【その2 ボディーを洗いましょう】


用意するもの


バケツ

シャンプー

洗車用人工セーム革(またはスポンジ)

拭取り用人工セーム革



さあ洗おう

 まずは車全体に勢い良く水をかけて大きな汚れを流します。そのまましばらく放置して(この間に前項のタイヤ洗いをすると良いと思います)水で汚れが浮き上がってくるのを待ちます。水かけの最後はなるべく細かい飛沫で濡らしたほうが細かい水滴がボディーに残ってボディーが乾きにくくなります(WAXが良く利いている場合は、大きい水滴はすぐ流れてしまうので乾きが早まってしまいます)。ただし、夏の日中だとデポジット(水玉が乾いて痕になる)にならないように時々水をかけてあげる方が良いでしょう。(本当は夏の日中に洗車なんてしちゃだめよ!!)

 次はシャンプーですが、みなさんはシャンプーするのにどんな物を使用していますか?ほとんどの人が黄色いスポンジ?を使っていると思いますが、いろいろ試した結果汚れがひどくない場合は、変なスポンジよりも人工セーム革でやさしく拭取った方が塗装にスクラッチをつけませんでした(汚れのひどい場合は逆に砂等で傷つけます)。
 スポンジを使う場合はできるだけ使い込んで柔らかくなったものや、セルロースのものを使用するのが良いでしょう。スポンジは新しいと硬く塗装面に傷を付けやすいので、シャンプーを薄めた水にスポンジを3日3晩浸けておくと結構柔らかくなります。
 私の場合は「アルファ洗車倶楽部」特製のウレタンの非常に柔かいスポンジを使用していて、これだと全くといって良いほど塗装を痛めません(お奨めです)。
 ではシャンプーしましょう。シャンプーには水で溶いて使うものと直接スポンジ等に付けて使うものがありますが、私は水で溶く方を推奨します。
 水に溶く場合は泡立ちすぎるとバケツの中の水の量がよく解らなくなってしまうので、タイヤの時と同様に最初に水を7分目位入れてからシャンプーを入れて残りの水を入れると泡立ち過ぎなくて良いです。よく「泡で拭く」なんて言いますが、ちゃんとシャンプー液で拭いた方が傷つき難いので、スポンジにしっかりシャンプー液が染み込むように、あまり泡立てちゃダメヨ!!
 洗い方はスポンジやウエスにシャンプー液をたっぷり含ませて、手の届く範囲を軽く拭いてシャンプー液を1度広げて滑りやすくします。そしたら今度はやさしく撫でるように滑らせて洗っていきます。ウエスの場合は平らに畳まないでグシャグシャと握ったしわだらけの状態で使用して拭取った汚れで傷つけるのを防ぎましょう。汚れが激しい部分も強く擦らずに、少し時間を置いてシャンプーが汚れを分解してから、軽く何度かなぞればきれいになります。それでもだめなら次の下地処理の項で落としましょう。手の届く範囲が終わったらスポンジを濯いで(途中でも汚れたら何度も濯ぎましょう)汚れを落として次ぎの場所を同様の方法で洗います。

 シャンプーする順番は上のほうから順番に、ルーフ→ボンネット→トランク→サイド(ウエストラインより上)→前→サイド(ウエストラインより下)→後、の順で、もし洗う個所の水が乾きそうになったら軽く水をかけて湿らせてからシャンプーするようにして下さい。乾きの早い時は部位毎に随時シャンプーを水で流してから次の個所に移りましょう(シャンプーが乾くと染みができてしまう恐れがあります)。
 シャンプーが終了したらホースで強めに水をかけて一気に流しましょう。隙間に入ったシャンプーもきれいに流さないとさびや染みの原因になるので注意して下さい。
 この時途中でドアを空け、濡れたウエスでステップについた汚れを拭います。ここでやっておかないと、拭取りの時ウエスが汚れて傷の原因になります。

 拭取りには綺麗な人工セーム革(以下ウエス)を使用します。拭取りは普通はウエスを畳んで手にもって拭取ると思いますが、それでは水切れが悪く拭いた後にまだ少し水滴が残ってそれを拭くとまた水滴が・・・となってしまうはずです。ではどうするか?
 順番はシャンプーと同じくルーフから、ウエスの角を両手でつまみヒラヒラさせながらルーフの後端(または前端)にペットっと乗せて後はつまんだまま反対の端に向かって滑らせるだけ、これだけでアーラ不思議、水滴はきれいに拭取れます。ウエスを絞って次を拭って、ルーフ全体を拭って水滴が残っていたら絞ってもう一度滑らせます。拭取る方向は一方向のみにして端から端まで一直線にするのが水切れを良くするコツです。途中停止したり逆行すると水滴がもどってしまうので注意してください。
 ボンネットも同様ですが、プレスラインやウォッシャノズルの出っ張りで上手く拭けないところは、絞ったウエスで押さえて水を吸い取ります。要するに水は拭取るのではなくウエスに吸わせて取るということです。このやり方ならほとんど擦ってないのでボディーは傷つきません。
 次ぎはサイドですが、ここはウエスをつまんで滑らせるのは無理なので、ウエスをヒラヒラ軽く持ってパタパタ叩くようなような感じで水滴をウエスに吸わせます。ウエスは強く当てるより軽く当てたほうが水滴を良く吸うし、一度吸った水滴を戻すことはありません。
 一通り拭いたらドアやトランクを開け閉めして、隙間の水を追い出し滴を拭きます。またバンパー等の隙間にウエスを差し込んで水滴を吸わせます。これで洗車は終了です。

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