カーナビとは |
カーナビとはカーナビゲーションの略で昔はマップマッチングという方法で基本地図から車速パルスと
方向等を感知し
地図上に表記して自車の位置を確認していた。しかし、現在はアメリカの陸軍の衛星GPS(Global Positioning System)
[グローバルポジショニングシステム])という8個の位置測定用人工
衛星の電波を受信して自車位置を確認できるようになった。
これは地球の周り高度21.000Kmに
打ち上げられています。3つ以上のGPS衛星の電波を受信すると
測位が可能になる。
|
カーナビのGPS測位確定方法 |
GPSによる測位は衛星の電波を良い状態で受信できたときは緯度・経度・高度の
3次元で測位できる3次元測位と
衛星の電波を受信できても受信状態があまり良くない
ときは緯度・経度の2次元で測位する2次元測位があります。
|
|
高精度3Dハイブリッド測位確定方法 |
|
また車速パルスを利用してGPSとの併用によって誤差を無くし地図にマップマッチングさせる
ハイブリッド航法があります。
3Dハイブリッドセンサーでは走った距離を車の車速パルス
から曲がった方向を振動ジャイロセンサーで路面の傾斜を
傾斜計で自車位置を決める。坂道の上り下りも測位でき、地図上は高速道路と一般道が上下に重なっていても判断可能。 |
|
簡易ハイブリッドシステム |
|
簡易ハイブリッドシステムでの測位は、車の移動距離を測定します。水平方向のみ角度検出を行うハイブリッド測位となり、
精度も低くなります。長いトンネルに入った場合誤差が大きくなったり測位できなくなったりします。
|
|
|
ディファレンシャルGPS(D−GPS)とは |
GPS衛星は米国国防総省の管理下にあるため衛星からの電波には軍事的理由により誤差が
含まれています。誤差は
リアルタイムで変化しており衛星からの電波だけで測位している場合は測位精度が低下します。そこで衛星からの電波を
日本各地の施設で受信し、その施設の位置と衛星からの位置情報を比較し情報をFM多重電波で放送するしくみが
ディファレンシャルGPS(D-GPS)システムです。
|
マップマッチングとは |
GPSや自律航法による測位には誤差が生じることがあるため、現在地が道路以外になることがあります。
このようなとき、
「車は道路上を走るもの」と考え現在地を近くの道路上に修正する機能がマップマッチングです。
|
渋滞情報表示機能(VICS・ビーコンについて) |
◆リアルタイムで道路交通情報がわかります |
道路や通行に関する情報がVICSセンターから走行中の車にリアルタイムで送信され
渋滞を回避したり
先の情報を把握できます。情報は5分〜10分おきに
更新されています。
|
◆VICSユニットを購入すれば情報の入手料は無料! |
VICSセンターとの通信費や情報の加入料は300円、VICSユニット
価格に含まれています。
|
◆カーナビは情報端末です |
受信した情報はカーナビのモニター画面に表示されます。
受信手段(MEDIA)によってはナビ以外の
カーテレビや文字多重放送受信装置でも
受信が可能です。
|
◆通信方法は3つ |
VICS情報の送信方法には
(1)FM多重放送
(2)光ビーコン
(3)電波ビーコン |
警視庁道路管理センター
↓ |
日本道路交通情報センター
↓ |
VICS情報センター
↓ |
電波ビーコン
↓ |
光ビーコン
↓ |
FM多重放送
↓ |
各種情報観覧装置(ナビ等) |
|
VICSとは
|
|
DVDナビとCD−ROMナビの違い |
作成中 |
カーナビの2000年問題 |
■カーナビゲーションシステムの8月22日問題 |
通産省は8月16日、GPS週番号のロールオーバー問題について、カーナビゲーション・システムの
ユーザにあっては所有する機器が本問題に該当するものか否かについて確認し、該当する場合には、
メーカ、カーディーラ、販売店等に対応の問い合わせをしていただきたい。また、仮に未対応のまま
8月22日を迎えて、地図画面が出なくなる等の不具合が発生しても慌てずに対処していただきたい等
というアナウンスを行ないました。また、現時点で回収・修理等が未対応と推定している台数は、
不具合を生じる機器メーカ4社合計で約9万5千台に昇ると報じました。
|
■8月22日前後は一部のGPS受信機の測位状態が不安定 |
GPSの週番号がゼロに戻る1999年8月22日午前9時前後には、一部のカーナビについては一時的に
GPS受信機の測位状態が不安定になることがあります。
1.8月22日午前9時以後
(1)8月22日午前9時以降使用する場合
電源投入直後の数分〜10分程度GPS受信機の測位が断続的もしくは連
続中断することがあります。
次回の電源投入以降は通常の動作を行ないます。
(2)8月22日午前9時前から連続して使用する場合
またがって使用している場合は、9時直後に数分〜10分程度、GPS受信機の測位が断続的
もしくは
連続して中断することがあります。次回の電源投入以降は通常の動作を行ないます。
2.8月22日午前9時以前
アメリカ運輸省は8月11日、日本時間の8月20日午前7時からGPS衛星に対して新しいアルマナック
(衛星の概略の軌道情報)がアップロードされ始めるため、現在の仕様に従わないGPS受信機は
不具合を発生するかも知れないというアナウンスを行ないました。
|
■パイオニアはカーナビのマイコンIC交換を実施 |
パイオニアは、カーナビゲーションの一部製品に搭載しているマイコンプログラムとGPS衛星から
約20年周期で送られてくる固有の電波信号とが、1999年(平成11年)8月22日以降不整合を起こし、
正常に動作しなくなることが判明したとして、該当製品のマイコンICを無償にて交換修理するという
発表を行いました。対象は1992年5月〜1996年12月生産分の27万台で1999年8月21日までは、
正常に機能するとのこと。
また、1998年6月末までにフリーダイヤルに登録した全員に、今秋発売予定の「ロードナビゲータZ」の
プレリリース版CD-ROMを1枚進呈。(現在使用中)
対象機種
AVIC-G10、AVIC-G10U、AVIC-G9、AVIC-G8、AVIC-G7、AVIC-G7U、AVIC-X77、AVIC-X77U、
AVIC-X99、AVIC-XA1、AVIC-G90、AVIC-G70、AVIC-G50、AVIC-X55VP、AVIC-X10TV、AVIC-X51
|
■GPS週番号のロールオーバーとは |
GPSの週番号は、1980年1月6日からカウントが始まり、1週ごとにカウントが1つ増加します。そして、
1999年8月22日午前9時(JST)に1023から0に戻ります。これが週番号のロールオーバーです。
ロールオーバーは1024週ごとに起こり、8月22日はGPSにとって初めてのロールオーバーとなります。
GPS受信機は、ロールオーバーを考慮して設計されるべきですが、考慮しないで設計したGPS受信機は
これにより1999年8月22日以降影響を受けることが考えられ、受信機の状態によってはカーナビに
致命的な影響を与える可能性もあります。
いくつかの考えられる影響
・GPS受信機からデータが出力されない
・測位状態が安定しない
・測位状態は安定するが、誤った年月日や位置データが出力される
・不安定な測位状態が数分間続いた後、安定した状態となる
|
|