物性物理学関連



 量子力学は系の状態を表現してから作用素となる演算子に置き換えて固有値を計算しますが、系の状態を表わす波動関数は量子状態を記述し、演算子が物理量を示します。もし演算子が自己共役ならば可観測量です。つまり波動関数は、ヒルベルト空間での状態ベクトルに対応しているので、物理量を示す演算子が作用すると固有状態を表わします。これが、古典力学を乗り越えた量子力学の形式になります。物理学の現象論は群と表現論にそって理解します。量子力学 * は場の量子論まで踏めば、第二量子化経路積分での方法、量子場のゲージ理論、更にはベリー位相へと繋げます。場の量子論対称性を表わすには、数学のリー群が必要です。ローレンツ不変性では回転群(12)で、別の方法に四元数12345678910)があります。 場合により、一般相対性理論で重力のゲージ対称性議論されてます。量子論では経路積分は必須です。更に理解したい人は、物性物理学教育で学べます。

基礎物理(学部レベル)
書籍名 著者 出版社 出版年
世界を読みとく数学入門 日常に隠された「数」をめぐる冒険 小島寛之 角川学芸出版 2008
オイラーの贈物 吉田武 海鳴社 1993
ブルーバックス はじめての解析学 微分、積分から量子力学まで 原岡喜重 講談社 2018
ブルーバックス 「ファインマン物理学」を読む 普及版 量子力学と相対性理論を中心として 竹内薫 講談社 2019
ブルーバックス ペンローズのねじれた四次元 時空をつくるツイスターの不思議 竹内薫 講談社 1999
ブルーバックス 曲がった空間の幾何学 現代の科学を支える非ユークリッド幾何とは 宮岡礼子 講談社 2017
ブルーバックス アインシュタインの世界 物理学の革命 L.インフェルト 講談社 1975
ブルーバックス 量子力学の考え方 相対性理論よりおもしろい J.C.ポーキングホーン 講談社 1987
ブルーバックス 佐藤文隆先生の量子論 干渉実験・量子もつれ・解釈問題 佐藤文隆 講談社 2017
岩波新書 物理学はいかに創られたか 上巻下巻 アインシュタイン 他 岩波書店 1963
ちくま学芸文庫 物理の歴史 朝永振一郎編 筑摩書房 2010
ちくま学芸文庫 量子論の発展史 高林武彦 筑摩書房 2010
ちくま学芸文庫 ポール・ディラック 人と業績 アブラハム・パイス 他 筑摩書房 2012
ちくま学芸文庫 精神と自然 ワイル講演録 ヘルマン・ワイル 筑摩書房 2014
ちくま学芸文庫 幾何学の基礎をなす仮説について ベルンハルト・リーマン 筑摩書房 2013
ちくま学芸文庫 現代数学への招待 多様体とは何か 志賀浩二 筑摩書房 2013
ちくま学芸文庫 輓近代数学の展望 秋月康夫 筑摩書房 2009
ちくま学芸文庫 シュヴァレー リー群論 クロード・シュヴァレー 筑摩書房 2012
ちくま学芸文庫 関数解析 宮寺功 筑摩書房 2018
ちくま学芸文庫 数理物理学の方法 J.フォン・ノイマン 筑摩書房 2013
ちくま学芸文庫 ユークリッドの窓 レナード・ムロディナウ 筑摩書房 2015
ちくま学芸文庫 一般相対性理論 P.A.M.ディラック 筑摩書房 2005
ひとりで学べる一般相対性理論 ディラックの記号法で宇宙の方程式を解く 唐木田健一 講談社 2015
力学 ランダウ、リフシッツ 東京図書 1974
電磁気学 ゾンマーフェルト 講談社 1969
相対論入門 第2版 シュッツ 丸善 2010
相対論の意味 アインシュタイン 岩波書店 1958
アインシュタイン 矢野健太郎 講談社 1978
ニュートン別冊 相対性理論 アインシュタインの不思議な世界 竹内均編 教育社 1991
ニュートン別冊 アインシュタインをこえて 相対論からホーキング、超ひも理論へ 竹内均編 教育社 1991
図解量子力学が見る見るわかる 橋元淳一郎 サンマーク出版 2001
「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! 佐藤勝彦 PHP研究所 2000
アインシュタインの宇宙 最新宇宙学と謎の「宇宙項」 佐藤勝彦 角川学芸出版 2009
講談社文庫 鏡の中の物理学 朝永振一郎 講談社 1976
量子力学 I 第2版 朝永振一郎 みすず書房 1969
量子力学 II 第2版 朝永振一郎 みすず書房 1997
角運動量とスピン 「量子力学」補完 朝永振一郎 みすず書房 1989
スピンと角運動量 量子の世界の回転運動を理解するために 岡本良治 共立出版 2014
解析力学・量子論 須藤靖 東京大学出版会 2008
わかりやすい量子力学 [第2版] 青木亮三 共立出版 2005
化学結合論入門 量子論の基礎から学ぶ 高塚和夫 東京大学出版会 2007
量子と統計の物理 米谷民明 他 放送大学教育振興会 2015
詳解 理論応用 量子力学演習 後藤憲一 他編 共立出版 1982
統計物理学 第3版 上 下 ランダウ、リフシッツ 岩波書店 1980
図解でわかる線型代数 野崎亮太 日本実業出版社 2004
量子物理学のための線形代数 ベクトルから量子情報 中原幹夫 培風館 2016
新版 量子論の基礎 その本質のやさしい理解のために 清水明 サイエンス社 2003
ディラック 量子力学 原書第4版 改訂版 P.A.M.ディラック 岩波書店 2017
ヒルベルト空間のスピノル P.A.M.ディラック 吉岡書店 1988
ディラック 現代物理学講義 P.A.M.ディラック 培風館 1985
Dirac方程式のポテンシャル問題 手塚洋一 東洋大学出版会 2017
相対論とゲージ場の古典論を噛み砕く -ゲージ場の量子論を学ぶ準備として- 松尾衛 現代数学社 2019
四元数・八元数とディラック理論 森田克貞 日本評論社 2011
物性物理(修士レベル)
書籍名 著者 出版社 出版年
音波物性 御子柴宣夫 三省堂 1973
結晶の中の電子現象 川村肇 三省堂 1976
固体物理の基礎 上I,II 下I,II アシュクロフト・マーミン 吉岡書店 1982
固体の場の量子論 上 下 ハーケン 吉岡書店 1978
固体の量子論 キッテル 丸善 1972
バンド理論 -物質科学の基礎として- 小口多美夫 内田老鶴圃 1999
Semiconductor Physics Karlheinz Seeger Springer-Verlag 1973
Physics of Semiconductor Devices 2nd Edition S.M.Sze John Wiley & Sons 1981


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