BEAT



飼育期間 1995/1〜1995/11
紹介  BEATはK-Carです。でもただのK-Carではありません、ミッドシップ・オープン・ツーシーターのスーパーカー並のスペック持つスーパー軽です。バブル絶好調時代のその作りはK-Carのレベルをはるかに超えていて、イタリアンスーパーカーと比べても遜色無いできだと思います(言い過ぎ?)。近くで見るとちっちゃい車ですが、遠目にはカッコイイスポーツカーにしか見えません。こんなマイクロスポーツはバブルが無かったらきっと生まれなかったでしょうね。
 たった660ccのSOHCエンジンは規制いっぱいの64馬力(ちょっと非力ですが...)をなんと8100rpmという超高回転で絞り出す、HONDA-F1テクノロジー満載?のすごいエンジンです。VTECじゃないけどMTRECとかいう機構のおかげで低速でも意外と使いやすいのですが、高回転をキープしてレッドゾーンまで「ビュンビュン」回して走るのがすごく楽しいエンジンです。ミッションもリモコンのくせにフィーリングは花丸級です。そのくせに、どんなに全開で走っても燃費はなんと"17km/L"!!しかもレギュラーガスなので超経済的です。ミッドシップなので背中から「ギュンギュン」エンジン音が響くのも快感です。これはまるで小さなNSXです。
 オープンにしたときの気持ち良さはNSXでも味わえない快感です(乗ったことないけど)。びくともしない(かな?)剛性感もオープンカーの中ではピカイチではないでしょうか?座ったまま簡単に幌を開閉できるし、開けてたほうが静かなので、雨の日以外は常にオープンで走ってました。風の巻き込みがほとんど無いのでヒーターの熱が全然逃げないから、真冬でもオープン走行は快適そのものです。辛いのは夏の日差しだけですね。
 軽量ミッドシップなので走りもばっちりです、コーナーでは「キュンキュン」回ります。地を這うようなドライビングポジションといい、まるで公道を走れるゴーカートみたいです。欠点はフロントが軽すぎるので、ちょっと強めにブレーキングすると簡単にフロントブレーキがロックしてしまうこと位でしょうか?
 この車を買ったのもまたまた衝動買いです。なんとなく「BEATほしいな」と思っていた時に、新聞のチラシで「お年玉セール:BEAT××万円!!」、1月3日の朝一番で見に行ってそのまま買ってしまいました。
 それからは毎日「通勤快速」として「ビュンビュン」走ってくれました。たった1年で売ってしまいましたが、その間は月のガソリン代が1/4になったので、計算上は十分にもとが取れたと思います。本当は一生物として取って置きたかったのですが、318ti購入のため(BMWならきっとスポーツ心を満たしてくれるだろうと期待して)にしかたなく手放すことになりました。できればもう一度手に入れたい1台です。
ハプニング
タイヤ屋で当て逃げ

 タイヤ屋さんにホイールの見積もりに行った時なんですけど、お客さんが「すいません"トゥデイ"動かして下さい」もちろん駐車スペースにはその車と、私のBEATしか無かったので「BEATですか?」「え?」『こいつBEAT知らんのかい?』と思いましたが、黙って動かしに行きました。が『どうしてこれで出せないの?』と思うくらいスペースは空いているんです。まぁ本人が出せないって言うんだからしかたなく動かしてあげましたが、どうやら相当の下手クソ君だったみたいです。
 その時は暗くて気付かなかったんですが、次の朝乗ろうとすると....「げげライトがずれてる!!」そうですどうやら昨日の下手クソ君が当て逃げしたみたいなんです。よくもまぁとぼけて逃げたものです(あまりに下手で気がつかなかったのかも?)幸いボディは無事だったので、ライトユニットを外してステーを叩いて修正して見た目はもとに戻りましたが、チョームカツキです。

ロック&ヒット

 「紹介」のところでも書いたんですが、BEATはフロントブレーキがすぐロックします。私、時々仕事帰りにちょっと峠に寄って帰ったりするんですが、その日も快調に軽量スポーツの走りを堪能していたんですが、コーナー入り口でちょっとオーバースピードだったため強めにブレーキを踏んだら、やっぱりフロントがロックしてしまったんです。そこからはもうアウト側の壁に向かって一直線....「グシャッ!」右フロントをヒットしてしまいました。しかもBEATはフロントオーバーハングがほとんど無いので、バンパーだけでなく、買ったばかりのピカピカのホイールまでグンニャリと曲がってしまいました。
 悪いのは自分ですが、フロントロックでドアンダーなんてこんなカッコ悪いぶつけかたしたショックと、車壊したショックと新品ホール潰したショックのトリプルショックで、修理完了までは結構落ち込んでしまいました。
 修理はついでに最初から付いていたバンパーの凹みと当て逃げの後遺症も全部直してもらいました。本当はたまたま全部同じ場所だったからですけど...バンパーも交換すると高いので、なんとか板金で修理してもらったので、意外と安く修理できたので良かったです。
渋滞灼熱地獄

 真夏のオープンカーは非常に辛いのです。夏休み暇だったので、ディズニーランドにドライブに出かけた時のことです。あまりに暑かったので、幌を上げてエアコンかけていたのですが、湾岸線の渋滞にはまっていた時に、突然エアコンが効かなくなってしまいました。しょうがないので幌を下ろしてオープンにしたのですが、真夏の太陽とアスファルトの照り返しに加え、周りは熱気ムンムンのトラックばかりです。渋滞を抜けるまではもう灼熱地獄でした。真夏のオープンカーの辛さをもろに感じてしまいました。帰りには何故かエアコンも直ってしまい、エアコン全開+フルオープンの贅沢なナイトドライブをしながら家に帰りました。
 オープン乗りの皆さんは真夏は日射病に注意しましょうね。
改良  用途がほとんど通勤快速だしあまりいじって乗る車ではないような気がしたので、必要最小限、不満のある個所の改良だけを行いました。
 まずステアリングですが、ノーマルのステアリングは見た目も安っぽく重量があるためフィーリングが最悪です。そこでビクトールのカッコイイレーシングタイプのものに交換しました。グリップの太さもちょうどいいし、何より軽いのでミッドシップスポーツにふさわしい軽快なフィーリングになりました。なにより見た目がカッコイイので効果絶大です。
 それからシフトノブですが、ノーマルのガングリップタイプは素早い操作がやり難く、ステアリングとは逆に軽すぎでフィーリング最悪です。そこでアルミ削り出しの球形のものに交換しました。重量があるためシフト操作が重厚になり、ちょっとショート丈になったのでフィーリングが大分向上しました。それに球形なので素早いシフトがスムーズにできるようになりました。見た目もフェラーリみたいでカッコイイです。ステアリングと共にコックピットの質感が向上し、スポーティーな感じになりました。
 それからヘッドライトがいかにもHONDAらしい一体型で結構カッコイイのですが、ウインカーまで一体のクリアタイプなので少々インパクトに欠けます。そこでウインカー部分にオレンジのフィルムを貼ってオレンジウインカーにしました。引き締まった感じがして、ちょっとだけ差別化できた感じで気に入りました。
 ここまでやったら後はホイールです。ノーマルの鉄ホイールは結構デザインされているのですが、やっぱりアルミに変えたほうがカッコ良いに決まってます。BEATは前後異サイズなので合うホイールが有るか心配だったのですが、意外と沢山の専用ホイールがあったので驚きました。そんな中で選んだのはウエッズスポーツの5スポークの2ピースホイールです。レース用の超軽量ホイールで、軽量スポーツのBEATにピッタリです。色はディスク部分がBEATイエローで軽の黄色いナンバープレートとコーディネートもばっちりです。やっぱりホイールだけですごく印象がかわります。レーシングスペックなんてちょっと贅沢なのを選びましたが大満足です。
 あとはエンジンのフィーリングアップを狙ってフォルザのエアクリーナーを付けましたが、これはあまり効果無かったようです。
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