんどで、今後福井中心市街地によほどの魅力を作らない限り、利用者は減
っていくでしょう。大野の魅力はなんと言っても自然の豊かさを身近に感じることができるとこ
ろです。生命の維持に大切なおいしい水、その家庭料理は市民の誰もが自慢してもよいでしょう
水戸天狗党が残していった日本地図

水戸浪士武田耕雲斎が大野に残していった大地図 H19.6.12
きょうは大野市木ノ本地区の集会場において、水戸天狗党武田耕雲斎一行が木ノ本杉本家に宿泊
したとき、記念に贈ったとされる二枚の大きな日本地図を見る会が行われました。大きさは3.7m
×2.7m、もう一枚は4m×3mあります。二枚合わせれば東北地方から鹿児島県までがすべて見ら
れます。天狗党は約800〜1000名もの集団で京都に尊皇攘夷論をかかげ、進む途中行く手を阻ま
れて大野市に入りました。200名ほどの大野藩士では歯がたつこともなく、話し合いの末、軍資金と
道案内を立てて池田へと向かわせました。そのときとう留していた一行を暖かくもてなしたという
ので地図を置いって行ったそうです。福井岐阜県境の蝿帽子峠を越えて来たのは12月4日です。
西谷村にある各集落の民家や橋などは大野藩の命によりすべて焼き払われてしまいました。冬の
さなか、村人たちはたいそう困った事でしょう。しかし一行は笹又峠を越えてやってきました。

木根橋集落

山里の面影が色濃く残る北谷の木根橋集落 H19.6.9
勝山の谷峠へ向かう国道157号線の脇に木根橋集落があります。小原集落の手前にあたります。
小原は赤兎山に登る途中にあって目に留まる集落ではありますが、ほとんど住む人もいなくなり
倒壊家屋も目立ってきました。そことは対照的に木根橋集落には人も住んでいてわたしたちが
昔を思い出すに十分な雰囲気が漂ってきます。集落内には段々畑があって、田植えの終ったとこ
ろです。畦には大豆が植えられていました。どの家にも薪が積んであって、煙の出ている家が
何軒もあります。集落内を歩いて写真を撮っていると声をかけてくれる村人、おばあさんはナイ
ロンシートに付いた泥を道路脇の小川で洗い流していました。ハサギの積んである小屋、秋
にはハサで稲を乾かしているとか。ジャガイモやとうもろこしの畑の草取りをしている菅笠の老
人、まだまだここは長生きのできる山里集落で勝山のお宝です。

大きな滝をのぼる

まだゼンマイが生えている山奥 H19.5.26
打波川の支流をさかのぼり、さらにその沢へ入っていきます。すでに標高は1000mを超えます。
滝が目の前に迫ってきました。2段になった大きな滝です。地元の人はごようだんと呼んでいる
谷にある滝だと思われます。高巻をしていると岩壁にヒメシャガが可憐な花を咲かせていました。
源流部にさしかかると、ウドとともにゼンマイが顔を出していましたが、今年は雪が少なくて
かなり大きくなっていました。それでも小ぶりのゼンマイを採ってきましたが、急な斜面に出て
いるゼンマイは手がとどかなくて、残念です。それでもいいこともありました。雪がすべてなく
なっていたおかげで、沢には水芭蕉がたくさん可憐な花をつけています。水芭蕉を愛でながらの
ゼンマイ採りです。全く初めての経験です。尾根をのっこして隣の沢に降りましたが、そこでも同
じく水芭蕉が咲いています。厳しい道中とは裏腹に、ここは水芭蕉が楽しめる別天地でした。

輝くこごみ

山菜のシーズンです H19.5.14
七間通りでは山菜フードピアが催され、多くの店が山菜を所狭しと並べて非常ににぎわってい
ました。山へでかけると多くの山菜が目につきます。雪解けすぐのところから最初に採れるのが
フキノトウ、ワサビの葉(この時期に採ったワサビの葉はとても辛味があっておいしいのですが、
花が咲くと辛味がとてもうすくなってしまいます)コゴミ、続いて採れだすのがゼンマイ、コシ
アブラ、トウキチ、ワラビなどで、その後タニフタギ、ススダケで春を彩った山菜のシーズンは
終りをつげます。本にはたくさんの種類の山菜、例えばカンゾウ、スイバ、ハリギリ、アケビの
葉、ハリギリ、イワガラミ、ニリンソウ、モミジガサなど紹介してありますが、どれも採れる量
がわずかであったり、あまりおいしくなかったりと、地元では身近に売ってはいません。
近県の山歩きをしていると大野は非常に山菜が多く目につきます。季節の味と香りを満喫して
自然に優しい気持ちで接していただければ、いつまでも後世に残すことができるはずです。

前投票所有終西小学校

前回の投票所であった有終西小学校 H19.2.20
このたび、大野市議会議員選挙が行われました。当選者は20名、当選した議員さんたち、今
後の活躍に大いに期待したいものです。大野の有終西小学校が取り壊されて、めいりんの里へ
移転しました。これにともなってここからめいりんの里に投票場が変わりました。中には今回
初めてここへ入った人もいるかもしれません。市長選挙のときに写した写真は時がたつにつれ
懐かしくなってくるでしょう。今回の選挙でもいろいろなうわさを耳にしましたね。議員の皆様
市民の方々に詩をひとつ
「 うそくらべ  死にたがる婆  止める嫁 」
大野の未来を本気で語り合ってください。

荒島岳から見た大野市内

今年の冬の荒島岳 H19.1.21
暖冬で幕を明けた今年最初の山登りは荒島岳です。大寒を過ぎたというのに市内の田んぼには
雪がまったくありません。勝原スキー場から登りますが、スキー場は数センチの雪しかなく、
滑れる状態ではありません。歩き始めブナ林に入ると、きれいな踏み跡がありシャクナゲ平を
巻き道で近回り、もちが壁の急坂です。階段やはしごは雪で隠れていますが、ステップがきれ
いに切ってあり、むしろ夏より楽でした。山頂まで3時間20分 アイゼンを付けている人も
少しいましたが、かんじきなどは必要ありませんでした。とにかくきれいに踏みつけられた道
が山頂まであります。えびのしっぽ、風紋などはなく、例年から比べると、3月下旬から4月
の感じを受けました。山頂の積雪はおよそ1mぐらいです。

池田側から登った1300m付近の様子

部子山に車で登ると積雪が H18.12.17
明日からは平地でも雪になるとのことで、どこまで行けるか部子山に向かいました。途中
水海集落にある誠徳寺に立ち寄りました。ここは平家平の麓、巣原集落の人たちのお寺でも
あります。熊河峠に向かう分岐点には看板があり、部子山方面に入ります。もう一度大きな
分岐点に出ました。片方は未開通ですが大野宝慶寺いこいの森に抜ける広域林道です。ちな
みにこれより奥3kmぐらい標高1200〜1300mの等高線伝いに工事が進んでいて、まだ池田
大野境は越えていません。これからは少しづつ積雪があり、とうとう1300m付近であきらめ
引き返しました。雪は10cmぐらいありました。せっかくですので熊河峠方面の林道も入り
ましたが、しかし、ここも奥では積雪がありました。

郷土の歴史本 大野のあゆみ

雪で傾いた柳廼(ノ)社(柳神社)の寄付お願い 一部で歴史問題影落とす H18.11
柳廼(ノ)社(柳神社)は大野市の中心部亀山の麓にあり、藩主土井家を祭っています。
今年の大雪で、社殿が傾き修理が必要となりましたが、氏子が少なく大野市内の全世帯に
寄付をお願いするチラシを配りました。ところで土井家と歴史問題が関わっていて、寄付を
心情としてしたくない人がいます。これは、1864年、武田耕雲斎率いる水戸浪士一行が京都
にのぼる途中、蝿帽子峠を越えて大野にやってくるというので、大野はたいへんな騒ぎになり
西谷の集落を燃やして夜営できないようにしました。大野藩の指示で焼かれたので浪人焼けと
して語り継がれています。当時、わずかな補償しかもらえなかった村人の子孫は、かなり大野
にいます。歴史を知る人は寄付をしないといいます。歴史問題は尾を引くものですね。

平家平にある滝

平家平にはりっぱな2段滝がある H18.10.22
黄葉が盛りの平家平の見どころはブナとオウレンのコントラストでしょう。ちょうど今週と
来週ぐらいがピークだと思われます。ブドウの蔓やヤマウルシの見事な赤もとても景色と
溶け合って、秋を演出しています。平家平の隠れた見どころの一つに滝があります。意外と
分かりづらいかもしれません。場所は入口の平家橋から200mぐらいのところで車でも東の
斜面に眺めることが出来ます。春はよく見えますが葉が茂ると見づらくなってしまいます
巣原の古老に以前聞いたところでは、この滝を「タニグラの滝」と呼ぶそうです。二段滝で
滝の直下まで行きましたが、下の滝しか写せませんでした。上は見ることができません。
全景を撮れる場所もどこかにあるでしょうから、水量の多い時期に再チャレンジします。

平家平で採れたマイタケ5kg

大野市平家平にもマイタケが出るぞ H18.9.29
平家平には、昨年、遊歩道が出来ました。車で平家平の入口にある平家橋(巣原橋)の脇に
駐車場があり、そこから車道を50mほど歩くと標識が立っています。横に山道を入ると
すぐに小さな木橋が架かっています。林道まで1500mとかかれています。あと1400m、あと
1300mと100mおきに案内板があり、解説板も数箇所設置してあります。中間地点を過ぎると
ミズナラがたくさん生えています。この木にマイタケが出るので、探したところ、偶然マイタ
ケを見つけました。モタセなど、道の脇でもたくさん生えていたので、自然の豊かな場所だと
実感できます。ちなみに車止め付近から奥に、ことし杉苗を植林されていました。ここ平家平は
自然活動の実践地として取り組んでいたのですが、そこは個人の所有地となっていました

水を抜いたお堀の様子

大野市街地 山王神社のお堀大掃除 H18.9.10
大野日吉山王神社境内の湧き水のあったお堀の汚れが目立つようになり、大野青年会議所が
中心となって、この大きなお堀の水を抜き、泥さらいをしました。この地は戦国時代まで
亥山城があったといわれています。前日からポンプで水をくみ出していくと、中には自転車
やいろいろなものが沈んでいます。その中でまた生き物もいました。大きなカラスガイと
思うものや、モロコが棲んでいましたが、イトヨはみあたりませんでした。地下水も
一部で湧き出していました。これで、まだまだきれいになったとは思われませんが、こう
した取り組みを続けることで市民の意識が変わり、すべての湧水がきれいになってくれる
といいですね

三本の指に入る湧水の多い清水

大野市内 中野清水の水面に漂う水草 H18.6.30
大野はきれいな水で名が知られています。これは大野市街地が扇状地の端にあってちょうど
地下に浸み込んだ水が湧き出る場所にあるためで、名水百選の御清水もたくさんの観光客が
立ち寄っていきます。イトヨはきれいな湧き水に住む魚で、本願清水がイトヨの生息地として
整備されています。ところで穴場の中野清水も市街地の下手にあり水量も豊富、たくさんの
イトヨも住んでいます。しかし、この清水を守る会では水面に浮き上がってくる水草に困って
います。流れの関係ですべてが下流の川へと流れていきません。放っておくとそれが溜まって
しまい腐りますのでしょっちゅうすくい取っています。人工的に流れをつくっていますが、
あまり効果があがっていないようです。今年もたくさんのイトヨが孵化して泳いでいるのが
よく見えます。誰か水草を取り除くアイデアを提供してください。

蝿帽子川の入口

蝿帽子川の取付地点の様子 H18.6.11
 大野市から真名川をさかのぼり、笹生川ダムに注ぎこむ蝿帽子川の取付き地点までは車で
一時間はゆうにかかる。人気の無い川原が車での終点となる。蝿帽子の名前を耳にした人は
少ないと思う。ここの奥にある峠はかって、美濃と越前を結ぶ主要道であったが、温見峠や
油坂峠のように車道は付いていない。そのため地図にもほとんど載らない忘れ去られた峠と
なっている。歴史に興味のある方は水戸天狗党が真冬にここを通過して、敦賀で日本最大の
処刑が行われたことで、ご存知の方もおられるだろう。昨年からこの荒れた福井県側の山道
を整備してかなり歩きやすくなってきました。車の終点には蠅帽子峠道とかかれた小さな石碑
があり、徒渉を何回も繰り返し沢から尾根に取付く地点にも案内板があります。峠までは歩
いて4時間ぐらいです。
打波小池の桧谷を渡渉

白山国立公園刈込池と白滝 H18.5.21
今年の大雪で例年より大幅に車の通行が遅れてしまっている。刈込池に入るのも当然ながら
遅くなる。きょうは最高の天気に恵まれたので私も白滝と刈込池を訪れました。小池管理棟
の担当者も今年から変わり、汗を流していました。さて私たちはまず下小池から白滝を目指
しました。思ったほどに倒木が無く、簡単に桧谷に出ることができましたが、谷川が雪解け
と昨日の大雨で増水して裸足での渡渉となりました。水の冷たいことといったら言葉も出な
ほど、渡りきったところで温まるまで全員が立ちすくんでいました。きれいな一枚岩の白滝
を見て、同じ道を戻り今度は階段を登って刈込池へ行きました。階段を登りきって幅ケ平に
入ると雪が出てきました。ぶなの木に付けてある赤いペンキマークを頼りに刈込池へ到着です。

大野市経ケ岳山頂

経ケ岳山頂で大野・勝山が握手する H18.5.14
福井県山岳連盟、各地元山岳会が主催して福井県山岳連盟誕生50周年を記念した登山が
経ケ岳を舞台に行われました。大野市側の登山口は六呂師ハイランドホテルです。勝山から
は法恩寺山を経由して登るコースで勝山山岳会が計画、引率をして山頂にたどる予定です。
さて、私たち大野親岳会は7時に登山口集合、県内山岳会の会員も含めて21名となりまし
た。六呂師スキー場の三角山の横を通り、法恩寺基幹林道にでました。天気は曇り空ながら
下の景色はよく見えています。ひたすら登ること、途中にはトクワカソウやマンサクの花が
咲いていました。杓子岳からは雪がありました。山頂には11時半到着です。4時間の登り
です。すぐに勝山からの本体も到着し、大野からと勝山からのグループが山頂でがっちりと
握手をかわしました。
蓑道集落の清水

大野市六呂師の湧水 H18.4.29
大野盆地の東は阪谷地区です。そこにある蓑道には村人が御清水とよんでいる湧水があり
ます。公園近くの民家の横で村人に尋ねてみないとわかりません。中学生の女生徒が案内を
してくれました。湧水の石垣にはワサビの白い花が咲いています。その水の中で動くものを
見つけました。その魚はイトヨと皆さんが呼んでいるそうです。子供たちはワサビを知りま
せんでしたので周囲にある花の名前も含め、教えてあげました。好奇心が旺盛で写真を見て
喜んでいます。そこで子供達と庭に咲いていた花の即席撮影会をしました。数枚の写真を撮り
、次に再生をしてどの写真が気に入ったかを聞きます。気に入った写真は同じものでしたので
そこで写真の解説をし、最後は、彼女たちと手を振りながらの別れとなりました。
小黒見山のブナ

新大野市100座 H18.4.9
新たに和泉村と合併したニュー大野市、この期に大野市100座の山々を大野親岳会が選定
しました。(100座は大野親岳会のホームページに出ています)今回はスタートとして
小黒見山登山です。残っている雪は硬くしまり、歩きやすい森の中を快調に進みます。
東勝原と阪谷の小黒見集落をむすんでいる寺月峠には、この雪解け時期に池が3つもできて
いました。稜線から山頂へはナラや赤松などが生えていましたが、相当の樹木が雪で傷め
られていました。小黒見山山頂からは白山や別山、願教寺山,経ケ岳などもよく見えました。
そして何よりもすごいのがブナ林です。山頂付近に広がっているブナ林で最も太いのは
2.68mでした。西勝原集落も途中から家並みが良く見ることができました。

白山神社の大カツラ

折れた下打波の大カツラ H18.1.22
大雪となったこの冬はここ下打波の白山神社にある大カツラの木も少なからず被害を
受けました。やっと落ち着きを取り戻した天気です。なだれなどを警戒しながら打波
に入って行きました。両側は例年にない雪の壁ですが除雪はしっかりしてありました。
集落に残る建物はしっかりとしていてこのぐらいの雪では負けないぞとばかりに元気
そのものでした。しかしその中で白山神社境内にある大カツラの枝が3本折れて先が
雪にのめりこんでいました。長年の風雪に耐えてきたこの老木もこうして少しずつ
衰えていくのでしょうか。とても残念でたまりません。


六呂師旧小学校の雪下ろし

積雪2m30cmの雪下し H18.1.9
木造校舎の六呂師旧小学校は大野市の東にあります。中心市街地から車で20分弱で
着きます。高原の入り口にあって、県立自然保護センターや天文台、牧場、温泉、体験
施設などがあり、周辺は観光地となっています。この冬の大雪は連日ニュースで放送
されています。ここ六呂師も大変な大雪で校舎が危険な状態となり雪下しにいきました。
まだ一度も雪降ろしをしていない台所の周辺などを8名で雪かき、ところが今年の雪は
硬くしまっていて、スノッパーなどでは崩すことは出来なく、最も役に立ったのは鉄の
角スコップでした。メジャーで瓦から測ると205cm〜230cmもありました。雪はすぐに
軒より高くなり、屋根との境がわからなくなってしまい、捨てるにはスコップで遠くまで
投げるのが一番です。ちなみに屋根の雪の総重量を計算したところ台所付近の上だけで
56トンでした。こんな重いものが載っているわけですから、今回屋根のはけらの一部が
折れてしまっていました。写真は2段で雪を下ろしているところです。

大野市街地の様子

街中の雪 H17.12.17
 12月中旬にこれほどの雪が降るとはもう、びっくりしました。こんな年は思い
あたりません。今度の雪は重たいのです。そして一気に降り積もりました。それに
雪下ろしも重なってしまい、雪を降ろす人がぜんぜん足りません。困っている人も
多くいます。待っているわけには行きませんので、親戚に頼み込んでいるようです。
広い道や融雪のある道路は極楽ですが、雪下ろしの直後の道は圧雪で、軽自動車など
は心配です。そんなことも雪国の人はよく知っていて、一日も天気がよければふだんの
冬に戻ってしまいます。


荒島谷

荒島岳下山コース近況 H17.11.26
 荒島岳に登るコースとしては最もハードな下山コースの近況をお知らせします。
下山に流れ出る荒島谷は奥に幻の滝があることでも知られています。この滝は
落差が100mあまり、2段になっていて福井県下一番の滝です。登山道はすぐ
横の尾根筋にあり、滝がよく眺めることができます。滝つぼにも谷川を遡れば
かんたんに行けます。さて荒島谷ではえん堤工事の林道が奥へ奥へと延びて今回
入ったときは、従来荒島谷を渡って上り返した下山コースまで達していました。
写真はその場所の様子です。中央に見える尾根が荒島岳に取り付く尾根です。


雪が来た別山

打波からの別山がきれいです H17.11.12
きれいな広葉樹のトンネルを車で打波川をさかのぼります。ちょうどこの日は黄色や
赤に彩られていて最高の日和でした。下打波から嵐口に続く橋の上からは白い輝きを
頭にまとった白山山系の別山がきれいに見えました。翌日は赤兎山へ小原コースで
上りました。以前よりは登山道も整備されていて歩きやすくはなったようです。
秋でも黄砂現象で先日よりは別山や白山が透き通って見えませんでしたが、休日
がようやく晴れとなってたくさんの登山者が訪れていました。この日、小屋掃除や
木道にかかっているロープを外しました。赤池には氷がはっていて、日陰には雪も
残っていました。雪の季節がすぐそこまできています。

黄葉とブナ林

黄葉真っ盛りの平家平をハイキング H17.10.30
オアシス協会の主催で平家平の自然を楽しむ会が開かれました。毎年新聞紙上で募集
していて、今回の参加者は27名でした。平家の落ち武者が住み着いたといわれる
平家平は緩斜面になっていて標高は650m〜950m付近を指します。自然保護を
目的として大野市が買い上げました。最近麓から900mあたりの作業道まで散策道が
出来、そこにはミズナラ、ハリギリ、クリ、カエデなどの生い茂る森になっています。
車止めをくぐり抜けると、そこはオウレンとブナの黄葉が見事にマッチしていて、秋を
彩っていました。ブナ林で食べた暖かいなべは皆さんから好評でした。


家庭でかんたんに出来るキノコ乾燥

だれでも手軽にできるキノコの乾燥方法 H17.10.8 
ことしもたくさんのマイタケが採れました。ほとんどは友人や近所に配ってしまうの
ですが、一部は乾燥して残します。乾燥したキノコは一年経ってもおいしくたべられ
ますので、興味のある方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。写真は乾燥
しているところです。緑の機械は布団乾燥機です。ちょうどキノコ乾燥に最適の温風が
でます。安全装置も付いています。適当なダンボール箱に穴を開け、差し込みますと
箱の中に入れたキノコが一昼夜できれいに乾きます。蓋があいてしまっては中の温度が
上がらないので、重石を載せます。あとは容器に乾燥剤と一緒に入れて保存します。
シイタケでも試してみましたが、香りも味も良くなり最高でした。

真名川ダムの噴水、高さ56m

中島発電所と真名川ダムの内部 H17.7.23 
森と湖に親しむ旬間で今年から県営中島発電所の内部が見学できるようになりました。
ネイチャーフィールドとタイアップしてのイベントです。今回特に気を引いたのは、
豪雨災害の写真パネルが多く展示してあったことです。福井豪雨から一年が経ち、ダムの
持つ災害防止の力をいろいろな形で訴えていました。真名川ダムがあったことで、福井
豪雨当日の水位が2.2mほど低く抑えられたことなどです。公営事業として発電を行い
電気を北陸電力に売っていることとなった経緯などを、解説員も親切、丁寧に説明、とても
わかりやすかったと感じました。
福井、石川県境のブナ林

小池から杉峠を歩く H17.6.19 
打波の小池集落からはかつて杉峠を利用して白峰村と行き来していました。
最近その道の状況を知りたくて歩いてきました。上小池駐車場下手から峠道は
はじまります。まず稜線に出て桧谷に降ります。分岐がいくつもあるので注意
する必要があります。桧谷に下る道は完全にくずれわかりません。谷には赤い
標示布が吊ってあります。そこからしばらくは山道がはっきりしていて、登り
やすかったのですが、大きな桧が見えるころにはすごいヤブになってしまいま
した。あとはしっかりと尾根伝いに登るのみ、道跡が出ては消えの繰り返しです。
私たちは一時間五十分で杉峠にでました。

上打波の水芭蕉群生地

可憐な水芭蕉 H17.5.14 
咲き誇る水芭蕉は、取立山や平家平の水芭蕉が有名ですが,人の全く入らない
上打波地区にも群生地はあります。
けっして見劣りするものではなく、いや、それ以上にたくさんの株があるよ
うにも思えます。静かにたたずむ水芭蕉はとてもメルヘンチックで夏の思い出
をしらずしらずのうちに口ずさんでいました。




薬草でもあるオウレンの花

オウレンとナニワズ H17.4.2 
下打波のナニワズを探しに出かけてきました。そこで真っ先に目に飛び込
んできたのがオウレンの白い花でした。ところどころに雪が残り多いとこ
ろでは50cmぐらいあります。早く消えた斜面に清楚に咲いていたオウレン
はとてもかわいかったです。そしてナニワズの黄色い花を探すのですがこれが
なかなか見つかりません。ようやく小さい木に黄色い花が咲き出してきたのを
確認しました。先日、自然保護センターでナニワズを尋ねてきたところ丸岡や
勝山の水無山で確認されているようです。でもここはそこよりも南にあるので
すからひょっとして日本の南限かも?しれませんね。


ジンチョウゲ科

ナニワズは稀少植物だった 
福井県ではほとんど観ることのない稀少植物のナニワズが大野市打波に自生
していました。3年前に写した写真ですが、その時は目にしたことが無い植物が
生えているとしか思いませんでしたが、最近福井新聞にレッドデータブック
記載種として出ていることを読み、びっくりしました。それでもう一度その
場所へ行ってみたくなりました。2002年4月6日のデータが残っているのでそ
のころ詳しく観察してみます。




一目白山

夕日に輝く一目白山 H17.1.22
勝原スキー場を横目に見て、国道を走るとすぐに馬返しトンネルに入る
このあたりでは最も長いトンネルで、ここは昔から難所として、ここまでは
荷馬が来たがここで引き返したところから名前がついたらしい。このトンネ
ルを抜けるあたりがスノーセットになっていて、そのあいだから白山連峰の
別山が見える。山間の道で白山(別山だが)の見えるのはここだけである。
それでここを一目白山とよんでいる。



黄葉のブナと刈込池

にぎわう刈込池 H16.10.31
ことしも大勢の人が訪れている刈込池です。愛知県や静岡県のナンバーや
八戸などのナンバーもありました。金沢からは北国新聞社が募集した登山
スクールの人たち20名以上もマイクロバスでのぼっていました。
ここ数年はほれぼれするような黄葉は見られませんがそれでも湖面に
映る三ノ峰は周囲の黄葉とマッチして多くの人が写真に収めていました。




荒島岳登山口スキー場の様子

勝原スキー場最近の映像 H16.9.25
今年は荒島岳勝原コーススキー場にウッドチップを敷きつめました。
写真はそのようすで、岐阜県から運び込まれたチップは下半分を
くまなく覆っています。これはおもに雪解けを遅らせるためと、石が
ゴロゴロしていて危ないのを防ぐために、そして表土を守るために
おこなわれました。ところで荒島岳の登山道がこのスキー場の中を
通っています。早い人でもスキー場を抜けるのに30分以上かかり
自然が失われているここを歩く事で、荒島岳の印象を悪くしていました
そのためこの区間を隣のブナが生えている中を通れないかと、まもなく
調査に地元の大野親岳会が入ります。

山旅日記

山里 西谷村と周辺の集落

山里 五箇村と周辺の集落

H20 大野山里写真集


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