☆炭焼き
炭焼きの手順
工程 作業内容
材料搬入
(立て込み)
1.根元を下に立てる。
2.奥から細いもの順に手前が太い材料。
3.隙間なく詰める。

<理由>
1.窯の奥ほど温度が上がりにくい。
2.太さがばらばらでは、太い材料の近く
  の細いものは、灰になる。
3.窯口、壁、天井近くは、灰になりやすい。
口焚き 1.焚き口で少しづつ火を燃やす。
2.熱風が窯の内部に入るよう扇ぐ。
 <「燃やす」のではなく煙でいぶす」>
3.しばらく経つと(30分くらい)、扇がなくても
  煙が内部に吸い込まれるようになる。

 <窯が温まり始めて、焚き口から煙突へ、
  空気の流れができた証拠。


注意>
1.あまり強く扇がないこと。
2.焚き物を一挙に詰め込まないこと。
  特に材料が生木の場合は、小さ目の火
  で長時間口焚きをする。
最初 約30分後
口焚き中止 煙の色白灰色
煙の温度:70〜80℃
1.焚き口を通気口だけ残し、密封する。
  3〜5cm程度の穴にする。
2.煙突を2/3塞ぐ。

注意>
1.煙の量が減った場合、通風孔を広げる。
2.煙の量が減り続ける場合は、再び口焚き
  を少しする。
2〜3時間経過
煙の色薄黄色
煙の温度:80〜170℃
1.窯の中では、盛んに炭化している。
2.「竹酢液」を採取する。

煙の色白煙
煙の温度:180℃〜
1.
「竹酢液」の採取を中止する。
  これ以降の液体は、タール分が多い。

煙の色淡青色
煙の温度:260〜℃
8〜14時間経過 煙の色:紺色
煙の温度:330〜℃
ねらし(精錬)&
窯止め
煙の色:無色
煙の温度:360〜℃
☆無色とは、煙突の先が20cm程無色に見
  える状態。
1.通気口、煙突口を全開にする。
煙の温度:380〜430℃
注意>
 ねらし(精錬)が不完全だと堅い炭にならな
 い。
☆ガス臭がなくなる。
2.完全に密封する。(通気孔・煙突)
24時間経過
炭出し