お勧めヘヴィメタル

〜凶悪なビジュアル系が好きな人編〜

[ANOREXIA NERVOSA]

Drudenhaus

(Sesign, Art conception by Nilcas Vant & Kaiser Novalecht at master Lab Systems. )

豪華絢爛な破壊のデカダンス!

<Recording Line up> RMS (Rose Mother Suking)Hreidmarr- Vocals & lyrics. Ma杯re Stefan Bayle-Guitar. Pierre CouquetLead ーBasse & lyrics. Nilcas Vant- Drums & Percussion & Art. Neb Xort -Orchestrations & Piano. フランス語が入り混じるオーケストラ・シンフォニックメタル。 ブラックメタルの棚に置いてあったけど、 邪悪さ、サタニックな感じを全く感じない事から疑問に思っております。 店員さんいわく『ビジュアル的に暗黒鋼鉄っぽいから』だそうですが。 それにしても凄いアルバムだ。 1曲目の出だし、ツカミばっちりでクラクラしている所へ RMSの悩ましい(爆)絶叫デスヴォイスで意識持ってかれちゃったよ。 19世紀末頃のフランスの退廃的な美を表現する言葉に、 『Decadence』(デカダンス)がありますが。 この作品聴いた時に思い付いた言葉がソレね。  全編に渡ってバイオリンが狂ったように奏でられ、 豪華絢爛な宮廷音楽(?)を醸し出しています。 駄菓子菓子、 全編すごい攻撃的なリフが絡み付いてるんだぞ。 バスドラがメリハリ効いた激走ブラストで気持ちイイ〜! 何よりこの絶叫Vo.がトチ狂ってる。 初っぱなから最後までデス声絶叫全開で歌ってるんです。 辛そうー! でもステキー! 死ぬ間際の悲痛な絶叫っぽいです(あぁ、うっとり)。 曲のリズムはあくまでスラッシーに爆走しますが、 時折流れる、聴いていると死にたくなってくるような シンフォブラ特有の悲痛なパートが素晴らしく、まさに退廃的な芸術で、 アルバム全体をドラマティックに表現していきます。 恐らくこの融合はこの界隈では最高峰だと思われます。 一瞬このリズム、大英帝国最大の暗黒鋼鉄バンド、 クレイドル・オブ・フィルスを思い起こさせましたが、 もっと重く、我がままなほど豪華絢爛なサウンドです。 まぁそれでも何かとクレイドルと比較されがちなんでしょうが。 このバンドは芸術へのこだわり集団のようで、 タイトルロゴやジャケットデザインに写真、全てメンバーが関わっているとか。 どうも彼等は『芸術やってンだ!』という職人気質をお持ちのようです。 レーベルも『フランスの』Osmose Productions、 収録スタジオは『自社ビル(嘘)の』Drudenhaus Studios。 こだわりまくりィ。やぁ、フランスっぽいですね(何がだ)ェ。 (Drudenhausとは実在するドイツの監獄だそうです) 冒頭で『ビジュアル的に暗黒鋼鉄っぽいから』という一説がございます。 しかしこのバンドのメンバー所謂『伝統的暗黒鋼鉄白塗り』じゃないんです。 頬にチーク入れて紫のアイシャドー、深紅及び漆黒のマニキュア、 深紅の口紅をねっとり付けて、黒いレースのタイツに黒羽のえりまき!? まさにマリスミゼルまっつあおの凶悪ビジュアル系バンド。 本場のモードの最先端の地に、 やはり存在していた驚愕の黒服(?)ビジュアル系。 でも、まぁ、量産されがちなありきたりの暗黒鋼鉄より、 その場の個性が強烈にあるバンドもあってもイイと思う。 っていうか、熱烈大歓迎。 とにかく素晴らしいの一言に尽きるアルバムです。 私はがぜんフランスへライヴ観に行きたくなってきました。 えぇ、かなり本気ですとも。 これからの彼等の活動に期待大!!です!!

1. A doleful Night in Thelema
2. The Drudenhaus Anthem
3. God Bless the Hustler
4. Enter the Church of Fornication
5. Tragedia Dekadencia
6. Divine White Light of a cumming Decadence
7. Dirge & Requiem for my Sister Whore
8. Das ist Zum erschiessen schon
9. The Red Archromance

Total time 46:42 min.

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