高校野球道          評価= 燃えるぜっ!


 待ちに待った本格的高校野球監督SLGがやっと出ました。
アートディンクの「栄冠2」「栄冠3」のいい点を取り入れたおいしいソフトになってる
と思う。

 新設高校で始める場合、ユニフォームや校章、校歌まで作ったりして、これもなかなか
楽しい。マネージャーがいるってのも マニア心をくすぐるね(^^;)。もっとも、マネージャー
自体は役には立たない。他校偵察とか、チーム戦力判断はあってもなくても大差なし。

 ゲームクリアは20年。いい線でしょう。それ以上同じ高校で やっても、いい加減強く
なってるだろうし惰性になっちゃうから。

 流れとしては、自分の高校の都道府県・学校を選びます。その上で、既設高校に
するか、新設高校にするか決めて、新設高校なら、ユニフォームや校歌なども決められ
ます。
 老婆心ながら、どうせやるなら新設高校でやりましょう。母校でやりたい、というの
もわかるんですが、実名でないのだ。校名に実名が使えないのは致し方ないところ
だけど、自分の学校までそうなるといささか興ざめ。そこで、新設高校扱いにして正しい
校名にするか、割り切って全くの架空高校を作った方が無難です。

 そこまで決めたら早速ゲーム開始。部員たちに的確な指示と練習を与えなければ
なりません。メンタル面での指示も重要です。選手の適性によってはコンバートも可能
ですが、これは見極めがけっこう難しいです。

 そうこうして選手を仕立てあげたら、いよいよ試合。但し、よほど強い既設高校で
プレイしない限り、しばらくは勝てないと思いましょう。新設高校などでやったりすると、
ひどいスコアになります。しかし、ここは我慢。じっくりとチーム力をつけていきましょう。

 試合中に、あれこれ指示を出せるのですが、これは監督(つまりプレイヤー)の能力
や経験値が上がらないと、選手たちはまったく言うことを聞いてくれません。選手の
能力にもよるんですが、これは仕方がありません。プレイヤーの力がつくまでは我慢
です。
 もっとも、プレイヤーの指示に選手が応えるくらいに成長すると、もう指示なんか出さ
ない
でも勝てるくらい強くなってるんですけどね(^^;)。

 大会は、夏の県予選、夏の甲子園、秋季県予選、秋季地方予選、春のセンバツです。
甲子園に行くのはけっこう大変です。私は6年もかかってしまいました。初優勝したのは
7年目です。
 しかも、甲子園で優勝したりすると、翌年以降、入部してくる選手たちが粒選りになって
きます。名門化していくわけですね。この辺もなかなかリアルで感心しました。

 誉めちぎりましたけど、当然、欠点もあります。

1.ちょっとマニアックかな?
  練習の設定や指示、試合中での指示とかなど、けっこうマニアックになっているので、
 ちょっとビギナーには手を出しづらい面があるのは否めない。

2.試合時間が長いです。
  普通にやって30分くらいかかりますね。乱打戦ならもっとかかるでしょう。

3.データがちょっと・・・。
  選手名の種類が少々少ないかな。それと、マニアックな注文だけど、左投右打とか
  左投げの内野手がゴロゴロいたりとか、普通はあんまり有り得ないデータがけっこう
  ある。まあ、ゲーム性には影響ないけど、雰囲気の問題としてね・・・。

 でも、今までの高校野球ゲームに不満のあった人、野球マニアはプレイして損なし
大抵のゲームは、それがよく出来たゲームであればあるほど、次回作への期待とともに
改良点を考えるのですが、ことこのゲームに関してはそれがないのですね。それくらい
完成度の高いゲームソフトです。

 実際、野球道シリーズはいくらでも改善して欲しい点があるのですが、高校野球道に
ついては特にないんだなあ。部員数上限の関係で、入部希望選手を断るのだけはつら
いから、これは何とかして欲しいとも思うけど、これ以上選手が増えても管理し切れ
ない
だろうし。
 あとは、卒業生のフォローかな。甲子園に出られなくても、ドラフト指名を受けたとか、
大学や社会人野球に進んでプロ入りしたとか、そういう選手が出ると新入部員が増える
とか、質が良くなるとか。
 そうそう、練習で紅白戦が出来ればもっとよかったかな。試合モードでも出来るし、
簡略モードでやっても、経験値が上がるようにしてね。

 「2」は開発するのだろうか。楽しみのような、不安なような・・・。



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