下位のチームというのは、1シーズンでどれくらい負けるものだろうか?
もちろん、年によって異なるが、おおよそ70〜80敗というところで、勝率はその年
    の首位打者とどっこいなことが多い。
     では、日本でいちばん負けたチームはどこだろう?

     その回答がこれからご紹介する話である。昭和36(1961)年の近鉄がそ
    れだ。なにしろ103敗である。ちなみに1シーズンで100敗以上したのは、
    この年の近鉄だけなのだ。
     内訳を見てみると、
         対南海戦 5勝23敗
         対西鉄戦 6勝22敗
         対大毎戦 7勝21敗
         対東映戦 9勝19敗
         対阪急戦 8勝19敗1分け
    となっていて、10勝以上できた相手がないのである(^^;)。おまけに20敗以上
    した相手が3つもある。

     140試合で36勝103敗1分け、勝率.261だから3割もない。優勝した南海
    には、実に51.5ゲーム差をつけられている。
     勝率.261には呆れるが、実はこれが最低勝率の記録ではないのだ。
    昭和30年の大洋が、130試合31勝99敗で、2割3分8厘。もうひとつ、やはり
    近鉄が昭和31年に130試合29勝97敗4分けで.238。驚いてしまうのが、
    130試合で30勝も出来なかったということだ。

     これだけ負ければさぞや大きな連敗もやっているだろうと思うが、事実、10連敗
    を6月に1度、7月には2度もやっている。1シーズンに10連敗以上を3回もやった
    のも、この年の近鉄だけ。

     危うく100敗しそうになったのが、昭和30年の大洋の99敗、昭和30年、31年
    の高橋ユニオンズの98敗だ。

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