チェイサー



飼育期間 1991/5〜1995/11
紹介  この車は私の車歴の中でもちょっと異色の存在なんですね。なんたって4ドアセダンです。見た目もおっさん車です。でもすごいんです。何がって?パワーがです。この車バブル景気に便乗して、マークU(チェイサーだけど)にもすごいエンジン積んでしまえ、って感じで200ps程度が前提と思われる車にむりやりトヨタの最新鋭エンジン2.5Lツインターボ(1JZ−GTEU)の280psのを乗せてしまったみたいなやつですです。
 極低速トルクがそれほどでもない(それでも十分なトルクだけど..)のとATであるため、発進でアクセル踏んだ瞬間はスッと意外と優しい感じですが、ターボが効いた瞬間から怒とうの加速が始まります。シートに押し付けられるって言うのは正にこういう感じなんですね?特に凄いのは通常走行からキックダウンして再加速するような時で、キックダウンした瞬間「ドッカン!!」って感じでいきなり爆走です。雨天時TRC offだとホイールスピンで横に進んでしまいます。またATであるためアクセル全開のまま加速していけるので、常にフルブースとの爆走が続くので、同等以上のパワーのMT車より体感的には全然速く感じます。
 ただし、これらは直線だけでの話で、ワインディングでは大変です。ノーマルの足回りでは完全にパワー負けで、TRC offだとどこ行くか解らないし、TRC onではパワーを使いこなせない、しかもブレーキは全然効きません。だからゆっくり回って立ち上がりでバビューン!と加速するような走りになってしまいます。
 トータルバランスが良いに超したことはありません。でも何でも多少バランスが悪くても、どこか飛び抜けた才能があると許せてしまうんですよね?この車の場合は直線加速だけで後は取り柄がありませんが、それだけで良いや!って気になってしまう憎めないやつでした。

 実はこの車、購入前日まではRX−7は全く乗り換える気は有りませんでした。じゃ何故乗り換えたかっていうと、完全な衝動買いです。
 暇だったので、RX−7がどの位の査定があるのか調べるつもりでトヨタオートに出かけ、乗り換え対象としてオートで買うならこれかな?って感じでチェイサーの2.5GTを指定すると。出てきた下取り価格は...なんとRX−7の車体価格の1割減、値引き考えたら値落ちほとんど無し!!2年乗って使ったのは購入諸経費だけって感じです。
 これで気持ちはグラグラッ!っと傾き次の瞬間には「280馬力に乗りた〜い!」....翌日には印鑑もってディーラーへ、発注時は「そろそろ落ちつこうか?」とおとなし目の白/銀ツートンをお願いしたんですが、翌日TELで「即納できる黒/銀ツートンの在庫が見つかったから変更しませんか?」とお誘いがあり、しかもOPTが沢山付いてるけど同額でいいと言われ、即決でちょっと下品な黒/銀にしてしまいました。おかげで洗車が大変になってしまいました。

ハプニング
10円パンチ!!

 購入3ヶ月目、デーパートの駐車場に停めた時の話です。止めた場所は忘れもしないちょっとヤンキー風の同形式のチェイサー2.0Lの隣でした。買い物を済ませ車に戻るとなにやら白っぽい線が...やられました。左リヤドア〜フェンダー&トランクに釘のような鋭利なもので深々と傷を入れられてしまいました。その時のショックといったらもう言葉では言い表せません。隣の車はもういません、絶対にやつの仕業に決まってます(ナンバー控えれば良かった!)。
 普通は駐車場でのいたずらは管理者は責任もたないと聞いているので、責任取れとは言いませんが、とりあえず一言文句を言ってやろうとおじさんに一言「傷つけられた!!」というと、「え?傷見せて下さい、保険で修理させていただきます」「あれっ?直してくれるの?」言って見るもんですね。まさか直してくれるとは思いませんでした。不幸中の幸いです。
 数日後、車は無事修理されましたが、心の傷は残ったままです。今でもそのデパートに行くと嫌な思い出が甦ってきます。人の車に傷つけて喜んでるやつなんて人間のくずです。そんなやつはデパート来るなっ!!
煙モクモク

 あれは購入後1年ちょっと経ったある日、東急ハンズの駐車場の出口渋滞でスロープの途中で止まっていた時でした。車内になんか異臭が漂いはじめ、嫌な予感がしてルームミラーを目にすると、後ろには真っ白に煙幕が立ち込めていました。もしかして壊れた?しかしアイドリングは安定し水温計も平常です。駐車場のおじさんに「大丈夫ですか?」と声をかけられましたが、恥ずかしいのでとりあえず「大丈夫です」と返事をして出庫し、平地をしばらく走ったら煙りはとりあえず出なくなりました。それでも心配なのでボンネットを一段開けてクールダウンすることに、そのまま走っていると「ボンネット開いてますよ」と声をかけられましたが「開けてるんです」と答えながらなんとか帰宅し、直ぐにディーラーへ行きました。
 「煙が出るんですけど...」「やっぱり出ますか...」この現象どうやら頻発しているらしく、直ぐに「タービン交換しましょう」と結論が出てしまいました。どうやらクレーム対応で対策品に交換しているらしく、タービン新品で帰ってまいりました。交換後は煙りも出ること無く特に性能の変化も無く、相変わらずも加速ぶりを発揮していたのでした....
 まったくリコールしろよ!!
ショップ出た瞬間

 なんか車をいじった瞬間というのは、うきうきしてるので注意が必要です。サス交換したのでコックピットでアライメント調整をお願いし、受け取りに行った時にやってしまいました。「これで安定性抜群さ、どっか走ってたしかめよ」などと考えながらコックピットの駐車場からバックで路上へ(入り口狭い)、車が切れるのを待ち後ろを見ながらバック「ガチャン!!ゴリゴリ」「....」やってしまいました。「注意」の看板にフロント角を...恥ずかしいのでその場をすぐに離れ路地裏で確認すると...コーナーがベッコリ...修理代7万円コースでした。
 みなさんもうれしい時ほど注意しましょう (T_T)
おかま掘られた

 信号待ちで後ろのおばちゃんにおかま掘られました。おばちゃんは、ぶつかったのに気づかずに(ほんとかよ?)逃げようとしたので、追いかけて止めると。「子供が牛乳こぼしたから...急に止まるんだもん」「おいおい、赤信号でずっと止まってたんだぞ!!」まったくおばちゃんていうのは何考えてるんでしょう?。警察呼んで「腰が痛い」って言ったらいつのまにか来ていた亭主が「この位なんでもないでしょ?」なんて言うもんだから警官も怒って「関係ない人は黙ってろ!」ってどなって人身扱いにされて私は病院、おばちゃん警察署と別れて行きました。
 後から保険の仲介人みたいな人が来て、車修理しなくても保険下りるので見積もって下さいといので、バンパー交換の見積もりをしてもらって、コンパウンドで擦ってチョコっと直してしまいました。保険は修理代+病院代+慰謝料、で結構もらえてけど無事でなによりでした。
改良
インテリア&エクステリア

 まず手始めにリヤの窓にスモークフィルムを貼ったんですが、サイドは簡単に貼れるけどリヤは面倒なので、スリットタイプのサンシェードを買いました。フィルムより良く見えて、日差しは遮るなかなかの優れものでした。
 それから室内が地味なのでウッドもどきのパネルを貼りました。そのままでも一応ウッドぽい模様でしたが、貼るとなかなか良い感じでちょっとだけ高級な気分で結構気に入ってました。
 2.5Lになって純正のリップスポイラーのオプションが無くなり、ノーマルではどうもカッコ悪いので無理矢理2.0L用を付けようとしましたが、バンパー拡大でサイズが合わずに諦めたところ、通信販売で2.5L用のリップを売っていたのを見つけ、早速購入しました。ところがこれがメッキタイプのため、黒/銀ボディーには非常に下品で、周囲の大ひんしゅくを買ってしまいました。自分でもちょっと下品だと思ったので、しばらくしてカッティングシートを貼ってみたりしましたが、結局カラースプレーで塗ってしまいました。塗った後はバンパーとの一体感が出てなかなか上品に変身です。このリップ高速安定性にも貢献しているようでした。
 まあ色はどうでも、純正の腰高な感じはなくなりスポーティーでいい感じに仕上がりました。
 あとTVを付けたんですけど、リヤウインドの4本アンテナって下品ですよね?
パワーアップ?

 もともとパワーには十分満足していたし、マフラー変えてうるさくなるのも嫌だったんですが、何もしないのはちと寂しいのでエアフィルタを交換しました。トラストのエアインクスというダイレクトタイプのにしたんですが、これが大正解で、アクセルオフの度に「プシューッ!」ってブローオフの音がして、何だかとってもいい気分でした。パワーはもとが有りすぎて変化は?です。

足回り

 パワーがあるのにノーマルの足回りが貧弱でバランス悪くかなり恐いので、重点的に改良することにしました。まずはノーマルのタイヤは205-55-16のピレリP700Zっていう結構良いのが付いていたんですが、これでもすぐにホイールスピンしてしまうので、F:215-45-17・R:235-45-17にインチアップ&ワイド化しました。ホイールにはセブリングのツァイガー5というカッコイイ5スポークの3ピースを選びました。当時17インチはまだ珍しく迫力満点で、ガソリンスタンド等でよく「これ17インチですよね?」なんて声をかけられました。これでグリップは格段に向上しましたが、今度はコーナーでのロールがすごくなってしまったので、サスペンションをノーマルショック対応でプログレッシブレートで乗り心地バッチリという(これじゃロール減らないでしょ?)タナベのプレセディオにしました。ほどよく(かなり?)ローダウンされ、見た目はすごくカッコ良くなりましたが、サスのストロークが足りずにすぐバンプしてしまうので「ショックを固めなくてはだめだ!」ということになり、カヤバのダイヤルで減衰力を返られるショックに交換し、遂に理想の足が出来上がりました。
 これで、高速ではGTらしくバビューン!って真っ直ぐ走り、峠もそこそこ走れる。次世代にはツアラーと呼ばれるにふさわしい車になりました(ブレーキは効かないが...)。
 ちみにこの車は、僕の今までの車暦のなかで、最も永く乗った車です。
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