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番号5527 毛猛山(ケモウヤマ) 1,517.0m

所在地 魚沼市(旧北魚沼郡入広瀬村)、南会津郡只見町 2.5万図「毛猛山」 三角点 二等三角点(点名 岩沢山・イワサワヤマ) 標高差 1,040m

掲載資料 コンサイス山名辞典、日本山名事典、日本の山1003山、越後百山、新潟の低山藪山、山を訪ねて

緯度 371524 経度 1391030 国土地理院

登山口 登山道なし。R252。

山行記録  藪山ネット

 2010.05.05 青木さんの記録 
 足沢沿いの鉄橋(0:20)→P542(0:35)→P762(2:30)→足沢山(1:00)→太郎助山(0:30)→百字ヶ岳(0:30)→中岳(0:45)→毛猛山(0:40)→中岳(0:30)→百字ヶ岳(0:30)→太郎助山(1:30)→足沢山・P762の標高900M付近(1:00)→P762(0:25)→P542(0:15)→足沢沿いの鉄橋

 この付近の山に詳しいAさんとスケジュールを合わせ4人で行って来ました。
・駐車場所−P762
 駐車所到着時に丁度単独の先行者が鉄橋を渡ってるところでした。
 この人が早くてこれ以降ずっと差がついてしまいました。
 P762手前に残雪が有りそれを利用しました。
 P762からは、これから進む足沢山、太郎助山が良く見えます。
・P762−足沢山
 800m付近まで夏道でした。800m付近からようやく残雪でした。
 この付近から太郎助山方面を見ると先行者がすでに、太郎助山に取り付いてました。
 驚異的な速さです。尊敬の意味をこめて仙人の名前で呼ぶことにしました。
 足沢山直下にてテント泊と思われる3人の男性グループとすれ違い挨拶を交わしました。
・足沢山−太郎助山
 ほとんど残雪でしたが、太郎助山直下にて藪がありました。
 太郎助山にてようやく目的の毛猛山が確認出来ました。
・太郎助山−百字が岳
 全て残雪です。最高の状態でした。
・百字が岳−中岳−毛猛山
 中岳は頂上付近が藪でした。ここで、仙人さんとすれ違いました。
 仙人さんによると、毛猛直下に藪が有り苦労したとの事でした。
 毛猛直下の藪は、20m程でした。5月3日の記録が5m程なので、驚異的な雪解けのスピードです。
 苦労して、笹の藪を抜けて一寸進むとやっと毛猛山です。
 この日は、連日の晴れの影響か、もやがかかっており遠くが少しかすんでます。
 お昼食後、朝早かったので一寸お昼寝です。
・毛猛山−駐車所
 帰りは、足沢山はトラバースして時間稼ぎです。下山時間が丁度JRの汽車時間とぶつかりそうなので、線路が見える所まで降りてから、汽車を見送って車着でした。
 Aさんから、JRの敷地内を横切るので、汽車時間には、注意するようにとのアドバイスです。
 天気に恵ませて、最高の毛猛山でした。
 この日の毛猛山は、仙人さん、足沢山直下で会った男性3人グループ、我々の3パーティでした。
 


 2010.05.02〜04

駐車場所(3:00)→足沢山(2:00)→太郎助山(0:40)→百字ヶ岳(0:40)→中岳(0:50)→毛猛山(0:40)→中岳(0:40)→百字ヶ岳(0:30)→太郎助山(1:50)→足沢山(2:30)→駐車場所

 大白川から国道252号線を進み、大雪崩沢第2号スノーシェッド手前の駐車スペースに駐車する。
 駐車場所から末沢川の対岸の尾根を標高542m地点に向かって登る。
 左右に小さな尾根がありどちらからも登れるが、今回は右側の尾根から登る。
 末沢川に平行してJR只見線があり、左右にある鉄橋を渡って山側に行くが、右側の鉄橋を渡る。
 鉄橋には、歩道部分があるので安心して渡れる。
 鉄橋を渡ってすぐに小さな尾根に取り付く。尾根は、少し薮っぽいが踏み跡があり、はっきりしている。
 標高542m地点手前で左側からの尾根道と合流した。
 標高640m付近からブナ林の広い雪の斜面になり、残雪を登ると762mピークに着いた。
 展望が利くようになり、浅草岳と太郎助山が見えてくる。ここから850mまでは標高を稼がない痩せ尾根歩きとなる。
 ナイフリッジが3カ所、ガレ場が数多くあり、慎重に登るが、ザックの頭が松に引っかかり歩きにくい。
 870m付近から雪があり、822mピークへの分岐地点は東側を通過して、足沢山頂まで雪が続いている。
 急登を登ると雪に覆われた足沢山に着いた。
 下った人の話しでは、今年は残雪が非常に多く毛猛山まで楽に登れたと言っていた。
 テントを張って明日に備えた。テントは、他に2張りあったが、毛猛山まで行って来たとのことであった。
 翌日も快晴で、残雪歩きとなるが、雪は腐っていて、ピッケル全部が突き刺さる状態である。
 斜面に付けられたトレースに従って1200m付近まで雪の上を歩く。
 3カ所くらいクレバスがあったが1カ所通過できなかった。
 1200mからは、西側の斜面の雪を利用した。
 1300m付近からは、雪の上を歩いて太郎助山に着いた。
 太郎助山から百字ヶ岳は、雪の廊下で付近の山々を見ながら登る。
 百字ヶ岳から桧岳へトレースが着いていた。下山時に逢った女性3人パーティであることが判った。
 百字ヶ岳から中岳へも雪の上で山頂に着いた。
 中岳からすぐの岩峰は、西側斜面の雪を拾って通過する。
 毛猛山も最後の登りを西側斜面の雪を利用して登る。笹藪5mを登ると山頂尾根に着いた。
 平らな尾根を進むと毛猛山山頂に着いた。
 山頂には、三角点があるだけだったが、360度の展望が楽しめた。
 守門岳、浅草岳、越後三山など、新潟の主だった山々と会津県境の山々が白く輝いていた。
 帰路は、往路を写真と無線を楽しんで下り、足沢山でもう1泊して下山した。
R252大雪崩沢2号スノーシェッド・大白川側入口 只見線と駐車場所
末沢を只見線鉄橋で渡る・後方の尾根を登る 登り始めは薮っぽい
すぐにはっきりした踏み跡となる 870m付近から足沢山
850m付近のナイフリッジ 途中から山頂までは残雪で登る
足沢山山頂 足沢山山頂から太郎助山と百字ヶ岳
足沢山山頂から浅草岳
足沢山から太郎助山へは、雪の斜面を歩く 雪の塊の下を通過する
太郎助山への登りになった場所で夏道を歩く 太郎助山山頂手前付近
太郎助山山頂 太郎助山山頂から毛猛山
太郎助山山頂から百字ヶ岳・左と桧岳・右 太郎助山から百字ヶ岳への稜線から桧岳
百字ヶ岳山頂手前 百字ヶ岳山頂の岩場
百字ヶ岳山頂 百字ヶ岳山頂から毛猛山・左と中岳・右
百字ヶ岳側から中岳 百字ヶ岳側から中岳山頂
中岳山頂 中岳山頂から毛猛山
毛猛山側から中岳山頂 中岳付近から百字ヶ岳と太郎助山
毛猛山山頂 毛猛山山頂から越後三山
毛猛山山頂から浅草岳 毛猛山山頂から太郎助山(手前左)と守門岳(奥)
毛猛山山頂から中岳(左)と百字ヶ岳(右奥) 毛猛山山頂から桧岳
足沢山の標高542mから下った東側の尾根 下山した只見線の場所・手前側に鉄橋がある


 2008.04.29 皆川さんの記録

 4時25分ランプつけてスタート。雪が少ないとは思ったが全くない。
 リョービを手でよけながら進む。
 なんせ半袖なんで藪で腕が痛い。1000m付近でようやく足沢まで雪の上。しかし足沢をさけてトラバースなんて考えようも無いほど少ない。
 足沢まで、こんなに歩いたと思ったのは始めてである。2時間10分もかかり、ここで充分と思うほど。
 雪は足沢から200m程の見晴岩まで、あとは藪の稜線の踏跡を行く。雪は10mも20mも下に下がり使い物にならない。
 内桧分岐経由延々と鉈目程度の道である、リョービが右から左に流れて体をさえぎる。
 気温も高く霧氷なんて陰も見えない、ただただ藪の中、身の丈ほどもある。一昨日の草取りのせいか指先は力が入らす、時々足が張る、腰を下ろし二人を足止めしてしまう。
 太郎助の急登下でようやく数十メートル雪があった。太郎助テン場の雪もえらく少ない。
 8時50分太郎助。百字に向かっても雪は無い、10mも20mも下がっている。それでも途中から半分くらいは雪の上を行けたが、百字のピーク下も雪が無く、5m程の崖になっていて潅木に掴まりながらよじ登る。9時40分百字着。もうここでやめようとザックを下ろしメシにした。
 メタでコーヒー沸かしたが一人が写真撮りに行ったまま帰ってこない。これなら酒持って来ればと二人で後悔したがしかたがない。
 そのうちに100m程先で「おーい、いけるぞー」との声。聞き返す余裕も無く水だけ持ち、10時半に追いかける。藪を越えると薄くなってはいるものの、結構雪の上を進める。雪と藪を行ったりきたりしながら中岳を越え、毛猛に向かう。
 毛猛の150mの登り、南西斜面に薄く残った雪の藪傍が結構上まで続く、100mほど笹と潅木の猛烈な藪を潜航艇よろしく、潜って掻き分け毛猛山頂台地にでると潅木で歩きやすい、ピーク手前の藪を越えて毛猛ピーク、百字から1時間であった。酒を持ってこなくて良かった。
 一服してとんぼ返りで百字に戻る。
 荷を片付け1時スタート、やはり足が張り、太郎助までたどり着くと柏崎からと言う若者がソロでテント設営中であった。再びえんえんと藪の下り、足は張り、腕はびりびりする。それでも内桧までの水平歩きのストレッチのせいか、なんとか足の張りは治まった。足沢手前で雪の上に出てほっとするが、1000mから下は再びリョービが腕をたたく、そのうちに痛みも麻痺するくらいである。
 17時30分ようやく車着。
 今年は3週間は早い雪消えのようです。

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